JPH0614323A - 被写体追尾画像処理装置 - Google Patents

被写体追尾画像処理装置

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JPH0614323A
JPH0614323A JP4170401A JP17040192A JPH0614323A JP H0614323 A JPH0614323 A JP H0614323A JP 4170401 A JP4170401 A JP 4170401A JP 17040192 A JP17040192 A JP 17040192A JP H0614323 A JPH0614323 A JP H0614323A
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signal
image
video signal
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JP4170401A
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English (en)
Inventor
Toshiya Iinuma
俊哉 飯沼
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 専ら画像処理によって自動追尾機能を実現し
た被写体追尾画像処理装置を提供する。 【構成】 CCD1或いはVTR部3から供給される原
映像信号に基づいて、特定の被写体の動きベクトルを検
出する動き検出回路5を具え、マイクロコンピュータ8
は、メモリ回路6に対する信号読出し制御によって、原
映像信号によって構成される画面から被写体を含む一定
領域を切り出すと共に、該切り出し枠を動きベクトルに
応じて移動させる。画像補正回路7は、前記切り出し枠
に応じた領域の映像信号によって構成される部分画像を
元の画面の大きさに拡大して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ一体型VTR、
据置き型VTR等の映像機器において、移動する被写体
を特定することによって、該被写体が常に画面の一定位
置、例えば中央位置に映出されることとなる映像信号を
得るための画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特殊な用途向けに、所謂自動追尾
機能を具えた撮像装置が開発されており、該撮像装置に
おける自動追尾の方法としては、装置本体を機械的に移
動させてカメラ視野の方向を補正するものや、装置本体
内の光学系を機械的に移動させて光軸を補正するものが
知られている。
【0003】ところで、従来のカメラ一体型VTRにお
いては、移動する特定の被写体を追尾しつつ、該被写体
を撮影する場合、撮影者自身が、ビューファインダーに
映出される画面によって被写体の動きを判断して、カメ
ラの向きを被写体の動きに追随させねばならず、時とし
て被写体を見失うことがあった。
【0004】仮に被写体を見失うことなく追尾撮影を行
なったとしても、撮影された画像の磁気テープを例えば
据置き型のVTRによって再生した場合、被写体は再生
画面内で移動し、見難い問題がある。従来のVTRに
は、この様な撮影画像に基づいて、被写体を常に画面中
央に捕えた画像を得る編集機能は装備されていない。
【0005】そこで、従来の自動追尾機能をカメラ一体
型VTRに装備し、被写体が常に画面の中央位置に映出
されることとなる撮像信号を得て、これを磁気テープに
記録することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この場合、
光軸を補正するための機構、即ちVTR本体を機械的に
移動させる機構や、カメラ部の光学系を機械的に移動さ
せる機構が複雑となって、携帯性を重視するカメラ一体
型VTRとしては問題がある。
【0007】又、この場合、カメラの視野角の範囲内で
の被写体の動きに対しては自動追尾が働くが、視野角を
越える大きな移動については、カメラの向きを手動で修
正する必要がある。しかしながら、従来の自動追尾機能
付きカメラ一体型VTRでは、ビューファインダーに
は、自動追尾後の補正された画像が映出されることとな
るから、撮影者がビューファインダーを覗きながら、被
写体の動きに追従させてカメラの向きを修正する操作は
極めて困難となる。
【0008】本発明の目的は、専ら画像処理によって自
動追尾機能を実現した被写体追尾画像処理装置を提供
し、装置の小形化、軽量化を図ることである。
【0009】本発明の他の目的は、ビューファインダー
を具えたカメラ一体型映像記録再生装置において、画像
処理によって自動追尾機能を実現すると共に、カメラの
視野角の範囲を越える被写体の動きに応じて、カメラの
向きを修正する操作が簡易な被写体追尾画像処理装置を
提供することである。
【0010】本発明の更に他の目的は、移動する特定の
被写体を撮影した信号記録媒体の再生信号に基づいて、
該被写体が常に画面の一定位置に映出されることとなる
補正映像信号を得ることの出来る被写体追尾画像処理装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る被写体追尾画
像処理装置は、特定の被写体を撮影した原映像信号を処
理して、該被写体を表示画面中の一定位置に拡大映出す
るための補正映像信号を作成する装置であって、原映像
信号に基づいて前記被写体の動きベクトルを検出する検
出手段と、原映像信号によって構成される画面から被写
体を含む一定領域を切り出すと共に、該切り出し枠を動
きベクトルに応じて移動させる追尾手段と、原映像信号
を少なくとも1フィールド記憶するメモリ手段と、メモ
リ手段からの信号読出し動作を制御して、前記切り出し
枠に応じた領域の映像信号によって構成される部分画像
を元の画面の大きさに拡大する補正手段とを具えてい
る。
【0012】又、ビューファインダーを具えたカメラ一
体型映像記録再生装置における被写体追尾画像処理装置
は、ビューファインダー(4)の画面に撮像信号を映出す
る手段と、ビューファインダー(4)の画面中にて、追尾
せんとする被写体を特定するための手段と、撮像信号を
A/D変換して得られる原映像信号に基づいて、特定さ
れた被写体の動きベクトルを検出する検出手段と、撮像
信号によって構成される画面から、被写体を含む一定領
域を切り出すと共に、該切り出し枠を動きベクトルに応
じて移動させる追尾手段と、前記切り出し枠内の部分画
像の映像信号を信号記録部へ供給する手段とを具えてい
る。
【0013】又、スチル画像表示機能を具えた映像記録
再生装置における被写体追尾画像処理装置は、特定の被
写体を撮影した信号記録媒体の再生出力に基づいて、ス
チル画像を表示すると共に、該表示画面にて、追尾せん
とする被写体を特定するための手段と、前記再生出力を
A/D変換して得られる原映像信号に基づいて、特定さ
れた被写体の動きベクトルを検出する検出手段と、前記
再生出力によって構成される画面から、被写体を含む一
定領域を切り出すと共に、該切り出し枠を動きベクトル
に応じて移動させる追尾手段と、前記切り出し枠内の部
分画像の映像信号を出力する手段とを具えている。
【0014】
【作用】本発明に係る被写体追尾画像処理装置において
は、原映像信号によって構成される画面の切り出し枠
を、動きベクトルに応じて移動させることによって、切
り出された枠内には、常に被写体が捕えられる。従っ
て、枠内の部分画像を元の画面の大きさに拡大すれば、
被写体が常に画面の一定位置、例えば画面中央に映出さ
れた画像が得られることになる。
【0015】尚、被写体の動きベクトルの検出は、例え
ば相関を利用した代表点マッチング法によって行なうこ
とが出来る。又、切り出し枠の部分画像を元の画面の大
きさに拡大する補正は、ズーム処理と同様に、メモリか
ら時間軸を伸張して読み出される映像データに対し、水
平方向及び垂直方向にデータ補間処理を施すことによっ
て実現出来る。
【0016】又、ビューファインダーを具えたカメラ一
体型映像記録再生装置の被写体追尾画像処理装置におい
ては、被写体追尾機能を発揮するモードの設定時に、ビ
ューファインダー(4)を覗いてカメラの視野内に被写体
を入れ、釦操作等によって、被写体を特定する。
【0017】その後の自動追尾録画においては、被写体
に追尾して切り出し枠が移動し、該切り出し枠内の部分
画像の映像信号が、拡大、補間等の処理を経て、VTR
部等の信号記録部へ供給される。一方、ビューファイン
ダーには、CCD出力等の撮像信号がそのまま供給され
て、ビューファインダーの画面には、カメラの向き及び
視野角に応じた画像が映出される。
【0018】スチル画像表示機能を具えた映像記録再生
装置の被写体追尾画像処理装置においては、被写体追尾
機能を発揮するモードの設定時に、特定の被写体を撮影
した信号記録媒体の再生出力に基づいて、スチル画像を
表示する。この状態で、釦操作等によって、被写体を特
定する。
【0019】その後の自動追尾編集録画においては、被
写体に追尾して切り出し枠が移動し、該切り出し枠内の
部分画像の映像信号が、拡大、補間等の処理を経て、V
TR等の外部編集録画装置へ出力される。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る被写体追尾画像処理装置に
おいては、被写体の動きベクトルの検出、該検出に基づ
く切り出し枠の設定及び移動、切り出した枠内の映像信
号の拡大、補間処理が全て画像処理によって行なわれる
から、装置の小形化、軽量化を図ることが可能である。
【0021】又、本発明に係るビューファインダーを具
えたカメラ一体型映像記録再生装置の被写体追尾画像処
理装置においては、カメラの視野角の範囲を越える被写
体の動きに応じて、カメラの向きを修正する際、ビュー
ファインダーには、自動追尾処理前の画像が映出される
から、操作者は、ビューファインダーの画面によって被
写体の動きを知ることが出来、カメラの向きを被写体の
方向へ容易に追随させることが可能である。
【0022】更に、本発明に係るスチル画像表示機能を
具えた映像記録再生装置の被写体追尾画像処理装置によ
れば、手動操作によって特定の被写体を追尾撮影した信
号記録媒体に基づいて、該被写体が常に画面の一定位置
に映出される様に編集された信号記録媒体を自動的に作
成することが出来る。
【0023】
【実施例】以下、本発明をカメラ一体型VTRに実施し
た例につき、図面に沿って詳述する。図1は、カメラ一
体型VTRの基本的な構造を示しており、撮影時には、
CCD(1)からの撮像出力は、輝度信号処理、色信号処
理等の各種信号処理を施す信号処理回路(2)を経て、V
TR部(3)へ供給され、該VTR部(3)に装填されたカ
セットテープ(図示省略)に記録される。又、信号処理回
路(2)の出力は電子式のビューファインダー(4)へ供給
されて、カメラの視野角内の画像を映出する。
【0024】信号処理回路(2)には、周知の代表点マッ
チング法によって特定の被写体の動きベクトルを検出す
る動き検出回路(5)が接続され、検出された動きベクト
ルはマイクロコンピュータ(8)へ供給される。これによ
って、切り出し枠の設定及び移動が行なわれる。
【0025】又、信号処理回路(2)には、1フィールド
分のデジタル映像信号を記憶することが可能なメモリ回
路(6)が接続される。該メモリ回路(6)の信号書込み及
び読出し動作はマイクロコンピュータ(8)によって制御
される。
【0026】メモリ回路(6)から読み出された映像信号
は、画像補正回路(7)へ供給されて、拡大、補間等の必
要な処理が施された後、信号処理回路(2)へ送出され
る。該信号処理回路(2)の動作もマイクロコンピュータ
(8)によって制御されている。
【0027】マイクロコンピュータ(8)には、本発明の
自動追尾機能を動作させるための自動追尾開始スイッチ
(9)及び検出領域移動スイッチ(10)が接続されると共
に、記録、再生等の一般的な動作を指令するためのモー
ド設定スイッチ(11)が接続されている。
【0028】尚、信号処理回路(2)には、VTR部(3)
に装填されたカセットテープの再生信号が供給されるべ
きビデオモニター(12)が、必要に応じて接続される。
【0029】図2は、上記装置によって実現される自動
追尾機能における一連の画像処理を模式的に表わしたも
のである。図2(a)の如く、CCDの撮像信号に基づい
て被写体の動きベクトルが検出される。この際、手動操
作によって、被写体に重ねて検出領域が設定され、該検
出領域内の映像信号に基づいて代表点マッチングが実行
される。
【0030】次に図2(b)の如く、被写体を含む切り出
し枠が設定されると共に、検出された動きベクトルに応
じて切り出し枠の移動を行なう。切り出し枠は、被写体
が常に枠中央に位置するように設定される。
【0031】最後に図2(c)の如く、切り出された部分
画像を、周知の拡大・補間処理によって元の画面の大き
さに拡大する。
【0032】この結果、追尾すべき被写体が常に画面の
中央に拡大して映出されることとなる映像信号が得られ
るのである。
【0033】以下、図1に示す装置の具体的な構成につ
いて説明する。第1実施例(図3) 先ず、撮影時に動作すべき回路構成について説明する。
CCD(1)から出力される撮像信号は、サンプルホール
ド・オートゲイン制御回路(13)を経てA/D変換器(14)
へ入力され、デジタル映像信号(原映像信号)に変換され
る。
【0034】前記映像信号は、色分離回路(15)へ供給さ
れると共に、セレクタ(35)を経て動き検出回路(5)へ入
力される。該セレクタ(35)は、前記マイクロコンピュー
タ(以下、マイコンと称する)によって切換え制御さ
れ、撮影時には、CCD出力側に設定されている。
【0035】動き検出回路(5)は、前述の如く、予め設
定された検出領域の映像信号に基づく代表点マッチング
法によって、被写体の動きベクトルを検出するものであ
る。検出された動きベクトルはマイコンへ送出される。
尚、動き検出回路(5)の具体的な構成は周知のところで
あるので、図示及び説明を省略する。
【0036】色分離回路(15)では、映像信号が色信号と
輝度信号に分離され、これらの信号は更にY/C信号処
理回路(16)を経て、録画用の輝度信号Yと、色差信号R
−Y及びB−Yとなる。これらの信号は、セレクタ(17)
を経て、メモリ(18)を含む補正処理系と、エンコーダ(2
6)を含む無補正処理系へ入力される。該セレクタ(17)は
マイコンによって制御され、撮影時にはY/C信号処理
回路(16)側に設定されている。
【0037】前記補正処理系では、マイコンからの動き
ベクトル等の各種制御信号に従って、メモリ制御回路(3
7)によるメモリ(18)への書込み及び、メモリ(18)からの
読出しが行われる。メモリ(18)からの読出し信号は、拡
大補間・エッジ強調回路(19)にて、拡大・補間処理とエ
ッジ強調処理が施される。この際、被写体の動きベクト
ルに応じた自動追尾補正処理が行われる。
【0038】拡大補間・エッジ強調回路(19)からの色差
信号R−Y及びB−Yはエンコーダ(20)を経て色信号C
に変換された後、輝度信号Yと共に枠挿入回路(21)へ供
給される。枠挿入回路(21)は、枠表示信号発生回路(25)
から供給される枠表示信号に基づいて、ビューファイン
ダー画面或いはモニター画面上に、動きベクトルの検出
領域を示す枠や、拡大すべき切り出し枠を、必要に応じ
てスーパーインポウズするものである。拡大補間・エッ
ジ強調回路(19)及びエンコーダ(20)からの追尾補正され
た信号はD/A変換器(22)へ供給される。
【0039】D/A変換器(22)から出力されるアナログ
信号は、VTR部(3)とY/C混合回路(23)へ出力さ
れ、VTR部(3)では、追尾補正処理後の映像信号が磁
気テープに記録される。又、Y/C混合回路(23)の出力
信号はセレクタ(24)へ出力され、マイコンからの選択制
御信号により、撮影時には、補正処理後の映像信号がモ
ニタービデオ信号として出力される。
【0040】一方、前記無補正処理系では、セレクタ(1
7)からの色差信号R−Y及びB−Yがエンコーダ(26)に
よって色信号Cに変換された後、輝度信号Yと共に枠挿
入回路(27)へ供給される。枠挿入回路(27)は、枠表示信
号発生回路(25)から供給される枠表示信号に基づいて、
ビューファインダー画面上に、動きベクトルの検出領域
を示す枠や、拡大処理の対象となる切り出し枠を、必要
に応じてスーパーインポウズするものである。セレクタ
(17)及びエンコーダ(26)からの無補正の信号はD/A変
換器(28)へ供給される。
【0041】D/A変換器(28)からのアナログ信号はY
/C混合回路(29)を経て補正前ビデオ信号となり、ビュ
ーファインダ用のセレクタ(30)へ入力される。該セレク
タ(30)は、マイコンからの制御信号によって、撮影時に
は補正前ビデオ信号を選択し、該ビデオ信号は、ビュー
ファインダー用信号処理回路(31)を経て、ビューファイ
ンダへ出力される。
【0042】上記回路構成において、撮影開始時に、図
1に示す自動追尾開始スイッチ(9)を操作することによ
って、ビューファインダー(4)には、図2(a)に示す如
き検出領域の枠が画面中央に表示される。この状態で、
カメラの向きを変えることによって、追尾撮影の目的と
する被写体の画像に枠を重ね合わせて、再度、自動追尾
開始スイッチ(9)を操作する。これによって、被写体が
特定されることになる。
【0043】尚、この際、ビューファインダー(4)に表
示すべき枠は、図2(b)に示す切り出し枠であっても可
く、又、図2(a)の検出領域枠と図2(b)の切り出し枠
の二重表示も可能である。
【0044】この結果、図3のビデオ信号出力を図1の
ビデオモニター(12)へ供給し、或いはVTR部(3)にて
記録された磁気テープを再生することによって、図2
(c)の如く被写体が常に画面中央に拡大表示されること
になる。
【0045】次に再生時に動作すべき回路構成について
述べる。VTR部(3)には、予め、本発明の自動追尾機
能を用いずに記録したカセットテープが装填されてい
る。モード設定スイッチ(11)を操作して、VTR部(3)
を動作させると、VTR部(3)からの再生信号は、図3
の如くタイムベースコレクタ(32)へ入力されて、再生信
号のジッタ成分等の除去が行なわれる。タイムベースコ
レクタ(32)の具体的な構成は周知のところであるので、
図示及び説明を省略する。
【0046】タイムベースコレクタ(32)から出力される
輝度信号および色信号は、A/D変換器(33)を経て夫々
A/D変換されて、デジタル映像信号(原映像信号)とな
る。この内、再生デジタル色信号Cはデコーダ(34)へ入
力されて、色差信号R−Y及びB−Yに変換された後、
A/D変換器(33)からの再生デジタル輝度信号Yと共
に、前記メモリ用のセレクタ(17)へ接続される。又、再
生デジタル輝度信号Yは同時に前記動き検出用のセレク
タ(35)へ供給される。
【0047】信号再生時には、マイコンからの制御信号
によって何れのセレクタ(17)(35)も再生信号を選択す
る。そして、動き検出回路(5)では、再生輝度信号に基
づいて被写体の動きベクトルが検出され、検出された動
きベクトルは、撮影時と同様にマイコンへ出力される。
【0048】メモリ用のセレクタ(17)の出力は、メモリ
(18)を含む補正処理系と、エンコーダ(26)を含む無補正
処理系へ同時に供給される。補正処理系では、D/A変
換器(22)によるD/A変換までは、前記撮影時と同じ動
作が行なわれ、再生信号に対して自動追尾補正処理が施
される。
【0049】ここで、VTR部(3)は再生モードに設定
されているので、D/A変換器(22)の出力が磁気テープ
に記録されることはない。
【0050】D/A変換器(22)からの補正処理後の信号
は、Y/C混合回路(23)及びセレクタ(24)を経て、モニ
タービデオ信号として出力される。又、Y/C混合回路
(23)の出力は、セレクタ(30)及びビューファインダー用
信号処理回路(31)を経て、ビューファインダ用の補正処
理後の信号として出力される。
【0051】上記回路構成において、図1のモード設定
スイッチ(11)によって信号再生モードを設定すると共
に、自動追尾開始スイッチ(9)を操作することによっ
て、VTRは一旦スチル画像再生モードとなり、メモリ
回路(6)からは同じ画面の映像信号が繰り返し出力され
る。
【0052】この結果、ビデオモニター(12)には、ス
チル画像が映出されると共に、図2(a)に示す如き検出
領域の枠が表示される。この状態で、図1の検出領域移
動スイッチ(10)を操作することにって、該枠表示を上下
左右に移動させ、追尾撮影の目的とする被写体の画像に
枠を重ね合わせて、再度、自動追尾開始スイッチ(9)を
操作する。これによって、被写体が特定され、マイコン
に認識されることになる。
【0053】又、自動追尾開始スイッチ(9)の操作によ
って、VTR部(3)が通常再生モードに設定される共
に、メモリ回路(6)に対する書込み及び読出しが開始す
ることになる。この結果、特定された被写体が画像処理
によって自動追尾され、図2(c)の如く被写体が常に画
面中央に拡大表示されることとなる補正処理後の映像信
号が、モニタービデオ信号として出力される。該ビデオ
信号を他のVTRによって記録すれば、特定の被写体が
追尾記録された磁気テープを編集することが可能であ
る。
【0054】尚、信号再生時には、図3に示すビューフ
ァインダー用のセレクタ(30)はY/C混合回路(23)側に
切換えられ、ビューファインダー(4)には、自動追尾さ
れた補正処理後の映像信号が映出されることになる。
【0055】自動追尾機能を使用しない通常の再生時に
は、VTR部(3)の再生信号は、タイムベースコレクタ
(32)、A/D変換器(33)、セレクタ(17)、エンコーダ(2
6)、D/A変換器(28)等を経て、セレクタ(24)からビデ
オ信号として出力される。このとき、メモリ(18)を含む
補正処理系は、動作を停止させて、消費電力の節減が図
られる。
【0056】第2実施例(図4) 図4は、本発明をカメラ一体型VTRに実施した他の構
成例を示しており、ここでは、図3に示すA/D変換器
(33)が省略されている。
【0057】VTR部(3)による信号再生時において
は、図4の如く、タイムベースコレクタ(32)の出力は再
生用Y/C混合回路(40)へ供給される。該再生用Y/C
混合回路(40)の出力は、セレクタ(35)、A/D変換器(1
4)を経て、動き検出回路(5)へ供給されると共に、CC
D出力用の色分離回路(15)に対して並列に設けた再生用
色分離回路(38)へ供給される。
【0058】更に再生用色分離回路(38)の出力は再生用
Y/C信号処理回路(39)へ供給され、これによって得ら
れた輝度信号Y及び色差信号R−Y及びB−Yが、セレ
クタ(17)を経てメモリ(18)へ送出されるのである。
【0059】その他の回路構成は図3と同様であって、
同一機能の回路ブロックには同一符号を付して、説明を
省略する。
【0060】図4の装置によれば、A/D変換器の単一
化を図ると共に、自動追尾機能を使用しない通常の再生
時には、VTR部(3)からタイムベースコレクタ(32)及
び再生用Y/C混合回路(40)を経て出力される再生ビデ
オ信号が、セレクタ(24)から直接に出力されるから、更
なる消費電力の節減が可能である。
【0061】第3実施例(図5) 図5は、本発明をカメラ一体型VTRに実施した更に他
の構成例を示しており、ここでは、図3に示すA/D変
換器(33)が省略されていると共に、メモリ(18)がCCD
出力及び再生用のA/D変換器(14)の直後へ移設されて
いる。
【0062】これに伴って、A/D変換器(14)の出力端
には、図5に示す如くビューファインダー用分離処理回
路(41)が接続される共に、メモリ(18)の出力端には、C
CD出力用の色分離回路(15)と並列に、再生用色分離回
路(42)が接続されている。
【0063】又、拡大補間・エッジ強調回路(19)の出力
端には、CCD出力用の信号処理回路(16)と並列に、再
生用信号処理回路(43)が接続され、CCD用信号処理回
路(16)の出力と再生用信号処理回路(43)の出力は、セレ
クタ(44)によって選択されて、枠挿入回路(21)へ供給さ
れる。
【0064】その他の回路構成は図3、図4と同様であ
って、同一機能の回路ブロックには同一符号を付して、
説明を省略する。
【0065】図5の装置によれば、メモリ(18)には色分
離前の撮像信号が記憶されることとなるから、メモリ容
量の削減が可能となる。
【0066】図3、図4、図5の何れの装置において
も、自動追尾のための補正処理を、メモリを用いた画像
処理によって行なうため、従来の複雑な機構や光学系が
不要となり、装置の小形化、軽量化が可能になる。又、
ジッタ成分等の除去を行なうタイムベースコレクタを具
えているから、信号再生時にも自動追尾機能を発揮出来
る。
【0067】更に、撮影時には、ビューファインダーの
画面に、自動追尾補正前の画像が映出されるから、撮影
者は、被写体の動きを適確に検知して、カメラの向きを
被写体に追随して変えることが可能であり、これによっ
て、カメラの視野角内に被写体を捕えることが出来る。
【0068】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被写体追尾画像処理装置の基本構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明による被写体自動追尾動作を説明する図
である。
【図3】被写体追尾画像処理装置の具体的な構成例を示
すブロック図である。
【図4】被写体追尾画像処理装置の他の具体的な構成例
を示すブロック図である。
【図5】被写体追尾画像処理装置の更に他の具体的な構
成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
(1) CCD (2) 信号処理回路 (3) VTR部 (4) ビューファインダー (5) 動き検出回路 (6) メモリ回路 (7) 画像補正回路 (8) マイクロコンピュータ (9) 自動追尾開始スイッチ
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の被写体を撮影した原映像信号を処
    理して、該被写体を表示画面中の一定位置に拡大映出す
    るための補正映像信号を作成する装置であって、 原映像信号に基づいて、前記被写体の動きベクトルを検
    出する検出手段と、 原映像信号によって構成される画面から被写体を含む一
    定領域を切り出すと共に、該切り出し枠を動きベクトル
    に応じて移動させる追尾手段と、 原映像信号を少なくとも1フィールド記憶するメモリ手
    段と、 メモリ手段からの信号読出し動作を制御して、前記切り
    出し枠に応じた領域の映像信号によって構成される部分
    画像を元の画面の大きさに拡大する補正手段とを具えた
    ことを特徴とする被写体追尾画像処理装置。
  2. 【請求項2】 原映像信号は、ビデオカメラのCCD出
    力をA/D変換して得られる請求項1に記載の被写体追
    尾画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原映像信号は、ビデオカメラのVTR部
    からの再生映像信号を、タイムベースコレクタによって
    時間軸変動を補正すると共に、A/D変換して得られる
    請求項1に記載の被写体追尾画像処理装置。
  4. 【請求項4】 ビューファインダーを具えたカメラ一体
    型映像記録再生装置において、 ビューファインダー(4)の画面に、撮像信号を映出する
    手段と、 ビューファインダー(4)の画面中にて、追尾せんとする
    被写体を特定するための手段と、 撮像信号をA/D変換して得られる原映像信号に基づい
    て、特定された被写体の動きベクトルを検出する検出手
    段と、 撮像信号によって構成される画面から、被写体を含む一
    定領域を切り出すと共に、該切り出し枠を動きベクトル
    に応じて移動させる追尾手段と、 前記切り出し枠内の部分画像の映像信号を信号記録部へ
    供給する手段とを具えたことを特徴とする被写体追尾画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 スチル画像表示機能を具えた映像記録再
    生装置において、 特定の被写体を撮影した信号記録媒体の再生出力に基づ
    いて、スチル画像を表示すると共に、該表示画面にて、
    追尾せんとする被写体を特定するための手段と、 前記再生出力をA/D変換して得られる原映像信号に基
    づいて、特定された被写体の動きベクトルを検出する検
    出手段と、 前記再生出力によって構成される画面から、被写体を含
    む一定領域を切り出すと共に、該切り出し枠を動きベク
    トルに応じて移動させる追尾手段と、 前記切り出し枠内の部分画像の映像信号を出力する手段
    とを具えたことを特徴とする被写体追尾画像処理装置。
JP4170401A 1992-06-29 1992-06-29 被写体追尾画像処理装置 Pending JPH0614323A (ja)

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