JP3738649B2 - 金属ろ材を用いたフイルタープレスのろ板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、上水汚泥、下水汚泥及び産業排水汚泥等の処理に適したフイルタープレスのろ板に関し、特に、ろ材としてろ布を用いずに、剥離性の良い金属ろ材を直接ろ板に張設したフイルタープレスのろ板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ろ過圧を掛けられるフイルタープレスは、非圧縮性のあるケーキほど有利であり固液分離装置として多く採用されている。そして、フイルタープレスのろ材としてろ布が用いられており、ろ材は加圧、圧搾圧力に耐えられる強度が必要であり、1.0〜2.0mmの厚手のろ布が使用されている。ろ材としてろ布を用いるフイルタープレスとしては、例えば、この発明の出願人が、特許第2947061号公報に提案しているように公知である。そして、フイルタープレスに用いるろ材として、ろ板のろ過床に敷設したパンチングメタルにメタルメッシュを張設したろ材も、例えば、実用新案登録第2527922号公報において、この発明の出願人が提案しているようによく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のフイルタープレスにろ布を用いるものにあっては、ろ過室からケーキの排出ごとにろ布を洗浄しても、ろ布の目に微細粒子の固着や結晶の析出等が繰返し行なわれ、目詰りによるろ過能力の低下でろ布の使用が不可能となり、2ヶ月から6ヶ月でろ布を取替える必要があった。また、メタルメッシュを用いたろ材にあっては、ケーキの剥離性は良いものであるが、高圧をかけると破損する恐れがあった。この発明は、ウエッジワイヤーをうまく利用することにより、ケーキの剥離性の良い、強度のあるろ材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の要旨は、額縁状のシール面を有するろ板にその中央部にろ過床を形成し、このろ過床に連通する原液供給路とろ液の排出孔を設けたろ板において、上記ろ板のろ過床にウエッジワイヤーを張設し、そのスリットを上下方向に配設したウエッジワイヤーのスリット側をろ過面とすると共に、ウエッジワイヤーの拡開された楔状の先端部をろ板のろ過床に当設し、ウエッジワイヤーが楔状に裏面に向って拡開されるので、ろ液の分離が行われやすいものである。ろ板のろ過床にろ液の排出用のろ過溝を設けたので、分離されたろ液の排出が速く行われ、汚泥の固液分離の時間が短縮されるものである。そして、剥離性のよい金属ろ材であるウエッジワイヤーのスリットを上下方向に配設したので、ケーキがその自重でスリットに沿って剥離されるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
この発明に係る金属ろ材を用いたろ板は上記のように構成してあり、汚泥を原液供給路からろ板間のろ過室に圧入すると、ウエッジワイヤーで固液分離が行なわれ、ろ液はウエッジワイヤーのスリットから拡開された楔状の裏面に排出され、ろ板のろ過床を流下してろ液の排出孔から抜き出される。固形物はウエッジワイヤーのスリット面に捕捉されてケーキ層を形成して脱水される。そして、ろ板を開板すれば、ケーキは自重によりウエッジワイヤーのスリット面に沿って剥離される。
【0006】
【実施例】
この発明に係る金属ろ材を用いたろ板について、図面に基づき詳述すると、先ず、図1及び図2において、符号1はろ板であって、ろ板1の周部に額縁状のシール面1aとその中央部にろ過床1bが形成してあり、ろ板1のろ過床1bにはろ液の排出用のろ過溝1cが穿設してある。このろ板1の上部にはろ過床1bに連通する原液供給路2とこのろ板1の下部にろ液の排出孔3が設けてある。ろ板1のろ過床1bにはウエッジワイヤー4が張設してあり、図2に示すように、ウエッジワイヤー4のスリット4a側をろ過面としてそのスリット4aを上下方向に配設してあり、ろ板1の上部の原液供給路2から供給した汚泥をウエッジワイヤー4のスリット4a側のろ過面に供給するようにしてある。ウエッジワイヤー4の裏面に排出されたろ液をろ板1の下部の排出孔3から抜出すようにしてある。
【0007】
図3に示すように、前後のろ板1、1間にろ過室5を形成するようにしてあり、原液供給路2からろ過室5に供給された汚泥は、ウエッジワイヤー4で固液分離が行なわれ、ろ液はろ板1のろ過床1bのろ過溝1cを伝って流下し、排出孔3から排出される。ウエッジワイヤー4に捕捉されて脱水されたケーキはろ板1、1間を開板すればろ過室5から取出すことができる。なお、必要に応じて排出孔3から圧縮空気を供給すれば、拡開されたウエッジワイヤー4の裏面から圧縮空気が圧入されて、ケーキ中の水分をさらに排出することができる。そして、ケーキをウエッジワイヤー4から浮き上らせて、スリット4aに目詰りするケーキを取除くこともできるものである。
【0008】
【発明の効果】
以上のように、この発明の金属ろ材を用いたろ板は、ろ板にウエッジワイヤーを張設し、ウエッジワイヤーのスリット面をろ過面として、そのスリットを上下方向に配設したので、ケーキの剥離性と耐久性のあるろ材とすることができる。即ち、従来のろ材としてろ布を用いるものにあっては、目詰りによるろ布の使用が不可能となる欠点があった。また、メタルスクリーンをろ材とするものにあっては、高圧をかけると破損する恐れがあったものであるが、この発明にあっては、ウエッジワイヤーが楔状に裏面に向って拡開されるので、ろ液の分離が行われやすく、ろ板のろ過床にろ過溝を設けたので、汚泥の固液分離の時間が短縮されるものである。そして、ケーキはその自重で上下方向のスリット面に沿って容易にろ過面から剥離できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るウエッジワイヤーを張設したフイルタープレスのろ板の正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿って見たろ板の横断面図である。
【図3】同じく、ろ過室を形成したろ板の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ろ板
1a シール面
1b ろ過床
1c ろ過溝
2 原液供給路
3 排出孔
4 ウエッジワイヤー
4a スリット
4b 先端部
Claims (1)
- 額縁状のシール面(1a)を有するろ板(1)にその中央部にろ過床(1b)を形成し、このろ板(1)のろ過床(1b)に連通する原液供給路(2)とろ液の排出孔(3)を設けたろ板において、上記ろ板(1)のろ過床(1b)にウエッジワイヤー(4)を張設し、ウエッジワイヤー(4)のスリット(4a)側をろ過面としてそのスリット(4a)を上下方向に配設すると共に、ウエッジワイヤー(4)の拡開された楔状の先端部(4b)をろ板(1)のろ過床(1b)に当設し、ろ板(1)のろ過床(1b)にろ液の排出用のろ過溝(1c)を設け、排出孔(3)から圧縮空気を供給するようにしたことを特徴とする金属ろ材を用いたフイルタープレスのろ板。
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