JPH06304415A - 逆洗可能なフイルター装置及び該フイルターの逆洗方法 - Google Patents

逆洗可能なフイルター装置及び該フイルターの逆洗方法

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JPH06304415A
JPH06304415A JP12064293A JP12064293A JPH06304415A JP H06304415 A JPH06304415 A JP H06304415A JP 12064293 A JP12064293 A JP 12064293A JP 12064293 A JP12064293 A JP 12064293A JP H06304415 A JPH06304415 A JP H06304415A
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真生 浜尾
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】圧搾式フイルタプレスに使用する濾布を損傷さ
せることなく使用期間を長くすること。 【構成】圧搾濾板を有するフイルタプレスの濾過液排出
管に排水管を接続し、また濾過液排出管に連通して洗浄
液供給管を接続し、濾過後圧搾濾板によってケーキを加
圧して隣接する濾板の一方の濾板に通じる上記排水管か
ら通水しまた隣接する濾板の他方の濾板に通じる上記排
水管から通水して濾布を交互に洗浄して濾過操作を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原液を固形分と液分と
に分離し、洗浄するための逆洗可能なフイルター装置及
び該装置におけるフイルターの逆洗方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、濾過しようとする原液を圧搾脱水
式フイルタプレスを使用して濾過圧搾したのち、濾過液
排水口から逆に注水してケーキ層表面と濾布とに水分を
含ませた上濾板間を開板することにより、濾布からケー
キを剥離し易くしようとするもの(特公昭50ー245
9号公報)が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし濾過したケーキ
層に注水すると、濾過直後のケーキ中の含水率を注水に
より高くし、このケーキは水分を高くしたままの状態で
排出される。また、開板してケーキを排出した後で濾布
は洗浄装置で洗浄するが、ケーキが濾布にべと付いて濾
布の清掃に手数を要する。また、濾布の目に食い込んだ
ケーキの粒子は上記洗浄だけでは除去し難い。また、濾
過圧搾を繰り返すことにより、濾布にはかなりの負担が
かかり濾布は疲労して伸び、また濾布の圧搾膜や濾板の
液孔上を被う部分が破れて使用期間が短縮する。本発明
は上記従来例における問題点を解決することを目的と
し、とくに原液を液分と固形分とに分離するためのフイ
ルターを長期間有効に使用することができるようにする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、隣接する濾板のうち少なくとも一
方の濾板が基板に圧搾膜を被せて基板と圧搾膜との間に
圧搾流体室を形成した圧搾濾板であり、上記濾板間に2
枚のフイルターを掛けて構成したフイルター装置におい
て、上記2枚のフイルター間に形成した濾過室に原液を
供給する原液供給管に開閉弁を設け、また、上記圧搾濾
板の圧搾流体室へ圧搾流体を導入する圧搾流体導入管に
開閉弁を設ける一方、上記隣接する濾板の一方の濾板の
濾過液排出口に連通する濾過液排出管と他方の濾板の濾
過液排出口に連通する濾過液排出管のそれぞれに切換弁
を介して排水管を接続するとともに、上記一方の濾板の
濾過液排出口に連通する洗浄液供給管と他方の濾板の濾
過液排出口に連通する洗浄液供給管のそれぞれに切換弁
を設けて洗浄液を供給するよう構成する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載の発明
において、第一開閉弁と圧力調節機構を設けた圧搾流体
導入管と、第二開閉弁を設けたもう一つの圧搾流体導入
管とを備え、両圧搾流体導入管を切り替え可能にして圧
搾流体を圧搾流体室へ供給するよう構成する。
【0006】請求項3の発明は、上記目的を達成するた
め、隣接する濾板のうち少なくとも一方の濾板が基板に
圧搾膜を被せた圧搾濾板であって、上記濾板間に掛けた
フイルター間に形成した濾過室に原液を供給して濾過し
濾過液は上記濾板の各濾過液排出口を経て機外へ排出
し、つづいて圧搾濾板の基板と圧搾膜間に形成した圧搾
流体室へ圧搾流体を圧搾流体導入管から導入し、圧搾膜
でフイルターを介してケーキを加圧して一方の濾板の濾
過液排出口より他方の濾板の濾過液排出口へ向けて洗浄
液を流してフイルターとケーキを通し排出することによ
り、一方の側のフイルターの逆洗をケーキの洗浄と同時
に行い、次回の洗浄に際しては前回の逆方向へ洗浄液を
流して排出すことにより、他方の側のフイルターの逆洗
を同様に行うようにする。
【0007】請求項4の発明は、請求項3に記載の発明
において、第一開閉弁と圧力調節機構を設けた圧搾流体
導入管から圧搾流体を圧搾流体室へ導入する。
【0008】また請求項5の発明は、上記目的を達成す
るため、隣接する濾板のうち少なくとも一方の濾板が基
板に圧搾膜を被せた圧搾濾板であって、上記濾板間に掛
けたフイルター間に形成した濾過室に原液を供給して濾
過し濾過液は上記濾板の各濾過液排出口を経て機外へ排
出し、つづいて基板と圧搾膜間に形成した圧搾流体室へ
圧搾流体を第一開閉弁と圧力調節機構を設けた圧搾流体
導入管から導入し、圧搾膜でフイルターを介してケーキ
を加圧して一方の濾板の濾過液排出口より他方の濾板の
濾過液排出口へ向けて洗浄液を流してフイルターとケー
キを通して排出すことにより、一方の側のフイルターの
逆洗をケーキの洗浄と同時に行い、次回の洗浄に際して
は前回の逆方向へ洗浄液を流して排出すことにより、他
方の側のフイルターの逆洗を同様に行い、次いで前記圧
搾流体導入管の第一開閉弁は閉じ、もう一つの圧搾流体
導入管に設けた第二開閉弁を開いて圧搾流体を圧搾流体
室へ導入してケーキをさらに圧搾脱水するようにする。
【009】
【発明の効果】本発明の構成によれば、以下の顕著な効
果が達成される。 (1)開板して濾板間に吊下するフイルターからケーキ
を容易に剥離して落とすことができる。開板したとき、
ケーキがフイルター面に粘着していてケーキの重量がフ
イルターにかかりフイルターを伸ばしてしまうことがな
い。上記のとおりフイルターはケーキ離れがよいから、
フイルターの清掃が簡単である。 (2)したがって、一度濾板間に掛けたフイルターを用
いて繰り返し濾過作業を行うことができ、フイルターの
使用期間を長くすることができる。 (3)洗浄液は、圧搾膜でフイルターを介してケーキを
所定の圧力で加圧した上供給されるので、この洗浄液で
フイルターとケーキ層とを同時にむらなく洗浄すること
ができる。また、洗浄液の供給を逆方向にすると、濾過
室の両方のフイルターの洗浄をケーキの洗浄と同時に行
うことができることとなる。 (4)このため、ケーキのところどころを洗浄水が短絡
して通過しまうようなことがない。ケーキは全体が均一
にむらなく洗浄され、ケーキの洗浄効率が向上する。 (5)上記の洗浄により、フイルターは目詰まりが最小
限におさえられて、フイルターを洗浄しなければならな
い頻度を少なくする。 (6)また、上記の洗浄に加えてケーキをさらに圧搾す
ることによりケーキを圧縮して取り出すことができる。
また本発明を用いることにより濾過の一サイクルの時間
も短縮することができる。また同じフイルターで従来方
より原液の処理量を多くすることができる。
【0010】
【実施例】以下実施例により、本発明を詳細に説明す
る。図1は圧搾濾板1と普通濾板2とを交互に隣接させ
て多数枚並べ配管系を接続した圧搾式フイルタプレスの
概略側面図である。図2は、基板の両側を被う圧搾膜3
の一部を切り欠いて示した圧搾濾板1の正面図である。
また図3は、普通濾板2の正面図である。図1,2にお
いて、圧搾濾板1は、両側の圧搾膜3を止め具で止め付
けて組み立ててある。圧搾濾板1と普通濾板2との間に
は、フイルター部材としての濾布4が図示しない濾布吊
り装置から吊り下げて掛けてある。上記濾板列の左側の
端板は固定板5で、その下部をフイルタプレスの一方の
脚柱とする。また濾板列の右端に並ぶ可動板6の背後
は、他方の脚柱上部にある油圧装置7のピストンロッド
に連結してある。上記圧搾濾板1の上下左右の四隅から
突出した外耳部に、それぞれ貫通孔B,C,D,Eが開
けてある(図2)。同様に普通濾板2にも同貫通孔が開
けてある(図3)。両濾板の上記各貫通孔は、それぞれ
対応させて濾板列を油圧装置7で締め付けることにより
重合してフイルタプレスの前後方向に通る連通孔をつく
る。上記圧搾濾板の貫通孔Bは、基板内を通る通路によ
り基板の濾過床13に開口8する。開口8は圧搾膜3で
被われる。また上記圧搾濾板の貫通孔のうちCとDは、
基板内を通り基板の額縁12と圧搾膜3の額縁12とに
それぞれ開けた各濾液孔9,11に抜け、さらに圧搾膜
表面に付けた溝を通って圧搾膜3の濾過床13上に通じ
ている。また圧搾膜1のほぼ中央に原液孔Aが開けてあ
り、原液孔A周縁の環状連結部は基板に開けた原液孔に
通して基板の裏側の圧搾膜3の原液孔A周縁と連結して
いる。また、普通濾板2の外耳部の貫通孔Eは、濾板内
を通り濾過床13面に開口する濾液孔10に抜ける。普
通濾板2のほぼ中央に、圧搾濾板1の原液孔Aに対向す
る原液孔Aが開口する。また、普通濾板2の上記貫通孔
B,C,D及び圧搾濾板の上記貫通孔Eは、それぞれ濾
板耳部を貫通するだけで濾過床13に通じていない。上
記濾板の配列は、圧搾濾板のみの配列としてもよい。ま
た、上記外耳部及び濾液孔の数とその位置は図示に限ら
ず、濾板の上部又は下部にあってもよい。なを、濾板列
下方には濾板列に出し入れを自在にした受け皿装置14
を備え、受け皿装値14は排液手段15を有する。なを
また、受け皿装値14の下方に、濾板間から落下するケ
ーキを受け止めるコンベヤ16があり、受け皿装値14
を濾板列下方から外方へ出した状態でコンベヤを走行す
る。コンベヤ16の両端の下方にはコンベヤから落下す
るケーキ片などを受けるホッパ17,18がある。ホッ
パ17,18の下方に搬送装置がある。
【0011】上記のとおり組み立てたフイルタプレスの
固定版5にはフランジ20,21,22,23が設けて
あり、フランジ20は前記の各濾板耳部の貫通孔Bを重
合してつくる連通孔の開口端であり、フランジ21,2
2,23はそれぞれ各貫通孔C,D,Eを重合してつく
る連通孔の開口端である。上記フランジ20に連結する
圧搾流体導入管24は、その途中の導管部27に弁V5
ー1と圧力調節機構である減圧弁25を連結して圧搾用
空気の供給源26に通じている。また、上記弁V5−1
と減圧弁25との前後に並列に弁V5−2を有する導管
28の両端を連結する。導管28は、圧搾流体導入管2
4とは別にして上記フランジ20に連結してもよい。ま
た、29は圧力計用止弁である。
【0012】また、上記固定板5の各フランジ21,2
2,23に各濾過液排出管30,31,32を連結す
る。濾過液排出管30と31とを合わせて接続した接続
点33に弁V3−2を介して排水管34の一端を接続す
る。排水管34の他端はケーキの洗浄液又は濾過液の貯
漕35に連結する。また、濾過液排出管32は、弁V3
ー1を介して上記排水管34の弁V3ー2と貯漕35間
に接続する。また上記濾過液排水管30,31の接続点
33と、濾過液排出管32と排水管34の接続点36と
の間を弁V7を介して連結する。
【0013】また、前記固定版5のほぼ中央にフランジ
37があり、フランジ37は各濾板の原液孔Aが並んで
つくる連通孔の開口端である。フランジ37に連結する
原液供給管38は、途中に弁V1を設けて原液供給ポン
プ39を通り原液漕40に連結している。
【0014】また、上記原液供給管38の弁V1とフラ
ンジ37との中間の接続点41、濾過液排出管の接続点
33と弁V3ー2との中間の接続点42及び濾過液排出
管32と排水管34との接続点36にそれぞれ弁V1
0,V11,V12を介して洗浄液供給管43,44,
45の一端を接続する。これら洗浄液供給管の他端側は
一つの洗浄液供給管46にまとめて洗浄液供給ポンプ4
7を通して洗浄水の貯漕48に連結する。
【0015】また、前記可動版6の上部にはもう一つの
原液供給用のフランジ50がある。フランジ50は、可
動版6内を通って可動板6に隣接する濾板原液孔Aに向
かって開口する通路の開口端である。上記フランジ50
に一端を連結した可とう性管51の他端を、もう一つの
原液供給管52の一端に弁V9を介して接続し、原液供
給管52の他端は前記の原液供給管38のバルブV1と
ポンプ39との間に連結する。
【0016】また、前記原液供給管38の弁V1とフラ
ンジ37との間に弁V4を介して導管53の一端を連結
し、その他端をセンタブロー用の排気装置54に連結す
る。また、前記圧搾流体導入管24の弁V5ー2とフラ
ンジ20との間と導管53の弁V4と上記排気装置54
との間を弁V8を有する導管55で連結する。また、前
記原液供給管52の弁9近くの可とう性管51側に弁V
6を介してもう一つの圧搾流体導入管56の一端を連結
し、その導入管56の他端は圧縮空気を供給するセンタ
ブロー用の装置57に連結する。なを、各濾板は、常の
ように濾板支持レール上に移動可能に支持して一枚毎に
又は同時に図示しない開板装置により開板するようにし
てある。
【0017】上記のとおり構成した圧搾式フイルタプレ
スを用いて以下に示すのとおり濾過圧搾を行う。まず、
固定板5と可動板6との間に図1に示すとおり圧搾濾板
1と普通濾板2とを交互に移動可能に配列して各濾板間
毎に2枚の濾布を掛け、可動板6を油圧装置7で濾板締
め付け方向に移動して濾板列を締め付ける。隣接する濾
板間を密閉した後、原液(後記表中に示す。)の供給を
開始する。原液の供給は、原液供給管38の弁V1を開
き、原液供給ポンプ39を始動して原液漕40から原液
を原液供給管38を通してフイルタプレスの固定板5の
フランジ37に向けて供給する。この原液供給に先立っ
て、各濾過液排出管30,31,32の各弁V3−1,
V3−2,V7及び排気用の弁V8は開けておく。原液
は、フランジ37から各濾板の原液孔Aを順次通過して
各濾過室を満たし、各濾板間の濾布4で濾過する。濾過
液は、各濾板の濾過床13から各濾液孔9,10,11
に入り、それぞれ隣接する濾板の貫通孔C,D,Eが作
る連通孔を経て固定板5にある各フランジ21,22,
23に連結した濾過液排出管30,31,32から排水
管34に集まって貯漕35に入る。
【0018】また、原液は、可動板6側からも供給可と
する。前記の原液供給を(濾過1)とすれば、可動板6
側からの原液の供給は(濾過2)として説明される。濾
過2は、濾過1に対して弁の開閉が少々異なるだけであ
るから、弁の開閉以外の説明は可能な限り省略する。濾
過2は、原液供給管38の弁V1の供給ポンプ39側か
ら分岐したもう一つの原液供給管52の弁V9を開け、
原液供給管52に連結する可とう性管51から原液を可
動板6にあるフランジ50に向けて供給する。原液の流
れは、濾過1における原液の流れと逆になる。濾過1の
ときに仮に、固定板5側から距離を隔てたいずれかの濾
過室が原液で充分に満たされない場合があっても、この
濾過室には濾過2の供給操作により原液を充分に満たす
ことができる。また、濾過液の排出も濾過1における場
合と同じく排出される。なお、原液供給が上記濾過1で
充分であればこの濾過2は必ずしも行う必要はない。
【0019】上記濾過操作に次いで、圧搾濾板1に圧搾
流体導入管24を通じて圧搾流体を導入する。圧搾流体
導入管24の弁V5ー1及び排水管の弁V3ー1,V3
−2,V7を開け、弁V5ー1近くの減圧弁25を調節
して、圧搾流体を供給源26から固定板5のフランジ2
0に向けて導入する。この圧搾流体は、ケーキを加圧し
て洗浄液を供給するため、後記の表に示すとおり低圧が
好ましい。フランジ20に入った圧搾流体は、各圧搾濾
板1の貫通孔Bから基板の濾過床13にある開口8に出
て、圧搾膜3を普通濾板2側へ膨張させる(加圧工
程)。膨張した圧搾膜3により濾過室内でケーキは濾布
4を介して加圧される。この際排出されるケーキ中の液
分(濾過液)は、各濾板の濾液孔9,10,11を通り
各濾過液排出管30,31,32から排水管34に集ま
って貯漕35に入る。
【0020】つづいて上記の開いている弁V7を締め、
洗浄液供給管43の弁V10を開ける。洗浄液供給ポン
プ47を始動して、洗浄液の貯漕48内の洗浄液を、洗
浄液供給管46,43から原液供給管38を通して固定
板5のフランジ37へ向けて供給する。洗浄液は、フラ
ンジ37から各濾板の原液孔Aを貫通して流れ、各濾過
室内に入ってケーキを洗浄し濾布を通して、各濾板の濾
液孔9,10,11に入り、各貫通孔C,D,Eからそ
れぞれフランジ21,22,23に出て、各濾過液排出
管30,31,32から排水管34に集まって洗浄液の
貯水漕35内に入る(正洗浄)。なを、この正洗浄を行
わないときは上記加圧工程から次の工程へ移る。
【0021】次ぎに、上記排水管34の弁V3ー2と弁
V10は締め、洗浄液供給管44の弁V11を開ける。
洗浄液供給管46,44から濾過液排出管30と31を
通して洗浄液を、フランジ21と22へ向けて供給す
る。フランジ21と22に供給した洗浄液は、上記加圧
工程により加圧下にある圧搾濾板1の両貫通孔CとDを
通り、濾液孔9,11から圧搾膜3の濾過床13とこれ
を被う濾布4間に行き渡る。この洗浄液は、濾布4から
ケーキ層を通過し普通濾板2側の濾布4をケーキ中の液
分(濾過液)とともに通して普通濾板2の濾過床13か
ら濾液孔10に集まり、貫通孔Eを経てフランジ23に
連結した濾過液排出管32から排水管34を通って洗浄
液又は濾過液の貯層35に入る(貫通洗浄1)。
【0022】また、上記排水管34の弁V3−1と洗浄
水導入管44の弁V11は締め、代わって洗浄液供給管
45の弁V12と排水管34の弁V3ー2を開ける。同
様に洗浄液供給管46,45から濾過液排出管32を通
して洗浄液を、フランジ23へ向けて供給する。フラン
ジ23に供給した洗浄液は、普通濾板2の貫通孔Eを通
り濾液孔10から普通濾板2の濾過床13とこれを被う
濾布4間に行き渡る。洗浄液は、濾布4からケーキ層を
通過し上記加圧工程により加圧下にある圧搾濾板1側の
濾布4をケーキ中の液分(濾過液)とともに通して圧搾
濾板1の濾過床13から濾液孔9,11に分かれ、貫通
孔C,Dを経てフランジ21,22に連結した濾過液排
出管30,31から排水管34を通って洗浄液又は濾過
液の貯層35に入る(貫通洗浄2)。上記洗浄操作の
後、洗浄液供給ポンプ47を停止する。
【0023】次ぎに、上記圧搾流体導入管27の開閉弁
V5ー1及び減圧弁25を締め、また洗浄液供給管45
の弁V12を締め、上記排水管の両弁V3ー1とV3ー
2及び開閉弁7を開け、また圧搾流体導入管28の弁V
5−2を開ける。圧搾流体の供給源26から圧搾流体
を、供給源26から圧搾流体導入管28,24を通して
固定板5のフランジ20に向けて導入する。圧搾流体
は、圧搾膜3を普通濾板2側へ膨張させて、濾布4を介
して上記洗浄したケーキをさら圧縮する(圧搾工程)。
ここで圧搾工程を行わないときは、上記貫通洗浄工程か
ら次の工程へ移る。
【0024】次ぎに、センタブロー工程を行う。センタ
ブロー工程は、上記弁V3ー1,V3ー2及びV7は開
けたままで上記弁V5ー2を締め、センタブロー用の開
閉弁V4と可動板6側の開閉弁V6を開ける。センタブ
ロー装置57からから圧縮空気を導入管56と可とう性
管51を通じて可動板6にあるフランジ50に供給す
る。圧縮空気は可動板6側から各濾板の原液孔Aを貫通
して固定板5側のフランジ37に抜け、原液供給管38
から導管53を通ってセンタブロー排気装置54に入
る。なを、このセンタブロー工程も濾過の状態を考慮の
上必要に応じて行う。さらに、必要に応じて圧抜き工程
等を経た後、各濾板間を開いて濾布間からケーキを排出
る。上記説明において、原液は、顔料スラリーに限らず
他の成分を含有する工業原料からなるものであってもよ
い。
【0025】以下に、本発明と、本発明の貫通洗浄1と
2を行わない従来方法とで同じ有機顔料を主要成分とす
る顔料スラリーからなる原液を用いて濾過と圧搾工程を
行った結果を表1にまとめて示す。表中、NO.1、N
O.2、NO.3 は、上記説明において濾過、加圧等の
操作条件を変えて示す。また、加圧工程で正洗浄を5分
間行った。また表中、液抜きとあるところで、上記説明
中のセンタブロー工程を行った。また、従来例において
濾過は、固定板側から可動板側へ原液を供給し、正洗浄
は、固定板側の原液孔へ洗浄水を供給して各濾板間の濾
布を通して濾過液排出管から排出する。またエアブロー
とあるのは、原液供給側から濾過液排出側へ向けて圧搾
空気を供給する操作である。また従来例ではエアブロー
とセンタブローの両工程が入っている。表1から、濾布
の使用期間は本発明における場合の方が従来の場合より
6倍も長く使用できることがわかる。また、濾過の一サ
イクルに要する時間も約10%は短縮される。
【0026】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る配管系を含む圧搾式フ
イルタプレスの概略側面図である。
【図2】基板の両側を被う圧搾膜の一部を切り欠いて示
した圧搾濾板の正面図である。
【図3】普通濾板の正面図である。
【符号の説明】
1:圧搾濾板、2:普通濾板、3:圧搾膜、4:濾布、
8:開口、9,10,11:濾液孔、13:濾過床、
A:原液孔、B,C,D,E:貫通孔、24,27,2
8,56:圧搾流体導入管、25:減圧弁、26:圧搾
空気の供給源、30,31,32:濾過液排出管、3
4:排水管、35:貯漕、38,52:原液供給管、3
9:原液供給ポンプ、40:原液漕、43,44,4
5,46:洗浄液供給管、47:洗浄液供給ポンプ、4
8:洗浄水の貯漕、51:可とう性管。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する濾板のうち少なくとも一方の濾
    板が基板に圧搾膜を被せて基板と圧搾膜との間に圧搾流
    体室を形成した圧搾濾板であり、上記濾板間に2枚のフ
    イルターを掛けて構成したフイルター装置において、上
    記2枚のフイルター間に形成した濾過室に原液を供給す
    る原液供給管に開閉弁を設け、また、上記圧搾濾板の圧
    搾流体室へ圧搾流体を導入する圧搾流体導入管に開閉弁
    を設ける一方、上記隣接する濾板の一方の濾板の濾過液
    排出口に連通する濾過液排出管と他方の濾板の濾過液排
    出口に連通する濾過液排出管のそれぞれに切換弁を介し
    て排水管を接続するとともに、上記一方の濾板の濾過液
    排出口に連通する洗浄液供給管と他方の濾板の濾過液排
    出口に連通する洗浄液供給管のそれぞれに切換弁を設け
    て洗浄液を供給する、逆洗可能なフイルター装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフイルター装置におい
    て、第一開閉弁と圧力調節機構を設けた圧搾流体導入管
    と、第二開閉弁を設けた圧搾流体導入管とを備え、両圧
    搾流体導入管を切り替え可能にして圧搾流体を圧搾流体
    室へ導入する、逆洗可能なフイルター装置。
  3. 【請求項3】 隣接する濾板のうち少なくとも一方の濾
    板が基板に圧搾膜を被せた圧搾濾板であって、上記濾板
    間に掛けたフイルター間に形成した濾過室に原液を供給
    して濾過し濾過液は上記濾板の各濾過液排出口を経て機
    外へ排出し、つづいて圧搾濾板の基板と圧搾膜間に形成
    した圧搾流体室へ圧搾流体を圧搾流体導入管から導入
    し、圧搾膜でフイルターを介してケーキを加圧して一方
    の濾板の濾過液排出口より他方の濾板の濾過液排出口へ
    向けて洗浄液を流してフイルターとケーキ中を通し排出
    することにより、一方の側のフイルターの逆洗をケーキ
    の洗浄と同時に行い、次回の洗浄に際しては前回の逆方
    向へ洗浄液を流して排出すことにより、他方の側のフイ
    ルターの逆洗を同様に行う、逆洗可能なフイルター装置
    におけるフイルターの逆洗方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のフイルターの逆洗方法
    において、圧搾流体室に圧搾流体を第一開閉弁と圧力調
    節機構を設けた圧搾流体導入管から導入する、逆洗可能
    なフイルター装置におけるフイルターの逆洗方法。
  5. 【請求項5】 隣接する濾板のうち少なくとも一方の濾
    板が基板に圧搾膜を被せた圧搾濾板であって、上記濾板
    間に掛けたフイルター間に形成した濾過室に原液を供給
    して濾過し濾過液は上記濾板の各濾過液排出口を経て機
    外へ排出し、つづいて基板と圧搾膜間に形成した圧搾流
    体室へ圧搾流体を第一開閉弁と圧力調節機構を設けた圧
    搾流体導入管から導入し、圧搾膜でフイルターを介して
    ケーキを加圧して一方の濾板の濾過液排出口より他方の
    濾板の濾過液排出口へ向けて洗浄液を流してフイルター
    とケーキ中を通し排出すことにより、一方の側のフイル
    ターの逆洗をケーキの洗浄と同時に行い、次回の洗浄に
    際しては前回の逆方向へ洗浄液を流して排出すことによ
    り、他方の側のフイルターの逆洗を同様に行い、次いで
    前記の圧搾流体導入管の第一開閉弁は閉じ、もう一つの
    圧搾流体導入管に設けた第二開閉弁を開いて圧搾流体を
    圧搾流体室へ導入してケーキをさらに圧搾脱水する、逆
    洗可能なフイルター装置におけるフイルターの逆洗方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014100616A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Shin Nippon Process Kogeisha:Kk フィルタープレスの濾布目詰まり解消システム及び濾布目詰まり解消方法
CN106377931A (zh) * 2015-09-15 2017-02-08 江苏中泥净化环境科技有限公司 一种压滤机
CN106377930A (zh) * 2015-09-15 2017-02-08 江苏中泥净化环境科技有限公司 一种滤板组件及应用其的压滤机
CN106390544A (zh) * 2016-01-08 2017-02-15 江苏中泥净化环境科技有限公司 一种高压组合压榨机
JP2019205959A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 住友金属鉱山株式会社 フィルタープレスの運転方法
JP2020082028A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社石垣 フィルタープレスの脱水ケーキ洗浄方法

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