JP3053314B2 - ポリエステル仮撚スラブ糸およびその織編物の染色方法 - Google Patents

ポリエステル仮撚スラブ糸およびその織編物の染色方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形態安定性に優れ、自
然で多彩な杢感とスパンライクな風合を有する仮撚スラ
ブ糸に関する。
【0002】
【従来技術】複合仮撚法により意匠性の高いネップ糸や
スラブ糸を得る、いわゆる仮撚スラブは、古くから良く
知られており、例えば特公昭50−35147号公報等
数多くの提案がなされている。
【0003】さらに、これら形態的意匠効果中心の仮撚
スラブの捲付糸(花糸)を、太細を有するシックアンド
シン糸にすることによって、色彩変化と形態変化を付与
した仮撚スラブが特公昭59−50766号公報、特開
昭61−252334号公報、特開平2−68324号
公報および特開平3−130423号公報に開示されて
いる。特昭59−50766号公報は、シックアンド
シン糸を高収縮糸とすることによって、特に多層部(ス
ラブ部)を固定する効果も指摘している。また特開平2
−68324号公報はシックアンドシン糸の不均一な熱
収縮挙動を利用し、スラブ部が開花状で嵩高となる効果
と部分的融着によりスラブ部の集束性を上げる効果も指
摘している。またさらに特開平3−130423号公報
は伸度の大きいシックアンドシン糸とすることによって
多種多彩に変化するスラブ糸を提案している。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は形態安定性
に優れ、自然で多彩な杢感とスパンライクな風合、特に
麻様風合を有する仮撚スラブ糸を提供せんとするもので
あり、特に上記4件の様な巻付糸がシックアンドシンで
は得られない、長い杢模様を有する仮撚スラブ糸を提供
するものである。
【0005】上記4件も含め従来の仮撚スラブは、図
2に示すように道中部よりも3重捲付部を太くして強調
し、意匠性を表現しているのに対し、本発明はむしろ
重捲付部を道中部よりも細く抑え3重捲付部の安定化を
はかると共に、該3重捲付部によって芯糸の比較的単調
となる杢模様を多彩にしようとするものである(図1参
照)。
【0006】また上記4件の仮撚スラブ糸は捲付糸にシ
ックアンドシン糸を使用するため、糸長さ方向の杢長さ
は短くなる(例えば巻付糸のオ−バ−フィ−ド率が10
0%では、糸長さ方向の杢長さは巻付糸が有する杢長さ
の2分の1となる)。従って捲付糸にシックアンドシン
糸を使用する方法では、本発明の様な糸長さ方向に長い
杢長さを得ようとすると極めて長い杢のシックアンドシ
ン糸を使用しなければならないが、この様な糸は伸度が
高すぎてオ−バ−フィ−ド率が50%を越えるところで
使用する仮撚スラブでは、断糸が多く生産安定性に欠け
る。
【0007】上述の如く本発明は芯糸をシックアンドシ
ン糸とする仮撚スラブ糸であって、図1に示すように
重捲付部を道中部よりも細くすることによって、3重捲
部が安定した多彩な杢模様特に糸長さ方向に長い杢模
様を持つことを特徴とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、芯糸
と捲付糸とから構成されるポリエステル仮撚スラブ糸に
おいて、芯糸にシックアンドシンフィラメントを含み、
かつ3重捲付部が道中部よりも細いポリエステル仮撚ス
ラブ糸であり、さらに捲付糸に使用する糸のデニールを
D1、芯糸に使用する糸のデニールをD2とするとき、
D1は50デニール以下であってかつD1/D2が0.
4を越えないポリエステル仮撚スラブ糸であり、またさ
らには芯糸に使用するシックアンドシン糸のスペクトロ
グラフで見る周期が30cm以上であるポリエステル仮
撚スラブ糸であり、またさらには3重捲付部と道中部と
の最大色差がJIS L0805の汚染用グレースケー
ルの4級以上であり、かつ糸全体では3種類以上の色が
識別できるポリエステル仮撚スラブ糸である。
【0009】また本発明は多彩な杢表現を可能にするた
めに、本発明に使用の仮撚スラブ糸を使用して製編織し
た生機を染色加工するに際し、分散染料を使用し100
℃〜120℃で染色し、引き続き130℃〜140℃で
再染色することを特徴とする織編物の染色方法である。
なお本発明での太細は、仮撚後の仮撚スラブ糸を無荷重
で目視あるいは顕微鏡でみた見掛け太さで判定した。
【0010】以下本発明をさらに説明する。本発明のポ
リエステル仮撚スラブ糸は、例えば図3のような工程で
製造することができる。
【0011】仮撚スラブ糸では、工程通過性および仕上
げ欠点とならないために3重捲付部が安定していること
が極めて重要であることは言うまでもない。本発明は、
安定性確保のために3重捲付部が道中部よりも細いこと
を特徴とする。3重捲付部は道中部に比し、捲付糸の捲
き密度は十分に密であり、道中部よりも細いと、編み立
てや製織といった糸が走っている状態で3重捲付部は十
分安定しており工業生産上なんら問題がないことを見出
したものである。
【0012】本発明に使用する芯糸にはシックアンドシ
ン糸が含まれていなければならないが、1つには杢模様
を得るためであり、1つには仮撚することによって道中
部を太くするためである。
【0013】シックアンドシン糸は、単繊維間でシック
アンドシンの位相が異なるいわゆる単糸分散タイプであ
ってもよいし、また位相が同じであるいわゆるヤーン分
散タイプであってもよいが、特にシックアンドシンの周
期の長い、スペクトログラフで見る周期が30cm以上
の長さのものがカジュアル感覚には最適である。30c
m未満では、3重捲付部の長さや頻度によっても異なる
が、杢模様が短くなってこなれてしまうためパンチの効
いたカジュアル調とならない。また明確な周期のみを有
するよりは、幾分ランダムな周期を有する方が織編物と
した場合、パタリング欠点とならないためには有効であ
ることは言うまでもない。
【0014】シックアンドシン糸の伸度が50%を越え
る場合は、インドロ−仮撚するか伸度50%以下の糸を
添え糸して仮撚すれば安定した仮撚性が確保できる。
【0015】添え糸として仮撚する場合、添え糸のシッ
クアンドシン性は問わないし、またシックアンドシン糸
の比率も目的とする模様によって決定すればよく、仮撚
安定性が得られれば、特に規定するものではない。また
この時添え糸として通常に延伸されたようなポリエステ
ル糸を使用すると道中部でシック部が浮いた構造とな
り、3重捲付部との太細差がより明確になるし、スパン
ライクな風合いが得られるため極めて有効である。
【0016】なお、このシックアンドシン糸を構成する
ポリエステルとしては、通常ポリエステル、カチオン可
染ポリエステルあるいはその双方を含むいわゆるカチメ
ラポリエステルが使用できる。またそれらのポリマ−に
無機微粒子が含有したものも使用できる。
【0017】本発明に使用するスペクトログラフでみる
周期が30cm以上のシックアンドシン糸は、例えば平
均粒径0.4μのSiO↓2を1wt%含有する[η]
が0.65のポリエステルポリマ−を紡糸速度1950
m/分で紡糸し、引き続き延伸温度60℃、セット温度
120℃、延伸倍率1.55倍で延伸したあと、さらに
引き続き1.1倍に延伸して得ることができる。
【0018】道中部を3重捲付部よりも太くするには、
使用する糸太さの組み合わせが重要である。すなわち捲
付糸に使用する糸のデニールをD1、芯糸に使用する糸
のデニールをD2とすると、D1は必ず50dr以下と
し、かつD1/D2が0.4を越えないようにする必要
がある。まず捲付糸が50drを越えると芯糸の太さに
関わらず安定した3重捲付部が得られない。また捲付
が50dr以下であっても、D1/D2が0.4以上に
なると3重捲付部が道中部より太くなって安定しない。
一方捲付糸が15dr以下では、スラブ効果が少くなる
ので、好ましい範囲は20〜40drである。捲付糸が
シックアンドシン糸や把持力の無い自発伸長糸で無けれ
ば、種類や単繊維drにはこだわるものではない。本発
明の仮撚スラブの仮撚は、常法の仮撚スラブ法で実施す
る。
【0019】本発明はまた色差による杢模様を特徴とす
るが、特に色の多様性を特徴とする。すなわち3重捲付
部と道中部との最大色差がJIS L0805の汚染用
グレースケールの4級以上であり、かつ糸全体では3種
類以上の色が存在する仮撚スラブ糸である。芯糸にシッ
クアンドシン糸を使用し、シック部あるいはシン部と同
色性の捲付糸を使用した場合、多色性は少なく2色にな
ってしまうし、シックアンドシン糸にカチオン可染糸を
使用し、捲付糸をに通常延伸糸を使用した場合も2色に
しか見えない。また芯糸に通常ポリエステルのシックア
ンドシン糸を使用し、捲付糸に通常ポリエステルの芯糸
とは全く異なる染色性の糸を使用した場合も2色に
る場合が多い。
【0020】本発明では、明確に3色以上の多色性を現
出するために染色方法を限定するものである。すなわち
上述の仮撚スラブ糸を使用して製編織した生機を染色加
工するに際し、分散染料を使用し、以下の方法で染色す
るものである。高濃度および低濃度の配合染料で、先ず
100〜120℃まで昇温し、一定温度で染色し、次い
でさらに、130〜140℃で昇温して染色する1浴2
段染色法である。なおこの場合、高濃度染料は分子量の
比較的大きいものが望ましく、またどちらの染料もそれ
ぞれ単色あるいは2色以上配合してもよい。まずシック
アンドシン糸を100〜120℃で染色すると、シック
部が優先的に染色され、シン部は染色されないかもしく
は極めて淡色に染色される。その後浴中の残染料を13
0〜140℃で染色するとシン部が淡色に染色される。
最終的には130〜140℃で染色されるため堅牢度等
は通常のポリエステル染色と同等である。1段染色目に
おいて100℃未満で染色すると2段目の高温染色によ
ってシック部の染料がはきだされ異染効果が少ない染ま
りとなる。また120℃を越える温度で染色すると1段
目で均一に染色されるため、同様に異染効果が少ない。
一方2段染色目において140℃を越える温度で染色す
ると均染化するので好ましくない。また130℃未満の
温度で染色すると堅牢度に不安が残る。このようにして
シックアンドシン糸を染色するとき、はじめて明確に異
染のシックアンドシン糸が得られる。この時捲付糸をシ
ックアンドシン糸のシン部およびシック部と異なる染色
性、例えば上述のシックアンドシン糸に通常の延伸糸を
巻き付けることによって、本発明に言う、3重捲付部と
道中部との最大色差がグレースケールの4級以上であっ
て、かつ糸全体では、3種類以上の色が目視にて識別で
きるポリエステル仮撚スラブ糸が得られる。
【0021】製編織に際しては、単糸で使用してもよい
し、双糸等2本以上で使用してもよいが、単糸で撚糸し
た場合は3重捲付部が解撚され不安定な3重捲付部とな
るので実施してはならない。
【0022】
【実施例】以下、実施例によってさらに本発明を説明す
る。
【0023】実施例1 平均粒径0.4μmのSiO↓2を1wt%含有する
[η]が0.65のポリエステルポリマ−を紡糸速度1
950m/分で紡糸し、引き続き延伸温度60℃、セッ
ト温度120℃、延伸倍率1.55倍で延伸したあと、
さらに引き続き1.1倍に延伸して得られた、U%が1
5%およびスペクトログラフ(図4)でみた最も強い周
期が65cmの80d/48f、平均伸度が80%のシ
ックアンドシンポリエステルフィラメントと、同様のポ
リマ−を使用し紡糸、延伸した通常のポリエステルフィ
ラメント75d/24f(伸度25%)を芯糸とし、捲
付糸として通常に紡糸、延伸して得られた伸度が25%
のSD30d/24fを使用して200d/96fの仮
撚スラブを得た。この時の仮撚条件は次の通りである。
【0024】芯糸糸速:70m/分 捲付糸速:120m/分 仮撚温度:195℃ 仮撚数: 2250T/m(Z) 仮撚オ−バ−フィ−ド率:5% 2ndヒ−タ−温度:185℃ 2ndオ−バフィ−ド率:10% 捲付糸ガイド位置:芯糸より25cm
【0025】得られたスラブ3重捲付部の平均長さ
は4cmであった。また巻取後の糸は、3重捲付部が道
中部よりも細く、最も太い部分は道中部にシック部を含
む部分であり、3重捲付部の2.3倍の太さであった。
また3重捲付部は密に30drの糸が巻き付いており、
5g荷重のワッシャーテンサーを5往復させたが形状に
変化はなく安定していた。
【0026】ついでこの糸を次ぎの規格で製織した。 撚糸:S撚 250t/m で双糸化 組織:平 密度:経 50本/吋 緯 38本/吋
【0027】得られた生機を常法により精練リラックス
したあとプレセットし、次ぎの条件で染色仕上げした。
【0028】 染色機:高温高圧ロータリー染色機 (テキサム技研製) 染料:Kayalon Poly NavyBlue K-SF(日本化薬) 3 %owf 〃 〃 Blue G-E ( 〃 ) 0.5%owf 助剤:トーホーソルト (東邦化学製) 1g/l 酢酸 0.3ml/l 染色:生地投入の後、40℃から110℃までは1.5
℃/分の割合で温度を上昇させ、110℃を保ったまま
20分間染色し、引き続き2℃/分の割合で135℃ま
で温度上昇させた後135℃を保ったまま15分間染色
した。その後冷却し、30分間水洗した。
【0029】水洗後常法により還元洗浄、乾燥の後16
0℃でファイナルセットをした。得られた生地の密度は
経55本/吋、緯40本/吋であった
【0030】仕上げ生地は、麻様のシャリミのある風合
で、3重捲付部が最も淡色で、道中部の芯糸のシックア
ンドシン糸に1フィラメントさえもシック部を含まない
シン部からなる部分がついで淡色で、最も濃色なのは道
中部の芯糸のシックアンドシン糸に1フィラメントさえ
もシン部を含まない部分であった。この3色については
明確に識別できたが、これ以外に3重捲付部も芯糸にシ
ック部を含む場合と含まない場合では微妙に色が異なっ
ており、しかも糸長さ方向にどの程度シック部を含むか
によって3重捲付部の色が微妙に異なっていた。また道
中部についても同様にシック部とシン部の含む割合によ
り色が異なっていた。
【0031】さらにこの織物から糸を解舒し糸構造を見
てみると、3重捲付部間では大きな差異は認められない
が、道中部においてシック部を含む部分はシック部が浮
き、添え糸と糸長差を有した構造となっており、浮きか
たの程度差はシック部の多少に依存していた。またこの
解舒した糸を200倍の顕微鏡写真(ASA100のモ
ノカラー)に撮影し、3重捲付部の色と最も濃い道中部
の色差はグレースケールの3級であった。また洗濯堅牢
度、水堅牢度の汚染は4−5級であり、耐光堅牢度の変
退色は5級であり問題は無かった。
【0032】実施例2 平均粒径0.8μmの硫酸バリウムを4wt%含有する
[η]が0.70のポリエステルポリマ−を紡糸速度2
100m/分で紡糸し、引き続き延伸温度60℃セット
温度120℃、延伸倍率1.55倍で延伸したあと、さ
らに引き続き1.1倍に延伸して得られた、U%が8%
およびスペクトログラフでみた強周期が35cmの10
0d/48f、平均伸度が35%のシックアンドシンポ
リエステルフィラメントを芯糸とし、実施例1で使用し
た通常のポリエステルフィラメントSD30d/24f
を巻付糸として165dr/72fの仮撚スラブを得
た。この時の仮撚条件は仮撚数を2540T/mとする
以外は実施例1と同様であった。
【0033】得られたスラブの3重捲付部の平均長さ
は5cmであった。また巻取後の糸は3重捲付部が道中
部よりも細く、最も太い部分は道中部にシック部を含む
部分であり、3重捲付部の1.7倍の太さであった。ま
3重捲付部は密に30drの糸が巻き付いており、5
g荷重のワッシャーテンサーを5往復させたが形状に変
化はなく安定していた。この糸を実施例1と同様に製織
し、染色して観察したところ、色の濃淡については、実
施例1と同様であった。糸構造は、道中部においてシッ
ク部よりも突出した形態を示し、シン部のみの部分では
捲縮が見られた。実施例1と同様に撮影した写真の3重
捲付部の色と最も濃い道中部の色差はグレースケールの
3級であった。
【0034】比較例1 捲付糸を通常ポリエステルの延伸糸SD75d/24f
とし、仮撚数を2100T/mする以外はまったく同
様に仮撚して仮撚スラブを得た。この糸の3重捲付
は道中部より太く約1.2倍であった、実施例1と同様
に5g荷重のワッシャーテンサーを5往復させると3重
捲付部はずれてしまった。
【0035】比較例2 実施例2において染色するに際し、生地投入の後、40
℃から135℃までは1.5℃/分の割合で温度を上昇
させ、135℃を保ったまま20分間染色し、その後冷
却し、30分間水洗する以外はまったく同様に仕上げし
生地を得た。この生地は3重捲付部と道中部の構造差お
よび光沢差はあるものの、シックアンドシンの明確な色
差は認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスラブ糸の模式図である。
【図2】 従来の仮撚スラブ糸の模式図である。
【図3】 本発明の糸を得る加工工程を示す図である。
【図4】 実施例1で使用したシックアンドシン糸のス
ペクトログラフである。
【符号の説明】
1.3重捲付部 2.道中部 3.芯糸 4.捲付糸 5.第一ダイドローラー 6.ガイド 7.捲付糸送り込みローラー 8.第一ヒーター 9.スピンドル 10.第二ローラー 11.第二ヒーター 12.第三ローラー 13.捲取糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06P 3/54 D06P 3/54 Z

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯糸と捲付糸とから構成されるポリエス
    テル仮撚スラブ糸において、芯糸にシックアンドシンフ
    ィラメントを含み、かつ3重捲付部が道中部よりも細い
    ことを特徴とするポリエステル仮撚スラブ糸。
  2. 【請求項2】 捲付糸に使用する糸のデニ−ルをD1、
    芯糸に使用する糸のデニ−ルをD2とするとき、D1は
    50デニ−ル以下であってかつD1/D2が0.4を越
    えない請求項1に記載のポリエステル仮撚スラブ糸。
  3. 【請求項3】 芯糸に使用するシックアンドシン糸のス
    ペクトログラフで見る周期が30cm以上である請求項
    1又は請求項2に記載のポリエステル仮撚スラブ糸。
  4. 【請求項4】 3重捲付部と道中部との最大色差がJI
    S L0805の汚染用グレースケールの4級以上であ
    り、かつ糸全体では3種類以上の色が識別できる請求項
    1〜3のいずれか1項に記載のポリエステル仮撚スラブ
    糸。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のポ
    リエステル仮撚スラブ糸を含む織編物を、分散染料を使
    用し100〜120℃まで昇温し一定温度で染色し、次
    いで130〜140℃まで昇温してさらに染色すること
    を特徴とする織編物の染色方法。
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