JPH01190498A - 熱転写印字用カード並びに熱転写印字磁気カード - Google Patents

熱転写印字用カード並びに熱転写印字磁気カード

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JPH01190498A
JPH01190498A JP63015580A JP1558088A JPH01190498A JP H01190498 A JPH01190498 A JP H01190498A JP 63015580 A JP63015580 A JP 63015580A JP 1558088 A JP1558088 A JP 1558088A JP H01190498 A JPH01190498 A JP H01190498A
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JP
Japan
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thermal transfer
ink
transfer printing
card
resin
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JP63015580A
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English (en)
Inventor
Taiji Matsumoto
泰治 松本
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は熱転写印字用カード並びに熱転写印字磁気カ
ードに関し、さらに詳しくは耐汚れ性および耐久性に優
れた熱転写印字用カード並びに熱転写印字磁気カードに
関する。
〔従来の技術〕
近年、商取引における機械化に対応して、金額、回数、
日付等を印字して表示する熱転写印字受容層を設けた熱
転写印字用カード、あるいは金額、回数、日付等を印字
して表示する熱転写印字受容層とともに磁気記録層を設
けた熱転写印字磁気カードが使用されており、これらの
熱転写印字用カードおよび熱転写印字磁気カードは、通
常、券売機の内部で、インクリボンを介し、印字ヘッド
により熱転写印字受容層に高熱を印加接触させるなどの
方法で、金額、回数、日付等を印字して発売され、使用
時に記録再生機械にかけて決算が行われる金券として使
用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、これら従来の熱転写印字用カードおよび熱転
写印字磁気カードに設けられた熱転写印字受容層は、明
色無機顔料によって作り出された凹凸の凹部に、インク
を埋め込んで保持させることにより印字を行っているた
め、使用者の手垢等の汚れが同時に保持されたりして汚
れやすく、また券売機および記録再生機で多数回繰り返
し摺接されると、熱転写インクが広がって汚れが生じゃ
ずいという難点があり、これらの汚れによって印   
 。
字が判別しづらくなる場合がある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明はかかる現状に鑑み種々検討を行った結果なさ
れたもので、熱転写印字用カードおよび熱転写印字磁気
カードの、明色無機顔料を結合剤樹脂中に分散させてな
る熱転写印字受容層上に、加熱時にはインクの浸透性を
有し、室温ではインクの浸透性を有しない、透明性を有
する樹脂を主成分とする汚損防止膜を設けることによっ
て、熱転写印字受容層の耐汚れ性および耐久性を充分に
向上させたものである。
この発明において、熱転写印字受容層上に形成される汚
損防止膜は、加熱時にはインクの浸透性を有し、室温で
はインクの浸透性を有しない、透明性を有する樹脂を主
成分とするものであることが好ましく、このような汚損
防止膜が設けられると、使用者の手が直接熱転写印字受
容層の明色無機顔料に触れることもないため、使用者の
手垢が熱転写印字受容層に保持されることもなく、手垢
で熱転写印字受容層が汚れることがない。また、券売機
および記録再生機で多数回繰り返し摺接されても、これ
らの摺接は汚損防止層を介して行われるため、熱転写イ
ンクが広がって熱転写印字受容層が汚れることがな(、
損傷も有効に防止される。さらに、この汚損防止膜は、
加熱時にはインクの浸透性を有し、室温ではインクの浸
透性を有しない、透明性を有する樹脂を主成分とするも
のであるため、券売機等でインクリボンを介して、印字
ヘッドにより熱転写印字受容層に高熱を印加接触させ、
金額、回数、日付等を印字する場合、汚損防止膜中にも
印字が行われるとともに、印字が透明性の良好な汚損防
止膜を介して鮮明に判別することができ、熱転写印字受
容層の耐汚れ性および耐久性が充分に向上される。
このような、加熱時にはインクの浸透性を有し、室温で
はインクの浸透性を有しない、透明性を有する樹脂は、
さらにガラス転移温度が−lO℃〜80℃の範囲内のも
のを使用すると、印字ヘッドにより熱転写印字受容層に
高熱を印加接触させる際、インクがこの樹脂中に浸透し
て、印字の保持性が一段と向上されるため、ガラス転移
温度が一10℃〜80℃の範囲内のものを使用するのが
好ましく、このような樹脂としては、たとえば、芳香環
を含むポリウレタン樹脂、アクリル性のOH基を含む塩
化ビニル−酢酸ビニル系共重合体などが好ましく使用さ
れる。
特に、芳香環を含むポリウレタン樹脂は、芳香環により
ポリウレタン分子が剛直になり、ガラス転移温度が高く
て、硬く、しかも柔軟性に富んでいるため、粘着性が少
なくて耐久性がよく、これを使用して熱転写印字受容層
の汚損防止膜を形成すると、傷がつきにくく、粘着性の
少ない汚損防止膜が得られ、耐汚れ性および耐久性が充
分に向上される。このポリウレタン樹脂中に含まれる芳
香環は、0.05〜6.0 ミリモル/gの範囲内であ
ることがより好ましい。
このような芳香環を含むポリウレタン樹脂としては、メ
チレッジイソシアネートなどのイソシアネート成分と、
イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、ネオペンチ
ルグリコール、カプロラクトン、ヘキサンジオールなど
から選ばれる何れかのポリエステル成分との組み合わせ
からなるポリウレタン樹脂が好適なものとして使用され
、市販品の具体例としては、たとえば、東洋紡社製UR
8200(芳香環含有量4.5ミリモル/g、ガラス転
移温度74℃)、UR8300(芳香環含有!3.4ミ
リモル/g、ガラス転移温度23℃)などが挙げられる
。また、このような芳香環を含むポリウレタン樹脂は、
温度計、撹拌機および部分還流式冷却器を具備した反応
容器に、イソフタル酸ジメチル、テレフクル酸ジメチル
、アジピン酸、セバシン酸、アセライン酸等の酸成分と
、ヘキサンジオール、エチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレン
グリコールなどのポリオール成分と、さらに必要に応じ
て5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルを加え、
さらに酢酸亜鉛、酢酸ナトリウム、二酸化アンチモン等
を加え、140〜220′Cで3時間エステル交換反応
を行ってポリエステルポリオールを得、得られたポリエ
ステルポリオールと、必要に応じてポリカプロラクトン
ジオールを加え、さらにジフェニルメタンジイソシアネ
ートと、ジプチル錫ラウレートとをメチルエチルケトン
とともに混合し、70〜80℃で約8時間反応させて芳
香環含有のポリウレタン樹脂を得るなどの方法でも得ら
れる。
また、アクリル性のOH基を含む塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体は、アクリル性のOH基を含むため、耐候
性に優れ、これを使用して熱転写印字受容層の汚損防止
膜を形成すると、直接日光下に長期間さらしても変色し
ない汚損防止膜が得られ、耐汚れ性および耐久性が充分
に向上される。この塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体
中に含まれるアクリル性のOH基は、0.1〜7重量%
の範囲内であることがより好ましい。
このようなアクリル性のOH基を含む塩化ビニル−酢酸
ビニル系共重合体としては、一般式%式% での整数、nは3〜60までの整数、yは2〜160ま
での整数である。) で表される塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体が好適な
ものとして使用され、市販品の具体例としては、たとえ
ば、米国U、C,C社製VAGF (アクリル性のOH
基含有量1.8重量%、ガラス転移温度70℃)などが
挙げられる。またこのような塩化ビニル−酢酸ビニル系
共重合体は、周知の溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合
法、乳化重合法により合成することもでき、例えば、溶
液重合法1こよる場合は、重合毎に塩化ビニルとカルボ
ン酸ビ、ニルエステルと過酸化ベンゾイル等の重合開始
剤と溶媒を仕込んだのち、加温、して重合を開始し、次
いで水酸基を含むアクリルモノマーを添加して合成され
る。この際、水酸基を含むアクリルモノマーの添加は、
重合初期に一括添加しても良いが、重合が進むにつれて
連続的に添加した方が均一な組成のものが得られるので
より好ましく、この水酸基を含むアクリルモノマーの量
を増減することにより、最終的に得られる塩化ビニル−
酢酸ビニル系共重合体のアクリル性のOH基の量を調整
することができる。このような合成工程において、使用
されるカルボン酸ビニルエステルとしては、酢酸ビニル
、プロピオン酸ビニル、パーサニック酸ビニル、ステア
リン酸ビニル等が挙げられるが、中でも酢酸ビニルが好
ましく使用される。また水酸基を含むアクリルモノマー
としては、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、アリルアルコール−2−プロペン−1=オール、2
−ブテン−1−オールクロチルアルコール、3−ブテン
−2−オールメチルビニルカルビノール、ポリオキシエ
チレングリコールモノメタクリレート、ポリオキシプロ
ピレングリコールモノメタクリレート等が使用されるが
、特に2−ヒドロキシプロピルメタクリレートが好まし
く使用される。
このような芳香環を含むポリウレタン樹脂およびアクリ
ル性のOH基を含む塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体
は、単独で使用するほか併用してもよく、併用する場合
は芳香環を含むポリウレタン樹脂対アクリル性のOH基
を含む塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の重量比にし
て2対8〜8対2の配合割合で併用するのが特に好まし
い。
これらの樹脂は、さらに、必要に応じてイソシアネート
化合物を併用してもよく、イソシアネート化合物を併用
するとアクリル性のC)H基を含む塩化ビニル−酢酸ビ
ニル系共重合体のOH基等と、イソシアネート化合物の
イソシアネート基が架橋結合するため、熱転写印字受容
層の汚損防止膜の強度がさらに強化され、耐久性および
耐汚れ性が一段と向上される。
このようなイソシアネート化合物としては、三官能性低
分子量イソシアネート化合物などが好適なものとして使
用され、市販品の具体例としては、たとえば、日本ポリ
ウレタン工業社製、コロネ−I−Lなどが挙げられる。
使用量は汚損防止膜に含有される樹脂全量に対して5〜
30重量%の範囲内で使用するのが特に好ましい。
熱転写印字受容層上に形成される汚損防止膜は、この他
必要に応じて、充填剤を添加してもよく、添加剤として
導電性の充填剤を使用すると、熱転写印字用カードおよ
び熱転写印字磁気カードの帯電が良好に抑制され、これ
らを重ねて保存したり持ち歩いたりする場合、これらの
カードが静電気によって張りついたりするのを効果的に
防止することができる。このような導電性の充填剤とし
ては、たとえば、エルコムTL30(触媒化成工業社製
、透明導電性微粉末)SN−100(石屋産業社製、透
明導電性顔料)などが好適なものとして使用される。
また、かかる汚損防止膜は、機械によるデータの読み取
り、書き込みなどに際し、過大な摺接力を受けることが
あるために、液状あるいは固型の潤滑剤を含有させるこ
とがより好ましく、液状潤滑剤としては、たとえば、オ
レイン酸オレイル、ステアリン酸−n−ブチルなどが好
適なものとして使用される。また、固型の潤滑剤として
は、層状構造の結晶性鉱物あるいは、有機化合物などが
好適なものとして使用されるが、中でも脂肪酸の金属塩
、特にステアリン酸亜鉛が好ましく使用される。使用量
は、液状潤滑剤および固型の潤滑剤とも、樹脂に対して
0.1〜10重量%の範囲内で使用されるのが好ましい
上記したような加熱時にはインクの浸透性を有 −し、
室温ではインクの浸透性を有しない、透明性を有する樹
脂を主成分とする汚損防止膜の形成は、加熱時にはイン
クの浸透性を有し、室温ではインクの浸透性を有しない
、透明性を有する樹脂を、必要な場合、イソシアネート
化合物および充填剤等を併用し、有機溶剤とともに混合
分散して汚損防止膜用塗料を調製し、この汚損防止塗膜
用塗料を、紙などの基体上に形成された熱転写印字受容
層上に、塗布、乾燥して行われる。
ここで、有機溶剤としては、シクロヘキサノン、メチル
イソブチルケトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、
トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど、使用
する樹脂を溶解するのに適した溶剤が、特に限定される
ことなく、単独または二種以上混合して使用される。
このようにして形成される汚損防止膜は、厚みを0.1
〜5.0μmの範囲内とするのが好ましく、さらに0.
1〜3.0μmの範囲内にするのがより好ましい。
また、紙などの基体上に形成される熱転写印字受容層は
、明色無機顔料などの顔料、結合剤樹脂、有機溶剤およ
びその他の必要成分を混合分散して熱転写印字受容層用
塗料を調製し、この熱転写印字受容層用塗料を紙などの
基体上に塗布、乾燥して形成される。
ここで、熱転写印字受容層に使用される顔料は、熱転写
印字受容層に、カーボンブラック等の顔料あるいはニグ
ロシン等の染料をワックス等で分散結着したインク層を
有するインクリボンを介し、印字ヘッドにより高熱を印
加接触させて、溶融転写させる際、インク層のインクを
転写したときの明瞭な視覚性を確保するという観点から
明色のものが好ましく使用され、中でもSin、および
TfO,は、隠蔽力が強く、さらにインクリボンの結合
剤樹脂として使用されるワックスとの親和性もよいため
、より好適なものとして使用される。特に、Singは
熱転写印字受容層の表面粗さを適度にして印字特性を向
上させるため、二次粒子の粒子径が0.1〜10.0I
Imの範囲のものを使用するのが好ましく、0.1μm
より小さいものを使用すると、熱転写印字受容層の背景
と印字部分とのコントラストが低下し、10.0μmよ
り大きいものを使用すると、感触がやや悪くなる。これ
らの明色無機顔料の使用量は、熱転写印字受容層中に含
まれる結合剤樹脂に対して、20〜50重量%の範囲内
で使用するのが好ましい。
また、熱転写印字受容層に使用される結合剤樹脂として
は、前記汚損防止膜に使用される樹脂と同じアクリル性
のOH基を含む塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、芳
香環を含むポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂などが好ましく使用される。特に
、アクリル性のOH基を含む塩化ビニル酢酸ビニル系共
重合体および芳香環を含むポリウレタン樹脂は、5i0
2およびTie、等の明色無機顔料との親和性がよいた
め、これらの明色無機顔料が良好に分散され、印字特性
および耐久性に優れた熱転写印字受容層が得られる。
基体としては紙の他、ポリエステルフィルム、ポリアミ
ドフィルム等のプラスチックフィルム、さらに金属製フ
ィルムなどが使用され、また、有機溶剤としては、シク
ロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、メチルエチル
ケトン、酢酸エチル、トルエン、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなど、使用する結合剤樹脂を溶解するのに適
した溶剤が、特に限定されることなく、単独または二種
以上混合して使用される。
このようにして熱転写印字受容層を形成し、さらにその
上に汚損防止膜を形成した後、所定の形状に裁断して、
たとえば、カードを形成すれば、カード上の熱転写印字
受容層に印字ヘッドでバーコード等を印字し、これを光
学的に識別して金銭決裁用の熱転写印字用カードとして
使用できるが、さらにこの熱転写印字受容層とともに磁
気記録層を併設すると、熱転写印字磁気カードとしても
゛使用でき一段と便利になる。かかる熱転写印字磁気カ
ードとして使用する場合の、表面が汚損防止膜で覆われ
た熱転写印字受容層と、磁気記録層とは、必要に応じ種
々の態様で配置すればよく、たとえば、両層ともに基体
の片側に設けても、表裏別々に設けてもよい。また二〇
両層はそれぞれ別個に基体に直接設けてもよく、一方の
層を介して設けてもよい。さらに券片全面に配置しても
よく、部分的に配置してもかまわない。
このように表面が汚損防止膜で覆われた熱転写印字受容
層と磁気記録層を併設する場合、磁気記録層の形成は常
法に準じて行やれ、たとえば、表面が汚損防止膜で覆わ
れた熱転写印字受容層と隣接する基体上に、磁性粉末、
結合剤樹脂、有機溶剤およびその他の必要成分を含む磁
性塗料を、塗布、乾燥するなどして形成される。
ここで使用される磁性粉末としては、たとえば、1−F
e、0.粉末、Fe3O4粉末、Co含有1−Fez0
=粉末、Co含有Fe=04粉末、Cr0z粉末、Fe
粉末、Co粉末、Fe−Ni粉末、バリウムフェライト
粉末など従来公知の各種磁性粉末が広く包含される。
また、結合剤樹脂としては、塩化ビニル−酢酸ビニル系
共重合体、繊維素系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、イソシアネ
ート化合物など、一般に磁気記録媒体に使用される結合
剤樹脂がいずれも好□ 適に使用される。
さらに、有機溶剤としては、これらの結合剤樹脂を溶解
するのに適した有機溶剤が使用され、たとえば、前記熱
転写印字受容層で使用したのと同じ有機溶剤が、単独ま
たは二種以上混合して使用される。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例I VAGF (米国U、C,C社製、7  30重量部ク
リル性のOH基含有塩化ビ ニルー酢酸ビニル共重合体、 アクリル性のOH基含有量 1.8重量%、ガラス転移温度 70’C) UR−8200(東洋紡社製、  30〃芳香環を含む
ポリウレタン樹 脂、芳香環含有量4.52ミリモ ル/g、ガラス転移温度74℃) カープレックスC5−70140〃 (ジオツギ社製、S i Oz、 二次粒子の平均粒子径2.8 μm) メチルエチルケトン      150〃トルエン  
         150〃この組成物をサンドミルで
1時間混合分散して熱転写印字受容層用塗料を調製した
。この熱転写印字受容層用塗料を、厚さが180μmで
、マクベス反射濃度計による0、0.値が0.05の白
色のポリエステルフィルム上に、幅20mmで、乾燥厚
が8μmとなるよう塗布、乾燥して、熱転写印字受容層
を形成した。
次に、 UR−8300(東洋紡社製、  75重量部芳香環を
含むポリウレタン樹 脂、芳香環含有量3.36ミリモ ル/g、ガラス転移温度23℃) ステアリン酸亜鉛        0.5〃メチルエチ
ルケトン      150〃トルエン       
    150〃の組成物をサンドミルで2時間混合し
て汚損防止膜用塗料を調製し、この汚損防止膜用塗料を
前記のポリエステルフィルム上に形成した熱転写印字受
容層上に、乾燥厚が1μmとなるよう塗布、乾燥して汚
損防止膜を形成した。
次いで、 Co含有7−Fez0=粉末  100重量部VAG)
I (米国U、 C,C社製、塩  10〃化ビニル−
酢酸ビニル−ビニ ルアルコール共重合体) N−2304(日本ポリウレタ  lO〃ン工業社製、
ポリウレタンエ ラストマー) コロネートしく日本ポリウレタ   5 〃ン工業社製
、三官能性低分子 量イソシアネート化合物) カーボンブラック        3 〃メチルエチル
ケトン      120〃トルエン        
   120〃の組成物をボールミルで500時間混分
散して磁性塗料を調製し、この磁性塗料を前記のポリエ
ステルフィルム上に形成した熱転写印字受容層および汚
損防止膜に隣接して、幅10.1m−で、乾燥厚が12
μmとなるように塗布、乾燥して磁気記録層を形成した
。しかる後、所定の形状に裁断して熱転写印字磁気カー
ドを得た。
実施例2 実施例1における汚損防止膜用塗料の組成において、U
R−8300に代えてVAGF (前出)を同量使用し
た以外は、実施例1と同様にして汚損防止膜、熱転写印
字受容層および磁気記録層を形成し、熱転写印字磁気カ
ードを得た。
実施例3 実施例1における汚損防止膜用塗料の組成において、U
R−8300の使用量を75重量部から60重量部に変
更し、新たにエルコムTL30(触媒化成工業社製、透
明導電性微粉末)を15重量部添加した以外は、実施例
1と同様にして汚損防止膜、熱転写印字受容層および磁
気記録層を形成し、熱転写印字磁気カードを得た。
実施例4 実施例1における汚損防止膜用塗料の組成において、ス
テアリン酸亜鉛を省いた以外は、実施例1と同様にして
汚損防止膜、熱転写印字受容層および磁気記録層を形成
し、熱転写印字磁気カードを得た。
実施例5 実施例2における汚損防止膜用塗料の組成において、ス
テアリン酸亜鉛を省いた以外は、実施例2と同様にして
汚損防止膜、熱転写印字受容層および磁気記録層を形成
し、熱転写印字磁気カードを得た。
実施例6 実施例3における汚損防止膜用塗料の組成において、ス
テアリン酸亜鉛を省いた以外は、実施例3と同様にして
汚損防止膜、熱転写印字受容層および磁気記録層を形成
し、熱転写印字磁気カードを得た。
実施例7 実施例1において、磁気記録層の形成を省いた以外は、
実施例1と同様にして熱転写印字受容層および汚損防止
膜を形成し、熱転写印字用カードを得た。
実施例8 実施例2において、磁気記録層の形成を省いた以外は、
実施例2と同様にして熱転写印字受容層および汚損防止
膜を形成し、熱転写印字用カードを得た。
実施例9 実施例3において、磁気記録層の形成を省いた以外は、
実施例3と同様にして熱転写印字受容層および汚損防止
膜を形成し、熱転写印字用カードを得た。
実施例10 実施例4において、磁気記録層の形成を省いた以外は、
実施例4と同様にして熱転写印字受容層および汚損防止
膜を形成し、熱転写印字用カードを得た。
実施例11 実施例5において、磁気記録層の形成を省いた以外は、
実施例5と同様にして熱転写印字受容層および汚損防止
膜を形成し、熱転写印字用カードを得た。
実施例12 実施例6において、磁気記録層の形成を省いた以外は、
実施例6と同様にして熱転写印字受容層および汚損防止
膜を形成し、熱転写印字用カードを得た。
比較例1 実施例1において、汚損防止膜の形成を省いた以外は、
実施例1と同様にして熱転写印字受容層および磁気記録
層を形成し、熱転写印字磁気カードを得た。
各実施例および比較例で得られた熱転写印字磁気カード
および熱転写印字用カードについて、熱転写印字受容層
の耐汚れ性および耐久性を調べた。耐汚れ性は、ワック
スの結合剤中にカーボンブラックおよびニグロシンを分
散させたインク層を有するインクリボンを用い、熱転写
印字受容層に印字を熱転写した後、印字の定着処理を行
わず、印字上から消しゴムで印字を消去し、消え残り具
合およびインクが広がって生じる汚れを観察して行った
。また、熱転写印字受容層に印字を熱転写した後、さら
に5秒間加熱して印字後の定着処理を行い、しかる後、
印字上から消しゴムで印字を消去し、消え残り具合およ
びインクが広がって生じる汚れを観察して定着処理後の
耐汚れ性を調べた。さらに、鉛筆の硬さがBの芯を削っ
てこの削り粉を熱転写印字受容層上にまき、次いで熱転
写印字磁気カードおよび熱転写印字用カードを裏返して
削り粉を払い落とした後、消しゴムで削り粉を消去し、
消え残り具合および削り粉によって生じる汚れを観察し
て耐汚れ性を調べた。これらの耐汚れ性試験はいずれも
、印字が全く消去されなかった場合を(◎)、印字が少
し消去された場合を(0)として評価し、またインクや
削り粉による汚れは、汚れが全く認められなかった場合
を(◎)、汚れが認められた場合を(×)として評価し
た。また、耐久性は、25℃160%RHの雰囲気下で
、各熱転写印字磁気カードおよび熱転写印字用カードの
熱転写印字受容層上に磁気ヘッドを荷重500 g、速
度150mm/secで2000回往復摺動させて、熱
転写印字受容層が破壊されるか否かを観察して行い、破
壊されない場合を(○)として判定した。
下記第1表はその結果である。
第1表 〔発明の効果] 上記第1表からあきらかなようにこの発明で得られた熱
転写印字磁気カードおよび熱転写印字用カード(実施例
1〜12)は、比較例1で得られた熱転写印字磁気カー
ドに比し、定着処理前を除いていずれも印字が全く消去
されず、また汚れは全く認められず、耐久性も良好で、
このことからこの発明によって得られる熱転写印字磁気
カードおよび熱転写印字用カードは、耐汚れ性および耐
久性に優れていることがわかる。
特許出願人  日立マクセル株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基体上の少なくとも片面に、明色無機顔料を結合剤
    樹脂中に分散させてなる熱転写印字受容層を設け、この
    熱転写印字受容層上に、加熱時にはインクの浸透性を有
    し、室温ではインクの浸透性を有しない、透明性を有す
    る樹脂を主成分とする汚損防止膜を設けたことを特徴と
    する熱転写印字用カード 2、加熱時にはインクの浸透性を有し、室温ではインク
    の浸透性を有しない、透明性を有する樹脂が、−10℃
    〜80℃のガラス転移温度を有する樹脂である請求項1
    記載の熱転写印字用カード3、加熱時にはインクの浸透
    性を有し、室温ではインクの浸透性を有しない、透明性
    を有する樹脂が、芳香環を含むポリウレタン樹脂および
    アクリル性のOH基を含む塩化ビニル−酢酸ビニル系共
    重合体から選ばれる少なくとも一種である請求項1記載
    の熱転写印字用カード 4、汚損防止膜に、さらに潤滑剤を含ませた請求項1記
    載の熱転写印字用カード 5、汚損防止膜の厚みが0.1〜5.0μmである請求
    項1記載の熱転写印字用カード 6、基体上の少なくとも片面に、加熱時にはインクの浸
    透性を有し、室温ではインクの浸透性を有しない、透明
    性を有する樹脂を主成分とする汚損防止膜で表面を覆わ
    れた、明色無機顔料を結合剤樹脂中に分散させてなる熱
    転写印字受容層と、磁気記録層とを設けたことを特徴と
    する熱転写印字磁気カード 7、加熱時にはインクの浸透性を有し、室温ではインク
    の浸透性を有しない、透明性を有する樹脂が、−10℃
    〜80℃のガラス転移温度を有する樹脂である請求項5
    記載の熱転写印字磁気カード 8、加熱時にはインクの浸透性を有し、室温ではインク
    の浸透性を有しない、透明性を有する樹脂が、芳香環を
    含むポリウレタン樹脂およびアクリル性のOH基を含む
    塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体から選ばれる少なく
    とも一種である請求項5記載の熱転写印字磁気カード 9、汚損防止膜に、さらに潤滑剤を含ませた請求項5記
    載の熱転写印字磁気カード 10、汚損防止膜の厚みが0.1〜5.0μmである請
    求項5記載の熱転写印字磁気カード
JP63015580A 1988-01-26 1988-01-26 熱転写印字用カード並びに熱転写印字磁気カード Pending JPH01190498A (ja)

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