JPH06286394A - 画像形成シート - Google Patents

画像形成シート

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JPH06286394A
JPH06286394A JP9487393A JP9487393A JPH06286394A JP H06286394 A JPH06286394 A JP H06286394A JP 9487393 A JP9487393 A JP 9487393A JP 9487393 A JP9487393 A JP 9487393A JP H06286394 A JPH06286394 A JP H06286394A
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JP
Japan
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antistatic agent
saturated polyester
image forming
sample
forming sheet
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JP9487393A
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English (en)
Inventor
Koichi Higaki
弘一 檜垣
Kenichiro Sudo
健一郎 須藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー受理性並びに定着性に優れ、しかもシ
ートの重送を防止できる、高品質の画像形成が可能な画
像形成シートを提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂、帯電防止剤、および無機およ
び/または有機微粒子を含むトナー受容層を基材フィル
ムの少なくとも一方の表面に形成し、ここで前記熱可塑
性樹脂を分子量10,000以上30,000未満、ガ
ラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリエステル
樹脂とし、且つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤を固形
分換算で50:1〜500:1の配合比で含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成シートに係り、
特にトナー受理性並びに定着性に優れ、しかもシートの
重送を防止できる、高品質の画像形成が可能な画像形成
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、講演会、学校の授業、その他の説
明会等においてオーバーヘッドプロジェクター(OH
P)が広く使用されている。このOHPで使用する透明
シート(OHPシート)に対する画像形成方法として
は、一般に手書き、印刷、熱転写方法が採用されている
が、近年、OHPシート上へ電子写真やコピー等によっ
て所望の画像を形成することへの関心並びに要望が高ま
ってきている。
【0003】しかしながら、OHPシートは主としてポ
リエステルやポリプロピレン等の透明樹脂から成る厚さ
数十〜数百μmのシート若しくはフィルムであるため、
画像形成工程において静電気が生じてシートに埃などが
付着して画像形成抜けがある等の問題がある。また、O
HPシートは一般に表面が平滑であり吸液性に欠けるた
め、トナーの受理性・定着性が悪く、形成された画像が
剥離しやすく保存性が良好でないという問題がある。か
かる問題はOHPシートに限られず、多くの不透明若し
くは着色されたプラスチックシートやフィルム、または
金属箔等にも共通して発生する問題である。
【0004】このような画像形成シートに関して、例え
ば特開昭56−38056号には、基体の表面に導電性
樹脂を含有する下塗り層を介して、ガラス転移温度が−
50〜150℃の結着性樹脂を形成した転写フィルムが
開示されているが、かかるフィルムでは導電性樹脂と結
着性樹脂の2層塗工を施しており、フィルム製作の手間
がかかるという問題がある。また、特開平3−1980
63号には、トナー結着樹脂のガラス転移温度以上の融
点をもち、かつ室温以上でトナー定着温度の融点をもつ
トナー受容層を有するOHPシートが開示されている
が、かかるシートではOHPシートの保存性が悪く、か
つ帯電防止処理が施されていなく、転写不良および搬送
性不良が生じるという問題がある。また、特開平4−1
25567号には、トナーより低軟化点の熱可塑性樹脂
を含有するトナー受容層を有する転写媒体が開示されて
いるが、これには微粒子が含有されていず、OHPシー
トの保存性、耐ブロッキング性の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みてなされたものであり、トナー受理性並びに
定着性に優れ、シートの重送が防止できる、高品質の画
像形成が可能な画像形成シートを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の画像形成シートは、基材フィルムと、該
基材フィルムの少なくとも一方の表面に形成された熱可
塑性樹脂、帯電防止剤、および無機および/または有機
微粒子を含むトナー受容層とを備え、前記熱可塑性樹脂
が分子量10,000以上30,000未満、ガラス転
移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリエステル樹脂で
あり、且つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤が固形分換
算で50:1〜500:1の配合比で含有されるような
構成とした。
【0007】
【作用】トナー受容層に含まれる熱可塑性樹脂が分子量
10,000以上30,000未満、ガラス転移温度3
0℃以上90℃未満の飽和ポリエステル樹脂であり、且
つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤が固形分換算で5
0:1〜500:1の配合比で含有されるため、画像形
成シートのトナー受理性並びに定着性に優れ、画像保存
性が良好な高品質の画像形成が可能となる。またシート
の重送を防止をすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0009】図1は本発明の画像形成シートの概略断面
図である。図1において、画像形成シート10は、基材
フィルム11と、この基材フィルム11の一方の面に形
成されたトナー受容層12とを備えている。そして、該
トナー受容層12は熱可塑性樹脂、帯電防止剤、および
無機および/または有機微粒子を含んでおり、前記熱可
塑性樹脂は分子量10,000以上30,000未満、
ガラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリエステ
ル樹脂であり、且つ該飽和ポリエステル:帯電防止剤が
固形分換算で50:1〜500:1の配合比で含有され
ている。
【0010】基材フィルム11としては、従来の画像形
成シートに使用されている基材フィルムをそのまま使用
することができ、特に限定されることはない。例えば、
ポリオレフィン系、ポリスチレン系等の合成紙、ポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネ
ート等の各種のプラスチックフィルムあるいはシート等
を挙げることができる。また、これらの合成樹脂に白色
顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あ
るいは発泡させた発泡シート等も使用することができ
る。また、上記の基材フィルムの任意の組み合わせによ
る積層体等も使用することができる。
【0011】そして、このような基材フィルム11の厚
さは使用目的等により任意に設定することができ、例え
ば10〜300μm程度が好ましい。
【0012】さらに、かかる基材フィルム11は、その
表面に形成する後述のトナー受容層12との密着力が乏
しい場合には、その表面にプライマー処理やコロナ放電
処理を施すのが好ましい。
【0013】上記基材フィルム11の表面に形成するト
ナー受容層12は、電子写真画像形成工程で供給される
トナーを受理し、該トナーによって形成された画像を維
持するためのものである。
【0014】本発明において、トナー受容層12を形成
するための樹脂は、分子量10,000以上30,00
0未満、ガラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポ
リエステル樹脂である。このような物性の飽和ポリエス
テル樹脂は、トナー受容層12中に含有される帯電防止
剤等の添加剤との相溶性が良好であり、そのために該受
容層の膜強度が強くなり、画像保存性が向上する。よっ
て、トナー受理性並びに定着性が向上し、耐擦過性に優
れた高品質の画像形成が得られる。飽和ポリエステル樹
脂の分子量が10,000未満だとOHPシートの転写
性や保存性が悪くなり、一方、30,000以上だとワ
ニス化が難しく、高粘度となり塗膜形成が不可能とな
る。また、ガラス転移温度が30℃未満のものではブロ
ッキング性やOHPシートの保存性が悪くなり、一方、
90℃以上のものではワニス化が難しくなり、塗膜して
も転写不良となる。
【0015】飽和ポリエステル樹脂としては、例えばエ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−シ
クロヒヘキサンジメタノール等のジアルコール成分と、
アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸等の
芳香族ジカルボン酸等によるジカルボン酸成分とによる
共縮重合により得られるポリエステル樹脂等が挙げられ
る。より具体的には、エチレングリコールとテレフタル
酸、エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタル
酸、1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレング
リコールとテレフタル酸、プロピレングリコールとイソ
フタル酸とテレフタル酸等による組み合わせの共縮重合
により得られるポリエステル樹脂や、上記のエチレング
リコールとテレフタル酸とをベース原料としてポリエス
テル樹脂を縮合する際に、酸成分の一部にトリメリット
酸のような3価のカルボン酸を利用したり、あるいはア
ルコール成分の一部にトリメチロールプロパン等の3価
のアルコールを使用したり、さらに、アルコール成分の
一部と酸成分の一部とに3価のカルボン酸と3価のアル
コールとを使用して得られるポリエステル樹脂等が挙げ
られる。
【0016】本発明においてトナー受容層12中に添加
する帯電防止剤は、トナー受容層形成時に使用する有機
溶剤に可溶性であることが必要である。有機溶剤に対し
て可溶性を有していれば、従来公知のいずれの帯電防止
剤も使用することができる。例えば、第4級アンモニウ
ム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止剤、ア
ルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸
エステル等のノニオン系帯電防止剤が挙げられる。好ま
しい具体例としては、例えば、エフコール70(松本油
脂製薬(株)製)、TB−34(松本油脂製薬(株)
製)、スタチサイド(瀧原産業(株)製)、カチオンA
B(日本油脂(株)製)、ソフノンR2F10(東邦化
学工業(株)製)、クインスタットK−3(コタニ化学
工業(株)製)、プライサーフA208B、M208
B、A−210G、A−212C、A−212E(第一
工業製薬(株)製)、ケミスタット2500、3500
(三洋化成工業(株)製)、TOF1100TM(日本
油脂(株)製)、サフトマーST−2100(三菱油化
(株)製)等が挙げられる。このなかで特に好ましい帯
電防止剤はカチオン系の帯電防止剤であり、さらに、カ
チオン系の帯電防止剤のなかでも上記のエフコール7
0、TB−34、スタチサイド、クインスタットK−3
等の第4級アンモニウム塩系の帯電防止剤は、良好な帯
電防止効果を備えているにもかかわらず、トナー受容層
の表面にベタツキ、ヌメリ感を生じさせることがなく、
トナー受容層に指紋や汚れが付着し難いものであり、特
に好ましい。なお、リン酸エステル系界面活性剤は、サ
ーマルヘッドの摩耗、さびを引き起こすので、帯電防止
剤として用いるのは好ましくない。
【0017】トナー受容層12に含有させる帯電防止剤
が有機溶剤可溶性でない場合には、トナー受容層12の
形成時に、これらの帯電防止剤が分離して表面に浮かん
でしまい、帯電防止効果の維持性が不十分なものとなっ
てしまう。
【0018】本発明においては、飽和ポリエステル樹
脂:帯電防止剤が固形分換算で50:1〜500:1の
配合比でトナー受容層中に含有されている。このような
配合比とすることにより、トナー定着性が向上し、また
画像形成シートの帯電がより安定且つ有効に防止される
ため画像形成シートへの埃などの付着等が発生せず、画
像形成抜け等のない高品質の画像形成が可能となる。配
合比が50:1未満だとトナー受容層の表面にベタツ
キ、ヌメリ感を生じさせることとなり、一方、500:
1超ではシートへのゴミが付着したり、画像抜け等が生
じることとなる。
【0019】本発明では、シート搬送時におけるシート
同士のブロッキング防止のために、トナー受容層12中
に無機および/または有機微粒子が添加されている。こ
れらの微粒子は、シリカ、タルク、クレイ、炭酸カルシ
ウム等の無機微粒子や、プラスチックピグメント等であ
り、例えば、ハイドロタルサイトDHT−4A(協和化
学工業製)、タルクミクロエースL−1(日本タルク
製)、テフロンルブロンL−2(ダイキン工業製)フッ
化グラファイトSCP−10(三宝化学工業製)、黒鉛
AT40S(オリエンタル産業製)あるいは、沈澱バリ
ウム、尿素樹脂架橋粉、スチレン/アクリル樹脂架橋
粉、アミノ樹脂架橋粉、シリコーン粉、木粉、二硫化モ
リブデン、窒化硼素等の微粒子が挙げられる。これらの
微粒子は粒径5μm程度のものが好ましい。また、トナ
ー受容層中で約0.1〜3重量%を占める範囲で使用す
ることが好ましい。
【0020】本発明においては、トナー受容層12の組
成を上記のようにすることにより、転写性、耐ブロッキ
ング性および搬送性に優れた画像形成シートを得ること
ができる。
【0021】かかる組成のトナー受容層12は、上述の
物性を有する飽和ポリエステル樹脂に帯電防止剤と無機
および/または有機微粒子を添加したものを適当な溶剤
に溶解または分散して調整したインキを、基材フィルム
11上に公知の手段により塗布・乾燥させて形成され
る。このトナー受容層12の厚さは1〜10μm程度が
好ましく、より好ましくは2〜3μmである。
【0022】なお、シート重送防止のために、基材フィ
ルム11の裏面に帯電防止処理を施してもよい。帯電防
止処理としては、公知のアニオン系、ノニオン系あるい
はカチオン系等の公知の帯電防止剤により公知の方法で
行うことができるが、特に好ましいのはカチオン系のな
かの第4級アンモニウム塩系の帯電防止剤である。この
ような帯電防止剤を、例えば基材フィルム裏面に帯電防
止塗料を薄く塗布・乾燥させてもよい。
【0023】図2は本発明の画像形成シートの他の態様
を示す概略断面図である。図2において、画像形成シー
ト20は、基材フィルム21の一方の面に、飽和ポリエ
ステル、帯電防止剤、無機および/または有機微粒子を
含有するトナー受容層22が設けられている点では上記
の画像形成シ−トと同じであるが、この画像形成シート
20は、基材フィルム21の他方の面にスリップ層23
を有している。スリップ層23は、画像形成シ−ト搬送
時におけるシート同士の重送を防止するためのもので、
従来スリップ層として設けられている公知の組成から成
る層を設けてもよい。スリップ層23の材質としては、
メチルメタクリレート等のメタクリレート樹脂若しくは
対応するアクリレート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等のビニル系樹脂等が挙げられる。また、このス
リップ層23には上述したような帯電防止剤を含有させ
てもよい。
【0024】しかし、該スリップ層23は、例えばカチ
オン系アクリル樹脂、帯電防止剤および有機微粒子から
成るのが好ましい。カチオン系アクリル系樹脂として
は、例えばアミン塩系やアルキルアンモニウム塩系をグ
ラフトさせたもの等があり、特に好適なのは第4級アン
モニウム塩系をグラフトさせたものである。このような
カチオン系アクリル樹脂を含有させることにより、画像
形成シートの滑り性が向上し、また表面抵抗値を制御す
ることができる。帯電防止剤は、上述したような公知の
帯電防止剤を用いてよいが、第4級アンモニウム塩が特
に好適である。さらに有機微粒子としては、例えばハイ
ドロタルサイトDHT−4A(協和化学工業製)、タル
クミクロエースL−1(日本タルク製)、テフロンルブ
ロンL−2(ダイキン工業製)フッ化グラファイトSC
P−10(三宝化学工業製)、黒鉛AT40S(オリエ
ンタル産業製)、エポスター(日本触媒製)、ナイロン
系フィラーオルガソール(日本リルサン製)等があり、
特に好ましいのはテフロン系有機微粒子である。かかる
有機微粒子の平均粒径は1.0〜10.0μmであるの
が好ましい。
【0025】該スリップ層は表面粗さ(Ra)が0.0
1〜0.5μmであるのが好ましい。ここで、表面粗さ
(Ra)とは、粗さ曲線の中心線と粗さ曲線との偏差の
絶対値を平均した値(JISB0601)をいう。な
お、スリップ層23の動摩擦係数(対受容層)は0.1
5以下であることが好ましい。
【0026】このようなスリップ層23を設けることに
より、特に枚葉型の画像形成シートにおいては、シート
搬送時に該スリップ層23と他シートのトナー受容層と
の間のブロッキング防止をより効果的に行うことができ
る。
【0027】スリップ層23は、有機溶剤溶液または水
溶液の形態で各種塗工方法、例えばスプレー法等で形成
することができる。帯電防止剤はスリップ層23中で約
0.1〜5重量%を占める範囲で使用することが好まし
い。かかるスリップ層23の厚さは、好ましくは1〜2
μmである。 (実験例)次に実験例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。なお、文中、部または%とあるのは特に断りの
ない限り重量基準である。試 料 1 基材フィルムとして透明ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム(T−60、厚み100μm、東レ
(株)製)を用い、この一方の面に下記組成のトナー受
容層用塗工液をバーコーターにて乾燥時2g/m2 にな
る割合で塗布し、塗布後直ちにドライヤーで簡易乾燥を
行い、次に、120℃のオーブンで20秒間乾燥してト
ナー受容層を形成した。なお、下記組成において、飽和
ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配合比は固形分換算で
150:1である。トナー受容層用塗工液 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン290;分子量20,00 0〜25,000、ガラス転移温度72℃) 60部 帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−34) 0.4部 無機微粒子(富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド162) 0.4部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1:1) 240部試 料 2 試料1の基材フィルムの裏面にスリップ層を形成し、ト
ナー受容層中の飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で50:1とした以外は試料1と同様
にして本発明の画像形成シート(試料2)を得た。該ス
リップ層は、下記組成のスリップ層用塗工液をバーコー
ターにて乾燥時2g/m2 になる割合で塗布し、塗布後
直ちにドライヤーで簡易乾燥を行い、次に、120℃の
オーブンで20秒間間乾燥して形成して得た。スリップ層用塗工液 カチオン系アクリル樹脂(三菱油化(株)製、サフトマーNo.13; 固形 分35%) 100部 帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−34) 1部 有機微粒子(ダイキン工業(株)製、ルブロンL−5) 2部 変性エタノール 50部試 料 3 試料1における飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で500:1とした以外は試料1と同
様にして本発明の画像形成シート(試料3)を得た。試 料 4 試料1におけるトナー受容層を下記組成のものに代えた
以外は、試料1と同様にして本発明の画像形成シート
(試料4)を得た。なお、下記組成において、飽和ポリ
エステル樹脂:帯電防止剤の配合比は固形分換算で5
0:1である。トナー受容層用塗工液 飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン600;分子量14,00 0〜17,000、ガラス転移温度47℃) 90部 帯電防止剤(松本油脂製薬(株)製、TB−34) 1.8部 無機微粒子(富士デヴィソン化学(株)製、サイロイド162) 0.6部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1:1) 210部試 料 5 試料4における飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で150:1とした以外は試料4と同
様にして本発明の画像形成シート(試料5)を得た。試 料 6 試料4における飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で500:1とした以外は試料4と同
様にして本発明の画像形成シート(試料6)を得た。比較試料1 試料1において受容層に帯電防止剤を添加しなかった他
は試料1と同様にして比較例の画像形成シート(比較試
料1)を得た。比較試料2 試料1において受容層に無機粒子を添加しなかった他は
試料1と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料
2)を得た。比較試料3 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体(電気化学工業(株)製、デン
カラック#1000A)を使用した以外は試料1と同様
にして比較例の画像形成シート(比較試料3)を得た。比較試料4 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
8,000、ガラス転移温度45℃の物性をもつ飽和ポ
リエステル樹脂(ユニチカ(株)製、UE−3300)
を使用し、さらに飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の
配合比を固形分換算で50:1とした以外は試料1と同
様にして比較例の画像形成シート(比較試料4)を得
た。比較試料5 比較試料4において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤
の配合比を固形分換算で500:1とした以外は比較試
料4と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料
5)を得た。比較試料6 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
3,000、ガラス転移温度35℃の物性をもつ飽和ポ
リエステル樹脂(ユニチカ(株)製、UE−3500)
を使用した以外は試料1と同様にして比較例の画像形成
シート(比較試料6)を得た。比較試料7 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
10,000〜15,000、ガラス転移温度20℃の
物性をもつ飽和ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、B
K−150)を使用し、飽和ポリエステル樹脂:帯電防
止剤の配合比を固形分換算で50:1とした以外は試料
1と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料7)
を得た。比較試料8 比較試料7において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤
の配合比を固形分換算で500:1とした以外た以外は
比較試料7と同様にして比較例の画像形成シート(比較
試料8)を得た。比較試料9 試料1における飽和ポリエステル樹脂に代えて、分子量
14,000、ガラス転移温度90℃の物性をもつ飽和
ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製、UE−369
0)を使用し、さらに飽和ポリエステル樹脂:帯電防止
剤の配合比を固形分換算で50:1とした以外は試料1
と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料9)を
得た。比較試料10 比較試料9において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤
の配合比を固形分換算で500:1とした以外は比較試
料9と同様にして比較例の画像形成シート(比較試料1
0)を得た。比較試料11 試料1において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で40:1とした以外は試料1と同様
にして比較例の画像形成シート(比較試料11)を得
た。比較試料12 試料4において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で40:1とした以外は試料4と同様
にして比較例の画像形成シート(比較試料12)を得
た。比較試料13 試料1において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で550:1とした以外は試料1と同
様にして比較例の画像形成シート(比較試料13)を得
た。比較試料14 試料4において飽和ポリエステル樹脂:帯電防止剤の配
合比を固形分換算で550:1とした以外は試料4と同
様にして比較例の画像形成シート(比較試料14)を得
た。
【0028】上記各試料および比較試料を用いて、コピ
ー機(キャノン(株)製、CLC−500)で10枚連
続複写を行って、各シート上に画像を形成した。そし
て、転写製、耐ブロッキング性、搬送性を下記方法によ
って評価した。結果を表1に示す。転写性評価方法 キャノン(株)製CLC−500(PIXEL)を使用
して、電写像チャートNo.5−1をOHPシートに印
字し、目視にて評価した。
【0029】○:転写性良好; △:転写性普通;
×:転写性不良耐ブロッキング性評価方法 50℃、ドライの環境下で20g/cm2 の荷重をし、
48時間放置後、重ねたシートを手で剥してブロッキン
グの有無を調べた。
【0030】○:ブロッキングなし; ×:ブロッ
キングあり搬送性評価方法 キャノン(株)製CLC−500にて10枚連続印字を
行い、搬送性の悪い枚数をカウントした。
【0031】
【表1】画像形成シート評価
【0032】
【効果】以上のように本発明の画像形成シートは、基材
フィルムと、該基材フィルムの少なくとも一方の表面に
形成された熱可塑性樹脂、帯電防止剤、および無機およ
び/または有機微粒子を含むトナー受容層とを備え、前
記熱可塑性樹脂が分子量10,000以上30,000
未満、ガラス転移温度30℃以上90℃未満の飽和ポリ
エステル樹脂であり、且つ該飽和ポリエステル:帯電防
止剤が固形分換算で50:1〜500:1の配合比で含
有されているので、トナー受理性並びに定着性に優れ、
且つシート重送が防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成シートの一実施例を示す概略
断面図である。
【図2】本発明の画像形成シートの他の実施例を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
10、20…画像形成シート 11、21…基材フィルム 12、22…トナー受容層 23…スリップ層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムと、該基材フィルムの少な
    くとも一方の表面に形成された熱可塑性樹脂、帯電防止
    剤、および無機および/または有機微粒子を含むトナー
    受容層とを備え、前記熱可塑性樹脂が分子量10,00
    0以上30,00未満、ガラス転移温度30℃以上90
    ℃未満の飽和ポリエステル樹脂であり、且つ該飽和ポリ
    エステル:帯電防止剤が固形分換算で50:1〜50
    0:1の配合比で含有されることを特徴とする画像形成
    シート。
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