JP2021075803A - 流体攪乱加工糸 - Google Patents

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Abstract

【課題】清涼感のある風合いと適度なハリ・コシ感、ならびに環境配慮型の織編物が得られる流体攪乱加工糸の提供。【解決手段】セルロース系フィラメントの含有率が50〜100質量%、撚数が200〜600T/Mおよび毛羽を有する流体攪乱加工糸。好ましくは、総繊度が90〜330dtexであり、セルロース系フィラメントの単繊維繊度が0.8〜4.2dtexであり、セルロース系フィラメントがアセテート、レーヨンまたはキュプラである。【選択図】なし

Description

セルロース系フィラメントを含む毛羽を有する流体攪乱加工糸と前記流体攪乱加工糸を使用した織編物に関する。
従来、紡績糸のような外観と膨らみ感と、フィラメント糸の持つ上品な光沢感を併せ持つ各種の差異化された糸状が提案されている。
最近の消費者ニーズの多様化に伴って、従来の特徴をできるだけ維持しつつ、更なる上質化、快適さ、環境へのやさしさ等を織編物に付与することの可能な糸状が求められている。
かかる要求に対し、例えば、特許文献1では、ポリエステルやナイロン糸に撚糸を施した後に流体攪乱加工をいれてカールやループを形成せしめて梳毛糸風か加工糸の製造方法が提案されている。
特開昭52−66754号公報
しかしながら、特許文献1に記載の流体攪乱糸では、ワキシイな風合い、低吸湿性からくる蒸れ感や静電気発生、高屈折率からくる金属感のある光沢等の課題がある。
本発明は、清涼感のある風合いと適度なハリ・コシ感、ならびに環境配慮型の織編物が得られる流体攪乱加工糸を用いた織編物を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]セルロース系フィラメントの含有率が50〜100質量%、撚数が200〜600T/Mおよび毛羽を有する流体攪乱加工糸。
[2]総繊度が90〜330dtexである[1]に記載の流体攪乱加工糸。
[3]前記セルロース系フィラメントの単繊維繊度が0.8〜4.2dtexである[1]または[2]に記載の流体攪乱加工糸。
[4]前記セルロース系フィラメントがアセテート、レーヨンまたはキュプラである[1]〜[3]のいずれかに記載の流体攪乱加工糸。
[5]ポリエステル繊維の含有率が10〜50質量%である[1]〜[4]のいずれかに記載の流体攪乱加工糸。
[6][1]〜[5]のいずれかに記載の流体攪乱加工糸を含み、前記流体攪乱加工糸の混用率が25〜100質量%である織編物。
[7]蒸絨加工が施してある[6]に記載の織編物。
[8]セルロース系フィラメントの含有率が50〜100質量%であり、撚数が200〜600T/Mの撚りを付与した後、エアー圧が195〜395kPaで流体攪乱加工を施し毛羽を生じさせる流体攪乱加工糸の製造方法。
本発明の流体攪乱加工糸によれば、清涼感のある風合いと適度なハリ・コシ感、ならびに環境配慮型の織編物が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明において、「織編物」は、織物または編物を示す。 なお、数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
本発明の流体攪乱加工糸(以下、「本流体攪乱加工糸」とも記す。)は、セルロース系フィラメントの含有率が50〜100質量%、撚数が200〜600T/Mおよび毛羽を有する。
セルロース系フィラメントの含有率が50〜100%質量であれば、本流体攪乱加工糸の吸湿性が保持され、織編物に清涼感ある風合いを付与できる。また流体攪乱加工を施す前に撚糸を施すことで、収束性が向上し、流体攪乱加工によるふかつきが抑制されることで、適度なハリ・コシ感が得られる。
流体攪乱加工を施す前の撚数は200〜600T/Mである。撚数が200T/M以上であればふかつきが抑制され、600T/M以下であれば上質な光沢感と膨らみ感ある風合いが得られやすい。これらの観点から流体攪乱加工を施す前の撚数は300T/M〜500T/Mがより好ましい。
また、毛羽を有することで、ソフトな風合いにすることができる。
本発明の流体攪乱加工糸は、総繊度が90〜330dtexであることが好ましい。
総繊度が90dtex以上であると膨らみ感が得られるともに製織、製編性も安定し、330dtex以下であると繊細で高級感ある商品が得られる。 これらの観点から、前記総繊度は、150〜300dtexがより好ましく、200〜280dtexがさらに好ましい。
本発明の流体攪乱加工糸は、前記セルロース系フィラメントの単繊維繊度が0.8〜4.2dtexであることが好ましい。
前記単繊維繊度が0.8dtex以上であれば適度にハリ・コシのあるものが得られ、4.2dtex以下であれば繊細な毛羽が形成されソフトな風合いが得られる。
これらの観点から、前記単繊維繊度は、1.2〜3.6dtexがより好ましく、1.5〜3dtexがさらに好ましい。
本発明に用いるセルロース系フィラメントは、アセテート、レーヨン、キュプラ、またはリヨセル繊維が好ましい。特にアセテート繊維は低屈折率による優れた発色性、高級感のある光沢、セルロース由来のソフトで清涼感に優れた風合い、更には熱セット性などを有しておりより好ましい。なお、繊維の表面や断面形状、艶などを特に限定するものではなく、得られる織編物表現を考慮して任意に選定すればよい。
本発明の流体攪乱加工糸は、ポリエステル繊維の含有率を10〜50質量%とすることができる。
ポリエステル繊維の含有率が10〜50質量%であれば、織物の強度を高めることができ、毛羽が多くなり過ぎないようにすることが可能である。
本発明の織編物は、前記流体攪乱加工糸を含み、前記流体攪乱加工糸の混用率が25〜100質量%である。
織編物に対する流体攪乱加工糸の含有率が25質量%以上であると膨らみ感ある風合いやナチュラル感ある目面が得られる。より好ましい範囲は50質量%以上であり、さらに好ましい範囲は70質量%以上である。
本発明の織編物は、蒸絨加工が施してあることが好ましい。蒸絨加工とは、生地を円柱状に巻き取り、スチームをかける加工でありデカ加工とも言われるものである。本加工を施すことにより、より艶やかな光沢や滑らかなでハリ感のある風合いが得られる。
本発明の流体攪乱加工糸の製造方法は、セルロース系フィラメントの含有量が50〜100質量%であり、撚数が200〜600T/Mの撚りを付与した後、エアー圧が195〜395kPaで流体攪乱加工を施し毛羽を生じさせるものである。
撚りを付与した後に流体攪乱加工を施すことで、繊細な毛羽が発現し、フカツキが抑えられた膨らみ感ある風合いが得られる。
本流体攪乱加工の際のエアー圧は195〜395kPaが好ましい。エアー圧が195kPa以上であれば適度な膨らみ感とソフトな風合いが得られ、395kPa以下であればふかつきが抑制された風合いが得られる。これらの観点から、エアー圧は245kPA〜345kPAがより好ましい。 エアー圧は、所望する毛羽の状態により調整すれば良い。
(実施例1)
セルローストリアセテート繊維フィラメント糸(三菱ケミカル社製、ダル135dtex/55フィラメント(f)、単糸菊型断面、水分率3.5%)2本を合糸後、ダブルツイスター撚糸機を用いて400T/M Z撚の糸を得た。得られた糸を流体攪乱ノズルに供給し、エアー圧265kPAで流体攪乱加工を施し、スラブ形成のない流体攪乱加工糸を作成した。得られた流体攪乱加工糸は、繊度が285dtexで、適度な毛羽を有するものであった。この流体攪乱加工糸を経糸及び緯糸に用い、平組織の織物を製織した。
この生機を常法により精練、染色後、蒸絨加工を施し、経糸密度79本/吋、緯糸密度51本/吋に仕上げた。
得られた織物は、適度なハリ・コシ感を有し、セルロース系繊維由来の清涼感のある風合いを有し、毛羽によるソフトで膨らみ感のある風合いも有しているものであった。また、この織物はスパンシルク織物調の高級感に富んだ優雅な艶を有するものであった。
(実施例2)
実施例1で用いた流体攪乱加工糸を経糸及び緯糸に用い、4枚サテンの織物を製織した。
この生機を常法により精練、染色後、蒸絨加工を施し、経糸密度102本/吋、緯糸密度63本/吋に仕上げた。
得られた織物は、適度なハリ・コシ感を有し、セルロース系繊維由来の清涼感のある風合いを有し、毛羽によるソフトで膨らみ感のある風合いも有しているものであった。また、この織物はスパンシルク織物調の高級感に富んだ優雅な艶を有するものであった。
(実施例3)
実施例1で用いた流体攪乱加工糸を経糸及び緯糸に用い、ツイル組織の織物を製織した。
この生機を常法により精練、染色後、蒸絨加工を施し、経糸密度100本/吋、緯糸密度60本/吋に仕上げた。
得られた織物は、適度なハリ・コシ感を有し、セルロース系繊維由来の清涼感のある風合いを有し、毛羽によるソフトで膨らみ感のある風合いも有しているものであった。また、この織物はスパンシルク織物調の高級感に富んだ優雅な艶を有するものであった。
(比較例)
セルローストリアセテート繊維フィラメント糸(三菱ケミカル社製、ダル135dtex/55フィラメント(f)、単糸菊型断面、水分率3.5%)2本を合糸後、ダブルツイスター撚糸機を用いて400T/M Z撚の糸を得た。得られた合撚糸は繊度が275dtexであった。この合撚糸を経糸及び緯糸に用い、平組織の織物を製織した。
この生機を常法により精練、染色後、蒸絨加工を施し、経糸密度80本/吋、緯糸密度53本/吋に仕上げた。
得られた織物は、優雅な艶は有しているものの、流体攪乱加工による交絡がないためハリ・コシ感に乏しいものであり、毛羽がないためソフト感にも乏しいものであった。

Claims (8)

  1. セルロース系フィラメントの含有率が50〜100質量%、撚数が200〜600T/Mおよび毛羽を有する流体攪乱加工糸。
  2. 総繊度が90〜330dtexである請求項1に記載の流体攪乱加工糸。
  3. 前記セルロース系フィラメントの単繊維繊度が0.8〜4.2dtexである請求項1または2に記載の流体攪乱加工糸。
  4. 前記セルロース系フィラメントがアセテート、レーヨンまたはキュプラである請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体攪乱加工糸。
  5. ポリエステル繊維の含有率が10〜50質量%である請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体攪乱加工糸。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体攪乱加工糸を含み、前記流体攪乱加工糸の含有率が25〜100質量%である織編物。
  7. 蒸絨加工が施してある請求項6に記載の織編物。
  8. セルロース系フィラメントの含有率が50〜100質量%であり、撚数が200〜600T/Mの撚りを付与した後、エアー圧が195〜395kPaで流体攪乱加工を施し毛羽を生じさせる流体攪乱加工糸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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