JPH0390645A

JPH0390645A - ジャカード機の横針制御装置

Info

Publication number: JPH0390645A
Application number: JP22402989A
Authority: JP
Inventors: Shigeyuki Muto; 武藤　重幸
Original assignee: Kayaba Industry Co Ltd
Current assignee: KYB Corp
Priority date: 1989-08-30
Filing date: 1989-08-30
Publication date: 1991-04-16
Anticipated expiration: 2015-01-31
Also published as: JP3004284B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はジャカード機の横針制御装置に関する。

（従来の技術）ジャカード機の横針を織柄情報に基づいて選択的に押動
するために、小型のソレノイドを利用するものが多くあ
るくたとえば特開昭５８−１８６６２８号公報、特公昭
６０−３６４９３号公報等参照）。

第３図に示すものは、特公昭６０−３６４９３号として
提案されたもので、横針（ブツシュロッド）１を選択的
に押動するために、支点軸２を中心にして揺動する作動
子３が設けられ、この作動子３は鉄心４の周囲に巻いた
コイル５に流す電流の方向を変化させることにより、鉄
心４に発生する極性を変え、永久磁石等で形成された磁
性枠６の間における吸着、反発作用を利用して作動子３
を２位置間で切換作動させるようになっている。

各作動子３を取付けた移動枠７が横針１のストローク方
向に移動し、このとき作動子３が横針１に対峙していれ
ば、横針１を押動するし、横針１から逸れていれば、横
針１は押されずにそのまま静止している。

このようにして横針１の動きを制御することにより、横
針１に連動する縦針（図示せず）を制御し、織柄に対応
した同口（ひ口）を形成するのである。

（発明が解決すべき課Ｈ）この場合、ソレノイドによって直接的に横針１を押すの
ではなく、磁力は単に作動子３を切換えるだけで、横針
１の移動には移動枠７の駆動力が使われるため、鉄心４
とコイル５で構成されるソレノイドに要求される駆動力
が小さく、したがってソレノイドは小型のものですむ。

ところが、作動子３の切換えに寄与するのは、ソレノイ
ドの鉄心４に発生する磁極のうち一方のみで、支点軸側
の磁力は磁性枠６との吸着には無関係となる。このため
、発生磁力が最大限有効には利用されておらず、通常の
切換には問題がないとしても、ジャカードの振動等によ
り作動子３が誤動作する恐れもある。

また、このように作動子３に直接的にコイル５を巻き付
けている構造では、隣接する多数の作動子間の干渉を防
ぐのに、スペースの関係からコイル５を巻く鉄心４を細
くする必要が生じ、横針（ブツシュロッド）を押すとき
に繰り返し衝撃を受けると損傷しやすく、またコイル５
に接続するリード線も曲げ作用の繰り返しにより断線し
やすくなる。

本発明はこれらの問題を解決することを目的とする。

（１題を解決する辷めの手段）そこで本発明は、ジャカードの横針に対応して２位置間
で支点軸を中心に揺動自在な作動子と、この作動子の反
対端に取付けられる磁化されたヨーク部と、中央磁極部
と両側方磁極部とをもつソレノイドと、これら磁極部の
間に配置されるヨーク部を選択的に磁極部に吸着させる
ようにツレ／イドに可逆的に電流を通電する制御回路と
を備えた。

（作用）ソレノイドへの通電方向によって中央磁極部と両側方磁
極部との極性が反転し、したがってこの間に配置された
ヨーク部には通電方向に応じて反発、吸着力が作用する
。

これによって作動子が支点軸を中心にして、横針を押す
位置と押さない位置とに選択的に切換え作動する。

（実施例）第１図、第２図に示す実施例について説明する。

固定７レーム１０に対して複数の摺動案内軸１１を介し
て移動枠１２が図中左右方向に摺動自由に支持される。

移動枠１２の上下に突設したピンボス１３には接続ロッ
ド１４が連結し、ｍ機の回転に同期して往復運動する接
続ロッド１４により移動枠１２が移動する。

この移動枠１２には横針１の数に対応して複数のソレノ
イド１５及び作動子１６が、縦方向に配列される。

＃２図にも示すように、移動枠１２の基板１９に取付け
られた各ソレノイド１５は、中央磁極部１７ａと側方磁
極部１７ｂ、１７ｃ並びにコイル１８とから構成され、
コイル１８に流す電流の方向により、中央磁極ｇ１７ａ
と側方磁極部１７ｂ、１７ｃとの極性が反転する。つま
り、通電方向により中央磁極部１７ａがＮ極で側方磁極
部１７ｂ、１７ｃがＳ極となったり、これとは逆に中央
磁極部１７ａがＳ極で、側方磁極部１７ｂｙｌ　７ｃｆ
Ｊ’Ｎ極に磁化されたりする。

また、このツレ／イド１５に対応して支点軸２０を中心
にして揺動する作動子１６の回動基端には、前記中央磁
極部１７ａと側方磁極部１７ｂ、１７ｃとの間に位置す
るようにヨーク部２２ａ、２２ｂが設けられ、このヨー
ク部２２ａ、２２ｂはその間に配置した永久磁石２３に
よって、一方がＮ極、他方がＳ極となるように磁化され
る。

作動子１６の押動先端はくさび形に形成され、上下に配
置した非磁性体の受板２４の間で揺動し、図示のように
下側の受板２４に接触しでいるときは横針１と対応する
ブツシュロッド２１と対峙し、逆に上側に向いたときは
ブツシュロッド２１から外れる。

受板２４は作動子１６が横針１を押すときのバックアッ
ププレートとして機能し、作動子１６が受ける垂直方向
の分力を支える。

横針１に対応するブツシュロッド２１は、移動枠１２と
固定フレーム１０に形成したガイド孔２５を摺動自由に
貫通し、そのヘッド２１ａに横針１が当接する。ブツシ
ュロッド２１が抜は出るの防ぐために保持枠２６が固定
フレーム１０に取付けられ、この保持枠２６に形成した
ガイド孔２７に横針１が挿通される。

横針１の反対端はジャカード側のスプリング２８によっ
てブツシュロッド２１に向けて付勢される。そして横針
１には縦針３０が係止し、横針１の動きによって図示し
ないナイフと選択的に係合するようになっている。

以上のように構成され、次ぎに作用について説明する。

第１図の状態は移動枠１２がジャカードから最も離れた
位置にあり、この直前に図示しない制御回路から織柄情
報に基づいた信号で、各ソレノイド１５が選択的に励磁
される。

第２図に示すように、作動子１６の上方（図面上におい
て、以下同じ）のヨーク部２２ａｆＪｔＮ極、下方のヨ
ーク部２２ｂがＳ極に磁化されているとして、中央磁極
部１７ａがＮ極で、側方磁極部１７ｂ、１７ｃがＳ極と
なるようにツレ／イド１５に通電すると、各ヨーク部２
２ａ、２２ｂが受ける反発力と吸着力により、作動子１
６が支点軸２０を中心にブツシュロッド２１に対峙する
下方位置へと切換作動する。

もちろんソレノイド１５に反対方向から通電すると、中
央磁極部１７ａと側方磁極部１７ｂ、１７ｃに発生する
極性が逆になり、作動子１６は反対の上方位置へと切換
作動する。

移動枠１２が接続ロッド１４に引かれてジャカードの方
に移動していき、この間に制御回路のタイマによってツ
レ／イド１５に対する通電が遮断される。ただし作動子
１６は永久磁石２３によって磁化されたヨーク部２２ａ
、２２ｂの働きによってツレ／イド１５の各磁極部に吸
着しており、通電が遮断されても位置が切換わることは
ない。

やがて作動子１６がブツシュロッド２１に接触する位置
までくると、下側に位置する作動子１６に対峙するブツ
シュロッド２１が押され始め、これに伴い横針１も移動
を開始する。

ただし作動子１６が上側に位置する場合は、ブツシュロ
ッド２１に接触しないため、移動枠１２が移動してもブ
ツシュロッド２１は動かず、横針１もそのままの位置に
静止している。

このようにして選択的に横針１を一定量だけ押すと、そ
の後移動枠１２は元の位置に向けて戻り始め、第１図の
状態に復帰する。

横針１が移動したものと移動しないものとで、それぞれ
に係止する縦針３０が図示しないナイフと選択的に係合
し、織柄に対応した開口（ひ口）が形成される。

ところで、ツレ／イド１５を励磁したときの作動子１６
の動きであるが、作動子１６の位置が切換わるときは、
各ヨーク部２２ｍ、２２ｂが中央磁極部１７ａと両側方
磁極部１７ｂ、１７ｃから必ず反発力と吸引力とをそれ
ぞれ同時に受け、このため、ソレノイド１５の発生磁力
が従来（第３図）のように一方しか利用されないのと異
なり、最大限有効に活用され、十分に強い吸着力が発生
する。

そして、切換作動が完了した時点では、ソレノイド１５
の中央磁極部１７ａ及びいずれかの側方磁極部１７ｂ、
１７ｃと、作動子１６のヨーク部２２ｍ、２２ｂとで閉
回路の磁界路が形成されるため、磁束の漏れがなく、隣
接した作動子１Ｇへの磁力の影響も生じない。またこの
閉回路によりヨーク部２２ａ、２２ｂを介して永久磁石
２３の吸着力も十分に働くため、コイル１８に電流が流
れなくても、振動等によって作動子１６が離れたりする
誤作動を生じることもない。

２位置間で揺動する作動子１６にはコイル１８を巻く必
要がないので、スペースの許す限り剛性の高い大径のも
のを用いることができる。また、作動子１６にかかる押
圧反力の垂直方向分力については受板２４で支持するた
め、作動子１６のヨーク部２２ａ、２２ｂと、これに接
触するソレノイド１５の磁極部との間に強い曲げ応力が
かがることもなく、強い横針反力に耐えられる。

（発明の効果）以上のように本発明によれば、作動子のヨーク部には、
ソレノイドの中央磁極部と両側方磁極部からの反発、吸
着力が同時に作用するため、発生磁力を最大限有効に利
用でき、作動子はいずれの方向にも強い磁力を受は確実
に切換作動することができ、また振動等による誤動作も
なく安４定した作動特性が確保される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の平面断面図、第２図は要部を
示す断面図、第３図は従来例の断面図である。１・・・横針Ｆ、１２・・・移動枠、１５・・・ンレフ
イド、１６・・・作動子、１７ａ・・・中央磁極部、１
７ｂ、１７ｃ・・・側方磁極部、２０・・・支点軸、２
１・・・ブツシュロッド、２２ａ、２２ｂ・・・ヨーク
部、２３・・・磁石。

Claims

【特許請求の範囲】

ジャカードの横針に対応して２位置間で支点軸を中心に
揺動自在な作動子と、この作動子の反対端に取付けられ
る磁化されたヨーク部と、中央磁極部と両側方磁極部と
をもつソレノイドと、これら磁極部の間に配置されるヨ
ーク部を選択的に磁極部に吸着させるようにソレノイド
に可逆的に電流を通電する制御回路とを備えたことを特
徴とするジャカード機の横針制御装置。