JPH06302014A - ディスク状記録媒体の洗浄装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体の洗浄装置

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JPH06302014A
JPH06302014A JP9292793A JP9292793A JPH06302014A JP H06302014 A JPH06302014 A JP H06302014A JP 9292793 A JP9292793 A JP 9292793A JP 9292793 A JP9292793 A JP 9292793A JP H06302014 A JPH06302014 A JP H06302014A
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Noboru Murakami
昇 村上
Yuichi Fujita
裕一 藤田
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GLOBAL MACH KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 除去した塵埃の飛散が防止できるディスク状
記録媒体の洗浄装置の提供。 【構成】 装置10は、記録媒体Dを吸着保持して回転さ
せる回転機構と、昇降機構と、回転される記録媒体Dに
イオン化気体を吹きつける洗浄部18とを有している。洗
浄部18は、取付ベース181 と、ベースの上面側に固設さ
れ、洗浄チャンバー182 を画成するカバー183 と、イオ
ン化気体を噴射するノズル184 と、排気ダクト185 と、
遮蔽板186 とを有している。取付ベース181 には、第3
ステージに位置する記録媒体Dと同軸上に挿通孔187
が穿設されている。カバー183 は、半円部183aとコ字形
部183bとを有し、挿通孔187 の中心は、半円部183 の中
心に対して上方に偏位している。ノズル184 は、上方側
に偏心させられた記録媒体Dの上側の略接線上に位置
し、角度範囲θで旋回する。遮蔽板186 は、ノズル184
と排気ダクト185 との間にあって、記録媒体Dに吹きつ
けられたイオン化気体をダクト185 側に案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディスク状記録媒体
の洗浄装置に関し、特に、記録媒体に静電付着している
塵埃をイオン化気体で除去する洗浄装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ディジタル情報の記録媒体として、コン
パクトディスクなどのディスク状記録媒体が知られてお
り、例えば、コンパクトディスクにおいては、合成樹脂
で構成したディスク本体の一方の面にディジタル情報を
記録し、この記録面にアルミニウム膜を蒸着(またはス
パッタ)形成して反射膜としている。
【0003】ところで、この種のディスク状記録媒体で
は、情報が微小なピットの形で記録されていて、レーザ
光線をこのピットに照射した時の反射光により記録され
ている情報が読みだされる。この場合、微小なピットに
塵埃が付着すると、記録されている情報が誤って読みだ
され、例えば、コンパクトディスクなどでは、再生され
る音質が変化する。
【0004】そこで、このような問題を解決するため
に、ピットが形成された記録済のディスク状記録媒体を
製造する際には、アルミニウム蒸着膜を形成する蒸着工
程(またはスパッター)の前後や、蒸着膜を保護する保
護膜を形成する保護膜形成工程の前などに記録媒体を洗
浄する工程が設けられていた。このような洗浄に用いら
れる装置としては、従来、回転駆動されるディスク状記
録媒体に対向するようにして、エア吹出部とエア吸引部
とを設けたものが一般的に用いられていた。エア吹出部
から送出されるエアは、帯電している塵埃を除去するた
めに、イオン化された気体が用いられ、その吹き出し方
向が、ディスク状記録媒体の回転方向と逆になるように
設定されていた。
【0005】しかしながら、このような従来の洗浄装置
には、以下に説明する技術的課題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述した従
来の洗浄装置では、回転駆動されるディスク状記録媒体
にエア吹出部とエア吸引部とを対向設置した構成なの
で、記録媒体から除去された塵埃が周囲に飛散するとと
もに、洗浄能力を高めるために吹き出すエアの強さを大
きくしても、除去された塵埃の飛散が多くなり、その効
果を十分に発揮させることができなかった。
【0007】本発明は、このように従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、除
去した塵埃の飛散が防止できるディスク状記録媒体の洗
浄装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、情報が記録されるディスク状記録媒体を
吸着保持して回転させる回転機構と、この回転機構を上
下方向に移動させる昇降機構と、前記回転機構により回
転される前記ディスク状録媒体にイオン化気体を吹きつ
ける洗浄部とを有するディスク状記録媒体の洗浄装置に
おいて、前記洗浄部は、前記ディスク状記録媒体の外周
を包囲するカバーと、このカバー内に設けられ、前記デ
ィスク状記録媒体の回転方向の逆方向から前記イオン化
気体を吹きつける噴射用ノズルと、前記カバー内に吸引
口が開口した排気ダクトと、前記噴射用ノズル前記吸引
口との間に設けられ、前記ディスク状記録媒体に吹きつ
けられた前記イオン化気体を前記吸引口側に案内する遮
蔽板とを有することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成のディスク状記録媒体の洗浄装置によ
れば、洗浄部は、ディスク状記録媒体の外周を包囲する
カバーと、このカバー内に設けられ、前記ディスク状記
録媒体の回転方向の逆方向からイオン化気体を吹きつけ
る噴射用ノズルと、前記カバー内に吸引口が開口した排
気ダクトと、前記噴射用ノズル前記吸引口との間に設け
られ、前記ディスク状記録媒体に吹きつけられた前記イ
オン化気体を前記吸引口側に案内する遮蔽板とを有して
いるので、噴射ノズルから記録媒体に吹きつけるイオン
化気体により塵埃が除去され、除去された塵埃は、カバ
ーにより外部への飛散が防止された状態で、遮蔽板に案
内されて噴射用ノズルより吹き出されたイオン化気体
は、乱流および滞留を起こすことなく、確実に吸引口か
ら排出される。
【0010】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1および図2は、本発明
にかかるディスク状記録媒体の洗浄装置の一実施例を示
している。同図に示す洗浄装置10は、記録媒体Dを順
次蒸着装置や保護膜形成装置に供給するインデックステ
ーブル12に付設されたものを示している。
【0011】インデックステーブル12は、4つの第1
ステージ〜第4ステージを有していて、図2の矢印
方向に回転され、第1ステージが記録媒体Dのローデ
ィング用であり、第2ステージが蒸着装置に記録媒体
Dを供給するためのものであって、第3ステージに洗
浄装置10が設置され、第4ステージから、洗浄され
た後の記録媒体Dが保護膜形成装置に供給される。
【0012】インデックステーブル12は、第1ステー
ジ〜第4ステージが90°の間隔で設けられたテー
ブル12aと、テーブル12aを間欠的に駆動して、所
定の位置に位置決めする駆動制御部12bと、駆動制御
部12bに駆動力を供給する駆動モータ12cと、駆動
制御部12bと駆動モータ12cとの間を連結する動力
伝達機構12dとを有している。
【0013】テーブル12aには、各ステージ〜毎
にパレット12eが装着されていて、各パレット12e
は、記録媒体Dの直径に対応した径を有する大径部と、
この大径部よりも小径の貫通孔を有する段付き孔12f
が設けられている。この段付き孔12fに保持されてい
る記録媒体Dは、下方から押し上げるか、あるいは、上
方から吸着することによりパレット12eから着脱でき
るようになっている。
【0014】洗浄装置10は、情報が記録されるディス
ク状記録媒体Dを吸着保持して回転させる回転機構14
と、この回転機構14を上下方向に移動させる昇降機構
16と、回転機構14により回転されるディスク状記録
媒体Dにイオン化気体を吹きつける洗浄部18とを有し
ている。回転機構14は、ディスク状記録媒体Dの中心
孔dに挿入される位置決め突起14aが先端に設けられ
たディスクヘッド14bと、このディスクヘッド14b
が先端に装着された回転軸14cと、この回転軸14c
を回転自在に支持する軸受け14dと、回転軸14cに
連結されたモータ14eと、モータ14eを収納するハ
ウジング14fとを有している。
【0015】回転軸14cとディスクヘッド14bとに
は、連通する吸気通路14gが形成され、この吸気通路
14gの一端は、ディスクヘッド14bの上面側に開口
している。また、軸受け14dには、吸気通路14gと
連通する貫通孔14hが穿設され、この貫通孔14h
は、図外の真空吸引装置に接続されていて、真空吸引装
置を駆動することにより、吸気通路14gの先端側で、
ディスクヘッド14bに装着された記録媒体Dを吸着保
持するように構成されている。
【0016】さらに、ディスクヘッド14bの下端側に
は、環状の鍔部14iが設けられており、この鍔部14
iは、記録媒体Dを洗浄部18内に位置させた時に、パ
レット12eの段付き孔12fを閉塞する。昇降機構1
6は、ハウジング14fを支持する支持部16aと、支
持部16aを上下方向に移動させるシリンダー16bと
から構成されている。
【0017】一方、洗浄部18は、取付ベース181
と、この取付ベース181の上面側に固設され、洗浄チ
ャンバー182を画成する凹状のカバー183と、イオ
ン化気体を噴射するノズル184と、排気ダクト185
と、遮蔽板186とを有している。取付ベース181に
は、第3ステージに位置するディスク状記録媒体Dと
同軸上に、記録媒体Dの挿通孔187が穿設されてい
る。
【0018】カバー183は、半円部183aとコ字形
部183bとを結合した、水平断面が概略楕円形状に形
成され、挿通孔187の中心は、半円部183aの中心
に対して上方に偏位した位置に設定されている。ノズル
184は、半円部183aの上方側に偏心させられた記
録媒体Dの上側の略接線上に位置し、カバー183のコ
字形部183bの上方側に設けられ、回転駆動される記
録媒体Dに対して、回転方向の逆方向からイオン化気体
を吹きつける。
【0019】ノズル184は、取付ベース181の下面
側に取り付けられたアクチェータ188により所定の角
度範囲θで旋回できるようになっている。遮蔽板186
は、ノズル184と排気ダクト185との間にあって、
記録媒体Dに吹きつけられたイオン化気体を排気ダクト
185側に案内するものであり、中心に設けられた基部
186aと、基部186aの一端側に設けられ、挿通孔
187の略1/4を覆う円弧部186aと、基部186
aの他端側に設けられ、排気ダクト185の略1/3を
覆い、端部がカバー183に埋設された円弧状の湾曲部
186cとから構成されている。
【0020】排気ダクト185は、取付ベース181を
貫通し、カバー183内に開口する吸引口が、ノズル1
84の後方側に設けられ、その中間位置にシリンダー1
89で開閉されるダンパー190が設けられ、ダンパー
190のさらに後方側には、図外のブロワーなどの排気
装置が設けられている。次に、上記構成の洗浄装置の作
動について説明する。本実施例の洗浄装置では、洗浄対
象となるディスク状記録媒体Dが第3ステージに位置
決めされると、まず、昇降機構16のシリンダー16b
が駆動され、回転機構14が上昇する。この回転機構1
4の上昇移動により、位置決め突起14aがパレット1
2eの段付き孔12fに嵌着されている記録媒体Dの中
心孔dに嵌合し、この状態で記録媒体Dは吸気通路14
gを介して吸着される。
【0021】そして、昇降機構16のシリンダー16b
を駆動して、更に回転機構14を上昇移動させると、記
録媒体Dは、パレット12eの段付き孔12fから離脱
して、挿通孔187を通って、洗浄部18の洗浄チャン
バー182内に進入する。このとき、鍔部14iが段付
き孔12fに当接し、これを閉塞すると、昇降機構16
のシリンダー16bの駆動が停止され、記録媒体Dが洗
浄チャンバー182内にセットされる。
【0022】次いで、回転機構14のモータ14eが駆
動され、記録媒体Dは、図2の実線矢印方向に回転され
る。この回転と合い前後して、ノズル184からイオン
化気体が噴射され、記録媒体Dに静電付着している塵埃
が、吹きつけられたイオン化気体により除去される。こ
のとき、必要に応じてアクチェータ188を駆動してノ
ズル184を旋回させる。
【0023】一方、排気ダクト185側では、ノズル1
84の吹きつけに先立って、シリンダー189を駆動し
て、ダンパー190が所定の開度にセットされ、排気装
置が駆動される。記録媒体Dの回転方向の逆方向から吹
きつけられ、除去した塵埃を帯有したイオン化気体は、
記録媒体Dの上を通過して、カバー183の内面に衝突
することになる。
【0024】この場合、ディスクヘッド14bに吸着保
持されている記録媒体Dと同心円上にある挿通孔187
の中心が、カバー183の半円部183aの中心に対し
て上方に偏位しているので、カバー183の内面に衝突
した気体は、その後半円部183aの内面に沿うように
して下方に流れ、遮蔽板186の外側面に沿って案内さ
れて、排気ダクト185に吸引される。
【0025】一方、ノズル184から吹きつけられる気
体と同方向に回転している記録媒体Dの下側では、記録
媒体Dの回転により、カバー183の内面に当たってそ
の勢いが弱められた気体が逆流することが防止される。
この場合、ノズル184を角度θの範囲で旋回させる
と、気体の逆流がより一層効果的に防止できる。以上の
ようにして洗浄が行われた記録媒体Dは、その後、昇降
機構16のシリンダー16bを駆動して、回転機構14
を降下させ、再びパレット12eの段付き孔12fに装
着され、インデックステーブル12を回転させて、第4
ステージから次の保護膜形成装置に供給される。
【0026】さて、以上のように構成された洗浄装置1
0では、洗浄対象である記録媒体Dを包囲するカバー1
83を有しているので、記録媒体Dから除去された塵埃
は、カバー183の外部に飛散することなく、排気ダク
ト185から外部に排出される。また、カバー183内
には、ノズル184から記録媒体Dに吹きつけられ、塵
埃を帯有した気体を、逆流を防止しつつ排気ダクト18
5側に案内する遮蔽板186が設けられているので、ノ
ズル184から噴出するイオン化気体の強さを大きくし
ても、除去された塵埃の飛散が発生しない。
【0027】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるディスク状記録媒体の洗浄装置によれ
ば、記録媒体から除去した塵埃の飛散が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディスク状記録媒体の洗浄装置
の一実施例を示す側面説明図である。
【図2】図1の2ー2線矢視図である。
【符号の説明】
10 洗浄装置 12 インデックステーブル 14 回転機構 16 昇降機構 18 洗浄部 181 取付ベース 182 洗浄チャンバー 183 カバー 184 ノズル 185 排気ダクト 186 遮蔽板 D ディスク状記録媒体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が記録されるディスク状記録媒体を
    吸着保持して回転させる回転機構と、この回転機構を上
    下方向に移動させる昇降機構と、前記回転機構により回
    転される前記ディスク状録媒体にイオン化気体を吹きつ
    ける洗浄部とを有するディスク状記録媒体の洗浄装置に
    おいて、 前記洗浄部は、前記ディスク状記録媒体の外周を包囲す
    るカバーと、このカバー内に設けられ、前記ディスク状
    記録媒体の回転方向の逆方向から前記イオン化気体を吹
    きつける噴射用ノズルと、前記カバー内に吸引口が開口
    した排気ダクトと、前記噴射用ノズル前記吸引口との間
    に設けられ、前記ディスク状記録媒体に吹きつけられた
    前記イオン化気体を前記吸引口側に案内する遮蔽板とを
    有することを特徴とするディスク状記録媒体の洗浄装
    置。
JP09292793A 1993-04-20 1993-04-20 ディスク状記録媒体の洗浄装置 Expired - Lifetime JP3249632B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010218638A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Showa Denko Kk ディスククリーニング装置及びディスククリーニング方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010218638A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Showa Denko Kk ディスククリーニング装置及びディスククリーニング方法

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