JPH03260133A

JPH03260133A - ジャカード機の横針押動制御装置

Info

Publication number: JPH03260133A
Application number: JP5194990A
Authority: JP
Inventors: Makoto Kawanishi; 誠川西
Original assignee: SOLAR HARISA ENG KK
Current assignee: SOLAR HARISA ENG KK
Priority date: 1990-03-02
Filing date: 1990-03-02
Publication date: 1991-11-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、ジャカード機において電気的に電磁作動子を
励磁作動して検針を直接選択的に押動制御するようにし
たジャカード機の横針押動制御装置に間する。

［従来の技術］ジャカード機において電気的に電磁作動子を励磁作動し
て横針を直接選択的に押動制御するようにしたジャカー
ド機の横針押動制御装置は、例えば特公昭６０−３６４
９３号により公知である。

また、上記横針押動制御装置において電磁作動子をカー
トリッジ式にしたことを特徴とする考案も本願出願人に
より出願済みである（実願平１−１２５６９号）。

［発明が解決しようとする課題］上記特許および考案の発明は、棒状の磁性体の外周に励
磁コイルを多重に巻き付けている。

この方式では、磁束はすべて磁性体を通りほとんど漏洩
しないという長所があるが、一方では、コイルが動くた
め電力供給導線の固定側と可動側とが生じ、これが導線
に繰り返し疲労を与え、断線させることがある。しかし
、断線しないような、太くて硬く丈夫な導線は採用でき
なかった。なぜなら、導線の固定側と可動側の距離が変
化するのであるが、太く硬い導線は揺動できず、この変
化に対応できないからである。

作動中に導線に断線が発生して、作動子が１箇所でも壊
れると、ジャカード機の全体を分解して壊れた作動子を
除去し、新しいものと取り賛える必要がある。作動子の
各段をカートリッジにした前記考案は補修する上で便利
ではあるが、この問題自体の解決策ではない。この補修
作業は非常に時間がかかると共に熟練を必要とする。

本発明は、この問題点に着目して行なわれたもので、導
線の断線を防止、または少なくとも減少させることので
きる横針押動制御装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］前記目的を達成する本発明の横針押動制御装置は、ジャ
カード機の横針の一端側に設けられる押動ずべき横針の
選択装置と、この選択装置にその作動制御信号を与える
電気信号出力装置とを備え、前記選択装置は、装置枠に
前記ジャカード機の各検針に対応する複数の電磁作動子
を配列装備すると共に、それら各作動子は作動のための
Ｎ極とＳ極の磁極を提供する永久磁石を備え、前記各作
動子は、先端側を前記永久磁石のＮ極とＳ極の磁極間を
可動なように後端側をビンで固定すると共に、棒状の磁
性体の外部に、前記磁性体を前記電気出力装置からの電
気信号によって選択的に励磁するための励磁コイルが設
けられており、前記各作動子が、その前記励磁コイルへ
の前記電気信号出力装置からの電気信号による励磁の極
性ζ５応して、その前記磁性体の先端側が前記永久磁石
のＮ極に吸着される位置とＳ極に吸着される位置との２
つの回動動作位置を取り、この２つの回動動作位置の内
の一方と他方とて、横針に対して直接的にまたは別部材
を介して係合しうる位置と係合しえない位置とを選択的
に占めるようにしたジャカード機の横針押動制御装置に
おいて、前記励磁コイルをボビンに巻き付け、そのボビ
ン内で前記磁性体を揺動可能としたことを特徴とする。

棒状磁性体は、先端が前記永久磁石のＮ極とＳ極の磁極
間を可動なように後端側をピンで固定することができる
。

また、棒状磁性体は、先端が前記永久磁石のＮ極とＳ極
の磁極間を可動であり、後端は先端のＮ極、Ｓ極と同方
向に設けられた永久磁石の磁極間を可動であるように、
配置することも出来る。

導線は動かないのであるから、太く硬い導線を使用する
ことも出来るし、プリント基板などに埋め込むような細
いものとすることも出来る。

［作用コ本発明においては、励磁コイルをボビンに巻き付け、そ
のボビン内で前記磁性体を揺動可能としているので、コ
イル自体は全く動かない。そのため、導線に疲労を与え
ることがなく、断線の原因を除去することが出来る。こ
のようにボビンを介在させても、コイルを直接鉄芯に巻
き付けたものと較べて磁束は大差がない。なぜなら、こ
の磁性体は高透過率の材料であり、空気と較べ各段に良
く磁力線を通すものであって、コイルで発生した磁束は
ほとんどこの磁性体を通過するからである。

［実施例］以下、添付の図面に基づき本発明の詳細な説明する。

本発明の主要部は、前記特公昭６０−３６４９３号とほ
ぼ同一である。本願明細書においては、本発明に直接的
に関係ない部分については説明を省略することがあるが
、そういう部分については、この特許公報を参照された
い。

第２図には本発明のジャカード機１の一例が概略的に示
されている。上下動ナイフ箱２のナイフ３に上端フック
部が適宜引っ掛かって選択的に上下動する縦針４が、下
部で開口用のコード６に連結されて底板６上に配列支持
されている。各縦針４を押動制御するための、それに係
合する横針７が後部口板８と前記補助口板９とによって
配列支持されている。

このジャカード機１の前方である補助口板９の直前方の
横針７の先端刃には、それに対向するものとして横針選
択装置１０が配備されている。

横針押動装置１０は、箱状の装置枠１１を備え、この装
置枠１１が織機のクランク軸などからロッドドライブ、
シャフトドライブあるいはチェーンドライブなどの適宜
のドライブ方法で駆動される図示のごときバラタン１２
その他の適宜の駆動手段によって、横針７を往復動自在
としている。

装置枠１１の内部後方には横針７の配列にしたがってそ
のピッチと同等のピッチで各横針７のひとつずつに対応
する電気的励磁で可動のソレノイド式電磁作動子１３が
横針７に対向するように配列装備されている。

各電磁作動子１３の先端は、それらの配列に対向してさ
らに前方に配列された横針７の押動を仲介する各ブツシ
ュロッド１５の後端の近くに対向せしめられている。

各ブツシュロッド１５は、装置枠１１の前部にばね１６
で接近可能に適当間隔に弾力的に支持された前板１７に
摺動自在に貫通状態に挿通されている。前板１７から突
出する各ブツシュロッド１５の先端には少し太いキャッ
プ状の頭部１８が形成され、それら頭部１８がそれぞれ
所定の横針７の先端に対向せしめられている。また、各
ブツシュロット１５は、それ自体に装備されたばね１９
によって常に頭部１８が前板１７に接する状態に付勢さ
れている。この状態でその頭部１８よりも前方に所定の
長さて突出する補助口板９への当接バンパ一部材２０が
前板１７の左右両側に突設されている。

各電磁作動子１３のソレノイドコイルは、第１図に示す
ように、それぞれが後方の端子板２１に導線３２ａによ
り結線される。各端子板２１は、前記装置１０とは別の
、例えば、織機の近くなどの適当な位置に設置される信
号装置２２（第２図）とコード２３で電気結線されてい
る。信号装置２２からの電気信号指令に基づいて各電磁
作動子１３がそのソレノイドの個別的励磁によって作動
されるようにされている。

各端子板２１後部は、第３図、第４図に示すように、ス
ラスト受部４３に固定されて、安定的に支持される。各
端子板２１にたわみが発生しないように、スラスト受部
４３は負荷に応じて強化することができる。横針選択押
動装置１０は前記スラスト受部４３を介して前記駆動手
段により前後動作が可能である。前板１７は、左右の案
内手段２４によって案内されてスライドベアリング１６
と共に装置枠１１に対して接近作動が出来るように支持
されている。案内手段２４では、案内部材２５に穿設さ
れた前後貫通孔２６にスライドビン２７が滑動自在に嵌
挿されている。ピン２７の前端は前板１７にボルトなど
によって固定連結されており、ビン２７の後端は装置枠
１１の背部にあるストッパ一部材２８で止められている
。これによって、前板１７は、スライドベアリング１６
によって装置枠１１の前方に所定間隔を保つ位置にある
と共に、案内手段２４０貫通孔２６に沿ったスライドピ
ン２７の滑動による案内で装置枠１１に接近可能である
。

また、装置枠１１の左右両側にはブラケット２９が付設
され、このブラケット２９に軸３０を有するアタッチメ
ント部材（図示せず）を適宜取り付けることによって、
この装置１０全体をジャカード機に簡単に装着できる。

各段の電磁作動子１３列は、カートリッジ式に構成され
ている。即ち、第１図に示すように、カートリッジ４０
は、横約１５０ｍｍ、縦１２０ｍｍ。

厚み約６１の薄い箱である。材質は、鉄板などの磁性体
が好ましい。

カートリッジ４０の前方には、前記ブシュロッド１５の
摺動用貫通孔４４が設けられている。各ブツシュロッド
１５０頭部１日は、合成樹脂材のようなもので横針７よ
りも太く形成され、その頭部１８とバンパ一部材２０と
の間の前板１７からの前方への突出差長、並びに装置枠
１１と前板１７との間の間隔は横針７の押されるべき作
動量において適当に設定され、例えば９ｍ１ｌ程度であ
る。

各ソレノイド式電磁作動子１３においては、第５図（第
１実施例）および第６図（第２実施例）に示すように、
棒状の磁性体としての鉄芯３１がボビン（円筒）３４内
で揺動可能に設定されている。各鉄芯３１及び各ブツシ
ュロッド１５の左右方向に間隔を開けて永久磁石３５が
配列されている。ボビン３４の上には電気信号出力装置
２２からの電気信号による選択的励磁のための励磁コイ
ル３２が多重に巻きつけられている。電磁コイル３２は
電磁コイルの電源と導線３２ａにより結線されている。

第１実施例と第２実施例は、磁極の配置において異なる
。第１実施例はコイルの両端てＮ、Ｓ極を正反対に配置
する方法で、第２実施例はコイルの両端で同方向に配置
する方法である。

第１実施例によれば、第５図の拡大断面図に示すように
、鉄芯３１の先端側が永久磁石３５ａのＮ−５極の磁極
間を可動なように、後端側が装置枠１１に対して縦のピ
ン３３で枢着されている。

鉄芯の後端側には先端側と正反対にＳ、Ｎ極がくるよう
に永久磁石３５ｂが配置されている。この構成により、
コイル両端で磁性体を同方向に駆動する力が発生する。

本発明の第２実施例によれば、第６図の拡大断面図に示
すように、鉄芯３１の先端側には永久磁石３５ａのＮ−
５極が、後端側永久磁石３５ｃのＮ、Ｓ極と同方向に配
置されている。第１実施例と異なり、各鉄芯３１の後端
側はビンで枢着されておらず、先端側と対象的な頭部３
６が形成されている。コイルが励磁されたとき、鉄芯３
１の先端および後端はボビン３４中夫の支点３７を中心
に左右に揺動可能である。この構成により、コイル両端
で反対方向の力、即ち偶力が発生する。

なお、揺動支点を形成しやすくするため、図示するよう
に、ボビン３４の肉厚を支点付近で内側に向けて厚くす
ることが好ましい。

何れの実施例においても導線３２ａ自体は動かないので
、その太さは自由に選択できる。例えば、太く硬いもの
とすることも出来るし、細くしてプリント基板などに埋
め込むことも出来る。長さも自由であるが、通常わざわ
ざ長くする必要はないので、従来の導線よりも相当に短
縮でき、その結果、装置を小型化できる。

このカートリッジ４０を横針押動装置内１０に押し込み
やすいように、各カートリッジ４０にはスライダ一部分
４１が形成されており、押動装置１０側にはこのスライ
ダ一部分４】がスライドするレール４２（第４図）が設
けられている。

［発明の効果］本発明においては、励磁コイルをボビンに巻き付け、そ
のボビン内で前記磁性体を揺動可能としているので、コ
イル自体は全く動かない。そのため、導線に疲労を与え
ることがなく、断線の原因を除去することが出来る。

また、磁性体の先端の作動点の汚れなどによる動作不良
時に磁性体のみを抜き取って洗浄、補修することが出来
る。

さらに、第１実施例に特有な効果としては、次の点を指
摘できる。即ち、揺動支点が固定でき、磁性体へのスラ
スト荷重がこの部分で受けられる。

さらに、同じコイル長さの時に後者より揺動半径が大き
く、揺動角が小さく回避エリアが長く取れる。

第２実施例に特有な効果としては、次の点を指摘できる
。即ち、前記偶力により、支点がコイル中心部に形成さ
れるため、固定した支点は不要となる。偶力のため、揺
動回転力が前者よりも大きく、非励磁の時の保磁力も大
きくなる。また、揺動回転力が大きいので、汚れ付着な
どによる揺動初朋負荷に対しても十分対応できる。その
結果、長期間使用においてメンテナンスが容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明において使用するカートリッジの一部
破断した斜視図である。第２図は、本発明装置の概略機構図である。第３図は、本発明の横針選択押動装置の横断面図である
。第４図は、本発明の横針選択押動装置の縦断面図である
。第５図は、ソレノイドコイルの一部拡大断面図である。第６図は、別の実施例にかかるソレノイドコイルの一部
拡大断面図である。、ジャカード機、検針０．検針選択装置、電磁作動子、電気信号出力装置、励磁コイル、ピン、ボビン１　、　。７゜１０゜１３゜２２、　。３２゜３３゜３４゜３５、、、永久磁石４０、、、カートリッジ第２図

Claims

【特許請求の範囲】ジャカード機（１）の横針（７）の一端側に設けられる
、押動すべき横針の選択装置（１０）と、この選択装置
にその作動制御信号を与える電気信号出力装置（２２）
とを備え、前記選択装置（１０）は、装置枠に前記ジャカード機の
各横針（７）に対応する複数の電磁作動子（１３）を配
列装備すると共に、それら各作動子は作動のためのＮ極
とＳ極の磁極を提供する永久磁石（３５）を備え、前記各作動子（１３）においては、棒状磁性体（３１）
の先端が前記永久磁石のＮ極とＳ極の磁極間を可動であ
り、棒状磁性体（３１）の外部に、前記磁性体を前記電
気出力装置（２２）からの電気信号によって選択的に励
磁するための励磁コイル（３２）が設けられており、前記各作動子（１３）が、その前記励磁コイル（３２）
への前記電気信号出力装置（２２）からの電気信号によ
る励磁の極性に応じて、その前記磁性体（３１）の先端
側が前記永久磁石のＮ極に吸着される位置とＳ極に吸着
される位置との２つの回動動作位置を取り、この２つの
回動動作位置の内の一方と他方とで、横針（７）に対し
て直接的にまたは別部材を介して係合しうる位置と係合
しえない位置とを選択的に占めるようにしたジャカード
機の横針押動制御装置（１０）において、前記励磁コイ
ル（３２）をボビン（３４）に巻き付け、そのボビン（
３４）内で前記磁性体（３１）を揺動可能としたことを
特徴とするジャカード機の横針押動制御装置。２、棒状磁性体（３１）は、先端が前記永久磁石のＮ極
とＳ極の磁極間を可動なように後端側がピン（３３）で
固定されている請求項第１項記載の装置。３、棒状磁性体（３１）は、先端が前記永久磁石のＮ極
とＳ極の磁極間を可動であり、後端は先端のＮ極、Ｓ極
と同方向に設けられた永久磁石の磁極間を可動である請
求項第１項記載の装置。