JPH06286394A - 画像形成シート - Google Patents
画像形成シートInfo
- Publication number
- JPH06286394A JPH06286394A JP9487393A JP9487393A JPH06286394A JP H06286394 A JPH06286394 A JP H06286394A JP 9487393 A JP9487393 A JP 9487393A JP 9487393 A JP9487393 A JP 9487393A JP H06286394 A JPH06286394 A JP H06286394A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antistatic agent
- saturated polyester
- image forming
- sample
- forming sheet
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トナー受理性並びに定着性に優れ、しかもシ
ートの重送を防止できる、高品質の画像形成が可能な画
像形成シートを提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂、帯電防止剤、および無機およ
び/または有機微粒子を含むトナー受容層を基材フィル
ムの少なくとも一方の表面に形成し、ここで前記熱可塑
性樹脂を分子量10,000以上30,000未満、ガ
ラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリエステル
樹脂とし、且つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤を固形
分換算で50:1〜500:1の配合比で含有させる。
ートの重送を防止できる、高品質の画像形成が可能な画
像形成シートを提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂、帯電防止剤、および無機およ
び/または有機微粒子を含むトナー受容層を基材フィル
ムの少なくとも一方の表面に形成し、ここで前記熱可塑
性樹脂を分子量10,000以上30,000未満、ガ
ラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリエステル
樹脂とし、且つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤を固形
分換算で50:1〜500:1の配合比で含有させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成シートに係り、
特にトナー受理性並びに定着性に優れ、しかもシートの
重送を防止できる、高品質の画像形成が可能な画像形成
シートに関する。
特にトナー受理性並びに定着性に優れ、しかもシートの
重送を防止できる、高品質の画像形成が可能な画像形成
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、講演会、学校の授業、その他の説
明会等においてオーバーヘッドプロジェクター(OH
P)が広く使用されている。このOHPで使用する透明
シート(OHPシート)に対する画像形成方法として
は、一般に手書き、印刷、熱転写方法が採用されている
が、近年、OHPシート上へ電子写真やコピー等によっ
て所望の画像を形成することへの関心並びに要望が高ま
ってきている。
明会等においてオーバーヘッドプロジェクター(OH
P)が広く使用されている。このOHPで使用する透明
シート(OHPシート)に対する画像形成方法として
は、一般に手書き、印刷、熱転写方法が採用されている
が、近年、OHPシート上へ電子写真やコピー等によっ
て所望の画像を形成することへの関心並びに要望が高ま
ってきている。
【0003】しかしながら、OHPシートは主としてポ
リエステルやポリプロピレン等の透明樹脂から成る厚さ
数十〜数百μmのシート若しくはフィルムであるため、
画像形成工程において静電気が生じてシートに埃などが
付着して画像形成抜けがある等の問題がある。また、O
HPシートは一般に表面が平滑であり吸液性に欠けるた
め、トナーの受理性・定着性が悪く、形成された画像が
剥離しやすく保存性が良好でないという問題がある。か
かる問題はOHPシートに限られず、多くの不透明若し
くは着色されたプラスチックシートやフィルム、または
金属箔等にも共通して発生する問題である。
リエステルやポリプロピレン等の透明樹脂から成る厚さ
数十〜数百μmのシート若しくはフィルムであるため、
画像形成工程において静電気が生じてシートに埃などが
付着して画像形成抜けがある等の問題がある。また、O
HPシートは一般に表面が平滑であり吸液性に欠けるた
め、トナーの受理性・定着性が悪く、形成された画像が
剥離しやすく保存性が良好でないという問題がある。か
かる問題はOHPシートに限られず、多くの不透明若し
くは着色されたプラスチックシートやフィルム、または
金属箔等にも共通して発生する問題である。
【0004】このような画像形成シートに関して、例え
ば特開昭56−38056号には、基体の表面に導電性
樹脂を含有する下塗り層を介して、ガラス転移温度が−
50〜150℃の結着性樹脂を形成した転写フィルムが
開示されているが、かかるフィルムでは導電性樹脂と結
着性樹脂の2層塗工を施しており、フィルム製作の手間
がかかるという問題がある。また、特開平3−1980
63号には、トナー結着樹脂のガラス転移温度以上の融
点をもち、かつ室温以上でトナー定着温度の融点をもつ
トナー受容層を有するOHPシートが開示されている
が、かかるシートではOHPシートの保存性が悪く、か
つ帯電防止処理が施されていなく、転写不良および搬送
性不良が生じるという問題がある。また、特開平4−1
25567号には、トナーより低軟化点の熱可塑性樹脂
を含有するトナー受容層を有する転写媒体が開示されて
いるが、これには微粒子が含有されていず、OHPシー
トの保存性、耐ブロッキング性の問題がある。
ば特開昭56−38056号には、基体の表面に導電性
樹脂を含有する下塗り層を介して、ガラス転移温度が−
50〜150℃の結着性樹脂を形成した転写フィルムが
開示されているが、かかるフィルムでは導電性樹脂と結
着性樹脂の2層塗工を施しており、フィルム製作の手間
がかかるという問題がある。また、特開平3−1980
63号には、トナー結着樹脂のガラス転移温度以上の融
点をもち、かつ室温以上でトナー定着温度の融点をもつ
トナー受容層を有するOHPシートが開示されている
が、かかるシートではOHPシートの保存性が悪く、か
つ帯電防止処理が施されていなく、転写不良および搬送
性不良が生じるという問題がある。また、特開平4−1
25567号には、トナーより低軟化点の熱可塑性樹脂
を含有するトナー受容層を有する転写媒体が開示されて
いるが、これには微粒子が含有されていず、OHPシー
トの保存性、耐ブロッキング性の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みてなされたものであり、トナー受理性並びに
定着性に優れ、シートの重送が防止できる、高品質の画
像形成が可能な画像形成シートを提供することを目的と
する。
事情に鑑みてなされたものであり、トナー受理性並びに
定着性に優れ、シートの重送が防止できる、高品質の画
像形成が可能な画像形成シートを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の画像形成シートは、基材フィルムと、該
基材フィルムの少なくとも一方の表面に形成された熱可
塑性樹脂、帯電防止剤、および無機および/または有機
微粒子を含むトナー受容層とを備え、前記熱可塑性樹脂
が分子量10,000以上30,000未満、ガラス転
移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリエステル樹脂で
あり、且つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤が固形分換
算で50:1〜500:1の配合比で含有されるような
構成とした。
めに、本発明の画像形成シートは、基材フィルムと、該
基材フィルムの少なくとも一方の表面に形成された熱可
塑性樹脂、帯電防止剤、および無機および/または有機
微粒子を含むトナー受容層とを備え、前記熱可塑性樹脂
が分子量10,000以上30,000未満、ガラス転
移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリエステル樹脂で
あり、且つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤が固形分換
算で50:1〜500:1の配合比で含有されるような
構成とした。
【0007】
【作用】トナー受容層に含まれる熱可塑性樹脂が分子量
10,000以上30,000未満、ガラス転移温度3
0℃以上90℃未満の飽和ポリエステル樹脂であり、且
つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤が固形分換算で5
0:1〜500:1の配合比で含有されるため、画像形
成シートのトナー受理性並びに定着性に優れ、画像保存
性が良好な高品質の画像形成が可能となる。またシート
の重送を防止をすることができる。
10,000以上30,000未満、ガラス転移温度3
0℃以上90℃未満の飽和ポリエステル樹脂であり、且
つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤が固形分換算で5
0:1〜500:1の配合比で含有されるため、画像形
成シートのトナー受理性並びに定着性に優れ、画像保存
性が良好な高品質の画像形成が可能となる。またシート
の重送を防止をすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0009】図1は本発明の画像形成シートの概略断面
図である。図1において、画像形成シート10は、基材
フィルム11と、この基材フィルム11の一方の面に形
成されたトナー受容層12とを備えている。そして、該
トナー受容層12は熱可塑性樹脂、帯電防止剤、および
無機および/または有機微粒子を含んでおり、前記熱可
塑性樹脂は分子量10,000以上30,000未満、
ガラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリエステ
ル樹脂であり、且つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤が
固形分換算で50:1〜500:1の配合比で含有され
ている。
図である。図1において、画像形成シート10は、基材
フィルム11と、この基材フィルム11の一方の面に形
成されたトナー受容層12とを備えている。そして、該
トナー受容層12は熱可塑性樹脂、帯電防止剤、および
無機および/または有機微粒子を含んでおり、前記熱可
塑性樹脂は分子量10,000以上30,000未満、
ガラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリエステ
ル樹脂であり、且つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤が
固形分換算で50:1〜500:1の配合比で含有され
ている。
【0010】基材フィルム11としては、従来の画像形
成シートに使用されている基材フィルムをそのまま使用
することができ、特に限定されることはない。例えば、
ポリオレフィン系、ポリスチレン系等の合成紙、ポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネ
ート等の各種のプラスチックフィルムあるいはシート等
を挙げることができる。また、これらの合成樹脂に白色
顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あ
るいは発泡させた発泡シート等も使用することができ
る。また、上記の基材フィルムの任意の組み合わせによ
る積層体等も使用することができる。
成シートに使用されている基材フィルムをそのまま使用
することができ、特に限定されることはない。例えば、
ポリオレフィン系、ポリスチレン系等の合成紙、ポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネ
ート等の各種のプラスチックフィルムあるいはシート等
を挙げることができる。また、これらの合成樹脂に白色
顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あ
るいは発泡させた発泡シート等も使用することができ
る。また、上記の基材フィルムの任意の組み合わせによ
る積層体等も使用することができる。
【0011】そして、このような基材フィルム11の厚
さは使用目的等により任意に設定することができ、例え
ば10〜300μm程度が好ましい。
さは使用目的等により任意に設定することができ、例え
ば10〜300μm程度が好ましい。
【0012】さらに、かかる基材フィルム11は、その
表面に形成する後述のトナー受容層12との密着力が乏
しい場合には、その表面にプライマー処理やコロナ放電
処理を施すのが好ましい。
表面に形成する後述のトナー受容層12との密着力が乏
しい場合には、その表面にプライマー処理やコロナ放電
処理を施すのが好ましい。
【0013】上記基材フィルム11の表面に形成するト
ナー受容層12は、電子写真画像形成工程で供給される
トナーを受理し、該トナーによって形成された画像を維
持するためのものである。
ナー受容層12は、電子写真画像形成工程で供給される
トナーを受理し、該トナーによって形成された画像を維
持するためのものである。
【0014】本発明において、トナー受容層12を形成
するための樹脂は、分子量10,000以上30,00
0未満、ガラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポ
リエステル樹脂である。このような物性の飽和ポリエス
テル樹脂は、トナー受容層12中に含有される帯電防止
剤等の添加剤との相溶性が良好であり、そのために該受
容層の膜強度が強くなり、画像保存性が向上する。よっ
て、トナー受理性並びに定着性が向上し、耐擦過性に優
れた高品質の画像形成が得られる。飽和ポリエステル樹
脂の分子量が10,000未満だとOHPシートの転写
性や保存性が悪くなり、一方、30,000以上だとワ
ニス化が難しく、高粘度となり塗膜形成が不可能とな
る。また、ガラス転移温度が30℃未満のものではブロ
ッキング性やOHPシートの保存性が悪くなり、一方、
90℃以上のものではワニス化が難しくなり、塗膜して
も転写不良となる。
するための樹脂は、分子量10,000以上30,00
0未満、ガラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポ
リエステル樹脂である。このような物性の飽和ポリエス
テル樹脂は、トナー受容層12中に含有される帯電防止
剤等の添加剤との相溶性が良好であり、そのために該受
容層の膜強度が強くなり、画像保存性が向上する。よっ
て、トナー受理性並びに定着性が向上し、耐擦過性に優
れた高品質の画像形成が得られる。飽和ポリエステル樹
脂の分子量が10,000未満だとOHPシートの転写
性や保存性が悪くなり、一方、30,000以上だとワ
ニス化が難しく、高粘度となり塗膜形成が不可能とな
る。また、ガラス転移温度が30℃未満のものではブロ
ッキング性やOHPシートの保存性が悪くなり、一方、
90℃以上のものではワニス化が難しくなり、塗膜して
も転写不良となる。
【0015】飽和ポリエステル樹脂としては、例えばエ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−シ
クロヒヘキサンジメタノール等のジアルコール成分と、
アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸等の
芳香族ジカルボン酸等によるジカルボン酸成分とによる
共縮重合により得られるポリエステル樹脂等が挙げられ
る。より具体的には、エチレングリコールとテレフタル
酸、エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタル
酸、1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレング
リコールとテレフタル酸、プロピレングリコールとイソ
フタル酸とテレフタル酸等による組み合わせの共縮重合
により得られるポリエステル樹脂や、上記のエチレング
リコールとテレフタル酸とをベース原料としてポリエス
テル樹脂を縮合する際に、酸成分の一部にトリメリット
酸のような3価のカルボン酸を利用したり、あるいはア
ルコール成分の一部にトリメチロールプロパン等の3価
のアルコールを使用したり、さらに、アルコール成分の
一部と酸成分の一部とに3価のカルボン酸と3価のアル
コールとを使用して得られるポリエステル樹脂等が挙げ
られる。
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−シ
クロヒヘキサンジメタノール等のジアルコール成分と、
アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸等の
芳香族ジカルボン酸等によるジカルボン酸成分とによる
共縮重合により得られるポリエステル樹脂等が挙げられ
る。より具体的には、エチレングリコールとテレフタル
酸、エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタル
酸、1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレング
リコールとテレフタル酸、プロピレングリコールとイソ
フタル酸とテレフタル酸等による組み合わせの共縮重合
により得られるポリエステル樹脂や、上記のエチレング
リコールとテレフタル酸とをベース原料としてポリエス
テル樹脂を縮合する際に、酸成分の一部にトリメリット
酸のような3価のカルボン酸を利用したり、あるいはア
ルコール成分の一部にトリメチロールプロパン等の3価
のアルコールを使用したり、さらに、アルコール成分の
一部と酸成分の一部とに3価のカルボン酸と3価のアル
コールとを使用して得られるポリエステル樹脂等が挙げ
られる。
【0016】本発明においてトナー受容層12中に添加
する帯電防止剤は、トナー受容層形成時に使用する有機
溶剤に可溶性であることが必要である。有機溶剤に対し
て可溶性を有していれば、従来公知のいずれの帯電防止
剤も使用することができる。例えば、第4級アンモニウ
ム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止剤、ア
ルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸
エステル等のノニオン系帯電防止剤が挙げられる。好ま
しい具体例としては、例えば、エフコール70(松本油
脂製薬(株)製)、TB−34(松本油脂製薬(株)
製)、スタチサイド(瀧原産業(株)製)、カチオンA
B(日本油脂(株)製)、ソフノンR2F10(東邦化
学工業(株)製)、クインスタットK−3(コタニ化学
工業(株)製)、プライサーフA208B、M208
B、A−210G、A−212C、A−212E(第一
工業製薬(株)製)、ケミスタット2500、3500
(三洋化成工業(株)製)、TOF1100TM(日本
油脂(株)製)、サフトマーST−2100(三菱油化
(株)製)等が挙げられる。このなかで特に好ましい帯
電防止剤はカチオン系の帯電防止剤であり、さらに、カ
チオン系の帯電防止剤のなかでも上記のエフコール7
0、TB−34、スタチサイド、クインスタットK−3
等の第4級アンモニウム塩系の帯電防止剤は、良好な帯
電防止効果を備えているにもかかわらず、トナー受容層
の表面にベタツキ、ヌメリ感を生じさせることがなく、
トナー受容層に指紋や汚れが付着し難いものであり、特
に好ましい。なお、リン酸エステル系界面活性剤は、サ
ーマルヘッドの摩耗、さびを引き起こすので、帯電防止
剤として用いるのは好ましくない。
する帯電防止剤は、トナー受容層形成時に使用する有機
溶剤に可溶性であることが必要である。有機溶剤に対し
て可溶性を有していれば、従来公知のいずれの帯電防止
剤も使用することができる。例えば、第4級アンモニウ
ム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止剤、ア
ルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸
エステル等のノニオン系帯電防止剤が挙げられる。好ま
しい具体例としては、例えば、エフコール70(松本油
脂製薬(株)製)、TB−34(松本油脂製薬(株)
製)、スタチサイド(瀧原産業(株)製)、カチオンA
B(日本油脂(株)製)、ソフノンR2F10(東邦化
学工業(株)製)、クインスタットK−3(コタニ化学
工業(株)製)、プライサーフA208B、M208
B、A−210G、A−212C、A−212E(第一
工業製薬(株)製)、ケミスタット2500、3500
(三洋化成工業(株)製)、TOF1100TM(日本
油脂(株)製)、サフトマーST−2100(三菱油化
(株)製)等が挙げられる。このなかで特に好ましい帯
電防止剤はカチオン系の帯電防止剤であり、さらに、カ
チオン系の帯電防止剤のなかでも上記のエフコール7
0、TB−34、スタチサイド、クインスタットK−3
等の第4級アンモニウム塩系の帯電防止剤は、良好な帯
電防止効果を備えているにもかかわらず、トナー受容層
の表面にベタツキ、ヌメリ感を生じさせることがなく、
トナー受容層に指紋や汚れが付着し難いものであり、特
に好ましい。なお、リン酸エステル系界面活性剤は、サ
ーマルヘッドの摩耗、さびを引き起こすので、帯電防止
剤として用いるのは好ましくない。
【0017】トナー受容層12に含有させる帯電防止剤
が有機溶剤可溶性でない場合には、トナー受容層12の
形成時に、これらの帯電防止剤が分離して表面に浮かん
でしまい、帯電防止効果の維持性が不十分なものとなっ
てしまう。
が有機溶剤可溶性でない場合には、トナー受容層12の
形成時に、これらの帯電防止剤が分離して表面に浮かん
でしまい、帯電防止効果の維持性が不十分なものとなっ
てしまう。
【0018】本発明においては、飽和ポリエステル樹
脂:帯電防止剤が固形分換算で50:1〜500:1の
配合比でトナー受容層中に含有されている。このような
配合比とすることにより、トナー定着性が向上し、また
画像形成シートの帯電がより安定且つ有効に防止される
ため画像形成シートへの埃などの付着等が発生せず、画
像形成抜け等のない高品質の画像形成が可能となる。配
合比が50:1未満だとトナー受容層の表面にベタツ
キ、ヌメリ感を生じさせることとなり、一方、500:
1超ではシートへのゴミが付着したり、画像抜け等が生
じることとなる。
脂:帯電防止剤が固形分換算で50:1〜500:1の
配合比でトナー受容層中に含有されている。このような
配合比とすることにより、トナー定着性が向上し、また
画像形成シートの帯電がより安定且つ有効に防止される
ため画像形成シートへの埃などの付着等が発生せず、画
像形成抜け等のない高品質の画像形成が可能となる。配
合比が50:1未満だとトナー受容層の表面にベタツ
キ、ヌメリ感を生じさせることとなり、一方、500:
1超ではシートへのゴミが付着したり、画像抜け等が生
じることとなる。
【0019】本発明では、シート搬送時におけるシート
同士のブロッキング防止のために、トナー受容層12中
に無機および/または有機微粒子が添加されている。こ
れらの微粒子は、シリカ、タルク、クレイ、炭酸カルシ
ウム等の無機微粒子や、プラスチックピグメント等であ
り、例えば、ハイドロタルサイトDHT−4A(協和化
学工業製)、タルクミクロエースL−1(日本タルク
製)、テフロンルブロンL−2(ダイキン工業製)フッ
化グラファイトSCP−10(三宝化学工業製)、黒鉛
AT40S(オリエンタル産業製)あるいは、沈澱バリ
ウム、尿素樹脂架橋粉、スチレン/アクリル樹脂架橋
粉、アミノ樹脂架橋粉、シリコーン粉、木粉、二硫化モ
リブデン、窒化硼素等の微粒子が挙げられる。これらの
微粒子は粒径5μm程度のものが好ましい。また、トナ
ー受容層中で約0.1〜3重量%を占める範囲で使用す
ることが好ましい。
同士のブロッキング防止のために、トナー受容層12中
に無機および/または有機微粒子が添加されている。こ
れらの微粒子は、シリカ、タルク、クレイ、炭酸カルシ
ウム等の無機微粒子や、プラスチックピグメント等であ
り、例えば、ハイドロタルサイトDHT−4A(協和化
学工業製)、タルクミクロエースL−1(日本タルク
製)、テフロンルブロンL−2(ダイキン工業製)フッ
化グラファイトSCP−10(三宝化学工業製)、黒鉛
AT40S(オリエンタル産業製)あるいは、沈澱バリ
ウム、尿素樹脂架橋粉、スチレン/アクリル樹脂架橋
粉、アミノ樹脂架橋粉、シリコーン粉、木粉、二硫化モ
リブデン、窒化硼素等の微粒子が挙げられる。これらの
微粒子は粒径5μm程度のものが好ましい。また、トナ
ー受容層中で約0.1〜3重量%を占める範囲で使用す
ることが好ましい。
【0020】本発明においては、トナー受容層12の組
成を上記のようにすることにより、転写性、耐ブロッキ
ング性および搬送性に優れた画像形成シートを得ること
ができる。
成を上記のようにすることにより、転写性、耐ブロッキ
ング性および搬送性に優れた画像形成シートを得ること
ができる。
【0021】かかる組成のトナー受容層12は、上述の
物性を有する飽和ポリエステル樹脂に帯電防止剤と無機
および/または有機微粒子を添加したものを適当な溶剤
に溶解または分散して調整したインキを、基材フィルム
11上に公知の手段により塗布・乾燥させて形成され
る。このトナー受容層12の厚さは1〜10μm程度が
好ましく、より好ましくは2〜3μmである。
物性を有する飽和ポリエステル樹脂に帯電防止剤と無機
および/または有機微粒子を添加したものを適当な溶剤
に溶解または分散して調整したインキを、基材フィルム
11上に公知の手段により塗布・乾燥させて形成され
る。このトナー受容層12の厚さは1〜10μm程度が
好ましく、より好ましくは2〜3μmである。
【0022】なお、シート重送防止のために、基材フィ
ルム11の裏面に帯電防止処理を施してもよい。帯電防
止処理としては、公知のアニオン系、ノニオン系あるい
はカチオン系等の公知の帯電防止剤により公知の方法で
行うことができるが、特に好ましいのはカチオン系のな
かの第4級アンモニウム塩系の帯電防止剤である。この
ような帯電防止剤を、例えば基材フィルム裏面に帯電防
止塗料を薄く塗布・乾燥させてもよい。
ルム11の裏面に帯電防止処理を施してもよい。帯電防
止処理としては、公知のアニオン系、ノニオン系あるい
はカチオン系等の公知の帯電防止剤により公知の方法で
行うことができるが、特に好ましいのはカチオン系のな
かの第4級アンモニウム塩系の帯電防止剤である。この
ような帯電防止剤を、例えば基材フィルム裏面に帯電防
止塗料を薄く塗布・乾燥させてもよい。
【0023】図2は本発明の画像形成シートの他の態様
を示す概略断面図である。図2において、画像形成シー
ト20は、基材フィルム21の一方の面に、飽和ポリエ
ステル、帯電防止剤、無機および/または有機微粒子を
含有するトナー受容層22が設けられている点では上記
の画像形成シ−トと同じであるが、この画像形成シート
20は、基材フィルム21の他方の面にスリップ層23
を有している。スリップ層23は、画像形成シ−ト搬送
時におけるシート同士の重送を防止するためのもので、
従来スリップ層として設けられている公知の組成から成
る層を設けてもよい。スリップ層23の材質としては、
メチルメタクリレート等のメタクリレート樹脂若しくは
対応するアクリレート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等のビニル系樹脂等が挙げられる。また、このス
リップ層23には上述したような帯電防止剤を含有させ
てもよい。
を示す概略断面図である。図2において、画像形成シー
ト20は、基材フィルム21の一方の面に、飽和ポリエ
ステル、帯電防止剤、無機および/または有機微粒子を
含有するトナー受容層22が設けられている点では上記
の画像形成シ−トと同じであるが、この画像形成シート
20は、基材フィルム21の他方の面にスリップ層23
を有している。スリップ層23は、画像形成シ−ト搬送
時におけるシート同士の重送を防止するためのもので、
従来スリップ層として設けられている公知の組成から成
る層を設けてもよい。スリップ層23の材質としては、
メチルメタクリレート等のメタクリレート樹脂若しくは
対応するアクリレート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等のビニル系樹脂等が挙げられる。また、このス
リップ層23には上述したような帯電防止剤を含有させ
てもよい。
【0024】しかし、該スリップ層23は、例えばカチ
オン系アクリル樹脂、帯電防止剤および有機微粒子から
成るのが好ましい。カチオン系アクリル系樹脂として
は、例えばアミン塩系やアルキルアンモニウム塩系をグ
ラフトさせたもの等があり、特に好適なのは第4級アン
モニウム塩系をグラフトさせたものである。このような
カチオン系アクリル樹脂を含有させることにより、画像
形成シートの滑り性が向上し、また表面抵抗値を制御す
ることができる。帯電防止剤は、上述したような公知の
帯電防止剤を用いてよいが、第4級アンモニウム塩が特
に好適である。さらに有機微粒子としては、例えばハイ
ドロタルサイトDHT−4A(協和化学工業製)、タル
クミクロエースL−1(日本タルク製)、テフロンルブ
ロンL−2(ダイキン工業製)フッ化グラファイトSC
P−10(三宝化学工業製)、黒鉛AT40S(オリエ
ンタル産業製)、エポスター(日本触媒製)、ナイロン
系フィラーオルガソール(日本リルサン製)等があり、
特に好ましいのはテフロン系有機微粒子である。かかる
有機微粒子の平均粒径は1.0〜10.0μmであるの
が好ましい。
オン系アクリル樹脂、帯電防止剤および有機微粒子から
成るのが好ましい。カチオン系アクリル系樹脂として
は、例えばアミン塩系やアルキルアンモニウム塩系をグ
ラフトさせたもの等があり、特に好適なのは第4級アン
モニウム塩系をグラフトさせたものである。このような
カチオン系アクリル樹脂を含有させることにより、画像
形成シートの滑り性が向上し、また表面抵抗値を制御す
ることができる。帯電防止剤は、上述したような公知の
帯電防止剤を用いてよいが、第4級アンモニウム塩が特
に好適である。さらに有機微粒子としては、例えばハイ
ドロタルサイトDHT−4A(協和化学工業製)、タル
クミクロエースL−1(日本タルク製)、テフロンルブ
ロンL−2(ダイキン工業製)フッ化グラファイトSC
P−10(三宝化学工業製)、黒鉛AT40S(オリエ
ンタル産業製)、エポスター(日本触媒製)、ナイロン
系フィラーオルガソール(日本リルサン製)等があり、
特に好ましいのはテフロン系有機微粒子である。かかる
有機微粒子の平均粒径は1.0〜10.0μmであるの
が好ましい。
【0025】該スリップ層は表面粗さ(Ra)が0.0
1〜0.5μmであるのが好ましい。ここで、表面粗さ
(Ra)とは、粗さ曲線の中心線と粗さ曲線との偏差の
絶対値を平均した値(JISB0601)をいう。な
お、スリップ層23の動摩擦係数(対受容層)は0.1
5以下であることが好ましい。
1〜0.5μmであるのが好ましい。ここで、表面粗さ
(Ra)とは、粗さ曲線の中心線と粗さ曲線との偏差の
絶対値を平均した値(JISB0601)をいう。な
お、スリップ層23の動摩擦係数(対受容層)は0.1
5以下であることが好ましい。
【0026】このようなスリップ層23を設けることに
より、特に枚葉型の画像形成シートにおいては、シート
搬送時に該スリップ層23と他シートのトナー受容層と
の間のブロッキング防止をより効果的に行うことができ
る。
より、特に枚葉型の画像形成シートにおいては、シート
搬送時に該スリップ層23と他シートのトナー受容層と
の間のブロッキング防止をより効果的に行うことができ
る。
【0027】スリップ層23は、有機溶剤溶液または水
溶液の形態で各種塗工方法、例えばスプレー法等で形成
することができる。帯電防止剤はスリップ層23中で約
0.1〜5重量%を占める範囲で使用することが好まし
い。かかるスリップ層23の厚さは、好ましくは1〜2
μmである。 (実験例)次に実験例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。なお、文中、部または%とあるのは特に断りの
ない限り重量基準である。試 料 1 基材フィルムとして透明ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム(T−60、厚み100μm、東レ
(株)製)を用い、この一方の面に下記組成のトナー受
容層用塗工液をバーコーターにて乾燥時2g/m2 にな
る割合で塗布し、塗布後直ちにドライヤーで簡易乾燥を
行い、次に、120℃のオーブンで20秒間乾燥してト
ナー受容層を形成した。なお、下記組成において、飽和
ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配合比は固形分換算で
150:1である。トナー受容層用塗工液 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン290;分子量20,00 0〜25,000、ガラス転移温度72℃) 60部 帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−34) 0.4部 無機微粒子(富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド162) 0.4部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1:1) 240部試 料 2 試料1の基材フィルムの裏面にスリップ層を形成し、ト
ナー受容層中の飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で50:1とした以外は試料1と同様
にして本発明の画像形成シート(試料2)を得た。該ス
リップ層は、下記組成のスリップ層用塗工液をバーコー
ターにて乾燥時2g/m2 になる割合で塗布し、塗布後
直ちにドライヤーで簡易乾燥を行い、次に、120℃の
オーブンで20秒間間乾燥して形成して得た。スリップ層用塗工液 カチオン系アクリル樹脂(三菱油化(株)製、サフトマーNo.13; 固形 分35%) 100部 帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−34) 1部 有機微粒子(ダイキン工業(株)製、ルブロンL−5) 2部 変性エタノール 50部試 料 3 試料1における飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で500:1とした以外は試料1と同
様にして本発明の画像形成シート(試料3)を得た。試 料 4 試料1におけるトナー受容層を下記組成のものに代えた
以外は、試料1と同様にして本発明の画像形成シート
(試料4)を得た。なお、下記組成において、飽和ポリ
エステル樹脂:帯電防止剤の配合比は固形分換算で5
0:1である。トナー受容層用塗工液 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン600;分子量14,00 0〜17,000、ガラス転移温度47℃) 90部 帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−34) 1.8部 無機微粒子(富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド162) 0.6部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1:1) 210部試 料 5 試料4における飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で150:1とした以外は試料4と同
様にして本発明の画像形成シート(試料5)を得た。試 料 6 試料4における飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で500:1とした以外は試料4と同
様にして本発明の画像形成シート(試料6)を得た。比較試料1 試料1において受容層に帯電防止剤を添加しなかった他
は試料1と同様にして比較例の画像形成シート(比較試
料1)を得た。比較試料2 試料1において受容層に無機粒子を添加しなかった他は
試料1と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料
2)を得た。比較試料3 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体(電気化学工業(株)製、デン
カラック#1000A)を使用した以外は試料1と同様
にして比較例の画像形成シート(比較試料3)を得た。比較試料4 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
8,000、ガラス転移温度45℃の物性をもつ飽和ポ
リエステル樹脂(ユニチカ(株)製、UE−3300)
を使用し、さらに飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の
配合比を固形分換算で50:1とした以外は試料1と同
様にして比較例の画像形成シート(比較試料4)を得
た。比較試料5 比較試料4において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤
の配合比を固形分換算で500:1とした以外は比較試
料4と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料
5)を得た。比較試料6 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
3,000、ガラス転移温度35℃の物性をもつ飽和ポ
リエステル樹脂(ユニチカ(株)製、UE−3500)
を使用した以外は試料1と同様にして比較例の画像形成
シート(比較試料6)を得た。比較試料7 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
10,000〜15,000、ガラス転移温度20℃の
物性をもつ飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、B
K−150)を使用し、飽和ポリエステル樹脂:帯電防
止剤の配合比を固形分換算で50:1とした以外は試料
1と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料7)
を得た。比較試料8 比較試料7において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤
の配合比を固形分換算で500:1とした以外た以外は
比較試料7と同様にして比較例の画像形成シート(比較
試料8)を得た。比較試料9 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
14,000、ガラス転移温度90℃の物性をもつ飽和
ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製、UE−369
0)を使用し、さらに飽和ポリエステル樹脂:帯電防止
剤の配合比を固形分換算で50:1とした以外は試料1
と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料9)を
得た。比較試料10 比較試料9において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤
の配合比を固形分換算で500:1とした以外は比較試
料9と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料1
0)を得た。比較試料11 試料1において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で40:1とした以外は試料1と同様
にして比較例の画像形成シート(比較試料11)を得
た。比較試料12 試料4において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で40:1とした以外は試料4と同様
にして比較例の画像形成シート(比較試料12)を得
た。比較試料13 試料1において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で550:1とした以外は試料1と同
様にして比較例の画像形成シート(比較試料13)を得
た。比較試料14 試料4において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で550:1とした以外は試料4と同
様にして比較例の画像形成シート(比較試料14)を得
た。
溶液の形態で各種塗工方法、例えばスプレー法等で形成
することができる。帯電防止剤はスリップ層23中で約
0.1〜5重量%を占める範囲で使用することが好まし
い。かかるスリップ層23の厚さは、好ましくは1〜2
μmである。 (実験例)次に実験例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。なお、文中、部または%とあるのは特に断りの
ない限り重量基準である。試 料 1 基材フィルムとして透明ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム(T−60、厚み100μm、東レ
(株)製)を用い、この一方の面に下記組成のトナー受
容層用塗工液をバーコーターにて乾燥時2g/m2 にな
る割合で塗布し、塗布後直ちにドライヤーで簡易乾燥を
行い、次に、120℃のオーブンで20秒間乾燥してト
ナー受容層を形成した。なお、下記組成において、飽和
ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配合比は固形分換算で
150:1である。トナー受容層用塗工液 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン290;分子量20,00 0〜25,000、ガラス転移温度72℃) 60部 帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−34) 0.4部 無機微粒子(富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド162) 0.4部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1:1) 240部試 料 2 試料1の基材フィルムの裏面にスリップ層を形成し、ト
ナー受容層中の飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で50:1とした以外は試料1と同様
にして本発明の画像形成シート(試料2)を得た。該ス
リップ層は、下記組成のスリップ層用塗工液をバーコー
ターにて乾燥時2g/m2 になる割合で塗布し、塗布後
直ちにドライヤーで簡易乾燥を行い、次に、120℃の
オーブンで20秒間間乾燥して形成して得た。スリップ層用塗工液 カチオン系アクリル樹脂(三菱油化(株)製、サフトマーNo.13; 固形 分35%) 100部 帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−34) 1部 有機微粒子(ダイキン工業(株)製、ルブロンL−5) 2部 変性エタノール 50部試 料 3 試料1における飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で500:1とした以外は試料1と同
様にして本発明の画像形成シート(試料3)を得た。試 料 4 試料1におけるトナー受容層を下記組成のものに代えた
以外は、試料1と同様にして本発明の画像形成シート
(試料4)を得た。なお、下記組成において、飽和ポリ
エステル樹脂:帯電防止剤の配合比は固形分換算で5
0:1である。トナー受容層用塗工液 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン600;分子量14,00 0〜17,000、ガラス転移温度47℃) 90部 帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−34) 1.8部 無機微粒子(富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド162) 0.6部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1:1) 210部試 料 5 試料4における飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で150:1とした以外は試料4と同
様にして本発明の画像形成シート(試料5)を得た。試 料 6 試料4における飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で500:1とした以外は試料4と同
様にして本発明の画像形成シート(試料6)を得た。比較試料1 試料1において受容層に帯電防止剤を添加しなかった他
は試料1と同様にして比較例の画像形成シート(比較試
料1)を得た。比較試料2 試料1において受容層に無機粒子を添加しなかった他は
試料1と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料
2)を得た。比較試料3 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体(電気化学工業(株)製、デン
カラック#1000A)を使用した以外は試料1と同様
にして比較例の画像形成シート(比較試料3)を得た。比較試料4 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
8,000、ガラス転移温度45℃の物性をもつ飽和ポ
リエステル樹脂(ユニチカ(株)製、UE−3300)
を使用し、さらに飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の
配合比を固形分換算で50:1とした以外は試料1と同
様にして比較例の画像形成シート(比較試料4)を得
た。比較試料5 比較試料4において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤
の配合比を固形分換算で500:1とした以外は比較試
料4と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料
5)を得た。比較試料6 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
3,000、ガラス転移温度35℃の物性をもつ飽和ポ
リエステル樹脂(ユニチカ(株)製、UE−3500)
を使用した以外は試料1と同様にして比較例の画像形成
シート(比較試料6)を得た。比較試料7 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
10,000〜15,000、ガラス転移温度20℃の
物性をもつ飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、B
K−150)を使用し、飽和ポリエステル樹脂:帯電防
止剤の配合比を固形分換算で50:1とした以外は試料
1と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料7)
を得た。比較試料8 比較試料7において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤
の配合比を固形分換算で500:1とした以外た以外は
比較試料7と同様にして比較例の画像形成シート(比較
試料8)を得た。比較試料9 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
14,000、ガラス転移温度90℃の物性をもつ飽和
ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製、UE−369
0)を使用し、さらに飽和ポリエステル樹脂:帯電防止
剤の配合比を固形分換算で50:1とした以外は試料1
と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料9)を
得た。比較試料10 比較試料9において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤
の配合比を固形分換算で500:1とした以外は比較試
料9と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料1
0)を得た。比較試料11 試料1において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で40:1とした以外は試料1と同様
にして比較例の画像形成シート(比較試料11)を得
た。比較試料12 試料4において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で40:1とした以外は試料4と同様
にして比較例の画像形成シート(比較試料12)を得
た。比較試料13 試料1において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で550:1とした以外は試料1と同
様にして比較例の画像形成シート(比較試料13)を得
た。比較試料14 試料4において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で550:1とした以外は試料4と同
様にして比較例の画像形成シート(比較試料14)を得
た。
【0028】上記各試料および比較試料を用いて、コピ
ー機(キャノン(株)製、CLC−500)で10枚連
続複写を行って、各シート上に画像を形成した。そし
て、転写製、耐ブロッキング性、搬送性を下記方法によ
って評価した。結果を表1に示す。転写性評価方法 キャノン(株)製CLC−500(PIXEL)を使用
して、電写像チャートNo.5−1をOHPシートに印
字し、目視にて評価した。
ー機(キャノン(株)製、CLC−500)で10枚連
続複写を行って、各シート上に画像を形成した。そし
て、転写製、耐ブロッキング性、搬送性を下記方法によ
って評価した。結果を表1に示す。転写性評価方法 キャノン(株)製CLC−500(PIXEL)を使用
して、電写像チャートNo.5−1をOHPシートに印
字し、目視にて評価した。
【0029】○:転写性良好; △:転写性普通;
×:転写性不良耐ブロッキング性評価方法 50℃、ドライの環境下で20g/cm2 の荷重をし、
48時間放置後、重ねたシートを手で剥してブロッキン
グの有無を調べた。
×:転写性不良耐ブロッキング性評価方法 50℃、ドライの環境下で20g/cm2 の荷重をし、
48時間放置後、重ねたシートを手で剥してブロッキン
グの有無を調べた。
【0030】○:ブロッキングなし; ×:ブロッ
キングあり搬送性評価方法 キャノン(株)製CLC−500にて10枚連続印字を
行い、搬送性の悪い枚数をカウントした。
キングあり搬送性評価方法 キャノン(株)製CLC−500にて10枚連続印字を
行い、搬送性の悪い枚数をカウントした。
【0031】
【表1】画像形成シート評価
【0032】
【効果】以上のように本発明の画像形成シートは、基材
フィルムと、該基材フィルムの少なくとも一方の表面に
形成された熱可塑性樹脂、帯電防止剤、および無機およ
び/または有機微粒子を含むトナー受容層とを備え、前
記熱可塑性樹脂が分子量10,000以上30,000
未満、ガラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリ
エステル樹脂であり、且つ該飽和ポリエステル:帯電防
止剤が固形分換算で50:1〜500:1の配合比で含
有されているので、トナー受理性並びに定着性に優れ、
且つシート重送が防止されるという効果がある。
フィルムと、該基材フィルムの少なくとも一方の表面に
形成された熱可塑性樹脂、帯電防止剤、および無機およ
び/または有機微粒子を含むトナー受容層とを備え、前
記熱可塑性樹脂が分子量10,000以上30,000
未満、ガラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリ
エステル樹脂であり、且つ該飽和ポリエステル:帯電防
止剤が固形分換算で50:1〜500:1の配合比で含
有されているので、トナー受理性並びに定着性に優れ、
且つシート重送が防止されるという効果がある。
【図1】本発明の画像形成シートの一実施例を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の画像形成シートの他の実施例を示す概
略断面図である。
略断面図である。
10、20…画像形成シート 11、21…基材フィルム 12、22…トナー受容層 23…スリップ層
Claims (1)
- 【請求項1】 基材フィルムと、該基材フィルムの少な
くとも一方の表面に形成された熱可塑性樹脂、帯電防止
剤、および無機および/または有機微粒子を含むトナー
受容層とを備え、前記熱可塑性樹脂が分子量10,00
0以上30,00未満、ガラス転移温度30℃以上90
℃未満の飽和ポリエステル樹脂であり、且つ該飽和ポリ
エステル:帯電防止剤が固形分換算で50:1〜50
0:1の配合比で含有されることを特徴とする画像形成
シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9487393A JPH06286394A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 画像形成シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9487393A JPH06286394A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 画像形成シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06286394A true JPH06286394A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14122175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9487393A Pending JPH06286394A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 画像形成シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06286394A (ja) |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP9487393A patent/JPH06286394A/ja active Pending
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