JPH06304370A - ミシンのボビン交換装置 - Google Patents

ミシンのボビン交換装置

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JPH06304370A
JPH06304370A JP12196093A JP12196093A JPH06304370A JP H06304370 A JPH06304370 A JP H06304370A JP 12196093 A JP12196093 A JP 12196093A JP 12196093 A JP12196093 A JP 12196093A JP H06304370 A JPH06304370 A JP H06304370A
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JP
Japan
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bobbin
case
bobbin case
hook
shuttle
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Application number
JP12196093A
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English (en)
Inventor
Masao Nakamura
征夫 中村
Hiroyuki Tomioka
宏之 富岡
Takayoshi Mori
隆良 森
Hideo Nakamura
英男 中村
Masayuki Ito
正行 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縫い品質をそのままに維持しつつ、ボビン5
の自動交換を実行することを可能とする。 【構成】 ボビンケース4のボビン係止板4eを釜開放
位置に移動させ、この開放されたボビンケース4の把持
を行う把持機構8によってボビン把持手段を構成し、
釜、ボビンケース及びボビンの三者に殆ど変形を加える
ことなく、新旧のボビンケースの交換を自動で行うよう
に構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部にボビンを収容す
るボビンケースを把持してボビンの交換を行うようにし
たミシンのボビン交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上糸と下糸とを使用して縫製を行うミシ
ン、特に高速の縫製作業を行う工業用のミシンでは、下
糸を巻回したボビンを頻繁に交換する必要がある。一般
には、下糸が消費されたときにミシンの運転を一旦停止
し、ボビンケースを釜から抜き取った後に、新たなボビ
ンケースを釜内に装着する一連の操作を手作業で行って
いる。しかしながらこのような人手によるボビンケース
交換作業は極めて非能率的であり、生産性低下の原因と
なっている。
【0003】そこで従来から、特開昭61−16838
7号公報、特開昭61−168388号公報、特開昭6
1−168389号公報等において、ボビンケースを自
動で交換するように構成した装置が種々提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来から
提案されているボビン交換装置では、釜、ボビン及びボ
ビンケースの三者が特殊な形状に構成されており、その
ため上記三者の微妙な関係によって決定される縫い品質
への影響が大きいという問題がある。縫いの品質は、長
年培ってきて初めて良好な状態とすることができるもの
であり、加えてメンテナンスに与える経済的な負担の観
点からも、上記三者(釜、ボビン、ボビンケース)の変
形はできるだけ回避する必要がある。
【0005】そこで本発明は、釜、ボビン及びボビンケ
ースの三者にに殆ど変形を加えることなく、ほぼそのま
まの構成で使用することができ、それにより縫い品質を
良好に維持することができるようにしたミシンのボビン
交換装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1発明にかかるミシンのボビン交換装置は、下糸を巻
回したボビンを内部に収容し、ミシンの釜内に装着され
るボビンケースと、このボビンケースを上記釜に保持ま
たは開放させるようにボビンケース上を往復移動するボ
ビン係止板と、ボビンケースを把持して所定の経路を移
動するボビン把持手段と、新たなボビンケースを蓄えた
ボビンストック機構とを備え、前記釜内に収容されたボ
ビンケースを上記ボビン把持手段により把持して釜内か
ら抜き取るとともに、前記ボビンストック機構に準備さ
れた新たなボビンケースを上記ボビン把持手段により把
持して釜内に装着するミシンのボビン交換装置におい
て、上記ボビン把持手段は、釜からボビンケースを開放
させる位置にボビン係止板を移動させて、ボビンケース
の把持を行う把持機構を備えている。
【0007】また第2発明にかかるミシンのボビン交換
装置は、上記第1発明の構成に加えて、ボビン把持手段
は、ボビンケースを釜に保持させる位置から開放させる
位置にボビン係止板を移動させるカム板と、このカム板
により釜から開放されたボビンケースを吸着して把持す
る磁気吸着手段と、を備えた構成を有している。
【0008】
【作用】このような構成を有するミシンのボビン交換装
置においては、下糸が消費されたボビンケースがボビン
把持手段により把持されつつ釜から抜き取られ、さらに
ボビンストック機構に準備された新たなボビンケースが
ボビン把持手段により把持されつつ釜内に装着される。
このときボビン把持手段による把持操作の過程では、ま
ずボビン把持手段が、釜あるいはボビンストック機構内
のボビンケースの前面に密着される。この密着時には、
ボビン把持手段のカム板がボビンケース内に入り込み、
そのカム板の押圧作用力によって、ボビン係止板が釜保
持位置から釜開放位置に移動させられる。これによりボ
ビンケースは釜に対して開放状態になされる。そしてこ
の釜から開放されたボビンケースが、磁気手段の吸引力
により吸着されて把持が行われ、上述したボビンケース
の抜き取りあるいは装着が行われる。従って本発明によ
れば、釜、ボビン及びボビンケースの三者に殆ど変形を
加えることなく、ボビンの交換が自動で行われるように
なっている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1に示されているように、ミシンの
針板1の直下に配置された釜2には、下軸3が連結され
ているとともに、上記釜2内にボビンケース4が収容さ
れている。さらに上記ボビンケース4内には、下糸が巻
回されたボビン5が納められている。これら釜2、ボビ
ンケース4及びボビン5としては、従来から用いられて
いる通常構造のものが使用おり、これらに対しては、後
述するような僅かな構成が付加されているに過ぎない。
ボビンケース4及び釜2の概略構造を図2及び図3に基
づき説明する。
【0010】図2及び図3に示されているように、略鍋
型形状のボビンケース4の中心軸部には、釜2の支軸2
aに装着される中空状の支持筒4aが軸方向に延在する
ように設けられており、この支持筒4aの前面(図3上
面)開口部を覆う細長板状のボビン係止板4bが、ボビ
ンケース4の前面部上を往復移動するように設けられて
いる。このボビン係止板4bには、上記支持筒4aの前
面開口部に対応する位置に、係止穴4cが設けられてい
るとともに、当該ボビン係止板4bの先端部分に、係止
爪4dが突設されている。一方前記前記釜2の支軸2a
の先端部分外周には、係合凹部2bが設けられており、
前記ボビン係止板4bに設けられた係止穴4cの円弧状
辺部が、上記釜2の係合凹部2b内に嵌り込む位置(図
示位置)と、係合凹部2bから離脱する位置との間でス
ライド移動するように構成されている。すなわちボビン
係止板4bの係止穴4cが、釜2の係合凹部2b内に嵌
り込むことによって、ボビンケース4が釜2に保持され
るとともに、ボビン係止板4bの係止穴4cが、釜2の
係合凹部2bから離脱することによって、ボビンケース
4が釜2から開放され、離脱可能な自由状態におかれる
ようになっている。また上記釜2における支軸2aの先
端部分には、後述するボビン把持機構8を受け入れるた
めのスリ割溝2bが形成されており、このスリ割溝2b
によって上記支軸2aの先端部分が径方向に2分割され
ている。
【0011】一方前記係止爪4dは、ボビン係止板4b
がスライド移動することにより、ケースの外側に延出し
てボビン5と非係合となる位置と、ケース内に食い込ん
でボビン5と係合状態となる位置との間で往復移動され
る構成になされている。ボビン係止板4bは、図示を省
略したコイルバネの付勢力によって、図示の位置すなわ
ち係止穴4cが釜2の係合凹部2b内に嵌り込み、かつ
係止爪4dがケース外に外れてボビン5と非係合状態と
なる図示の位置に寄せられている。
【0012】また上記ボビン係止板4bの表面上には、
ロックレバー4eが開閉可能に重ね合わせられている。
このロックレバー4eの一端部(図3左端部)は、ボビ
ンケース4の前面部に対してヒンジ接合されており、そ
のヒンジ接合部からボビン係止板4bの前面にかけて延
在している。そしてこのロックレバー4eを開放した場
合には、前記ボビン係止板4bがコイルバネの付勢力に
抗してスライド移動され、これにより係止穴4cの円弧
状辺部が釜2の係合凹部2bから外れ、釜2に対してボ
ビンケース4が離脱可能な自由状態になされる。またこ
のとき係止爪4dがボビン5に係合してボビン5がボビ
ンケース4内から離脱しないように把持される構成にな
されている。
【0013】さらにまた上記ロックレバー4eには、前
記支持筒4aの前面開口部及びボビン係止板4bの係止
穴4cを常時開放する矩形長穴状の透孔4fが形成され
ているとともに、この透孔4fと、当該透孔4fに隣接
して設けられた透孔4gとの境界部分に、孔の両辺を幅
方向に掛け渡すようにしてロック爪4hが設けられてい
る。また上記ロックレバー4eの透孔4g内には、ボビ
ン係止板4bに突設された鍵型状のフック4iが遊嵌さ
れている。このフック4iは、ボビン係止板4bのスラ
イド移動により、上記ロック爪4hと非係合となる図示
の位置と、ロック爪4h上に乗り上げてロック爪4hに
係合する位置との間で往復移動され、両者(4i,4
h)が係合状態となることによってロックレバー4eが
閉位置に維持されるように構成されている。
【0014】再び図1に戻って、前記釜2の下方位置に
は、複数段にわたって積み重ねられた新たなボビンケー
ス4を供給するためのボビンストック機構6が配置され
ている。このストック機構6においては、最下段におけ
るボビンケース4に背後側(図4左側)から当接する押
圧壁6aが、基板6bの上を略水平に平行移動するよう
に構成されている。上記押圧壁6aの背後側には、エア
シリンダ6cの出力軸6dが接続されており、そのエア
シリンダ6cの作動力によって押圧壁6aとともにボビ
ンケース4が前方側(図示右側)押し出され、ボビンケ
ース4の供給が行われるようになっている。このとき上
記押圧壁6aの上縁部には、分離片6eが突設されてお
り、その分離片6eによって上側のボビンケース4が仕
分されるるようにして保持され、最下段のボビンケース
4が、上側のボビンケース4とは独立して移動される構
成になされている。
【0015】一方、上記釜2及びストック機構6に隣接
するようにして、トランスファー機構7が対面配置され
ている。このトランスファー機構7は、前記釜2内に収
容されたボビンケース4を把持して釜2内から抜き取る
とともに、前記ボビンストック機構6に準備された新た
なボビンケース4を把持して釜2内に装着する構成を有
している。すなわちこのトランスファー機構7において
は、取付台7aの上部に設けられた支持胴7bに、円筒
状の軸受7cが略水平方向に突出するように取り付けら
れており、その軸受7cの外周面側に、中空円筒状の回
転筒7dが、回転移動可能かつ軸移動可能に装着されて
いる。またこの回転筒7dの基端側(図示右端側)に
は、歯車7eが設けられており、この歯車7eが、駆動
モータ7fの出力軸に設けられた長尺状のピニオン歯車
7gに噛み合わせられている。上記駆動モータ7fは、
前記取付台7aに固定されている。
【0016】一方上記軸受7cの内部には、エアシリン
ダ7hが軸方向に向かって延在するように設けられてお
り、そのエアシリンダ7hの出力軸7iが、前記回転筒
7dの底部に対して軸方向に係合されている。この係合
部分においては、上記出力軸7iと回転筒7dとが回転
可能に係合されている。
【0017】さらに上記回転筒7dの外周面側からは、
1対のアーム7j,7jが反対側に向かって放射状に延
出されており、これらの各アーム7j,7jの先端部分
に、ボビン把持機構8がそれぞれ設けられている。これ
らの各ボビン把持機構8は、アマーチャ型の電磁石構造
を有しており、その詳細構造を図4及び図5に基づき説
明する。
【0018】まず図4に示されているように、磁路を形
成するための中空円筒状のヨーク8aは、その一端部
(図示右端部)が底壁により閉じられているとともに、
他端部(図示左端部)が開口されている。このヨーク8
aの内部には、上記底壁の略中心部から軸8bが中心軸
に沿って突出されており、この軸8bに、磁界発生用の
コイル8cが巻回されている。コイル8cの後端(図示
右端)からは、当該コイル8cに給電を行うためのリー
ド線8dが引き出されている。また上記軸8bの先端部
に形成された傘部の周囲には、非磁性体よりなる吸着蓋
8eが装着されてヨーク8aの開口が閉塞されており、
この吸着蓋8eが、上述したボビンケース4の前面部に
密着するように構成されている。
【0019】さらに図5にも示されているように、上記
軸8bの先端部には、平板状のカム板8fが軸方向に向
かって突設されている。このカム板8fの前端側は、片
辺を傾斜カム辺8gとした略三角形状に形成されてい
る。このカム板8fは、前述した釜2のスリ割溝2b内
に挿入されるように配置されているとともに、当該カム
板8fの傾斜カム辺8gが、ボビンケース4のボビン係
止板4bに設けられた係止穴4cの円弧状辺部に当接す
るように配置されている。
【0020】このような実施例装置においては、下糸が
消費されたボビンケース4がボビン把持機構8により把
持されつつ釜2から抜き取られるとともに、ボビンスト
ック機構6に準備された新たなボビンケース4がボビン
把持機構8により把持されつつ釜2内に装着される。す
なわちまず釜2内のボビンケース4に収容されたボビン
5の下糸が消費されると、図1の状態からトランスファ
ー機構7のエアシリンダ7hの出力軸7iが図1の左側
に向かって前進され、上下のボビン把持機構8,8が、
釜2及びボビンストック機構6側にそれぞれ近接してい
く。このとき各ボビン把持機構8のコイル8cに通電は
行われていない。その状態でボビン把持機構8,8の前
端面がボビンケース4の外表面に圧着される。このとき
ボビンストック機構6におけるボビンケース4は、やや
図示右側に押し出された状態に保持される。
【0021】上述したように各ボビン把持機構8がボビ
ンケース4に圧着される際には、各ボビン把持機構8の
前端面に突設されたカム板8fが、釜2のスリ割溝2b
内に挿入されていくともに、上記カム板8fの傾斜カム
辺8gが、ボビンケース4のボビン係止板4bに設けら
れた係止穴4cの円弧状辺部に当接される。そしてボビ
ン把持機構8の前進に伴って、ボビン係止板4bがバネ
力に抗して図3左方向に押しやられていき、これにより
釜2にボビンケース4が離脱可能な自由状態になされる
とともに、ボビン5がボビンケース4内から離脱しない
ように把持される。
【0022】さらにこのとき、ボビン係止板4bがスラ
イド移動されることによって、ボビン係止板4bのフッ
ク4iがロックレバー4eのロック爪4h上に乗り上げ
て係合状態になされ、これによりロックレバー4eが閉
位置に維持される。その結果、以下述べるボビン把持機
構8の磁気吸着力が弱められることが防止されるように
なっている。
【0023】ついで各ボビン把持機構8のコイル8cに
通電が行われ、ボビン把持機構8の磁気吸引力によって
ボビンケース4がボビン把持機構8側に吸着され把持が
行われる。そしてトランスファー機構7のエアシリンダ
7hの出力軸7iが図1の右側に向かって引き込まれ、
これにより釜2内及びボビンストック機構6から、ボビ
ンケース4がそれぞれ引き抜かれる。その後、駆動モー
タ7fの作動によって回転筒7dが180°半回転さ
れ、上述した上下のボビン把持機構8,8が相互に入れ
替えられる。すなわち釜2から抜き取られたボビンケー
ス4が図示下側に回転移動されてボビンストック機構6
に対面するように位置されるとともに、ボビンストック
機構6から引き出された新たなボビンケース4が、図示
上側に回転移動されて釜2に対面するように位置され
る。
【0024】そしてその反転位置において、ボビンスト
ック機構6に対面するように位置されたボビン把持機構
8への通電が切られ、これによりボビン把持機構8の磁
気吸着力が失われ、下糸が消費されたボビンケース4が
図示下方に向かって落下されていく。
【0025】一方、前記釜2に対面するように位置され
たボビン把持機構8は、そのままの吸着把持状態に維持
されつつ、トランスファー機構7のエアシリンダ7hに
よって釜2側に押し出されていく。そして釜2にボビン
ケース4が挿入された時点で、ボビン把持機構8への通
電が切られ、これにより新たなボビンケース4が釜2内
に装着される。このとき上述したようにボビンストック
機構6側のボビン把持機構8は、ボビンケース4を把持
していない空の状態となっているが、前記釜2への装着
動作と同時に、ボビンストック機構6の最下段に落とし
込まれている新たなボビンケース4の把持動作を行う。
以下、同様な動作を繰り返すことによってボビンの交換
が適宜自動で行われる。
【0026】このように本実施例によれば、釜2、ボビ
ンケース4及びボビン5に殆ど変形を加えることなく、
新旧のボビンケース4の交換が自動で行われるようにな
っている。
【0027】さらに上記実施例と同一構成物を同一の符
号で表した図6の実施例では、コイル8cの背後に、円
盤8hを介して永久磁石8iが配置されている。この永
久磁石8iには、軸方向に向かって着磁が行われてお
り、搬送途中でコイル8cへの通電が切れた場合であっ
ても、上記永久磁石8iからの磁界によりボビンケース
4の吸着把持状態がそのまま維持されるように構成され
ている。またこの実施例によれば、永久磁石8iの磁気
吸引力が電磁石の磁気吸引力に付加されることとなり、
省電力によって発熱が防止される。さらにコイル8cに
逆の電流を供給することにより発生する磁気反発力を利
用して、離脱力の強化を図ることが可能となる。
【0028】なおこの実施例では、円盤8hの外周面と
ヨーク8aの内周面との間に、所定の間隙dが設けられ
ている。この間隙dは、電磁石の極性と永久磁石の極性
とを対抗させたときに形成される磁路に、バイアス機能
を実現するために設けられているものである。
【0029】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。例え
ば、上述した第1実施例では、ボビン把持機構8の前端
面に突設されたカム板8fを、釜軸の延長線上に配置し
ているが、これに限定されるものではない。具体的に
は、ボビンケース4のロックレバー4eを廃止するとと
もに、上記カム板8を釜軸の延長線からややずらして設
け、ロックレバー4eのヒンジ部が挿入されていたボビ
ン係止板4bの溝部に対向するようにして、上記カム板
8を配置することができる。このようにすれば、釜2に
対して上述したようなスリ割溝2bを形成する必要がな
くなる。
【0030】また本発明にかかるミシンのボビン交換装
置に、既存の下糸消費検出機構を併設するとともに、そ
の下糸消費検出機構をミシン動作と連動するように回路
構成することによって更に性能を向上させることができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、ボビンケー
スのボビン係止板を釜開放位置に移動させ、この開放さ
れたボビンケースの把持を行う把持機構からボビン把持
手段を構成し、釜、ボビンケース及びボビンの三者に殆
ど変形を加えることなく、新旧のボビンケースの交換を
自動で行うようにしたものであるから、長年の縫い品質
をそのままに維持しつつ、ボビンの自動交換を実行する
ことができ、ミシンの信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるボビン交換装置の全
体構造を表した縦断面説明図である。
【図2】ボビンケースの概略構造を表した正面説明図で
ある。
【図3】ボビンケースの概略構造を表した横断面説明図
である。
【図4】本発明の一実施例におけるボビン交換装置に用
いられているボビン把持手段の構成を表した縦断面説明
図である。
【図5】図4中のA矢視に対応する部分拡大底面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例におけるボビン把持手段の
構成を表した縦断面説明図である。
【符号の説明】
2 釜 4 ボビンケース 4b ボビン係止板 4e ロックレバー 5 ボビン 6 ボビンストック機構 7 トランスファー機構 7h エアシリンダー 7f 駆動モータ 8 ボビン把持機構 8c コイル 8f カム板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 英男 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 (72)発明者 伊藤 正行 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下糸を巻回したボビンを内部に収容し、
    ミシンの釜内に装着されるボビンケースと、このボビン
    ケースを上記釜に保持または開放させるようにボビンケ
    ース上を往復移動するボビン係止板と、ボビンケースを
    把持して所定の経路を移動するボビン把持手段と、新た
    なボビンケースを蓄えたボビンストック機構とを備え、 前記釜内に収容されたボビンケースを上記ボビン把持手
    段により把持して釜内から抜き取るとともに、前記ボビ
    ンストック機構に準備された新たなボビンケースを上記
    ボビン把持手段により把持して釜内に装着するミシンの
    ボビン交換装置において、 上記ボビン把持手段は、釜からボビンケースを開放させ
    る位置にボビン係止板を移動させて、ボビンケースの把
    持を行う把持機構を備えていることを特徴とするミシン
    のボビン交換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のミシンのボビン交換装
    置において、 ボビン把持手段は、 ボビンケースを釜に保持させる位置から開放させる位置
    にボビン係止板を移動させるカム板と、 このカム板により釜から開放されたボビンケースを吸着
    して把持する磁気吸着手段と、を備えていることを特徴
    とするミシンのボビン交換装置。
JP12196093A 1993-04-26 1993-04-26 ミシンのボビン交換装置 Pending JPH06304370A (ja)

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