JPH06303923A - 野菜入りこんにゃくおよびその製造方法 - Google Patents
野菜入りこんにゃくおよびその製造方法Info
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- JPH06303923A JPH06303923A JP5115291A JP11529193A JPH06303923A JP H06303923 A JPH06303923 A JP H06303923A JP 5115291 A JP5115291 A JP 5115291A JP 11529193 A JP11529193 A JP 11529193A JP H06303923 A JPH06303923 A JP H06303923A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 凍結摩砕した野菜ペーストまたは単細胞化し
た乾燥野菜粉末を含有してなる野菜入りこんにゃくおよ
びそれらのpHを5〜9に調節することにより、こんに
ゃく本来のアルカリ臭味を消失せしめた野菜入りこんに
ゃくを得る。 【効果】 製品がきれいな野菜色に着色され、かつ野菜
のかおりに着香され、しかもアルカリ臭味がしないの
で、従来のこんにゃくに比較して、おいしく、食べやす
く、栄養価に富んだpHを調節した野菜入りこんにゃく
が得られる。
た乾燥野菜粉末を含有してなる野菜入りこんにゃくおよ
びそれらのpHを5〜9に調節することにより、こんに
ゃく本来のアルカリ臭味を消失せしめた野菜入りこんに
ゃくを得る。 【効果】 製品がきれいな野菜色に着色され、かつ野菜
のかおりに着香され、しかもアルカリ臭味がしないの
で、従来のこんにゃくに比較して、おいしく、食べやす
く、栄養価に富んだpHを調節した野菜入りこんにゃく
が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜の天然色素により
こんにゃくに着色し、さらに野菜の栄養価をそのままこ
んにゃくに保持させた野菜入りこんにゃくおよびその製
造方法に関する。
こんにゃくに着色し、さらに野菜の栄養価をそのままこ
んにゃくに保持させた野菜入りこんにゃくおよびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、野菜の天然色素によりこんに
ゃくに着色してきれいな色調を与え、あわせてその栄養
価を高めようとする試みが種種なされてきた。たとえ
ば、こんにゃくに生野菜ジュースや生野菜の絞り汁を入
れたもの(特開昭63−146765号公報、特開平3
−83555号公報)、小片の生野菜を少量混入したも
の(特開昭60−30662号公報)、さらにはこれら
の生野菜を単細胞化酵素によって単細胞化した乾燥野菜
粉末を添加したもの(特開平3−232474号公報)
等が知られている。
ゃくに着色してきれいな色調を与え、あわせてその栄養
価を高めようとする試みが種種なされてきた。たとえ
ば、こんにゃくに生野菜ジュースや生野菜の絞り汁を入
れたもの(特開昭63−146765号公報、特開平3
−83555号公報)、小片の生野菜を少量混入したも
の(特開昭60−30662号公報)、さらにはこれら
の生野菜を単細胞化酵素によって単細胞化した乾燥野菜
粉末を添加したもの(特開平3−232474号公報)
等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の技術のうち、野菜を生のままですりつぶしたり絞
ったりして混入する方法は、その過程において、本来野
菜に含まれているビタミン類や各種ミネラルが破壊され
てしまい、利用できる栄養成分が激減し、野菜の色素だ
けしか利用していないことになる。その上、このような
天然色素は、耐熱性がないので加熱温度に限界があり、
こんにゃくの色調をあざやかに保たせるためには、こん
にゃくに対する十分な殺菌温度、加熱時間がとれないと
いう欠点があった。
従来の技術のうち、野菜を生のままですりつぶしたり絞
ったりして混入する方法は、その過程において、本来野
菜に含まれているビタミン類や各種ミネラルが破壊され
てしまい、利用できる栄養成分が激減し、野菜の色素だ
けしか利用していないことになる。その上、このような
天然色素は、耐熱性がないので加熱温度に限界があり、
こんにゃくの色調をあざやかに保たせるためには、こん
にゃくに対する十分な殺菌温度、加熱時間がとれないと
いう欠点があった。
【0004】また、一般にこんにゃくは、pHが高いの
で製品のアルカリ臭味が強く、せっかく生野菜のジュー
スや絞り汁あるいは小片などを混入しても、その野菜風
味が消されてしまうという欠点があった。さらに、この
ような生の野菜類は、収穫時期が限定されている上に日
持ちも悪いので、その供給にむらがあり、安価かつ安定
に入手することが困難である。
で製品のアルカリ臭味が強く、せっかく生野菜のジュー
スや絞り汁あるいは小片などを混入しても、その野菜風
味が消されてしまうという欠点があった。さらに、この
ような生の野菜類は、収穫時期が限定されている上に日
持ちも悪いので、その供給にむらがあり、安価かつ安定
に入手することが困難である。
【0005】次に、このようなこんにゃくに単細胞化酵
素によって単細胞化した乾燥野菜粉末を添加すると、こ
んにゃくの強いアルカリ性のため野菜色素の変色が起こ
り、天然野菜のようなきれいな色調を与えることが不可
能である上に、アルカリ臭が鼻について食べにくくなる
などという問題点があった。
素によって単細胞化した乾燥野菜粉末を添加すると、こ
んにゃくの強いアルカリ性のため野菜色素の変色が起こ
り、天然野菜のようなきれいな色調を与えることが不可
能である上に、アルカリ臭が鼻について食べにくくなる
などという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記野菜
入りこんにゃくの従来の欠点を解消すべく鋭意研究を重
ねた結果、こんにゃく自体のpHを調節することによ
り、その目的を達し得ることを知り、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明における野菜入りこんにゃ
くの製造方法は、製品の野菜入りこんにゃくのpHを5
〜9に調節することを特徴とするものである。そして、
このpHの調節は、こんにゃく精粉に添加する酸味料の
量を調整することにより行なわれる。
入りこんにゃくの従来の欠点を解消すべく鋭意研究を重
ねた結果、こんにゃく自体のpHを調節することによ
り、その目的を達し得ることを知り、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明における野菜入りこんにゃ
くの製造方法は、製品の野菜入りこんにゃくのpHを5
〜9に調節することを特徴とするものである。そして、
このpHの調節は、こんにゃく精粉に添加する酸味料の
量を調整することにより行なわれる。
【0007】本発明に用いられる凍結摩砕した野菜ペー
ストとは、生野菜を冷凍しそのまま摩砕したミクロペー
ストをいい、原料の野菜としては、たとえばグリーンピ
ース、ほうれん草、コーン、グリーンアスパラガス、か
ぼちゃ、にんじん等である。なお、これらは混合して使
用してもさしつかえない。野菜ペーストの添加量は、膨
潤水に対して3〜10重量%好ましくは4〜8重量%で
ある。この添加量が3重量%未満では、野菜の色および
かおりを出すことができず、10重量%を越えると、こ
んにゃくがゲル化しにくくなる。
ストとは、生野菜を冷凍しそのまま摩砕したミクロペー
ストをいい、原料の野菜としては、たとえばグリーンピ
ース、ほうれん草、コーン、グリーンアスパラガス、か
ぼちゃ、にんじん等である。なお、これらは混合して使
用してもさしつかえない。野菜ペーストの添加量は、膨
潤水に対して3〜10重量%好ましくは4〜8重量%で
ある。この添加量が3重量%未満では、野菜の色および
かおりを出すことができず、10重量%を越えると、こ
んにゃくがゲル化しにくくなる。
【0008】本発明に用いられる単細胞化した乾燥野菜
粉末とは、野菜に単細胞化酵素を作用させて野菜の組織
を単細胞化し、さらにそれを水洗、乾燥させて得られる
粉末をいい、原料の野菜としては、前記の野菜ペースト
の場合のものが使用できる。また、2種以上を混合使用
できることも同様である。乾燥野菜粉末の添加量は、こ
んにゃく精粉に対して、5〜30重量%好ましくは10
〜20重量%である。この添加量が5重量%未満では、
野菜の色調を出すことができず、30重量%を越える
と、こんにゃくの着色が濃くなりすぎ、またこんにゃく
の凝固を阻害する。
粉末とは、野菜に単細胞化酵素を作用させて野菜の組織
を単細胞化し、さらにそれを水洗、乾燥させて得られる
粉末をいい、原料の野菜としては、前記の野菜ペースト
の場合のものが使用できる。また、2種以上を混合使用
できることも同様である。乾燥野菜粉末の添加量は、こ
んにゃく精粉に対して、5〜30重量%好ましくは10
〜20重量%である。この添加量が5重量%未満では、
野菜の色調を出すことができず、30重量%を越える
と、こんにゃくの着色が濃くなりすぎ、またこんにゃく
の凝固を阻害する。
【0009】本発明に用いられる酸味料とは、被覆有機
酸または被覆有機酸塩製剤であり、芯物質としての酒石
酸水素カリウム、アジピン酸、クエン酸、アスコルビン
酸、リンゴ酸、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、
酒石酸、フマル酸、硫酸カルシウム、クエン酸カルシウ
ム、グルコン酸カルシウム、酸性ピロリン酸カルシウ
ム、第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、第
三リン酸カルシウム等を、被覆剤としての天然油脂、硬
化油、ワックス、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸または
その他の脂質を用いて表面被覆したものである。酸味料
の添加量は、こんにゃくに添加するアルカリ量に対し
て、野菜ペースト使用の場合は0〜100重量%、乾燥
野菜粉末使用の場合は20〜100重量%である。添加
量がこれらの範囲からはずれる、すなわち野菜ペースト
使用の場合100重量%を越えると、製品のpHが低く
なりすぎ酸臭が強くなり、乾燥野菜粉末使用の場合20
重量%未満では、アルカリ臭が強くなり、100重量%
を越えると、野菜ペースト使用の場合と同様、製品のp
Hが低くなりすぎ酸臭が強くなるので好ましくない。
酸または被覆有機酸塩製剤であり、芯物質としての酒石
酸水素カリウム、アジピン酸、クエン酸、アスコルビン
酸、リンゴ酸、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、
酒石酸、フマル酸、硫酸カルシウム、クエン酸カルシウ
ム、グルコン酸カルシウム、酸性ピロリン酸カルシウ
ム、第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、第
三リン酸カルシウム等を、被覆剤としての天然油脂、硬
化油、ワックス、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸または
その他の脂質を用いて表面被覆したものである。酸味料
の添加量は、こんにゃくに添加するアルカリ量に対し
て、野菜ペースト使用の場合は0〜100重量%、乾燥
野菜粉末使用の場合は20〜100重量%である。添加
量がこれらの範囲からはずれる、すなわち野菜ペースト
使用の場合100重量%を越えると、製品のpHが低く
なりすぎ酸臭が強くなり、乾燥野菜粉末使用の場合20
重量%未満では、アルカリ臭が強くなり、100重量%
を越えると、野菜ペースト使用の場合と同様、製品のp
Hが低くなりすぎ酸臭が強くなるので好ましくない。
【0010】
【発明の効果】野菜ペーストを添加したこんにゃくの場
合は、野菜ペーストにより製品が着色、着香され、pH
を5〜9に調節することで、こんにゃく本来のアルカリ
臭を消失せしめ、製品に野菜本来の色、香り等の素材そ
のものの特徴を反映させ、従来のこんにゃく製品よりも
おいしく、食べやすい中性のこんにゃく製品を得ること
ができる。
合は、野菜ペーストにより製品が着色、着香され、pH
を5〜9に調節することで、こんにゃく本来のアルカリ
臭を消失せしめ、製品に野菜本来の色、香り等の素材そ
のものの特徴を反映させ、従来のこんにゃく製品よりも
おいしく、食べやすい中性のこんにゃく製品を得ること
ができる。
【0011】乾燥野菜粉末を添加したこんにゃくの場合
は、乾燥野菜粉末により製品が着色され、pHを5〜9
に調節することで、こんにゃく本来のアルカリ臭を消失
せしめ、製品の退色変化がなく日持ちも良く、さらに野
菜本来の色調および栄養価を保持したこんにゃく製品を
得ることができる。
は、乾燥野菜粉末により製品が着色され、pHを5〜9
に調節することで、こんにゃく本来のアルカリ臭を消失
せしめ、製品の退色変化がなく日持ちも良く、さらに野
菜本来の色調および栄養価を保持したこんにゃく製品を
得ることができる。
【0012】
【実施例、比較例】以下、実施例および比較例により、
本発明をさらに詳細に説明する。
本発明をさらに詳細に説明する。
【0013】 実施例1(かぼちゃペースト入りこんにゃくの製造) 50℃の温水50リットルを入れた攪拌タンク内に、冷
凍かぼちゃペースト(新進食料工業株式会社製品)3k
gを入れ均一に分散するまで攪拌した。次いで、こんに
ゃく精粉1.28kgと、フマル酸をなたね硬化油で被
覆した酸味料(日本油脂株式会社製品)28.4gとを
粉体混合したものを、攪拌しながら攪拌タンク内に投入
した。5分間攪拌後、40分間放置し、水20リットル
に水酸化カルシウム180gを溶解した石灰水を、2.
0リットル/分の流量で注入しながら練り合わせ、20
kg/分の速度で吐出せしめた。この混合物をこんにゃ
く型枠に流し込み、約2時間放置後裁断し、そのブロッ
ク状ゲル化物を60℃の0.025重量%濃度の石灰水
中に一夜浸漬した。次いで、生成物を200gの大きさ
に切断し、パウチに入れ90℃で60分間煮沸して、き
れいな黄色をしたpH7.2のかぼちゃペースト入りこ
んにゃくを得た。得られた製品は、かぼちゃのかおりが
し、スライスして刺身こんにゃくとして官能テストを行
なった結果、パネラー10人のうち9人が、こんにゃく
の食感にかぼちゃの風味が加わって、極めて美味である
という評価を下した。さらに、この製品の栄養価につい
て調べたところ、総カロチン量としては、生のかぼちゃ
相当量の85重量%が検出された。また、室温において
30cmの距離から30Wの蛍光灯の照射を続けたが、
30日間退色は認められなかった。
凍かぼちゃペースト(新進食料工業株式会社製品)3k
gを入れ均一に分散するまで攪拌した。次いで、こんに
ゃく精粉1.28kgと、フマル酸をなたね硬化油で被
覆した酸味料(日本油脂株式会社製品)28.4gとを
粉体混合したものを、攪拌しながら攪拌タンク内に投入
した。5分間攪拌後、40分間放置し、水20リットル
に水酸化カルシウム180gを溶解した石灰水を、2.
0リットル/分の流量で注入しながら練り合わせ、20
kg/分の速度で吐出せしめた。この混合物をこんにゃ
く型枠に流し込み、約2時間放置後裁断し、そのブロッ
ク状ゲル化物を60℃の0.025重量%濃度の石灰水
中に一夜浸漬した。次いで、生成物を200gの大きさ
に切断し、パウチに入れ90℃で60分間煮沸して、き
れいな黄色をしたpH7.2のかぼちゃペースト入りこ
んにゃくを得た。得られた製品は、かぼちゃのかおりが
し、スライスして刺身こんにゃくとして官能テストを行
なった結果、パネラー10人のうち9人が、こんにゃく
の食感にかぼちゃの風味が加わって、極めて美味である
という評価を下した。さらに、この製品の栄養価につい
て調べたところ、総カロチン量としては、生のかぼちゃ
相当量の85重量%が検出された。また、室温において
30cmの距離から30Wの蛍光灯の照射を続けたが、
30日間退色は認められなかった。
【0014】 実施例2(ほうれん草ペースト入りこんにゃくの製造) 実施例1において、冷凍かぼちゃペーストの代わりに、
冷凍ほうれん草ペースト(新進食料工業株式会社製品)
を用いる以外は、実施例1に準じて実施し、pH7.2
のほうれん草ペースト入りこんにゃくを得た。得られた
製品は、あざやかな緑色を呈し、かつほうれん草の芳香
がしていた。これを煮込んだものを官能テストに供した
結果、パネラー10人のうち7人が、こんにゃくの食感
にほうれん草の風味が加わって、極めて美味であるとい
う評価を下した。さらに、この製品の栄養価について調
べたところ、総カロチン量としては、生のほうれん草相
当量の82重量%が検出された。また、実施例1と同様
に退色テストを行なったが、30日間退色は認められな
かった。
冷凍ほうれん草ペースト(新進食料工業株式会社製品)
を用いる以外は、実施例1に準じて実施し、pH7.2
のほうれん草ペースト入りこんにゃくを得た。得られた
製品は、あざやかな緑色を呈し、かつほうれん草の芳香
がしていた。これを煮込んだものを官能テストに供した
結果、パネラー10人のうち7人が、こんにゃくの食感
にほうれん草の風味が加わって、極めて美味であるとい
う評価を下した。さらに、この製品の栄養価について調
べたところ、総カロチン量としては、生のほうれん草相
当量の82重量%が検出された。また、実施例1と同様
に退色テストを行なったが、30日間退色は認められな
かった。
【0015】 実施例3(かぼちゃペースト入り白滝の製造) 20℃の水50リットルを入れた攪拌タンク内に、冷凍
かぼちゃペースト(実施例1と同じ)3kgを入れ均一
に分散するまで攪拌した。次いで、こんにゃく精粉1.
5kgと、アスコルビン酸を牛脂硬化油で被覆した酸味
料(日本油脂株式会社製品)32.1gとを粉体混合し
たものを、攪拌しながら攪拌タンク内に投入した。7分
間攪拌後、1時間30分放置し、水20リットルに水酸
化カルシウム250gを溶解した石灰水を、1.6リッ
トル/分の流量で注入しながら練り合わせ、15kg/
分の速度で吐出せしめた。この混合物を白滝用ノズルを
通して65℃の温水槽に流出せしめ、成形固化させた。
次いで、その麺線状のゲル化物を長さ20cmに切断
し、200gずつパウチに入れ90℃で30分間煮沸し
て、きれいな黄色をしたpH7.4のかぼちゃペースト
入り白滝を得た。得られた製品は、かぼちゃのかおりが
し、それについて官能テストを行なった結果、パネラー
10人全員が、白滝の食感にかぼちゃの風味が加わっ
て、極めて美味であるという評価を下した。さらに、こ
の製品の栄養価について調べたところ、総カロチン量と
しては、生のかぼちゃ相当量の72重量%が検出され
た。また、実施例1と同様に退色テストを行なったが、
30日間退色は認められなかった。
かぼちゃペースト(実施例1と同じ)3kgを入れ均一
に分散するまで攪拌した。次いで、こんにゃく精粉1.
5kgと、アスコルビン酸を牛脂硬化油で被覆した酸味
料(日本油脂株式会社製品)32.1gとを粉体混合し
たものを、攪拌しながら攪拌タンク内に投入した。7分
間攪拌後、1時間30分放置し、水20リットルに水酸
化カルシウム250gを溶解した石灰水を、1.6リッ
トル/分の流量で注入しながら練り合わせ、15kg/
分の速度で吐出せしめた。この混合物を白滝用ノズルを
通して65℃の温水槽に流出せしめ、成形固化させた。
次いで、その麺線状のゲル化物を長さ20cmに切断
し、200gずつパウチに入れ90℃で30分間煮沸し
て、きれいな黄色をしたpH7.4のかぼちゃペースト
入り白滝を得た。得られた製品は、かぼちゃのかおりが
し、それについて官能テストを行なった結果、パネラー
10人全員が、白滝の食感にかぼちゃの風味が加わっ
て、極めて美味であるという評価を下した。さらに、こ
の製品の栄養価について調べたところ、総カロチン量と
しては、生のかぼちゃ相当量の72重量%が検出され
た。また、実施例1と同様に退色テストを行なったが、
30日間退色は認められなかった。
【0016】 実施例4(ほうれん草ペースト入り白滝の製造) 実施例3において、冷凍かぼちゃペーストの代わりに、
ほうれん草ペースト(実施例2と同じ)を用いる以外
は、実施例3に準じて実施し、pH7.4のほうれん草
ペースト入り白滝を得た。得られた製品は、あざやかな
緑色を呈し、かつほうれん草の芳香がしていた。これを
煮込んだものを官能テストに供した結果、パネラー10
人のうち8人が、白滝の食感にほうれん草の風味が加わ
って、極めて美味であるという評価を下した。さらに、
この製品の栄養価について調べたところ、総カロチン量
としては、生のほうれん草相当量の68重量%が検出さ
れた。また、実施例1と同様に退色テストを行なった
が、30日間退色は認められなかった。
ほうれん草ペースト(実施例2と同じ)を用いる以外
は、実施例3に準じて実施し、pH7.4のほうれん草
ペースト入り白滝を得た。得られた製品は、あざやかな
緑色を呈し、かつほうれん草の芳香がしていた。これを
煮込んだものを官能テストに供した結果、パネラー10
人のうち8人が、白滝の食感にほうれん草の風味が加わ
って、極めて美味であるという評価を下した。さらに、
この製品の栄養価について調べたところ、総カロチン量
としては、生のほうれん草相当量の68重量%が検出さ
れた。また、実施例1と同様に退色テストを行なった
が、30日間退色は認められなかった。
【0017】 比較例1(かぼちゃジュース入りこんにゃくの製造) 実施例1において、冷凍かぼちゃペーストの代わりに、
生のかぼちゃジュースを用いる以外は、実施例1に準じ
て実施し、pH7.2のかぼちゃジュース入りこんにゃ
くを得た。得られた製品の栄養価について調べたとこ
ろ、総カロチン量としては、生のかぼちゃ相当量の38
重量%しか検出されなかった。また、この製品はきれい
な黄色を呈していたが、実施例1と同様に退色テストを
行なったところ、2日目には退色し始め5日目にはまだ
らになってしまった。
生のかぼちゃジュースを用いる以外は、実施例1に準じ
て実施し、pH7.2のかぼちゃジュース入りこんにゃ
くを得た。得られた製品の栄養価について調べたとこ
ろ、総カロチン量としては、生のかぼちゃ相当量の38
重量%しか検出されなかった。また、この製品はきれい
な黄色を呈していたが、実施例1と同様に退色テストを
行なったところ、2日目には退色し始め5日目にはまだ
らになってしまった。
【0018】 比較例2(かぼちゃペースト入りこんにゃくの製造) 実施例1において、酸味料を用いない以外は、実施例1
に準じて実施し、pH11.5のかぼちゃペースト入り
こんにゃくを得た。得られた製品は、きれいな黄色を呈
していたが、アルカリ臭が強くかぼちゃの良いかおりは
しなかった。また、スライスして刺身こんにゃくとして
官能テストを行なった結果、パネラー10人全員が、お
いしくないという評価を下した。
に準じて実施し、pH11.5のかぼちゃペースト入り
こんにゃくを得た。得られた製品は、きれいな黄色を呈
していたが、アルカリ臭が強くかぼちゃの良いかおりは
しなかった。また、スライスして刺身こんにゃくとして
官能テストを行なった結果、パネラー10人全員が、お
いしくないという評価を下した。
【0019】 比較例3(ほうれん草ジュース入りこんにゃくの製造) 実施例2において、冷凍ほうれん草ペーストの代わり
に、生のほうれん草ジュースを用いる以外は、実施例2
に準じて実施し、pH7.2のほうれん草ジュース入り
こんにゃくを得た。得られた製品の栄養価について調べ
たところ、総カロチン量としては、生のほうれん草相当
量の38重量%しか検出されなかった。また、この製品
はきれいな緑色を呈していたが、実施例1と同様に退色
テストを行なったところ、2日目には退色し始め3日目
にはまだらになってしまった。
に、生のほうれん草ジュースを用いる以外は、実施例2
に準じて実施し、pH7.2のほうれん草ジュース入り
こんにゃくを得た。得られた製品の栄養価について調べ
たところ、総カロチン量としては、生のほうれん草相当
量の38重量%しか検出されなかった。また、この製品
はきれいな緑色を呈していたが、実施例1と同様に退色
テストを行なったところ、2日目には退色し始め3日目
にはまだらになってしまった。
【0020】 比較例4(ほうれん草ペースト入りこんにゃくの製造) 実施例2において、酸味料を用いない以外は、実施例2
に準じ実施し、pH11.6のほうれん草ペースト入り
こんにゃくを得た。得られた製品は、きれいな緑色を呈
していたが、アルカリ臭が強くほうれん草の良いかおり
はしなかった。また、スライスして刺身こんにゃくとし
て官能テストを行なった結果、パネラー10人全員が、
おいしくないという評価を下した。
に準じ実施し、pH11.6のほうれん草ペースト入り
こんにゃくを得た。得られた製品は、きれいな緑色を呈
していたが、アルカリ臭が強くほうれん草の良いかおり
はしなかった。また、スライスして刺身こんにゃくとし
て官能テストを行なった結果、パネラー10人全員が、
おいしくないという評価を下した。
【0021】 比較例5(かぼちゃジュース入り白滝の製造) 実施例3において、冷凍かぼちゃペーストの代わりに、
生のかぼちゃジュースを用いる以外は、実施例3に準じ
て実施し、pH7.2のかぼちゃジュース入り白滝を得
た。得られた製品の栄養価について調べたところ、総カ
ロチン量としては、生のかぼちゃ相当量の32重量%し
か検出されなかった。また、この製品はきれいな黄色を
呈していたが、実施例1と同様に退色テストを行なった
ところ、2日目には退色し始め4日目にはまだらになっ
てしまった。
生のかぼちゃジュースを用いる以外は、実施例3に準じ
て実施し、pH7.2のかぼちゃジュース入り白滝を得
た。得られた製品の栄養価について調べたところ、総カ
ロチン量としては、生のかぼちゃ相当量の32重量%し
か検出されなかった。また、この製品はきれいな黄色を
呈していたが、実施例1と同様に退色テストを行なった
ところ、2日目には退色し始め4日目にはまだらになっ
てしまった。
【0022】 実施例5(よもぎ粉末入りこんにゃくの製造) こんにゃく精粉1.28kg、フマル酸をなたね硬化油
で被覆した酸味料(実施例1と同じ)28.4gおよび
単細胞化したよもぎ粉末(シングルセル食品株式会社製
品)150gを粉体混合したものを、攪拌しながら50
℃の温水50リットルを入れた攪拌タンク内に投入し
た。5分間攪拌後、40分間放置し、水20リットルに
水酸化カルシウム180gを溶解した石灰水を、2.0
リットル/分の流量で注入しながら練り合わせ、20k
g/分の速度で吐出せしめた。この混合物をこんにゃく
型枠に流し込み、約2時間放置後裁断し、そのブロック
状ゲル化物を60℃の0.025重量%濃度の石灰水中
に一夜浸漬した。次いで、生成物を200gの大きさに
切断し、パウチに入れ121℃で30分間加熱殺菌し
て、深緑色をしたpH7.2のよもぎ粉末入りこんにゃ
くを得た。得られた製品は、食欲をそそる深緑色のこん
にゃくで、スライスして刺身こんにゃくとして官能テス
トを行なった結果、パネラー10人のうち9人が、アル
カリ臭がなく極めて美味であるという評価を下した。さ
らに、この製品の栄養価について調べたところ、総カロ
チン、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンCの各量と
も、生のよもぎ相当量の90重量%以上が検出された。
また、実施例1と同様に退色テストを行なったが、30
日間退色は認められなかった。
で被覆した酸味料(実施例1と同じ)28.4gおよび
単細胞化したよもぎ粉末(シングルセル食品株式会社製
品)150gを粉体混合したものを、攪拌しながら50
℃の温水50リットルを入れた攪拌タンク内に投入し
た。5分間攪拌後、40分間放置し、水20リットルに
水酸化カルシウム180gを溶解した石灰水を、2.0
リットル/分の流量で注入しながら練り合わせ、20k
g/分の速度で吐出せしめた。この混合物をこんにゃく
型枠に流し込み、約2時間放置後裁断し、そのブロック
状ゲル化物を60℃の0.025重量%濃度の石灰水中
に一夜浸漬した。次いで、生成物を200gの大きさに
切断し、パウチに入れ121℃で30分間加熱殺菌し
て、深緑色をしたpH7.2のよもぎ粉末入りこんにゃ
くを得た。得られた製品は、食欲をそそる深緑色のこん
にゃくで、スライスして刺身こんにゃくとして官能テス
トを行なった結果、パネラー10人のうち9人が、アル
カリ臭がなく極めて美味であるという評価を下した。さ
らに、この製品の栄養価について調べたところ、総カロ
チン、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンCの各量と
も、生のよもぎ相当量の90重量%以上が検出された。
また、実施例1と同様に退色テストを行なったが、30
日間退色は認められなかった。
【0023】 実施例6(ほうれん草粉末入りこんにゃくの製造) 実施例5において、単細胞化したよもぎ粉末150gの
代わりに、単細胞化したほうれん草粉末(シングルセル
食品株式会社製品)170gを用いる以外は、実施例5
に準じて実施し、pH7.2のほうれん草粉末入りこん
にゃくを得た。得られた製品は、あざやかな緑色を呈
し、これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パ
ネラー10人全員が、こんにゃくの食感にほうれん草の
きれいな緑色がさえて、極めて美味であるという評価を
下した。また、121℃で30分間加熱殺菌したので、
60日間に渡って食感、色調、呈味性に変化は認められ
ずおいしく食べることができた。さらに、この製品の栄
養価について調べたところ、総カロチン、ビタミン
B1,ビタミンB2,ビタミンCの各量とも、生のほうれ
ん草相当量の90重量%以上が検出された。また、実施
例1と同様に退色テストを行なったが、30日間退色は
認められなかった。
代わりに、単細胞化したほうれん草粉末(シングルセル
食品株式会社製品)170gを用いる以外は、実施例5
に準じて実施し、pH7.2のほうれん草粉末入りこん
にゃくを得た。得られた製品は、あざやかな緑色を呈
し、これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パ
ネラー10人全員が、こんにゃくの食感にほうれん草の
きれいな緑色がさえて、極めて美味であるという評価を
下した。また、121℃で30分間加熱殺菌したので、
60日間に渡って食感、色調、呈味性に変化は認められ
ずおいしく食べることができた。さらに、この製品の栄
養価について調べたところ、総カロチン、ビタミン
B1,ビタミンB2,ビタミンCの各量とも、生のほうれ
ん草相当量の90重量%以上が検出された。また、実施
例1と同様に退色テストを行なったが、30日間退色は
認められなかった。
【0024】 実施例7(にんじん粉末入りこんにゃくの製造) 実施例5において、単細胞化したよもぎ粉末150gの
代わりに、単細胞化したにんじん粉末(シングルセル食
品株式会社製品)190gを用いる以外は、実施例5に
準じて実施し、pH7.2のにんじん粉末入りこんにゃ
くを得た。得られた製品は、きれいなオレンジ色を呈
し、これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パ
ネラー10人全員が、にんじん特有の臭味がなく極めて
美味であるという評価を下した。さらに、この製品の栄
養価について調べたところ、総カロチン、ビタミン
B1,ビタミンB2,ビタミンCの各量とも、生のにんじ
ん相当量の90重量%以上が検出された。また、実施例
1と同様に退色テストを行なったが、30日間退色は認
められなかった。
代わりに、単細胞化したにんじん粉末(シングルセル食
品株式会社製品)190gを用いる以外は、実施例5に
準じて実施し、pH7.2のにんじん粉末入りこんにゃ
くを得た。得られた製品は、きれいなオレンジ色を呈
し、これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パ
ネラー10人全員が、にんじん特有の臭味がなく極めて
美味であるという評価を下した。さらに、この製品の栄
養価について調べたところ、総カロチン、ビタミン
B1,ビタミンB2,ビタミンCの各量とも、生のにんじ
ん相当量の90重量%以上が検出された。また、実施例
1と同様に退色テストを行なったが、30日間退色は認
められなかった。
【0025】実施例8(よもぎ粉末入り白滝の製造) こんにゃく精粉1.5kg、フマル酸をなたね硬化油で
被覆した酸味料(実施例1と同じ)32.1gおよび単
細胞化したよもぎ粉末(実施例5と同じ)200gを粉
体混合したものを、攪拌しながら20℃の水50リット
ルを入れた攪拌タンク内に投入した。5分間攪拌後、1
時間30分放置し、水20リットルに水酸化カルシウム
220gを溶解した石灰水を、1.6リットル/分の流
量で注入しながら練り合わせ、15kg/分の速度で吐
出せしめた。この混合物を白滝用ノズルを通して65℃
の温水槽に流出せしめ、成型固化させた。次いで、その
麺線状のゲル化物を長さ20cmに切断し、250gず
つパウチに入れ120℃で17分間加熱殺菌して、濃い
緑色を呈したpH7.4のよもぎ粉末入り白滝を得た。
得られた製品は、よもぎの深緑色を呈しており、それに
ついて、生のまま官能テストを行なった結果、パネラー
10人のうち9人が、よもぎ独特の臭味がなく白滝の食
感がして、極めて美味であるという評価を下した。さら
に、この製品の栄養価について調べたところ、総カロチ
ン、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンCの各量と
も、生のよもぎ相当量の90重量%以上が検出された。
また、実施例1と同様に退色テストを行なったが、30
日間退色は認められなかった。
被覆した酸味料(実施例1と同じ)32.1gおよび単
細胞化したよもぎ粉末(実施例5と同じ)200gを粉
体混合したものを、攪拌しながら20℃の水50リット
ルを入れた攪拌タンク内に投入した。5分間攪拌後、1
時間30分放置し、水20リットルに水酸化カルシウム
220gを溶解した石灰水を、1.6リットル/分の流
量で注入しながら練り合わせ、15kg/分の速度で吐
出せしめた。この混合物を白滝用ノズルを通して65℃
の温水槽に流出せしめ、成型固化させた。次いで、その
麺線状のゲル化物を長さ20cmに切断し、250gず
つパウチに入れ120℃で17分間加熱殺菌して、濃い
緑色を呈したpH7.4のよもぎ粉末入り白滝を得た。
得られた製品は、よもぎの深緑色を呈しており、それに
ついて、生のまま官能テストを行なった結果、パネラー
10人のうち9人が、よもぎ独特の臭味がなく白滝の食
感がして、極めて美味であるという評価を下した。さら
に、この製品の栄養価について調べたところ、総カロチ
ン、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンCの各量と
も、生のよもぎ相当量の90重量%以上が検出された。
また、実施例1と同様に退色テストを行なったが、30
日間退色は認められなかった。
【0026】 実施例9(ほうれん草粉末入り白滝の製造) 実施例8において、単細胞化したよもぎ粉末200gの
代わりに、単細胞化したほうれん草粉末(実施例6と同
じ)250gを用いる以外は、実施例8に準じて実施
し、pH7.4のほうれん草粉末入り白滝を得た。得ら
れた製品は、ほうれん草のきれいな緑色を呈しており、
これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パネラ
ー10人全員が、ほうれん草独特の臭味がなく白滝の食
感がして、極めて美味であるという評価を下した。ま
た、120℃で17分間加熱殺菌したので、60日間に
渡って食感、色調、呈味性に変化は認められずおいしく
食べることができた。さらに、この製品の栄養価につい
て調べたところ、総カロチン、ビタミンB1,ビタミン
B2,ビタミンCの各量とも、生のほうれん草相当量の
90重量%以上が検出された。また、実施例1と同様に
退色テストを行なったが、30日間退色は認められなか
った。
代わりに、単細胞化したほうれん草粉末(実施例6と同
じ)250gを用いる以外は、実施例8に準じて実施
し、pH7.4のほうれん草粉末入り白滝を得た。得ら
れた製品は、ほうれん草のきれいな緑色を呈しており、
これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パネラ
ー10人全員が、ほうれん草独特の臭味がなく白滝の食
感がして、極めて美味であるという評価を下した。ま
た、120℃で17分間加熱殺菌したので、60日間に
渡って食感、色調、呈味性に変化は認められずおいしく
食べることができた。さらに、この製品の栄養価につい
て調べたところ、総カロチン、ビタミンB1,ビタミン
B2,ビタミンCの各量とも、生のほうれん草相当量の
90重量%以上が検出された。また、実施例1と同様に
退色テストを行なったが、30日間退色は認められなか
った。
【0027】 実施例10(にんじん粉末入り白滝の製造) 実施例8において、単細胞化したよもぎ粉末200gの
代わりに、単細胞化したにんじん粉末(実施例7と同
じ)280gを用いる以外は、実施例8に準じて実施
し、pH7.4のにんじん粉末入り白滝を得た。得られ
た製品は、にんじんのきれいなオレンジ色を呈してお
り、これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パ
ネラー10人のうち9人が、にんじん特有の臭味がなく
白滝の食感がして、極めて美味であるという評価を下し
た。さらに、この製品の栄養価について調べたところ、
総カロチン、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンCの
各量とも、生のにんじん相当量の90重量%以上が検出
された。また、実施例1と同様に退色テストを行なった
が、30日間退色は認められなかった。
代わりに、単細胞化したにんじん粉末(実施例7と同
じ)280gを用いる以外は、実施例8に準じて実施
し、pH7.4のにんじん粉末入り白滝を得た。得られ
た製品は、にんじんのきれいなオレンジ色を呈してお
り、これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パ
ネラー10人のうち9人が、にんじん特有の臭味がなく
白滝の食感がして、極めて美味であるという評価を下し
た。さらに、この製品の栄養価について調べたところ、
総カロチン、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンCの
各量とも、生のにんじん相当量の90重量%以上が検出
された。また、実施例1と同様に退色テストを行なった
が、30日間退色は認められなかった。
【0028】 比較例6(よもぎ粉末入りこんにゃくの製造) 実施例5において、酸味料を用いない以外は、実施例5
に準じて実施し、pH11.5のよもぎ粉末入りこんに
ゃくを得た。得られた製品は、野菜色素がどす黒い緑色
を呈し食欲をそそる色とはならなかった。また、スライ
スして刺身こんにゃくとして官能テストを行なった結
果、パネラー10人全員が、アルカリ臭が鼻につき食べ
にくいという評価を下した。
に準じて実施し、pH11.5のよもぎ粉末入りこんに
ゃくを得た。得られた製品は、野菜色素がどす黒い緑色
を呈し食欲をそそる色とはならなかった。また、スライ
スして刺身こんにゃくとして官能テストを行なった結
果、パネラー10人全員が、アルカリ臭が鼻につき食べ
にくいという評価を下した。
【0029】 比較例7(ほうれん草ジュース入りこんにゃくの製造) 実施例6において、単細胞化したほうれん草粉末170
gの代わりに、生のほうれん草ジュース3kgを用いる
以外は、実施例6に準じて実施し、pH7.2のほうれ
ん草ジュース入りこんにゃくを得た。得られた製品は、
121℃で30分間の加熱殺菌を行なったため、ほうれ
ん草の緑色が褐変し色調が赤黒く変化してしまった。ま
た、これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パ
ネラー10人全員が、ほうれん草独特の生臭いにおいが
して食べにくいとの評価を下した。そこで、同様に製品
を得たのち、90℃で60分間煮沸したところ、褐変は
しなかったが製造後室温(約20℃)に放置すると、3
日目で腐敗し食べられなくなってしまった。さらに、こ
の製品の栄養価について調べたところ、生のほうれん草
相当量に対し、総カロチン量は38重量%、ビタミンB
1,ビタミンB2,ビタミンCの各量はいずれも35重量
%以下しか検出されなかった。
gの代わりに、生のほうれん草ジュース3kgを用いる
以外は、実施例6に準じて実施し、pH7.2のほうれ
ん草ジュース入りこんにゃくを得た。得られた製品は、
121℃で30分間の加熱殺菌を行なったため、ほうれ
ん草の緑色が褐変し色調が赤黒く変化してしまった。ま
た、これを煮込んだものを官能テストに供した結果、パ
ネラー10人全員が、ほうれん草独特の生臭いにおいが
して食べにくいとの評価を下した。そこで、同様に製品
を得たのち、90℃で60分間煮沸したところ、褐変は
しなかったが製造後室温(約20℃)に放置すると、3
日目で腐敗し食べられなくなってしまった。さらに、こ
の製品の栄養価について調べたところ、生のほうれん草
相当量に対し、総カロチン量は38重量%、ビタミンB
1,ビタミンB2,ビタミンCの各量はいずれも35重量
%以下しか検出されなかった。
【0030】 比較例8(にんじん粉末入りこんにゃくの製造) 実施例7において、121℃で30分間の加熱殺菌を、
90℃で60分間の煮沸にした以外は、実施例7に準じ
て実施し、pH7.2のにんじん粉末入りこんにゃくを
得た。得られた製品は、きれいなオレンジ色を呈し、こ
れを煮込んだものを官能テストに供した結果、パネラー
10人全員が、こんにゃくの食感がしておいしいという
評価を下した。しかしながら、その製品を製造後室温
(約20℃)に放置したところ、4日目で腐敗し食べら
れなくなってしまった。
90℃で60分間の煮沸にした以外は、実施例7に準じ
て実施し、pH7.2のにんじん粉末入りこんにゃくを
得た。得られた製品は、きれいなオレンジ色を呈し、こ
れを煮込んだものを官能テストに供した結果、パネラー
10人全員が、こんにゃくの食感がしておいしいという
評価を下した。しかしながら、その製品を製造後室温
(約20℃)に放置したところ、4日目で腐敗し食べら
れなくなってしまった。
Claims (4)
- 【請求項1】 凍結摩砕した野菜ペーストを含有してな
る野菜入りこんにゃく。 - 【請求項2】 単細胞化した乾燥野菜粉末を含有してな
る野菜入りこんにゃく。 - 【請求項3】 製品のpHを5〜9に調節することを特
徴とする凍結摩砕した野菜ペーストを含有してなる野菜
入りこんにゃくの製造方法。 - 【請求項4】 製品のpHを5〜9に調節することを特
徴とする単細胞化した乾燥野菜粉末を含有してなる野菜
入りこんにゃくの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5115291A JPH06303923A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 野菜入りこんにゃくおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5115291A JPH06303923A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 野菜入りこんにゃくおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06303923A true JPH06303923A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14659025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5115291A Pending JPH06303923A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 野菜入りこんにゃくおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06303923A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007141825A1 (ja) * | 2006-05-18 | 2007-12-13 | Keiji Kida | 蒟蒻食材の製造方法および該方法で製造された蒟蒻食材 |
-
1993
- 1993-04-19 JP JP5115291A patent/JPH06303923A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007141825A1 (ja) * | 2006-05-18 | 2007-12-13 | Keiji Kida | 蒟蒻食材の製造方法および該方法で製造された蒟蒻食材 |
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