JP2004057990A - フイルタープレスのろ過方法並びにその装置 - Google Patents

フイルタープレスのろ過方法並びにその装置 Download PDF

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山本 直之
Toshiya Ichinose
一ノ瀬 寿也
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Abstract

【課題】多品種の原液の処理を必要とするプラントや原液の処理量が増減するプロセスに対応できるフイルタープレスを提供する。
【解決手段】並列したろ板(4…)間の適所に移動可能なムーバブルフレーム(5)を配設して、並列したろ板(4…)を複数のブロックに分割すると共に、ムーバブルフレーム(5)に連結した原液供給管(28)とろ液排出管(30)を、分割したリアーフレーム(2)側のろ板(4)の原液供給口(20)とろ液排出口(21)にそれぞれ連通させて、ブロックごとのろ板(4…)に異質の原液を供給して、異質のろ液を個別に抜出すもので、対象原液の液種と処理量によりろ板数を可変可能とした構造となり、雑作業に人手と時間を必要とせず、多品種の対象原液や処理量の増減に対して1台にて対応可能となる。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、化学工業、医薬品工業、食品工業等の生産プロセス向けのフイルタープレスに関し、特に、多品種の原液の処理を必要とするプラント、または、原液の処理量が増減するプロセスに対応できるフイルタープレスの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ろ過圧をかけられるフイルタープレスは、非圧縮性のあるケーキほど有利であり生産プロセス向けの固液分離装置として多く採用されている。また、ダイアフラム板を利用したフイルタープレスはケーキの圧縮性があり、ろ過性の悪いケーキに対しても使用が可能である。従来、生産プロセスにおいて、処理する対象原液が多品種の場合、品種数の対象原液ごとにフイルタープレスを使用している。あるいは、一台のフイルタープレスで、ろ布を対象原液の品種数を準備することにより、液種の変更時の都度、ろ布交換作業を行ない対応している。また、処理量が大幅に増加する場合には、フイルタープレスを増設することにより対応している。従来のフイルタープレスとしては、第一ろ板群と第二ろ板群に独立した原液の供給経路を設け、一方のろ板群を締付けてろ過を行ない、同時に、他方のろ板群を開板してケーキを排出し、それぞれ独立してろ過作業を行なうフイルタープレスは、例えば、特許第2851539号の特許公報に記載してあるように公知であり、数種の原液を処理可能とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記フイルタープレスを複数台設けると、設置スペース、イニシャルコストが大幅に大きくなる。ろ布交換作業にて対応の場合でも、人手、時間を要するため、工程全体の流れに影響を及ぼし、処理量の減少にもつながる。また、独立してろ過作業を行なうフイルタープレスにあっては、複数のろ板の開閉装置とろ布の剥離装置が必要となり、やはり構成部品が多くなり、費用的にも問題があった。この発明は、並列したろ板を複数のブロックに分割し、多品種の対象原液や処理量の増減に対応できるフイルタープレスのろ過方法とその装置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の要旨は、フロントフレームとリアーフレームに支架したレール上に多数のろ板を開閉自在に並列し、フロントフレームに連結した原液供給管から原液を供給して、ろ板のろ過床に張設したろ布で固液分離を行ない、ろ板のろ液排出口から分離したろ液を取出すフイルタープレスにおいて、上記並列したろ板間の適所に移動可能なムーバブルフレームを配設して、並列したろ板を複数のブロックに分割すると共に、分割したろ板のブロックに異質の原液を供給して、分離した異質のろ液を個別に抜出すフイルタープレスのろ過方法であり、ろ板をブロックごとに分割することにより分割数分の液種が処理できる。また、ブロックの組合せによりろ板数の増減が可能となる。これにより処理原液が多品種の場合、あるいは、処理量が増減する場合において、フイルタープレス1台にて容易に対応が可能となる。
【0005】
フイルタープレスのろ過方法を実施する装置が、フロントフレームとリアーフレームに支架したレール上に多数のろ板を開閉自在に並列し、フロントフレームに連結した原液供給管から原液を供給して、ろ板に張設したろ布で固液分離を行ない、ろ板のろ液排出口から分離したろ液を取出すフイルタープレスにおいて、上記並列したろ板間の適所に移動可能なムーバブルフレームを配設して、並列したろ板を複数のブロックに分割すると共に、ムーバブルフレームに連結した原液供給管とろ液排出管を、分割したリアーフレーム側のろ板の原液供給口とろ液排出口にそれぞれ連通させて、ブロックごとのろ板に異質の原液を供給して異質のろ液を個別に抜出すもので、並列したろ板を複数のブロックに分割して、対象原液の液種と処理量によりろ板数を可変可能とした構造となる。雑作業に人手と時間を必要とせず、多品種の対象原液に対して1台にて対応可能となり、処理量の増減に対しても1台で処理が可能となる。
【0006】
ムーバブルフレームに連結したケーキ洗浄管とフイードブローパイプを、分割したフロントフレーム側のろ板の原液供給口とリアーフレーム側のろ板のケーキ洗浄口に連通させて、ブロックごとのろ板に異質の原液をそれぞれ供給し、生成したケーキに洗浄水を供給してケーキ中の有効成分の取出しと、原液の供給経路の残液戻しが行なえる。更に、並列したろ板は、フイルタープレートとダイアフラム板を交互に配列して、ろ過室に形成したケーキをダイアフラム板で圧搾脱水すれば、高脱水が可能となり、ケーキ中のろ液の回収が行なえる。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明に係るフイルタープレスのろ過方法とその装置は上記のように構成してあり、ろ板をブロックごとに分割することにより分割数分の液種と処理量に対応可能となる。並列した多数のろ板を閉板し、ブロックごとのろ板に多品種の対象原液をそれぞれ圧入すると、原液の圧入圧によりろ板のろ過床に張設したろ布で固液分離が行なわれ、ろ過室にケーキが形成されてブロックごとに異質の処理液が抜き出される。そして、所定時間後にダイアフラム板でろ過室に形成されたケーキを圧搾脱水してケーキ中の液分をさらに分離する。ろ過室に圧入した汚泥の固液分離が完了した後、フイードブローパイプから原液供給口に圧縮空気を供給して、原液の圧入管路に残る原液を圧縮空気により強制的に機外に排出する。次に、ろ板を開板すれば、ろ過室のケーキを排出することができる。並列したろ板を複数のブロックに分割して、多品種の対象原液に対して1台にて対応可能となり、処理量の増減に対しても1台で処理が可能となる。また、ブロックの組合せによりろ板数の増減が可能となり、雑作業に人手と時間を必要としない。
【0008】
【実施例】
この発明に係るフイルタープレスのろ過装置について、図面に基づき詳述すると、先ず、図1はフイルタープレスの側面図であって、フロントフレーム1とリアーフレーム2に一対の3、3レールが橋架してあり、レール3上に多数のろ板4…が支架してある。並列したろ板は、フイルタープレート4aとダイアフラムを張設したダイアフラム板4bが交互に配設してある。並列したろ板4…間の適所にムーバブルフレーム5が配設してあり、図1の実施例では、2個所にムーバブルフレーム5を設けてあり、並列したろ板4…を3ブロックに分割してある。このムーバブルフレーム5の枚数は適宜設定できるものであり、分割したブロックのろ板4の枚数は同数でなくても良いものである。各ブロックのろ板枚数は、ろ板4を差し替えてろ板の増減も可能である。また、処理原液を供給するブロックの組合せにより、ろ過室数の増減も可能となる。
【0009】
図1に示すように、並列したろ板4…とムーバブルフレーム5が移行チエーン6で連結してあり、ろ板4、4間を一定の間隔に開板できるようにしてある。リアーフレーム2に配設した油圧シリンダー7が、並列したろ板4…の後端部のムーバブルヘッド8に連結してあり、油圧シリンダー7で並列したろ板4…を開閉させる。リアーフレーム2の上部にろ布駆動機9が配設してあり、ろ布駆動機9がフロントフレーム1とリアーフレーム2の上部に支架したろ布昇降用のスライドシャフト10に連動連結してある。並列したろ板4…の下方にろ布洗浄排水を受けるドリッピングパン11が配設してあり、ドリッピングパン11の下方に洗浄水トラフ12が設けてある。
【0010】
図2はろ布を吊設するろ板の正面図であって、ろ板4の上部に立設した上部ブラケット13にろ布駆動軸14が配設してあり、このろ布駆動軸14にフロントフレーム1とリアーフレーム2の上部に支架したスライドシャフト10が連動連結してある。ろ板4の前面に張設した一対のろ布15の上部がろ布駆動軸14に掛け回したろ布駆動チエーン16の一端に連結して、ろ布15の下端部をろ板4の下部に垂設した下部ブラケット17に支架した下部ろ布支持バー18に巻き掛けてろ布駆動チエーン16の他端に連結してあり、ろ板4、4間に配設したろ布15を昇降自在に吊設してある。なお、ろ布15は対象原液の品種数によりブロックごとに吊設しておけばよいものである。
【0011】
図2に示すように、ろ板4の中央部に凹面状のろ過床19が形成してあり、ろ板4、4を閉板した時にろ板4、4の前面に吊設したろ布15、15間にろ過室を形成してある。ろ板4の上部に原液供給口20が設けてあり、この原液供給口20をろ板4に吊設したろ布間の前面のろ過室に連通させてあり、供給した原液をろ過床19に張設したろ布15で固液分離を行なう。ろ板4の下部側壁部にろ過床19に連通するろ液の排出口21が設けてあり、ろ布15で固液分離を行なったろ液を排出口21に排出させる。ろ板4の原液供給口20とろ液排出口21はろ板4の前後面に開口してあり、並列したろ板4…を閉板した時に、前後のろ板4、4の原液供給口20とろ液排出口21をそれぞれ連通させる。並列したろ板4…のうち、ダイアフラム板4bには圧力水パイプ22が連結してあり、ろ過室のろ布15、15で固液分離を行なって生成したケーキを、ダイアフラム板4bのダイアフラムを膨脹させて圧搾脱水させる。
【0012】
図2に示すように、ろ板4の下部側壁部の他方に、ろ過床19に連通するケーキ洗浄口23が設けてあり、ろ板4のろ過床19に吊設したろ布15、15間に生成したケーキに洗浄水を供給して有効成分を抜出すようにしてある。このケーキ洗浄口23はろ板4の前後面に開口してあり、並列したろ板4…を閉板したときに、前後のろ板4、4のケーキ洗浄口23、23を連通させる。ろ板4の肩部にはろ板4の前後面に開口して、閉板したろ板4…に連通するエアー供給口24が設けてあり、このエアー供給口24をダイアフラム板4bのダイアフラムの裏面に連通させてある。ケーキを圧搾したダイアフラム板4bに圧縮空気を圧入して、圧縮空気とともにダイアフラム板4bの圧搾水を圧力水パイプ22に排出させる。ろ過室の圧搾脱水が完了したケーキは、並列したろ板4…を開板して、ろ布15を下方に走行させて排出する。下部ろ布支持バー18に巻き掛けたろ布15の近傍にろ布洗浄ノズル25が対設してあり、洗浄水パイプ26から洗浄水ホース27を介してろ布15に洗浄水を供給して、目詰まりしたろ布15を走行させながら再生する。
【0013】
図3は配管類を連結したムーバブルフレームの正面図であって、原液供給管28がムーバブルフレーム5の上部の側面に開口した原液供給通路29に連結してある。図4および図5に示すように、この発明の実施例では、原液供給通路29の他端がリアーフレーム2側のろ板4…の原液供給口20に対設して開口してある。図6はフイルタープレスの正面図であって、フロントフレーム1にも原液供給管28aが連結してあり、異質の原液が複数の原液供給管28a、28…からフロントフレーム1と複数のムーバブルフレーム5…の原液供給通路29…にそれぞれ移送され、閉板した各ブロックのろ板4…の原液供給口20…に原液を圧送して、ろ板4、4間のろ過室に原液を圧入して、分割したブロックごとのろ板4…に異質の原液が供給できる。並列したろ板4…をブロックごとに分割することにより、ブロック数の異なる処理原液に対応可能となる。
【0014】
ろ液排出管30にムーバブルフレーム5の下部側壁に開口したろ液排出通路31が連結してあり、図4に示すように、ろ液排出通路31の他端がリアーフレーム2側のろ板4…のろ液排出口21に対設して開口してある。ろ板4のろ過室で分離したろ液をろ板4のろ液排出口21に取出して、ムーバブルフレーム5のろ液排出通路31からろ液排出管30に排出させる。図6に示すように、フロントフレーム1にもろ液排出管30aが連結してあり、分割したブロックごとのろ板4…から異質のろ液が取出せるようにしてある。並列したろ板4…を複数のブロックに分割して、多品種の対象原液に対して1台にて対応可能となり、処理量の増減に対しても1台で処理が可能となる。これにより処理原液が多品種の場合、あるいは、処理量が増減する場合において、フイルタープレス1台にて容易に対応が可能となる。
【0015】
図7(イ)、(ロ)はろ過方法を示す概念図であって、並列したろ板を2個所のムーバブルフレーム5でブロックa、ブロックb、ブロックcに分割してあり、図7(イ)のろ過方法は多品種の対象原液に対するもので、原液Aをブロックaに供給してろ液A’を取出し、原液Bをブロックbに供給してろ液B’を取出し、原液Cをブロックcに供給してろ液C’を取出すようにしてある。図7(ロ)のろ過方法は処理量が多い対象原液に対するもので、原液Dをブロックaとブロックbに供給してろ液D’を取出すようにしてある。このろ過方法により、多品種の対象原液や処理量の増減に対しても1台で処理が可能となる。
【0016】
図3に示すように、ケーキ洗浄管32がムーバブルフレーム5の他方の下部側壁に開口したケーキ洗浄通路33に連結してあり、図4に示すように、ケーキ洗浄通路33がリアーフレーム2側のろ板4…のケーキ洗浄口23に対設して開口してある。ケーキ洗浄管32の水をムーバブルフレーム5のケーキ洗浄通路33に供給し、閉板した各ブロックのろ板4…のケーキ洗浄口23…に水を移送する。ろ板4、4間のろ過室に形成したケーキ中に洗浄水を供給して、ケーキ中の有効成分を回収し、ろ板4のろ液排出口21に抜出して、ムーバブルフレーム5のろ液排出通路31からろ液排出パイプ30に排出する。フロントフレーム1にもケーキ洗浄管32aが連結してあり、フロントフレーム1側の1ブロックのろ板4…にケーキ洗浄水を供給する。生成したケーキに洗浄水を供給して残存するケーキ中の有効成分を取出す。
【0017】
図4及び図5に示すように、フイードブローパイプ34が圧入口ブロック弁35を介してムーバブルフレーム5の頂部に開口したフイードブロー供給通路36に連結してあり、ムーバブルフレーム5の原液供給通路29の反対側のろ板4…の原液供給口20に対設して開口してある。ろ布15、15間のケーキをダイアフラム板4bで圧搾脱水した後に、並列したろ板4…の原液供給口20…やムーバブルフレーム5の原液供給通路29に残存する原液を、ろ板4の終端部の原液供給口20から圧縮空気を吹込んで、強制的に機外に排出させる。
【0018】
図1に示すように、並列したろ板4…後端のムーバブルヘッド8にもフイードブローパイプ34aが圧入口ブロック弁35aを介して連結してあり、ろ過室に圧入した汚泥の固液分離が完了した後、フイードブローパイプ34、34aから閉板したろ板4…の原液供給口20…に圧縮空気を供給して、原液の圧入連通管に残る原液を圧縮空気により強制的に機外に排出する。エアーパイプ37がムーバブルフレーム5の肩部に開口したエアー供給通路38に連結してあり、エアー供給通路38の他端の開口がろ板4のエアー供給口24に対設してある。エアーパイプ37の圧縮空気をムーバブルフレーム5のエアー供給通路38からダイアフラム板4bに供給し、ダイアフラムの圧搾水を圧縮空気で加圧して、ダイアフラム板4bに連結した圧力水パイプ22から排出させる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、この発明のフイルタープレスのろ過方法とその装置は、並列したろ板を複数のブロックに分割して、各ブロックに異質の処理原液を供給するので、一台のフイルタープレスで多品種の対象原液や処理量の増減に対応できる。即ち、従来の多品種の対象原液を処理する生産プロセスにあっては、フイルタープレスを複数台設けると、設置スペースやイニシャルコストが大きくなる。また、ろ布交換作業にて対応の場合でも、工程全体の流れに影響を及ぼし、処理量の減少につながる。そして、第一ろ板群と第二ろ板群に分割して、独立してろ過作業を行なうフイルタープレスにあっては、複数のろ板の開閉装置とろ布の剥離装置が必要となり、イニシャルコストが大きくなるものであるが、この発明のろ過方法にあっては、並列したろ板間の適所に移動可能なムーバブルフレームを配設して、並列したろ板を複数のブロックに分割し、異質の原液を供給した複数のろ板のブロックから異質のろ液を個別に抜出すろ過方法であり、ろ板ブロックの分割数分の液種に対応可能となる。また、ブロックの組合せによりろ板数の増減が可能となり、フイルタープレス1台にて容易に対応が可能となる。
【0020】
この発明のフイルタープレスのろ過装置は、並列したろ板間の適所に移動可能なムーバブルフレームを配設して複数のブロックに分割し、ムーバブルフレームに連結した原液供給管とろ液排出管を、分割したろ板の原液供給口とろ液排出口にそれぞれ連通させて、異質の原液を供給した複数のろ板のブロックから異質のろ液を個別に抜出すもので、対象原液の液種と処理量によりろ板数を可変可能とした構造となる。雑作業に人手と時間を必要とせず、多品種の対象原液や処理量の増減に対して1台にて対応可能となる。
【0021】
ムーバブルフレームに連結したケーキ洗浄管とフイードブローパイプを、分割したブロックのろ板の原液供給口とケーキ洗浄口に連通させて、ブロックごとのろ板に異質の原液をそれぞれ供給して、生成したケーキに洗浄水を供給してケーキ中の有効成分の取出しと、原液の供給経路の残液戻しが行なえる。更に、並列したろ板は、フイルタープレートとダイアフラム板を交互に配列して、ろ過室に形成したケーキをダイアフラム板で圧搾脱水すれば、高脱水が可能となり、ケーキ中のろ液の回収が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフイルタープレスのろ過装置の側面図である。
【図2】同じく、ろ布を張設したろ板の正面図である。
【図3】同じく、配管類を連結したムーバブルフレームの正面図である。
【図4】同じく、ムーバブルフレームの横断面図である。
【図5】同じく、ムーバブルフレームの縦断側面図である。
【図6】この発明に係るフロントフレーム側から見たフイルタープレスの正面図である。
【図7】同じく、ろ過方法を示す概念図である。
【符号の説明】
1 フロントフレーム
2 リアーフレーム
3 レール
4 ろ板
4a フイルタープレート
4b ダイアフラム板
5 ムーバブルフレーム
15 ろ布
19 ろ過床
20 原液供給口
21 ろ液排出口
23 ケーキ洗浄口
28、28a 原液供給管
29 原液供給通路
30 ろ液排出管
31 ろ液排出通路
32 ケーキ洗浄管
34 フイードブローパイプ

Claims (4)

  1. フロントフレーム(1)とリアーフレーム(2)に支架したレール(3)上に多数のろ板(4…)を開閉自在に並列し、フロントフレーム(1)に連結した原液供給管(28a)から原液を供給して、ろ板(4)のろ過床(19)に張設したろ布(15)で固液分離を行ない、ろ板(4)のろ液排出口(21)から分離したろ液を取出すフイルタープレスにおいて、上記並列したろ板(4…)間の適所に移動可能なムーバブルフレーム(5)を配設して、並列したろ板(4…)を複数のブロックに分割すると共に、分割したろ板(4…)のブロックに異質の原液を供給して、分離した異質のろ液を個別に抜出すことを特徴とするフイルタープレスのろ過方法。
  2. フロントフレーム(1)とリアーフレーム(2)に支架したレール(3)上に多数のろ板(4…)を開閉自在に並列し、フロントフレーム(1)に連結した原液供給管(28a)から原液を供給して、ろ板(4)のろ過床(19)に張設したろ布(15)で固液分離を行ない、ろ板(4)のろ液排出口(21)から分離したろ液を取出すフイルタープレスにおいて、上記並列したろ板(4…)間の適所に移動可能なムーバブルフレーム(5)を配設して、並列したろ板(4…)を複数のブロックに分割すると共に、原液供給管(28)とろ液排出管(30)を連結したムーバブルフレーム(5)の原液供給通路(29)とろ液排出通路(31)を、分割したリアーフレーム(2)側のブロックのろ板(4)の原液供給口(20)とろ液排出口(21)にそれぞれ連通させて、ブロックごとのろ板(4…)に異質の原液を供給して、異質のろ液を個別に抜出すことを特徴とするフイルタープレスのろ過装置。
  3. 上記ムーバブルフレーム(5)に連結したケーキ洗浄管(32)とフイードブローパイプ(34)を、分割したフロントフレーム(1)側のろ板(4)の原液供給口(20)とリアーフレーム(2)側のろ板(4)のケーキ洗浄口(23)に連通させて、原液の供給経路の残液戻しと脱水したケーキの洗浄を行なうことを特徴とする請求項2記載のフイルタープレスのろ過装置。
  4. 上記並列したろ板(4…)は、フイルタープレート(4a)とダイアフラム板(4b)を交互に配列してあることを特徴とする請求項2または3に記載のフイルタープレスのろ過装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012153790A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Jfe Engineering Corp 草本系バイオマスの前処理装置及び前処理方法

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