JPH06306719A - ポリエステル仮撚スラブ糸およびその織編物の染色方法 - Google Patents

ポリエステル仮撚スラブ糸およびその織編物の染色方法

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JPH06306719A JP5093108A JP9310893A JPH06306719A JP H06306719 A JPH06306719 A JP H06306719A JP 5093108 A JP5093108 A JP 5093108A JP 9310893 A JP9310893 A JP 9310893A JP H06306719 A JPH06306719 A JP H06306719A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形態安定性に優れ、自然で多彩な杢感とスパ
ンライクな風合を有する仮撚スラブ糸を提供することを
目的とする。 【構成】 芯糸にシックアンドシンフィラメントを含
み、スラブ部が道中部よりも細いポリエステル仮撚スラ
ブ糸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形態安定性に優れ、自
然で多彩な杢感とスパンライクな風合を有する仮撚スラ
ブ糸に関する。
【0002】
【従来技術】複合仮撚法により意匠性の高いネップ糸や
スラブ糸を得る、いわゆる仮撚スラブは、古くから良く
知られており、例えば特公昭50−35147号公報等
数多くの提案がなされている。
【0003】さらに、これら形態的意匠効果中心の仮撚
スラブの捲付糸(花糸)を、太細を有するシックアンド
シン糸にすることによって、色彩変化と形態変化を付与
した仮撚スラブが特公昭59−50766号公報、特開
昭61−252334号公報、特開平2−68324号
公報および特開平3−130423号公報に開示されて
いる。特開昭59−50766号公報は、シックアンド
シン糸を高収縮糸とすることによって、特に多層部(ス
ラブ部)を固定する効果も指摘している。また特開平2
−68324号公報はシックアンドシン糸の不均一な熱
収縮挙動を利用し、スラブ部が開花状で嵩高となる効果
と部分的融着によりスラブ部の集束性を上げる効果も指
摘している。またさらに特開平3−130423号公報
は伸度の大きいシックアンドシン糸とすることによって
多種多彩に変化するスラブ糸を提案している。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は形態安定性
に優れ、自然で多彩な杢感とスパンライクな風合、特に
麻様風合を有する仮撚スラブ糸を提供せんとするもので
あり、特に上記4件の様な巻付糸がシックアンドシンで
は得られない、長い杢模様を有する仮撚スラブ糸を提供
するものである。
【0005】上記4件も含め従来の仮撚スラブは、図2
に示すように道中部よりもスラブ部を太くして強調し、
意匠性を表現しているのに対し、本発明はむしろスラブ
部を道中部よりも細く抑えスラブ部の安定化をはかると
共に、該スラブによって芯糸の比較的単調となる杢模様
を多彩にしようとするものである(図1参照)。
【0006】また上記4件の仮撚スラブ糸は捲付糸にシ
ックアンドシン糸を使用するため、糸長さ方向の杢長さ
は短くなる(例えば巻付糸のオ−バ−フィ−ド率が10
0%では、糸長さ方向の杢長さは巻付糸が有する杢長さ
の2分の1となる)。従って捲付糸にシックアンドシン
糸を使用する方法では、本発明の様な糸長さ方向に長い
杢長さを得ようとすると極めて長い杢のシックアンドシ
ン糸を使用しなければならないが、この様な糸は伸度が
高すぎてオ−バ−フィ−ド率が50%を越えるところで
使用する仮撚スラブでは、断糸が多く生産安定性に欠け
る。
【0007】上述の如く本発明は芯糸をシックアンドシ
ン糸とする仮撚スラブ糸であって、図1に示すようにス
ラブ部を道中部よりも細くすることによって、スラブ部
が安定した多彩な杢模様特に糸長さ方向に長い杢模様を
持つことを特徴とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、芯糸
にシックアンドシンフィラメントを含み、スラブ部が道
中部よりも細いポリエステル仮撚スラブ糸であり、さら
に捲付糸に使用する糸のデニ−ルをD1、芯糸に使用す
る糸のデニ−ルをD2とするとき、D1は50デニ−ル
以下であってかつD1/D2が0.4を越えないポリエ
ステル仮撚スラブ糸であり、またさらには芯糸に使用す
るシックアンドシン糸のスペクトログラフで見る周期が
30cm以上であるポリエステル仮撚スラブ糸であり、
またさらにはスラブ部を構成する3重捲付部と道中部と
の最大色差がJIS L0805の汚染用グレ−スケ−
ルの4級以上であり、かつ糸全体では3種類以上の色が
識別できるポリエステル仮撚スラブ糸である。
【0009】また本発明は多彩な杢表現を可能にするた
めに、本発明に使用の仮撚スラブ糸を使用して製編織し
た生機を染色加工するに際し、分散染料を使用し100
℃〜120℃で染色し、引き続き130℃〜140℃で
再染色することを特徴とする織編物の染色方法である。
なお本発明での太細は、仮撚後の仮撚スラブ糸を無荷重
で目視あるいは顕微鏡でみた見掛け太さで判定した。
【0010】以下本発明をさらに説明する。本発明のポ
リエステル仮撚スラブ糸は、例えば図3のような工程で
製造することができる。
【0011】仮撚スラブ糸では、工程通過性および仕上
げ欠点とならないためにスラブ部(3重巻き付けを有す
る部分)が安定していることが極めて重要であることは
言うまでもない。本発明は、安定性確保のためにスラブ
部が道中部よりも細いことを特徴とする。スラブ部は道
中部に比し、巻き付け糸の巻き密度は十分に密であり、
道中部よりも細いと、編み立てや製織といった糸が走っ
ている状態でスラブ部は十分安定しており工業生産上な
んら問題がないことを見出だしたものである。
【0012】本発明に使用する芯糸にはシックアンドシ
ン糸が含まれていなければならないが、1つには杢模様
を得るためであり、1つには仮撚することによって道中
部を太くするためである。
【0013】シックアンドシン糸は、単繊維間でシック
アンドシンの位相が異なるいわゆる単糸分散タイプであ
っても良いし、また位相が同じであるいわゆるヤ−ン分
散タイプであっても良いが、特にシックアンドシン周期
の長い、スペクトログラフで見る周期が30cm以上の
長さのものがカジュアル感覚には最適である。30cm
未満では、スラブ部の長さや頻度によっても異なるが、
杢模様が短くなってこなれてしまうためパンチの効いた
カジュアル調とならない。また明確な周期のみを有する
よりは、幾分ランダムな周期性を有する方が織編物とし
た場合、パタリング欠点とならないためには有効である
ことは言うまでもない。
【0014】シックアンドシン糸の伸度が50%を越え
る場合は、インドロ−仮撚するか伸度50%以下の糸を
添え糸して仮撚すれば安定した仮撚性が確保できる。
【0015】添え糸して仮撚する場合、添え糸のシック
アンドシン性は問わないし、またシックアンドシン糸の
比率も目的とする模様によって決定すれば良く、仮撚安
定性が得られれば特に規定するものではない。またこの
時添え糸として通常に延伸されたようなポリエステル糸
を使用すると道中部でシック部が浮いた構造となり、ス
ラブ部との太細差がより明確になるし、スパンライクな
風合が得られるため極めて有効である。
【0016】なお、このシックアンドシン糸を構成する
ポリエステルとしては、通常ポリエステル、カチオン可
染ポリエステルあるいはその双方を含むいわゆるカチメ
ラポリエステルが使用できる。またそれらのポリマ−に
無機微粒子が含有したものも使用できる。
【0017】本発明に使用するスペクトログラフでみる
周期が30cm以上のシックアンドシン糸は、例えば平
均粒径0.4μのSiO↓2を1wt%含有する[η]
が0.65のポリエステルポリマ−を紡糸速度1950
m/分で紡糸し、引き続き延伸温度60℃、セット温度
120℃、延伸倍率1.55倍で延伸したあと、さらに
引き続き1.1倍に延伸して得ることができる。
【0018】道中部をスラブ部よりも太くするには、使
用する糸太さの組み合わせが重要である。すなわち捲付
糸に使用する糸のデニ−ルをD1、芯糸に使用する糸の
デニ−ルをD2とすると、D1は必ず50dr以下と
し、かつD1/D2が0.4を越えないようにする必要
がある。まず巻き付け糸が50drを越えると、芯糸の
太さに関わらず安定したスラブ部が得られない。また巻
き付け糸が50dr以下であっても、D1/D2が0.
4以上になるとスラブ部が道中部より太くなって安定し
ない。一方巻き付け糸が15dr以下ではスラブ効果が
少なくなるので、好ましい範囲は20〜40drであ
る。巻付糸がシックアンドシン糸や把持力の無い自発伸
長糸で無ければ、種類や単繊維drにはこだわるもので
はない。本発明の仮撚スラブの仮撚は、常法の仮撚スラ
ブ法で実施する。
【0019】本発明はまた色差による杢模様を特徴とす
るが、特に色の多様性を特徴とする。すなわちスラブ部
を構成する3重捲付部と道中部との最大色差がJIS
L0805の汚染用グレ−スケ−ルの4級以上であり、
かつ糸全体では3種類以上の色が存在する仮撚スラブ糸
である。芯糸にシックアンドシン糸を使用し、シック部
あるいはシン部と同色性の巻付糸を使用した場合、多色
性は少なく2色になってしまうし、シックアンドシン糸
にカチオン可染糸を使用し、巻付糸に通常延伸糸を使用
した場合も2色にしか見えない。また芯糸に通常ポリエ
ステルのシックアンドシン糸を使用し、巻付糸に通常ポ
リエステルの芯糸とは全く異なる染色性の糸を使用した
場合も2色にみえる場合が多い。
【0020】本発明では、明確に3色以上の多色性を現
出するために染色方法を限定するものである。すなわち
上述の仮撚スラブ糸を使用して製編織した生機を染色加
工するに際し、分散染料を使用し、以下の方法で染色す
るものである。高濃度および低濃度配合染料で、先ず1
00〜120℃まで昇温し、一定温度で染色し、次いで
さらに130〜140℃まで昇温して染色する1浴2段
染色法である。なおこの場合、高濃度用染料は分子量の
比較的大きいものが望ましく、またどちらの染料もそれ
ぞれ単色あるいは2色以上配合しても良い。まずシック
アンドシン糸を100〜120℃で染色すると、シック
部が優先的に染色され、シン部は染色されないかもしく
は極めて淡色に染色される。その後浴中の残染料を13
0〜140℃で染色するとシン部が淡色に染色される。
最終的には130〜140℃で染色されるため堅牢度等
は通常のポリエステル染色と同等である。1段染色目に
おいて、100℃未満で染色すると2段目の高温染色に
よってシック部の染料がはきだされ異染効果が少ない染
まりとなる。また120℃を越える温度で染色すると1
段目で均一に染色されるため、同様に異染効果が少な
い。一方2段染色目において140℃を越える温度で染
色すると均染化するので好ましくない。また130℃未
満の温度で染色すると堅牢度に不安が残る。このように
してシックアンドシン糸を染色するとき、はじめて明確
に異染のシックアンドシン糸が得られる。この時巻付糸
をシックアンドシン糸のシン部およびシック部と異なる
染色性、例えば上述のシックアンドシン糸に通常の延伸
糸を巻き付けることによって本発明に言う、スラブ部を
構成する3重捲付部と道中部との最大色差がグレ−スケ
−ルの4級以上であって、かつ糸全体では3種類以上の
色が識別できるポリエステル仮撚スラブ糸が得られる。
【0021】製編織に際しては、単糸で使用しても良い
し、双糸等2本以上で使用しても良いが、単糸で撚糸し
た場合はスラブ部の3重巻き付け部が解撚され不安定な
スラブとなるので実施してはならない。
【0022】
【実施例】以下、実施例によってさらに本発明を説明す
る。
【0023】実施例1 平均粒径0.4μmのSiO↓2を1wt%含有する
[η]が0.65のポリエステルポリマ−を紡糸速度1
950m/分で紡糸し、引き続き延伸温度60℃、セッ
ト温度120℃、延伸倍率1.55倍で延伸したあと、
さらに引き続き1.1倍に延伸して得られた、U%が1
5%およびスペクトログラフ(図4)でみた最も強い周
期が65cmの80d/48f、平均伸度が80%のシ
ックアンドシンポリエステルフィラメントと、同様のポ
リマ−を使用し紡糸、延伸した通常のポリエステルフィ
ラメント75d/24f(伸度25%)を芯糸とし、捲
付糸として通常に紡糸、延伸して得られた伸度が25%
のSD30d/24fを使用して200d/96fの仮
撚スラブを得た。この時の仮撚条件は次の通りである。
【0024】芯糸糸速:70m/分 捲付糸速:120m/分 仮撚温度:195℃ 仮撚数: 2250T/m(Z) 仮撚オ−バ−フィ−ド率:5% 2ndヒ−タ−温度:185℃ 2ndオ−バフィ−ド率:10% 捲付糸ガイド位置:芯糸より25cm
【0025】得られたスラブの3重捲付部の平均長さは
4cmであった。また巻取後の糸は、スラブ部が道中部
よりも細く、最も太い部分は道中部にシック部を含む部
分であり、スラブ部の2.3倍の太さであった。またス
ラブ部は密に30drの糸が巻き付いており、5g荷重
のワッシャ−テンサ−を5往復させたが形状に変化はな
く安定していた。
【0026】ついでこの糸を次ぎの規格で製織した。 撚糸:S撚 250t/m で双糸化 組織:平 密度:経 50本/吋 緯 38本/吋
【0027】得られた生機を常法により精練リラックス
したあとプレセットし、次ぎの条件で染色仕上げした。
【0028】 染色機:高温高圧ロータリー染色機 (テキサム技研製) 染料:Kayalon Poly NavyBlue K-SF(日本化薬) 3 %owf 〃 〃 Blue G-E ( 〃 ) 0.5%owf 助剤:トーホーソルト (東邦化学製) 1g/l 酢酸 0.3ml/l 染色:生地投入の後、40℃から110℃までは1.5
℃/分の割合で温度を上昇させ、110℃を保ったまま
20分間染色し、引き続き2℃/分の割合で135℃ま
で温度上昇させた後135℃を保ったまま15分間染色
した。その後冷却し、30分間水洗した。
【0029】水洗後常法により還元洗浄、乾燥の後16
0℃でファイナルセットをした。得られた生地の密度は
経55本/吋、緯40本/吋であった
【0030】仕上げ生地は、麻様のシャリミのある風合
で、スラブ部の3層巻付部が最も淡色で、道中部の芯糸
のシックアンドシン糸に1フィラメントさえもシック部
を含まないシン部からなる部分がついで淡色で、最も濃
色なのは道中部の芯糸のシックアンドシン糸に1フィラ
メントさえもシン部を含まない部分であった。この3色
については明確に識別できたが、これ以外にスラブ部も
芯糸にシック部を含む場合と含まない場合では微妙に色
が異なっており、しかも糸長さ方向にどの程度シック部
を含むかによってスラブ部の色が微妙に異なっていた。
また道中部についても同様にシック部とシン部の含む割
合により色が異なっていた。
【0031】さらにこの織物から糸を解舒し糸構造を見
てみると、スラブ部間では大きな差異は認められない
が、道中部においてシック部を含む部分はシック部が浮
き、添え糸と糸長差を有した構造となっており、うきか
たの程度差はシック部の多少に依存していた。またこの
解舒した糸を200倍の顕微鏡写真(ASA100のモ
ノカラ−)に撮影し、3重巻き付け部の色と最も濃い道
中部の色差はグレ−スケ−ルの3級であった。また洗濯
堅牢度、水堅牢度の汚染は4−5級であり、耐光堅牢度
の変退色は5級であり問題は無かった。
【0032】実施例2 平均粒径0.8μmの硫酸バリウムを4wt%含有する
[η]が0.70のポリエステルポリマ−を紡糸速度2
100m/分で紡糸し、引き続き延伸温度60℃セット
温度120℃、延伸倍率1.55倍で延伸したあと、さ
らに引き続き1.1倍に延伸して得られた、U%が8%
およびスペクトログラフでみた強周期が35cmの10
0d/48f、平均伸度が35%のシックアンドシンポ
リエステルフィラメントを芯糸とし、実施例1で使用し
た通常のポリエステルフィラメントSD30d/24f
を巻付糸として165dr/72fの仮撚スラブを得
た。この時の仮撚条件は仮撚数を2540T/mとする
以外は実施例1と同様であった。
【0033】得られたスラブの3重捲付部の平均長さは
5cmであった。また巻取後の糸はスラブ部が道中部よ
りも細く、最も太い部分は道中部にシック部を含む部分
であり、スラブ部の1.7倍の太さであった。またスラ
ブ部は密に30drの糸が巻き付いており、5g荷重の
ワッシャ−テンサ−を5往復させたが形状に変化はなく
安定していた。この糸を実施例1と同様に製織し、染色
して観察したところ、色の濃淡については、実施例1と
同様であった。糸構造は、道中部においてシック部がシ
ン部よりも突出した形態を示し、シン部のみの部分では
捲縮が見られた。実施例1と同様に撮影した写真の3重
巻き付け部の色と最も濃い道中部の色差はグレ−スケ−
ルの3級であった。
【0034】比較例1 実施例2において、捲付糸を通常ポリエステルの延伸糸
SD75d/24fとし、仮撚数を2100T/mする
以外はまったく同様に仮撚して仮撚スラブを得た。この
糸のスラブ部は道中部より太く約1.2倍であった、実
施例1と同様に5g荷重のワッシャ−テンサ−を5往復
させるとスラブ部の3重捲付部はずれてしまった。
【0035】比較例2 実施例2において、染色するに際し、生地投入の後、4
0℃から135℃までは1.5℃/分の割合で温度を上
昇させ、135℃を保ったまま20分間染色し、その後
冷却し、30分間水洗する以外はまったく同様に仕上げ
し生地を得た。この生地はスラブ部と道中部の構造差お
よび光沢差はあるものの、シックアンドシンの明確な色
差は認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスラブ糸の模式図である。
【図2】 従来の仮撚スラブ糸の模式図である。
【図3】 本発明の糸を得る加工工程を示す図である。
【図4】 実施例1で使用したシックアンドシン糸のス
ペクトログラフである。
【符号の説明】
1:スラブ部 2:道中部 3:芯糸 4:捲付糸 5:第一ロ−ラ− 6:ガイド 7:捲付糸送り込みロ−ラ− 8:第一ヒ−タ− 9:スピンドル 10:第二ロ−ラ− 11:第二ヒ−タ− 12:第三ロ−ラ− 13:捲取糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 3/54 Z 9356−4H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯糸にシックアンドシンフィラメントを
    含み、スラブ部が道中部よりも細いポリエステル仮撚ス
    ラブ糸。
  2. 【請求項2】 捲付糸に使用する糸のデニ−ルをD1、
    芯糸に使用する糸のデニ−ルをD2とするとき、D1は
    50デニ−ル以下であってかつD1/D2が0.4を越
    えない請求項1に記載のポリエステル仮撚スラブ糸。
  3. 【請求項3】 芯糸に使用するシックアンドシン糸のス
    ペクトログラフで見る周期が30cm以上である請求項
    1又は請求項2に記載のポリエステル仮撚スラブ糸。
  4. 【請求項4】 スラブ部を構成する3重捲付部と道中部
    との最大色差がJIS L0805の汚染用グレ−スケ
    −ルの4級以上であり、かつ糸全体では3種類以上の色
    が識別できる請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリ
    エステル仮撚スラブ糸。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のポ
    リエステル仮撚スラブ糸を含む織編物を、分散染料を使
    用し100〜120℃まで昇温し一定温度で染色し、次
    いで130〜140℃まで昇温してさらに染色すること
    を特徴とする織編物の染色方法。
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