JPH0732754A - 感熱転写用受像シート - Google Patents
感熱転写用受像シートInfo
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- JPH0732754A JPH0732754A JP5198793A JP19879393A JPH0732754A JP H0732754 A JPH0732754 A JP H0732754A JP 5198793 A JP5198793 A JP 5198793A JP 19879393 A JP19879393 A JP 19879393A JP H0732754 A JPH0732754 A JP H0732754A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】透明タイプの熱転写受像シートに関して、光透
過性、インキの受理性、定着性、耐擦過性および帯電防
止効果に優れた高品質の感熱転写用受像シートを提供す
る。 【構成】透明な基材フィルム１の少なくとも一方の面
に、エチレン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの
混合物に第４級アンモニウム塩からなる帯電防止剤を含
有させて形成した受容層２を設けて構成する。
過性、インキの受理性、定着性、耐擦過性および帯電防
止効果に優れた高品質の感熱転写用受像シートを提供す
る。 【構成】透明な基材フィルム１の少なくとも一方の面
に、エチレン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの
混合物に第４級アンモニウム塩からなる帯電防止剤を含
有させて形成した受容層２を設けて構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱により熱転写シー
トから転写される色材を受容する熱転写受像シートに関
するものであり、特に透明性および色材の受理性、定着
性に優れ、且つ、耐擦過性にも優れたもので、各種のカ
ラープリンターなどを中心として、印刷、複写機などに
も使用でき、オーバーヘッドプロジェクター（ＯＨＰ）
用シートなど幅広く利用できるものである。
トから転写される色材を受容する熱転写受像シートに関
するものであり、特に透明性および色材の受理性、定着
性に優れ、且つ、耐擦過性にも優れたもので、各種のカ
ラープリンターなどを中心として、印刷、複写機などに
も使用でき、オーバーヘッドプロジェクター（ＯＨＰ）
用シートなど幅広く利用できるものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、講演会、その他の説明会などにお
いてＯＨＰは広く使用されている。特に、熱転写方式に
よってＯＨＰシートに画像を形成する場合、ＯＨＰシー
ト上に色材受容層を形成して熱転写受像シートとし、熱
昇華性或いは熱溶融性インキを記録材として担持させた
熱転写シートによって受像シート上に所望の画像を形成
する。ここで、ＯＨＰシートは主としてポリエステルや
ポリプロピレン等の透明フィルムであることから、表面
が平滑で吸液性に欠けるため、インキの受理性、定着性
が悪いという問題がある。一方、インキの受理性、定着
性を安定且つ確実なものとするために受容層を厚塗りで
形成すると受像シートの透明性が損なわれるという問題
もある。そのため、シートの透明性が損なわれずに、し
かもインキの受理性、定着性の良好な熱転写受像シート
が要望されていた。
いてＯＨＰは広く使用されている。特に、熱転写方式に
よってＯＨＰシートに画像を形成する場合、ＯＨＰシー
ト上に色材受容層を形成して熱転写受像シートとし、熱
昇華性或いは熱溶融性インキを記録材として担持させた
熱転写シートによって受像シート上に所望の画像を形成
する。ここで、ＯＨＰシートは主としてポリエステルや
ポリプロピレン等の透明フィルムであることから、表面
が平滑で吸液性に欠けるため、インキの受理性、定着性
が悪いという問題がある。一方、インキの受理性、定着
性を安定且つ確実なものとするために受容層を厚塗りで
形成すると受像シートの透明性が損なわれるという問題
もある。そのため、シートの透明性が損なわれずに、し
かもインキの受理性、定着性の良好な熱転写受像シート
が要望されていた。
【０００３】このような熱転写受像シートに関して、例
えば、特開平４−７４６８５号公報には、基材シート上
にエチレン−酢酸ビニル共重合体を含む塗料を塗布して
なる記録用シートが開示されている。しかしながら、か
かるシートでも受像層の塗膜が比較的柔らかく、プリン
ターでの走行中やその他のハンドリングにおいて、表面
が擦られた際、傷が付き易いという欠点がある。
えば、特開平４−７４６８５号公報には、基材シート上
にエチレン−酢酸ビニル共重合体を含む塗料を塗布して
なる記録用シートが開示されている。しかしながら、か
かるシートでも受像層の塗膜が比較的柔らかく、プリン
ターでの走行中やその他のハンドリングにおいて、表面
が擦られた際、傷が付き易いという欠点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
透明タイプの感熱転写用受像シートの状況に鑑みてなさ
れたものであり、シートの光透過性を損なうことなくイ
ンキの受理性および定着性に優れ、更には、シートの耐
擦過性、滑り性にも優れた、高品質の画像の得られる感
熱転写用受像シートを提供することを目的とする。
透明タイプの感熱転写用受像シートの状況に鑑みてなさ
れたものであり、シートの光透過性を損なうことなくイ
ンキの受理性および定着性に優れ、更には、シートの耐
擦過性、滑り性にも優れた、高品質の画像の得られる感
熱転写用受像シートを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
問題点を解決するため鋭意研究した結果、感熱転写用受
像シートにおいて、透明な基材フィルムの上に、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの混合物を主
材とし、これに有機または無機の充填剤および第４級ア
ンモニウム塩からなる帯電防止剤を含有させた液で形成
した受容層を設けることにより、光透過性を損なわず、
インキの受理性、定着性に優れ、且つ耐擦過性、滑り性
にも優れた受像シートの得られることを見いだし、本発
明の完成に至ったものである。
問題点を解決するため鋭意研究した結果、感熱転写用受
像シートにおいて、透明な基材フィルムの上に、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの混合物を主
材とし、これに有機または無機の充填剤および第４級ア
ンモニウム塩からなる帯電防止剤を含有させた液で形成
した受容層を設けることにより、光透過性を損なわず、
インキの受理性、定着性に優れ、且つ耐擦過性、滑り性
にも優れた受像シートの得られることを見いだし、本発
明の完成に至ったものである。
【０００６】即ち、本請求項１の発明の感熱転写用受像
シートは、透明な基材フィルムの少なくとも一方の面
に、加熱により熱転写シートから転写される色材を受容
する受容層を設け、該受容層がエチレン−酢酸ビニル共
重合体とポリ塩化ビニルの混合物の皮膜からなり、且
つ、皮膜中に第４級アンモニウム塩からなる帯電防止剤
を含有し、その表面比抵抗値が１×１０7 〜１×１０11
Ωであることを特徴とする感熱転写用受像シートであ
る。
シートは、透明な基材フィルムの少なくとも一方の面
に、加熱により熱転写シートから転写される色材を受容
する受容層を設け、該受容層がエチレン−酢酸ビニル共
重合体とポリ塩化ビニルの混合物の皮膜からなり、且
つ、皮膜中に第４級アンモニウム塩からなる帯電防止剤
を含有し、その表面比抵抗値が１×１０7 〜１×１０11
Ωであることを特徴とする感熱転写用受像シートであ
る。
【０００７】また、本請求項２の発明の感熱転写用受像
シートは、前記受容層の皮膜中に有機または無機の微粒
子状充填剤および第４級アンモニウム塩からなる帯電防
止剤を含有させ、その表面比抵抗値が１×１０7 〜１×
１０11Ωとなるように構成したことを特徴とするもので
ある。
シートは、前記受容層の皮膜中に有機または無機の微粒
子状充填剤および第４級アンモニウム塩からなる帯電防
止剤を含有させ、その表面比抵抗値が１×１０7 〜１×
１０11Ωとなるように構成したことを特徴とするもので
ある。
【０００８】（好ましい実施態様）次に、本発明の好ま
しい実施態様を図面を用いて詳細に説明する。図１は、
本発明の感熱転写用受像シートの一実施例を示す模式断
面図である。この感熱転写用受像シートは、透明な基材
フィルム１の一方の面に、加熱により熱転写シートから
転写される色材を受容する受容層２を設け、該受容層２
がエチレン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの混
合物の皮膜からなり、且つ、皮膜中に第４級アンモニウ
ム塩からなる帯電防止剤を含有させた構成である。
しい実施態様を図面を用いて詳細に説明する。図１は、
本発明の感熱転写用受像シートの一実施例を示す模式断
面図である。この感熱転写用受像シートは、透明な基材
フィルム１の一方の面に、加熱により熱転写シートから
転写される色材を受容する受容層２を設け、該受容層２
がエチレン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの混
合物の皮膜からなり、且つ、皮膜中に第４級アンモニウ
ム塩からなる帯電防止剤を含有させた構成である。
【０００９】図２は、本発明の感熱転写用受像シートの
別の一実施例を示す模式断面図で、透明な基材フィルム
１の一方の面に、加熱により熱転写シートから転写され
る色材を受容する受容層２を設け、該受容層２がエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの混合物の皮
膜からなり、その皮膜中に有機または無機の微粒子状充
填剤３および第４級アンモニウム塩からなる帯電防止剤
を含有させた構成である。
別の一実施例を示す模式断面図で、透明な基材フィルム
１の一方の面に、加熱により熱転写シートから転写され
る色材を受容する受容層２を設け、該受容層２がエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの混合物の皮
膜からなり、その皮膜中に有機または無機の微粒子状充
填剤３および第４級アンモニウム塩からなる帯電防止剤
を含有させた構成である。
【００１０】（透明な基材フィルム）本発明において、
透明な基材フィルムとして使用できる材料は、主に、各
種の透明プラスチックフィルムであり、例えば、ポリエ
ステルフィルム、硬質ポリ塩化ビニルフィルム、トリア
セテートフィルム、そして、ポリプロピレンフィルム等
のポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、ポリスチレンフィルム等が性能および価格面で
汎用性がある。尚、これらは単独でも使用できるが、他
の材料と組み合わせた積層体でも使用できる。そして、
厚さとしては、特に限定はされないが、３０μｍ〜３０
０μｍの範囲のものが使用適性の点で好ましい。
透明な基材フィルムとして使用できる材料は、主に、各
種の透明プラスチックフィルムであり、例えば、ポリエ
ステルフィルム、硬質ポリ塩化ビニルフィルム、トリア
セテートフィルム、そして、ポリプロピレンフィルム等
のポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、ポリスチレンフィルム等が性能および価格面で
汎用性がある。尚、これらは単独でも使用できるが、他
の材料と組み合わせた積層体でも使用できる。そして、
厚さとしては、特に限定はされないが、３０μｍ〜３０
０μｍの範囲のものが使用適性の点で好ましい。
【００１１】（受容層）次に、受容層であるが、これ
は、加熱により熱転写シートから転写される色剤を受容
する働きをするもので、特に、色材が昇華性染料の場合
には、これを受容し、発色させると同時に、一旦受容し
た染料は再昇華させないことが望まれる。一般の受像シ
ートでは、エステル結合を有する樹脂、ウレタン結合を
有する樹脂、アミド結合を有する樹脂、尿素結合を有す
る樹脂、その他極性の高い結合を有する樹脂、或いはこ
れらの混合物や共重合体樹脂など、多くの樹脂を使用で
きるが、本発明ではこれらの中で、特に、エチレン−酢
酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの混合物が好まし
い。尚、受容層自体はこの混合物に、必要に応じて転写
インキの受理性を向上させ、またプリンターにかけた
際、インキ汚れなどを防止するための有機または無機の
充填剤および受像シートの帯電を防止するための帯電防
止剤、具体的には第４級アンモニウム塩等を配合して構
成する。
は、加熱により熱転写シートから転写される色剤を受容
する働きをするもので、特に、色材が昇華性染料の場合
には、これを受容し、発色させると同時に、一旦受容し
た染料は再昇華させないことが望まれる。一般の受像シ
ートでは、エステル結合を有する樹脂、ウレタン結合を
有する樹脂、アミド結合を有する樹脂、尿素結合を有す
る樹脂、その他極性の高い結合を有する樹脂、或いはこ
れらの混合物や共重合体樹脂など、多くの樹脂を使用で
きるが、本発明ではこれらの中で、特に、エチレン−酢
酸ビニル共重合体とポリ塩化ビニルの混合物が好まし
い。尚、受容層自体はこの混合物に、必要に応じて転写
インキの受理性を向上させ、またプリンターにかけた
際、インキ汚れなどを防止するための有機または無機の
充填剤および受像シートの帯電を防止するための帯電防
止剤、具体的には第４級アンモニウム塩等を配合して構
成する。
【００１２】そして、前記エチレン−酢酸ビニル共重合
体は、エチレンに対する酢酸ビニルの配合比が５〜５０
重量％のものであり、更に、エチレン−酢酸ビニル共重
合体（以下ＥＶＡと略称）とポリ塩化ビニル（以下ＰＶ
Ｃと略称）の混合比はＥＶＡ１００部に対してＰＶＣが
１０〜１０００部のものが好ましい。
体は、エチレンに対する酢酸ビニルの配合比が５〜５０
重量％のものであり、更に、エチレン−酢酸ビニル共重
合体（以下ＥＶＡと略称）とポリ塩化ビニル（以下ＰＶ
Ｃと略称）の混合比はＥＶＡ１００部に対してＰＶＣが
１０〜１０００部のものが好ましい。
【００１３】ここで、ＥＶＡ１００部に対してＰＶＣが
１０部以下の場合は、転写インキの受理性は良く鮮明な
印字画像を得られるが、受容層皮膜の耐擦過性が劣るた
め印字画像に傷が付き易い欠点がある。そして、ＥＶＡ
１００部に対してＰＶＣが１０部〜１０００部の範囲で
は印字品質および受容層の耐擦過性の両者共良好であ
り、ＰＶＣが１０００部以上になると転写インキの受理
性が悪くなり印字品質が劣る結果となる。
１０部以下の場合は、転写インキの受理性は良く鮮明な
印字画像を得られるが、受容層皮膜の耐擦過性が劣るた
め印字画像に傷が付き易い欠点がある。そして、ＥＶＡ
１００部に対してＰＶＣが１０部〜１０００部の範囲で
は印字品質および受容層の耐擦過性の両者共良好であ
り、ＰＶＣが１０００部以上になると転写インキの受理
性が悪くなり印字品質が劣る結果となる。
【００１４】受容層に必要に応じて添加する有機または
無機の充填剤は、受像シートの搬送性や耐ブロッキング
性等を向上させるためのものであるが、例えば、有機で
はポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、
各種アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等の
微粒子があり、無機ではシリカ、カオリン、ガラスビー
ズ、クレー、タルク、水酸化アルミニウム、炭酸カルシ
ウム等の微粒子がある。これらの中から適宜選択し、配
合できるが、粒径は１〜１５μｍが好ましい。また、添
加量は受像シートの透明性を損なわない範囲であり、充
填剤の種類により異なるが、受容層の樹脂に対して０．
０１〜１２重量％が好ましい。
無機の充填剤は、受像シートの搬送性や耐ブロッキング
性等を向上させるためのものであるが、例えば、有機で
はポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、
各種アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等の
微粒子があり、無機ではシリカ、カオリン、ガラスビー
ズ、クレー、タルク、水酸化アルミニウム、炭酸カルシ
ウム等の微粒子がある。これらの中から適宜選択し、配
合できるが、粒径は１〜１５μｍが好ましい。また、添
加量は受像シートの透明性を損なわない範囲であり、充
填剤の種類により異なるが、受容層の樹脂に対して０．
０１〜１２重量％が好ましい。
【００１５】また、帯電防止剤としては、受容層用塗布
液に使用する有機溶剤に可溶性であることが好ましく、
従来公知の帯電防止剤の中では、カチオン系の帯電防止
剤、更に、これらの中でも第４級アンモニウム塩が特に
好ましい。具体例としては、例えば、エフコール７０
〔松本油脂製薬（株）〕、ＴＢ−３４〔松本油脂製薬
（株）〕、スタチサイド〔滝原産業（株）〕、クインス
タットＫ−３等がある。帯電防止剤の添加量は、受容層
の樹脂に対して１〜２０重量％の範囲が好ましく、これ
により、受容層の表面比抵抗値を１×１０7 〜１×１０
11Ωの範囲に制御することができ、受像シートの滑り性
が向上する。
液に使用する有機溶剤に可溶性であることが好ましく、
従来公知の帯電防止剤の中では、カチオン系の帯電防止
剤、更に、これらの中でも第４級アンモニウム塩が特に
好ましい。具体例としては、例えば、エフコール７０
〔松本油脂製薬（株）〕、ＴＢ−３４〔松本油脂製薬
（株）〕、スタチサイド〔滝原産業（株）〕、クインス
タットＫ−３等がある。帯電防止剤の添加量は、受容層
の樹脂に対して１〜２０重量％の範囲が好ましく、これ
により、受容層の表面比抵抗値を１×１０7 〜１×１０
11Ωの範囲に制御することができ、受像シートの滑り性
が向上する。
【００１６】尚、受容層は、これらの他、必要な場合に
は染料透過性の離型剤を含有させて形成してもよい。こ
のような離型剤としては、固形ワックス類、フッ素系或
いはリン酸エステル系の界面活性剤、シリコーンオイル
類などが用いられる。特に、シリコーンオイル類では油
状のものも用いることはできるが、反応硬化型のものが
好ましく、例えば、アミノ変性シリコーンとエポキシ変
性シリコーンの組み合わせ等がよく用いられる。
は染料透過性の離型剤を含有させて形成してもよい。こ
のような離型剤としては、固形ワックス類、フッ素系或
いはリン酸エステル系の界面活性剤、シリコーンオイル
類などが用いられる。特に、シリコーンオイル類では油
状のものも用いることはできるが、反応硬化型のものが
好ましく、例えば、アミノ変性シリコーンとエポキシ変
性シリコーンの組み合わせ等がよく用いられる。
【００１７】これらの離型剤の添加量は、固形ワックス
の場合、前記樹脂中に樹脂重量の５〜５０重量％、好ま
しくは１０〜２０重量％であり、フッ素系或いはリン酸
エステル系界面活性剤の場合は樹脂重量の０．５〜１０
重量％である。また、硬化型シリコーンオイル類の場合
は、べとつきがないため多量に用いることも可能で、樹
脂重量の０．５〜３０重量％の範囲で添加できる。いず
れの場合も少なすぎると離型効果が不足し、多すぎると
染料の受容性が低下し、充分な記録濃度を得られなくな
る。また、離型性を付与する方法としては、上記の他に
受容層の上に離型層を別に積層する方法もあり、選択は
自由である。
の場合、前記樹脂中に樹脂重量の５〜５０重量％、好ま
しくは１０〜２０重量％であり、フッ素系或いはリン酸
エステル系界面活性剤の場合は樹脂重量の０．５〜１０
重量％である。また、硬化型シリコーンオイル類の場合
は、べとつきがないため多量に用いることも可能で、樹
脂重量の０．５〜３０重量％の範囲で添加できる。いず
れの場合も少なすぎると離型効果が不足し、多すぎると
染料の受容性が低下し、充分な記録濃度を得られなくな
る。また、離型性を付与する方法としては、上記の他に
受容層の上に離型層を別に積層する方法もあり、選択は
自由である。
【００１８】そして、受容層は上述のような構成材料を
溶剤に溶解或いは分散させて塗布液とした後、グラビア
リバースコーティングやバーコーティング等により透明
な基材フィルムに塗布・乾燥させて形成するが、塗布量
としては０．００１〜０．５ｇ／ｍ2 （固形分）の範囲
が好ましい。
溶剤に溶解或いは分散させて塗布液とした後、グラビア
リバースコーティングやバーコーティング等により透明
な基材フィルムに塗布・乾燥させて形成するが、塗布量
としては０．００１〜０．５ｇ／ｍ2 （固形分）の範囲
が好ましい。
【００１９】
【作用】本請求項１の発明の感熱転写用受像シートは、
透明な基材フィルムの少なくとも一方の面に形成された
色材受容層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩
化ビニルの混合物の皮膜からなり、且つ、皮膜中に第４
級アンモニウム塩からなる帯電防止剤を含有し、表面比
抵抗値が１×１０7 〜１×１０11Ωに制御されている。
そのため受容層がインキの受理性に優れると共に皮膜の
強度が向上し、しかも、透明性が損なわれることなく、
静電気による密着や塵埃の吸着なども防止でき滑り性の
良い受像シートが得られる。また、本請求項２の発明の
感熱転写用受像シートは、前記受容層の皮膜中に帯電防
止剤と共に有機または無機の微粒子状充填剤を含有させ
て構成したものである。このため前記の作用に加えて、
受像シートの搬送性、耐ブロッキング性等が向上する。
透明な基材フィルムの少なくとも一方の面に形成された
色材受容層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩
化ビニルの混合物の皮膜からなり、且つ、皮膜中に第４
級アンモニウム塩からなる帯電防止剤を含有し、表面比
抵抗値が１×１０7 〜１×１０11Ωに制御されている。
そのため受容層がインキの受理性に優れると共に皮膜の
強度が向上し、しかも、透明性が損なわれることなく、
静電気による密着や塵埃の吸着なども防止でき滑り性の
良い受像シートが得られる。また、本請求項２の発明の
感熱転写用受像シートは、前記受容層の皮膜中に帯電防
止剤と共に有機または無機の微粒子状充填剤を含有させ
て構成したものである。このため前記の作用に加えて、
受像シートの搬送性、耐ブロッキング性等が向上する。
【００２０】
（熱転写受像シートの作成） （実施例１）基材フィルムとして、厚さ７５μｍの透明
ポリエチレンテレフタレート（以下ＰＥＴ）フィルム
〔Ｔ−６０、東レ（株）製〕を用い、その一方の面に下
記の組成の受容層用塗布液をグラビアリバースコーター
で塗布量０．０１ｇ／ｍ2 （固形分）となるように塗布
・乾燥し、実施例１の熱転写受像シートを作成した。
ポリエチレンテレフタレート（以下ＰＥＴ）フィルム
〔Ｔ−６０、東レ（株）製〕を用い、その一方の面に下
記の組成の受容層用塗布液をグラビアリバースコーター
で塗布量０．０１ｇ／ｍ2 （固形分）となるように塗布
・乾燥し、実施例１の熱転写受像シートを作成した。
【００２１】 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 １０重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
【００２２】（実施例２）実施例１の構成において、受
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして実施例２の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 １００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ６重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 ２０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ １００重量部 （重量比２：２：１）
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして実施例２の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 １００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ６重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 ２０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ １００重量部 （重量比２：２：１）
【００２３】（実施例３）実施例１の構成において、受
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして実施例３の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 １０００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３０重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １００重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして実施例３の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 １０００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３０重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １００重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
【００２４】（実施例４）実施例１の構成において、受
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして実施例４の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 ５重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして実施例４の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 ５重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
【００２５】（実施例５）実施例１の構成において、受
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして実施例５の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 １５００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ４０重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １５０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして実施例５の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 １５００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ４０重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １５０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
【００２６】（比較例１）実施例１の構成において、受
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして比較例１の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして比較例１の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
【００２７】（比較例２）実施例１の構成において、受
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして比較例２の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 １００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして比較例２の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 ポリ塩化ビニル〔塩ビ・ビニルエーテルＡ：（株）昭和イ ンク工業所製〕 １００重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
【００２８】（比較例３）実施例１の構成において、受
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして比較例３の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 アクリル樹脂 〔ＢＲ−８０：三菱レイヨン（株）製〕 ５０重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして比較例３の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 アクリル樹脂 〔ＢＲ−８０：三菱レイヨン（株）製〕 ５０重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
【００２９】（比較例４）実施例１の構成において、受
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして比較例４の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリエステル樹脂〔バイロン６００：東洋紡績（株）製〕 ５０重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
容層用塗布液を下記の組成に換え、その他の加工条件は
実施例１と同様にして比較例４の熱転写受像シートを作
成した。 受容層用塗布液の組成 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ＥＶＡ−Ａ（酢酸ビニル 配合比３５重量％）：（株）昭和インク工業所製〕 １００重量部 ポリエステル樹脂〔バイロン６００：東洋紡績（株）製〕 ５０重量部 充填剤〔ルブロンＬ−５：ダイキン化学（株）製〕 ３重量部 帯電防止剤〔スタチサイド：滝原産業（株）製〕 １０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン／ＩＰＡ ５０重量部 （重量比２：２：１）
【００３０】（熱転写シートの作成）下記組成の熱転写
層用インキを調整し、背面に耐熱処理を施した厚さ９μ
ｍのＰＥＴフィルムに塗布量が１．０ｇ／ｍ2 （固形
分）になるように塗布、乾燥して熱転写シートの試料を
作成した。 熱転写層用インキ組成 顔料（カーボンブラック） ４０重量部 エチルヒドロキシエチルセルロースＮ１４（ハーキュレス） ６０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１：１）８００重量部
層用インキを調整し、背面に耐熱処理を施した厚さ９μ
ｍのＰＥＴフィルムに塗布量が１．０ｇ／ｍ2 （固形
分）になるように塗布、乾燥して熱転写シートの試料を
作成した。 熱転写層用インキ組成 顔料（カーボンブラック） ４０重量部 エチルヒドロキシエチルセルロースＮ１４（ハーキュレス） ６０重量部 混合溶剤 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１：１）８００重量部
【００３１】（試験および結果）以上のように作成した
実施例１〜５および比較例１〜４の各熱転写受像シート
と熱転写シートとを組み合わせて、サーマルプリンター
により印字し、その印字性および耐擦過性を評価した。
耐擦過性は印字面を爪で擦って傷の付き具合により評価
したものである。その結果を表１に示した。
実施例１〜５および比較例１〜４の各熱転写受像シート
と熱転写シートとを組み合わせて、サーマルプリンター
により印字し、その印字性および耐擦過性を評価した。
耐擦過性は印字面を爪で擦って傷の付き具合により評価
したものである。その結果を表１に示した。
【００３２】
【表１】 （注）* はインキがゲル状化し、塗膜不良となったも
の。 ◎：優れている。 ○：良好。 △：やや劣るが実用可。 ×：劣る。
の。 ◎：優れている。 ○：良好。 △：やや劣るが実用可。 ×：劣る。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したように、本請求項１の発明
の熱転写受像シートは、透明な基材フィルムの少なくと
も一方の面に、加熱により熱転写シートから転写される
色材を受容する受容層を設け、該受容層が酢酸ビニル含
有量５〜５０重量％のエチレン−酢酸ビニル共重合体と
ポリ塩化ビニルの混合物の皮膜からなり、且つ、皮膜中
に第４級アンモニウム塩からなる帯電防止剤を含有させ
た構成である。このような構成を採ることにより、受像
シートの光透過性が損なわれることなく、受容層の皮膜
強度が向上し、インキの受理性、定着性と共に耐擦過性
に優れ、且つ、表面比抵抗値が１×１０7 〜１×１０11
Ωに制御されているため、静電気による受像シートの密
着や塵埃の吸着もなく滑り性にも優れた高品質の感熱転
写用受像シートを容易に提供できる効果を奏する。
の熱転写受像シートは、透明な基材フィルムの少なくと
も一方の面に、加熱により熱転写シートから転写される
色材を受容する受容層を設け、該受容層が酢酸ビニル含
有量５〜５０重量％のエチレン−酢酸ビニル共重合体と
ポリ塩化ビニルの混合物の皮膜からなり、且つ、皮膜中
に第４級アンモニウム塩からなる帯電防止剤を含有させ
た構成である。このような構成を採ることにより、受像
シートの光透過性が損なわれることなく、受容層の皮膜
強度が向上し、インキの受理性、定着性と共に耐擦過性
に優れ、且つ、表面比抵抗値が１×１０7 〜１×１０11
Ωに制御されているため、静電気による受像シートの密
着や塵埃の吸着もなく滑り性にも優れた高品質の感熱転
写用受像シートを容易に提供できる効果を奏する。
【００３４】また、本請求項２の発明の熱転写受像シー
トは、前記受容層の皮膜中に、帯電防止剤と共に有機ま
たは無機の微粒子状充填剤を含有させて構成したもので
ある。このような構成を採ることにより、前記の効果に
加えて、搬送性や耐ブロッキング性にも優れた感熱転写
用受像シートを提供できる効果を奏する。
トは、前記受容層の皮膜中に、帯電防止剤と共に有機ま
たは無機の微粒子状充填剤を含有させて構成したもので
ある。このような構成を採ることにより、前記の効果に
加えて、搬送性や耐ブロッキング性にも優れた感熱転写
用受像シートを提供できる効果を奏する。
【図１】図１は、本発明の感熱転写用受像シートの一実
施例を示す模式断面図である。
施例を示す模式断面図である。
【図２】図２は、本発明の感熱転写用受像シートの別の
一実施例を示す模式断面図である。
一実施例を示す模式断面図である。
１ 透明な基材フィルム ２ 受容層 ３ 有機または無機の微粒子状充填剤
Claims (2)
- 【請求項１】透明な基材フィルムの少なくとも一方の面
に、加熱により熱転写シートから転写される色材を受容
する受容層を設け、受容層がエチレン−酢酸ビニル共重
合体とポリ塩化ビニルの混合物の皮膜からなり、且つ、
皮膜中に第４級アンモニウム塩からなる帯電防止剤を含
有し、その表面比抵抗値が１×１０7〜１×１０11Ωで
あることを特徴とする感熱転写用受像シート。 - 【請求項２】受容層の皮膜中に有機または無機の微粒子
状充填剤を含有することを特徴とする請求項１記載の感
熱転写用受像シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5198793A JPH0732754A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 感熱転写用受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5198793A JPH0732754A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 感熱転写用受像シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0732754A true JPH0732754A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16397004
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5198793A Withdrawn JPH0732754A (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 感熱転写用受像シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0732754A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11105437A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シートおよび印画物 |
| US6804174B1 (en) | 1999-07-09 | 2004-10-12 | Sony Corporation | Magneto-optical disk recording and/or reproducing device |
| WO2007032325A1 (ja) | 2005-09-14 | 2007-03-22 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | ポリエステルおよびポリエステルの製造方法、ならびにポリエステル成形体 |
| JP2014065156A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
| CN105415836A (zh) * | 2014-09-22 | 2016-03-23 | 厚生股份有限公司 | Pvc/eva复合材料抗静电制品的制造方法 |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP5198793A patent/JPH0732754A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11105437A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シートおよび印画物 |
| US6804174B1 (en) | 1999-07-09 | 2004-10-12 | Sony Corporation | Magneto-optical disk recording and/or reproducing device |
| WO2007032325A1 (ja) | 2005-09-14 | 2007-03-22 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | ポリエステルおよびポリエステルの製造方法、ならびにポリエステル成形体 |
| JP2014065156A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
| CN105415836A (zh) * | 2014-09-22 | 2016-03-23 | 厚生股份有限公司 | Pvc/eva复合材料抗静电制品的制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |