JPH11290615A - 濾板式濾過方法、濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾布洗浄方法、及び濾板式濾過機用の濾布洗浄装置 - Google Patents
濾板式濾過方法、濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾布洗浄方法、及び濾板式濾過機用の濾布洗浄装置Info
- Publication number
- JPH11290615A JPH11290615A JP10100738A JP10073898A JPH11290615A JP H11290615 A JPH11290615 A JP H11290615A JP 10100738 A JP10100738 A JP 10100738A JP 10073898 A JP10073898 A JP 10073898A JP H11290615 A JPH11290615 A JP H11290615A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- stock solution
- filtration chamber
- solution supply
- filter plates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】濾板式濾過機の濾布の洗浄を効率良く行なう。
【解決手段】濾板6を分離して脱水ケーキを落とした
後、濾板同士を加圧状態に重ね合わせ、相隣る濾板間に
形成された濾過室31に洗浄用ノズルを差し込み、濾布
に洗浄液を噴射する。
後、濾板同士を加圧状態に重ね合わせ、相隣る濾板間に
形成された濾過室31に洗浄用ノズルを差し込み、濾布
に洗浄液を噴射する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濾板式の濾過方
法、該方法に使用する濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾
布洗浄方法、及び当該濾過方法又は洗浄方法に使用する
濾板式濾過機の濾布洗浄装置に関する。
法、該方法に使用する濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾
布洗浄方法、及び当該濾過方法又は洗浄方法に使用する
濾板式濾過機の濾布洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】濾板式濾過機は、例えば、特公平6−1
1368号公報に記載されているように、原液供給孔を
有し且つ濾布が被せられた複数の濾板を加圧状態に重ね
合わせ、そのことによって相隣る濾板間に濾過室を形成
し、端部の濾板の原液供給孔から濾過すべき原液を供給
することによって、各濾過室に脱水ケーキを生成するよ
うにしたものであり、フィルタプレスとも呼ばれる。
1368号公報に記載されているように、原液供給孔を
有し且つ濾布が被せられた複数の濾板を加圧状態に重ね
合わせ、そのことによって相隣る濾板間に濾過室を形成
し、端部の濾板の原液供給孔から濾過すべき原液を供給
することによって、各濾過室に脱水ケーキを生成するよ
うにしたものであり、フィルタプレスとも呼ばれる。
【0003】この濾板式濾過機を繰り返し使用するに
は、上記脱水ケーキを除去し、さらに濾布を洗浄して該
濾布に付着しているケーキ滓(汚泥処理であれば、汚
泥)を落とす必要がある。脱水ケーキは、相隣る濾板を
分離して濾過室を開くことによって落下除去されてい
る。濾布の洗浄は、例えば、実開平2−8505号公報
に記載されているように、濾過機本体に被さる門型の台
車を設け、該台車に洗浄液供給パイプを昇降自在に設
け、分離された濾板間に該パイプ先端のノズルを降ろし
て洗浄液を該濾板に吹き付けることによって行なわれて
いる。
は、上記脱水ケーキを除去し、さらに濾布を洗浄して該
濾布に付着しているケーキ滓(汚泥処理であれば、汚
泥)を落とす必要がある。脱水ケーキは、相隣る濾板を
分離して濾過室を開くことによって落下除去されてい
る。濾布の洗浄は、例えば、実開平2−8505号公報
に記載されているように、濾過機本体に被さる門型の台
車を設け、該台車に洗浄液供給パイプを昇降自在に設
け、分離された濾板間に該パイプ先端のノズルを降ろし
て洗浄液を該濾板に吹き付けることによって行なわれて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記濾布の洗
浄装置及び洗浄方法であれば、濾布を洗浄したときに生
ずる廃液にはケーキ滓が含まれているから、洗浄の際に
濾過機本体の下方にパレットを挿入し該パレットに洗浄
廃液を受けて原液側に戻す必要がある。このようなパレ
ットの出し入れは作業効率の面で不利になり、また、洗
浄廃液を再度原液に戻して濾過する必要があるから原液
の処理効率も悪くなる。
浄装置及び洗浄方法であれば、濾布を洗浄したときに生
ずる廃液にはケーキ滓が含まれているから、洗浄の際に
濾過機本体の下方にパレットを挿入し該パレットに洗浄
廃液を受けて原液側に戻す必要がある。このようなパレ
ットの出し入れは作業効率の面で不利になり、また、洗
浄廃液を再度原液に戻して濾過する必要があるから原液
の処理効率も悪くなる。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その課題は作業効率及び処理効率の向上にあ
る。
であり、その課題は作業効率及び処理効率の向上にあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、濾板同士を加
圧して重ね合わせた状態で濾布を洗浄することができる
ようにして、上記課題を解決している。
圧して重ね合わせた状態で濾布を洗浄することができる
ようにして、上記課題を解決している。
【0007】すなわち、この出願に係る発明の一つは、
濾板式濾過方法方法であって、各々濾布が被せられてい
るとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有
し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複
数の濾板を備え、上記複数の濾板を加圧状態で重ね合わ
せて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を
上記原液供給孔から濾過室に供給することによって上記
濾過室に脱水ケーキを生成した後、次のA〜Cのステッ
プを順に繰り返すことを特徴とする濾板式濾過方法。
濾板式濾過方法方法であって、各々濾布が被せられてい
るとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有
し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複
数の濾板を備え、上記複数の濾板を加圧状態で重ね合わ
せて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を
上記原液供給孔から濾過室に供給することによって上記
濾過室に脱水ケーキを生成した後、次のA〜Cのステッ
プを順に繰り返すことを特徴とする濾板式濾過方法。
【0008】A.相隣る濾板同士を分離することによっ
て脱水ケーキを落下させるステップ、 B.上記複数の濾板を再び加圧状態に重ね合わせ、上記
端部濾板の原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給す
ることによって各濾板の濾布を洗浄するステップ、 C.上記重ね合わせの状態のまま上記洗浄用流体に代え
て濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給す
ることによって該濾過室に脱水ケーキを生成するステッ
プ。
て脱水ケーキを落下させるステップ、 B.上記複数の濾板を再び加圧状態に重ね合わせ、上記
端部濾板の原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給す
ることによって各濾板の濾布を洗浄するステップ、 C.上記重ね合わせの状態のまま上記洗浄用流体に代え
て濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給す
ることによって該濾過室に脱水ケーキを生成するステッ
プ。
【0009】当該発明において、上記ステップBでは、
濾布に付着しているケーキ滓が洗浄用流体と共に落下す
るが、余分な洗浄用流体は当該濾過室の濾布によって濾
過されるから、該ケーキ滓が泥状になって濾過室の底に
溜まるだけであり、大量の洗浄廃液を生ずることはな
い。また、濾布の洗浄は濾板を加圧して重ね合わせた状
態で行なわれるから、上記濾布の洗浄が済んだ後は、工
程Cのように濾板を動かすことなくそのままにして、洗
浄用流体に代えて原液を供給すればよく、これにより、
泥状のケーキ滓は当該原液と共に再び濾過されることに
なる。
濾布に付着しているケーキ滓が洗浄用流体と共に落下す
るが、余分な洗浄用流体は当該濾過室の濾布によって濾
過されるから、該ケーキ滓が泥状になって濾過室の底に
溜まるだけであり、大量の洗浄廃液を生ずることはな
い。また、濾布の洗浄は濾板を加圧して重ね合わせた状
態で行なわれるから、上記濾布の洗浄が済んだ後は、工
程Cのように濾板を動かすことなくそのままにして、洗
浄用流体に代えて原液を供給すればよく、これにより、
泥状のケーキ滓は当該原液と共に再び濾過されることに
なる。
【0010】従って、上記脱水ケーキを落下させるため
の濾板同士を分離する工程A、濾板を加圧状態に重ね合
わせて洗浄用流体を供給する工程B、及び原液を供給す
る工程Cをこの順序で繰り返せば、洗浄廃液を受けるパ
レットの出し入れを要さず且つ洗浄廃液を原液に戻すこ
となく、濾過と洗浄とを繰り返すことができることにな
る。
の濾板同士を分離する工程A、濾板を加圧状態に重ね合
わせて洗浄用流体を供給する工程B、及び原液を供給す
る工程Cをこの順序で繰り返せば、洗浄廃液を受けるパ
レットの出し入れを要さず且つ洗浄廃液を原液に戻すこ
となく、濾過と洗浄とを繰り返すことができることにな
る。
【0011】この出願の他の発明は、上記濾過方法を実
施するための濾板式濾過機に関するものであり、それ
は、各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原
液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向
かい合うように並設された複数の濾板と、上記複数の濾
板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形
成する加圧手段と、上記重なり合った濾板同士を分離す
る分離手段と、上記複数の濾板のうち端部濾板の原液供
給孔に接続され、当該複数の濾板が重ね合わされた状態
で濾過すべき原液を上記濾過室に供給する原液供給手段
と、上記端部濾板の原液供給孔に接続され、当該複数の
濾板が重ね合わされた状態で、各濾板の濾布を洗浄する
ための洗浄用流体を上記濾過室に供給する洗浄用流体供
給手段とを備えていることを特徴とする。
施するための濾板式濾過機に関するものであり、それ
は、各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原
液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向
かい合うように並設された複数の濾板と、上記複数の濾
板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形
成する加圧手段と、上記重なり合った濾板同士を分離す
る分離手段と、上記複数の濾板のうち端部濾板の原液供
給孔に接続され、当該複数の濾板が重ね合わされた状態
で濾過すべき原液を上記濾過室に供給する原液供給手段
と、上記端部濾板の原液供給孔に接続され、当該複数の
濾板が重ね合わされた状態で、各濾板の濾布を洗浄する
ための洗浄用流体を上記濾過室に供給する洗浄用流体供
給手段とを備えていることを特徴とする。
【0012】すなわち、この発明では、複数の濾板と加
圧手段と分離手段とを備えているとともに、端部濾板の
原液供給孔に接続する原液供給手段と、該原液供給孔に
接続する洗浄用流体供給手段とを備えているから、原液
供給手段と洗浄用流体供給手段とを交互に使用すること
によって、上記濾過方法を実施することができることに
なる。
圧手段と分離手段とを備えているとともに、端部濾板の
原液供給孔に接続する原液供給手段と、該原液供給孔に
接続する洗浄用流体供給手段とを備えているから、原液
供給手段と洗浄用流体供給手段とを交互に使用すること
によって、上記濾過方法を実施することができることに
なる。
【0013】この出願のさらに他の発明は、各々濾布が
被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原
液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように
並設された複数の濾板を備え、この複数の濾板を加圧状
態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過
すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給すること
によって該濾過室に脱水ケーキを生成するようにした濾
板式濾過機の濾布洗浄方法であって、相隣る濾板同士を
分離することによって上記脱水ケーキを落下させた後、
上記複数の濾板を加圧状態に重ね合わせ、上記重ね合わ
せの状態で上記原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供
給することによって、各濾板の濾布を洗浄することを特
徴とする。
被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原
液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように
並設された複数の濾板を備え、この複数の濾板を加圧状
態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過
すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給すること
によって該濾過室に脱水ケーキを生成するようにした濾
板式濾過機の濾布洗浄方法であって、相隣る濾板同士を
分離することによって上記脱水ケーキを落下させた後、
上記複数の濾板を加圧状態に重ね合わせ、上記重ね合わ
せの状態で上記原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供
給することによって、各濾板の濾布を洗浄することを特
徴とする。
【0014】従って、この発明では、複数の濾板を重ね
合わせた状態で端部濾板の原液供給孔から濾過室に洗浄
用流体を供給するから、洗浄用流体と共に落下するケー
キ滓は泥状になって濾過室の底に溜まるだけであり、余
分な洗浄用流体は当該濾過室の濾布によって濾過され
る。よって、大量の洗浄廃液を生ずることはなく、その
ような洗浄廃液を受けるパレットは不要であるととも
に、それを原液に戻す必要もない。そして、濾過室の底
に溜まったケーキ滓は次の原液の濾過の際に該原液と共
に濾過されることになる。
合わせた状態で端部濾板の原液供給孔から濾過室に洗浄
用流体を供給するから、洗浄用流体と共に落下するケー
キ滓は泥状になって濾過室の底に溜まるだけであり、余
分な洗浄用流体は当該濾過室の濾布によって濾過され
る。よって、大量の洗浄廃液を生ずることはなく、その
ような洗浄廃液を受けるパレットは不要であるととも
に、それを原液に戻す必要もない。そして、濾過室の底
に溜まったケーキ滓は次の原液の濾過の際に該原液と共
に濾過されることになる。
【0015】この出願のさらに他の発明は、各々濾布が
被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原
液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように
並設された複数の濾板を備え、この複数の濾板を加圧状
態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過
すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給すること
によって該濾過室に脱水ケーキを生成し、相隣る濾板同
士を分離することによって脱水ケーキを落下させるよう
にした濾板式濾過機に用いられる濾布洗浄装置であっ
て、上記複数の濾板のうちの端部濾板の原液供給孔に接
続する案内管と、先端に洗浄用ノズルが接続された洗浄
用流体供給用のホースと、上記複数の濾板が加圧状態に
重ね合わされた状態で上記ホースを駆動し、上記脱水ケ
ーキが落とされた各濾過室の濾布に洗浄用流体を噴射す
るよう、上記洗浄用ノズルを上記案内管から上記原液供
給孔を介して濾過室に送り込むホース駆動手段とを備え
ていることを特徴とする。
被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原
液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように
並設された複数の濾板を備え、この複数の濾板を加圧状
態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過
すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給すること
によって該濾過室に脱水ケーキを生成し、相隣る濾板同
士を分離することによって脱水ケーキを落下させるよう
にした濾板式濾過機に用いられる濾布洗浄装置であっ
て、上記複数の濾板のうちの端部濾板の原液供給孔に接
続する案内管と、先端に洗浄用ノズルが接続された洗浄
用流体供給用のホースと、上記複数の濾板が加圧状態に
重ね合わされた状態で上記ホースを駆動し、上記脱水ケ
ーキが落とされた各濾過室の濾布に洗浄用流体を噴射す
るよう、上記洗浄用ノズルを上記案内管から上記原液供
給孔を介して濾過室に送り込むホース駆動手段とを備え
ていることを特徴とする。
【0016】この濾布洗浄装置に係る発明においては、
これを既存の濾板式濾過機に接続するだけで、上記濾過
方法に係る発明や上記洗浄方法に係る発明を実施するこ
とができる。すなわち、濾布の洗浄にあたっては、原液
の濾過によって生じた脱水ケーキを濾板同士の分離によ
って脱落させた後、この濾板を再び加圧状態に重ね合わ
せ、案内管にホース先端の洗浄用ノズルを差し込んで、
ホース駆動手段によってこの洗浄用ノズルを各濾過室に
送り込み、洗浄用流体を濾布に噴射させればよい。これ
により、濾府に付着しているケーキ滓は洗浄用流体と共
に落ちる。余分な洗浄用流体は濾布によって濾過される
から、大量の洗浄廃液を生ずることはなく、そのような
洗浄廃液を受けるパレットは不要であるとともに、それ
を原液に戻す必要もない。そして、濾過室の底に溜まっ
たケーキ滓は次の原液の濾過の際に該原液と共に濾過す
ることができるから、別途除去する必要はない。
これを既存の濾板式濾過機に接続するだけで、上記濾過
方法に係る発明や上記洗浄方法に係る発明を実施するこ
とができる。すなわち、濾布の洗浄にあたっては、原液
の濾過によって生じた脱水ケーキを濾板同士の分離によ
って脱落させた後、この濾板を再び加圧状態に重ね合わ
せ、案内管にホース先端の洗浄用ノズルを差し込んで、
ホース駆動手段によってこの洗浄用ノズルを各濾過室に
送り込み、洗浄用流体を濾布に噴射させればよい。これ
により、濾府に付着しているケーキ滓は洗浄用流体と共
に落ちる。余分な洗浄用流体は濾布によって濾過される
から、大量の洗浄廃液を生ずることはなく、そのような
洗浄廃液を受けるパレットは不要であるとともに、それ
を原液に戻す必要もない。そして、濾過室の底に溜まっ
たケーキ滓は次の原液の濾過の際に該原液と共に濾過す
ることができるから、別途除去する必要はない。
【0017】上記案内管は、原液供給管を接続する分岐
管を備えているものであることが好ましい。これによ
り、案内管に洗浄用ノズルを差し込んで待機させ、その
分岐管に原液供給管を接続しておけば、濾過の際はその
まま原液供給管から原液を供給し、洗浄の際は原液の供
給を止めて洗浄ノズルを送ればよく、濾過と洗浄との切
り替えが簡単になる。
管を備えているものであることが好ましい。これによ
り、案内管に洗浄用ノズルを差し込んで待機させ、その
分岐管に原液供給管を接続しておけば、濾過の際はその
まま原液供給管から原液を供給し、洗浄の際は原液の供
給を止めて洗浄ノズルを送ればよく、濾過と洗浄との切
り替えが簡単になる。
【0018】また、上記洗浄用のホースを巻き付けるホ
ースリールと、該ホースリールを支持する支持部材とを
設け、上記ホース駆動手段を、上記支持部材に支持さ
れ、上記ホースリールから繰り出されるホースを挟み該
ホースを上記案内管に送り込むピンチローラによって構
成すれば、各濾過室への洗浄用ノズルの送りを円滑に行
なうことができる。
ースリールと、該ホースリールを支持する支持部材とを
設け、上記ホース駆動手段を、上記支持部材に支持さ
れ、上記ホースリールから繰り出されるホースを挟み該
ホースを上記案内管に送り込むピンチローラによって構
成すれば、各濾過室への洗浄用ノズルの送りを円滑に行
なうことができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る濾過方法に
よれば、複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾
板間に濾過室を形成し、端部濾板の原液供給孔から原液
を供給して濾過室に脱水ケーキを生成した後、相隣る濾
板同士を分離することによって脱水ケーキを落下させる
ステップA、複数の濾板を再び加圧状態に重ね合わせ原
液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給することによっ
て各濾板の濾布を洗浄するステップB、上記重ね合わせ
の状態のまま上記洗浄用流体に代えて原液を濾過室に供
給することによって上記濾過室に脱水ケーキを生成する
ステップCを順に繰り返すようにしたから、濾布の洗浄
時には、余分な洗浄用流体を濾過することができるた
め、大量の洗浄廃液を生ずることがなく、また、濾過室
に残るケーキ滓はそのままにしておいて次の原液の濾過
の際に該原液と一緒に濾過することができ、洗浄廃液用
パレットの出し入れや洗浄廃液の原液側への戻しが不要
になり、作業効率及び原液処理効率を高めることができ
る。
よれば、複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾
板間に濾過室を形成し、端部濾板の原液供給孔から原液
を供給して濾過室に脱水ケーキを生成した後、相隣る濾
板同士を分離することによって脱水ケーキを落下させる
ステップA、複数の濾板を再び加圧状態に重ね合わせ原
液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給することによっ
て各濾板の濾布を洗浄するステップB、上記重ね合わせ
の状態のまま上記洗浄用流体に代えて原液を濾過室に供
給することによって上記濾過室に脱水ケーキを生成する
ステップCを順に繰り返すようにしたから、濾布の洗浄
時には、余分な洗浄用流体を濾過することができるた
め、大量の洗浄廃液を生ずることがなく、また、濾過室
に残るケーキ滓はそのままにしておいて次の原液の濾過
の際に該原液と一緒に濾過することができ、洗浄廃液用
パレットの出し入れや洗浄廃液の原液側への戻しが不要
になり、作業効率及び原液処理効率を高めることができ
る。
【0020】また、本発明に係る濾板式濾過機によれ
ば、複数の濾板と加圧手段と分離手段とを備えていると
ともに、端部濾板の原液供給孔に接続する原液供給手段
と、該原液供給孔に接続する洗浄用流体供給手段とを備
えているから、原液供給手段と洗浄用流体供給手段とを
交互に使用することによって、上記濾過方法を実施し、
作業効率及び原液処理効率を高めることができる。
ば、複数の濾板と加圧手段と分離手段とを備えていると
ともに、端部濾板の原液供給孔に接続する原液供給手段
と、該原液供給孔に接続する洗浄用流体供給手段とを備
えているから、原液供給手段と洗浄用流体供給手段とを
交互に使用することによって、上記濾過方法を実施し、
作業効率及び原液処理効率を高めることができる。
【0021】また、本発明に係る濾板式濾過機の濾布洗
浄方法によれば、相隣る濾板同士を分離することによっ
て脱水ケーキを落下させた後、複数の濾板を加圧状態に
重ね合わせ、その状態で上記端部濾板の原液供給孔から
濾過室に洗浄用流体を供給することによって、各濾板の
濾布を洗浄するようにしたから、洗浄廃液用パレットの
出し入れや洗浄廃液の原液側への戻しが不要になり、作
業効率及び原液処理効率を高めることができる。
浄方法によれば、相隣る濾板同士を分離することによっ
て脱水ケーキを落下させた後、複数の濾板を加圧状態に
重ね合わせ、その状態で上記端部濾板の原液供給孔から
濾過室に洗浄用流体を供給することによって、各濾板の
濾布を洗浄するようにしたから、洗浄廃液用パレットの
出し入れや洗浄廃液の原液側への戻しが不要になり、作
業効率及び原液処理効率を高めることができる。
【0022】また、本発明に係る濾板式濾過機に用いら
れる濾布洗浄装置によれば、端部濾板の原液供給孔に接
続する案内管と、先端に洗浄用ノズルが接続された洗浄
用流体供給用のホースと、上記複数の濾板が加圧状態に
重ね合わされた状態で上記ホースを駆動し、上記脱水ケ
ーキが落とされた各濾過室の濾布に洗浄用流体を噴射す
るよう、上記洗浄用ノズルを上記案内管から上記原液供
給孔を介して濾過室に送り込むホース駆動手段とを備え
ているから、このような濾布洗浄装置を既存の濾板式濾
過機に接続するだけで、上記濾過方法に係る発明や上記
洗浄方法に係る発明を実施することができる。特に、上
記案内管が原液供給用の分岐管を備えているものであれ
ば、濾過と洗浄の切り替えが簡単になり、また、ホース
リールから繰り出されるホースを挟み該ホースを上記案
内管に送り込むピンチローラを設けたものによれば、各
濾過室への洗浄用ノズルの送りを円滑に行なうことがで
きる。
れる濾布洗浄装置によれば、端部濾板の原液供給孔に接
続する案内管と、先端に洗浄用ノズルが接続された洗浄
用流体供給用のホースと、上記複数の濾板が加圧状態に
重ね合わされた状態で上記ホースを駆動し、上記脱水ケ
ーキが落とされた各濾過室の濾布に洗浄用流体を噴射す
るよう、上記洗浄用ノズルを上記案内管から上記原液供
給孔を介して濾過室に送り込むホース駆動手段とを備え
ているから、このような濾布洗浄装置を既存の濾板式濾
過機に接続するだけで、上記濾過方法に係る発明や上記
洗浄方法に係る発明を実施することができる。特に、上
記案内管が原液供給用の分岐管を備えているものであれ
ば、濾過と洗浄の切り替えが簡単になり、また、ホース
リールから繰り出されるホースを挟み該ホースを上記案
内管に送り込むピンチローラを設けたものによれば、各
濾過室への洗浄用ノズルの送りを円滑に行なうことがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0024】−全体構成− 図1及び図2には、濾布洗浄装置2を取り付けた濾板式
濾過機1が示されている。濾板式濾過機1において、3
は架台、4,4は架台3に支柱によって支持された、左
右に間隔をおいて水平に延びるフレームである。このフ
レーム4,4にレール5,5が取り付けられ、このレー
ル5,5に多数の垂直な濾板6,6,…が互いの板面を
向かい合わせて移動自在に支持されている。濾布洗浄装
置2は、架台3の一端に立設した端壁7に支持されてい
る。上記架台3の他端には油圧式の加圧シリンダ8が端
壁9に支持して設けられている。そのピストンロッド
は、上記レール方向に配置され、押しカバー11を介し
て端部の濾板6に結合されている。
濾過機1が示されている。濾板式濾過機1において、3
は架台、4,4は架台3に支柱によって支持された、左
右に間隔をおいて水平に延びるフレームである。このフ
レーム4,4にレール5,5が取り付けられ、このレー
ル5,5に多数の垂直な濾板6,6,…が互いの板面を
向かい合わせて移動自在に支持されている。濾布洗浄装
置2は、架台3の一端に立設した端壁7に支持されてい
る。上記架台3の他端には油圧式の加圧シリンダ8が端
壁9に支持して設けられている。そのピストンロッド
は、上記レール方向に配置され、押しカバー11を介し
て端部の濾板6に結合されている。
【0025】上記左右のフレーム4,4の各々の両端に
はスプロケット12,12が支持され、このスプロケッ
ト12,12にチェーン13が巻き掛けられている。そ
して、この左右のチェーン13,13の各々に、重なり
合った濾板6を一枚ずつ分離するためのハッカー14が
結合されている。ハッカー14,14は、濾板6を1枚
ずつ左右から把持し、チェーン13,13の駆動によっ
て水平に移動することによって濾板6の分離を実行する
ものである。左右のチェーン13,13は互いに同期し
て走行するように、各々の一端のスプロケット12,1
2が駆動軸15によって連結されており、この駆動軸1
5にチェーン伝動手段を介して駆動モータ16が連係し
ている。
はスプロケット12,12が支持され、このスプロケッ
ト12,12にチェーン13が巻き掛けられている。そ
して、この左右のチェーン13,13の各々に、重なり
合った濾板6を一枚ずつ分離するためのハッカー14が
結合されている。ハッカー14,14は、濾板6を1枚
ずつ左右から把持し、チェーン13,13の駆動によっ
て水平に移動することによって濾板6の分離を実行する
ものである。左右のチェーン13,13は互いに同期し
て走行するように、各々の一端のスプロケット12,1
2が駆動軸15によって連結されており、この駆動軸1
5にチェーン伝動手段を介して駆動モータ16が連係し
ている。
【0026】−濾板6について− 図3及び図4に示すように、濾板6は、中央に原液供給
孔22を有する矩形状の金属製の板本体21と、この板
本体21の両面に張られた水切りネット23,23と、
この板本体21に上から被せられた袋状の濾布24とを
備えてなる。板本体21の周縁は矩形状の保護枠25,
25によって前後から挟持されており、片側の保護枠2
5に中空のパッキン26が全周にわたって固定されてい
る。また、板本体21の上端には弾性支持具27,27
を介して濾布吊り杆28が支持されており、濾布24は
この吊り杆28に懸けられて板本体21の中央部に金具
29によって固定されている。
孔22を有する矩形状の金属製の板本体21と、この板
本体21の両面に張られた水切りネット23,23と、
この板本体21に上から被せられた袋状の濾布24とを
備えてなる。板本体21の周縁は矩形状の保護枠25,
25によって前後から挟持されており、片側の保護枠2
5に中空のパッキン26が全周にわたって固定されてい
る。また、板本体21の上端には弾性支持具27,27
を介して濾布吊り杆28が支持されており、濾布24は
この吊り杆28に懸けられて板本体21の中央部に金具
29によって固定されている。
【0027】従って、図4に示すように、2枚の濾板
6,6を重ね合わせると、この両濾板6,6間に原液を
濾過するための濾過室31が形成されることになる。ま
た、各板本体21の下端部には左右に間隔をおいて下方
に開口した複数の切り込み32が形成されている。この
切り込み32の上端は保護枠25の下辺部よりも上方に
出て、水切りネット23を介して濾過室31に通じてお
り、この切り込み32は保護枠25と共に当該濾過室3
1の瀘液排出通路を構成している。
6,6を重ね合わせると、この両濾板6,6間に原液を
濾過するための濾過室31が形成されることになる。ま
た、各板本体21の下端部には左右に間隔をおいて下方
に開口した複数の切り込み32が形成されている。この
切り込み32の上端は保護枠25の下辺部よりも上方に
出て、水切りネット23を介して濾過室31に通じてお
り、この切り込み32は保護枠25と共に当該濾過室3
1の瀘液排出通路を構成している。
【0028】−濾布洗浄装置2について− 濾布洗浄装置2は、図5に示すように、架台3の一方の
端壁7に固定されて一端の濾板6の原液供給孔22に接
続される案内管41、当該端壁7に結合される支持部材
42、該支持部材42に支持されたホースリール43、
該ホースリール43に巻き付けられた洗浄用ホース4
4、及び該洗浄用ホース44を駆動するホース駆動手段
45を備えてなる。洗浄用ホース44の先端には洗浄用
ノズル46が設けられ、基端はホースリール43を介し
て洗浄液供給源(図示省略)に接続されている。
端壁7に固定されて一端の濾板6の原液供給孔22に接
続される案内管41、当該端壁7に結合される支持部材
42、該支持部材42に支持されたホースリール43、
該ホースリール43に巻き付けられた洗浄用ホース4
4、及び該洗浄用ホース44を駆動するホース駆動手段
45を備えてなる。洗浄用ホース44の先端には洗浄用
ノズル46が設けられ、基端はホースリール43を介し
て洗浄液供給源(図示省略)に接続されている。
【0029】案内管41は、端壁7に結合される第1管
41aから第4管41dという4つの管をフランジ同士
の接合によって連ねてなる。第1管41aは、途中で分
岐した原液供給用の分岐管41eを備えている。第2管
41bには原液の逆流を防止する逆止弁47が設けられ
ている。第3及び第4の管41c,41dには、上記洗
浄用ホース44及び洗浄用ノズル46との間をシールす
るシール部材が設けられている。
41aから第4管41dという4つの管をフランジ同士
の接合によって連ねてなる。第1管41aは、途中で分
岐した原液供給用の分岐管41eを備えている。第2管
41bには原液の逆流を防止する逆止弁47が設けられ
ている。第3及び第4の管41c,41dには、上記洗
浄用ホース44及び洗浄用ノズル46との間をシールす
るシール部材が設けられている。
【0030】洗浄用ホース44は、支持部材42に設け
られた2つのガイド48,49及びホース駆動手段45
を介して上記案内管41に導かれている。ホース駆動手
段45は、上側に配置した2つの駆動ローラ51,51
と、下側に配置した2つの従動ローラ52,52とを備
えてなるピンチローラ(プレッシャローラ)によって構
成されている。
られた2つのガイド48,49及びホース駆動手段45
を介して上記案内管41に導かれている。ホース駆動手
段45は、上側に配置した2つの駆動ローラ51,51
と、下側に配置した2つの従動ローラ52,52とを備
えてなるピンチローラ(プレッシャローラ)によって構
成されている。
【0031】すなわち、図6に示すように、駆動ローラ
51の軸にはスプロケット53が結合されていて、この
スプロケット53と、図5に示す支持部材42上の駆動
モータ54の出力軸に結合されたスプロケット55とに
駆動チェーン56が巻き懸けられている。一方、従動ロ
ーラ52は基枠57に上下動可能に設けられていて、ス
プリング58によって上方へ付勢されている。この付勢
力によって洗浄用ホース44は両ローラ51,52によ
って挟持されているものであり、付勢力はアジャストボ
ルト59によって調節できるようになっている。各ロー
ラ51,52は、鼓形であり、その凹んだ周面には滑り
止め用の溝(凹凸)が形成されている。
51の軸にはスプロケット53が結合されていて、この
スプロケット53と、図5に示す支持部材42上の駆動
モータ54の出力軸に結合されたスプロケット55とに
駆動チェーン56が巻き懸けられている。一方、従動ロ
ーラ52は基枠57に上下動可能に設けられていて、ス
プリング58によって上方へ付勢されている。この付勢
力によって洗浄用ホース44は両ローラ51,52によ
って挟持されているものであり、付勢力はアジャストボ
ルト59によって調節できるようになっている。各ロー
ラ51,52は、鼓形であり、その凹んだ周面には滑り
止め用の溝(凹凸)が形成されている。
【0032】洗浄用ノズル46は、図7に示すようにロ
ッド状のものであって、洗浄液供給穴61が基端から先
端に向かって長手方向に延びている。そして、この洗浄
液供給穴61の前部に多数の噴射口62が形成されてい
る。洗浄液を噴射する部位は前後に間隔をおいて5箇所
あり、先端部位では噴射口62が周方向に間隔をおいて
4箇所放射状に形成され、他の部位では図8に示すよう
に、噴射口62が周方向に間隔をおいて16箇所放射状
に形成されている。
ッド状のものであって、洗浄液供給穴61が基端から先
端に向かって長手方向に延びている。そして、この洗浄
液供給穴61の前部に多数の噴射口62が形成されてい
る。洗浄液を噴射する部位は前後に間隔をおいて5箇所
あり、先端部位では噴射口62が周方向に間隔をおいて
4箇所放射状に形成され、他の部位では図8に示すよう
に、噴射口62が周方向に間隔をおいて16箇所放射状
に形成されている。
【0033】−濾過及び濾布の洗浄− 濾過に際しては、案内管41の分岐管41eに原液供給
管を接続する。加圧シリンダ8を作動させて全ての濾板
6を加圧状態に重ね合わせることによって、相隣る濾板
6,6間に濾過室31を形成する。そして、第2管41
bに逆止弁47を設けた状態で原液を上記案内管41か
ら各濾板6の原液供給孔22を通して各濾過室31に原
液を加圧供給する。これにより、各濾過室31では、原
液が濾布24によって濾過され、瀘液は瀘液排出通路3
2より排出される一方、濾布24に夾雑物が付着してい
き、濾過室31に脱水ケーキが溜まっていく。
管を接続する。加圧シリンダ8を作動させて全ての濾板
6を加圧状態に重ね合わせることによって、相隣る濾板
6,6間に濾過室31を形成する。そして、第2管41
bに逆止弁47を設けた状態で原液を上記案内管41か
ら各濾板6の原液供給孔22を通して各濾過室31に原
液を加圧供給する。これにより、各濾過室31では、原
液が濾布24によって濾過され、瀘液は瀘液排出通路3
2より排出される一方、濾布24に夾雑物が付着してい
き、濾過室31に脱水ケーキが溜まっていく。
【0034】濾過効率が低下したら、原液の供給を停止
して加圧シリンダ8のピストンロッドを引き、ハッカー
14によって濾板6を端から順に分離していく。これに
より、濾過室31が開放され、内部の脱水ケーキは落下
する。
して加圧シリンダ8のピストンロッドを引き、ハッカー
14によって濾板6を端から順に分離していく。これに
より、濾過室31が開放され、内部の脱水ケーキは落下
する。
【0035】次に、再び加圧シリンダ8を作動させて、
濾板6を加圧状態に重ね合わせ、逆止弁47を解除して
ホース駆動手段45を作動させて、洗浄用ノズル46を
各濾板6の原液供給孔22から濾過室31に差し込み、
洗浄液を供給して濾布24に噴射し、該濾布24に付着
しているケーキ滓を落とす。このとき、余分な洗浄液は
濾布24を通って排出されるから、ケーキ滓が混ざった
大量の洗浄廃液を生ずることはない。各濾過室31の底
に脱落したケーキ滓が泥状になって溜まるだけである。
濾板6を加圧状態に重ね合わせ、逆止弁47を解除して
ホース駆動手段45を作動させて、洗浄用ノズル46を
各濾板6の原液供給孔22から濾過室31に差し込み、
洗浄液を供給して濾布24に噴射し、該濾布24に付着
しているケーキ滓を落とす。このとき、余分な洗浄液は
濾布24を通って排出されるから、ケーキ滓が混ざった
大量の洗浄廃液を生ずることはない。各濾過室31の底
に脱落したケーキ滓が泥状になって溜まるだけである。
【0036】濾布24の洗浄が終了したら、そのまま次
の原液を供給して濾過を行なう。先に濾過室31の底に
溜まっているケーキ滓は新たな原液と共に濾過されるこ
とになる。従って、大量の原液を処理する場合には、上
記濾板6を加圧して重ねた状態での原液の供給濾過を行
なった後、濾板6の分離による脱水ケーキの除去→
濾板6の加圧重ね合わせ→洗浄液の供給による濾布の
洗浄→原液の供給濾過、という〜を順に繰り返し
ていけばよいことになる。
の原液を供給して濾過を行なう。先に濾過室31の底に
溜まっているケーキ滓は新たな原液と共に濾過されるこ
とになる。従って、大量の原液を処理する場合には、上
記濾板6を加圧して重ねた状態での原液の供給濾過を行
なった後、濾板6の分離による脱水ケーキの除去→
濾板6の加圧重ね合わせ→洗浄液の供給による濾布の
洗浄→原液の供給濾過、という〜を順に繰り返し
ていけばよいことになる。
【0037】上記方法による場合、濾布24を完全に洗
浄することはできないが、それでも濾板6を分離した状
態で洗浄液ノズルを上下させて濾布を洗浄する場合に比
べて作業時間は大幅に短縮され、何よりも大量の洗浄廃
液を生じない、廃液用パレットが不要になる、大量の瀘
液廃液を原液側に戻さなくて済む、という格別の効果が
得られる利点がある。
浄することはできないが、それでも濾板6を分離した状
態で洗浄液ノズルを上下させて濾布を洗浄する場合に比
べて作業時間は大幅に短縮され、何よりも大量の洗浄廃
液を生じない、廃液用パレットが不要になる、大量の瀘
液廃液を原液側に戻さなくて済む、という格別の効果が
得られる利点がある。
【図1】濾布洗浄装置を取り付けた濾板式濾過機の平面
図。
図。
【図2】濾布洗浄装置を取り付けた濾板式濾過機の側面
図。
図。
【図3】濾板の正面図。
【図4】2枚の濾板を重ね合わせた状態を示す一部省略
した断面図。
した断面図。
【図5】濾布洗浄装置の側面図。
【図6】ホース駆動装置を示す一部断面にした正面図。
【図7】洗浄用ノズルを示す一部断面にした側面図。
【図8】洗浄用ノズルの横断面図。
【符号の説明】 1 濾板式濾過機 2 濾布洗浄装置 3 架台 4 フレーム 5 レール 6 濾板 7 端壁 8 加圧シリンダ 9 端壁 11 押しカバー 12 スプロケット 13 チェーン 14 ハッカー 15 駆動軸 16 駆動モータ 21 板本体 22 原液供給孔 23 水切りネット 24 濾布 25 保護枠 26 パッキン 27 弾性支持具 28 濾布吊り杆 29 金具 31 濾過室 32 切り込み 41 案内管 42 支持部材 43 ホースリール 44 洗浄用ホース 45 ホース駆動手段 46 洗浄用ノズル 47 逆止弁 48 ガイド 49 ガイド 51 駆動ローラ 52 従動ローラ 53 スプロケット 54 駆動モータ 55 スプロケット 56 動チェーン 57 基枠 58 スプリング 59 アジャストボルト 61 洗浄液供給穴 62 噴射口
Claims (6)
- 【請求項1】 各々濾布が被せられているとともに、濾
過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液
供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板を備
え、 上記複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間
に濾過室を形成し、 濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給する
ことによって上記濾過室に脱水ケーキを生成した後、 次のA〜Cのステップを順に繰り返すことを特徴とする
濾板式濾過方法。 A.相隣る濾板同士を分離することによって脱水ケーキ
を落下させるステップ、 B.上記複数の濾板を再び加圧状態に重ね合わせ、上記
端部濾板の原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給す
ることによって各濾板の濾布を洗浄するステップ、 C.上記重ね合わせの状態のまま上記洗浄用流体に代え
て濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給す
ることによって該濾過室に脱水ケーキを生成するステッ
プ。 - 【請求項2】 各々濾布が被せられているとともに、濾
過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液
供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板と、 上記複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間
に濾過室を形成する加圧手段と、 上記重なり合った濾板同士を分離する分離手段と、 上記複数の濾板のうちの端部濾板の原液供給孔に接続さ
れ、当該複数の濾板が重ね合わされた状態で濾過すべき
原液を上記濾過室に供給する原液供給手段と、 上記端部濾板の原液供給孔に接続され、当該複数の濾板
が重ね合わされた状態で、各濾板の濾布を洗浄するため
の洗浄用流体を上記濾過室に供給する洗浄用流体供給手
段とを備えていることを特徴とする濾板式濾過機。 - 【請求項3】 各々濾布が被せられているとともに、濾
過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液
供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板を備
え、この複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾
板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を上記原液供給
孔から濾過室に供給することによって該濾過室に脱水ケ
ーキを生成するようにした濾板式濾過機の濾布洗浄方法
であって、 相隣る濾板同士を分離することによって上記脱水ケーキ
を落下させた後、 上記複数の濾板を加圧状態に重ね合わせ、 上記重ね合わせの状態で上記原液供給孔から濾過室に洗
浄用流体を供給することによって、各濾板の濾布を洗浄
することを特徴とする濾板式濾過機の濾布洗浄方法。 - 【請求項4】 各々濾布が被せられているとともに、濾
過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液
供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板を備
え、この複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾
板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を上記原液供給
孔から濾過室に供給することによって該濾過室に脱水ケ
ーキを生成し、相隣る濾板同士を分離することによって
脱水ケーキを落下させるようにした濾板式濾過機に用い
られる濾布洗浄装置であって、 上記複数の濾板のうちの端部濾板の原液供給孔に接続す
る案内管と、 先端に洗浄用ノズルが接続された洗浄用流体供給用のホ
ースと、 上記複数の濾板が加圧状態に重ね合わされた状態で上記
ホースを駆動し、上記脱水ケーキが落とされた各濾過室
の濾布に洗浄用流体を噴射するよう、上記洗浄用ノズル
を上記案内管から上記原液供給孔を介して濾過室に送り
込むホース駆動手段とを備えていることを特徴とする濾
板式濾過機用の濾布洗浄装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載されている濾板式濾過機
の濾布洗浄装置において、 上記案内管は、原液供給管を接続する分岐管を備えてい
ることを特徴とする濾板式濾過機の濾布洗浄装置。 - 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載されている
濾板式濾過機の濾布洗浄装置において、 上記洗浄用のホースを巻き付けるホースリールと、 上記ホースリールを支持する支持部材とを備え、 上記ホース駆動手段が、上記支持部材に支持され、上記
ホースリールから繰り出されるホースを挟み該ホースを
上記案内管に送り込むピンチローラであることを特徴と
する濾板式濾過機の濾布洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10100738A JPH11290615A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 濾板式濾過方法、濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾布洗浄方法、及び濾板式濾過機用の濾布洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10100738A JPH11290615A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 濾板式濾過方法、濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾布洗浄方法、及び濾板式濾過機用の濾布洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290615A true JPH11290615A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14281919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10100738A Withdrawn JPH11290615A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 濾板式濾過方法、濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾布洗浄方法、及び濾板式濾過機用の濾布洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11290615A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185650A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-26 | Ki Tae Kim | フィルタープレスの瀘板と瀘板の瀘布を掃除する為の瀘布掃除裝置及びそれを含むフィルタープレスシステム |
CN112870831A (zh) * | 2021-01-13 | 2021-06-01 | 盐城工学院 | 一种生物工程用便于调节高度的过滤装置 |
-
1998
- 1998-04-13 JP JP10100738A patent/JPH11290615A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185650A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-26 | Ki Tae Kim | フィルタープレスの瀘板と瀘板の瀘布を掃除する為の瀘布掃除裝置及びそれを含むフィルタープレスシステム |
CN112870831A (zh) * | 2021-01-13 | 2021-06-01 | 盐城工学院 | 一种生物工程用便于调节高度的过滤装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2692403B1 (en) | Scraper device for discharging filter cake on filter plate of pressure filter | |
JPH08215506A (ja) | 懸濁液を濾過するフィルタプレス | |
KR101669643B1 (ko) | 필터 프레스 | |
KR20150047179A (ko) | 초음파 세척 기능을 갖춘 다단형 자동 압착 여과기 | |
CN207520672U (zh) | 一种隔膜压滤机 | |
US3583566A (en) | Filter press | |
JPH1099606A (ja) | フィルタプレスのろ布の再生装置 | |
JPH11290615A (ja) | 濾板式濾過方法、濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾布洗浄方法、及び濾板式濾過機用の濾布洗浄装置 | |
KR20020027180A (ko) | 필터 프레스용 여과장치, 그것을 사용한 필터 프레스 및필터 프레스에서의 케이크 취출방법 | |
KR100444977B1 (ko) | 집수조 청소차량 | |
KR101906987B1 (ko) | 필터 프레스의 케이크 박리 장치 및 방법 | |
KR100412635B1 (ko) | 폐기슬러지탈수장치 | |
CN114618220B (zh) | 一种污泥过滤自动清洗设备 | |
CN110237591A (zh) | 一种松香过滤器 | |
KR100635357B1 (ko) | 액체 여과장치 | |
JP3451551B2 (ja) | 濾板式濾過機、濾板式濾過機における濾布洗浄方法、及び濾板式濾過機用の濾布洗浄装置 | |
JP2947061B2 (ja) | 濃縮液の圧搾装置 | |
KR20140024146A (ko) | 필터판 | |
WO2000007487A1 (en) | Cylindrical filter | |
CN2289669Y (zh) | 一种榨汁机 | |
CN115646006A (zh) | 一种压滤装置 | |
JPH10296012A (ja) | フィルタープレスにおける洗浄装置 | |
JP2544168Y2 (ja) | フイルタプレスのケーキの剥離装置 | |
CN118788034A (zh) | 一种制冷剂杂质除去装置 | |
JPS5852682B2 (ja) | 濾過装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |