JPH06298955A - カード用コアシート材 - Google Patents

カード用コアシート材

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Publication number
JPH06298955A
JPH06298955A JP5090994A JP9099493A JPH06298955A JP H06298955 A JPH06298955 A JP H06298955A JP 5090994 A JP5090994 A JP 5090994A JP 9099493 A JP9099493 A JP 9099493A JP H06298955 A JPH06298955 A JP H06298955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core sheet
resin
eva
weight
magnetic
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5090994A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Mihara
弘 三原
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁性材料をコーティングすることなく情報を磁
気的に記録することができ且つ耐衝撃性等に優れた磁気
カード1のコアシート2が得られ、しかも加工性及び磁
性材料の分散性に優れたコアシート材を提供する。 【構成】コアシート材は、PVCに、PMMAと、MA
S樹脂又はMBS樹脂と、EVAと、磁性材料とを配合
してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレジットカード、バ
ンクカード、乗車定期券など磁気カードに好適に使用す
ることができるカード用コアシート材に関する。
【0002】
【従来の技術】上記磁気カードは、芯材としてのコアシ
ートに磁性材料がコーティングされているとともに、表
面に各種の印刷が施されてオーバシートが積層されてい
るのが通常である。そして、コアシート材には、価格や
強度等を考慮して塩化ビニル樹脂が多用されている。
【0003】例えば、特開平4−58496号公報に
は、ゲル分率30〜40重量%の部分架橋塩化ビニル樹
脂100重量部に、塩化ビニル系共重合樹脂60〜16
0重量部を含有する組成物からなるコアシート材が記載
されている。塩化ビニル系共重合樹脂は、カレンダーや
押出し加工等の成形性を改良するために用いられている
ものであり、これにはエチレン−塩化ビニル共重合樹
脂、プロピレン−塩化ビニル共重合樹脂、酢酸ビニル−
塩化ビニル共重合樹脂等が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コアシートに
磁性材料をコーティングしてなる磁気カードの場合、こ
れをカード読取り機に接触させて情報を読み取らせる作
業が繰り返されると、そのコーティングされている磁性
材料がカード読取り機に付着していく。このため、当該
読取り機を定期的に清掃、点検する必要があり、このよ
うなメンテナンス回数が多くなる不具合がある。
【0005】そこで、本発明者は、コアシート材自体に
磁性材料を分散含有させることによって、上記磁性材料
のコーティングを不要にする研究を進めた。その結果、
磁気カードへの情報の記録及びその読取りについては磁
性材料の種類及び含有量を調整することによって所期の
目的を達成することができても、磁性材料を含有してい
ることが原因となって、コアシート材の加工性、耐衝撃
性が低下するという不具合があった。
【0006】すなわち、本発明の課題は、磁性材料をコ
ーティングすることなく情報を磁気的に記録することが
でき且つ耐衝撃性等に優れたコアシートが得られ、しか
も加工性及び磁気特性に優れたコアシート材を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
このような課題を、母材としてのPVC(塩化ビニル樹
脂)に所定の加工助剤を配合することによって、さらに
は所定のカップリング剤を配合することによって解決す
るものである。
【0008】すなわち、上記課題を解決する第1の手段
(請求項1に記載の発明)は、塩化ビニル樹脂に、PM
MAと、MAS樹脂又はMBS樹脂と、EVAと、磁性
材料とが配合されていることを特徴とするカード用コア
シート材である。
【0009】上記PMMA(ポリメチルメタクリレー
ト)は、コアシートに強度を付与するとともに、コアシ
ートの表面平滑性を高める。しかし、PMMAではカレ
ンダーにおけるシートの引取り性の向上は期待できず、
また、磁気特性の向上も期待できない。
【0010】上記MBS樹脂(メチルメタクリレート・
ブタジエン・スチレン共重合体)又はMAS樹脂(メチ
ルメタクリレート・アクリル・スチレン共重合体)は、
コアシートの表面平滑性を高めるとともに、コアシート
の耐衝撃性ないしは強度も若干高める。しかし、MBS
樹脂又はMAS樹脂では、カレンダーにおけるシートの
引取り性の向上は期待できない。
【0011】上記EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合
体)は、コアシートの耐衝撃性ないしは強度、表面平滑
性、カレンダーにおけるシート引取り性をそれぞれ高め
る。しかし、EVAは、コアシートの耐熱性を低下させ
るため、多量に用いることができない。
【0012】以上の観点から、本手段においては、PM
MAと、MAS樹脂又はMBS樹脂と、EVAとを用い
ることにより、コアシートの耐衝撃性ないしは強度、表
面平滑性、カレンダーにおけるシート引取り性及び磁気
特性を向上できるようにしているものである。
【0013】ここで、上記組み合わせにおいて、各々の
配合量は以下の通りにすることが好適である。
【0014】すなわち、PMMAの配合量はPVC10
0重量部に対し2〜5重量部とすることが好適である。
2重量部未満では、所期の効果が得られないからであ
り、5重量部を越えると、材料のゲル化が促進されてシ
ートの引取り性が低下し、さらに、耐熱性が低下する、
変色を招き易くなる、ヘタリ易くなる、コスト高になる
等の不具合があるからである。
【0015】MBS樹脂又はMAS樹脂の配合量は、P
VC100重量部に対し5〜15重量部とすることが好
適である。5重量部未満では所期の効果が得られないか
らであり、15重量部を越えると、耐熱性が低下する、
変色を招き易くなる、コスト高になる等の不具合がある
からである。なお、MBS樹脂とMAS樹脂とを併用し
てもよい。
【0016】EVAの配合量はPVC100重量部に対
し5〜10重量部とすることが好適である。5重量部未
満では所期の効果が得られないからであり、10重量部
を越えるとコアシートの耐熱性が低下するからである。
【0017】磁性材料としては、フェライト(MO・6
Fe2 3 ,但しMはBa,Sr,Pbなど)が好適で
あり、特にバリウムフェライトが好適である。もちろ
ん、他の磁性材料を採用することもできる。
【0018】コアシートの成形にはカレンダー法を採用
することが好適であり、その場合、ドロー比(カレンダ
ー最終ロールに対する引剥しロールの速度比率)は1.
05〜1.4として、幅の寸法安定性を得ながらシート
をロールから円滑に引剥がすことができ、また、シート
厚みは0.20〜0.50mmとなるように成形すること
ができる。
【0019】上記課題を解決する第2の手段(請求項2
に記載の発明)は、上記第1の課題を発展させてなるも
のであって、塩化ビニル樹脂100重量部に対しシラン
カップリング剤が0.5重量部以上含有されている点に
特徴がある。
【0020】上記シランカップリング剤は、有機材料と
結合する置換基をもつ有機官能性基と無機材料と反応す
る加水分解性基とを有することから、コアシート材のマ
トリックスとしてのPVC及び他の有機配合剤と、無機
材料としての磁性材料とを結合する作用を呈し、そのこ
とが当該磁性材料の分散性向上に寄与する。但し、少量
ではその効果が充分に得られないため、0.5重量部以
上の配合量とするものである。
【0021】
【発明の効果】従って、上記第1の手段によれば、塩化
ビニル樹脂に、PMMAと、MBS樹脂又はMAS樹脂
と、EVAと、磁性材料とが配合されているから、磁性
材料を別途コーティングすることなく、情報を磁気的に
記録することができるコアシートを成形することがで
き、しかも、コアシート材の加工性及び耐衝撃性、並び
に磁気特性を向上させることができる。
【0022】また、上記第2の手段によれば、塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対しシランカップリング剤が0.
5重量部以上含有されているから、磁性材料の分散性を
高めることができ、従って、多量の磁性材料を配合する
こと、情報の記録密度を高めることが容易になる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】−実施例1− 下記の配合のコアシート材を蒸気圧7kg/cm 2 (温度1
70±5℃)、ドロー比1.2でカレンダー成形及び段
プレス加工に供し、0.30〜0.35mmのコアシート
を成形した。
【0025】 配合剤 重量部 PVC 100 安定剤A(三塩基性硫酸鉛) 5 安定剤B(ステアリン酸鉛) 1.4 MBS樹脂(鐘淵化学工業(株)製カネエースB-56) 5 PMMA(鐘淵化学工業(株)製カネエースPA-20 ) 2 EVA(日本合成化学工業(株)製ソアブレンBH) 10 フェライト粉 170 (戸田工業(株)製GP-500バリウムフェライト) なお、上記EVAは酢酸ビニル55%である。
【0026】段プレス加工条件 ホット ;温度150℃,時間15分,油圧5〜20kg
/cm 2 (面圧) コールド;水冷,時間15分,油圧5〜20kg/cm
2 (面圧)
【0027】そうして、得られたコアシートの表裏にプ
リントフィルム及びクリヤーフィルムを積層して図1に
示す磁気カード1を得た。同図において、2はコアシー
ト、3はプリントフィルム、4はクリヤーフィルムであ
る。
【0028】<コアシート材の評価>カレンダー加工性
として、シートの引取り性及びシート表面の平滑性(目
視による)を検査し、また、フェライト粉の分散性を目
視によって評価した。さらに耐衝撃性及び耐熱性につい
ても評価した。耐熱性については、ASTM D−10
43によった。
【0029】その結果、実施例1のものはシートの引取
り性、表面平滑性、耐衝撃性、並びに磁性材料の分散性
のいずれも良好であった。但し、耐熱性について若干低
いという結果になった。
【0030】−実施例2,3,比較例1〜14− 表1に示すように実施例2,3及び比較例1〜14の各
配合でコアシートを実施例1と同様にして作成し、同様
の評価をおこなった。結果は同表に実施例1のものと併
せて示されている。なお、MAS樹脂は鐘淵化学工業
(株)製のカネエースFM、カップリング剤は川研ファイ
ンケミカル(株)製のシランカップリング剤PM-7200Tで
ある。
【0031】
【表1】
【0032】なお、表1における評価の欄に関し、○は
良好、△はやや悪い、×は悪いの意味である。
【0033】−考察− 比較例1と比較例2との比較から、フェライト粉の配合
がカレンダー加工性(シート引取り性及び表面平滑性)
を低下させることが明らかである。また、比較例1,2
は耐衝撃性が低く、さらに比較例2はフェライト粉の分
散性も悪い。これに対して、カップリング剤の配合が上
記分散性の向上に寄与することは比較例3,4の結果か
ら明らかであるが、それだけでは上記加工性及び耐衝撃
性の改善は望めない。
【0034】また一方、MBS樹脂やPMMAの配合が
シートの表面平滑性及び耐衝撃性の向上に寄与すること
は比較例5,6からわかるが、それだけではシートの引
取り性及びフェライトの分散性の向上は望めない。さら
に、比較例7のように、EVAを配合した場合、上記各
特性の向上が図れるが、耐熱性の点で問題が残る。
【0035】次にPMMA、MAS樹脂、MBS樹脂、
EVA、カップリング剤の組合わせについてみると、比
較例8,10のようにEVAにMAS樹脂又はMBS樹
脂を組合わせると、耐衝撃性が向上するものの、耐熱性
等の向上は図れず、比較例9のようにEVAにPMMA
を組合わせると、耐熱性き向上するものの、耐衝撃性が
得られない。また、比較例11,12のようなMBS樹
脂又はMAS樹脂とカップリング剤との組合わせにおい
てはシート表面の平滑性が得られず、比較例13のよう
なPMMAとEVAとカップリング剤との組合わせでは
耐衝撃性が得られず、比較例14のようなMBS樹脂と
EVAとカップリング剤との組合わせでは耐熱性が得ら
れない。
【0036】これに対して、実施例1,3の場合は、P
MMAと、MBS樹脂又はMAS樹脂と、EVAとが配
合されており、PMMA、MBS樹脂、及びEVAによ
って加工性及び耐衝撃性が向上しているものと認められ
る。また、実施例2は、シランカップリング剤を配合し
てなるものであるが、このシランカップリング剤によっ
てフェライト粉の分散性が向上し、また、EVAが使用
されていないため耐熱性の点でも好結果が得られてい
る、と認められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気カードの断面図
【符号の説明】
1 磁気カード 2 コアシート 3 プリントフィルム 4 クリヤーフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/80 7303−5D //(C08L 27/06 33:12 23:08 51:04) (C08L 27/06 33:12 23:08 51:06)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PVCに、PMMAと、MAS樹脂又は
    MBS樹脂と、EVAと、磁性材料とが配合されている
    ことを特徴とするカード用コアシート材。
  2. 【請求項2】 PVC100重量部に対しシランカップ
    リング剤が0.5重量部以上含有されている請求項1に
    記載のカード用コアシート材。
JP5090994A 1993-04-19 1993-04-19 カード用コアシート材 Withdrawn JPH06298955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5090994A JPH06298955A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 カード用コアシート材

Applications Claiming Priority (1)

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JP5090994A JPH06298955A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 カード用コアシート材

Publications (1)

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JPH06298955A true JPH06298955A (ja) 1994-10-25

Family

ID=14014069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5090994A Withdrawn JPH06298955A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 カード用コアシート材

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JP (1) JPH06298955A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1721731A1 (de) * 2005-05-13 2006-11-15 Celanese Emulsions GmbH Laminate, Verfahren zu deren Herstellung und Verwendung
CN1322467C (zh) * 2003-12-30 2007-06-20 上海东方磁卡工程有限公司 一种非接触式智能低频卡制造方法
US8893955B2 (en) 2010-10-27 2014-11-25 Intercontinental Great Brands Llc Releasably closable product accommodating package

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1322467C (zh) * 2003-12-30 2007-06-20 上海东方磁卡工程有限公司 一种非接触式智能低频卡制造方法
EP1721731A1 (de) * 2005-05-13 2006-11-15 Celanese Emulsions GmbH Laminate, Verfahren zu deren Herstellung und Verwendung
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Effective date: 20000704