JPH06297739A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06297739A
JPH06297739A JP5088848A JP8884893A JPH06297739A JP H06297739 A JPH06297739 A JP H06297739A JP 5088848 A JP5088848 A JP 5088848A JP 8884893 A JP8884893 A JP 8884893A JP H06297739 A JPH06297739 A JP H06297739A
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秀明 松田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチパス熱転写リボンを使用する記録装置
で、バーコード等のシンボルを電子光学的技術により読
み取る際に読取不可や誤読が生じない記録ができるよう
にする。また、記録内容に欠陥があったものを仕分けで
きるようにする。 【構成】 サーマルヘッド2によってラベルRa に記録
したバーコード等のシンボルを、検証器50によってそ
の記録内容に欠陥があるか否かを検出し、欠陥が検出さ
れた時にはそのラベルRa にボイドスタンパ70によっ
て無効指標を形成する。それによって、記録内容に欠陥
があったものには無効指標が形成されるので、それをオ
ペレータが一目で判別して取り除くことができる。その
ため、電子光学的技術により読み取った際に読取不可や
誤読が生じないバーコード等のシンボルが記録されたも
ののみを発行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、数回にわたって繰り
返しパス印字可能なマルチパス熱転写リボンを使用して
記録媒体に記録(印字)する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、転写媒体である熱転写式のリボン
には、一度記録に使用したものを再びその記録に使用し
た部分を使用して繰り返しパス印字ができるマルチパス
熱転写リボンが開発されている。このようなマルチパス
熱転写リボンは、リボンに特殊な処理を施すことによっ
て同一のリボンを数回にわたって繰り返しパス印字を可
能にしたものであり、これまでの一回記録に使用すると
廃棄処分しなければならなかった通常のシングルパスの
熱転写リボンに比べて、再使用できるだけ経済的であ
る。
【0003】そこで、このようなマルチパス熱転写リボ
ンを使用して従来の記録装置であるサーマルプリンタに
より記録を行なおうとすると、一巻きに巻かれたマルチ
パス熱転写リボンをリボン供給軸側にセットして、その
一端を引き出してサーマルヘッドとプラテンとの間を通
してリボン巻取軸に固定し、それを記録動作に同期させ
て一方向に搬送してリボン巻取軸で徐々に巻き取ってい
き、全てのリボンの巻き取りが完了した時点で、その巻
き取ったリボンをリボン巻取軸から外して再びリボン供
給軸側にセットし直して、同様な記録動作を繰り返す必
要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに一度記録に使用したマルチパス熱転写リボンを、リ
ボン巻取軸側から外してリボン供給軸側に再びセットし
直して同一のリボンで記録動作を行なった場合には、リ
ボンを無駄にすることがないので経済的であるが、その
リボン巻取軸側に全て移動し終えたリボンは、きれいに
巻かれた時はよいが、リボンの巻き取り状態が軸線方向
の一方の側に徐々に片寄って円錐部ができてしまった
り、巻き取り状態が緩くなってしまったり、場合によっ
てはシワができた状態のまま巻き取られた場合には、リ
ボン自体の寿命は十分にありながら使用できなくなって
しまうということがあった。
【0005】さらに、記録状態(印字品質)を常に一定
のレベル以上に保とうとすると、リボンを供給側にセッ
トし直して再使用する度にその使用回数を記録しておく
必要があったので、このような従来の記録装置でマルチ
パス熱転写リボンを使用すると面倒であった。
【0006】また、リボンがある程度巻き取られた段階
でリボン切れが起きた場合には、切断によって2つに分
離されたリボンはその時点で双方がまだ使用できる状態
にあるため、通常はそのいずれか一方を引き続き使用す
ることになるが、その場合にはリボンの全長が短くなっ
ているため、その供給側にセットしたリボンが比較的早
い段階で全て無くなってしまうことによってリボンのセ
ットし直しが頻繁になって扱いが面倒になるということ
があった。
【0007】また、リボン切れが起きなくても供給軸側
にセットするリボンの容量は装着スペース等によって予
め決まっているため、大量の記録を連続的に行なう場合
には、その記録が全て完了していない途中の段階で供給
側のリボンが無くなってしまうため、記録の途中の段階
で巻き取られたリボンを再び供給側に移動させてセット
し直す必要があるので、このような場合には無人化がで
きず作業効率が悪かった。
【0008】そこで、このような問題を解決するため、
本出願人は先に特願平5−13553号(記録装置)を
出願している。この記録装置は、マルチパス熱転写リボ
ン等の転写媒体にエネルギーを印加してラベル等の記録
媒体に記録を行なう記録手段と、その転写媒体の記録手
段へ向う正方向とは反対の逆方向への逆搬送量情報を管
理する転写媒体逆搬送量情報管理手段と、転写媒体を上
記正方向と転写媒体逆搬送量情報管理手段の逆搬送量情
報に基づく上記逆方向とに搬送可能な転写媒体搬送手段
とを具備し、記録手段へ向う正方向とは反対の逆方向へ
の逆搬送量情報を転写媒体逆搬送量情報管理手段によっ
て管理することにより、1枚あるいは数枚で構成される
1単位の記録が終了する度に、その管理情報を基にして
転写媒体の上記1単位の記録(印字)に使用した長さの
うちの何割かを上記逆方向へ戻して次の記録を行なうこ
とによって、転写媒体を一度のセットで使用限界まで繰
り返し使用できるようにした。
【0009】したがって、まだ記録が可能な状態にある
上記リボン等の転写媒体を廃棄処分することなしに寿命
まで使用することができ、一度転写媒体をセットしたら
その転写媒体を繰り返しセットし直したり、転写媒体の
繰り返し使用回数を記録したりする必要がなく、また、
転写媒体がある程度巻き取られた段階で切れた場合に
は、巻き取られた側の転写媒体を廃棄処分しても無駄に
ならないようにし、さらに、大量の記録を連続的に行な
う場合であっても、転写媒体をセット変えすることなし
に一度セットした転写媒体で全ての記録ができた。
【0010】また、上述したようなマルチパス熱転写リ
ボンは、記録部分の濃度(印字濃度)が使用する度に徐
々に低下していくが、何回記録を繰り返した時点で使用
できないレベルになってしまうのかが実際に使用して記
録してみないとわからないため、新品のリボンへの交換
時期の判断が難しいということがあった。
【0011】そこで、本出願人が先に出願した上記記録
装置では、記録手段で記録媒体に所定長の記録を行なう
度に転写媒体をその所定長に対する一定割合だけ逆方向
へ搬送し、上記所定長の記録を繰り返し行なっていく転
写媒体逆搬送率設定用テストプリント手段を設けた記録
装置も提案している。
【0012】その記録装置によれば、正規の記録動作を
開始させる前に、まずその転写媒体逆搬送率設定用テス
トプリント手段により記録手段で記録媒体に所定長の記
録を行なう度に転写媒体をその所定長に対する一定割合
だけ逆方向へ搬送し、上記所定長の記録を繰り返し行な
っていくテストプリントを数枚行なえば、そのテストプ
リントは1枚目が全て未使用状態の転写媒体によって記
録されたものとなり、以下記録された順に繰り返し使用
された転写媒体の回数が増したもので記録されたものと
なるので、それを見ながら何回再使用した転写媒体で記
録したものまでが使用できる限界であるかを事前に判断
でき、その判断結果に基づいて転写媒体逆搬送率設定手
段により転写媒体を逆方向に戻す搬送割合を設定するこ
とにより、高い記録状態(印字品質)が得られた。
【0013】しかしながら、上記の場合には記録内容が
文字や数字等の人間の目で視認できれば良しとするよう
な使い方の場合には問題となることはないが、記録内容
がバーコード等の電子光学的技術により認識するシンボ
ルを含む場合である時には、記録されたものがバーコー
ドリーダ等の読取器で読取判断できなかったり、誤読が
生じてしまうような欠陥があると、バーコードを使用し
ているシステム全体が機能しなくなってしまうため非常
に大きな問題となってしまうということがあった。
【0014】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、記録手段で記録媒体に所定長の記録を行な
う度に転写媒体をその所定長に対する一定割合だけ逆方
向へ搬送し、上記所定長の記録を繰り返し行なっていく
記録装置において、バーコード等のシンボルを含む記録
内容を電子光学的技術により読み取る際に読取不可や誤
読が生じない記録ができ、記録内容に欠陥があった場合
にはその欠陥があった記録内容の部分をオペレータが明
瞭に視認できて仕分けできるようにすることを目的とす
る。
【0015】また、その記録内容を電子光学的技術によ
り読み取る際のスキャンパス上に非常に小さなボイドや
スポットがあって、それによって欠陥が検出された時で
も、その部分の記録媒体を即時に欠陥扱いとしないよう
にすることによって記録媒体の無駄をなくすことも目的
とする。
【0016】さらに、リボン等の転写媒体にシワ等があ
って欠陥が局所的にできることによって記録媒体が記録
不良となった場合には、その記録不良となったシンボル
の記録内容を、一連の記録動作が終了した後で再び記録
し直さなくて済むようにすることも目的とする。
【0017】さらにまた、リボン等の転写媒体に恒常的
なシワや、その転写媒体以外にまつわる要因があって記
録媒体が記録不良になる場合にそれを知ることができ、
その記録不良となった部分の記録媒体を取り除くことが
できるようにすることも目的とする。
【0018】また、転写媒体の搬送量が適切でなくて記
録内容に欠陥ができてしまうようなことがないようにし
たり、その転写媒体の搬送量を記録内容に欠陥が検出さ
れない最適な量に自動的に補正されるようにすることも
目的とする。さらに、記録媒体の欠陥が検出された部分
を要因別に後で容易に識別できるようにすることも目的
とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、転写媒体にエネルギーを印加して記録
媒体にバーコード等のシンボルを記録する記録手段と、
転写媒体の記録手段へ向う正方向とは反対の逆方向への
逆搬送量情報を管理する転写媒体逆搬送量情報管理手段
と、転写媒体を上記正方向と転写媒体逆搬送量情報管理
手段の逆搬送量情報に基づく逆方向とに搬送可能な転写
媒体搬送手段とを備え、その転写媒体搬送手段と記録手
段とによって、上記正方向に搬送される転写媒体を用い
て同方向に搬送される記録媒体に所定長の記録を行な
い、その後転写媒体を転写媒体逆搬送量情報管理手段が
管理する逆搬送量情報に応じて逆方向へ逆搬送し、再び
正方向に搬送しながら記録媒体に所定長の記録を行なう
ことを繰り返していく記録装置であって、上記記録手段
により記録媒体に記録されたシンボルの記録内容を検証
する検証手段と、その検証手段によって記録内容に欠陥
が検出された時、その記録媒体に無効指標を印刷等によ
り形成する無効指標形成手段とを具備した記録装置を提
供する。
【0020】また、上記記録装置において、上記検証手
段が、記録内容を検証して欠陥を検出した時には、同じ
記録内容をスキャンパスを変えてもう一度検証する再検
証手段を有していると効果的である。
【0021】さらに、上記記録装置において、検証手段
による検証の結果により記録内容に欠陥が検出された時
には、記録手段に同じシンボルを記録媒体の次に記録す
べき部分に再度記録させる再記録制御手段を設けたり、
検証手段による検証の結果により記録内容に欠陥が検出
された時に、転写媒体搬送手段に転写媒体逆搬送量情報
管理手段の逆搬送量情報に基づく転写媒体の逆搬送を停
止してその転写媒体を正方向へのみ搬送させ、記録手段
に同じシンボルを記録媒体の次に記録すべき部分に再度
記録させる転写媒体正方向搬送再記録制御手段を設けた
りするとよい。
【0022】そして、その記録装置において、転写媒体
正方向搬送再記録制御手段による再度の記録により記録
された記録内容に対する検証手段による検証の結果によ
り欠陥を検出しなかった時には、転写媒体逆搬送量情報
管理手段に管理される情報である転写媒体の逆搬送量を
少なく変更して、それ以降の記録媒体の搬送に対して転
写媒体搬送手段による転写媒体の搬送に逆搬送を加えさ
せながら記録手段にシンボルを記録させる転写媒体逆搬
送量変更記録制御手段を設けると、効果的である。
【0023】また、その記録装置において、転写媒体逆
搬送量変更記録制御手段に、その手段による制御のもと
に記録されたシンボルの記録内容を検証手段によって検
証した結果により欠陥が検出された時には、その欠陥が
検出されなくなるまで転写媒体逆搬送量情報管理手段に
管理される情報である転写媒体の逆搬送量をより少なく
繰り返し変更する転写媒体逆搬送量漸減調整手段を有す
るようにするとよい。
【0024】さらに、上記記録装置において、最後に設
定された逆搬送量による逆搬送が加えられながら記録媒
体に記録されたシンボルの記録内容を検証手段によって
検証した結果により欠陥を検出した時に、その記録媒体
に無効指標形成手段によって無効指標をそれ以前の無効
指標と変更して形成させる無効指標変更制御手段を設け
るとよい。
【0025】
【作用】このように構成した記録装置によれば、記録手
段によって転写媒体にエネルギーを印加して記録媒体に
記録したバーコード等のシンボルを、そこに欠陥がある
か否かを検証手段によって検証することができ、その検
証手段によってシンボル等の記録内容に欠陥が検出され
た時には、その記録媒体に無効指標形成手段によって無
効指標が印刷等により形成されるので、記録内容に欠陥
があった記録部分をオペレータが一目で明瞭に判別し
て、それを取り除くことができる。
【0026】また、その検証手段が、記録内容を検証し
て欠陥を検出した時には、同じ記録内容をスキャンパス
を変えてもう一度検証する再検証手段を有するようにす
れば、その検証手段のスキャンパス上に非常に小さなボ
イドやスポットがあって欠陥が検出された時には、その
欠陥が検出された部分の記録内容がスキャンパスを変え
てもう一度検証されるので、その再度の検証によって欠
陥が検出されなくなる場合には、電子光学的技術により
十分読み取ることができる記録内容を不良扱いにしなく
て済むため、その部分の記録媒体を無駄にしなくて済
む。
【0027】さらに、その検証手段による検証の結果に
より記録内容に欠陥が検出された時には、記録手段に同
じシンボルを記録媒体の次に記録すべき部分に再度記録
させる再記録制御手段を設ければ、検証により記録内容
に欠陥が検出された時には記録媒体の次に記録すべき部
分に再度同じシンボルが記録されるので、リボン等の転
写媒体にシワ等があって欠陥が局所的にできることによ
って記録媒体が記録不良となった場合には、その記録不
良となったシンボルの記録内容を、一連の記録動作が終
了した後で再び記録し直さなくて済むので手間が省け
る。
【0028】さらにまた、上述した転写媒体正方向搬送
再記録制御手段を設ければ、検証手段による検証の結果
により記録内容に欠陥が検出されると、転写媒体の逆搬
送が停止されてそれが正方向へのみ搬送されることによ
って、まだ使用していない転写媒体によって記録媒体の
次に記録すべき部分に同じシンボルが再度記録されるの
で、その記録内容を検証してそこに欠陥が検出された時
にはリボン等の転写媒体に恒常的なシワができていた
り、転写媒体以外にまつわる要因による欠陥ができてい
ることがわかる。
【0029】また、上述した転写媒体逆搬送量変更記録
制御手段を設ければ、転写媒体正方向搬送再記録制御手
段による再度の記録により記録された記録内容に対する
検証手段による検証の結果により欠陥を検出しなかった
時には、転写媒体逆搬送量情報管理手段に管理される情
報である転写媒体の逆搬送量を少なく変更して、それ以
降の記録媒体の搬送に対して転写媒体搬送手段による転
写媒体の搬送に逆搬送が加えられながら記録手段にシン
ボルが記録されていくので、転写媒体の上記逆搬送量の
設定が適切でなくて記録内容に欠陥が検出された場合で
あっても、その逆搬送量が少なく変更されることによっ
て欠陥が検出されない記録内容にすることができる。
【0030】そして、その転写媒体逆搬送量変更記録制
御手段に転写媒体逆搬送量漸減調整手段を有するように
すれば、上記逆搬送量が少なく変更されたにも係らず依
然としてその設定値が適切でなくて記録内容に欠陥が検
出される場合には、その記録した記録内容に欠陥が検出
されなくなるまで転写媒体の逆搬送量が繰り返し少なく
自動補正されていくので、手間をかけずに欠陥が検出さ
れない記録内容が得られる。
【0031】また、上述した無効指標変更制御手段を設
ければ、最後に設定された上記逆搬送量による逆搬送が
加えられながら記録媒体に記録されたシンボルの記録内
容に欠陥が検出された時にそこに形成される無効指標
が、それ以前の記録媒体に形成される無効指標に対して
変更されるので、上記転写媒体の逆搬送量の設定が適切
でなくて記録不良となった部分の記録媒体を、その異な
る無効指標によって要因別に容易に識別することができ
る。
【0032】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す記録
装置の全体構成図、図2は同じくその記録装置の左側面
図、図3はその平面図である。
【0033】この記録装置は、サーマルヘッド2を図示
しないヘッド保持部材を介してメインフレーム1に揺動
可能に保持し、そのサーマルヘッド2と一体のヘッド保
持プレート3を板バネ4によってプラテン5側に押圧付
勢し、サーマルヘッド2を所定の加圧力でプラテン5に
圧接させている。
【0034】そのプラテン5は、軸部5aの一端側がメ
インフレーム1に、他端側が図2に示すプラテンサブフ
レーム6にそれぞれ軸受を介して回転自在に軸支されて
おり、軸部5aの両側にはヘッド位置決めカラー7,7
がそれぞれ回動自在に取り付けられている。
【0035】また、その軸部5aの一端(図2で左方
側)に、プラテンギヤ8を固定して、そのプラテンギヤ
8をモータサブフレーム9に固定されているモータ10
の回転軸10aに固定されているモータギヤ11に噛み
合わせている。
【0036】さらに、そのモータギヤ11をスリーブ1
3と一体に固定されているギヤ12に噛み合わせ、その
スリーブ13をモータサブフレーム9に固定されたシャ
フト39に回転自在に嵌入させている。
【0037】スリーブ13のギヤ12から突出した部分
の外周には、内側にワンウェイクラッチ14を圧入した
ギヤ15が装着されていて、そのギヤ15がメインフレ
ーム1とモータサブフレーム9にそれぞれ軸受を介して
回転自在に軸支されているリボン巻取軸16に回動自在
に取り付けられているギヤ17に噛み合っている。
【0038】そのギヤ17の図2で右方側の側面には、
フリクション部材18が固着されていて、その右方側に
は段部を有する円板19がリボン巻取軸16に対して相
対回転不能で、且つリボン巻取軸16の軸線方向(図2
で左右方向)にのみ移動可能に係合させた状態で取り付
けられており、これら3者が圧縮コイルスプリング20
の付勢力によって互いに圧接されている。
【0039】したがって、ギヤ17の回転力がフリクシ
ョン部材18を介して円板19に伝達され、リボン巻取
軸16が回転して図1に示すようにマルチパス熱転写リ
ボン(以下単にリボンと略称もする)27を巻き取るよ
うになっている。そのマルチパス熱転写リボン27は、
一度記録(印字)に使用したものを再びその記録に使用
した部分を使用して繰り返しパス印字ができるようにし
たものであり、リボンに特殊な処理を施すことによって
それを可能にしている。
【0040】なお、図1の各ギヤ系に付した矢印は、記
録媒体であるラベルRa(それ以外の券,値札等の用紙
であってもよい)の排出時及びリボン27の巻き取り時
の回転方向を示しており、この回転方向の場合にはスリ
ーブ13とワンウェイクラッチ14がロック状態(連結
状態)となって、モータギヤ11からギヤ12,15,
17までの全てのリボン巻き取りに係るギヤ系及び円板
19が回転してリボン巻取軸16が矢示方向に回転す
る。
【0041】また、巻き取ったリボン27を戻す方向と
なるリボン巻取軸16を図1の矢印と反対方向へ回転さ
せた場合には、モータ10が微少電流で回転しないよう
にホールドされた状態であっても、リボン巻取軸16,
円板19がギヤ17及びフリクション部材18のフリク
ションに抗して回転し、リボン27がリボン巻き戻し用
のモータ23の回転力によりリボン供給軸21側に巻き
戻るようになる。
【0042】なお、ワンウエイクラッチ14は、本実施
例に示したモータ10でプラテン駆動とリボン巻取駆動
を行なうような記録装置において、サーマルヘッド2と
プラテン5を離間してラベルだけを逆搬送させたり、サ
ーマルヘッド2とプラテン5でラベルとリボンを挾持し
たまま一緒に逆搬送させたりする場合に、モータ10の
回転伝達を遮断する機能を果たすためのものであり、そ
のようなラベルの逆搬送制御が必要でない時には不要で
ある。
【0043】そのリボン供給軸21は、図3に示すよう
にメインフレーム1とモータサブフレーム9とによって
それぞれ軸受を介して回転可能に支持されており、その
リボン供給軸21のメインフレーム1とモータサブフレ
ーム9の間に位置する部分にはギヤ22が固定されてい
る。
【0044】そして、そのギヤ22に、モータサブフレ
ーム9に固定されたリボン巻き戻し用のモータ23の両
側に伸びる回転軸23aの一方(図3で下側)に固定し
たギヤ24を噛み合わせ、その回転軸23aの他方側に
エンコーダ25のスリット円板25aを固定すると共
に、そのスリット円板25aの外周側に形成したスリッ
トの通過位置にフォトセンサであるエンコーダ25のセ
ンサ部25bを配設し、それによってエンコーダパルス
を計測できるようにしている。
【0045】一方、図2に示すようにサーマルヘッド2
を固定保持するヘッド保持プレート3は、両側に下方へ
直角に折り曲げて形成した脚部3a,3aを有してお
り、その各脚部3a,3aの図1で左端縁がヘッド位置
決めカラー7,7の外周にそれぞれ突き当てられること
によって、サーマルヘッド2のプラテン5に対する位置
(図1で左右方向)が決まるようになっている。
【0046】そのヘッド保持プレート3の脚部3aの下
方には、サーマルヘッド2を上方へ持ち上げてプラテン
5から離間させる機構が設けられている。その機構は、
図2に示すように板状のアーム32の略中間部にアーム
33を固定し、そのアーム33をメインフレーム1側の
ヘッド保持プレート3の脚部3aの位置まで延設し、そ
の先端側に円柱状のボス35を取り付けると共にアーム
32の上端側にも同様に円柱状のボス35を、同図で右
方側の脚部3aに対応させて取り付けている。
【0047】そのアーム32と33は、メインフレーム
1とプラテンサブフレーム6との間に取り付けられたシ
ャフト34に軸止されており、そのシャフト34を支点
として図1の矢示A方向に回動可能になっている。一
方、アーム32の下端側にはコイルスプリング36が取
り付けられていて、その付勢力によってアーム32がア
ーム33と共に図1の矢示Aと反対方向に回動付勢され
て、それが回動量規制ピン37に当接する図示の位置で
規制されるようになっている。
【0048】また、アーム32のコイルスプリング36
が取り付けられている位置の上部には、サーマルヘッド
2を上昇させてプラテン5から離間させるためのDCソ
レノイド30のプランジャ31を取り付け、そのDCソ
レノイド30を励磁させたときにプランジャ31が吸引
されて、アーム32がコイルスプリング36の付勢力に
抗して図1の矢示A方向にアーム33と共に回動するよ
うにしている。
【0049】そして、そのDCソレノイド30を作動さ
せない状態の時に、アーム32,33のそれぞれ先端側
の各ボス35,35が、ヘッド保持プレート3の両側の
脚部3a,3aの直下に若干の隙間をあけて位置するよ
うにしている(図2も参照)。この記録装置は、使用する
時には図1に示すように巻かれた状態にあるリボン27
を供給軸21にセットし、その引き出し側の一端をサー
マルヘッド2とプラテン5の間を通して、リボン巻取軸
16にセットされた状態にある巻取コアに巻き付ける。
【0050】また、同様に巻かれた状態にある記録媒体
であるラベルRa (それ以外の券,値札等の記録媒体で
あってもよい)をラベル供給軸28にセットし、その引
き出し側の一端をサーマルヘッド2とプラテン5との間
まで引き出してそこに挾持させる。
【0051】この状態で、一枚目のラベルRa1の記録
(印字)を開始させると、それと同時にエンコーダ25の
パルス数の計測が開始される。そして、図4に示すよう
に、その一枚目のラベルRa1の記録が終了すると、パル
ス数の計測が完了する。この間に得られたパルス数n1
は、1枚目の記録を行なうのに使用(消費)したリボン2
7の量、すなわちこの記録の間に回転したリボン供給軸
21の回転角θ1 の代用値となる。
【0052】次に、図5に示すように、DCソレノイド
30が励磁されることによってプランジャ31が同図で
左方側へ吸引され、そのプランジャ31にピンを介して
回動可能に連結されているアーム32と、そのアーム3
2と一体のアーム33がシャフト34を支点として矢示
A方向に回動する。
【0053】それによって、アーム32,33のそれぞ
れ上端側に固定されているボス35,35が移動し、そ
れらがヘッド保持プレート3の脚部3a,3aの下端縁
に当接してそれを上方へ持ち上げるため、サーマルヘッ
ド2がプラテン5から離間する。
【0054】この状態を維持しながら、リボン巻き戻し
用のモータ23を図5の矢示方向へ回転させると、図中
に矢印で示すようにリボン27が巻き戻される。この
時、巻取系で回転するのは、前述したように図5に回転
を矢印で示した供給軸21を回転させるギヤ22と、そ
れに噛み合うギヤ24と、さらにリボン巻取軸16側の
リボン巻取軸16と円板19(図2)である。
【0055】また、この際モータ10はホールド状態に
保持しておいてかまわない。すなわち、巻き戻す時に余
計な負荷がかからないようにしておく。そして、この際
の巻き戻し量は、ディップスイッチ(以下ディップSW
と呼ぶ)やロータリスイッチ(以下ロータリSWと呼
ぶ)、あるいはキーを使用して入力する方法等、その時
の記録条件により種々の方法を用いて決めることができ
る。
【0056】このようにすると、1枚目のラベルRa1に
は未使用状態のリボン27によって記録が行なわれ、そ
の記録が終了すると、2枚目のラベルRa2については図
5で説明したようにサーマルヘッド2がプラテン5から
離間して、いま例えば巻き戻し量設定用のロータリSW
で90%の巻き戻し量を設定し、1枚目のラベルRa1に
記録する際に使用されたリボン長の90%(それ以外の
割合に設定することもできる)の長さのリボンの巻き戻
しを行ない、3枚目以降のラベルRa3についても同様に
記録が終了する度にサーマルヘッド2をプラテン5から
離間させて90%のリボンの巻戻しを逐次行なっていく
ものとする。
【0057】このようにして、記録した仮に10枚のラ
ベルRa1〜Ra10 と、そこに使用されたリボンの使用回
数との関係を図6に示す。その1枚目のラベルRa1の記
録に使用したリボンは、1度目使用(未使用状態)のリ
ボンであるから記録(印字)状態は当然鮮明である。次の
2枚目のラベルRa2の記録は、1枚目の記録に使用した
部分のリボン(2度目使用)が90%であり、10%が
1度目使用のリボンである。
【0058】さらに、3枚目のラベルRa3への記録は、
その80%が1枚目と2枚目の記録に使用した部分の3
度目使用のリボンであり、10%が2度目使用、残り1
0%が1度目使用となり、以下このようにして逐次これ
と同様の関係で記録されている(図6でラベルRa3以降
については2度目使用を「2」,3度目使用を「3」、それ
以降についても同様に使用回数を示す数字のみを簡略化
して記入している)。
【0059】当然のことながら、このようにして記録し
た場合には、記録枚数が進むにしたがって記録品質(印
字濃度等)は次第に低下していく。この場合、図4で説
明したように、1枚目のラベルRa1を記録した際に使用
したリボン27の使用量(消費量)の代用値として得ら
れるパルス数はn1 であるので、「n1×0.9」のパル
ス数分だけ巻戻し用のモータ23を図5で矢示方向に回
転させてリボン27を巻き戻す。
【0060】そして、上記所定長だけ巻き戻した後、D
Cソレノイド30の励磁を止める(OFF)と、コイル
スプリング36の付勢力によりアーム32,33が矢示
Aと反対方向に回動すると共にプランジャ31が図5で
右方へ移動するため、ボス35,35によってヘッド保
持プレート3を介して押し上げられていたサーマルヘッ
ド2が下降してプラテン5に再び圧接し、ヘッドアップ
状態が解除されて次の記録が可能な状態となる。
【0061】以上のような動作を繰り返し行ない、図7
に示すようにm枚目のラベルRamの記録が終了すると、
当然のことながら供給側(リボン供給軸21に巻かれて
いる側)のリボン27の巻径は細くなり、巻取側(巻取
軸16に巻かれている側)は太くなっている。
【0062】ここで、一枚当りのラベルRa の搬送方向
の長さをLとすると、一枚目の記録に消費されたリボン
27の長さもLであり、このLに相当するのは図4の角
度θ1 であり、この角度θ1 は前述したようにパルス数
n1 で代用される。
【0063】また、図7におけるm枚目のラベルRamの
記録に使用されたリボン27の長さもLであり、このL
に相当するのは同図における角度θm(リボンの外径が
小さくなっているので図4の角度θ1 より大きくなる)
であり、この時のパルス数はnmで代用される。
【0064】そのリボン27の使用量に対応するパルス
数n1 とnmは、当然のことながらリボン供給軸21に
巻かれている外径(リボンの回転半径が)が異なるため
相違するが、同じLの代用値を示していることには変り
ない。ゆえに、リボン27の送り量Lに相当するパルス
数=n1 =nmとなり、この実施例のようにラベル1枚
(所定の長さ)毎にパルス数を計測し直し、その時のパ
ルス数を基準に考えるので、供給側のリボン径によって
変化する数に関係なく、常に所定の長さのリボン27の
巻戻しができる。
【0065】ところで、この実施例による記録装置は、
図1に示すようにサーマルヘッド2とプラテン5とによ
る記録部の搬送下流側に、記録手段であるサーマルヘッ
ド2によりラベル(記録媒体)Ra に記録されたバーコ
ード等のシンボルによる記録内容を検証する検証手段で
ある検証器50を配設している。この検証器50は、記
録内容にバーコード等を含む場合に、そのバーコード等
が後でバーコードリーダ等の電子光学的技術を用いた読
取器で読取判断できるように正しく記録されているか否
かの検証を行なうものである。
【0066】すなわち、サーマルヘッド2は消耗品であ
ると共に、転写媒体であるマルチパス熱転写リボン27
も重ね印字(同一部分を繰り返し使用する記録)して使
用するため、記録したバーコード等のシンボルが後で電
子光学的技術により認識するバーコードリーダで読むこ
とができない不良ラベル等を生む恐れがあるので、それ
を検証することによって不良ラベルを発行しないように
する役目を果たす。
【0067】その検証器50は、図8に示すように、例
えばLEDアレイ57からバーコード58等の記録部に
向けて照射した光を反射板59で反射させ、その反射光
をレンズ51を介してCCDラインイメージセンサ52
(以下単にCCD52と云う)で受光し、そのCCD5
2の光電変換により各画素毎のアナログ信号をデータ処
理部53に送出する。
【0068】そのデータ処理部53は、その入力した情
報を数値化し、それを後述するバーコード検証制御部
(図11)に送出する。その制御部は、その信号をデコ
ード,入力データ(記録すべきデータ)との照合を行な
い、その入力したデータが確実にデータを読み取り可能
な欠陥のない正常な記録内容であるか否かを判断する。
その結果が正常であれば、バーコード58を後にバーコ
ードリーダで読み取ることができるので、ラベルRa を
そのまま排出する。
【0069】また、検証結果が欠陥を検出した異常のあ
る場合には、図1に示すように検証器50の搬送下流側
に配設してあり、ラベルRa に無効指標を印刷により形
成する無効指標形成手段であるボイドスタンパ70を作
動させて、ラベルRa 上に無効指標(無効マーク)を押
印してから排出する。このようにして、後でバーコード
リーダで読み取りが可能な欠陥のない記録内容と欠陥が
あって読取判断できなかったり、誤読が生じる恐れのあ
る記録内容とを判別して不良ラベル等を明らかにする。
【0070】なお、検証器50は、図9に示すようにペ
ン型スキャナ64を搭載したキャリッジ65を、図示し
ない駆動モータを作動させることによりガイドシャフト
66に沿って移動させ、バーコード58を読み取るもの
であってもよい。
【0071】また、ボイドスタンパ70は、図10にそ
の一例を示すように、インキ自動供給式のスタンパ77
をラベルRa 上に接近・離間可能に支持し、その上部を
揺動部材78の一端に枢着したものである。その揺動部
材78は、略中央78aを中心として揺動自在であり、
スタンパ77側の一端にスプリング79を装置の固定部
との間に装着して、そのスプリング79によって通常の
状態でスタンパ77をラベルRa から離す方向に揺動付
勢している。
【0072】また、揺動部材78の他端側には、ソレノ
イド81を取り付けて、それを動作(ON)させた時に
揺動部材78が矢示E方向に揺動することによってスタ
ンパ77が下降し、ラベルRa の上面にスタンプする。
【0073】ここで、無効指標形成手段の一例として、
上述したようなボイドスタンパ70を説明したが、その
ボイドスタンパ70を配設しなくても、検証器50の検
証結果でバーコードが異常であったときにはラベルRa
を逆戻しして、そのバーコード上に市松模様等のはっき
りと視認できるような無効マークをサーマルヘッド2に
より記録するようにしてもよい。
【0074】図11はこの記録装置の制御系を示すブロ
ック図である。メイン制御部40は、記録制御部41と
の間で信号の授受を行ない、その記録制御部41はメイ
ン制御部40から送られてくる記録(印字)情報に基づ
いて、記録させるための信号をサーマルヘッドドライバ
部46に対して出力し、記録手段であるサーマルヘッド
2を駆動制御する。
【0075】また、記録制御部41は、サーマルヘッド
2をプラテン5から離間させるDCソレノイド30を駆
動するための信号をDCソレノイドドライバ部44に対
して出力し、DCソレノイド30を駆動制御する。
【0076】搬送制御部43は、モータドライバ部45
に対して搬送用のモータ10を駆動するための信号を所
定のタイミングで出力する。そのモータ10は、記録媒
体であるラベルRa を搬送すると共に転写媒体であるリ
ボン27を搬送するためのものであり、記録時には正方
向に回転されてラベルRa とリボン27とをサーマルヘ
ッド2へ向かう正方向に搬送する。
【0077】また、リボン巻き戻しモータ制御部46
は、リボン27のサーマルヘッド2へ向かう正方向とは
反対の逆方向への逆搬送量情報を管理する転写媒体逆搬
送量情報管理手段として機能するものであり、リボン巻
き戻し用のモータ23(モータ10と共に転写媒体搬送
手段を構成している)の回転軸23a(図3参照)の軸
回転量を検知するエンコーダ25からリボン正方向搬送
時におけるパルス数を入力すると共に、この実施例では
リボンの巻き戻し量(逆搬送量)設定用のロータリSW
47からその巻き戻し量に対応する信号を入力する。
【0078】そして、リボンを逆戻し(逆搬送)させる
ための信号をリボン巻き戻しモータドライバ部48に対
して出力し、モータ23を駆動してリボン27を所定量
だけ戻させる。バーコード検証制御部42は、検証器5
0のCCD52から出力されてデータ処理部53を介し
て2値化された画像信号を入力し、メイン制御部40か
らの情報を基にしてそれが欠陥のない記録内容であるか
否かの検証を行ない、欠陥がある場合にはスタンパ77
を作動させてラベルRa 上に無効指標(無効マーク)を
押印する。また、バーコード検証制御部42は、上記検
証により欠陥を検出した時には、その欠陥のあったもの
と同じ記録内容をスキャンパスを変えてもう一度検証す
る再検証手段としても機能する。
【0079】この実施例による記録装置は、通常の場合
には、転写媒体であるリボン27の逆搬送量をロータリ
SW47により適宜設定し、1枚のラベルあるいは何枚
かまとめた1単位の記録媒体にサーマルヘッド2による
記録が終了する度に、リボン27を転写媒体逆搬送量情
報管理手段であるリボン巻き戻しモータ制御部46が管
理する逆搬送量情報に応じて所定の量だけサーマルヘッ
ッド2へ向う正方向と反対の逆方向へモータ23により
巻き戻し、再び正方向に搬送して記録する。
【0080】そして、サーマルヘッド2によって記録さ
れた記録内容にバーコード等のシンボルを含む場合に
は、その記録内容を検証器50により検証し、そこに欠
陥を検出した時にはボイドスタンパ70により、その欠
陥が検出された記録内容のあるラベル上に無効指標を押
印する。
【0081】なお、1枚のラベル毎の他に、何枚かまと
めた1単位の記録媒体への記録が終了する度にリボンを
リボン巻き戻しモータ制御部46が管理する逆搬送量情
報に応じた所定の量だけ逆方向へ巻き戻すようにもする
のは、ラベルピッチの短いラベル等の記録媒体の場合は
1枚毎にそのリボンの巻き戻しを実施するよりは、10
枚毎とか20枚毎とかいったようにある程度まとまった
1単位の枚数毎に巻き戻しを行なうようにしたほうが効
率的であるためである。
【0082】次に、この記録装置が行なう記録内容の検
証処理について、図12のフローチャートを参照して説
明する。この記録内容の検証処理のルーチンがスタート
すると、ステップ1でラベル上に記録された記録内容を
検証した結果により、欠陥を検出したか否かを判断し、
欠陥を検出しなければステップ2へ進んで次の記録処理
を行なった後でメインルーチンへリターンするが、欠陥
を検出したときには無効指標を印刷することなしにステ
ップ3へ進んで、ステップ1で行なった検証と異なるス
キャンパスで再検証(リスキャン)を行なって再度記録
内容に欠陥を検出したか否かを判断する。
【0083】このスキャンパスの変更は、記録媒体搬送
動作を停止させた状態で検証動作を行なう場合には、ス
テップ1の初回の検証動作の後にラベル(記録媒体)を
微少量だけモータ10(図1)によって正方向または逆
方向に搬送することによって行なうことができる。ま
た、その検証動作を、記録媒体搬送動作を停止させない
状態で行なう場合には、1回目の検証結果で欠陥を検出
した時点で記録媒体搬送動作を停止させ、その状態でス
テップ3の再検証を行なえば、1回目の検証と2回目の
検証(再検証)とでスキャンパスを変えることができ
る。
【0084】そのステップ3の判断で、欠陥を検出しな
ければステップ2へ進んで次の記録処理を行なうが、欠
陥を検出したときにはステップ4へ進んで、その欠陥を
検出したラベル(記録媒体)にボイドスタンパ70(図
10)によって無効指標を印刷して、その後ステップ5
へ進む。
【0085】そのステップ5では、ステップ3の判断で
欠陥が検出された記録内容と同一の記録内容(シンボ
ル)をラベルの次に記録すべき部分に再度記録し、ステ
ップ6でその記録内容を検証して欠陥を検出したか否か
を判断し、欠陥を検出しなければステップ2へ進んで次
の記録処理を行なうが、欠陥を検出したときにはステッ
プ7へ進んでその再記録されて欠陥が検出されたラベル
に無効指標を印刷して、ステップ8へ進む。
【0086】そのステップ8では、通常の記録動作時に
行なっているロータリSW47(図11)によって設定
された逆搬送量でのリボン巻き戻し動作(逆搬送)を停
止してリボンを正方向(図1で左方側へ向けての搬送方
向)へのみ搬送させ、そのリボン27の未使用部分を使
って次のラベルの記録すべき部分に、ステップ6で欠陥
が検出された記録内容と同一の内容の記録を再度行な
い、ステップ9でその記録内容(リボンの未使用部分を
使って記録した記録内容)に欠陥があるか否かを検証し
て、欠陥があればステップ10へ進んでそこに無効指標
を印刷する。この場合には、恒常的なリボンシワや何ら
かのトラブルが発生したものと認識して、次のステップ
11で異常を知らせるオペレータコールを報知して、記
録装置全体の動作を停止させる。
【0087】また、ステップ9の判断で欠陥を検出しな
かったときには、ロータリSW47で設定したリボン巻
き戻し量(逆搬送量)が適切でない(ステップ5で記録
した際に逆搬送量が多過ぎた)ことになるので、ステッ
プ12へ進んでリボン巻き戻し量を少なく変更し、その
条件で記録すべき所定長が均一に印字されるのに必要な
所定枚数の印字をして、次のステップ13でその記録内
容を検証する。
【0088】すなわち、仮にロータリSW47によって
リボンの巻き戻し量が印字に使用される所定長に対して
90%の長さを巻き戻すように設定されていたとする
と、その巻き戻し量を80%の長さに少なく変更し、そ
の80%の巻き戻し量(図13)の時において所定長が
均一に印字されるのに必要な5枚(90%の巻き戻し量
の時は10枚)に印字をして、その記録内容を検証す
る。
【0089】なお、ステップ9の判断で、リボン巻き戻
し量が多すぎで欠陥が検出される場合の例としては、例
えばバーコードの高さが高い(搬送方向の長さが長い)
場合に、リボン巻き戻し量が多過ぎた場合にバーコード
のバーの部分内でリボンを繰り返し使用して記録を行な
う部分(重ね印字部)が多くなる場合があげられる。
【0090】そして、ステップ13では、ステップ12
で記録した記録内容に欠陥を検出したか否かを判断し、
欠陥を検出しなければステップ2へ進んで、それ以降の
記録処理をステップ12で設定したリボン巻き戻し量で
繰り返し行なうが、例えば図13に示すラベルRa5の5
(5度の記録に使用されたことを示している)のところ
にもバーコードがあって、Ra4までの4度目のリボン使
用までは欠陥が検出されなかったが、5度目に使用した
リボンの部分(図に5で表示の部分)で記録した部分の
バーコードだけが欠陥となってそれが検出された場合に
は、ステップ14で無効指標を印刷して再びステップ1
2で再度リボン巻き戻し量を少なく変更して、その記録
内容の検証を繰り返す。
【0091】そして、所定長が均一に記録されるのに必
要な所定枚数(80%の逆搬送量の時において5枚、9
0%のの時において10枚)に欠陥を検出しなくなる
と、ステップ2へ進んで次の記録処理を行なう。なお、
記録不良ラベルは、サーマルヘッドの断線によっても発
生するが、この原因による記録不良チエックは、この発
明による記録内容の検証動作を行なうまでもなく、それ
を記録動作前の断線チェックを行なうことで防ぐことが
できる。
【0092】また、図12のステップ12で新たに設定
されるリボンの巻き戻し量のロータリSW47の目盛に
対応する数字等を表示する手段(例えばLED4個で目
盛に相当する0〜15までの数字を表示する。又はLE
D等を用いた表示パネルを使用する)を設け、記録装置
の電源をOFFする際に、その表示手段に表示された数
字に対応してロータリSW47の目盛を設定し直すよう
にしておけば、電源を切った後で再びONにした時に、
今度は最初から適切な巻き戻し量(逆搬送量)が設定さ
れているようになるので好都合である。
【0093】ところで、図12のステップ14のリボン
巻き戻し量変更後の無効指標の印刷を、他のステップ
4,ステップ7,ステップ10の無効指標の印刷と異な
らせるようにするとよい。
【0094】それは、ステップ13において検出結果が
判断される欠陥は、上述したステップ1,3,6,9の
各ステップにおいて検出結果が判断される欠陥とは原因
が基本的に異なるものであるため、それを他の無効指標
と異なる内容のものに変更する(例えば、適宜記録媒体
を搬送して、無効指標を複数個印刷したり、ボイドスタ
ンパ70とは無効指標の形状が異なる別個のスタンパを
さらに設ける等)ようにしておけば、後で欠陥ラベルに
対する調査を行なう場合などの時に容易に識別ができる
ため、非常に有効な情報となる。
【0095】さらに、そのステップ13において欠陥有
が検出された場合の欠陥は、リボンの巻き戻し量の設定
が適切でなかったことにより生じたものであり、連続し
て行なわれている記録であれば、例えば環境温度が変わ
ってリボンの溶け具合が変わったことによって巻き戻し
量の多少により記録内容が変わってしまったなどの理由
により、それまでと違った記録内容になっているわけで
あるから、その場合の無効指標の印刷を他の無効指標と
異ならせ、さらにその無効指標をラベルに印刷する際に
はブザー等でオペレータに報知するようにして、オペレ
ータの判断を仰ぐようにするとよい。
【0096】また、そのステップ13において欠陥有が
検出された場合の欠陥は、基本的にはリボンの巻き戻し
量が多過ぎたために生じたものであり、設定されたリボ
ン巻き戻し量で所定長が均等に記録されるのに必要なだ
けの記録を繰り返している最中における検証結果である
ため、それはスキャンパスを変えることによって検証結
果が欠陥なしとなる可能性が高いことから、ステップ1
3で欠陥ありを判断したからといって、直ちに無効指標
を印刷しないで、再検証(リスキャン検証)を再度行な
ってから、それでも欠陥ありを検出した場合にのみ無効
指標を印刷するようにしてもよい。
【0097】また、図12のフロチャートでは、記録内
容の検証動作を5回(ステップ1,3,6,9,13の
各ステップ)順序よく行なう場合の例を示したが、その
検証動作の組合せ(動作順)は全体のシステムに合わせ
て最適な組合せを適宜設定すればよく、必要時にオペレ
ータコールを報知するようにすれば好都合である。
【0098】なお、この実施例では、図11に示したメ
イン制御部40が、検証手段(検証器50)による検証
の結果により記録内容に欠陥が検出された時には、記録
手段(サーマルヘッド2)に同じシンボルを記録媒体
(ラベル)の次に記録すべき部分に再度記録させる再記
録制御手段として機能する。
【0099】また、検証手段(検証器50)による検証
の結果により記録内容に欠陥が検出された時に、上述し
た転写媒体搬送手段に転写媒体逆搬送量情報管理手段
(リボン巻き戻しモータ制御部46)の逆搬送量情報に
基づく転写媒体の逆搬送を停止してその転写媒体を正方
向へのみ搬送させ、記録手段(サーマルヘッド2)に同
じシンボルを記録媒体の次に記録すべき部分に再度記録
させる転写媒体正方向搬送再記録制御手段としても機能
する。
【0100】さらに、そのメイン制御部40が、上記転
写媒体正方向搬送再記録制御手段による再度の記録によ
り記録された記録内容に対する検証手段(検証器50)
による検証の結果により欠陥を検出しなかった時には、
上記転写媒体逆搬送量情報管理手段に管理される情報で
ある転写媒体の逆搬送量を少なく変更して、それ以降の
記録媒体の搬送に対して上記転写媒体搬送手段による転
写媒体の搬送に逆搬送を加えさせながら記録手段(サー
マルヘッド2)にシンボルを記録させる転写媒体逆搬送
量変更記録制御手段としても機能する。
【0101】さらにまた、そのメイン制御部40が、上
記転写媒体逆搬送量変更記録制御手段による制御のもと
に記録されたシンボルの記録内容を前記検証手段によっ
て検証した結果により欠陥が検出された時には、その欠
陥が検出されなくなるまで上記転写媒体逆搬送量情報管
理手段に管理される情報である転写媒体の逆搬送量をよ
り少なく繰り返し変更する転写媒体逆搬送量漸減調整手
段としても機能する。
【0102】さらに、上述したようにステップ14で行
なう無効指標の印刷を他のステップにおいて印刷する無
効指標と異ならせるようにした時には、図11に示した
メイン制御部40が、最後に設定された逆搬送量による
逆搬送が加えられながら記録媒体に記録されたシンボル
の記録内容を検証手段(検証器50)によって検証した
結果により欠陥を検出した時に、その記録媒体に無効指
標形成手段(ボイドスタンパ70)によって無効指標を
それ以前の無効指標と変更して形成させる無効指標変更
制御手段として機能する。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次に記載する効果を奏する。請求項1の記録手段で
記録媒体に所定長の記録を行なう度に転写媒体をその所
定長に対する一定割合だけ逆方向へ搬送し、上記所定長
の記録を繰り返し行なっていく記録装置によれば、記録
手段により記録媒体に記録したバーコード等の電子光学
的技術により認識するシンボルを含む記録内容を、そこ
に欠陥があるか否かを検証手段によって検証することが
でき、それによって記録内容に欠陥を検出した時には、
その欠陥のあった記録媒体に無効指標形成手段によって
無効指標を印刷等により形成するので、オペレータは欠
陥のある記録媒体を一目で確実に判別できるため、それ
を容易に取り除くことができる。
【0104】したがって、電子光学的技術により読み取
った際に読取不可や誤読が生じないバーコード等のシン
ボルを確実に記録することができる。つまり、数回にわ
たって繰り返しパス印字可能なマルチパス熱転写リボン
を、所定長の記録を記録媒体にする度にその記録に使用
した所定長に対する一定割合だけ逆方向へ戻した後に再
び正方向に搬送して記録を繰り返していく場合には、記
録品質(印字濃度等)の低下による不良バーコード等の
記録が心配されるが、この記録装置によればその不安を
一掃することができる。
【0105】請求項2の記録装置によれば、検証手段が
検証するスキャンパス上に非常に小さなボイドやスポッ
トがあって欠陥が検出された時には、その部分の記録内
容がスキャンパスを変えてもう一度検証されるので、そ
の再度の検証によって電子光学的技術により十分読み取
ることができる記録内容を不良扱いにしなくて済むた
め、記録媒体の無駄をなくすことができる。
【0106】請求項3の記録装置によれば、検証手段に
よる検証により記録内容に欠陥が検出された時には記録
媒体の次に記録すべき部分に再度同じシンボルが記録さ
れるので、リボン等の転写媒体にシワ等があって欠陥が
局所的にできることによって記録不良となったシンボル
の記録内容を、一連の記録動作が終了した後で再び記録
媒体に記録し直さなくて済むため手間が省ける。
【0107】請求項4の記録装置によれば、検証手段に
よる検証により記録内容に欠陥が検出されると、転写媒
体の逆搬送が停止されてそれが正方向へのみ搬送される
ことによって、まだ使用していない転写媒体によって記
録媒体の次に記録すべき部分に同じシンボルが再度記録
されるので、その記録内容を検証してそこに欠陥が検出
されれば、リボン等の転写媒体に恒常的なシワができて
いたり、転写媒体以外にまつわる要因によって欠陥がで
きていることがわかる。
【0108】請求項5の記録装置によれば、転写媒体正
方向搬送再記録制御手段による再度の記録により記録さ
れた記録内容に対する検証手段による検証の結果により
欠陥を検出しなかった時には、転写媒体の逆搬送量を少
なく変更して、それ以降の記録媒体の搬送に対して転写
媒体搬送手段による転写媒体の搬送に逆搬送が加えられ
ながら記録手段にシンボルが記録されていくので、転写
媒体の上記逆搬送量の設定が適切でなくて転写媒体が何
度も同じ部分が繰り返し使用されることによって記録さ
れた部分の濃度等(印字品質)が低下することによって
記録内容に欠陥が検出された場合であっても、その逆搬
送量が少なく変更されることによって欠陥が検出されな
い記録内容にできる。
【0109】請求項6の記録装置によれば、上記逆搬送
量が少なく変更されたにも係らず依然としてその設定値
が適切でなくて記録内容に欠陥が検出される場合でも、
その逆搬送量が記録媒体に記録した記録内容に欠陥が検
出されなくなるまで繰り返し少なく自動補正されるの
で、数回にわたって繰り返しパス印字可能なマルチパス
熱転写リボンを使用して記録媒体に記録する場合に、そ
の特性を最大限に生かした記録ができる。
【0110】請求項7の記録装置によれば、最後に設定
された上記逆搬送量による逆搬送が加えられながら記録
されたシンボルの記録内容に欠陥が検出された場合に記
録媒体に形成される無効指標が、それ以前の記録媒体に
形成される無効指標に対して変更されるので、上記転写
媒体の逆搬送量の設定が適切でなくて記録不良となった
記録媒体を要因別に後で容易に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す記録装置の全体構成
図である。
【図2】同じくその記録装置の左側面図である。
【図3】同じくその平面図である。
【図4】図1の記録装置において1枚目のラベルRa1の
記録が終了した状態を示す図1と同様な全体構成図であ
る。
【図5】図4の状態でDCソレノイド30を作動させて
サーマルヘッド2をプラテン5から離間させた状態を示
す概略図である。
【図6】図1の記録装置で10枚のラベルRa1〜Ra10
にリボンを90%の逆搬送を加えながら順次記録した場
合のラベル上におけるリボンの使用回数の関係を示した
図である。
【図7】図1の記録装置においてm枚目のラベルRamの
記録が終了した状態を示す図1と同様な全体構成図であ
る。
【図8】図1の記録装置に設けられている検証器の一例
を示す斜視図である。
【図9】検証器の異なる例を示す斜視図である。
【図10】図1の記録装置に設けられているボイドスタ
ンパの一例を示す図である。
【図11】図1の記録装置の制御系を示すブロック図で
ある。
【図12】同じくその記録装置の制御部が行なう記録内
容の検証処理に関するルーチンを示すフロー図である。
【図13】リボンの繰り返し使用回数を5回とした時の
各ラベルに使用されたリボンの使用回数の関係を示した
図である。
【符号の説明】
2 サーマルヘッド(記録手段) 5 プラテン 10,23 モータ(転写媒体搬送手段) 27 マルチパス熱転写リボン(転写媒体) 40 メイン制御部 46 リボン巻き戻しモータ制御部 (転写媒体逆搬送量情報管理手段) 50 検証器(検証手段) 70 ボイドスタンパ(無効指標形成手段) Ra ラベル(記録媒体)
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】また、リボンがある程度巻き取られた段階
でリボン切れが起きた場合には、切断によって2つに分
離されたリボンはその時点で双方がまだ使用できる状態
にあるため、通常はそのいずれか一方を引き続き使用す
ることになるが、その場合にはリボンの全長が短くなっ
ているため、その供給側にセットしたリボンが比較的早
い段階で全て無くなってしまうことによってリボンのセ
ットし直しが頻繁になって扱いが面倒になるということ
があった。しかも、分離されてしまったもう一方は、そ
の間保管しておいて、必ず使用しないと無駄がでてしま
う。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、転写媒体にエネルギーを印加して記録
媒体にバーコード等のシンボルを記録する記録手段と、
転写媒体の記録手段へ向う正方向とは反対の逆方向への
逆搬送量情報を管理する転写媒体逆搬送量情報管理手段
と、転写媒体を上記正方向及び逆方向に搬送可能であ
り、転写媒体を逆方向に搬送する際には、転写媒体逆搬
送量情報管理手段に管理される逆搬送量情報に応じて搬
送する転写媒体搬送手段とを備え、その転写媒体搬送手
段と記録手段とによって、上記正方向に搬送される転写
媒体を用いて同方向に搬送される記録媒体に所定長の記
録を行ない、その後転写媒体を転写媒体逆搬送量情報管
理手段が管理する逆搬送量情報に応じて逆方向へ逆搬送
た後、再び正方向に搬送しながら記録媒体に所定長の
記録を行なうことを繰り返記録装置であって、上記記
録手段によって記録媒体に記録されたシンボルの記録内
容を検証する検証手段と、その検証手段によって記録内
容に欠陥が検出された時、その記録媒体に無効指標を形
成する無効指標形成手段とを具備した記録装置を提供す
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】さらに、上記記録装置において、検証手段
による検証の結果により記録内容に欠陥が検出された時
には、記録手段に同じシンボルを記録媒体の次に記録す
べき部分に再度記録させる再記録制御手段を設けたり、
検証手段による検証の結果により記録内容に欠陥が検出
された時に、転写媒体搬送手段に転写媒体逆搬送量情報
管理手段の逆搬送量情報に基づく転写媒体の逆方向への
搬送を停止してその転写媒体を正方向へのみ搬送させ、
記録手段に同じシンボルを記録媒体の次に記録すべき部
分に再度記録させる転写媒体正方向搬送再記録制御手段
を設けたりするとよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】そして、その記録装置において、転写媒体
正方向搬送再記録制御手段による再度の記録により記録
された記録内容に対する検証手段による検証の結果によ
り欠陥を検出しなかった時には、転写媒体逆搬送量情報
管理手段に管理される情報である転写媒体の逆搬送量を
少なく変更して、それ以降の記録媒体の搬送に対して転
写媒体搬送手段による転写媒体の搬送に変更した逆搬送
を加えさせながら記録手段にシンボルを記録させる転写
媒体逆搬送量変更記録制御手段を設けると、効果的であ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】さらに、上記記録装置において、変更され
た前記逆搬送量による逆搬送が加えられながら記録媒体
に記録されたシンボルの記録内容を検証手段によって検
証した結果により欠陥を検出した時に、その記録媒体に
無効指標形成手段によって無効指標をそれ以前の無効指
標と変更して形成させる無効指標変更制御手段を設ける
とよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】さらにまた、上述した転写媒体正方向搬送
再記録制御手段を設ければ、検証手段による検証の結果
により記録内容に欠陥が検出されると、転写媒体の逆
向への搬送が停止されてそれが正方向へのみ搬送される
ことによって、まだ使用していない転写媒体によって記
録媒体の次に記録すべき部分に同じシンボルが再度記録
されるので、その記録内容を検証してそこに欠陥が検出
された時にはリボン等の転写媒体に恒常的なシワができ
ていたり、転写媒体以外にまつわる要因による欠陥がで
きていることがわかる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、上述した転写媒体逆搬送量変更記録
制御手段を設ければ、転写媒体正方向搬送再記録制御手
段による再度の記録により記録された記録内容に対する
検証手段による検証の結果により欠陥を検出しなかった
時には、転写媒体逆搬送量情報管理手段に管理される情
報である転写媒体の逆搬送量を少なく変更して、それ以
降の記録媒体の搬送に対して転写媒体搬送手段による転
写媒体の搬送に変更した逆搬送が加えられながら記録手
段にシンボルが記録されていくので、転写媒体の上記逆
搬送量の設定が適切でなくて記録内容に欠陥が検出され
た場合であっても、その逆搬送量が少なく変更されるこ
とによって欠陥が検出されない記録内容にすることがで
きる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、上述した無効指標変更制御手段を設
ければ、変更された上記逆搬送量による逆搬送が加えら
れながら記録媒体に記録されたシンボルの記録内容に欠
陥が検出された時にそこに形成される無効指標が、それ
以前の記録媒体に形成される無効指標に対して形状等が
変更されるので、上記転写媒体の逆搬送量の設定が適切
でなくて記録不良となった部分の記録媒体を、その形状
等が異なる無効指標によって要因別に容易に識別するこ
とができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】そのリボン供給軸21は、図3(モータギ
ヤ11からギヤ17までの連結部の図示は省略してい
る)に示すようにメインフレーム1とモータサブフレー
ム9とによってそれぞれ軸受を介して回転可能に支持さ
れており、そのリボン供給軸21のメインフレーム1と
モータサブフレーム9の間に位置する部分にはギヤ22
が固定されている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】そして、そのDCソレノイド30を作動さ
せない状態の時に、アーム32,33のそれぞれ先端側
の各ボス35,35が、ヘッド保持プレート3の両側の
脚部3a,3aの直下に若干の隙間をあけて位置するよ
うにしている(図2も参照)。この記録装置は、使用する
時には図1に示すように、供給コアに巻かれた状態にあ
るリボン27を供給軸21にセットし、その引き出し側
の一端をサーマルヘッド2とプラテン5の間を通して、
リボン巻取軸16にセットされた状態にある巻取コアに
巻き付ける。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】この状態を維持しながら、リボン巻き戻し
用のモータ23を図5の矢示方向へ回転させると、図中
に矢印で示すようにリボン27が巻き戻される。この
時、巻取方向に回転するのは、前述したように図5に回
転を矢印で示した供給軸21を回転させるギヤ22と、
それに噛み合うギヤ24と、さらにリボン巻取軸16側
のリボン巻取軸16と円板19(図2)である。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】また、この際モータ10はホールド状態に
保持しておいてかまわない。そして、この際の巻き戻し
量は、ディップスイッチ(以下ディップSWと呼ぶ)や
ロータリスイッチ(以下ロータリSWと呼ぶ)、あるいは
キーを使用して入力する方法等、その時の記録条件によ
り種々の方法を用いて決めることができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】そのリボン27の使用量に対応するパルス
数n1 とnmは、当然のことながらリボン供給軸21に
巻かれている外径(リボンの回転半径が)が異なるため
相違するが、同じLの代用値を示していることには変り
ない。ゆえに、この実施例のようにラベル1枚(所定の
長さ)毎にパルス数を計測し直し、その時のパルス数を
基準に考えることにより、供給側のリボン径によって変
化する数に関係なく、常に所定の長さのリボン27の巻
戻しができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】そのデータ処理部53は、その入力した情
報を数値化し、それを後述するバーコード検証制御部
(図11)に送出する。その制御部は、その信号をデ
コード,入力データ(記録すべきデータ)との照合を行
ない、その入力したデータが確実にデータを読み取り可
能な欠陥のない正常な記録内容であるか否かを判断す
る。その結果が正常であれば、バーコード58を後にバ
ーコードリーダで読み取ることができるので、ラベルR
a をそのまま排出する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】図11はこの記録装置の制御系を示すブロ
ック図である。メイン制御部40は、記録制御部41と
の間で信号の授受を行ない、その記録制御部41はメイ
ン制御部40から送られてくる記録(印字)情報に基づ
いて、記録させるための信号をサーマルヘッドドライバ
部4に対して出力し、記録手段であるサーマルヘッド
2を駆動制御する。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】そして、リボンを逆戻し(逆搬送)させる
ための信号をリボン巻き戻しモータドライバ部48に対
して出力し、モータ23を駆動してリボン27を所定量
だけ戻させる。バーコード検証制御部42は、検証器5
0のCCD52から出力されてデータ処理部53を介し
て2値化された画像信号を入力し、メイン制御部40か
らの情報を基にしてそれが欠陥のない記録内容であるか
否かの検証を行ない、欠陥がある場合には図示しないD
Cソレノイドドライバ部によりスタンパ77を作動させ
てラベルRa 上に無効指標(無効マーク)を押印する。
また、バーコード検証制御部42は、上記検証により欠
陥を検出した時には、その欠陥のあったものと同じ記録
内容をスキャンパスを変えてもう一度検証する再検証手
段としても機能する。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正内容】
【0094】それは、ステップ13において検出結果が
判断される欠陥は、上述したステップ1,3,6,9の
各ステップにおいて検出結果が判断される欠陥とは原因
が基本的に異なるものであるため、それを他の無効指標
と異なる内容のものに変更する(例えば、適宜記録媒体
を搬送して、無効指標を複数個印刷したり、スタンパ7
とは無効指標の形状が異なる別個のスタンパをさらに
設ける等)ようにしておけば、後で欠陥ラベルに対する
調査を行なう場合などの時に容易に識別ができるため、
非常に有効な情報となる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】さらに、そのメイン制御部40が、上記転
写媒体正方向搬送再記録制御手段による再度の記録によ
り記録された記録内容に対し、検証手段(検証器50)
による検証の結果により欠陥を検出しなかった時には、
上記転写媒体逆搬送量情報管理手段に管理される情報で
ある転写媒体の逆搬送量を少なく変更して、それ以降の
記録媒体の搬送に対して上記転写媒体搬送手段による転
写媒体の搬送に変更した逆搬送を加えさせながら記録手
段(サーマルヘッド2)にシンボルを記録させる転写媒
体逆搬送量変更記録制御手段としても機能する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正内容】
【0102】さらに、上述したようにステップ14で行
なう無効指標の印刷を他のステップにおいて印刷する無
効指標と異ならせるようにした時には、図11に示した
メイン制御部40が、変更された逆搬送量による逆搬送
が加えられながら記録媒体に記録されたシンボルの記録
内容を検証手段(検証器50)によって検証した結果に
より欠陥を検出した時に、その記録媒体に無効指標形成
手段(ボイドスタンパ70)によって無効指標をそれ以
前の無効指標と変更して形成させる無効指標変更制御手
段として機能する。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正内容】
【0107】請求項4の記録装置によれば、検証手段に
よる検証により記録内容に欠陥が検出されると、転写媒
体の逆方向への搬送が停止されてそれが正方向へのみ搬
送されることによって、まだ使用していない転写媒体に
よって記録媒体の次に記録すべき部分に同じシンボルが
再度記録されるので、その記録内容を検証してそこに欠
陥が検出されれば、リボン等の転写媒体に恒常的なシワ
ができていたり、転写媒体以外にまつわる要因によって
欠陥ができていることがわかる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正内容】
【0108】請求項5の記録装置によれば、転写媒体正
方向搬送再記録制御手段による再度の記録により記録さ
れた記録内容に対する検証手段による検証の結果により
欠陥を検出しなかった時には、転写媒体の逆搬送量を少
なく変更して、それ以降の記録媒体の搬送に対して転写
媒体搬送手段による転写媒体の搬送に変更した逆搬送が
加えられながら記録手段にシンボルが記録されていくの
で、転写媒体の上記逆搬送量の設定が適切でなくて転写
媒体が何度も同じ部分が繰り返し使用されることによっ
て記録された部分の濃度等(印字品質)が低下すること
によって記録内容に欠陥が検出された場合であっても、
その逆搬送量が少なく変更されることによって欠陥が検
出されない記録内容にできる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0110
【補正方法】変更
【補正内容】
【0110】請求項7の記録装置によれば、変更された
上記逆搬送量による逆搬送が加えられながら記録された
シンボルの記録内容に欠陥が検出された場合に記録媒体
に形成される無効指標が、それ以前の記録媒体に形成さ
れる無効指標に対して変更されるので、上記転写媒体の
逆搬送量の設定が適切でなくて記録不良となった記録媒
体を要因別に後で容易に識別できる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正28】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】近年、転写媒体である熱転写式のリボン
には、一度記録に使用したものを再びその記録に使用し
た部分を使用して繰り返しパス印字ができるマルチパス
熱転写リボンが開発されている。このようなマルチパス
熱転写リボンは、リボンに特殊な処理を施すことによっ
て同一のリボンを数回にわたって繰り返しパス印字を可
能にしたものであり、これまでの一回記録に使用すると
廃棄処分しなければならなかった通常のシングルパスの
熱転写リボンに比べて、再使用できるだけ経済的で
り、エコロジー上も好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】その記録装置によれば、正規の記録動作を
開始させる前に、まずその転写媒体逆搬送率設定用テス
トプリント手段により記録手段で記録媒体に所定長の記
録を行なう度に転写媒体をその所定長に対する一定割合
だけ逆方向へ搬送し、上記所定長の記録を繰り返し行な
っていくテストプリントを数単位行なえば、そのテスト
プリントは1単位目が全て未使用状態の転写媒体によっ
て記録されたものとなり、以下記録された順に繰り返し
使用された転写媒体の回数が増したもので記録されたも
のとなるので、それを見ながら何回再使用した転写媒体
で記録したものまでが使用できる限界であるかを事前に
判断でき、その判断結果に基づいて転写媒体逆搬送率設
定手段により転写媒体を逆方向に戻す搬送割合を設定す
ることにより、高い記録状態(印字品質)が得られた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、転写媒体にエネルギーを印加して記録
媒体にバーコード等のシンボルを記録する記録手段と、
転写媒体の記録手段へ向う正方向とは反対の逆方向への
逆搬送量情報を管理する転写媒体逆搬送量情報管理手段
と、転写媒体を上記正方向及び逆方向に搬送可能であ
り、転写媒体を逆方向に搬送する際には、転写媒体逆搬
送量情報管理手段に管理される逆搬送量情報に応じて搬
送する転写媒体搬送手段とを備え、その転写媒体搬送手
段と記録手段とによって、上記正方向に搬送される転写
媒体を用いて同方向に搬送される記録媒体に所定長の記
録を行ない、その後転写媒体を転写媒体逆搬送量情報管
理手段が管理する逆搬送量情報に応じて逆方向へ搬送
た後、再び正方向に搬送しながら記録媒体に所定長の記
録を行なうことを繰り返す記録装置であって、上記記録
手段によって記録媒体に記録されたシンボルの記録内容
を検証する検証手段と、その検証手段によって記録内容
に欠陥が検出された時、その記録媒体に無効指標を形成
する無効指標形成手段とを具備した記録装置を提供す
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】この実施例による記録装置は、通常の場合
には、転写媒体であるリボン27の逆搬送量をロータリ
SW47により適宜設定し、1枚のラベルあるいは何枚
かまとめた1単位の記録媒体にサーマルヘッド2による
記録が終了する度に、リボン27を転写媒体逆搬送量情
報管理手段であるリボン巻き戻しモータ制御部46が管
理する逆搬送量情報に応じて所定の量だけサーマルヘッ
ド2へ向う正方向と反対の逆方向へモータ23により巻
き戻し、再び正方向に搬送して記録する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 17/12 9211−2C 17/14 9211−2C 17/36 Z 9211−2C 29/46 C 9113−2C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写媒体にエネルギーを印加して記録媒
    体にバーコード等のシンボルを記録する記録手段と、前
    記転写媒体の前記記録手段へ向う正方向とは反対の逆方
    向への逆搬送量情報を管理する転写媒体逆搬送量情報管
    理手段と、前記転写媒体を前記正方向と前記転写媒体逆
    搬送量情報管理手段の逆搬送量情報に基づく前記逆方向
    とに搬送可能な転写媒体搬送手段とを備え、 該転写媒体搬送手段と前記記録手段とによって、前記正
    方向に搬送される転写媒体を用いて同方向に搬送される
    記録媒体に所定長の記録を行ない、その後該転写媒体を
    前記転写媒体逆搬送量情報管理手段が管理する逆搬送量
    情報に応じて前記逆方向へ逆搬送し、再び前記正方向に
    搬送しながら前記記録媒体に所定長の記録を行なうこと
    を繰り返していく記録装置であって、 前記記録手段により記録媒体に記録されたシンボルの記
    録内容を検証する検証手段と、該検証手段によって前記
    記録内容に欠陥が検出された時、その記録媒体に無効指
    標を印刷等により形成する無効指標形成手段とを具備し
    たことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録装置において、前記
    検証手段が、前記記録内容を検証して欠陥を検出した時
    には、同じ記録内容をスキャンパスを変えてもう一度検
    証する再検証手段を有することを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の記録装置におい
    て、前記検証手段による検証の結果により記録内容に欠
    陥が検出された時には、前記記録手段に同じシンボルを
    前記記録媒体の次に記録すべき部分に再度記録させる再
    記録制御手段を設けたことを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    記録装置において、前記検証手段による検証の結果によ
    り前記記録内容に欠陥が検出された時に、前記転写媒体
    搬送手段に前記転写媒体逆搬送量情報管理手段の逆搬送
    量情報に基づく転写媒体の逆搬送を停止して該転写媒体
    を前記正方向へのみ搬送させ、前記記録手段に同じシン
    ボルを前記記録媒体の次に記録すべき部分に再度記録さ
    せる転写媒体正方向搬送再記録制御手段を設けたことを
    特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の記録装置において、前記
    転写媒体正方向搬送再記録制御手段による再度の記録に
    より記録された記録内容に対する前記検証手段による検
    証の結果により欠陥を検出しなかった時には、前記転写
    媒体逆搬送量情報管理手段に管理される情報である転写
    媒体の逆搬送量を少なく変更して、それ以降の記録媒体
    の搬送に対して前記転写媒体搬送手段による転写媒体の
    搬送に逆搬送を加えさせながら前記記録手段にシンボル
    を記録させる転写媒体逆搬送量変更記録制御手段を設け
    たことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の記録装置において、前記
    転写媒体逆搬送量変更記録制御手段に、該手段による制
    御のもとに記録されたシンボルの記録内容を前記検証手
    段によって検証した結果により欠陥が検出された時に
    は、その欠陥が検出されなくなるまで前記転写媒体逆搬
    送量情報管理手段に管理される情報である転写媒体の逆
    搬送量をより少なく繰り返し変更する転写媒体逆搬送量
    漸減調整手段を有することを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の記録装置におい
    て、最後に設定された前記逆搬送量による逆搬送が加え
    られながら記録媒体に記録されたシンボルの記録内容を
    前記検証手段によって検証した結果により欠陥を検出し
    た時に、その記録媒体に前記無効指標形成手段によって
    無効指標をそれ以前の無効指標と変更して形成させる無
    効指標変更制御手段を設けたことを特徴とする記録装
    置。
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