JPH06303561A - パノラマ画像作成方法及び装置 - Google Patents

パノラマ画像作成方法及び装置

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JPH06303561A
JPH06303561A JP4297771A JP29777192A JPH06303561A JP H06303561 A JPH06303561 A JP H06303561A JP 4297771 A JP4297771 A JP 4297771A JP 29777192 A JP29777192 A JP 29777192A JP H06303561 A JPH06303561 A JP H06303561A
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panoramic
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正志 太田
Hiroshi Kobayashi
博 小林
Tsuneo Sekiya
庸男 関谷
Toshimichi Hamada
敏道 濱田
Kyoko Fukuda
京子 福田
Koji Iijima
康二 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被写体を撮像して作成した画像信号から品質
の良いパノラマ画像を作成する。 【構成】 図4(a)に示されている被写体を右から左
にパンニングし、図4(b)〜(h)に示されている第
1フィールドから第7フィールドの画像を継ぎ合わせて
図4(i)に示されている1枚のパノラマ画像を作成す
る。この場合、パノラマ画像の中央部と第4フィールド
の画像を全部用いているので、中央部の画質が良好であ
る。撮影した画像に応じて、画像を継ぎ合わせる位置や
幅を変えることにより、品質の良いパノラマ画像を作成
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCD等の撮像素子に
より被写体を撮像して作成した画像信号からパノラマ画
像を作成する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CCD等の撮像素子により被写体
を撮像して画像信号を作成し、その画像信号を記録し、
かつビューファインダに供給し、さらに記録した画像信
号を再生してモニタに供給する装置として、カメラ一体
型ビデオテープレコーダ(以下、カムコーダという)や
電子スチルカメラ等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カムコーダ等において、ビューファインダやモニタに供
給される画像信号は1画面ごとの被写体に対応するもの
であったため、ビューファインダやモニタに表示される
画像も1画面ごとのものであった。そのため、同時に表
示される画像は狭い範囲のものとなり、広大な場面や情
景をひと目で見ることができなかった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、CCD等の撮像素子により被写体
を撮像して作成した画像信号からパノラマ画像を作成す
る方法及び装置を提供することを目的とする。また、本
発明は、撮影した画像に応じて画面分割モードを変える
ことにより品質のよいパノラマ画像を得ることのできる
パノラマ画像作成方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0005】さらに、本発明は、継ぎ目での歪みが少な
いパノラマ画像を作成することのできるパノラマ画像作
成方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明は、被写体を撮像して作成した画像信号に
より形成される複数枚の画像の少なくとも一部ずつを継
ぎ合わせてパノラマ画像を作成する時に、画像を継ぎ合
わせる位置及び幅を可変にしたものである。また、本発
明は、被写体を撮像して作成した画像信号により形成さ
れる複数枚の画像の一部ずつを継ぎ合わせてパノラマ画
像を作成する時に、前記レンズの中央部の画像を抜取る
ようにしたものである。
【0007】画像を継ぎ合わせる位置と幅の制御は、画
像信号を記憶手段に記憶する時に、記憶を可能にするタ
イミングと書込みアドレスを設定することにより行う。
【0008】
【作用】本発明によれば、撮影した画像に応じて画像を
継ぎ合わせる位置及び幅を可変にしたので、パノラマ画
像の継ぎ目の位置と継ぎ目の間隔を変えることができ
る。したがって、品質のよいパノラマ画像を作成するこ
とができる。また、レンズ中央部の画像を使用したの
で、継ぎ目での歪みが少ないパノラマ画像を作成するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明によるパノラマ画
像作成原理の説明図である。まず、この図を参照しなが
ら、パノラマ画像作成原理を説明する。図1(a)は被
写体と画像との関係を示している。ここでは、被写体は
規則的な三角形のパターンであり、水平方向の3画面分
が示されている。図の上部に付された番号は、画面の右
から左にパンニングを行った場合のフィールド番号を示
している。つまり、第1フィールドから第7フィールド
まで6フィールド動く間に2画面分のパンニングが行わ
れる。そして、2画面分の画像から1枚のパノラマ画像
が作成される。
【0010】図1(b)は第1フィールドの画像であ
る。この画面の中心から左側の幅x0の部分を抜取り、
水平方向及び垂直方向を1/2に縮小して画像メモリに
書込む。このように縮小する理由は2画面分の画像を1
画面内に作成するためである。図1(f)は画像メモリ
に書込まれた画像を示している。画面の上下1/4の幅
の部分はブランクされ、中央部の1/2の幅の部分に画
像が書込まれる。ここでは、画面左端から幅x0 /2の
部分に書込まれる。図1(b)の画面から幅x0の部分
を抜取り、水平方向及び垂直方向を1/2に縮小するに
は画像メモリを用いる。例えば、図1(b)の画像を画
像メモリに書込み、幅x0 の部分に対する読出しアドレ
スを1個飛びに与えることで実現する。
【0011】図1(c)は第2フィールドの画像であ
る。第1フィールドの画像との間に水平方向にx1 移動
しているので、画面の中心から左側の幅x1 の部分を抜
取り、水平方向及び垂直方向を1/2に縮小して画像メ
モリに書込む。図1(g)は画像メモリに書込まれた画
像を示している。ここでは、図1(f)で書込まれた部
分に続けて幅x1 /2の部分に書込まれる。
【0012】同様に、図1(d)は第3フィールドの画
像である。第2フィールドの画像との間に水平方向にx
2 移動しているので、画面の中心から左側の幅x2 の部
分を抜取り、水平方向及び垂直方向を1/2に縮小して
画像メモリに書込む。図1(h)は画像メモリに書込ま
れた画像を示している。ここでは、図1(g)で書込ま
れ部分に続けて幅x2 /2の部分に書込まれる。
【0013】以上の動作を第7フィールドまで繰り返せ
ば、2画面分のパノラマ画像を1画面内に作成すること
ができる。ただし、第1フィールドで幅x0 の部分を抜
取って画像メモリに書込んでいるので、第7フィールド
ではその分書き込む幅を少なくする。ここで、パノラマ
画像の書込みが終了したことは、画像メモリの書込みア
ドレスが画面の右端に対応する値になったことや後述す
るライトイネーブル信号のタイミングにより検出するこ
とができる。なお、図は第5フィールド以降は省略し
た。
【0014】図2は図1で説明した画像メモリの水平方
向のWE(ライトイネーブル信号:図ではネガティブ)
と1水平走査期間の画像信号とのタイミング関係を示す
タイミングチャートである。図2(a)は画像信号を示
し、図2(b)〜(e)は、それぞれ図1の第1〜第4
フィールドのライトイネーブル信号WE1 〜WE4 を示
している。これらの信号がローレベルの時に画像メモリ
に対する書込みが行われる。
【0015】垂直方向に対しても同様なライトイネーブ
ル信号を与えることにより、図1(f)〜(i)に示さ
れているような書込み制御を行うことができる。なお、
3画面分以上の画像を1画面内に表示してもよい。ま
た、画面の上下にブランクを設けずに、例えば画面の上
半分と下半分に順次連続したパノラマ画像を作成するよ
うに構成してもよい。このようにすれば、360度に渡
るパノラマ画像を作成することもできる。また、図1
(b)〜(e)等の画面を縮小しないで画像メモリに書
込んでもよい。この場合、プリンタを用いて紙等にパノ
ラマ画像を形成するか又はモニタにおいてスクロール表
示する。さらに、画面の右から左にパンニングし、又は
上から下にチルトしてパノラマ画像を作成してもよい。
【0016】また、画像の垂直方向の動きが無視できな
い場合には、垂直方向の動きに応じて図1(c)〜
(e)等における垂直方向の抜取り位置を変化させても
よい。さらに、図1(f)〜(i)において、画像の幅
0 〜x3 の部分を抜取って画像メモリに書込む代わり
に、図1(f)では図1(b)の画像の右半分を画像メ
モリに書込み、図1(g)では図1(c)の画像の右半
分を画像メモリ上でx1 /2右にずれた位置から書込
み、図1(h)では図1(d)の画像の右半分を画像メ
モリ上でさらにx2 /2右にずれた位置から書込み、以
下、同様にして第7フィールドまで、画像の移動量に応
じた位置だけずらしながら画像メモリに上書きしても、
パノラマ画像を作成することができる。
【0017】図3は本発明の実施例によるパノラマ画像
作成装置の構成を示すブロック図である。本実施例はカ
ムコーダにパノラマ画像作成機能を設けたものであっ
て、ビデオテープに対する記録時と再生時のいずれでも
パノラマ画像の作成が可能である。まず、図1〜図3を
参照しながら、記録時にパノラマ画像を作成する場合の
動作を説明する。
【0018】この時、ユーザはモードスイッチ17bを
操作して記録時にパノラマ画像信号を作成するモードに
設定すると共に、RECボタン(図示せず)をONにし
て撮影を開始する。そして、パンニング撮影時にパノラ
マスイッチ17aをONにする。被写体はレンズ(図示
せず)によりCCD撮像素子1に結像され、ここで画像
信号に変換される。この画像信号はサンプルホールド・
AGC回路2、スイッチ3のR端子を経て、A/D変換
器4に入力され、ディジタル信号に変換される。
【0019】ディジタル化された画像信号はスイッチ5
のR端子からカメラ信号処理回路6に入力され、ガンマ
補正、ホワイトバランス調整等のカメラ信号処理が施さ
れた後、スイッチ8のR端子を経て、メモリコントロー
ラ20の制御により、第1画像メモリ9に書込まれる。
第1画像メモリ9に書込まれた画像信号は、図1(b)
〜(e)の画像に対応する。
【0020】また、スイッチ8の出力は動きベクトル検
出器19に入力され、代表点の差分の最小値とそのアド
レス等が検出され、マイコン18に送られる。マイコン
18は動きベクトル検出器19の出力に基づいて動きベ
クトルを算出し、メモリコントローラ20に制御信号を
出力する。ここで、動きベクトルは図1(b)〜(e)
における水平方向の動きx1 〜x3 に相当する。
【0021】メモリコントローラ20はマイコン18か
ら出力された制御信号に基づいて第1画像メモリ9の読
出しアドレスを制御し、図1(b)〜(e)に示されて
いる画面の抜取りと縮小処理を行って画像信号を第2画
像メモリ10に入力する。第2画像メモリ10はメモリ
コントローラ20により制御され、図2(b)〜(e)
に示されているライトイネーブル信号WE1 〜WE4
それぞれに対応するメモリアドレスが供給されることに
よって、図1(f)〜(i)に示されている書込み制御
が行わる。
【0022】このようにして第2画像メモリ10にパノ
ラマ画像信号が書込まれる。この第2画像メモリ10の
内容を読出し、モニタ信号処理回路22によりコンポジ
ット画像信号に変換し、D/A変換器23によりアナロ
グ画像信号に変換してビューファインダ(以下、VFと
いう)24に供給すれば、パノラマ画像が表示される。
また、ビデオ出力端子25から外部のモニタやプリンタ
(図示せず)に供給すれば、同様にパノラマ画像が外部
のモニタやプリンタに表示される。
【0023】第2画像メモリ10から読出されたパノラ
マ画像信号は記録信号処理回路11でエンファシス、輝
度信号のFM変調、クロマ信号の低域変換等の記録信号
処理が施される。そして、FM輝度信号及び低域変換ク
ロマ信号はD/A変換器12でアナログ信号に変換され
た後、記録/再生アンプ13、スイッチ14のA端子を
経て、ビデオヘッド15によりビデオテープ16に記録
される。
【0024】ビデオテープ16に記録されたパノラマ画
像信号はビデオヘッド15により再生され、記録/再生
アンプ13からスイッチ3のP端子を介してA/D変換
器4に入力される。ここて、ディジタル化された画像信
号は再生信号処理回路7にてFM復調、ディエンファシ
ス等の再生信号処理が施された後、必要に応じて第1画
像メモリ9と第2画像メモリ10でノイズ除去等のディ
ジタル処理が施される。そして、モニタ信号処理回路2
2によりコンポジット画像信号に変換され、D/A変換
器23によりアナログ画像信号に変換され、VF24と
ビデオ出力端子25に供給される。
【0025】以上の説明では、画面の中央部、すなわち
被写体をCCD撮像素子1に結像させるレンズ(図示せ
ず)の中央部の画像を用いてパノラマ画像を作成した
が、本実施例は画面分割モードスイッチ17cの操作に
より、各画面における抜取り位置と幅を所望の位置と幅
に設定すること等が可能である。また、市販のオートパ
ンチルタ等を用いて所定の速度でパンニングを行い、パ
ノラマ画像を作成することも可能である。以下、これに
ついて説明する。
【0026】図4は本実施例における第1の画面分割モ
ードの説明図である。図4(a)は被写体と画像との関
係を示している。ここでは、被写体は台形と三角形によ
り構成されたパターンであり、水平方向の2画面分が示
されている。ここで、左から右に一定速度のパンニング
を行うものとする。この時、図3に示されているパノラ
マ画像作成装置をオートパンチルタ(図示せず)にセッ
トし、モードスイッチ17bを操作してオートパンニン
グモードに設定する。
【0027】図4(b)〜(h)は、第1フィールドか
ら第7フィールドにおける画像と画像メモリに書込む部
分を示している。第1フィールドから第3フィールドま
では画面の左端1/6の部分を画像メモリに書込む。次
に、第4フィールドでは1画面全部を画像メモリに書込
む。そして、第5フィールドから第7フィールドまでは
画面の右端1/6の部分を画像メモリに書込む。
【0028】図4(i)は画像メモリに書込まれたパノ
ラマ画像を示している。ここでは、元の画像を縮小しな
いでパノラマ画像を作成した場合を示している。この場
合、画像メモリを用いた縮小処理を行わないので、メモ
リコントローラ20は第1画像メモリ9に対して、画像
信号の水平走査期間の所定の部分のみを書込ませるため
のライトイネーブル信号と書込み位置に対応するメモリ
アドれスを供給すればよい。このようにすれば、第1画
像メモリ9にパノラマ画像信号が書込まれる。
【0029】図5は図4の第1、第4及び第7フィール
ドにおける画像信号とライトイネーブル信号WE1 、W
4 、WE7 (図はネガティブ)との関係を示すタイミ
ングチャートである。このように、オートパンチルタ等
を用いた場合、画面分割モードが決まれば、画像の継ぎ
目が決まるので、画像メモリに書込むタイミングと書込
みアドレスが決まる。
【0030】この第1の画面分割モードは、パノラマ画
像の中心部の画質を重視したい場合に有効である。な
お、オートパンチルタ等を用いない場合は、画像の動き
ベクトルに応じてライトイネーブル信号のタイミングと
幅を決めればよい。図6は本実施例における第2の画面
分割モードの説明図であり、図7は第3の画面分割モー
ドの説明図である。なお、これらの図の細部の説明は前
記した第1の画面分割モードの説明と重複するので省略
し、各画面分割モードの特徴のみ説明する。
【0031】第2の画面分割モードでは、第1フィール
ドと第4フィールドの画面を1/2づつ使用してパノラ
マ画像の左端1/4と右端1/4を作成し、第3フィー
ルドから第6フィールドの画面を使用してパノラマ画像
の中央部の1/2を作成している。このモードでは、第
3フィールドから第6フィールはレンズの中心部の画像
を用いているため、画像の継ぎ目がレンズ中心部とな
り、レンズ端での継ぎ目がなくなり、大きな歪みが発生
せず、全体的に品質の良いパノラマ画像が得られる。
【0032】第3の画面分割モードは、第1、第4、第
7の3フィールドを1/3づつ用いてパノラマ画像を作
成している。このモードでは、継ぎ目は2か所と少ない
のでパノラマ画像を簡単に作成できるが、継ぎ目での歪
みは第1の画面分割モードや第2の画面分割モードに比
べ大きくなる場合がある。このように、本実施例では撮
影した画像に応じて画面分割モードを変えることにより
パノラマ画像の継ぎ目の位置と幅を変えることができる
ので、品質のよいパノラマ画像を得ることができる。
【0033】次に、ビデオテープ16の再生時にパノラ
マ画像を作成する場合の動作を説明する。ここでは、オ
ートパンチルタを用いずに撮影を行って録画した画像信
号を再生するものとする。この時、ユーザはモードスイ
ッチ17bを操作して再生時にパノラマ画像信号を作成
するモードに設定すると共に、RECボタン(図示せ
ず)をONにして撮影を開始する。そして、パンニング
撮影時にパノラマスイッチ17aをONにする。
【0034】この場合、CCD撮像素子1の出力がスイ
ッチ8のR端子に入力される迄の処理は前記した記録時
にパノラマ画像を作成する場合と同じである。スイッチ
8の出力は第1画像メモリ9又は第2画像メモリ10を
通って、記録信号処理回路11に入力され、記録/再生
アンプ13、スイッチ14のA端子を経て、ビデオヘッ
ド15によりビデオテープ16に記録される。ここで、
第1画像メモリ9又は第2画像メモリ10を通すのは、
動きベクトル検出動作による1フィールド遅延に合わせ
るためである。
【0035】また、スイッチ8の出力は動きベクトル検
出器19に供給され、ここで代表点の差分の最小値とそ
のアドレス等が検出され、マイコン18に送られる。マ
イコン18は動きベクトル検出器19の出力に基づいて
動きベクトルを算出し、ビデオサブコードプロセッサ2
1に動きベクトル情報を供給する。また、マイコン18
はパンニング撮影時にパノラマスイッチ17aが操作さ
れたことを検出し、パンニングIDをビデオサブコード
プロセッサ21に供給する。
【0036】ビデオサブコードプロセッサ21は、マイ
コン18から出力された動きベクトル情報とパンニング
IDからビデオサブコードを作成し、スイッチ14のB
端子を介して記録ヘッド15に供給する。スイッチ14
の切換えは各記録トラックごとに行われる。この結果、
各トラックごとにビデオサブコードが画像信号と切換え
られてビデオテープに記録される。このビデオサブコー
ドは、例えば8ミリビデオであれば、PCM音声信号と
FM画像信号との間の部分に記録される。
【0037】次に、以上のようにして記録された画像信
号及びビデオサブコードを再生してパノラマ画像を作成
する動作を説明する。この時、ユーザはPBボタン(図
示せず)をONにしてビデオテープ16に記録された信
号を再生し、VF24を観察する。そして、パノラマ画
像を作成したい被写体が表示されたら、パノラマスイッ
チ17aをONにすると共に画面分割モードスイッチ1
7cを操作して所望の画面分割モードに設定する。
【0038】ビデオヘッド15によりビデオテープ16
から再生された信号は、記録/再生アンプ13からスイ
ッチ3のP端子を介してA/D変換器4に入力される。
ここて、ディジタル化された画像信号は再生信号処理回
路7にてFM復調、ディエンファシス等の再生信号処理
が施された後、第1画像メモリ9に書込まれる。また、
ビデオヘッド15によりビデオテープ16から再生され
た信号はビデオサブコードプロセッサ21に入力され、
ビデオサブコードがマイコン18に送られる。マイコン
18はパンニングIDと動きベクトル情報を識別し、パ
ンニングがONであった時にはメモリコントローラ20
に動きベクトルを送出する。
【0039】メモリコントローラ20は、動きベクトル
と画面分割モードに応じて第1画像メモリ9における画
像の抜取りと第2画像メモリ10に対する画像信号の書
込みを制御することにより、第2画像メモリ10にパノ
ラマ画像信号を書込む。この第2画像メモリ10の内容
を読出し、モニタ信号処理回路22によりコンポジット
画像信号に変換し、D/A変換器23によりアナログ画
像信号に変換してVF24に供給すれば、パノラマ画像
が表示される。また、ビデオ出力端子25から外部のモ
ニタやプリンタに供給すれば、パノラマ画像が外部のモ
ニタやプリンタに表示される。
【0040】このように記録時にパンニングIDと動き
ベクトル情報をビデオサブコードとして記録し再生時に
利用する理由は、再生画像信号から動きベクトルを検出
しようとすると、ビデオテープと記録ヘッドからなる電
磁変換系を通ることによって再生画像信号のS/Nが劣
化するので、動きベクトル検出の精度が低下するからで
ある。なお、パンニングIDを自動検索して自動的にパ
ノラマ画像を作成することもできる。また、パンニング
IDを記録せず、再生時にパノラマスイッチ17aをO
Nにすることによりパノラマ画像を作成するように構成
してもよい。
【0041】以上の説明は、オートパンチルタを用いず
に撮影を行って録画した画像信号の再生時のものである
が、本実施例はオートパンチルタを用いて撮影を行い録
画した画像信号を再生してパノラマ画像を作成すること
やライン入力の画像信号を用いてパノラマ画像を作成す
ることもできる。これらの場合、画面分割モードが決ま
れば、画像の継ぎ目が決まるので、メモリコントローラ
20はこの決められた位置で第1画像メモリ9における
画像の抜取りと第2画像メモリ10に対する画像信号の
書込みを制御する。
【0042】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき下記(1)〜(7)
のような種々の変形が可能であり、それらを本発明の範
囲から排除するものではない。 (1)以上の説明では、1フィールドごとに画像メモリ
に書込みを行ったが、奇数フィールドと偶数フィールド
では垂直方向に走査線の位置がずれているので、どちら
かのフィールドのみ画像メモリに書込んでもよい。 (2)図1(b)〜(e)等の画面を縮小し、第2の画
像メモリに書込んで作成したパノラマ画像信号をこのメ
モリから読出す時に元のサイズに拡大してもよい。この
場合、プリンタを用いて紙等にパノラマ画像を形成する
か又はモニタにおいてスクロール表示する。 (3)再生時にパノラマ画像を作成するモードだけを備
えるように構成してもよい。また、ライン入力された画
像信号からパノラマ画像を作成するように構成してもよ
い。 (4)パンニングIDと動きベクトル情報を画像信号の
垂直ブランキング期間やビデオテープの長手方向に記録
してもよい。 (5)記録専用機や再生専用機に適用してもよい。 (6)磁気ディスク、光磁気ディスク等の回転記録媒体
に記録してもよい。 (7)動きベクトルを角速度センサにより検出してもよ
い。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、下記の効果を奏する。 (1)被写体を光電変換して作成した画像信号からパノ
ラマ画像を作成することができるので、広大な場面や情
景をひと目で見ることができる。 (2)撮影した画像に応じて、継ぎ合わせる場所及び1
枚の画像から抜取る幅を可変させることにより、品質の
よいパノラマ画像を得ることができる。 (3)レンズの中央部の画像を用いてパノラマ画像を作
成するので、継ぎ目でのの歪みが少ない美しいパノラマ
画像が作成できる。また、自動的にレンズ中心部の画像
を抜取るので、撮影者は継ぎ目を意識する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパノラマ画像作成原理の説明図で
ある。
【図2】図1で説明した画像メモリの水平方向のライト
イネーブル信号と画像信号とのタイミング関係を示すタ
イミングチャートである。
【図3】本発明の実施例によるパノラマ画像作成装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例における第1の画面分割モード
の説明図である。
【図5】図4の第1、第4及び第7フィールドにおける
画像信号とライトイネーブル信号との関係を示すタイミ
ングチャートである。
【図6】本発明の実施例における第2の画面分割モード
の説明図である。
【図7】本発明の実施例における第3の画面分割モード
の説明図である。
【符号の説明】
1 CCD 9 第1画像メモリ 10 第2画像メモリ 17c 画面分割モードスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 敏道 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 福田 京子 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 飯島 康二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像して作成した画像信号によ
    り形成される複数枚の画像の少なくとも一部ずつを継ぎ
    合わせてパノラマ画像を作成する方法において、 画像を継ぎ合わせる位置及び幅を可変にしたことを特徴
    とするパノラマ画像作成方法。
  2. 【請求項2】 入力される画像信号を記憶する画像記憶
    手段と、 該画像記憶手段に対する画像信号の記憶を可能にするタ
    イミングを変化させる制御手段とを備え、 被写体を撮像して作成した画像信号により形成される複
    数枚の画像の少なくとも一部ずつを継ぎ合わせてパノラ
    マ画像を作成する時に、画像を継ぎ合わせる位置と幅を
    可変にしたことを特徴とするパノラマ画像作成装置。
  3. 【請求項3】 被写体を撮像して作成した画像信号によ
    り形成される複数枚の画像の一部ずつを継ぎ合わせてパ
    ノラマ画像を作成する方法において、 被写体を撮像素子に結像させるレンズの中央部の画像を
    継ぎ合わせることを特徴とするパノラマ画像作成方法。
  4. 【請求項4】 レンズと、 該レンズにより結像された被写体を撮像する撮像素子
    と、 該撮像素子が出力した画像信号から前記レンズの中央部
    の画像に相当する部分を記憶する手段とを備え、 被写体を撮像して作成した画像信号により形成される複
    数枚の画像の一部ずつを継ぎ合わせてパノラマ画像を作
    成する時に、前記レンズの中央部の画像を継ぎ合わせる
    ことを特徴とするパノラマ画像作成装置。
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