JPH06298915A - 不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂組成物

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JPH06298915A
JPH06298915A JP8645293A JP8645293A JPH06298915A JP H06298915 A JPH06298915 A JP H06298915A JP 8645293 A JP8645293 A JP 8645293A JP 8645293 A JP8645293 A JP 8645293A JP H06298915 A JPH06298915 A JP H06298915A
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JP
Japan
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unsaturated polyester
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polyester resin
resin composition
acid
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JP8645293A
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Hiroyuki Okumura
博之 越久村
Akio Yamada
晃男 山田
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A JII INTANASHIYONARU CHEM KK
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A JII INTANASHIYONARU CHEM KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低収縮化剤を使用しなくても硬化時に低収縮
性を発現する不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供する
こと。 【構成】 ビスフェノ−ルSアルキレンオキサイド付加
体を全多価アルコ−ル成分の少なくとも10モル%の割
合で含有する不飽和ポリエステルおよびこれと重合可能
な単量体とからなる不飽和ポリエステル樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不飽和ポリエステル樹
脂組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は硬化時の
収縮が極めて小さい不飽和ポリエステル樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】不飽和ポリエステル樹脂は、硬化成形時
に7〜10%程度体積収縮することが知られており、そ
のため該樹脂から得られる成形物はクラックやソリが発
生し易く、補強用に使用したガラス繊維の浮き出し等に
より、表面外観が損なわれ、また寸法安定性にも劣る等
の欠点を有する。これらの欠点を補うため、不飽和ポリ
エステル樹脂にポリスチレン、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリ酢酸ビニル、共役ジエン化合物と芳香族ビニル
化合物とのブロック共重合体等の熱可塑性樹脂(低収縮
化剤)を添加することが行われている。
【0003】特公昭46−14541号公報には、通常
の不飽和ポリエステル/単量体樹脂は硬化すると約7〜
10%の容積収縮を示すが、この樹脂に上記の如き熱可
塑性樹脂を含有せしめると容積収縮率は多くとも約5
%、多くの場合約10%までの膨張があることが開示さ
れている。
【0004】また、特公昭46−41709号公報に
は、熱可塑性樹脂(低収縮化剤)として、酸官能性を有
する熱可塑性重合体、例えばメタクリル酸メチルとアク
リル酸の共重合体を含有する、不飽和ポリエステル樹脂
組成物が開示されている。
【0005】上記の如く、低収縮性を発現させるために
は、低収縮化剤を添加するのが一般的であり、低収縮化
剤を添加しないで低収縮性を発現する不飽和ポリエステ
ル樹脂はまだ得られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
な不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、硬化時に低収縮性を発現する
新規な不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供することに
ある。本発明のさらに他の目的は、低収縮化剤を添加し
なくても硬化時に低収縮性を発現する不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物を提供することにある。本発明のさらに他
の目的および利点は以下の説明から明らかとなろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、 (A).(a)α,β−不飽和ジカルボン酸成分を含有し
てなる多価カルボン酸成分、および(b)下記式
【0008】
【化2】
【0009】ここで、A1およびA2は互いに独立に −C
H2CH2− または −CH(CH3)CH2− であり、mおよびnは
互いに独立に1〜7の数である、但しmとnの合計は2
〜8の数であり、mおよびnのそれぞれが2以上の数の
場合には複数個のA1および複数個のA2は同一でも異な
っていてもよい、で表わされるジオール成分を全多価ア
ルコ−ル成分の少なくとも10モル%含有してなる多価
アルコ−ル成分、からなる不飽和ポリエステル、並びに (B). 分子内に少なくとも1個の重合性二重結合を有
する重合性単量体35〜60重量%、但しこの重量%は
不飽和ポリエステルおよび上記重合性単量体の合計重量
を基準とする、を含有してなることを特徴とする不飽和
ポリエステル樹脂組成物によって達成される。
【0010】本発明において用いられる不飽和ポリエス
テル(A)を構成する多価カルボン酸成分(a)は、
α,β−不飽和ジカルボン酸成分を含有する。α,β−不
飽和ジカルボン酸成分としては、例えばマレイン酸、フ
マ−ル酸、イタコン酸、シトラコン酸あるいは無水マレ
イン酸の如きα,β−不飽和ジカルボン酸またはその酸
無水物に由来する。これらは1種または2種以上一緒に
用いることができる。
【0011】α,β−不飽和ジカルボン酸成分以外の他
の多価カルボン酸成分、例えば飽和多価カルボン酸成分
をα,β−不飽和ジカルボン酸成分とともに含有するこ
ともできる。かかる他の多価カルボン酸成分は、例えば
フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、コハク酸、
アゼライン酸、アジピン酸、テトラヒドロフタル酸、テ
トラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラ
ヒドロ無水フタル酸の如き多価カルボン酸あるいはその
酸無水物に由来する。 全多価アルコ−ル成分の少なく
とも40モル%の割合でα,β−不飽和ジカルボン酸成
分を含有するのが好ましい。さらに必要により、安息香
酸、アビエチン酸、ジシクロペンタジエンマレエ−トの
如きモノカルボン酸を用いることもできる。
【0012】本発明における不飽和ポリエステル(A)
を構成する多価アルコール成分(b)は、上記式で表わ
されるジオール成分を全多価アルコール成分の少なくと
も10モル%の割合で含有する。
【0013】上記式中、A1、A2、mおよびnの定義は
上記のとおりである。上記式で表わされるジオール成分
は、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンすなわち
ビスフェノ−ルSにエチレンオキサイドおよび/または
プロピレンオキサイドを開環付加反応せしめることによ
って製造することができる。上記式で表わされるジオー
ル成分(以下、ビスフェノ−ルSアルキレンオキサイド
付加体という)は、全多価アルコール成分中、10モル
%以上、好ましくは15モル%以上を占める量で用いら
れる。樹脂組成物の粘度が高くなりすぎ作業性に問題が
生じたり、価格が高くなりすぎる等の観点からビスフェ
ノ−ルSアルキレンオキサイド付加体は全多価アルコ−
ル成分中60モル%以下、好ましくは50モル%以下の
範囲で用いられるのが好ましい。
【0014】本発明においてビスフェノ−ルSアルキレ
ンオキサイド付加体とともに用いられる他の多価アルコ
−ル成分としては、例えばエチレングリコ−ル、ジエチ
レングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ジプロピレン
グリコ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、1,6−ヘキサン
ジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、2,2−ジエチル
−1,3−プロパンジオ−ル、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオ−ル、水添ビスフェノ−ルA、ビ
スフェノ−ルAエチレンオキサイド付加体、ビスフェノ
−ルAプロピレンオキサイド付加体、ジヒドロキシジシ
クロペンタジエンの如きグリコ−ル化合物;およびグリ
セリン、トリメチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト−
ルの如きトリオール以上のポリオ−ル化合物を挙げるこ
とができる。さらに必要によりヒドロキシジシクロペン
タジエンの如きモノアルコ−ル化合物を用いることがで
きる。
【0015】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物を
構成するもう一方の成分である重合性単量体(B)は、
前記不飽和ポリエステルと重合可能な単量体であり、分
子内に少なくとも1個の重合性二重結合を有する重合性
単量体である。具体的には、スチレン、ビニルトルエ
ン、ジビニルベンゼン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニ
ルの如き単官能性単量体;エチレングリコ−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、ポリプロピレングリコ−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メ
タ)アクリレ−トの如き多官能性単量体を用いることも
できる。重合性単量体(B)は、単独あるいは2種以上
一緒に用いられる。これらのうち、スチレンが特に好適
に使用される。不飽和ポリエステル(A)と重合可能な
単量体(B)は、低収縮性の効果的な発現のために、両
者の合計重量を基準にして重合性単量体を35〜60重
量%、好ましくは45〜55重量%の範囲で含有するこ
とが望ましい。
【0016】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物に
は、必要に応じて重合禁止剤を添加することができる。
重合禁止剤としては、ハイドロキノン、トルハイドロキ
ノン、p−ベンゾキノン、カテコ−ル等の公知の化合物
が用いられる。
【0017】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物に
配合される硬化剤としては、例えばメチルエチルケトン
パ−オキサイド、ラウロイルパ−オキサイド、ジクミル
パ−オキサイド、クメンハイドロパ−オキサイド、t−
ブチルパ−オキシベンゾエ−ト、t−ブチルパ−オキシ
オクトエ−ト、ベンゾイルパ−オキサイド、ビス(4−
t−ブチルシクロヘキシル)パ−オキシジカ−ボネ−
ト、1,1−ビス(t−ブチルパ−オキシ)−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサンの如き公知の有機過酸化物
が用いられる。これらの硬化剤は、必要に応じて、例え
ばオクテン酸コバルト、ナフテン酸コバルト等の金属石
けん類;ジメチルアニリン、トリエタノ−ルアミン、N
−エチル−メタトルイジン等のアミン類;ジメチルアン
モニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩;アセチ
ルアセトン等のβ−ジケトン類等の硬化促進剤と組合わ
せて用いることができる。
【0018】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物を
使用して硬化成形物を得る場合、必要に応じて低収縮化
剤を用いることができる。低収縮化剤としては、ポリス
チレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレン、セル
ロ−スアセテ−トブチレ−ト、飽和ポリエステル、ポリ
酢酸ビニル、ε−カプロラクトン、酢酸ビニルとスチレ
ンとのブロック共重合体、共役ジエン化合物と芳香族ビ
ニル化合物とのブロック共重合体等で例示される熱可塑
性樹脂を挙げることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明をより詳細に説明するために実
施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、特に断らない限り、実施例および比較例中の
部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。ま
た、硬化物の体積収縮率は、実施例の硬化性樹脂組成物
を直径18mmの試験管に入れ、セロハンをかぶせコル
ク栓をして実施例に示す各温度で硬化させ、下記式
(2)より求めた。
【0020】
【数1】
【0021】実施例1 温度計、コンデンサ−、攪拌機および不活性ガス導入管
を備えた4つ口フラスコに、イソフタル酸354部、ネ
オペンチルグリコ−ル108部、プロピレングリコ−ル
166部および前記一般式(1)で表わされるビスフェ
ノ−ルSアルキレンオキサイド付加体(式中、A1およ
びA2は -CH2-CH2-、m=n=1である)703部を仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら210℃で酸価が10m
g KOH/gになるまで反応させた。次いで、110
℃に冷却し、無水マレイン酸301部を加え、再び21
0℃に昇温し、同温度で脱水縮合反応を進め、酸価2
2.7mg KOH/gの不飽和ポリエステルを得た。
【0022】該不飽和ポリエステル60部にスチレンモ
ノマ−40部およびトルハイドロキノン0.006部
を加えて不飽和ポリエステル樹脂Aを得た。該不飽和ポ
リエステル樹脂A100部にスチレンモノマ−20部、
12%オクテン酸コバルト0.3部および55%メチル
エチルケトンパ−オキサイド1.2部を配合し硬化性樹
脂組成物を得た。該硬化性樹脂組成物を室温で硬化さ
せ、硬化物の体積収縮率を求めた。
【0023】実施例2 実施例1の不飽和ポリエステル樹脂A100部にスチレ
ンモノマ−20部、95%ビス(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)パ−オキシジカ−ボネ−ト0.84部および
50%t−ブチルパ−オキシオクトエ−ト0.6部を配
合し硬化性樹脂組成物を得た。該硬化性樹脂組成物を8
0℃の乾燥機中で40分間硬化させ、硬化物の体積収縮
率を求めた。
【0024】実施例3 実施例1の反応装置を用いて、イソフタル酸360部、
プロピレングリコ−ル253部および前記の一般式
(1)で表わされるビスフェノ−ルSアルキレンオキサ
イド付加体(式中、A1およびA2は -CH2-CH2-、m=n=
1である)715部を仕込み、窒素ガスを吹き込みなが
ら210℃で酸価が10mg KOH/gになるまで反
応させた。次いで、110℃に冷却し、無水マレイン酸
306部を加え、再び210℃に昇温し、同温度で脱水
縮合反応を進め、酸価21.9mg KOH/gの不飽和
ポリエステルを得た。
【0025】該不飽和ポリエステル60部にスチレンモ
ノマ−40部およびトルハイドロキノン0.006部を
加えて不飽和ポリエステル樹脂Bを得た。該不飽和ポリ
エステル樹脂Bを使用した以外は実施例1と同様に室温
で硬化させ、硬化物の体積収縮率を求めた。
【0026】実施例4 実施例3の不飽和ポリエステル樹脂B100部、12%
オクテン酸コバルト0.25部および55%メチルエチ
ルケトンパ−オキサイド1.0部を配合し硬化性樹脂組
成物を得た。該硬化性樹脂組成物を室温で硬化させ、硬
化物の体積収縮率を求めた。
【0027】実施例1〜4における体積収縮率の測定結
果を表1に示した。表中、体積収縮率のマイナス値は膨
張を示す(以下同じ)。
【0028】
【表1】
【0029】実施例5 実施例1の反応装置を用いて、無水マレイン酸698
部、プロピレングリコ−ル449部および前記の一般式
(1)で表わされるビスフェノ−ルSアルキレンオキサ
イド付加体(式中、A1およびA2は -CH2-CH2-、m=n=
1である)481部を仕込み、窒素ガスを吹き込みなが
ら210℃で脱水縮合反応を進め、酸価26.2mg K
OH/gの不飽和ポリエステルを得た。該不飽和ポリエ
ステル60部にスチレンモノマ−40部およびトルハイ
ドロキノン0.006部を加えて不飽和ポリエステル樹
脂Cを得た。該不飽和ポリエステル樹脂Cを使用した以
外は実施例1と同様に室温で硬化させ、硬化物の体積収
縮率を求めた。
【0030】実施例6 実施例1の反応装置を用いて、無水マレイン酸744
部、プロピレングリコ−ル508部および前記の一般式
(1)で表わされるビスフェノ−ルSアルキレンオキサ
イド付加体(式中、A1およびA2は -CH2-CH2-、m=n=
1である)385部を仕込み、窒素ガスを吹き込みなが
ら210℃で脱水縮合反応を進め、酸価26.8mg K
OH/gの不飽和ポリエステルを得た。
【0031】該不飽和ポリエステル60部にスチレンモ
ノマ−40部およびトルハイドロキノン0.006部を
加えて不飽和ポリエステル樹脂Dを得た。該不飽和ポリ
エステル樹脂Dを使用した以外は実施例1と同様に室温
で硬化させ、硬化物の体積収縮率を求めた。
【0032】実施例7 不飽和ポリエステル樹脂Cを使用した以外は実施例2と
同様に80℃の乾燥機中で40分間硬化させ、硬化物の
体積収縮率を求めた。
【0033】実施例8 不飽和ポリエステル樹脂C100部にスチレンモノマ−
20部および90%1,1−ビス(t−ブチルパ−オキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン1.2部を
配合し硬化性樹脂組成物を得た。該硬化性樹脂組成物を
125℃の乾燥機中で30分間硬化させ、硬化物の体積
収縮率を求めた。
【0034】実施例5〜8における体積収縮率の測定結
果を表2に示した。
【0035】
【表2】
【0036】実施例9 不飽和ポリエステル樹脂C100部にスチレンモノマ−
20部および98%t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト
1.2部を配合し硬化性樹脂組成物を得た。該硬化性樹
脂組成物を140℃の乾燥機中で30分間硬化させ、硬
化物の体積収縮率を求めた。
【0037】実施例10 実施例1の反応装置を用いて、無水マレイン酸559
部、プロピレングリコ−ル316部および前記の一般式
(1)で表わされるビスフェノ−ルSアルキレンオキサ
イド付加体(式中、A1およびA2は -CH2-CH2-、m=n=
2である)728部を仕込み、窒素ガスを吹き込みなが
ら210℃で脱水縮合反応を進め、酸価21.8mg K
OH/gの不飽和ポリエステルを得た。該不飽和ポリエ
ステル60部にスチレンモノマ−40部およびトルハイ
ドロキノン0.006部を加えて不飽和ポリエステル樹
脂Eを得た。該不飽和ポリエステル樹脂Eを使用した以
外は実施例1と同様に室温で硬化させ、硬化物の体積収
縮率を求めた。
【0038】実施例11 実施例1の反応装置を用いて、無水マレイン酸599
部、プロピレングリコ−ル340部および前記の一般式
(1)で表わされるビスフェノ−ルSアルキレンオキサ
イド付加体(式中、A1およびA2は -CH(CH3)CH2-、m=
n=1である)671部を仕込み、窒素ガスを吹き込み
ながら210℃で脱水縮合反応を進め、酸価26.5m
g KOH/gの不飽和ポリエステルを得た。該不飽和
ポリエステル60部にスチレンモノマ−40部およびト
ルハイドロキノン0.006部を加えて不飽和ポリエス
テル樹脂Fを得た。該不飽和ポリエステル樹脂Fを使用
した以外は実施例1と同様に室温で硬化させ、硬化物の
体積収縮率を求めた。
【0039】実施例12 実施例1の反応装置を用いて、無水マレイン酸797
部、プロピレングリコ−ル575部および前記の一般式
(1)で表わされるビスフェノ−ルSアルキレンオキサ
イド付加体(式中、A1およびA2は -CH2-CH2-、m=n=
1である)275部を仕込み、窒素ガスを吹き込みなが
ら210℃で脱水縮合反応を進め、酸価27.3mg K
OH/gの不飽和ポリエステルを得た。該不飽和ポリエ
ステル60部にスチレンモノマ−40部およびトルハイ
ドロキノン0.006部を加えて不飽和ポリエステル樹
脂Iを得た。該不飽和ポリエステル樹脂Iを使用した以
外は実施例1と同様に室温で硬化させ、硬化物の体積収
縮率を求めた。
【0040】実施例9〜12における体積収縮率の測定
結果を表3に示した。
【0041】
【表3】
【0042】比較例1 実施例1の反応装置を用いて、無水マレイン酸578
部、プロピレングリコ−ル283部およびビスフェノ−
ルAエチレンオキサイド付加体(ビスフェノ−ルA1モ
ルに対し、エチレンオキサイドの付加量が2モル)74
6部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら210℃で脱
水縮合反応を進め、酸価21.2mg KOH/gの不飽
和ポリエステルを得た。該不飽和ポリエステル60部に
スチレンモノマ−40部およびトルハイドロキノン0.
006部を加えて不飽和ポリエステル樹脂Gを得た。該
不飽和ポリエステル樹脂Gを使用した以外は実施例1と
同様に室温で硬化させ、硬化物の体積収縮率を求めた。
【0043】比較例2 実施例1の反応装置を用いて、イソフタル酸679部お
よびプロピレングリコ−ル641部を仕込み、窒素ガス
を吹き込みながら210℃で酸価が10mgKOH/g
になるまで反応させた。次いで、110℃に冷却し、無
水マレイン酸401部を加え、再び210℃に昇温し、
同温度で脱水縮合反応を進め、酸価21.5mg KOH
/gの不飽和ポリエステルを得た。該不飽和ポリエステ
ル60部にスチレンモノマ−40部およびトルハイドロ
キノン0.006部を加えて不飽和ポリエステル樹脂H
を得た。該不飽和ポリエステル樹脂Hを使用した以外は
実施例1と同様に室温で硬化させ、硬化物の体積収縮率
を求めた。
【0044】比較例1および2における体積収縮率の測
定結果を表4に示した。
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】実施例の結果から具体的に明らかな如
く、本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物は、硬化時
の体積収縮率が極めて小さい硬化成形物を与えるもので
あり、ビスフェノ−ルSアルキレンオキサイド付加体を
多価アルコ−ル成分として使用することによって従来技
術では得られなかった有用な効果を発現することがわか
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A).(a)α,β−不飽和ジカルボン
    酸成分を含有してなる多価カルボン酸成分、および
    (b)下記式 【化1】 ここで、A1およびA2は互いに独立に −CH2CH2− また
    は −CH(CH3)CH2− であり、mおよびnは互いに独立に
    1〜7の数である、但しmとnの合計は2〜8の数であ
    り、mおよびnのそれぞれが2以上の数の場合には複数
    個のA1および複数個のA2は同一でも異なっていてもよ
    い、で表わされるジオール成分を全多価アルコ−ル成分
    の少なくとも10モル%含有してなる多価アルコ−ル成
    分、からなる不飽和ポリエステル、並びに (B). 分子内に少なくとも1個の重合性二重結合を有
    する重合性単量体35〜60重量%、但しこの重量%は
    不飽和ポリエステルおよび上記重合性単量体の合計重量
    を基準とする、を含有してなることを特徴とする不飽和
    ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 上記式(1)で表わされるジオール成分
    を全多価アルコ−ル成分の10〜60モル%の割合で含
    有する請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 全多価カルボン酸成分の少なくとも40
    モル%の割合でα,β−不飽和ジカルボン酸成分を含有
    する請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100394098B1 (ko) * 1996-03-07 2003-12-24 에스케이케미칼주식회사 도료용 공중합 폴리에스테르 수지

Cited By (1)

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KR100394098B1 (ko) * 1996-03-07 2003-12-24 에스케이케미칼주식회사 도료용 공중합 폴리에스테르 수지

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