JPH0730092Y2 - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JPH0730092Y2
JPH0730092Y2 JP1989031299U JP3129989U JPH0730092Y2 JP H0730092 Y2 JPH0730092 Y2 JP H0730092Y2 JP 1989031299 U JP1989031299 U JP 1989031299U JP 3129989 U JP3129989 U JP 3129989U JP H0730092 Y2 JPH0730092 Y2 JP H0730092Y2
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filtration
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賢治 島田
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Totoku Electric Co Ltd
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Totoku Electric Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は濾過助剤を用いて濾過を行なう、例えば酒類,
食品,医薬品などの濾過工程に好適な濾過装置に関す
る。
〔従来の技術〕
酒類,食品,医薬品等の濾過工程では、濾過エレメント
の表面に珪藻土などの濾過助剤をプリコートして濾過を
行なう、所謂助剤濾過が一般的である。
第3図はかかる濾過助剤を用いる濾過装置の従来例を湿
す概略図である。6は周面に多数の微細濾過隙間を設け
た円筒型濾過エレメント、4は複数の透孔5を穿った管
板で、管板4の各透孔5にそれぞれ円筒型濾過エレメン
ト6が嵌着される。そして、濾過容器1に上記管板4を
装着することにより、濾過容器1は上部の濾液タンク3
と下部の原液タンク2とに区分される。このとき、円筒
型濾過エレメント6は原液タンク2側に延出するよう管
板4に嵌着される。7は開口で原液或は逆洗工程の際の
置換水、置換エアの導入口である。8は同じく開口で濾
液導出口であり、また逆洗工程の際の逆洗流体の送入口
でもある。9は濾過ケーキなどを排出する排出口であ
る。
濾過は、先ず円筒型濾過エレメント6の周面に珪藻土な
どの濾過助剤をプリコートしてから行なわれる。押し水
(又はエア)バルブV′1,逆洗バルブV3及び排出バル
ブV4を閉じ、原液バルブV1,濾液バルブV2を開くことに
より、開口7より原液が原液タンク2内に導入され、導
入された原液は濾過助剤のプリコートされた円筒型濾過
エレメント6の濾過隙間を通って濾過される。濾過され
た濾液は濾液タンク3へ送られ開口8から取り出され
る。しかし、この濾過が継続される間に、原液中の固体
粒子は濾過残渣即ちケーキとして円筒型濾過エレメント
6の表面に順次付着堆積し、遂には付着堆積したケーキ
によって濾過エレメント6の濾過隙間が目詰りし、濾過
流量の低下をもたらすことになる。そこで、この付着堆
積するケーキによる濾過エレメント6の目詰りを防除す
るため、定期的に濾過エレメント6の逆洗を行ない、濾
過エレメント6に堆積したケーキの除去が行なわれる。
逆洗操作は、濾過作業の終了後、原液バルブV1,濾液バ
ルブV2を閉じ、排出バルブV4を開き原液タンク2に残っ
ている原液を排出した後再びバルブV4を閉じ、次に
(1)押し水バルブV′1を開き貯水槽(図示せず)の
清水を開口7から原液タンク2へ送水し原液タンク2を
清水で満水に置換した後、押し水バルブV′1を閉じ逆
洗バルブV3と排出バルブV4を同時に開き、逆洗バルブV3
と連通する逆洗流体貯溜槽(図示せず)から加圧水,加
圧エアまたは加圧水と加圧エアとの気液混相体等の逆洗
流体を濾液タンク3の開口8から円筒型濾過エレメント
6へ送入し、エレメント6の濾過隙間の内部から外部へ
向って瞬時に噴出させる。これにより、円筒型濾過エレ
メント6の周面に堆積したケーキはプリコート濾過助剤
とともに剥離落下し、スラリー状となって排出口9より
排出される。排出されたスラリー状濾過ケーキは脱水機
(図示せず)等で脱水された後廃棄処分される。この
他、濾過ケーキを剥離する手段としては、(2)濾過作
業後、原液タンク2の原液を清水で置換する代りにエア
で置換した後、水と加圧エアとの逆洗用気液混相流体を
送入することにより、濾過エレメント6からケーキを剥
離落下させる方法、或は(3)原液タンク2の原液をエ
アで置換しておいてから円筒型濾過エレメント6に振動
を加えながら逆洗用気液混相流体を送入することによ
り、ケーキを剥離落下させる方法、或は(4)例えば実
開昭50-15469号公報に開示されるように、濾過容器の下
面に開閉自在に設けられた下蓋内面に面状濾過部材を取
り付け、逆洗時に円筒型濾過エレメント外周から剥離落
下する濾過ケーキをこの面状濾過部材で脱水し排出する
方法、などが採用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕 一般に、濾過装置から排出される濾過ケーキはそのまま
排水路に流すと、濾過ケーキが排水路に沈澱し排水路を
詰まらせ、或は工場外に流出して公害問題を起す恐れが
あるため、排出された濾過ケーキは脱水機等にかけて脱
水処理したり或は焼却炉等で焼却してから廃棄物として
処分されている。従って、排出濾過ケーキは濾過装置か
ら排出される時点で出来得る限り低含水ケーキとするこ
とが後処理コスト等の面からも望まれることであった。
然るに、上記従来構造の濾過装置にあっては、上記逆洗
操作(1),(2),(3)いずれの方法であっても、
排出される濾過ケーキには逆洗の際の置換水或は逆洗用
気液混相流体が一緒に混じるため、排出濾過ケーキは含
水率80〜90%といった高含水のスラリー状となってい
る、また上記(4)の手段の場合にあっては、折角面状
濾過部材上に脱水状態で堆積された濾過ケーキが、面状
濾過部材を開いたときに崩落排出されるため後処理が面
倒となる、等の問題があった。更に、解決課題として上
記(1)の逆洗操作の場合、濾過作業後原液タンクを清
水で満すことが必要であるため、多量の清水を必要とす
るうえ濾液へ水の混入することが避け難い、また上記
(2)の逆洗操作の場合、原液タンクをエアで置換する
ため多量のエアを必要する、(3)の逆洗操作の場合、
濾過エレメントに振動を与えるためその機構が複雑高価
となる、などの欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本考案の濾過装置は、管板に
穿った複数の透孔に多数の濾過隙間を周面に有する円筒
型濾過エレメントを嵌着垂吊し、この管板によって濾過
容器を上部の濾液タンクと下部の原液タンクとに区分
し、濾液タンクと原液タンクのそれぞれに開口と原液タ
ンク底部に排出口を設け、前記原液タンク底部を原液タ
ンクから開閉自在に構成すると共に、該原液タンク底部
上面に着脱可能な面状濾過部材を配設してなる濾過装置
において、原液タンク底部直上近傍の原液タンク内周壁
に凸状または凹状または凸状と凹状との組合せからなる
形状の濾過ケーキ滑落防止部材を設けて構成するもので
ある。
〔作用〕
本考案の濾過装置によれば、先ず原液タンク底部上面に
面状濾過部材を配設することによって、濾過作業終了後
に原液タンク内に残留する原液は全量濾過され、排出口
より濾液として取り出すことができ原液の損失を生じな
い。また逆洗操作の際、円筒型濾過エレメント周面から
剥離した濾過ケーキは原液タンク底部上面に設けた面状
濾過部材上に落下堆積し、この面状濾過部材上で十分に
脱水された状態となる。しかし、脱水された濾過ケーキ
の塊は非常に崩れ易いものである。従って、この状態の
ままで原液タンク底部を開いた場合には、面状濾過部材
上の濾過ケーキは自然滑落し崩れた状態で排出されるこ
とになる。しかし、本考案の濾過装置では、面状濾過部
材上に脱水状態で堆積した濾過ケーキは、面状濾過部材
の直上近傍の原液タンク内周壁に設けた凸状または凹状
または凸状と凹状との組合せからなる形状の濾過ケーキ
滑落防止部材により、固形状のままに保持される。従っ
て、原液タンク底部を開いた時にも濾過ケーキが崩れて
散乱することもなく、固形状に保持された状態のままで
取り出すことが出来、その後の濾過ケーキの処理操作が
極めて容易となる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図及び第2図に沿い説明す
る。第1図は本考案の実施例を示す濾過装置の概略図、
第2図は第1図の部分拡大図である。なお、第1図,第
2図において第3図の従来例濾過装置と重複する構造部
については同一符号を付し説明を省略する。図におい
て、10は原液タンク底部で、ボルトナット等の締結手段
により原液タンク2と開閉自在に連結される。連結面に
は液漏れを防ぐため適宜パッキング材16が設けられる。
そして、原液タンク底部10の上面に濾紙などの濾材から
なる面状濾過部材11が配設される。面状濾過部材11は、
この下面に敷かれた金網12によって補強され、更に原液
タンク底部10に植立された支持脚14によって面状濾過部
材11及び金網12が支持されている。更に、原液タンク2
の下面近傍の原液タンク内周壁には逆洗操作の際に面状
濾過部材11上に落下してくる濾過ケーキの自然滑落を防
止するための濾過ケーキ滑落防止部材13が設けられる。
この滑落防止部材13は原液タンクの内周壁に凸状,凹状
或は凸状と凹状の組合せなどの形状部材で形成される。
次に本濾過装置の逆洗操作を説明する。所定の濾過作業
終了後、原液バルブV1,濾液バルブV2を閉じ、逆洗バル
ブV3と排出バルブV4を開き、逆洗バルブV3に連通する逆
洗エアタンク(図示せず)から逆洗用加圧エアを送入す
る。送入された逆洗加圧エアは開口8から円筒型濾過エ
レメント6へ送入され、濾過エレメント6の濾過隙間の
内側から外側へ噴出する。これにより濾過エレメント6
に堆積していたケーキはプリコート濾過助剤と一緒に面
状濾過部材11上に剥離落下し堆積する。同時に原液タン
ク2内に満ちていた残留原液は逆洗用加圧エアによって
押され面状濾過部材11を通して濾過され、濾液として排
出口9より取り出される。それと共に、面状濾過部材11
上に堆積した濾過ケーキ15も濾過ケーキ15中に含まれる
原液が抽出され濾液として排出口9より取り出される。
この結果、面状濾過部材11上に堆積した濾過ケーキ15は
十分脱水された固形ケーキとして残される。この状態
で、逆洗バルブV3と排出バルブV4を閉じ、原液タンク底
部10と原液タンク2との締結手段をゆるめて原液タンク
底部10を開く。原液タンク底部10を開いたときも、脱水
された濾過ケーキは原液タンク2の下部内周壁に設けら
れた濾過ケーキ滑落防止部材13によって固形状にそのま
まの状態で保持されている。そこで、開かれた原液タン
ク2の下に受け皿を置き、再び逆洗バルブV3を開き加圧
エアで軽く押すことにより、固形状の濾過ケーキ15はそ
のままの状態で受け皿上に落下する。実施例として、日
本酒原酒5klに活性炭2.5kgを添加したものを原液とし、
珪藻土250gをプリコートした円筒型濾過エレメント(12
mmφ×600mm長×12本)を用い、ボディフィードとして
珪藻土2.5kgを使用したものについて、濾過作業,逆洗
操作後に取り出された固形状の脱水濾過ケーキの含水率
を測定した結果、54%であった。
〔考案の効果〕
以上の説明の如く、本考案の濾過装置によれば、(1)
濾過終了後の原液タンク中の残留原液が廃棄されること
なく濾過され濾液として取り出すことができ、原液の損
失を全く生じない。(2)濾過ケーキは脱水された低含
水率の固形状のままで取り出すことが出来、濾過ケーキ
の後処理コストの低減が図られる。(3)濾過終了後、
原液タンクを清水或はエアで置換する必要がなくなり、
清水,エアの消費量が節減される。(4)濾過中に清水
の混入する恐れがないので、税法上押し水操作の許され
ないブドウ酒などの濾過に適している。(5)濾過ケー
キが自然滑落することがなく、また操作バルブの数が少
ないので取り扱い性に優れる。といった効果が奏され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案濾過装置の1実施例の概略図、第2図は
第1図の部分拡大概略図、第3図は従来の濾過装置の概
略図である。 1……濾過容器 2……原液タンク 3……濾液タンク 4……管板 5……透孔 6……円筒型濾過エレメント 7,8……開口 9……排出口 10……原液タンク底部 11……面状濾過部材 13……濾過ケーキ滑落防止部材 15……濾過ケーキ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】管板に穿った複数の透孔に多数の濾過隙間
    を周面に有する円筒型濾過エレメントを嵌着垂吊し、こ
    の管板によって濾過容器を上部の濾液タンクと下部の原
    液タンクとに区分し、濾液タンクと原液タンクのそれぞ
    れに開口と原液タンク底部に排出口を設け、前記原液タ
    ンク底部を原液タンクから開閉自在に構成すると共に、
    該原液タンク底部上面に着脱可能な面状濾過部材を配設
    してなる濾過装置において、前記原液タンク底部直上近
    傍の原液タンク内周壁に凸状または凹状または凸状と凹
    状との組合せからなる形状の濾過ケーキ滑落防止部材を
    設けたことを特徴とする濾過装置。
JP1989031299U 1989-03-18 1989-03-18 濾過装置 Expired - Lifetime JPH0730092Y2 (ja)

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JP1989031299U JPH0730092Y2 (ja) 1989-03-18 1989-03-18 濾過装置

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JPH02121112U JPH02121112U (ja) 1990-10-01
JPH0730092Y2 true JPH0730092Y2 (ja) 1995-07-12

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996000121A1 (fr) * 1994-06-24 1996-01-04 Sapporo Breweries Ltd. Systeme de recuperation de filtrats

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5015469U (ja) * 1973-06-06 1975-02-18
JPS62193618A (ja) * 1986-02-21 1987-08-25 Sanshin Seisakusho:Kk 複式濾過脱水装置および濾過脱水方法

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