JPS6047381B2 - 繊維機械における電磁的に制御されるクラツチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、繊維機械における駆動軸とこの駆動軸が中を
通過し所定角度にわたつて移動可能な移動素子との間の
電磁的に制御される特にガイドバーの変位運動の制御の
ためのクラッチに関し、特に駆動軸の対向する２つの切
欠のうちの一方に、バネの作用により入り込み、駆動素
子に回転可能に取り付けられた爪と、固定した位置に取
り付けられストッパをそれぞれ備えており、前記ストッ
パが爪を切欠との係合のはすれた状態に保つ第１の位置
と、爪が切欠への係合のために解除された第２の位置と
の間で往復運動可能であり、その際、第１の位置への移
動；は、駆動素子にあるカムによつて、そして、第２の
位置への移動はバネによつてひき起こされる２つの揺動
レバーと、プログラム装置によつて制御される２つの電
磁石であつて前記電磁石の接極子は対応する揺動レ・バ
ーを第１の位置に保持することができる電磁石と、爪が
はすされている場合、駆動素子を、２つの予め与えられ
た角度位置のうちの一方に保つ停止装置とを、備えた、
クラッチに関する。

前記の公知のクラッチ（西ドイツ特許明細書２７４１２
０へ第４図）においては各々の電磁石の接極子は離反し
た状態で中間レバーをロックさせ、この中間レバーは対
応する揺動レバーを爪に作用する第１の位置に保持する
。

プログラム装置が、電磁石に励磁電流を与えると、接極
子が引張られ中間レバーが解除され、揺動レバーが自身
に作用すフるバネにより爪には作用しない第２の位置へ
動かされる。前記構成は多数の連動する部分を必要とす
る。従つて作動速度が限定される。中間レバーのロック
は、時間の経過により消耗する縁部において行われるの
で、確実性が比較的少ない。接極７子を確実に引張り得
るためには比較的大きな励磁電流が必要である。そして
、これに応じて界磁巻線を強力に設計しなければならな
い。クラッチが一つの柄を得るために用いられる場合、
例えば、同種のクラッチを組み合わせて経編ｌ機におけ
るガイドバーの変位運動が制御される場合（西ドイツ公
告特許明細書第２６１０８８８）、電流の不足または非
常停止一切断の場合に、揺動レバーの位置が制御され得
ない欠点が更に生じる。

従つて駆動素子の位置が定まらない。スイッチを再び入
れたとき柄の乱れが生じる。本発明の根底をなす課題は
、構造上より簡単に構成されており、比較的わすかの励
磁電流で足りる冒頭に記述した種類のクラッチを提供す
る処にある。

本発明によれば、各々の接極子が対応する揺動レバーに
取り付けられており、揺動レバーが第１、の位置にある
時に接極子が電磁石の磁極面の直前へと揺動させられ、
電磁石は永久磁界と解除コイルとを有し、前記電磁石が
励磁されている時、揺動レバーに作用するバネの影響を
受けて接極子が離反することによつて前記課題は解決さ
れる。

揺動レバーと接極子とが一つにまとめて構成されている
ことによつて、一方では高速の作動速度を許し、確実性
の高い非常に簡単な構造が得られ、他方、電磁石の極へ
と接極子が揺動し、その結果、接極子が固持することの
できる磁力が比較的小さくてよい。それに応じて、揺動
レバーを再び第２の位置へともたらすために、解除コイ
ルに供給されねばならない励磁電流も少なくてよい。接
極子が電磁石によつて揺動レバーの第１の位置に固持さ
れることができるので、時間の経過により消耗する停止
縁部等も必要ではない。更に、永久磁界が回路網から独
立しているよう構成すれば、柄のあらゆる乱れもなくな
る。

すなわち、電流不足または電流切断の場合、永久磁界が
維持されるので、その結果、接極子が引張られている揺
動レバーは第１の位置をとり、接極子が離反している揺
動レバーは、第２の位置をとる。従つて、新たにスイッ
チを入れると、柄を整然−と継続させ得る。電磁石が永
久磁性材料よりなるコアを有することによつて最も容易
に回路網からの独立が得られる。

これに代えて、または、これに加えて、電磁石が回路網
から独立した定電圧電源例えば電池もしくは蓄電池によ
つて励磁される保持コイルを有してもよい。更に、駆動
素子が爪と半径方向に対向する側において一つのカムの
みを有しているのが好適である。

この一つのカムで十分である。各々の揺動レ，パーは、
駆動素子の回転毎に一度だけ強制的に第１の位置へとも
たらされる。揺動レバーの第２の位置を決定するストッ
パが揺動レバーに対応して配されているのが合目的であ
る。

この第２の位置は揺動レバーの運動ができ−るだけ小さ
くなるように選ばれる。解除コイルの励磁電流が給電電
圧に依存するよう構成することが特に好適である。

給電電圧に満たない場合、励磁電流も不足する。そこで
、電流不足の場合にも永久磁界が阻害されないことが確
保されている。解除コイルの励磁電流がインパルス列か
ら形成されているのが好適である。

このことは、接極子が実際に離反することに対するより
高い確実性を示す。この場合、解除コイルは、効果電流
を通る熱負荷のために設計されているだけでよく、他方
、永久磁界を弱めるためにはそれぞれインパルスの振幅
がより大きいことが重要である。特に、インパルス列は
、交流電源の両波整流によつて得られる。

１０ｒｒ１ｓｅｃ．毎に１つの正弦波インパルスが生じ
る。

更にインパルス成形段は必要でない。以下、図面の好適
な実施例により、本発明の詳細な説明する。

駆動軸１の周囲２は相対向する切欠２，３を有している
。

この軸は矢印４の方向に主に間歇的に１８００の角度ず
つ回転可能であり、経編機のような繊維機械の主軸の回
転に従つて回転可能である。駆動軸１に駆動素子５か回
転可能に取り付けられている。

この素子は偏心板６とカム板７とからなつている。駆動
素子５には、爪８が軸９の回りを揺動可能に取り付けら
れている。この爪はバネ１０の作用を受けて、その突出
部１１が切欠２，３に係合できる。カム板７は２つの浅
い凹所１２，１３を有し、この凹所の中には、ローラ１
４が停止装置１５を係合させることができる。

ローラ１４は、バネ１８によつて付勢されて軸１６の回
りを揺動可能なレバー】７に取り付けられている。第１
の揺動レバー１９はハウジングに固定の軸２０の回りを
揺動可能である。

このレバーは一端にローラ２１を、他端に接極子２２を
保持している。前記接極子は電磁石２３と共働する。接
極子２２が離反した場合、揺動レバー１９は、バネ２４
の作用を受けて、図示の第１の位置から、ストッパ２５
により規定される第２の位置まて動く。更に、揺動レバ
ー１９はストッパ２６を有し、このストッパは、レバー
を第１の位置において爪８の突出部２７と共動して前記
爪を切欠２，３との係合を解除した状態に保つ。同様に
、揺動レバー２９が軸３０の回りを揺動可能であつて、
この揺動レバー２９はローラ３１と、電磁石３３と共同
する接極子３とを保持している。バネ３４は揺動レバー
２９をストッパ３５の方向へ引張ることができる。この
揺動レバー２９に取り付けられたストッパ３６は爪の突
出部２７に共動することもできる（第２図）。カム板７
にはカム３７が備えられていて、このカム３７は、駆動
素子５の回転の際にローラ２１または３１に作用して、
これらローラを接極子２２または３２が電磁石２３また
は３３の前に位置している第１の位置から第２の位置へ
と移動させる。ノ 電磁石２３，３３のコア３８，３９
は、永久磁性物質すなわち保磁力の非常に強い永久磁石
材料よりなつている。

この場合、界磁巻線（磁化コイル）４０，４１は、プロ
グラム制御装置４２から回線４３，４４を介して解除イ
ンパルスが供給される解除コイルのみを有している。電
磁石２３，３３から接極子２２，３２を引き離すのにバ
ネ２４，３４の力で充分であるように、前記解除コイル
が永久磁界を相殺しそれにより電磁石の保持力が完全に
またはほとんど消してしまうように前記解除コイルが巻
かれている。プログラム制御装置４２は図示のごとく繊
維機械のモータ４５と同じく、給電（交流電源）電圧Ｕ
ｗに依存している。第２図は駆動素子５が１８０ｗ回転
した状態を示す。この場合は、爪８の突出部２７が揺動
レバー２９のストッパ３６に係合している。この場合に
、相違するのは、電磁石１２３，１３３が通常の軟鉄心
１３８，１３９と２つのコイルすなわち解除コイル４０
，４１との他に、永久磁界を作り出すために電源から独
立した定電圧電源例えばバッテリーによつて給電される
励磁コイル４６，４７を有していることである。プログ
ラム制御装置４２は、略示する如く、両波整流のために
、ブリッジ整流器４９、及び、解除インパルスを接続す
る電子スイッチ５０を有している。このようにして第３
図の解除インパルスＩが生じる。振幅が比較的大きい複
数の正弦波形の半波５が重要である。インパルス列の実
効値が電磁石の熱負荷量を越えないことだけ注意すれば
よい。駆動軸１は作動中に連続的に回転するか又は所定
時間の間隔をおいて間歇的に１８０かずつ回転する。

第１図において電磁石２３が解除インパルスＩを受け取
ると、揺動レバー１９は図示の第１の位置から爪８が解
除された第２の位置へバネ２４によつて旋回する。従つ
て前記爪は切欠２の中に入り込む。これにより、駆動素
子５が回転状態におかれる。このとき、カム３７が揺動
レバー２９のローラ３１に接触しこのレバーを図示の第
２の位置から接極子３２が電磁石３３による固定され！
る第１の位置へと押す。その結果、第２図に示す如く、
爪８がストッパ３６によつて切欠３から取り出される。
このとき、駆動素子５が１８０ら回転した状態にある。
正確な位置は停止装置１５によつて確実にされる。電磁
石３３は解除インパルス・が供給されると、次の１８０
３の回転が行われる。電流が供給されていない場合、揺
動レバー１９，２９は現在の位置を維持する。そして駆
動素子５は、電流が再び流れる際に、定められた位置を
とる。偏心板６には、例えば、偏心ロッドが接続されて
いて、このロッドを介して、ガイドバーの変位のための
組み合わせ伝動装置の１つの素子の押し出しが可能であ
る。

これに代えて、偏心板がベルトに作用して、ベルトの有
効長を変え、これによりガイドバーを変位させてもよい
。特に、柄の制御を共に行なう複数のクラッチを駆動軸
１に配設することができる。ノ要約 繊維機械の駆動軸１と駆動素子５との間に、電磁的に制
御されるクラッチが備えられている。

駆動素子５において回転可能に取り付けられた爪８は、
バネ１０の作用により駆動軸１の切欠２，３中に入り込
む：とができる。固定した位置に取り付けた２つの揺動
レバー１９，２９は、それぞれ、ストッパ２６，３６を
有し、このストッパが爪８を切欠２，３との係合をはず
した状態に保つ第１の位置と、爪８が切欠に係合するた
めに解除されている第２の位置との間で、前記揺動レバ
ーが往復運動可能である。プログラム制御装置４２によ
つて制御される２つの電磁石２３，３３の接極子２２，
３２は対応する揺動レバー１９，２９を第１の位置に保
つことができる。停止装置１５は、爪８が解除されてい
る場合に、予め定められた２つの角度位置の一方に駆動
素子５を保持する。各々の接極子２２，３２は対応する
揺動レバー１９，２９に取り付けられており、揺動レバ
ーの第１の位置において、前記接極子の電磁石２３，３
３の磁極面の直前へと揺動させられる。電磁石２３，３
３は永久磁界と解除コイル４０，４１を有し、前記コイ
ルが励磁される際、接極子２２，３２が揺動レバーに作
用するバネ２４，３４の影響を受けて離反する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、第１の作動位置にあるクラッチの実施例の平
面図、第２図は、第２の作動位置にあるクラッチの平面
図、第３図は、解除一励磁電流のタイムチャートである
。 符号の説明５・・・・・・駆動素子、８・・・・・・爪
、１９・・・揺動レバー、２２・・・・・接極子、２３
・・・・・・電磁石、２４・・・・・・バネ、２５・・
・・ストッパ、２９・・揺動レバー、３２・・・・・・
接極子、３３・・・・・・電磁石、３４・・・・・・バ
ネ、３５・・・・ストッパ、３７・・・・・・力ム、４
０・・・・・・解除コイル、４１・・・・・解除コイル
、４６・・・・・・保持コイル、４７・・・・・・保持
コイル、４８・・・・・・定電圧電源、１２３・・・・
・・電磁石、１３３・・・・・電磁石、Ｉ・・・・・・
励磁電流、Ｕｗ・・・・・・電源電圧。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 繊維機械における電磁的に制御されるクラッチであ
   つて、駆動軸とこの駆動軸が中を通過し所定角度にわた
   つて移動可能な駆動素子との間の電磁的に制御される特
   にガイドバーの変位運動の制御のためのクラッチであつ
   て、駆動軸の対向する２つの切欠のうちの一方に、バネ
   により入り込み、駆動素子に回転可能に取り付けられた
   爪と、固定した位置に取り付けられ、ストッパをそれぞ
   れ備えており、前記ストッパが爪を切欠との係合のはず
   れた状態に保つ第１の位置と、爪が切欠への係合のため
   に解除された第２の位置との間にて往復運動可能であり
   、その際、第１の位置への移動は、駆動素子にあるカム
   によつて、そして、第２の位置への移動はバネによつて
   ひき起こされる、２つの揺動レバーと、プログラム装置
   によつて制御される２つの電磁石で、前記電磁石の接極
   子は対応する揺動レバーを第１の位置に保持することが
   できる電磁石と、爪がはずされている場合、駆動素子を
   ２つの予め与えられた角度位置のうちの一方に保つ停止
   装置とを備えたクラッチにおいて、 各々の接極子２２，３２が対応する揺動レバー１９，２
   ９に固定されており、前記揺動レバーの第１の位置にお
   いて、前記接極子は電磁石２３，３３，１２３，１３３
   の磁極面の直前へと揺動させられるものであり、前記電
   磁石は永久磁界と解除コイル４０，４１とを有し、前記
   電磁石が励磁される時、接極子は揺動レバーに作用する
   バネ２４，３４の影響を受けて離反することを特徴とす
   るクラッチ。 ２ 永久磁界は、回路網から独立していることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の電磁的に制御される
   クラッチ。 ３ 電磁石２３，３３が、永久磁性の材料よりなるコア
   を有することを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載
   の電磁的に制御されるクラッチ。 ４ 電磁石１２３，１３３が回路網から独立した定電圧
   電源４８によつて励磁される保持コイル４６，４７を有
   することを特徴とする特許請求の範囲第２項または第３
   項に記載の電磁的に制御されるクラッチ。 ５ 駆動素子５は、爪８に対して直径方向に対向する側
   に１つのカム３７のみを有することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項〜第４項のいずれか１項に記載の電磁的
   に制御されるクラッチ。 ６ 揺動レバー１９，２９の第２の位置を決定するスト
   ッパ２５，３５が、前記レバーに対応して配されている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項〜第５項のいず
   れか１項に記載の電磁的に制御されるクラッチ。 ７ 解除コイル４０，４１の励磁電流 I は、電源電圧
   Ｕｗに依存することを特徴とする特許請求の範囲第１項
   〜第６項のいずれか１項に記載の電磁的に制御されるク
   ラッチ。 ８ 解除コイル４０，４１の励磁電流 I はインパルス
   列によつて形成されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項〜第７項のいずれか１項に記載の電磁的に制
   御されるクラッチ。 ９ インパルス列は、交流電源Ｕｗの両波整流によつて
   得られることを特徴とする特許請求の範囲第７項または
   第８項に記載の電磁的に制御されるクラッチ。