JPH0629983U

JPH0629983U - トラックの荷室側のドア

Info

Publication number: JPH0629983U
Application number: JP6734692U
Authority: JP
Inventors: 文章北村
Original assignee: UD Trucks Corp
Current assignee: UD Trucks Corp
Priority date: 1992-09-28
Filing date: 1992-09-28
Publication date: 1994-04-19

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、狭いスペースでも容易に開閉可能
なトラックの荷室側ドアを提供することを目的とする。【構成】観音開きにして、各ドア２，３は、それぞれ
外側プレート１０と内側プレート１１とこれらのプレー
ト間に介装される蛇腹部分８ａ、８ｂとを設け、外側プ
レート１０はドア枠９に固定し、内側プレート１１と蛇
腹部分８はロックバー下側押え２０に沿って摺動可能に
してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、荷室本体に回動可能に取り付けられているトラックの荷室側のドアに関する。

【０００２】

【従来の技術】

荷室搭載のトラックのドアについては、ウィング式、スライド式、折り畳み式または観音開き式等の各式が知られている。市内における幅の狭い道路でこの様なトラックが停車して荷物を出し入れをするような場合に、ウィング式ではドアの開放に大スペースを必要とし、一方スライド式は狭い道路での荷物の出し入れに最も適しているが、肝心の荷室容積が縮減するという欠点があり、折り畳み式では半開きが出来ないという問題がある。荷室容積が100%利用でき半開き可能な観音開き式では、本出願人による実開昭６１−９５８７４号公報においてドア開度の調整機構が開示されており、また観音開きドアを３枚に並べた技術も開示されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の荷室本体に回動可能に取り付けられているドアの場合、上記のドア開度の調整機構を備えた装置では効果が不十分であり、３枚の観音開きドア式では構造が複雑でかつ効果も不十分であるという問題がある。

【０００４】本考案は、狭いスペースでも荷物の出し入れができるトラックの荷室側のドアを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、トラックの荷室側のドアの一部に横方向に伸縮する蛇腹状部分を設けるものである。

【０００６】

【作用効果の説明】

上記のように構成されたトラックの荷室側のドアは、観音開きに支持されているが、該ドアを回動する事無く、該ドアの一部に設けた横方向に伸縮する蛇腹状部分を収縮するようにして開放させ荷物を出し入れすることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照して、本考案の実施例を説明する。

【０００８】図１は、本考案を実施したトラックの荷室側のドアの構成図、図２は、蛇腹部分の蛇腹要素の斜視図である。これらの図において、トラックの荷室側のドアは、この場合荷室１の後面における２枚の観音開き式ドアを示し、各ドア２，３はほぼ左右対称に配置される。左側のドア２について説明するが右側ドア３についても同様である。ドア２は荷室１の後端側縁1aにヒンジ４により枢支され、ロックバー５がドア自由端側に回動かつ上下動自在に取り付けられている。ロックバー５はドア開閉レバー６を上方に挙上することによりロックが解除され、下方に下ろすことによりロックレバー５の上側押え２２、ロックバー５の下側押え２０にロックバー５が挿入されロックされる。ドア２が従来と異なるところは、ドアプレートを分割し中央部に蛇腹部分８ａ、８ｂを介装させ観音開きの他にドアの横方向に摺動可能に形成したことである。さらに詳しくは、外側プレート１０，蛇腹部分８ａ、８ｂ及び内側プレート11等からなっていて、それぞれのプレートの内側縁には蛇腹部分８ａ、８ｂの両側縁が固着され、かつ外側プレート１０はヒンジ４を介し荷室後端壁１ａに固定され、内側プレート11と蛇腹部分８ａ、８ｂとはロックバー下側押え２０に沿って摺動可能になっている。さて外側プレート１０の縦方向中央に蛇腹支持用ステー兼用のレバー１２が枢支されていて、レバー１２に由端部にピン１３を固定する孔１２ｂ、１２ｃ、１２ｄが形成されている。

【０００９】次に、作動を図を参照して説明する。車両の走行中ドアは閉鎖位置に位置しているが、この位置は内側プレート１１が最も内側に引き寄せられた位置で、蛇腹支持用ステー兼用のレバー１２のピン孔１２ａがピン１３に係合し、かつロックバー５はドア開閉レバー６と鍵部７との係合によりロックされている。蛇腹部分８は蛇腹支持用ステー兼用レバー１２により外側プレート１０及び内側プレート１１に固定されるので、走行中の振動でも撓んだりバタつくことがないようになっている。また、蛇腹上下部８ａは伸縮性の高いゴム状の物質でできているため、ゴミの荷室内への侵入も防止できる。狭いスペースに停車して荷物を下ろすとき、ロックバー５のロックを外し、かつ蛇腹支持用ステー兼用レバーをピン１３からはずし、ロックバー５をロックバー押え２０に沿って車両方向にスライドさせ、任意の位置で蛇腹支持用ステー兼用レバーの孔（１２ｂ、１２ｃ又は１２ｄ）にピン１３を挿入することでドアは半開放する。ドア２を半開放した後はドア３について同様な手順で行う。なおドアを全開させるときは、蛇腹支持用ステー兼用レバー１２のピン孔１２ａを第１突起１３に係合させたまま、従来のようにロックバー５のロックを解除させればよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、狭いスペースでも荷物を上げおろしすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のトラック荷室側のドアの構成図。

【図２】蛇腹部分の蛇腹要素の斜視図。

【符号の説明】

１・・・荷室１ａ・・・荷室後端側縁２・・・左ドア３・・・右ドア４・・・ヒンジ５・・・ロックバー６・・・ドア開閉レバー７・・・鍵部８ａ・・蛇腹上下部８ｂ・・・中間部１０・・・外側プレート１１・・・内側プレート１２・・・蛇腹支持用ステー兼用のレバー１２ａ、１２ｂ、１２ｃ、１２ｄ・・・ピン孔１３・・・ピン２０・・・ロックバーの下側押え２２・・・ロックバーの上側押え

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】荷室本体に回動可能に取り付けられてい
るトラックの荷室側のドアにおいて、該ドアの一部に横
方向に伸縮する蛇腹状部分を設けたことを特徴とするト
ラックの荷室側のドア。