JP4936962B2 - フィルタープレス装置およびそのケーキ除去方法 - Google Patents

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Description

本発明はスラリーを濾過して濾液とケーキに分離するためのフィルタープレス装置およびそのケーキ除去方法に関するものである。
フィルタープレス装置において、スラリーを濾過して分離されたケーキを除去する方法は、図4(イ)〜(ハ)に示す方法が挙げられる。
図4(イ)においては、一対の濾板110の間において、一方の濾板110の一面上に濾布111が上下両端をロール状に巻き取ることができるように配置されており、該濾布111の下端を巻き取ることによって、該濾布111上のケーキ112を下方に落として除去する。
図4(ロ)においては、一方の濾板110の一面上に無端状の濾布111が上下一対の回転軸113に支持された状態で配置されており、該濾布111を上下一対の回転軸の間で周回移動させることによって、該濾布111上のケーキ112を下方に落として除去する。
図4(ハ)においては、濾布111がヒモ、バネ等の吊下部材114を介して山状に吊り下げられるとともに、該濾布111の両側下端は濾板110の下方でロール状に巻き取ることができるようになっている。そして、該濾布111の両側下端を巻き取ることによって、該濾布111上のケーキ112を下方に落として除去する(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−140515号公報
ところが、上記図4(イ)の場合、濾布111上からケーキ112が充分に落ちず、また濾布111とともにケーキ112までも巻き取られてしまう。上記図4(ロ)の場合もまた、濾布111上からケーキ112が充分に落ちず、さらにケーキ112が濾布111とともに周回して濾板110上に回り込み、濾液を汚してしまう。上記図4(ハ)の場合、ケーキ112が粘着性を有していたりすると、濾布111上からケーキ112が充分に落ちない可能性がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、濾布上からケーキを好適に除去することができるフィルタープレス装置およびそのケーキ除去方法を提供することにある。
上記従来の問題点を解決する手段として、請求項1に記載のフィルタープレス装置の発明は、機枠に支持されながら重合状態にある複数個の濾板の間に濾布を挟着させてスラリーの濾過を行うフィルタープレス装置において、重合状態にある該複数個の濾板の一側あるいは両側には該濾板を所定方向へ移動させる濾板開閉装置を設けておき、スラリーの濾過後、該濾板開閉装置によって該濾板を逐次所定方向へ前進移動させ、重合状態にある該複数個の濾板を互いに開離させるように構成されており、該複数個の濾板は、複数個の濾布付濾板と、これら濾布付濾板の間に配置される隔膜濾板との二種類の組み合わせからなり、該濾布付濾板の一方に隔膜濾板が配置され、該濾布付濾板の他方に他の濾布付濾板が配置される構成になっており、該濾布付濾板の該濾板本体は、該隔膜濾板側の面が凹形状とされ、他の濾布付濾板側の面が平面形状とされており、該濾布付濾板は、該濾板本体で凹形状とされた一面と該隔膜濾板との間で濾室を形成し、該濾板本体で平面形状とされた他面と該他の濾布付濾板との間では濾室を形成しないように構成されており、該濾布付濾板は、濾板本体と、該濾板本体に取り付けられた駆動機、スプロケット、チェーンおよび該濾板本体の少なくとも一面を覆う大きさの濾布とを有し、該スプロケットが該濾板本体の上下端部にそれぞれ配置され、該上下のスプロケット間に該チェーンが架け渡されるとともに、該チェーンが該濾板本体の一面から他面に1周して回り込んで取り巻くように無端状とされ、該チェーンに該濾布を繋げ、該チェーンとともに該濾布が該濾板本体の一面と他面の間を移動することが出来る構成になっていることを要旨とする。
また請求項に記載のフィルタープレス装置ケーキ除去方法の発明は、機枠に支持されながら重合状態にある複数個の濾板の間に濾布を挟着させてスラリーの濾過を行うフィルタープレスにあって、重合状態にある該複数個の濾板の一側あるいは両側には該濾板を所定方向へ移動させる濾板開閉装置を設けておき、スラリーの濾過後に該濾板開閉装置によって該濾板を逐次所定方向へ前進移動させて重合状態にある該複数個の濾板を互いに開離させて、該濾板間のケーキを取り除くフィルタープレス装置のケーキ除去方法において、該複数個の濾板は、複数個の濾布付濾板と、これら濾布付濾板の間に配置される隔膜濾板との二種類の組み合わせからなり、該濾布付濾板の一方に隔膜濾板が配置され、該濾布付濾板の他方に他の濾布付濾板が配置される構成になっており、該濾布付濾板の該濾板本体は、該隔膜濾板側の面が凹形状とされ、他の濾布付濾板側の面が平面形状とされており、該濾布付濾板は、該濾板本体で凹形状とされた一面と該隔膜濾板との間で濾室を形成し、該濾板本体で平面形状とされた他面と該他の濾布付濾板との間では濾室を形成しないように構成されており、該濾布付濾板は、濾板本体と、該濾板本体に取り付けられた駆動機、スプロケット、チェーンおよび該濾板本体の少なくとも一面を覆う大きさの濾布とを有し、該スプロケットが該濾板本体の上下端部にそれぞれ配置され、該上下のスプロケット間に該チェーンが架け渡されるとともに、該チェーンが該濾板本体の一面から他面に1周して回り込んで取り巻くように無端状とされ、該チェーンに該濾布を繋げ、該チェーンとともに該濾布が該濾板本体の一面と他面の間を移動することが出来る構成になっており、重合状態にある該複数個の濾板を互いに開離させた後、駆動機、スプロケットおよびチェーンを駆動させて該濾布を該濾板本体に対して移動させ、該濾布上に蓄積されたケーキを該濾布から剥離させることを要旨とする。
上記によれば、濾布に付着したケーキが、濾布とともに濾板本体を移動する際、濾板本体の下端に達した所で濾布が屈曲する。このとき、濾布に付着したケーキに割れ目が出来、濾布とケーキの間に空気が入りやすくなって、該ケーキが該濾布から剥がれ落ちやすくなる。また駆動機、スプロケットおよびチェーンによって濾布を周回させることにより、濾布には微振動が加わり、該ケーキが該濾布から剥がれ落ちやすくなっている。結果、濾布上のケーキは、該濾布から好適に剥がれ落ち、濾布上からケーキを好適に除去することができる
また、万一ケーキが濾布上に残留したまま濾板本体の一面から他面へ回り込んだとしても、濾板本体の他面と他の濾布付濾板との間では濾室を形成しないようになっているため、該残留するケーキで濾液が汚れることを防止することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のフィルタープレス装置の発明において、該濾布付濾板の下方には、該濾布に付着したケーキを掻き取るスクレーパおよび該濾布に付着したケーキを洗い落とすスプレー管が設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、スクレーパおよびスプレー管によって濾布上のケーキをほぼ確実に除去することができる。
本発明によれば、濾布上からケーキを好適に除去することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、フィルタープレス装置10は、機枠11と、複数の濾板12と、濾板開閉装置13とを備えている。
該機枠11は、底部に配設された台枠21と、該台枠21の前後両端部に立設された複数対の縦枠22と、これら縦枠22間の中間部に架設された横枠23とからなる。該横枠23は、該濾板12の両側を摺動自在に支持している。該濾板開閉装置13は、該濾板12の一側又は両側にて該横枠23上を前後方向移動自在に配されており、該濾板12を掴みつつ該横枠23に沿って1個ずつ移動させるように構成されている。
なお、該濾板12は、複数個をチェーン等で連結して連動させることにより、一括して移動させるように構成してもよい。
該機枠11上において、複数個の濾板12の一端側(図1中で左端側)には固定盤25が配設され、複数個の濾板12の他端側(図1中で右端側)には押盤26が配設されている。該固定盤25は、機枠11に固定されることにより、その移動を規制されている。該押盤26には、押圧杆27を介して支持台28に支持された油圧シリンダ29が接続されている。
複数の濾板12は、複数の濾布付濾板31と、一対の濾布付濾板31の間に配置される隔膜濾板32との二種類の組み合わせで構成されている。すなわち、一対の濾布付濾板31と1つの隔膜濾板32によって1セットの濾板12が構成され、該フィルタープレス装置10には、複数セットの濾板12が設けられている。また台枠21上には液受皿21Aが設けられている。この液受皿21Aは、後述するスプレー管31Bによる洗浄時およびスラリーの濾過時には複数個の濾板12の下方に配置され(図1参照)、洗浄後の廃液および後述する濾布43に染みこんだ浸透液を受けるとともに、ケーキの排出時には図1に示す位置から左方へスライド移動して複数個の濾板12の下方から退避するように構成されている。
図2(a),(b)に示すように、該隔膜濾板32は、枠部33と該枠部33に囲繞される板体34とからなる濾板本体32Aを有し、該濾板本体32Aは、その一面と他面の両面が凹形状とされている。該濾板本体32Aの両面には、それぞれ隔膜32Bが取り付けられている。該隔膜濾板32は、該濾板本体32Aの凹形状とされた一面または他面と該濾布付濾板31との間で濾室12Aを形成する(図1参照)。更に、該隔膜濾板32において、濾板本体32Aの一面と隔膜32Bの間、濾板本体32Aの他面と隔膜32Bの間で濾室12Bを形成する(図2(b)参照)。
該隔膜濾板32の濾板本体32Aの左右側縁には、支持腕35が差出されており、該隔膜濾板32は、該支持腕35を横枠23に引っ掛けて機枠11に支持されている。該濾板本体32Aの略中央部には、フィード孔36が筒状に形成されている。該濾板本体32Aの上面には、スラリーを圧入するための圧入路37Aの一端が開口されている。該圧入路37Aは、その他端で該フィード孔36内に連通しており、スラリーは、該圧入路37A及び該フィード孔36を介して濾室12Aに送り込まれ、該濾室12Aで脱水処理される。また該濾板本体32Aには、濾室12Bに空気を送り込んで隔膜32Bを膨らませることにより、後述する濾布43を張った状態にするためのエア孔37Bも設けられている。なお、特に図示はしないが、該隔膜濾板32にいおて、濾板本体32Aの下部には、スラリー中の濾液を排出するための濾液出口と、該濾液出口に濾液を集める溝とが設けられている。
図3(a),(b)に示すように、該濾布付濾板31は、枠部33と該枠部33に囲繞される板体34とからなる濾板本体38を有している。該濾板本体38は、該板体34が該枠部33の厚み方向の中間ではなく、一側寄りに配置されることにより、一面のみが凹形状とされ、他面が平面形状とされている。該濾布付濾板31は、該濾板本体38の凹形状とされた一面と該隔膜濾板32との間に濾室12Aを形成する(図1参照)。一方、該濾布付濾板31は、該濾板本体38の平面形状とされた他面において、他の濾布付濾板31と隣り合うように配置されており、該他の濾布付濾板31との間には濾室を形成しないように構成されている(図1参照)。また該濾板本体38の左右側縁には、該隔膜濾板32と同様の支持腕35が差出されており、該濾布付濾板31は、該支持腕35を横枠23に引っ掛けて機枠11に支持されている。
加えて、フィルタープレス装置10において、該濾布付濾板31の下方には、スクレーパ31Aがその上端を該濾布付濾板31の下端に接触させるようにして設けられている。更に、該濾布付濾板31の下方には、スプレー管31Bがその吹き出し口を該濾布付濾板31の下端に向けるようにして設けられている。なお、濾板12の移動時において、該スクレーパ31Aおよびスプレー管31Bは、該濾布付濾板31と共に移動するようになっている。
該濾布付濾板31において、該濾板本体38の上下端部には、それぞれ左右一対のスプロケット39が設けられている。該左右一対のスプロケット39は、軸40によって繋がっている。また上下に配された一対のスプロケット39の間にはチェーン41が架け渡されている。該チェーン41は、該濾板本体38の一面から他面に回り込み、該濾板本体38を1周して取り巻くように無端状とされている。更に、上方に配された一のスプロケット39にはモータ等の駆動機42が接続され、該スプロケット39を回転させるようになっている。
該チェーン41には、濾布43が繋げられている。該濾布43は、帯状濾布の両端を繋いで無端状とし、該濾板本体38の片面を覆う大きさ以上とされている。そして、該濾布43は、該チェーン41とともに該濾板本体38の一面と他面の間を移動することが出来るようになっている。
上記フィルタープレス装置10において、スラリーの脱水作業を行うとき、まず一対の濾布付濾板31と1つの隔膜濾板32とで1セットを構成する複数セットの濾板12が、該濾板開閉装置13によって互いに接近する方向へ移動される。次いで、押盤26が濾板12に接近し、かつ油圧シリンダ29によって該固定盤25に向かって押圧され、複数セットの濾板12が重合状態とされる。このように重合状態とされた濾板12において、濾布付濾板31の濾板本体38と隔膜濾板32との間には濾布43がはさまれて濾室12Aが形成されるとともに、濾布付濾板31同士は単に密接している。そして、該隔膜濾板32の圧入路37にポンプ等を用いてスラリーが圧入され、該スラリーは、各濾室12Aにおいて濾布43により濾過され、スラリー中の固形分であるケーキ44が濾布43上に蓄積される。
スラリーの脱水後は、まず油圧シリンダ29による押盤26の押圧が解除され、各濾板12が該濾板開閉装置13によって互いに離間する方向へ移動され、濾布付濾板31と隔膜濾板32の間に形成されていた各濾室12Aが開放される。そして、開放された各濾室12Aにおいて、濾布43上に蓄積されたケーキ44が除去される。
ケーキ44の除去時においては、該濾布付濾板31において、駆動源42を駆動させることにより、濾板本体38の一面と他面の間でチェーン41を周回させる。すると、該チェーン41に従動して、濾布43は、これまで濾板本体38の一面上に位置していた部位が他面に回り込み、他面上に位置していた部位が一面に回り込むように動く。
このように濾布43が濾板本体38の一面から他面に回り込もうとする際にはスプロケット39を越えるときに約180°転回するため、該濾布43上に付着していたケーキ44はひび割れ、その割れ目から濾布とケーキの間に空気が入りやすくなる。また、スプロケット39とチェーン41は噛合しており、スプロケット39およびチェーン41によって濾布43を動かす場合、該濾布43には微振動が加わる。結果、該ケーキ44は、該濾布43から剥がれ落ちて下方へ落下し、回収される。加えて、該濾布付濾板31の下方にはスクレーパ31Aおよびスプレー管31Bが配置されているため、該濾布43から剥がれ落ちなかったケーキ44は、該スクレーパ31Aによって掻き取られる、あるいはスプレー管31Bから拭きかけられる水又は洗浄液によって洗い流される。
従って、濾布43において、濾板本体38の他面に回り込んだ部位は、一度スラリーの脱水を行った部位ではあるが、ケーキ44がきれいに除去されているため、次々回の脱水時においても目詰まりなどすることなく好適に濾布としての機能を発揮する。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば1つの濾布付濾板31と1つの隔膜濾板32とによって1セットの濾板12を構成してもよい。この場合、濾布付濾板31と隔膜濾板32とが交互に配置されることになり、脱水作業の効率向上を図るべく、濾布付濾板31において濾板本体38は一面及び他面の両面を凹形状とすることが望ましい。
また濾布43は、一方向に周回させることに限らず、例えばスクレーパ31Aを通過した後、一旦上側のスプロケット39で停止させ、スプレー管31Bから水又は洗浄液を拭きかけながら該スプロケット39を逆回転させ、元の位置に戻るように動かしてもよい。他に、濾布43が下側スプロケット39を通過したら、該スプロケット39を逆回転させ、元の位置に戻るように動かしてもよい。
また濾布43は、濾板本体38の少なくとも一面を覆う大きさを有しているのであれば、実施形態のような無端状とすることに限らず、シート状、帯状、袋状としてもよい。
また駆動源42は、必ずしも各濾布付濾板31毎に設ける必要はなく、一のスプロケット39にさらにスプロケット、プーリー等を取り付け、これらスプロケット、プーリー等をチェーン、ワイヤー、ベルトなどで繋ぎ、一の駆動源42で複数のスプロケット39を駆動させるように構成してもよい。
実施形態のフィルタープレス装置を示す概念図。 (a),(b)はそれぞれ隔膜濾板を示す斜視図、断面図。 (a),(b)は濾布付濾板を示す斜視図。 従来構成の濾板及び濾布を示す概念図。
符号の説明
10 フィルタープレス
12 濾板
13 濾板開閉装置
31 濾布付濾板
31A スクレーパ
32 隔膜濾板
39 スプロケット
41 チェーン
42 駆動機
43 濾布

Claims (3)

  1. 機枠に支持されながら重合状態にある複数個の濾板の間に濾布を挟着させてスラリーの濾過を行うフィルタープレス装置において、
    重合状態にある該複数個の濾板の一側あるいは両側には該濾板を所定方向へ移動させる濾板開閉装置を設けておき、スラリーの濾過後、該濾板開閉装置によって該濾板を逐次所定方向へ前進移動させ、重合状態にある該複数個の濾板を互いに開離させるように構成されており、
    該複数個の濾板は、複数個の濾布付濾板と、これら濾布付濾板の間に配置される隔膜濾板との二種類の組み合わせからなり、
    該濾布付濾板の一方に隔膜濾板が配置され、該濾布付濾板の他方に他の濾布付濾板が配置される構成になっており、
    該濾布付濾板の該濾板本体は、該隔膜濾板側の面が凹形状とされ、他の濾布付濾板側の面が平面形状とされており、
    該濾布付濾板は、該濾板本体で凹形状とされた一面と該隔膜濾板との間で濾室を形成し、該濾板本体で平面形状とされた他面と該他の濾布付濾板との間では濾室を形成しないように構成されており、
    該濾布付濾板は、濾板本体と、該濾板本体に取り付けられた駆動機、スプロケット、チェーンおよび該濾板本体の少なくとも一面を覆う大きさの濾布とを有し、該スプロケットが該濾板本体の上下端部にそれぞれ配置され、該上下のスプロケット間に該チェーンが架け渡されるとともに、該チェーンが該濾板本体の一面から他面に1周して回り込んで取り巻くように無端状とされ、該チェーンに該濾布を繋げ、該チェーンとともに該濾布が該濾板本体の一面と他面の間を移動することが出来る構成になっていることを特徴とするフィルタープレス装置。
  2. 該濾布付濾板の下方には、該濾布に付着したケーキを掻き取るスクレーパおよび該濾布に付着したケーキを洗い落とすスプレー管が設けられている請求項1に記載のフィルタープレス装置。
  3. 機枠に支持されながら重合状態にある複数個の濾板の間に濾布を挟着させてスラリーの濾過を行うフィルタープレスにあって、重合状態にある該複数個の濾板の一側あるいは両側には該濾板を所定方向へ移動させる濾板開閉装置を設けておき、スラリーの濾過後に該濾板開閉装置によって該濾板を逐次所定方向へ前進移動させて重合状態にある該複数個の濾板を互いに開離させて、該濾板間のケーキを取り除くフィルタープレス装置のケーキ除去方法において、
    該複数個の濾板は、複数個の濾布付濾板と、これら濾布付濾板の間に配置される隔膜濾板との二種類の組み合わせからなり、
    該濾布付濾板の一方に隔膜濾板が配置され、該濾布付濾板の他方に他の濾布付濾板が配置される構成になっており、
    該濾布付濾板の該濾板本体は、該隔膜濾板側の面が凹形状とされ、他の濾布付濾板側の面が平面形状とされており、
    該濾布付濾板は、該濾板本体で凹形状とされた一面と該隔膜濾板との間で濾室を形成し、該濾板本体で平面形状とされた他面と該他の濾布付濾板との間では濾室を形成しないように構成されており、
    該濾布付濾板は、濾板本体と、該濾板本体に取り付けられた駆動機、スプロケット、チェーンおよび該濾板本体の少なくとも一面を覆う大きさの濾布とを有し、該スプロケットが該濾板本体の上下端部にそれぞれ配置され、該上下のスプロケット間に該チェーンが架け渡されるとともに、該チェーンが該濾板本体の一面から他面に1周して回り込んで取り巻くように無端状とされ、該チェーンに該濾布を繋げ、該チェーンとともに該濾布が該濾板本体の一面と他面の間を移動することが出来る構成になっており、
    重合状態にある該複数個の濾板を互いに開離させた後、駆動機、スプロケットおよびチェーンを駆動させて該濾布を該濾板本体に対して移動させ、該濾布上に蓄積されたケーキを該濾布から剥離させることを特徴とするフィルタープレス装置のケーキ除去方法。
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