JP2020097801A - スラブ糸及び織編物 - Google Patents
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Abstract
Description
道中部とスラブ部の多重捲回構造等を有するスラブ糸は、糸斑感、異色性等の良好な意匠効果やシャリ感、清涼感等の特徴を織編物に付与できる。
一方、特許文献2には、糸長手方向に太部と細部が形成されたポリエステル繊維を含む仮撚り加工糸からなり、光沢感とふくらみ感を有するとともに、自然な斑感と柔らかさを有した織編物が開示されている。
また、特許文献2に記載の織編物では、自然な斑感と梳毛調のタッチやふくらみ感は伴っているが、仮撚りスラブ糸のような意匠効果やシャリ感、清涼感は得られなかった。
[1]芯糸に鞘糸が三重旋回した部分を有するスラブ糸であって、前記芯糸はモノフィラメントと、シックアンドシン型マルチフィラメントとを含有する、スラブ糸。
[2]前記モノフィラメントの単繊維繊度は10dtex以上40dtex以下である、[1]に記載のスラブ糸。
[3]前記モノフィラメントの含有率は、前記スラブ糸の全量に対して3質量%以上30質量%以下である、[1]または[2]に記載のスラブ糸。
[4]前記モノフィラメントの含有率は、前記芯糸の全量に対して5質量%以上40質量%以下である、[1]〜[3]のいずれか1つに記載のスラブ糸。
[5]前記モノフィラメントはポリエステル繊維である、[1]〜[4]のいずれか1つに記載のスラブ糸。
[6]前記シックアンドシン型マルチフィラメントの総繊度は70dtex以上160dtex以下である、[1]〜[5]のいずれか1つに記載のスラブ糸。
[7]前記シックアンドシン型マルチフィラメントの単繊維繊度は1.5dtex以上5dtex以下である[1]〜[6]のいずれか1つに記載のスラブ糸。
[8]前記シックアンドシン型マルチフィラメントはポリエステル繊維である、[1]〜[7]のいずれか1つに記載のスラブ糸。
[9]前記鞘糸は総繊度が15dtex以上50dtex以下のマルチフィラメントである、[1]〜[8]のいずれか1つに記載のスラブ糸。
[10]平均総繊度が160dtex以上300dtex以下である、[1]〜[9]のいずれか1つに記載のスラブ糸。
[11]前記鞘糸の三重旋回部のスラブの長さが15mm以上50mm以下である、[1]〜[10]のいずれか1つに記載のスラブ糸。
[12][1]〜[11]のいずれか1つに記載のスラブ糸を含む織編物。
本発明のスラブ糸は、芯糸に、鞘糸の三重旋回部を有する。本実施形態のスラブ糸は、仮撚り加工を施した仮撚りスラブ糸であってもよい。
本実施形態において、芯糸はモノフィラメントと、シックアンドシン型マルチフィラメントとを含有する。
本実施形態のスラブ糸は、芯糸にモノフィラメントを含有することで織編物にした際に良好なハリ・コシ感を伴うことができる。
本明細書において「織編物」とは、織物と編物の総称をいう。
本実施形態において「単繊維繊度」とは、総繊度を繊維数で除することで算出した値とする。
本実施形態に用いるモノフィラメントは、単繊維繊度が10dtex以上40dtex以下であることが好ましい。
モノフィラメントの単繊維繊度が10dtex以上であると、織編物にした際にハリ・コシ感を付与できる。また40dtex以下であると、織編物にした際に極端なハリ・コシ感は抑えられる。本実施形態において、モノフィラメントの繊度は15dtex以上35dtex以下がより好ましい。
前記モノフィラメントの含有率が、3質量%以上であれば、織編物にした際にハリ・コシ感を伴うことができる。また30質量%以下であれば、織編物にした際に極端なハリ・コシ感は抑えられ、織編物が固くなり過ぎない。本実施形態において、モノフィラメントの含有率は8質量%以上25質量%以下がより好ましい。
前記モノフィラメントの芯糸の全量に対する含有率が、5質量%以上であると、織編物にした際にハリ・コシ感を伴い易い。また前記モノフィラメントの芯糸の全量に対する含有率が、40質量%以下であると、織編物にした際に極端なハリ・コシ感は抑えられ、織編物が固くなり過ぎない。本実施形態において、モノフィラメントの含有率は、芯糸の全量に対して10質量%以上35質量%以下であることがより好ましい。
本実施形態のスラブ糸は、シックアンドシン型マルチフィラメントを、芯糸に含有する。
シックアンドシン型マルチフィラメントを、芯糸に含有することで、織編物にした際に糸長手方向の太細斑による自然な斑感を伴う。以下において、シックアンドシン型マルチフィラメントを、「マルチフィラメント」と記載する場合がある。
前記マルチフィラメントの総繊度が70dtex以上であると、十分な肉感の織編物が得られ易い。また160dtex以下であると、モノフィラメントのハリ・コシ感から感じ取られる軽さを伴った織編物が得られ易い。本実施形態においては、マルチフィラメントの総繊度は80dtex以上130dtex以下であることがより好ましい。
マルチフィラメントの単繊維繊度が1.5dtex以上であると、織編物にした際にソフトな風合いが過度に強調されない。また5dtex以下であると、織編物にした際に程よいドレープ感を伴うことができ易い。本実施形態において、マルチフィラメントの単繊維繊度は2dtex以上4dtex以下であることがより好ましい。
本実施形態のスラブ糸に用いる鞘糸は、総繊度が15dtex以上50dtex以下であるマルチフィラメントであることが好ましい。
鞘糸の総繊度が15dtex以上であるマルチフィラメントであると、2本の芯糸を十分に捲きつけるために必要な強度を伴う。また50dtex以下であると織編物にした際にスラブ感が過度に強調されない自然な意匠性を伴う。本実施形態において、鞘糸の総繊度は20dtex以上45dtex以下であるマルチフィラメントであることがより好ましい。
平均総繊度が160dtex以上であると、織編物にした際に十分な肉感の織編物が得られる。また300dtex以下であると、モノフィラメントのハリ・コシ感から感じ取られる軽さを伴った織編物が得られる。本実施形態のスラブ糸は、平均総繊度が160dtex以上300dtex以下であることがより好ましい。
鞘糸の三重旋回部のスラブの長さが15mm以上であると、織編にした際にスラブによる意匠効果を伴う。また、50mm以下であると、織編物にした際にスラブ感が強調されすぎない自然な意匠性を伴う。
本実施形態は、前記本実施形態のスラブ糸を含む織編物である。
本実施形態の織編物は、前記本実施形態のスラブ糸を用いることで、スラブ糸による意匠効果に加え、糸長手方向の太細斑による自然な斑感を有し、さらには、梳毛調のタッチとハリ・コシ感から感じ取られる軽さを伴う。
芯糸としてポリエステル繊維のモノフィラメント(単繊維繊度22dtex)とシックアンドシン型ポリエステル繊維のマルチフィラメント(総繊度110dtex/36フィラメント(f)、単繊維繊度3.06dtex)を用いた。
鞘糸としてポリエステル繊維のマルチフィラメント((総繊度33dtex/24フィラメント(f)、単繊維繊度1.38dtex)を用いた。
仮撚方向:Z
第1ヒーター温度:160℃
第2ヒーター温度:180℃
仮撚加撚域との鞘糸供給ガイド距離(仮撚加撚域までの最短距離):150mm
仮撚加撚域への鞘糸のオーバーフィード率:70%
第1引取りローラーと第2引取りローラー間のオーバーフィード率:5%
芯糸としてポリエステル繊維のモノフィラメント(単繊維繊度22dtex)とポリエステル繊維のマルチフィラメント(総繊度56dtex/24フィラメント(f)、単繊維繊度2.33dtex)を用いた。
鞘糸としてポリエステル繊維のマルチフィラメント((総繊度33dtex/24フィラメント(f)、単繊維繊度1.38dtex)を用いた。
仮撚方向:Z
第1ヒーター温度:160℃
第2ヒーター温度:180℃
仮撚加撚域との鞘糸供給ガイド距離(仮撚加撚域までの最短距離):150mm
仮撚加撚域への鞘糸のオーバーフィード率:80%
第1引取りローラー第2引取りローラー間のオーバーフィード率:5%
Claims (12)
- 芯糸に鞘糸が三重旋回した部分を有するスラブ糸であって、前記芯糸はモノフィラメントと、シックアンドシン型マルチフィラメントとを含有する、スラブ糸。
- 前記モノフィラメントの単繊維繊度は10dtex以上40dtex以下である、請求項1に記載のスラブ糸。
- 前記モノフィラメントの含有率は、前記スラブ糸の全量に対して3質量%以上30質量%以下である、請求項1または2に記載のスラブ糸。
- 前記モノフィラメントの含有率は、前記芯糸の全量に対して5質量%以上40質量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスラブ糸。
- 前記モノフィラメントはポリエステル繊維である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のスラブ糸。
- 前記シックアンドシン型マルチフィラメントの総繊度は70dtex以上160dtex以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスラブ糸。
- 前記シックアンドシン型マルチフィラメントの単繊維繊度は1.5dtex以上5dtex以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載のスラブ糸。
- 前記シックアンドシン型マルチフィラメントはポリエステル繊維である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のスラブ糸。
- 前記鞘糸は総繊度が15dtex以上50dtex以下のマルチフィラメントである、請求項1〜8のいずれか1項に記載のスラブ糸。
- 平均総繊度が160dtex以上300dtex以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のスラブ糸。
- 前記鞘糸の三重旋回部のスラブの長さが15mm以上50mm以下である、請求項1〜10のいずれか1項に記載のスラブ糸。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載のスラブ糸を含む織編物。
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JP2018235754A JP2020097801A (ja) | 2018-12-17 | 2018-12-17 | スラブ糸及び織編物 |
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-
2018
- 2018-12-17 JP JP2018235754A patent/JP2020097801A/ja active Pending
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