JPH0852307A - フィルタープレス - Google Patents
フィルタープレスInfo
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- JPH0852307A JPH0852307A JP6209315A JP20931594A JPH0852307A JP H0852307 A JPH0852307 A JP H0852307A JP 6209315 A JP6209315 A JP 6209315A JP 20931594 A JP20931594 A JP 20931594A JP H0852307 A JPH0852307 A JP H0852307A
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- cake
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- filter cloth
- slurry
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Links
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Landscapes
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 濾過効率を高く、濾布づまりを少なく、ケー
キを濾布から剥れ易くする。 【構成】 側面に凹所を有する複数の濾板11と、両側
面に処理液送入口16を有し凹所を両側面で覆蓋して両
側にケーキ生成室13を形成する中間板12と、濾板と
中間板との中間に張設された濾布14と、処理液送入口
からケーキ生成室内に処理液を供給する手段17,18
と、処理液送入口からケーキ生成室内に第1の圧縮空気
を供給する手段19,21とを具備し、凹所に濾布の濾
過面の裏側から第2の圧縮空気を供給し処理液送入口よ
り排出する空気供給排出手段27,28と、ケーキ生成
室内に処理液を供給して濾過処理を行ない、次に前記処
理液送入口からケーキ生成室内に圧縮空気を供給して通
気脱水処理を行ない、さらに濾板側から凹所に圧縮空気
を供給して逆エア処理を行なう工程を複数回繰り返すべ
く各手段を動作させる制御手段とを設ける。
キを濾布から剥れ易くする。 【構成】 側面に凹所を有する複数の濾板11と、両側
面に処理液送入口16を有し凹所を両側面で覆蓋して両
側にケーキ生成室13を形成する中間板12と、濾板と
中間板との中間に張設された濾布14と、処理液送入口
からケーキ生成室内に処理液を供給する手段17,18
と、処理液送入口からケーキ生成室内に第1の圧縮空気
を供給する手段19,21とを具備し、凹所に濾布の濾
過面の裏側から第2の圧縮空気を供給し処理液送入口よ
り排出する空気供給排出手段27,28と、ケーキ生成
室内に処理液を供給して濾過処理を行ない、次に前記処
理液送入口からケーキ生成室内に圧縮空気を供給して通
気脱水処理を行ない、さらに濾板側から凹所に圧縮空気
を供給して逆エア処理を行なう工程を複数回繰り返すべ
く各手段を動作させる制御手段とを設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水処理装置あるいは
メッキ廃液等を含む工業用排水処理装置から排出される
スラリー(汚泥)を脱水処理するためや各種生産工程に
おける濾過装置または脱水装置等として使用されるフィ
ルタープレス(圧濾器)に関する。
メッキ廃液等を含む工業用排水処理装置から排出される
スラリー(汚泥)を脱水処理するためや各種生産工程に
おける濾過装置または脱水装置等として使用されるフィ
ルタープレス(圧濾器)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフィルタープレスを図5に示す。
複数の濾板61が平行に相互に接近離隔可能に配設され
る。各濾板61間に処理すべき廃液のケーキ、例えば汚
泥ケーキの生成室62が形成される。各ケーキ生成室6
2の両側の濾板側面には濾布63が設けられる。各濾板
61の側面中央部にはスラリー導入口64が設けられ、
スラリー供給穴65が各濾板61および各濾布63に設
けられている。スラリー供給管66には仕切り弁67が
設けられる。このスラリー供給管の各濾板61への分岐
点の手前側(上流側)には、生成ケーキの含水率低減に
よる濾過効率向上およびケーキ生成室開放時の濾布とケ
ーキの良好な剥がれを図るために、圧縮空気導入用のエ
ア供給管68が接続される。エア供給管68上にはオン
オフ弁69が設けられる。
複数の濾板61が平行に相互に接近離隔可能に配設され
る。各濾板61間に処理すべき廃液のケーキ、例えば汚
泥ケーキの生成室62が形成される。各ケーキ生成室6
2の両側の濾板側面には濾布63が設けられる。各濾板
61の側面中央部にはスラリー導入口64が設けられ、
スラリー供給穴65が各濾板61および各濾布63に設
けられている。スラリー供給管66には仕切り弁67が
設けられる。このスラリー供給管の各濾板61への分岐
点の手前側(上流側)には、生成ケーキの含水率低減に
よる濾過効率向上およびケーキ生成室開放時の濾布とケ
ーキの良好な剥がれを図るために、圧縮空気導入用のエ
ア供給管68が接続される。エア供給管68上にはオン
オフ弁69が設けられる。
【0003】各濾板61を密接させた状態でスラリー供
給管66より脱水処理すべきスラリーを供給する。スラ
リーは導入口64を介して濾板内に導入される。ケーキ
生成室62内に圧入されたスラリーの水分は濾布63を
通して濾過され、濾布背面の濾板61に設けた多数の溝
(図示しない)を介して外部に排出される(図中下向き
矢印)。所定量のスラリーを圧入してケーキが生成され
ると、仕切り弁67を閉じ各濾板間のケーキ生成室62
を順番に開放してケーキを落下させて排出する。このケ
ーキ排出作業の直前にエア供給管68のオンオフ弁69
を開いて圧縮空気をケーキ生成室62内に噴出させる。
従来このエア噴出動作は、通常1回のケーキ生成工程
(約30分)の終了直前の数分間だけ行なわれていた。
給管66より脱水処理すべきスラリーを供給する。スラ
リーは導入口64を介して濾板内に導入される。ケーキ
生成室62内に圧入されたスラリーの水分は濾布63を
通して濾過され、濾布背面の濾板61に設けた多数の溝
(図示しない)を介して外部に排出される(図中下向き
矢印)。所定量のスラリーを圧入してケーキが生成され
ると、仕切り弁67を閉じ各濾板間のケーキ生成室62
を順番に開放してケーキを落下させて排出する。このケ
ーキ排出作業の直前にエア供給管68のオンオフ弁69
を開いて圧縮空気をケーキ生成室62内に噴出させる。
従来このエア噴出動作は、通常1回のケーキ生成工程
(約30分)の終了直前の数分間だけ行なわれていた。
【0004】しかしながら、このような従来のフィルタ
ープレス構造においては、濾過効率向上等のために導入
したエアがケーキ全体に行き渡らず、ケーキが均質化さ
れず、所望の濾過性能の向上が図られなかった。また、
エアによる含水率の低減効果も充分ではなくケーキから
抜け切らない水分のためにケーキが濾布に粘着しケーキ
排出時の剥がれが悪いものであった。さらに、フィルタ
ープレスにおいては、最初は濾布で濾過するが、濾過し
た所にケーキが蓄積され、次第にケーキを通して濾過が
行なわれるようになる。このため、濾過性が悪いとケー
キがケーキ室を満たすまで濾過するには非常に時間がか
かる。従来のフィルタープレスは、ケーキ室を満たすよ
うな量のケーキを生成するためには非常に長い時間がか
かるという問題点があった。特に、スラリーの濃度が低
いと、濾過に時間ばかりかかり、良いケーキは(あるい
はスラッジでさえも)得られなかった。
ープレス構造においては、濾過効率向上等のために導入
したエアがケーキ全体に行き渡らず、ケーキが均質化さ
れず、所望の濾過性能の向上が図られなかった。また、
エアによる含水率の低減効果も充分ではなくケーキから
抜け切らない水分のためにケーキが濾布に粘着しケーキ
排出時の剥がれが悪いものであった。さらに、フィルタ
ープレスにおいては、最初は濾布で濾過するが、濾過し
た所にケーキが蓄積され、次第にケーキを通して濾過が
行なわれるようになる。このため、濾過性が悪いとケー
キがケーキ室を満たすまで濾過するには非常に時間がか
かる。従来のフィルタープレスは、ケーキ室を満たすよ
うな量のケーキを生成するためには非常に長い時間がか
かるという問題点があった。特に、スラリーの濃度が低
いと、濾過に時間ばかりかかり、良いケーキは(あるい
はスラッジでさえも)得られなかった。
【0005】上述の従来例における問題点を解決するた
め、本発明者は、側面にケーキ生成室を構成するための
凹所を有する複数の濾板と両側面に処理液送入口を有す
る複数の中間板とを交互に平行配置して各中間板の両側
にケーキ生成室を形成し、前記各中間板に処理液供給管
を接続したフィルタープレスにおいて、前記中間板の前
記処理液供給管の反対側より圧縮空気を導入するための
エア供給管を接続し、該エア供給管に圧縮空気の導入遮
断制御用の弁を設け、前記処理液供給管に処理液を抜く
ための排液管を接続し、該排液管に排液用の弁を設け、
前記処理液供給管に遮断弁を設け、以って前記処理液供
給管の排液および空気加圧によるケーキ中の水の追い出
しができるようにしたフィルタープレスを先に提案した
(特開平3−238007号)。
め、本発明者は、側面にケーキ生成室を構成するための
凹所を有する複数の濾板と両側面に処理液送入口を有す
る複数の中間板とを交互に平行配置して各中間板の両側
にケーキ生成室を形成し、前記各中間板に処理液供給管
を接続したフィルタープレスにおいて、前記中間板の前
記処理液供給管の反対側より圧縮空気を導入するための
エア供給管を接続し、該エア供給管に圧縮空気の導入遮
断制御用の弁を設け、前記処理液供給管に処理液を抜く
ための排液管を接続し、該排液管に排液用の弁を設け、
前記処理液供給管に遮断弁を設け、以って前記処理液供
給管の排液および空気加圧によるケーキ中の水の追い出
しができるようにしたフィルタープレスを先に提案した
(特開平3−238007号)。
【0006】このフィルタープレスは、ケーキ生成工程
を複数回に分割してスラリー供給およびエア供給を交互
に繰り返すことにより、上述の従来例に比べて格段に脱
水性が向上し濾過効率が高まり、したがって、比較的短
時間に均質で含水率の少ないケーキが生成され、また濾
布づまりが少なくなるとともにケーキが濾布から剥がれ
易くなりケーキ排出作業が容易になりまた濾布洗浄も確
実となるという長所を有するものである。
を複数回に分割してスラリー供給およびエア供給を交互
に繰り返すことにより、上述の従来例に比べて格段に脱
水性が向上し濾過効率が高まり、したがって、比較的短
時間に均質で含水率の少ないケーキが生成され、また濾
布づまりが少なくなるとともにケーキが濾布から剥がれ
易くなりケーキ排出作業が容易になりまた濾布洗浄も確
実となるという長所を有するものである。
【0007】本発明者は、このフィルタープレスにおい
て、さらに前記圧縮空気導入前に前記処理液供給管を介
して前記ケーキ生成室内から液状物を排出することによ
り、濾過効率をさらに高く、濾布詰まりをさらに少な
く、ケーキを濾布からさらに剥れ易くすることも提案し
ている(特開平5−184820号)。前記液状物はポ
ンプあるいは圧縮空気を用いて排出される。
て、さらに前記圧縮空気導入前に前記処理液供給管を介
して前記ケーキ生成室内から液状物を排出することによ
り、濾過効率をさらに高く、濾布詰まりをさらに少な
く、ケーキを濾布からさらに剥れ易くすることも提案し
ている(特開平5−184820号)。前記液状物はポ
ンプあるいは圧縮空気を用いて排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、本発明者が
先に提案した上記フィルタープレスにおける長所をさら
に改善したフィルタープレスを提供することを目的とす
る。
先に提案した上記フィルタープレスにおける長所をさら
に改善したフィルタープレスを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、側面にケーキ生成室を構成するための
凹所を有する複数の濾板と、両側面に処理液送入口を有
し前記濾板と平行配置されて前記凹所を前記両側面で覆
蓋することによりその両側にケーキ生成室を形成する中
間板と、前記ケーキ生成室内の濾板と中間板との中間に
張設された濾布と、前記処理液送入口を介して前記ケー
キ生成室内に処理液を供給する手段と、前記処理液送入
口を介して前記ケーキ生成室内に第1の圧縮空気を供給
する手段とを具備するフィルタープレスにおいて、前記
凹所に前記濾布の濾過面の裏側から第2の圧縮空気を供
給し前記処理液送入口より排出する空気供給排出手段
と、先ず、前記ケーキ生成室内に処理液を供給して濾過
処理を行ない、次に前記処理液送入口を介し前記ケーキ
生成室内に圧縮空気を供給して通気脱水処理を行ない、
さらに前記濾板側から前記凹所に圧縮空気を供給して逆
エア処理を行なう工程を複数回繰り返すべく上記各手段
を動作させる制御手段とを設けたことを特徴とする。本
発明の好ましい実施例において、前記空気供給排出手段
は、前記濾板の凹所に連通する濾液出口から濾液とは逆
の経路で前記凹所に濾布の裏側から圧縮空気を供給し、
処理液供給管の途中に設けた排気弁から排出する。ま
た、前記逆エアを、最初の濾過を開始する前と最後の濾
過を終了した後にも行なう。
め、本発明では、側面にケーキ生成室を構成するための
凹所を有する複数の濾板と、両側面に処理液送入口を有
し前記濾板と平行配置されて前記凹所を前記両側面で覆
蓋することによりその両側にケーキ生成室を形成する中
間板と、前記ケーキ生成室内の濾板と中間板との中間に
張設された濾布と、前記処理液送入口を介して前記ケー
キ生成室内に処理液を供給する手段と、前記処理液送入
口を介して前記ケーキ生成室内に第1の圧縮空気を供給
する手段とを具備するフィルタープレスにおいて、前記
凹所に前記濾布の濾過面の裏側から第2の圧縮空気を供
給し前記処理液送入口より排出する空気供給排出手段
と、先ず、前記ケーキ生成室内に処理液を供給して濾過
処理を行ない、次に前記処理液送入口を介し前記ケーキ
生成室内に圧縮空気を供給して通気脱水処理を行ない、
さらに前記濾板側から前記凹所に圧縮空気を供給して逆
エア処理を行なう工程を複数回繰り返すべく上記各手段
を動作させる制御手段とを設けたことを特徴とする。本
発明の好ましい実施例において、前記空気供給排出手段
は、前記濾板の凹所に連通する濾液出口から濾液とは逆
の経路で前記凹所に濾布の裏側から圧縮空気を供給し、
処理液供給管の途中に設けた排気弁から排出する。ま
た、前記逆エアを、最初の濾過を開始する前と最後の濾
過を終了した後にも行なう。
【0010】
【作用】上記の構成において、処理液は各中間板の処理
液送入口からその両側のケーキ生成室内に張設された濾
布に向かって進行するように圧入され、該処理液の濾過
が行なわれる。第1の圧縮空気は前記処理液送入口を通
して各ケーキ生成室内に噴出される。第2の圧縮空気は
前記ケーキ生成室内に濾布に対し第1の圧縮空気とは反
対の側(濾布の裏側)から供給される。これらの各動作
は制御手段により制御され、1回のケーキ生成処理中、
複数回繰り返される。
液送入口からその両側のケーキ生成室内に張設された濾
布に向かって進行するように圧入され、該処理液の濾過
が行なわれる。第1の圧縮空気は前記処理液送入口を通
して各ケーキ生成室内に噴出される。第2の圧縮空気は
前記ケーキ生成室内に濾布に対し第1の圧縮空気とは反
対の側(濾布の裏側)から供給される。これらの各動作
は制御手段により制御され、1回のケーキ生成処理中、
複数回繰り返される。
【0011】
【効果】本発明によれば、第2の圧縮空気を濾布の裏側
からケーキ生成室内に供給し処理液送入口より排出(逆
エア)することにより、ケーキの含水率が低下して濾過
効率が向上するとともにケーキが濾布から剥れ易くな
る。また、濾布詰まりが少なくなる。また、最初の濾過
を開始する前に逆エアをすることにより、濾布の目に入
っている固形分を吹き飛ばして濾布の目詰まりをさらに
少なくすることができる。さらに、最後の濾過を終了し
た後に逆エアをすることにより、ケーキの含水率をさら
に低下させケーキの濾布からの剥れをさらに良くするこ
とができる。
からケーキ生成室内に供給し処理液送入口より排出(逆
エア)することにより、ケーキの含水率が低下して濾過
効率が向上するとともにケーキが濾布から剥れ易くな
る。また、濾布詰まりが少なくなる。また、最初の濾過
を開始する前に逆エアをすることにより、濾布の目に入
っている固形分を吹き飛ばして濾布の目詰まりをさらに
少なくすることができる。さらに、最後の濾過を終了し
た後に逆エアをすることにより、ケーキの含水率をさら
に低下させケーキの濾布からの剥れをさらに良くするこ
とができる。
【0012】なお、従来のフィルタープレスとして、濾
板と濾布間に空気圧または水圧で膨らむゴム製バッグを
設け、濾過工程を終えた後このバッグを膨らませてケー
キを圧縮して絞る複式フィルタープレスも公知である。
しかしながら、このような従来の複式フィルタープレス
はケーキの絞り作用のみ可能であって、本願発明におけ
るようなエアによる水の追い出し作用、濾布からのケー
キ剥し作用や目詰まり防止作用は期待できない。
板と濾布間に空気圧または水圧で膨らむゴム製バッグを
設け、濾過工程を終えた後このバッグを膨らませてケー
キを圧縮して絞る複式フィルタープレスも公知である。
しかしながら、このような従来の複式フィルタープレス
はケーキの絞り作用のみ可能であって、本願発明におけ
るようなエアによる水の追い出し作用、濾布からのケー
キ剥し作用や目詰まり防止作用は期待できない。
【0013】
【実施例】以下処理液としてスラリーを濾過するフィル
タープレスの実施例について説明する。但し本発明の処
理液はスラリーに限定されない。図1は本発明の一実施
例に係るフィルタープレスの構成図である。複数の濾板
11と複数の中間板12が交互に平行に配設され、各中
間板12の両側にケーキ生成室13が形成される。各ケ
ーキ生成室13の濾板11の内面には、濾液を排出する
ための多数の溝(図示しない)が形成されており、そこ
に、上下を濾板11のフリンジ部11aと中間板12と
で挟まれて張設された濾布14が、中間板12側から圧
入されるスラリー(図示しない)に押圧されて圧接す
る。15は掻落としブレードであり、ケーキ排出時に下
降して中間板12表面のケーキを擦り落とすためのもの
である。各中間板12の両側面にはスラリー導入口16
が設けられ、スラリー供給管17が各分岐管17aを介
して接続される。スラリー供給管17上にはスラリー供
給弁18が設けられる。
タープレスの実施例について説明する。但し本発明の処
理液はスラリーに限定されない。図1は本発明の一実施
例に係るフィルタープレスの構成図である。複数の濾板
11と複数の中間板12が交互に平行に配設され、各中
間板12の両側にケーキ生成室13が形成される。各ケ
ーキ生成室13の濾板11の内面には、濾液を排出する
ための多数の溝(図示しない)が形成されており、そこ
に、上下を濾板11のフリンジ部11aと中間板12と
で挟まれて張設された濾布14が、中間板12側から圧
入されるスラリー(図示しない)に押圧されて圧接す
る。15は掻落としブレードであり、ケーキ排出時に下
降して中間板12表面のケーキを擦り落とすためのもの
である。各中間板12の両側面にはスラリー導入口16
が設けられ、スラリー供給管17が各分岐管17aを介
して接続される。スラリー供給管17上にはスラリー供
給弁18が設けられる。
【0014】中間板12には、図2に示すように、スラ
リー供給管17とは反対の側から通気脱水用エア供給管
19が接続される。エア供給管19は圧縮空気源(図示
しない)に連通する。エア供給管19は中間板12を左
右方向に貫通するとともにスラリー導入口16に接続す
るスラリー導入路20を介してスラリー供給管17と連
通する。エア供給管19には通気脱水用空気供給弁21
が設けられる。スラリー供給管17の各中間板12への
分岐点の手前側(上流側)にスラリーを抜くための排泥
管22が接続される。排泥管22には排泥弁23が設け
られる。濾板11には前記の溝に連通する排水路24が
設けられ、これに排水管25が接続される。排水管25
には排水弁26が設けられ、排水弁26の濾板側(上流
側)に逆エア用エア供給管27が接続される。エア供給
管27は逆エア用空気供給弁28を介して前記圧縮空気
源に連通する。
リー供給管17とは反対の側から通気脱水用エア供給管
19が接続される。エア供給管19は圧縮空気源(図示
しない)に連通する。エア供給管19は中間板12を左
右方向に貫通するとともにスラリー導入口16に接続す
るスラリー導入路20を介してスラリー供給管17と連
通する。エア供給管19には通気脱水用空気供給弁21
が設けられる。スラリー供給管17の各中間板12への
分岐点の手前側(上流側)にスラリーを抜くための排泥
管22が接続される。排泥管22には排泥弁23が設け
られる。濾板11には前記の溝に連通する排水路24が
設けられ、これに排水管25が接続される。排水管25
には排水弁26が設けられ、排水弁26の濾板側(上流
側)に逆エア用エア供給管27が接続される。エア供給
管27は逆エア用空気供給弁28を介して前記圧縮空気
源に連通する。
【0015】次に上記構成のフィルタープレスによるケ
ーキ生成動作のシーケンスについて、図2のタイムチャ
ートを参照して説明する。このような動作はシーケンサ
を用いて制御される。濾板11と中間板12とを接近さ
せて図1の状態にした後、まず、排水管25上の排水弁
26、エア供給管19上の通気脱水用空気供給弁21、
スラリー供給管17上のスラリー供給弁18を閉じ、エ
ア供給管27上の逆エア用空気供給弁28と排泥管22
上の排泥弁23を所定時間(t1−t2間、例えば20秒
間)だけ開く。すると、エアがエア供給管27、逆エア
用空気供給弁28、排水管25および濾板11の排水路
24を通してケーキ生成室13内の濾布14の裏側に吹
き込まれる。次に、排水弁26を開き、逆エア用空気供
給弁28および排泥弁23を閉じ、そしてスラリー供給
弁18を開いて、スラリーを各中間板12のスラリー導
入口16からケーキ生成室13内に圧入する。所定時間
(t2−t3間、例えば5分間)だけスラリーを圧入し濾
過を行なった後、スラリー供給弁18を閉じ、通気脱水
用空気供給弁21を開ける。すると、通気脱水用エア供
給管19を介してエアが供給され、中間板12のスラリ
ー導入口16を通してケーキ生成室13内に噴出する。
所定時間(t3 −t4 間、例えば20秒間)だけエアを
噴出して通気脱水を行なった後、空気供給弁21を閉じ
るとともに、排泥弁23および逆エア用空気供給弁28
を開ける。すると、エアが逆エア用エア供給管27、逆
エア用空気供給弁28、排水管25および濾板11の排
水路24を通してケーキ生成室13内の濾布14の裏側
に吹き込まれる。所定時間(t4 −t5 間、例えば20
秒間)だけエアを吹き込んで逆エアを行なった後、排泥
弁23および逆エア用空気供給弁28を閉じ、排水弁2
6を開けるとともに、再びスラリー供給弁18を開き、
スラリーをケーキ生成室13内に送入する。以後上記と
同様の通気脱水、逆エアおよび濾過の動作を所定回数
(例えば6回)繰り返すか、あるいはスラリーの圧入速
度が著しく減った時、最後の濾過を終了する。最後の濾
過終了後さらに上記の通気脱水および逆エアを行ない、
ケーキ生成を完了する。生成されたケーキは、濾板11
および中間板12を図1の左右方向に移動してそれらの
間隔を開き、濾布14および掻落としブレード15を図
1の下方向に移動することにより、濾布14側に付着し
たケーキは図示しないワイヤで濾布14を折り曲げるこ
とにより剥して落下させ、中間板12に残存した固形分
は掻落としブレード15で掻落とす。
ーキ生成動作のシーケンスについて、図2のタイムチャ
ートを参照して説明する。このような動作はシーケンサ
を用いて制御される。濾板11と中間板12とを接近さ
せて図1の状態にした後、まず、排水管25上の排水弁
26、エア供給管19上の通気脱水用空気供給弁21、
スラリー供給管17上のスラリー供給弁18を閉じ、エ
ア供給管27上の逆エア用空気供給弁28と排泥管22
上の排泥弁23を所定時間(t1−t2間、例えば20秒
間)だけ開く。すると、エアがエア供給管27、逆エア
用空気供給弁28、排水管25および濾板11の排水路
24を通してケーキ生成室13内の濾布14の裏側に吹
き込まれる。次に、排水弁26を開き、逆エア用空気供
給弁28および排泥弁23を閉じ、そしてスラリー供給
弁18を開いて、スラリーを各中間板12のスラリー導
入口16からケーキ生成室13内に圧入する。所定時間
(t2−t3間、例えば5分間)だけスラリーを圧入し濾
過を行なった後、スラリー供給弁18を閉じ、通気脱水
用空気供給弁21を開ける。すると、通気脱水用エア供
給管19を介してエアが供給され、中間板12のスラリ
ー導入口16を通してケーキ生成室13内に噴出する。
所定時間(t3 −t4 間、例えば20秒間)だけエアを
噴出して通気脱水を行なった後、空気供給弁21を閉じ
るとともに、排泥弁23および逆エア用空気供給弁28
を開ける。すると、エアが逆エア用エア供給管27、逆
エア用空気供給弁28、排水管25および濾板11の排
水路24を通してケーキ生成室13内の濾布14の裏側
に吹き込まれる。所定時間(t4 −t5 間、例えば20
秒間)だけエアを吹き込んで逆エアを行なった後、排泥
弁23および逆エア用空気供給弁28を閉じ、排水弁2
6を開けるとともに、再びスラリー供給弁18を開き、
スラリーをケーキ生成室13内に送入する。以後上記と
同様の通気脱水、逆エアおよび濾過の動作を所定回数
(例えば6回)繰り返すか、あるいはスラリーの圧入速
度が著しく減った時、最後の濾過を終了する。最後の濾
過終了後さらに上記の通気脱水および逆エアを行ない、
ケーキ生成を完了する。生成されたケーキは、濾板11
および中間板12を図1の左右方向に移動してそれらの
間隔を開き、濾布14および掻落としブレード15を図
1の下方向に移動することにより、濾布14側に付着し
たケーキは図示しないワイヤで濾布14を折り曲げるこ
とにより剥して落下させ、中間板12に残存した固形分
は掻落としブレード15で掻落とす。
【0016】以上のように、各濾板間に中間板を配設
し、各中間板からと各濾板からそれぞれケーキ生成室に
エアを吹き込むことができる構成とし、かつ1回のケー
キ生成工程を複数に分割し各分割工程ごとに一旦スラリ
ー供給を止めて、先ず中間板側からその両側のケーキ生
成室にエアを吹き込む通気脱水を行ない、次に濾板側か
らケーキ生成室の濾布の裏側にエアを吹き込む逆エアを
行なうことにより、本発明者による前記先願の各フィル
タープレスよりもさらに脱水性能が向上し均質で含水率
の低いケーキが迅速に生成されかつ濾布づまりが少なく
なり濾布からの剥離性が良好になることが実験的に確認
された。
し、各中間板からと各濾板からそれぞれケーキ生成室に
エアを吹き込むことができる構成とし、かつ1回のケー
キ生成工程を複数に分割し各分割工程ごとに一旦スラリ
ー供給を止めて、先ず中間板側からその両側のケーキ生
成室にエアを吹き込む通気脱水を行ない、次に濾板側か
らケーキ生成室の濾布の裏側にエアを吹き込む逆エアを
行なうことにより、本発明者による前記先願の各フィル
タープレスよりもさらに脱水性能が向上し均質で含水率
の低いケーキが迅速に生成されかつ濾布づまりが少なく
なり濾布からの剥離性が良好になることが実験的に確認
された。
【0017】これは、以下の理由によるものと推察され
る。すなわち、濾過中は、図3(a)に示すように、濾
布14がスラリー41に押圧されて濾板11に圧接する
とともに生成したケーキ42が濾布13に付着し、かつ
ケーキ生成室13内の中間板12に近い部分には水分が
多くケーキになり切っていないスラリー41が充満して
いる。43はスラリー供給用のポンプである。前述の通
気脱水を実行すると、ケーキ14を通して上記スラリー
41の水分が抜け、図3(b)に示すように、ケーキ4
2の中間板側に空気層44が形成される。また、ケーキ
42自体も矢印のように空気が通過することによって水
分の少ない状態で、かつ空気の通り抜け易い構造とな
る。但し、濾布14は水分を含んでいる。逆エアになる
と、空気供給弁21が閉じ排泥弁23が開くので通気脱
水用の圧力が除去されてスラリー導入口16から空気4
4が抜け、図4(a)に示すように、ケーキ42は逆エ
アの圧力によって濾布14ごと中間板12側へ押し付け
られる。さらに逆エア用の空気は濾布14を抜け、スラ
リー導入口16部分のケーキを壊してスラリー導入口1
6からスラリー供給管17および排泥弁23を通って外
部に抜けていく。この時、逆エアは濾布を通り抜けケー
キと濾布の間もしくはケーキ中、ケーキと中央板の間等
を通って、スラリー導入口16に向けて抜ける。実験に
よると、逆エアの圧力は0.2〜0.8kg/cm2 G
程度で十分であった。逆エアによって濾布側からケーキ
側に濾布の張力と空気圧とで押すため、濾布中の水分が
通気脱水されたケーキに吸収され、濾布中の水分が減
る。このため、濾布とケーキは離れやすい。次に、また
濾過に入る。排泥弁23および空気供給弁28が閉ま
り、スラリー供給弁18および排水弁24が開いてケー
キ生成室13内にスラリーが入って来ると、そのスラリ
ーは先ず濾布を直接押すので、図4(b)に示すよう
に、濾布14とケーキ42は離れ、スラリーは濾布14
と前回までの濾過により生成されたケーキ42との隙間
を通って供給され、そのスラリーを濾布が直接濾過する
ようになる。これにより、濾布の内側には新たに薄いケ
ーキ45が生成される。スラリーが古いケーキ42を介
することなく濾過されるので濾過効率が極めて高い。上
記の工程を繰り返し、中央板側のケーキ42が太ってケ
ーキ生成室一杯になると、濾過量が減る。スラリー供給
量が所定量以下となると、最後の通気脱水および逆エア
を行なった後、濾板を開き、ケーキを掻落とす。濾布中
に水分が少ないので濾布とケーキの離れが良いため、ま
た濾布に対して逆にエアが通り、濾布の目詰まりが少な
いため、濾布の洗浄の頻度が少なくて済む。また、最初
にケーキのない状態で逆エアをすることによって、濾布
の目詰まりを空気で抜く効果も顕著である。
る。すなわち、濾過中は、図3(a)に示すように、濾
布14がスラリー41に押圧されて濾板11に圧接する
とともに生成したケーキ42が濾布13に付着し、かつ
ケーキ生成室13内の中間板12に近い部分には水分が
多くケーキになり切っていないスラリー41が充満して
いる。43はスラリー供給用のポンプである。前述の通
気脱水を実行すると、ケーキ14を通して上記スラリー
41の水分が抜け、図3(b)に示すように、ケーキ4
2の中間板側に空気層44が形成される。また、ケーキ
42自体も矢印のように空気が通過することによって水
分の少ない状態で、かつ空気の通り抜け易い構造とな
る。但し、濾布14は水分を含んでいる。逆エアになる
と、空気供給弁21が閉じ排泥弁23が開くので通気脱
水用の圧力が除去されてスラリー導入口16から空気4
4が抜け、図4(a)に示すように、ケーキ42は逆エ
アの圧力によって濾布14ごと中間板12側へ押し付け
られる。さらに逆エア用の空気は濾布14を抜け、スラ
リー導入口16部分のケーキを壊してスラリー導入口1
6からスラリー供給管17および排泥弁23を通って外
部に抜けていく。この時、逆エアは濾布を通り抜けケー
キと濾布の間もしくはケーキ中、ケーキと中央板の間等
を通って、スラリー導入口16に向けて抜ける。実験に
よると、逆エアの圧力は0.2〜0.8kg/cm2 G
程度で十分であった。逆エアによって濾布側からケーキ
側に濾布の張力と空気圧とで押すため、濾布中の水分が
通気脱水されたケーキに吸収され、濾布中の水分が減
る。このため、濾布とケーキは離れやすい。次に、また
濾過に入る。排泥弁23および空気供給弁28が閉ま
り、スラリー供給弁18および排水弁24が開いてケー
キ生成室13内にスラリーが入って来ると、そのスラリ
ーは先ず濾布を直接押すので、図4(b)に示すよう
に、濾布14とケーキ42は離れ、スラリーは濾布14
と前回までの濾過により生成されたケーキ42との隙間
を通って供給され、そのスラリーを濾布が直接濾過する
ようになる。これにより、濾布の内側には新たに薄いケ
ーキ45が生成される。スラリーが古いケーキ42を介
することなく濾過されるので濾過効率が極めて高い。上
記の工程を繰り返し、中央板側のケーキ42が太ってケ
ーキ生成室一杯になると、濾過量が減る。スラリー供給
量が所定量以下となると、最後の通気脱水および逆エア
を行なった後、濾板を開き、ケーキを掻落とす。濾布中
に水分が少ないので濾布とケーキの離れが良いため、ま
た濾布に対して逆にエアが通り、濾布の目詰まりが少な
いため、濾布の洗浄の頻度が少なくて済む。また、最初
にケーキのない状態で逆エアをすることによって、濾布
の目詰まりを空気で抜く効果も顕著である。
【0018】濾布の目詰まりを少なくする運転方法は、
ケーキをできるだけ固くして濾布から剥すことである言
われている。それは、そうすると、濾布中の水分が少な
く、そして濾板を開くと圧が抜けてケーキが濾布中の水
分を吸い取り、濾布とケーキの接着の源となる水分が減
るため、ケーキは濾布から剥れ易く、また、ケーキを固
くすると、ケーキ自体の接着力が強いので、濾布の奥ま
で入った物質もケーキについて濾布から取れるため、濾
布の再生が良いからであると考えられる。本発明による
と、従来は実現できなかった程固い、すなわち含水量の
少ないケーキを生成することができる。
ケーキをできるだけ固くして濾布から剥すことである言
われている。それは、そうすると、濾布中の水分が少な
く、そして濾板を開くと圧が抜けてケーキが濾布中の水
分を吸い取り、濾布とケーキの接着の源となる水分が減
るため、ケーキは濾布から剥れ易く、また、ケーキを固
くすると、ケーキ自体の接着力が強いので、濾布の奥ま
で入った物質もケーキについて濾布から取れるため、濾
布の再生が良いからであると考えられる。本発明による
と、従来は実現できなかった程固い、すなわち含水量の
少ないケーキを生成することができる。
【0019】以上のように、本実施例によれば、濾過時
間数分(調節可能)以外に、通気脱水数十秒(調節可
能)と逆エア数十秒(調節可能)がかかるものの、次に
は濾布にケーキがついていない状態で濾過できるため、
濾過通過量が非常に大きくなる。そのため、短時間でケ
ーキ室内にケーキを固めることができ、処理能力が向上
する。
間数分(調節可能)以外に、通気脱水数十秒(調節可
能)と逆エア数十秒(調節可能)がかかるものの、次に
は濾布にケーキがついていない状態で濾過できるため、
濾過通過量が非常に大きくなる。そのため、短時間でケ
ーキ室内にケーキを固めることができ、処理能力が向上
する。
【0020】なお、比較のため、図5に示す中間板を有
しない従来のフィルタープレス構造に本発明の通気脱水
および逆エアを適用したところ、濾過効率の向上(含水
率低下)や濾布の目詰まり改善等、有意な効果は得られ
なかった。これは、ケーキが中間板や処理液送入口に対
面していないためエアがケーキを有効に通過ができず、
また逆エア時、ケーキにエアまたは濾布による圧力が有
効に作用しないためと考えられる。本発明のエア吹き込
みおよび逆エアは、中間板を有するフィルタープレスに
適用してこそ顕著な効果を発揮するものである。
しない従来のフィルタープレス構造に本発明の通気脱水
および逆エアを適用したところ、濾過効率の向上(含水
率低下)や濾布の目詰まり改善等、有意な効果は得られ
なかった。これは、ケーキが中間板や処理液送入口に対
面していないためエアがケーキを有効に通過ができず、
また逆エア時、ケーキにエアまたは濾布による圧力が有
効に作用しないためと考えられる。本発明のエア吹き込
みおよび逆エアは、中間板を有するフィルタープレスに
適用してこそ顕著な効果を発揮するものである。
【0021】
【発明の適用例】なお、本発明はスラリー処理に限らず
各種生産工程における濾過装置や脱水装置として適用で
きる。例えば、ケーキまたは濾液が最終製品または中間
生成物であってもよい。また、本発明のフィルタープレ
スはスラリー濃度が低くても対応できるので、沈殿槽等
を使わないいわゆる全量濾過を行なうことも可能であ
り、沈殿槽や遠心脱水機等の不要な脱水機能付濾過機と
しての用途もある。また、ケーキ掻き落としを終え、濾
板を閉じてスラリー供給する前のケーキのない状態で逆
エアをすると、濾布中の目詰まりをエアで抜き出すよう
に働き非常に有効であった(但し、エアを食うという欠
点もある)。このスラリー供給前の逆エアは、空気タン
クに圧縮空気を蓄えておき、その空気タンクから圧縮空
気を一気に供給するようにすれば、逆エアの所要時間を
短縮することも可能である。例えば2〜5秒程度にする
ことができる。
各種生産工程における濾過装置や脱水装置として適用で
きる。例えば、ケーキまたは濾液が最終製品または中間
生成物であってもよい。また、本発明のフィルタープレ
スはスラリー濃度が低くても対応できるので、沈殿槽等
を使わないいわゆる全量濾過を行なうことも可能であ
り、沈殿槽や遠心脱水機等の不要な脱水機能付濾過機と
しての用途もある。また、ケーキ掻き落としを終え、濾
板を閉じてスラリー供給する前のケーキのない状態で逆
エアをすると、濾布中の目詰まりをエアで抜き出すよう
に働き非常に有効であった(但し、エアを食うという欠
点もある)。このスラリー供給前の逆エアは、空気タン
クに圧縮空気を蓄えておき、その空気タンクから圧縮空
気を一気に供給するようにすれば、逆エアの所要時間を
短縮することも可能である。例えば2〜5秒程度にする
ことができる。
【図1】 本発明の一実施例に係るフィルタープレスの
構成図である。
構成図である。
【図2】 図1のフィルタープレスを用いたスラリーケ
ーキ生成のシーケンスを説明するためのタイムチャート
である。
ーキ生成のシーケンスを説明するためのタイムチャート
である。
【図3】 図1のフィルタープレスの各工程ごとの濾布
およびケーキの様子を示す断面図である。
およびケーキの様子を示す断面図である。
【図4】 図1のフィルタープレスの各工程ごとの濾布
およびケーキの様子を示す断面図である。
およびケーキの様子を示す断面図である。
【図5】 従来のフィルタープレスの構成図である。
11:濾板、12:中間板、13:ケーキ生成室、1
4:濾布、17:スラリー供給管、18:スラリー供給
弁、19:通気脱水用エア供給管、20:スラリー導入
路、21:通気脱水用空気供給弁、22:排泥管、2
3:排泥弁、24:排水口、25:排水管、26:排水
弁、27:逆エア用エア供給管、28:逆エア用空気供
給弁。
4:濾布、17:スラリー供給管、18:スラリー供給
弁、19:通気脱水用エア供給管、20:スラリー導入
路、21:通気脱水用空気供給弁、22:排泥管、2
3:排泥弁、24:排水口、25:排水管、26:排水
弁、27:逆エア用エア供給管、28:逆エア用空気供
給弁。
Claims (1)
- 【請求項1】 側面にケーキ生成室を構成するための凹
所を有する複数の濾板と、両側面に処理液送入口を有し
前記濾板と平行配置されて前記凹所を前記両側面で覆蓋
することによりその両側にケーキ生成室を形成する中間
板と、前記ケーキ生成室内の濾板と中間板との中間に張
設された濾布と、前記処理液送入口を介して前記ケーキ
生成室内に処理液を供給する手段と、前記処理液送入口
を介して前記ケーキ生成室内に第1の圧縮空気を供給す
る手段とを具備するフィルタープレスにおいて、 前記凹所に前記濾布の濾過面の裏側から第2の圧縮空気
を供給し前記処理液送入口より排出する空気供給排出手
段と、先ず前記ケーキ生成室内に処理液を供給して濾過
処理を行ない、次に前記処理液送入口を介し前記ケーキ
生成室内に圧縮空気を供給して通気脱水処理を行ない、
さらに前記濾板側から前記凹所に圧縮空気を供給して逆
エア処理を行なう工程を複数回繰り返すべく上記各手段
を動作させる制御手段とを設けたことを特徴とするフィ
ルタープレス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6209315A JPH0852307A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | フィルタープレス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6209315A JPH0852307A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | フィルタープレス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0852307A true JPH0852307A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16570922
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6209315A Pending JPH0852307A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | フィルタープレス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0852307A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006247465A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Tsukishima Kikai Co Ltd | フィルタープレス装置 |
| KR100663191B1 (ko) * | 2006-02-17 | 2007-01-02 | 김기태 | 여과포 소제구가 장착된 여과판 및 상기 여과판이 설치된여과케이크 일괄배출형 필터프레스 |
| JP2007260536A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Parker Engineering Kk | 全自動フィルタープレス |
| JP2008264621A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Seibu Polymer Corp | フィルタープレス |
| CN110141892A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-08-20 | 郑州星坤环保科技有限公司 | 一种强化风干板框压滤机及其压滤方法 |
| CN110368723A (zh) * | 2019-08-19 | 2019-10-25 | 鄂尔多斯市中钰泰德科技有限公司 | 一种新型节能高效细物料脱水机组 |
-
1994
- 1994-08-11 JP JP6209315A patent/JPH0852307A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006247465A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Tsukishima Kikai Co Ltd | フィルタープレス装置 |
| KR100663191B1 (ko) * | 2006-02-17 | 2007-01-02 | 김기태 | 여과포 소제구가 장착된 여과판 및 상기 여과판이 설치된여과케이크 일괄배출형 필터프레스 |
| JP2007216211A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Ki Tae Kim | 濾布掃除具が装着された濾板及び前記濾板が設置された濾過ケーキ一括排出型フィルタープレス |
| JP2007260536A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Parker Engineering Kk | 全自動フィルタープレス |
| JP2008264621A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Seibu Polymer Corp | フィルタープレス |
| CN110141892A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-08-20 | 郑州星坤环保科技有限公司 | 一种强化风干板框压滤机及其压滤方法 |
| CN110368723A (zh) * | 2019-08-19 | 2019-10-25 | 鄂尔多斯市中钰泰德科技有限公司 | 一种新型节能高效细物料脱水机组 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040324 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040714 |