JP2002113307A - フィルタプレス用濾過装置、それを使用したフィルタプレス及びフィルタプレスにおけるケーキの取り出し方法 - Google Patents

フィルタプレス用濾過装置、それを使用したフィルタプレス及びフィルタプレスにおけるケーキの取り出し方法

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JP2002113307A
JP2002113307A JP2000308511A JP2000308511A JP2002113307A JP 2002113307 A JP2002113307 A JP 2002113307A JP 2000308511 A JP2000308511 A JP 2000308511A JP 2000308511 A JP2000308511 A JP 2000308511A JP 2002113307 A JP2002113307 A JP 2002113307A
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frame
plate
cake
solid
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Norihiro Takayanagi
典弘 高柳
Minoru Ishida
稔 石田
Keiko Eguchi
桂子 江口
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Togami Electric Mfg Co Ltd
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    • B01D25/00Filters formed by clamping together several filtering elements or parts of such elements
    • B01D25/12Filter presses, i.e. of the plate or plate and frame type
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    • B01D25/215Construction of the filter plates, frames
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    • B01DSEPARATION
    • B01D25/00Filters formed by clamping together several filtering elements or parts of such elements
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固液混合物を加圧濾過した後のケーキの取り出
し作業及びケーキを取り出した後の濾過材の洗浄が容易
にできるようにしたフィルタプレス用濾過装置を提供す
る。 【解決手段】濾過部は濾枠31、31aと濾過体32を
適宜配列で組み合わせてなる。濾枠は注入管312を有
しており連絡ホース7で内部に固液混合物を注入でき
る。濾過体は濾板と濾布327からなる。濾板は区画板
321、網体325、保持枠320を備えている。区画
板の下部には液抜き用のスリット323が設けてある。
区画板には保持枠320が表裏面側から取り付けてあ
る。網体、区画板、保持枠を組み合わせたものには表裏
面が覆われるように濾布が被せてある。濾布は二枚の長
方形状のシートを上辺部と両側面の上部側の一部で接合
した構造である。濾布の外側から取着盤329を区画板
にネジ着して表裏側の濾布を貫通する通孔が設けてある

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃水の浄化処理に
より生じる汚泥などの固液混合物を加圧濾過するフィル
タプレス用濾過装置、それを使用したフィルタプレス及
びフィルタプレスにおけるケーキの取り出し方法に関す
るものである。更に詳しくは、固液混合物を加圧濾過し
た後のケーキの取り出し作業が容易にできるようにする
と共に、ケーキを取り出した後の濾過材の洗浄が容易に
できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】工場廃水や畜産廃水を浄化処理する際に
は、汚泥が生じる。このような汚泥、すなわち固液混合
物を加圧濾過して取り扱いや処理が容易にできるケーキ
をつくるために加圧濾過装置、いわゆるフィルタプレス
が使用されている。従来のフィルタプレスには次のよう
なものがある。
【0003】(1)図9に袋状の濾布を使用したものを
示す。 密封型の袋状の濾布を使用した従来のフィルタプレスの
濾過体300は、内面に濾過ネット302を配設した外
枠301の内部に袋状の濾布303を組込んだ上で、外
枠301を移動自在に複数個並べて両側から締め付ける
ことにより濾過部を形成していた。そして、濾過部内の
濾布303に設けた注入口304に連絡ホース305を
連結し、この連絡ホース305を介して汚泥を濾布30
3内に圧入し、濾布303内にケーキを生成していた。
【0004】(2)帯状の濾布を使用したもの このような従来技術としては、例えば特公昭61−7
323号公報及び特公平01−17727号公報に記
載されたものがある。 特公昭61−7323号公報に開示されているもの
は、複数枚の濾板を移動自在に並列配置し、一本の有端
帯状濾布を前記各濾板間でそれぞれ二重になるよう掛け
渡し、その濾布の両端をそれぞれ巻取りロールに固定し
て巻回するとともに、両巻取ロールを電磁クラッチを介
してそれぞれ駆動装置に連結し、両巻取りロールの濾布
走行経略の前側にそれぞれ濾布洗浄装置を設け、かつ濾
布の長さを一方の巻取りロールから各瀘板間を通って他
方の巻取りロールに掛け渡した長さの2倍以上に設定し
たフィルタプレスである。
【0005】特公平01−17727号公報に開示さ
れているものは、各濾板間にそれぞれ設けた一対の濾布
の上端部を、濾板の上方に設けた引上げ装置に支架する
と共に、濾板の下方に設けたローラーに、上記濾布の下
端部をそれぞれ巻回した上で、巻上用の濾布の一端を着
脱自在に連結し、その他端を濾板の上方に設けた巻取装
置に止着したフィルタプレスにおける濾布の吊設装置で
ある。
【0006】(3)その他のフィルタプレス 図10に示す従来のフィルタプレスは、注入口307を
一方の端部にある押圧板309に設けて、汚泥を濾過体
308に供給し、他の各濾過体308には各汚泥通路
(図示省略)を介して供給するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフィルタプ
レスの課題は次のとおりである。 (1)袋状の濾布を使用したものでは、濾布303は、
一般的に厚くて密度が高く硬いため、ミシン針の通りが
悪く縫い糸が切れやすい。従って、濾布303を袋状に
形成する縫製作業が困難である。また、所定の外形寸法
への折り曲げが困難で、閉枠した際に外枠301相互間
に濾布303の端が挟まるなどの問題が発生しやすく、
外枠301内への装着が困難である。また、密封型の袋
状の濾布303の内部からケーキを取り出すためには、
濾布303を裏返しにする必要があるが、濾布303は
厚くて密度が高く硬いため、裏返し作業がしにくくケー
キの取り出し作業が困難である。更には、ケーキ取り出
し後には濾布303を洗浄する必要があるが、フィルタ
プレス本体から濾布303を全部取り外し、しかも内部
側を洗浄する必要があるため、洗浄作業が煩雑である。
【0008】(2)帯状の濾布を使用したものでは、
特公昭61一7323号公報に開示のものでは、濾布に
有端帯状の長尺物が必要で取り扱いがしにくい。また、
濾布の巻取装置や洗浄装置など大掛かりな装置が必要で
あるため、大変高価なものとなり実用性に劣る。
【0009】特公平01一17727号公報に開示の
ものでは、濾布に帯状の長尺物が必要で、取り扱いがし
にくい。また、濾布の吊設装置や走行装置など大掛かり
な装置が必要であるため、大変高価なものとなり実用性
に劣る。
【0010】(3)図10に示すような従来のフィルタ
プレスでは、注入口307から離れた濾過体308ほど
ケーキの生成率が高く、ケーキの含水率が低くなる傾向
にある。また、実際の作業においては、ケーキの含水率
を設定値に抑える必要があるため、注入口307に一番
近い濾過体308のケーキの含水率が設定値に達するま
で、濾過作業を行わなければならず、フィルタプレスの
脱水性能は注入口307に近い濾過体308のケーキの
含水率に制限されるので、作業時間が長くなってしまい
効率が悪かった。
【0011】(本発明の目的)本発明の目的は、固液混
合物を加圧濾過した後のケーキの取り出し作業が容易に
できるようにしたフィルタプレス用濾過装置、それを使
用したフィルタプレス及びフィルタプレスにおけるケー
キの取り出し方法を提供することである。本発明の他の
目的は、ケーキを取り出した後の濾過材の洗浄が容易に
できるようにしたフィルタプレス用濾過装置、それを使
用したフィルタプレス及びフィルタプレスにおけるケー
キの取り出し方法を提供することである。本発明の更に
他の目的は、濾過部の取り扱いが容易で作業時間を短縮
できるフィルタプレス用濾過装置、それを使用したフィ
ルタプレス及びフィルタプレスにおけるケーキの取り出
し方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、フィルタプレスに使用する濾過装置であっ
て、所要厚さに形成され固液混合物の注入口を有する濾
枠と、該濾枠とは分離独立しており、上記濾枠間に設け
られる濾過体と、を備えており、上記濾過体は、濾板
と、該濾板の両面を覆う濾材を有し、上記濾板には、濾
液を排出部に導く導液手段が設けられていることを特徴
とする、フィルタプレス用濾過装置である。
【0013】第2の発明にあっては、濾材が濾布であ
り、濾板に被せる袋状に形成されていることを特徴とす
る、第1の発明に係るフィルタプレス用濾過装置であ
る。
【0014】第3の発明にあっては、濾板が、枠体と、
枠体内に設けられた板体と、板体の両面に設けられた網
状体と、を備え、板体の下端には、濾液を排出するため
の孔が設けられていることを特徴とする、第1または第
2の発明に係るフィルタプレス用濾過装置である。
【0015】第4の発明にあっては、濾板が、枠体と、
枠体内に設けられた網状体とを有することを特徴とす
る、第1または第2の発明に係るフィルタプレス用濾過
装置である。
【0016】第5の発明にあっては、濾板と濾材に貫通
孔が設けられていることを特徴とする、第1、第2、第
3または第4の発明に係るフィルタプレス用濾過装置で
ある。
【0017】第6の発明にあっては、所要数の濾枠と所
要数の濾過体を載せる載置部と、所要数の分岐口が設け
てあり、該分岐口から濾枠に固液混合物を送るヘッダ
と、ヘッダの分岐口から濾枠に固液混合物を送るホース
と、固定端板との間で濾枠と濾過体とを締め付ける可動
端板と、固液混合物を濾枠に圧入するポンプと、上限圧
力と下限圧力との間の圧力で固液混合物を濾枠に送る加
圧ユニット、とを備え、上記濾過体は、濾板と、該濾板
の両面を覆う濾材を有し、上記濾板には、濾液を排出部
に導く導液手段が設けられていることを特徴とする、フ
ィルタプレスである。
【0018】第7の発明にあっては、濾枠数よりもヘッ
ダに設けてある分岐口が多い場合は、使用しない分岐口
は栓体で塞ぐようにしたことを特徴とする、第6の発明
に係るフィルタプレスである。
【0019】第8の発明にあっては、濾材が濾布であ
り、濾板に被せる袋状に形成されていることを特徴とす
る、第6または第7の発明に係るフィルタプレスであ
る。
【0020】第9の発明にあっては、濾板と濾材に貫通
孔が設けられていることを特徴とする、第6、第7また
は第8の発明に係るフィルタプレスである。
【0021】第10の発明にあっては、所要厚さに形成
され固液混合物の注入口を有する濾枠と該濾枠とは分離
独立しており濾枠間に設けられる濾過体で濾過装置を構
成し、濾枠と濾過体は交互に、または濾枠間に濾過体を
所要数配置し、濾枠に固液混合物を圧入して濾過体で濾
過し、濾過残渣物であるケーキは濾過体と濾枠で構成さ
れる空間部に残留させ、濾過体と濾枠とを分離すること
によって上記空間部に残留しているケーキを取り出すこ
とを特徴とする、フィルタプレスにおけるケーキの取り
出し方法である。
【0022】濾板に設けられる導液手段としては、濾布
などの濾材で強く挟まれても、表面側あるいは内部を通
って濾液を導くことができる構造であれば、各種構造の
ものを採用することができ、特定の構造に限定するもの
ではない。例えば、板体の表面に網状体(柔軟性を有す
るものや剛性を有するもの)を張設した構造、波板など
板体の表面に溝、突起などの凹凸部を設けた構造、強度
が十分な網状体(金網やパンチングメタルなど)や格子
状のものとする構造、あるいは通液可能な板体でつくっ
た中空体などを採用することができる。
【0023】(作用)本発明に係るフィルタプレス用濾
過装置は、次のように作用する。濾枠と濾過体を備えて
いるフィルタプレス用濾過装置は、濾枠と濾過体を適宜
配列で厚さ方向へ並設し、互いに密接させることにより
濾過部を形成することができる。また、複数の濾枠と濾
過体を並設し圧接して濾過部を形成する構造であるの
で、処理対象となる固液混合物の性質により異なる濾過
脱水性に基づき最適脱水率となるように、濾枠と濾過体
の配列(数と位置)を任意に選択できる。濾材を有する
濾過体は、濾過部を形成する際、他の濾過体や濾枠と厚
さ方向に密着させるだけでよいので、濾過部の形成が簡
単である。
【0024】濾枠の注入口から固液混合物を圧入し、濾
材で濾過する。濾過された濾液は、濾板の導液手段によ
って排出部に導かれ、排出される。固液混合物の加圧濾
過によって、濾材の外面側にケーキが生成される。ケー
キは、濾枠と濾過体の密着を解除して分離させることに
よって、濾材表面から簡単に脱落するので、取り出しが
容易である。
【0025】また、濾材の外面側にケーキが生成される
ので、ケーキが付着するのは外面側だけであり、開枠し
てケーキを取り出してからの濾材の洗浄作業が簡単であ
る。すなわち、例えば濾材を付けたままの濾過体をフィ
ルタプレスから取り外すことなく、放水流を吹き付ける
だけで洗浄可能である。
【0026】濾材が濾布であり、濾板に被せる袋状に形
成されているフィルタプレス用濾過装置は、濾板への着
脱が比較的容易であり、濾布を取り外して洗浄する場合
も作業が手早くできる。また、従来の濾過体のように濾
布を密封された袋状に形成するわけではなく、縫製部分
も少ないので、濾布の製造が容易にできる。
【0027】濾板と濾材に貫通孔が設けられているフィ
ルタプレス用濾過装置は、濾過体を隣り合わせに配置し
たときに、貫通孔が固液混合物を流通させる通路とな
る。これにより、濾過体を複数重ねて配置した場合も、
加圧濾過される固液混合物は濾過部内部に万遍なく行き
渡る。
【0028】本発明に係るフィルタプレスは、次のよう
に作用する。載置部に所要数の濾枠と所要数の濾過体を
適宜配列で載せる。濾枠とヘッダの分岐口をホースで接
続する。固定端板と可動端板で濾枠と濾過体を挟んで締
め付ける。加圧ユニットとポンプによって、固液混合物
を濾枠に送る。濾枠の注入口から固液混合物を圧入し、
濾材で濾過する。濾過された濾液は、濾板の導液手段に
よって排出部に導かれ、排出される。固液混合物の加圧
濾過によって、濾材の外面側にケーキが生成される。ケ
ーキは、濾枠と濾過体の密着を解除して分離させること
によって、濾材表面から簡単に脱落する。
【0029】濾枠数よりもヘッダに設けてある分岐口が
多い場合は、使用しない分岐口は栓体で塞ぐようにした
フィルタプレスは、分岐口が多数設けてあるヘッダを設
けておけば、濾過部を構成する濾枠と濾過体の組み合わ
せや配列が変わっても、固液混合物の供給に支障のない
適当な分岐口を選択できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づいて、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る
フィルタプレスの一実施の形態を示す斜視図、図2は図
1に示すフィルタプレスの圧力制御機器の説明図、図3
は図1に示すフィルタプレスの濾過部を構成する濾枠と
濾過体の分解斜視図、図4は濾過部を構成する濾枠と濾
過体を組み合わせた状態の上部側の要部断面図、図5は
濾過部を構成する濾過体の濾布を外した状態の下部側の
斜視図、図6は濾過部を構成する濾過体の下部側の断面
図である。
【0031】符号Aはフィルタプレスで、例えば工場廃
水や畜産廃水を浄化処理した時に発生する汚泥を大幅に
減量し固形物(ケーキ)の状態にするために使用される
ものである。フィルタプレスAの各装置の構成は次のと
おりである。フィルタプレスAは、架台4を備えてい
る。架台4は、汚泥圧入ポンプ1や濾過部3などの各種
装置や部品を支える枠体であり、汚泥圧入時に強力な圧
力が加わるため頑丈につくられている。
【0032】汚泥圧入ポンプ1は架台4の下部に取り付
けてある。汚泥圧入ポンプ1は、工場廃水や畜産廃水な
どを浄化処理した時に発生する汚泥を濾過部3に圧入す
るポンプであり、例えばダイヤフラムポンプなどが使用
される。汚泥圧入ポンプ1にはL字状のヘッダ6が接続
されている。ヘッダ6は圧送される汚泥を濾過部3へ均
等に分配するための管体であり、先端が密閉されて架台
4の一端側に固定されている。ヘッダ6の水平部分に
は、後述する連絡ホース7の一端部を接続する分岐口で
ある接続部60が所要間隔で多数設けられている。
【0033】本実施の形態では、連絡ホース7は三箇所
に接続されるので、使用しない残りの接続部60は栓体
62(プラグ)によって密封されている。また、ヘッダ
6の水平部の下方及び後述する図1において濾過部3の
向こう側には同じ高さに載置バー61が水平に設けてあ
る。
【0034】ヘッダ6のエルボ部分の上部側には加圧ユ
ニット2が取り付けられている。加圧ユニット2は、汚
泥を濾過部3に圧入する時の圧力を制御する装置であ
り、圧力計21、圧力スイッチ22及び圧力チャンバー
23から構成されている。圧力計21は、汚泥圧入ポン
プ1による汚泥圧入時の現在圧力を表示するものであ
る。
【0035】圧力スイッチ22は、上限圧力と下限圧力
(差圧)を設定することができ、この上限圧力以上にな
ると汚泥圧入ポンプ1の作動を一時停止する信号を出力
し、下限圧力以下になると汚泥圧入ポンプ1を再作動さ
せる信号を出力するようになっている。なお、符号22
0は上限圧力と下限圧力の設定値を表示する表示部であ
る。圧力チャンバー23は、密閉された空気室であり、
汚泥圧入ポンプ1のダイヤフラム往復運動によって送給
される汚泥の脈動圧力を平均化した平滑圧力に制御する
ものである。
【0036】ヘッダ6のエルボ部分の下部側には、圧力
抜きバルブ9が設けられている。汚泥の脱水が終了した
時などには、圧力チャンバー23やヘッダ6内にはまだ
高圧の汚泥圧力が残存しているため、濾過部3を開枠し
たり、連絡ホース7の接続部を外したりすると、高圧の
残存圧力により汚泥が噴出する恐れがある。圧力抜きバ
ルブ9は、開枠や連絡ホース7の取り外しに先立って残
存圧力を抜いて安全に作業を行うためのものである。
【0037】後述する濾過部3の両側には押圧板30、
30aが設けられている。固定端板である一方の押圧板
30aは架台4に垂直に固定されている。可動端板であ
る他方の押圧板30は架台4の一端側を貫通して螺合し
てあるネジロッド50の先端部に回転可能になるよう取
り付けられている。ネジロッド50の基端部にはハンド
ル5が取り付けられている。ハンドル5でネジロッド5
0を回すことにより、濾過部3に汚泥を圧入する前工程
として閉枠するために締め付けたり、ケーキを取り出す
前工程として開枠するために緩めたりすることができ
る。
【0038】フィルタプレス用濾過装置である濾過部3
は、所要数の濾枠31と二枚の濾枠31aと、所要数の
濾過体32を横方向に密接させて組み合わせてなるもの
で、圧入された汚泥から水分を分離する装置である。濾
過部3は、上記押圧板30、30aで挟持されて固定さ
れる。
【0039】図3を参照する。濾枠31は、断面四角形
の中空管で四角形に形成された枠体311を備えてい
る。枠体311の上部中央部には、上下面(内外)を貫
通して注入口を有する注入管312が設けられている。
注入管312には、柔軟性と十分な耐圧性を有する連絡
ホース7が接続されている。連絡ホース7の他端部は上
記ヘッダ6の任意の接続部60に接続される。枠体31
1の両側の垂直辺中央には、載置バー61に載置するた
めの載置片313が設けられている。濾枠31aは、上
記濾枠31と同様の枠体311の外面側に金属製で液密
性の端板314を張設した構造である。二箇所に設けら
れる濾枠31aは、押圧板30、30aと当接する。
【0040】濾過体32は、濾板Pと濾布327からな
る。濾板Pは、区画板321と網体325及び保持枠3
20を備えている。区画板321は長方形状の金属板で
形成されている。区画板321の上部側中央には通孔3
22が貫通して設けられている。また、区画板321の
下端部には、辺の方向に所要間隔で五箇所に液抜き用の
スリット323が縦方向に下端部まで設けられている。
スリット323の上部は、後述する保持枠320で保持
されたときに、保持枠320の下部の横部材の上に一部
露出するようにしてある(図3、図6参照)。区画板3
21の両側の垂直辺中央には、縦方向に台形板状の載置
片324が設けられている。
【0041】区画板321の表裏面には、区画板321
より小さな長方形状でプラスチック製の網体325が張
設してある。網体325は接着してもよいし、釘やネジ
などの各種固着具で固定することもできる。なお、網体
325の上部側中央には、上記通孔322と重なる位置
に通孔326が設けられている。
【0042】区画板321の四方の縁部には、四角形の
枠体であるゴム製の保持枠320が表裏面側から密着し
て取り付けてある。保持枠320は、本実施の形態のよ
うにゴムなどの柔軟性材料で形成すれば、濾布327な
どとの密着度が高くなってパッキンとしての機能を有す
る利点があるが、柔軟性材料に限定するものではない。
例えば、金属、プラスチック、木などの剛性の高い材料
を採用することもできる。網体325の外周縁部は、保
持枠320の内辺部と所要の間隔をおいて内側に位置す
るようにしてある。なお、スリット323の露出部は、
網体325の縁より外側にある。上記構造によれば、濾
布327によって濾過され、区画板321表面及び網体
325を伝って下方へ誘導された濾液は、上記露出部か
らスリット323内に入り、下部が開口したスリット3
23端部から外部へ排出される(図6参照)。
【0043】網体325を張設した区画板321と両保
持枠320を組み合わせたものは、少なくとも表裏面が
覆われるように濾布327が被せてある。濾布327は
合成樹脂製の糸で編成された強靱な布で形成してある
が、綿、麻など植物性の糸で編成された布あるいはそれ
らの複合体を使用するなど、他の濾材(フィルター)を
使用することもできる。
【0044】濾布327は、二枚の長方形状のシートを
上辺部と両側面の上部側の一部で接合した構造である。
従って、開放されている下部側を、網体325を張設し
た区画板321と両保持枠320を組み合わせたものに
被せるようにして簡単に装着することができる。なお、
濾布327の上部にも表裏二箇所に通孔328が設けら
れている。
【0045】そして、濾布327の両通孔328の外側
から、金属製で中央に通孔を有する円形の取着盤329
を区画板321にネジ着してある。なお、他の方法で固
着することもできる。これにより、上記区画板321、
網体325及び濾布327は、各通孔322、326、
328及び取着盤329の通孔を合わせて互いに密着
し、表裏面側にある濾布327の外面側同士が通孔によ
り連通している。なお、区画板321と両濾布327で
挟まれた網体325の部分が、濾布327で濾過された
液体を下方へ誘導して排出する導液手段を構成してい
る。
【0046】濾過部3を構成する濾枠31、31aと各
濾過体32は、両側の載置片313、324を両載置バ
ー61に載置して並べて配置される。濾枠31、31a
と濾過体32は、汚泥などの処理物の性質によって異な
る濾過脱水性に基づき最適脱水率となるような配列が適
宜選択される。本実施の形態では、二箇所の濾枠31、
31a間に、それぞれ濾過体32を四枚と五枚(合計で
九枚)挟んだ構造である。なお、図3では便宜上、濾過
体32を三枚だけ表して図示している。
【0047】濾過部3の下方には、プラスチック製の排
水トレイ8が設けられている。排水トレイ8は長方形状
であり、一端側(図1において奥側)は回動可能に軸支
されている。また、他端側(図1において手前側)の両
側端部は係止具80により架台4に固定されている。排
水トレイ8は、係止具80を操作して係止を解除する
と、図1に想像線で示すように他端側が下方へ回動して
下り傾斜するので、濾過部3下方の作業スペースが広く
なる。これによって、落下したケーキの取り出しがしや
すくなる。なお、排水トレイ8は、濾過部3で分離され
流れ出した濾液を受けて集め、所定の排水槽へ送給す
る。また、ケーキの取り出し作業を行う際には、一端側
の軸支部分を外し、下方に敷いて、落下するケーキの受
け皿とすることもできる。
【0048】なお、架台4に取り付けてある制御盤10
は、フィルタプレスAを総合的に制御する装置であり、
フィルタプレスAの始動と停止や、圧力スイッチ22の
信号による汚泥圧入ポンプ1の作動、停止などのコント
ロールを行う電磁開閉器などが内蔵されている。
【0049】図7は濾過部に固液を圧入して固液が分離
された状態を示す図4に対応する説明図である。図1な
いし図7を参照して本実施の形態に係るフィルタプレス
Aの作用を廃水の浄化処理において生じた汚泥を加圧濾
過する場合を例にとり説明する。
【0050】(フィルタプレスAの全体的な動作)フィ
ルタプレスAにおける汚泥の加圧濾過による脱水は、一
般的に、(閉枠)→(汚泥圧入)→(圧搾)→(開枠)
→(ケーキ排出)→(濾布洗浄)の工程を繰り返すこと
により行われる。
【0051】(1)閉枠工程 汚泥を濾過部3内に圧入した際に圧入汚泥が外部に流出
しないように、濾過部3を構成する濾枠31、31a、
濾過体32を押圧板30、30aで締め付けて閉じる。 (2)汚泥圧入工程 汚泥圧入ポンプ1により濾過部3の濾枠31、31a内
に連絡ホース7を介し汚泥を圧入し、各濾過体32の濾
布327で濾液を分離して濾過体32間にケーキを生成
させる。 (3)圧搾工程 濾過部3内の加圧室に圧力水や高圧空気を導入して圧入
汚泥をさらに圧搾脱水する。なお、本実施の形態に係る
フィルタプレスAには圧搾装置は設けられていないが、
設けることもできる。
【0052】(4)開枠工程 押圧板30、30aを緩めて濾枠31、31a、濾過体
32を移動させて分離し、それらの間に生成されたケー
キCを取り出す。 (5)ケーキ排出工程 ケーキCを取り出して落下させ、ベルトコンベアなどに
より外部へ排出する。 (6)濾布洗浄工程 ケーキ排出後の濾布327の外面にはケーキCの一部が
付着しているので、このケーキの残余物を洗い流す。
【0053】濾過部3の作用を更に詳細に説明する。ま
ず、複数の濾枠31、31aとそれらの間に複数配置さ
れる濾過体32で押圧板30、30a間に濾過部3を形
成する。濾枠31、31aと濾過体32は、それぞれ両
側部に設けられている載置片313、324を両載置バ
ー61に移動可能に載置して並設される。濾枠31、3
1aと濾過体32の配列は、一端側から順に、濾枠31
a、四枚の濾過体32、濾枠31、四枚の濾過体32、
濾枠31aである。そして、各濾枠31、31aに設け
られている連絡ホース7の端部をヘッダ6の任意の接続
部60(本実施の形態では三箇所)に接続する。なお、
使用しない接続部60には上記したように栓体62が装
着されている。
【0054】一方の端部にある押圧板30aは固定され
ているが、他方の押圧板30はハンドル5を回すことに
より進退移動する。ハンドル5を回し、押圧板30、3
0aで挟んで締め付けて、図1に示すように濾過部3を
閉じた状態において、汚泥圧入ポンプ1を駆動させ、ヘ
ッダ6から連絡ホース7をとおり、注入管312から各
濾枠31、31aと濾過体32の間の空間部に汚泥が供
給されて加圧濾過による脱水が行なわれる。なお、連絡
ホース7が連結されていない濾過体32間には、汚泥通
路となる通孔322、326、328を介して供給され
る。
【0055】このとき、圧力チャンバー23には汚泥圧
入ポンプ1により汚泥槽内の汚泥を例えば圧力4〜6kg
/cm2の範囲内の一定圧力で貯留する。そして、圧力チ
ャンバー23内が下限圧力(差圧)になると、それを圧
力スイッチ22によって検出し、その信号によって汚泥
圧入ポンプ1を駆動させ、圧力チャンバー23に汚泥を
供給する。また、上限圧力になると圧力スイッチ22の
信号によって、汚泥圧入ポンプ1の作動を一時停止す
る。また、圧力チャンバー23から汚泥圧入ポンプ1へ
の汚泥の逆流は汚泥圧入ポンプ1の逆止弁(図示省略)
によって阻止される。
【0056】このような制御を繰り返しながら汚泥を濾
過部3に圧送する加圧濾過工程によれば、各注入管31
2を中心にして両側の空間部(異なる濾過体32の濾布
327間の空間部)は給泥の圧力バランスが取れるの
で、ケーキCの生成速度、及びケーキCの含水率の差異
がなくなる。すなわち、異なる濾過体32の濾布327
間の空間部におけるケーキCの生成速度、ケーキCの含
水率が均一となり、生成されるケーキCの含水率はほぼ
同じ値で低下していき、濾過部3内のケーキCの含水率
がほぼ同時に設定値に達する。
【0057】そして、ケーキCの含水率が設定値に達す
ると、汚泥圧入ポンプ1を停止させ、給泥を停止し、開
枠工程に移行する。開枠工程終了後はケーキCを取り出
して、更に濾過体32の濾布327の洗浄を行い、再び
加圧濾過工程に移り、以後上記工程を繰り返して汚泥の
加圧濾過による脱水を行う。なお、上記加圧濾過工程に
より得られる含水率85%程度のケーキCは、大幅に減
量された固形物の産業廃棄物として廃出することができ
るので、廃水処理費用の大幅なコストダウンが図れる。
【0058】このように、濾枠31、31aを複数設け
てそれらの間に濾過体32を配置するようにすれば、複
数の注入管312から同時に汚泥を圧入することによ
り、濾過部3内部における各注入管312からの距離の
遠近によって生じる脱水率のアンバランスが生じにく
く、濾過部3内に生成されるケーキCの含水率が均一に
なる効果が得られる。従って、従来のように部分的に必
要以上の濾過脱水が行なわれることがなくなり、作業時
間を短縮することができる。
【0059】図8は濾過部の他の組み合わせ構造を示す
上部側の要部断面図である。この組み合わせ構造におい
ては、濾枠31、31a間または濾枠31、31間に、
それぞれ濾過体32を一枚挟んだ構造である。すなわ
ち、濾枠31または濾枠31aと濾過体32を交互に配
置している。この構造では、ケーキCの塊をやや厚く均
等につくることができるので、ケーキCの後の取り扱い
がしやすい。
【0060】本実施の形態に係る濾過部では、通孔を有
する濾過体32を採用しているが、通孔を設けない濾過
体を採用することもできる。なお、加圧濾過による脱水
が比較的しやすい無機質の汚泥(窯業などの工場廃水)
などでは、濾過部が比較的大きく形成できる上記実施の
形態の配列が好適である。また、加圧濾過による脱水が
比較的困難な有機質の汚泥(畜産廃水)などでは、濾過
部が比較的薄く形成できる本実施の形態の配列が好適で
ある。
【0061】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示されている実施の形態に
限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明は次のような効果を有する。 (a)濾枠と濾過体を備えているフィルタプレス用濾過
装置は、濾枠と濾過体を適宜配列で厚さ方向へ並設し、
互いに密接させることにより濾過部を形成することがで
きる。また、複数の濾枠と濾過体を並設し圧接して濾過
部を形成する構造であるので、処理対象となる固液混合
物の性質により異なる濾過脱水性に基づき最適脱水率と
なるように、濾枠と濾過体の数と場所を任意に選択でき
る。濾材を有する濾過体は、濾過部を形成する際、他の
濾過体や濾枠と厚さ方向に密着させるだけでよいので、
濾過部の形成が簡単である。
【0063】(b)濾枠の注入口から固液混合物を圧入
し、濾材で濾過する。濾過された濾液は、濾板の導液手
段によって排出部に導かれ、排出される。固液混合物の
加圧濾過によって、濾材の外面側にケーキが生成され
る。ケーキは、濾枠と濾過体の密着を解除して分離させ
ることによって、濾材表面から簡単に脱落するので、取
り出しが容易である。
【0064】(c)濾材の外面側にケーキが生成される
ので、ケーキが付着するのは外面側だけであり、開枠し
てケーキを取り出してからの濾材の洗浄作業が簡単であ
る。すなわち、例えば濾材を付けたままの濾過体をフィ
ルタプレスから取り外すことなく下げたまま、放水流を
吹き付けるだけで洗浄可能である。
【0065】(d)濾材が濾布であり、濾板に被せる袋
状に形成されているフィルタプレス用濾過装置は、濾板
への着脱が比較的容易であり、濾布を取り外して洗浄す
る場合も作業が手早くできる。また、従来の濾過体のよ
うに濾布を密封された袋状に形成するわけではなく、縫
製部分も少ないので、濾布の製造が容易にできる。
【0066】(e)濾板と濾材に貫通孔が設けられてい
るフィルタプレス用濾過装置は、濾過体を隣り合わせに
配置したときに、貫通孔が固液混合物を流通させる通路
となる。これにより、濾過体を複数重ねて配置した場合
も、加圧濾過される固液混合物は濾過部内部に万遍なく
行き渡る。
【0067】(f)本発明に係るフィルタプレスは、固
液混合物の加圧濾過によって、濾材の外面側にケーキが
生成される。ケーキは、濾枠と濾過体の密着を解除して
分離させることによって、濾材表面から簡単に脱落する
ので、取り出しが簡単である。また、ケーキは濾材の外
面側に付着するので、ケーキを取り出した後の濾材の洗
浄も簡単にできる。
【0068】(g)濾枠数よりもヘッダに設けてある分
岐口が多い場合は、使用しない分岐口は栓体で塞ぐよう
にしたフィルタプレスは、分岐口が多数設けてあるヘッ
ダを設けておけば、濾過部を構成する濾枠と濾過体の組
み合わせや配列が変わっても、固液混合物の供給に支障
のない適当な分岐口を選択できる。
【0069】(h)本発明に係るフィルタプレスにおけ
るケーキの取り出し方法によれば、分離している濾枠と
濾過体を適宜組み合わせて閉枠し、固液混合物を加圧濾
過した後で開枠して濾枠と濾過体を分離することによ
り、濾枠と濾過体で形成される空間部に残留しているケ
ーキを簡単に取り出すことができる。これにより、作業
性が向上し、固液混合物の効率的な加圧濾過が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタプレスの一実施の形態を
示す斜視図。
【図2】図1に示すフィルタプレスの圧力制御機器の説
明図。
【図3】図1に示すフィルタプレスの濾過部を構成する
濾枠と濾過体の分解斜視図。
【図4】濾過部を構成する濾枠と濾過体を組み合わせた
状態の上部側の要部断面図。
【図5】濾過部を構成する濾過体の濾布を外した状態の
下部側の斜視図。
【図6】濾過部を構成する濾過体の下部側の断面図。
【図7】濾過部に固液を圧入して固液が分離された状態
を示す図4に対応する説明図。
【図8】濾過部の他の組み合わせ構造を示す上部側の要
部断面図。
【図9】従来の濾過体の構造を示す説明図。
【図10】従来の濾過体の構造を示す説明図。
【符号の説明】
A フィルタプレス 1 汚泥圧入ポンプ 2 加圧ユニット 21 圧力計 22 圧力スイッチ 23 圧力チャンバー 220 表示部 30、30a 押圧板 3 濾過部 31、31a 濾枠 311 枠体 312 注入管 313 載置片 314 端板 32 濾過体 P 濾板 320 保持枠 321 区画板 322 通孔 323 スリット 324 載置片 325 網体 326 通孔 327 濾布 328 通孔 329 取着盤 4 架台 5 ハンドル 50 ネジロッド 6 ヘッダ 60 接続部 61 載置バー 62 栓体 7 連絡ホース 8 排水トレイ 80 係止具 9 圧力抜きバルブ 10 制御盤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月12日(2001.1.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図10】
【図8】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 桂子 佐賀県佐賀市大財北町1番1号 株式会社 戸上電機製作所内 Fターム(参考) 4D018 AA03 AA07 AA14 AA22 BB02 BB05 BB08 BB13 BB18 BB25 BB29 CC02 CC03 CC05 DD02 4D059 AA03 AA08 BE16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタプレスに使用する濾過装置であ
    って、 所要厚さに形成され固液混合物の注入口を有する濾枠
    と、 該濾枠とは分離独立しており、上記濾枠間に設けられる
    濾過体と、を備えており、 上記濾過体は、 濾板と、該濾板の両面を覆う濾材を有し、 上記濾板には、濾液を排出部に導く導液手段が設けられ
    ていることを特徴とする、 フィルタプレス用濾過装置。
  2. 【請求項2】 濾材が濾布であり、濾板に被せる袋状に
    形成されていることを特徴とする、 請求項1記載のフィルタプレス用濾過装置。
  3. 【請求項3】 濾板が、枠体と、枠体内に設けられた板
    体と、板体の両面に設けられた網状体と、を備え、板体
    の下端には、濾液を排出するための孔が設けられている
    ことを特徴とする、 請求項1または2記載のフィルタプレス用濾過装置。
  4. 【請求項4】 濾板が、枠体と、枠体内に設けられた網
    状体とを有することを特徴とする、 請求項1または2記載のフィルタプレス用濾過装置。
  5. 【請求項5】 濾板と濾材に貫通孔が設けられているこ
    とを特徴とする、 請求項1、2、3または4記載のフィルタプレス用濾過
    装置。
  6. 【請求項6】 所要数の濾枠と所要数の濾過体を載せる
    載置部と、 所要数の分岐口が設けてあり、該分岐口から濾枠に固液
    混合物を送るヘッダと、 ヘッダの分岐口から濾枠に固液混合物を送るホースと、 固定端板との間で濾枠と濾過体とを締め付ける可動端板
    と、 固液混合物を濾枠に圧入するポンプと、 上限圧力と下限圧力との間の圧力で固液混合物を濾枠に
    送る加圧ユニットと、とを備え、 上記濾過体は、 濾板と、該濾板の両面を覆う濾材を有し、 上記濾板には、濾液を排出部に導く導液手段が設けられ
    ていることを特徴とする、 フィルタプレス。
  7. 【請求項7】 濾枠数よりもヘッダに設けてある分岐口
    が多い場合は、使用しない分岐口は栓体で塞ぐようにし
    たことを特徴とする、 請求項6記載のフィルタプレス。
  8. 【請求項8】 濾材が濾布であり、濾板に被せる袋状に
    形成されていることを特徴とする、 請求項6または7記載のフィルタプレス。
  9. 【請求項9】 濾板と濾材に貫通孔が設けられているこ
    とを特徴とする、 請求項6、7または8記載のフィルタプレス。
  10. 【請求項10】 所要厚さに形成され固液混合物の注入
    口を有する濾枠と該濾枠とは分離独立しており濾枠間に
    設けられる濾過体で濾過装置を構成し、濾枠と濾過体は
    交互に、または濾枠間に濾過体を所要数配置し、 濾枠に固液混合物を圧入して濾過体で濾過し、濾過残渣
    物であるケーキは濾過体と濾枠で構成される空間部に残
    留させ、濾過体と濾枠とを分離することによって上記空
    間部に残留しているケーキを取り出すことを特徴とす
    る、フィルタプレスにおけるケーキの取り出し方法。
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