JP2001137617A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JP2001137617A
JP2001137617A JP32298799A JP32298799A JP2001137617A JP 2001137617 A JP2001137617 A JP 2001137617A JP 32298799 A JP32298799 A JP 32298799A JP 32298799 A JP32298799 A JP 32298799A JP 2001137617 A JP2001137617 A JP 2001137617A
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Japan
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filter
frame
filter plate
plate
filtration
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JP32298799A
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English (en)
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Muneyuki Miyano
棟之 宮野
Yukio Ito
幸雄 伊藤
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KURITA MACH Manufacturing CO Ltd
Kurita Machinery Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
KURITA MACH Manufacturing CO Ltd
Kurita Machinery Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾室を簡単な構造により形成できて濾室内の
原液を濾過できる濾過装置を提供する。 【解決手段】 隣接濾板3間に、一対の濾布5と、中空
の弾性体より構成される濾枠4とをそれぞれ挟み込み、
濾枠内に流体を供給することにより、隣接濾板と、隣接
濾板に密着した濾枠とで囲まれた空間内に濾布により囲
まれた濾過用濾室15を形成するとともに、一対の濾布
のうちのいずれか一方の濾布に備えられた原液供給用供
給通路形成部材12から原液を濾過用濾室内に供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隣接濾板間に配置
された濾布により形成された濾室内に原液を供給して濾
過を行う濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の濾過装置は種々の構造の
ものが知られている。
【0003】例えば特公平5−58761号公報には、
筒状濾布より構成される濾材を袋状に閉じたのち、上記
濾材内に原液を供給して圧搾濾過を行っているが、1つ
の濾材より構成されるため、濾材により構成される濾室
が1室であり、大容量の原液を濾過するには能力が不足
するという問題があった。
【0004】そのため、特公平6−55243号公報の
ように、複数の濾室を形成し、原液を圧搾濾過する濾過
装置が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のものでは、第1閉塞部材と第2閉塞部材とが必要と
なっているため、構造が複雑であり、保全も大変である
という問題がある。
【0006】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
することにあって、第1閉塞部材と第2閉塞部材とを必
要とせず、濾室を簡単な構造により形成することがで
き、濾室内の原液を濾過することができる濾過装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0008】本発明の第1態様によれば、隣接濾板間
に、濾布と、中空の弾性体より構成される濾枠とをそれ
ぞれ挟み込み、上記濾布の上部には原液供給用供給通路
形成部材を備え、上記濾枠内に流体を供給することによ
り、上記隣接濾板と、上記隣接濾板に密着した上記濾枠
とで囲まれた空間内に上記濾布により囲まれた濾過用濾
室を形成するとともに、上記一方の濾布に備えられた上
記原液供給用供給通路形成部材から原液を上記濾過用濾
室内に供給するようにしたことを特徴とする濾過装置を
提供する。
【0009】本発明の第2態様によれば、各濾板は上記
濾枠を有し、上記隣接濾板間でそれぞれの濾枠同士が互
いに接触し、上記各濾枠内に流体を供給することによ
り、上記隣接濾板において上記濾枠同士が密着して、上
記隣接濾板と上記密着した濾枠とで囲まれた空間内に上
記濾布により囲まれた上記濾過用濾室を形成するととも
に、上記濾枠は、上記原液供給用供給通路形成部材を配
置するための凹部を有するようにした第1態様に記載の
濾過装置を提供する。
【0010】本発明の第3態様によれば、各濾板は、そ
の厚み方向の前面又は後面のいずれか一方にのみ上記濾
枠を有する第1態様に記載の濾過装置を提供する。
【0011】本発明の第4態様によれば、各濾板は、そ
の厚み方向の前面及び後面の両面に上記濾枠をそれぞれ
有するとともに、上記濾板間に、厚み方向の前面及び後
面の両面に上記濾枠を持たない補助濾板を配置し、上記
濾板と、その濾板に隣接する上記補助濾板とが上記濾板
の上記濾枠を挟むことにより、上記濾枠が上記濾板と上
記補助濾板の両方に互いに接触し、上記濾枠内に流体を
供給することにより上記濾板と上記補助濾板とに上記濾
枠が密着して、上記濾板と上記補助濾板とそれらの両方
に密着した濾枠とで囲まれた空間内に上記濾布により囲
まれた上記濾過用濾室を形成するとともに、上記濾枠
は、上記原液供給用供給通路形成部材を配置するための
凹部を有するようにした第1態様に記載の濾過装置を提
供する。
【0012】本発明の第5態様によれば、各濾枠の断面
は、濾板側に、上記濾板に密着結合される開口を有する
略タイヤ形状の中空体であるとともに、上記濾枠は、上
記原液供給用供給通路形成部材を配置するための凹部を
有する第1〜4のいずれかの態様に記載の濾過装置を提
供する。
【0013】本発明の第6態様によれば、上記濾布は、
その上部に筒状の原液供給用供給通路形成部材を備え
て、上記原液供給用供給通路形成部材以外の部分は閉鎖
し、下部にケーキ排出用開口を有する袋状の濾材であ
り、上記隣接濾板と、上記隣接濾板に密着した上記濾枠
とで囲まれた空間内に上記濾布により囲まれた上記濾過
用濾室を形成するとき、上記濾枠により上記ケーキ排出
用開口が閉鎖される一方、ケーキ排出時には上記濾枠に
よる上記ケーキ排出用開口の閉鎖が解除されて、ケーキ
排出が可能となる第1〜5のいずれかの態様に記載の濾
過装置を提供する。
【0014】本発明の第7態様によれば、上記対向する
濾板の各濾枠に上記凹部を形成して、各濾枠の上記凹部
により形成された空間内に上記原液供給用供給通路形成
部材を配置することにより、上記対向する濾枠間の境界
付近に上記原液供給用供給通路形成部材を位置決めする
第2態様に記載の濾過装置を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】以下に本発明にかかる一実施形態にかかる
濾過装置を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
【0017】本実施形態にかかる濾過装置は、前後スタ
ンド1,2間に濾枠4をそれぞれ設けた多数の濾板3,
…,3を前後方向に移動可能に配置し、隣接濾板3,3
間に一対の濾布5,5すなわち5A,5Bを濾布吊棒5
1により吊り支持し、濾布下端には濾布下端棒52を吊
り下げ、上記濾板3,…,3の上方に前後方向に、原液
供給管10、及び、弾性体よりなる上記各濾枠4へ流体
を供給する流体供給管20を配置して大略構成する。な
お、前スタンド1の後部には、図1及び図4〜図6に示
すように、濾板3と大略同様な構造を後面に有する親板
9が一体的に形成されている。
【0018】上記濾板3は、図2,図4に示すように、
隣接濾板3と相対する面の周囲に、濾枠4を係合保持す
る四角枠状の濾枠係合溝34を形成するとともに、両側
部に把手31,31を突出させて、各把手31を前後ス
タンド1,2間の濾板3,3の側方に夫々配置されたサ
イドビーム6,6の上を摺動自在に載置して、各濾板3
をサイドビーム6,6で吊り支持するとともに、隣接濾
板3,3は互いにリンク35で連結するようにしてい
る。
【0019】上記濾板3の隣接濾板3と相対する面の濾
枠係合溝34より内側の面に多数の溝を設けた濾液排出
溝32を形成すると共に、濾板下部には、濾液排出溝3
2に連通する濾液排出孔33を濾板内部を鉛直方向大略
下向きに貫通して形成する。
【0020】上記濾枠4は、ゴム若しくはプラスチック
などの弾性体よりなり、その断面は、濾板側に、上記濾
板3に密着結合される開口4dを有する略タイヤ形状の
中空体であり、断面大略コ字状の濾枠本体4aと、濾枠
本体4aより細くくびれた係合凹部4bを有する略四角
形に形成されている。また、濾枠4の上部には、原液供
給のために、後述する原液供給ホース12を配置可能な
凹部4cを形成している。なお、この凹部4cは、対向
する一対の濾板3,3のいずれか一方の濾枠4に少なく
とも形成されておればよく、好ましくは、原液供給ホー
ス12を有する濾布側の濾枠4がよく、さらに好ましく
は、図示されているように、両方の濾枠4,4に形成す
るのがよい。両方の濾枠4,4に凹部4c,4cを形成
すれば、原液供給ホース12を両方の濾枠4,4の凹部
4c,4cにより形成された空間内に原液供給ホース1
2を配置させて、濾枠4,4間の境界付近に原液供給ホ
ース12を位置決めすることができ、濾室15の中央部
分に向けて原液を供給することができるので、より好ま
しい。
【0021】上記濾枠4の係合凹部4bが濾板3の濾枠
係合溝34と係合し保持されるとともに、濾枠係合溝3
4と連通する流体供給孔23が濾板内部に濾板横方向に
貫通して濾板把手側方に形成される。
【0022】上記各濾布5は、例えばポリプロピレン繊
維などより構成した長方形の布よりなり、図3(a),
(b)のように上部中央に原液供給のために、一方の濾
布5Aには、原液供給用供給通路形成部材の一例として
機能する、布製の原液供給ホース12を縫付部55で縫
い合わせている。他方の濾布5Bには布製の原液供給ホ
ース12は縫い合わされていない。各濾布5の上部袋部
53には濾布吊棒51を挿入し、濾板3の上部の両側部
の一対のブラケット36,36により濾布吊棒51を介
して各濾布5A,5Bを吊支持している。また、各濾布
5の下部袋部54には濾布下端棒52を挿入して、濾布
下端棒52を吊り下げるようにしている。よって、濾枠
4をそれぞれ対向する面に係合した隣接濾板3,3を、
例えば油圧シリンダなどの濾板締付装置8の駆動に従
い、可動板7により前スタンド1側に前進させて締め付
けることにより、隣接濾板3,3間の濾布5A,5B間
において対向する2つの濾枠4,4により周囲が囲まれ
た濾室15が形成される。
【0023】一方、原液供給は、上記濾過装置の前後ス
タンド1,2の上部に配置された原液供給管10の各分
岐管11が各原液供給ホース12に連結されて、原液供
給管10から各分岐管11及び各原液供給ホース12を
介して各濾室15へ原液供給がなされる。
【0024】上記流体供給孔23は、濾過装置の前後ス
タンド1,2の上部に配置された流体供給管20より供
給ホース22と連結して濾枠4への流体の供給を行う。
【0025】また、濾板3,3の下方には、前後スタン
ド1,2間に延びた濾液回収皿60を配置し、後スタン
ド側の一端の回収槽63を介して回収管64より濾過装
置外に排出される。上記濾液回収皿60は、図2に示す
ように、2つの皿部61a,61bが夫々回転支持軸6
2の回りに回転できるように構成される。
【0026】なお、濾枠4と濾枠係合溝34における流
体の漏れ防止のために周知のパッキンが使用される。
【0027】上記実施形態の濾過装置は上記構成よりな
るため、以下のような動作を行うことができる。
【0028】(濾過工程)まず、濾板締付装置8によ
り、全ての濾板3,…,3を前スタンド1側に油圧でも
って加圧し、一定圧力のもとで停止し、濾室厚さW(図
4参照)を設定する。上記濾室厚さWは濾板締付装置8
の設定圧を変えることにより可変である。
【0029】そして、流体供給管20、各供給ホース2
2を通って空気又は水などの流体が供給されて各濾枠4
内に流体が入り、一定圧に保持することにより、上記濾
室厚さWの各濾室15が形成される。このように各濾枠
4内に流体が供給されかつ一定圧に保持し続けることに
より、濾過工程及び圧搾濾過工程では液体が流出しえな
い程度に、対向する濾枠4,4同士が密着接触すること
により、濾室15が形成されている。
【0030】そして、原液が、原液供給管10、各分岐
管11、各原液供給ホース12を通って各濾室15に供
給され、各一対の濾布5A,5Bにより濾過工程がなさ
れる。なお、原液は、原液供給管10に対して、前側か
ら又は後側からのいずれの方向から供給するようにして
もよい。
【0031】この濾過工程で排出される濾液は、各濾布
5から親板9及び各濾板3の表面に形成された各濾液排
出溝32に排出され、各濾液排出溝32から各濾液排出
孔33を通って、濾液回収皿60、回収槽63、回収管
64により濾過装置外に排出される。
【0032】(圧搾工程)次いで、原液供給を停止させ
たのち、濾板締付装置8の油圧を上げ、加圧力を上昇す
ることにより、可動板7を前部へ移動し、図5に示すよ
うに濾室15の厚さは、濾過工程での濾室厚さWからさ
らに減少して圧搾濾過がなされる。なお、油圧の上昇は
階段状に上昇すると、圧搾がより効果的になされる。
【0033】このとき、各濾枠4内に充填されている流
体圧力が上昇しないように、各供給ホース22等に適宜
配置された安全弁により、余分な圧力をリリーフさせる
ため、弾性体よりなる各濾枠4は、その断面が図5のよ
うに減少される。圧搾濾過による濾液は、上記と同様
に、回収管64を通り、濾過装置外へ排出される。
【0034】(ケーキ排出工程)そして、濾板締付装置
8の逆駆動により可動板7を後退させて、可動板7の移
動により各濾板3を開枠方向に後退させるように移動さ
せ、図6に示すように、各濾板3を所定の各開枠位置に
位置させる。この状態では、濾過工程及び圧搾濾過工程
では液体が流出しえない程度に密着接触していた各濾枠
4が互いに離れている。
【0035】各濾板3が上記所定の各開枠位置に位置す
ると、各隣接濾板3,3間の一対の濾布5,5に保持さ
れていたケーキ17が、隣接濾枠4,4間の隙間から下
方に落下する。
【0036】なお、濾布5,5にケーキ17が付着する
などして、ケーキ17の落下がし難い場合には、別途設
けた振動装置により、濾布5,5などを振動させること
により、濾布5,5からケーキ17を剥離させて、強制
的にケーキ排出を行うことができる。
【0037】上記実施形態によれば、複数の濾板3,
…,3と、濾布5,…,5と、中空の弾性体よりなる濾
枠4,…,4とにより、簡単な構造で複数の濾室15,
…,15を形成することができ、濾過能力を増大させる
ことができる。すなわち、従来の装置に配置されていた
第1閉塞部材と第2閉塞部材とを必要としない上に、濾
布も筒状とする必要がなく、例えば、単2枚の布より構
成すればよく、簡単な構造とすることができる。また、
濾過工程だけでなく圧搾濾過工程も実施することができ
る。
【0038】中空の弾性体よりなる各濾枠4に流体を入
れ、流体圧力を大略一定に保持し続けることにより、隣
接濾板3,3間において濾枠4,4が互いに密着するこ
とにより濾室15を形成することができるため、濾枠4
内での流体の圧力を維持しつつ濾板締付装置8の締付圧
を適宜設定することにより、濾室15の厚さWを変更す
ることができる。
【0039】よって、圧搾工程は濾板締付装置8の圧力
を上昇することにより、濾室15の厚さWを小さくすれ
ば、容易に圧搾工程を行うことができ、従来のように圧
搾膜を取付ける必要もなく、また、圧搾流体を余分に必
要としないという優れた効果を有する。
【0040】従って、従来の圧搾膜による圧搾濾過の場
合、特に活性汚泥処理するとき、十分な脱水ができなか
ったが、本発明によれば、剛性の大きい濾板により均一
に圧搾濾過ができ高脱水率が可能となる。
【0041】(他の実施形態)なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実
施できる。
【0042】例えば、本発明の第2実施形態の濾過装置
を図8に示す。図8は、濾板3の片側のみに濾枠4を設
けたもので濾板3の濾枠係合溝34の加工が容易とな
り、濾枠4の数を減少することができる。
【0043】また、本発明の第3実施形態の濾過装置を
図9に示す。図9は、両側に濾枠4を夫々設けた各濾板
3Aの両側に、濾枠を設けていない補助濾板3Bを配置
し、濾板の加工をより容易としたものである。
【0044】なお、本発明においては、上記第1から第
3実施形態に限定されるものではなく、例えば濾枠4の
断面形状は上記のごとく角形でなく、略円形、略楕円形
にすることもできる。図10(a)にはその変形例にか
かる濾枠4Gの一例を示す。図10(b)にはさらに別
の変形例にかかる濾枠4Fの一例を示す。この濾枠4F
はダイヤグラム式の構造をなし、両端部が濾板3又は3
Aに固定されている。
【0045】また、濾板3,…,3の開枠は上記したよ
うに一斉に同時に行ってもよいし、濾板3を一枚ずつ開
いてもよい。
【0046】さらに、図11(a),(b)は本発明の
さらに別の実施形態にかかる濾過装置の濾布5Gを示
す。濾布5Gは、一対の濾布5A,5Bから構成するの
ではなく、1つの筒体より構成される。すなわち、濾布
5Gは、その上部には原液供給のために、原液供給管1
0の各分岐管11が連結される、原液供給用供給通路形
成部材の別の例として機能する、筒状の原液供給部56
を設けて、原液供給部56以外の部分は縫い付け、下部
にケーキ排出のための開口58を有する袋状の濾材とし
て形成するものである。原液供給部56は、濾枠4の上
部の凹部4c内に配置されるようにする。なお、この凹
部4cは、対向する一対の濾板3,3のいずれか一方の
濾枠4に少なくとも形成されおればよく、好ましくは、
原液供給部56を有する濾布側の濾枠4がよく、さらに
好ましくは、図示されているように、両方の濾枠4,4
に形成するのがよい。両方の濾枠4,4に凹部4c,4
cを形成すれば、原液供給部56を濾枠4,4間の境界
付近に位置決めすることができ、濾室15の中央部分に
向けて原液を供給することができるので、より好まし
い。
【0047】上記構成によれば、上記濾布5Gを上下に
設けた支持紐57,…,57にて濾板3に吊支持し、濾
板締付時に濾枠4で濾布5Gの開口58を締付けること
により濾室15が形成される。原液を、原液供給管10
の各分岐管11から各原液供給部56を介して各濾室1
5に供給することにより、濾過工程がなされる。
【0048】濾板締付装置8の油圧を上げ、圧搾濾過が
なされた後、開枠することにより、濾枠4による濾布5
Gの開口58の閉鎖が解除されて、濾布5Gの開口58
からケーキ17は自重により落下して、ケーキ排出を行
う。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、濾板と濾布と中空の弾
性体の濾枠とにより、簡単な構造で濾室を形成すること
ができ、濾過能力を増大させることができる。すなわ
ち、従来の装置に配置されていた第1閉塞部材と第2閉
塞部材とを必要としない上に、濾布も筒状とする必要が
なく、例えば、単2枚の布より構成すればよく、簡単な
構造とすることができる。また、濾過工程だけでなく圧
搾濾過工程も実施することができる。
【0050】中空の弾性体の濾枠に流体を入れ、流体圧
力を大略一定に保持し続けることにより、隣接濾板間に
おいて濾枠が互いに密着することにより濾室を形成する
ことができるため、濾枠内での流体の圧力を維持しつつ
濾板締付装置の締付圧を適宜設定することにより、濾室
の厚さを変更することができる。
【0051】よって、圧搾工程は濾板間の締付圧力を上
昇することにより、濾室の厚さを小さくすれば、容易に
圧搾工程を行うことができ、従来のように圧搾膜を取付
ける必要もなく、また、圧搾流体を余分に必要としない
という優れた効果を有する。
【0052】従って、従来の圧搾膜による圧搾濾過の場
合、特に活性汚泥処理するとき、十分な脱水ができなか
ったが、本発明によれば、剛性の大きい濾板により均一
に圧搾濾過ができ高脱水率が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる濾過装置の側面
図である。
【図2】 上記濾過装置の濾板の正面図である。
【図3】 (a),(b)はそれぞれ上記濾過装置の一
方の濾布の正面図及び側面図である。
【図4】 上記濾過装置の濾板閉塞した状態における要
部拡大側面断面図である。なお、図を簡略化するため、
親板と2枚の濾板のみを代表的に示す。
【図5】 上記濾過装置の濾板、圧搾濾過状態における
要部拡大側面断面図である。なお、図を簡略化するた
め、親板と2枚の濾板のみを代表的に示す。
【図6】 上記濾過装置の濾板開板状態における要部拡
大側面断面図である。なお、図を簡略化するため、親板
と2枚の濾板のみを代表的に示す。
【図7】 図2の濾板A−A横断面図である。なお、図
を簡略化するため、親板と2枚の濾板のみを代表的に示
す。
【図8】 本発明の第2実施形態にかかる濾過装置の濾
板の側面図である。
【図9】 本発明の第3実施形態にかかる濾過装置の濾
板の側面図である。
【図10】 (a),(b)はそれぞれ本発明の他の実
施形態の濾枠の断面図である。
【図11】 (a),(b)はそれぞれ本発明の他の実
施形態の濾布の正面図及び側面図である。
【符号の説明】
1…前スタンド、2…後スタンド、3…濾板、4,4
F,4G…濾枠、4a…濾枠本体、4b…係合凹部、4
c…凹部、4d…開口、5,5A,5B,5G…濾布、
6…サイドビーム、7…可動板、8…濾板締付装置、9
…親板、10…原液供給管、11…分岐管、12…供給
ホース、20…流体供給管、23…流体供給孔、32…
濾液排出溝、33…濾液排出孔、34…濾枠係合溝、3
5…リンク、36…ブラケット、51…濾布吊棒、52
…濾布下端棒、53…上部袋部、54…下部袋部、55
…縫付部、56…原液供給部、57…支持紐、58…開
口、60…濾液回収皿、63…回収槽。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接濾板(3,3A)間に、濾布(5,
    5A,5B,5G)と、中空の弾性体より構成される濾
    枠(4,4G,4F)とをそれぞれ挟み込み、上記濾布
    の上部には原液供給用供給通路形成部材(12,56)
    を備え、上記濾枠内に流体を供給することにより、上記
    隣接濾板と、上記隣接濾板に密着した上記濾枠とで囲ま
    れた空間内に上記濾布により囲まれた濾過用濾室(1
    5)を形成するとともに、上記一方の濾布に備えられた
    上記原液供給用供給通路形成部材から原液を上記濾過用
    濾室内に供給するようにしたことを特徴とする濾過装
    置。
  2. 【請求項2】 各濾板は上記濾枠を有し、上記隣接濾板
    間でそれぞれの濾枠同士が互いに接触し、上記各濾枠内
    に流体を供給することにより、上記隣接濾板において上
    記濾枠同士が密着して、上記隣接濾板と上記密着した濾
    枠とで囲まれた空間内に上記濾布により囲まれた上記濾
    過用濾室を形成するとともに、上記濾枠は、上記原液供
    給用供給通路形成部材を配置するための凹部(4c)を
    有するようにした請求項1に記載の濾過装置。
  3. 【請求項3】 各濾板は、その厚み方向の前面又は後面
    のいずれか一方にのみ上記濾枠を有する請求項1に記載
    の濾過装置。
  4. 【請求項4】 各濾板(3A)は、その厚み方向の前面
    及び後面の両面に上記濾枠をそれぞれ有するとともに、
    上記濾板間に、厚み方向の前面及び後面の両面に上記濾
    枠を持たない補助濾板(3B)を配置し、上記濾板と、
    その濾板に隣接する上記補助濾板とが上記濾板の上記濾
    枠を挟むことにより、上記濾枠が上記濾板と上記補助濾
    板の両方に互いに接触し、上記濾枠内に流体を供給する
    ことにより上記濾板と上記補助濾板とに上記濾枠が密着
    して、上記濾板と上記補助濾板とそれらの両方に密着し
    た濾枠とで囲まれた空間内に上記濾布により囲まれた上
    記濾過用濾室を形成するとともに、上記濾枠は、上記原
    液供給用供給通路形成部材を配置するための凹部(4
    c)を有するようにした請求項1に記載の濾過装置。
  5. 【請求項5】 各濾枠の断面は、濾板側に、上記濾板に
    密着結合される開口(4d)を有する略タイヤ形状の中
    空体であるとともに、上記濾枠は、上記原液供給用供給
    通路形成部材を配置するための凹部(4c)を有する請
    求項1〜4のいずれかに記載の濾過装置。
  6. 【請求項6】 上記濾布は、その上部に筒状の原液供給
    用供給通路形成部材(56)を備えて、上記原液供給用
    供給通路形成部材以外の部分は閉鎖し、下部にケーキ排
    出用開口(58)を有する袋状の濾材であり、上記隣接
    濾板と、上記隣接濾板に密着した上記濾枠とで囲まれた
    空間内に上記濾布により囲まれた上記濾過用濾室を形成
    するとき、上記濾枠により上記ケーキ排出用開口が閉鎖
    される一方、ケーキ排出時には上記濾枠による上記ケー
    キ排出用開口の閉鎖が解除されて、ケーキ排出が可能と
    なる請求項1〜5のいずれかに記載の濾過装置。
  7. 【請求項7】 上記対向する濾板の各濾枠に上記凹部を
    形成して、各濾枠の上記凹部により形成された空間内に
    上記原液供給用供給通路形成部材を配置することによ
    り、上記対向する濾枠間の境界付近に上記原液供給用供
    給通路形成部材を位置決めする請求項2に記載の濾過装
    置。
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