JPH06262859A - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体Info
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- JPH06262859A JPH06262859A JP5055500A JP5550093A JPH06262859A JP H06262859 A JPH06262859 A JP H06262859A JP 5055500 A JP5055500 A JP 5055500A JP 5550093 A JP5550093 A JP 5550093A JP H06262859 A JPH06262859 A JP H06262859A
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- Japan
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- release layer
- recording medium
- thermal transfer
- layer
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/38207—Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by aspects not provided for in groups B41M5/385 - B41M5/395
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/392—Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents
- B41M5/395—Macromolecular additives, e.g. binders
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】汎用紙やプラスチック基材に対して鮮明な印字
が可能で、かつ、耐擦過性、重ね転写性に優れ、階調画
像を得ることが可能な熱転写記録媒体を提供する。 【構成】耐熱性を有する基材13上に、ガラス転移温度
50〜100℃、かつ分子量2000〜20000の範
囲にあるアクリル樹脂を少なくとも含有する剥離層12
と、融点60〜100℃、かつ融点における溶融粘度1
0000poise以下であるエポキシ樹脂と着色剤を
少なくとも含有する記録層11を有する。剥離層は熱に
対し応答性が良く、基材からの剥離を容易にするため、
記録層の転写が低エネルギーにおいても可能にする。
が可能で、かつ、耐擦過性、重ね転写性に優れ、階調画
像を得ることが可能な熱転写記録媒体を提供する。 【構成】耐熱性を有する基材13上に、ガラス転移温度
50〜100℃、かつ分子量2000〜20000の範
囲にあるアクリル樹脂を少なくとも含有する剥離層12
と、融点60〜100℃、かつ融点における溶融粘度1
0000poise以下であるエポキシ樹脂と着色剤を
少なくとも含有する記録層11を有する。剥離層は熱に
対し応答性が良く、基材からの剥離を容易にするため、
記録層の転写が低エネルギーにおいても可能にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド等の熱
媒体によって熱転写可能な熱転写記録媒体に関するもの
であり、さらに言えば、汎用紙およびプラスチック基材
へ印字可能で、かつ耐擦過性に優れた印字物を与える階
調表現に優れた熱転写記録媒体に関するものである。
媒体によって熱転写可能な熱転写記録媒体に関するもの
であり、さらに言えば、汎用紙およびプラスチック基材
へ印字可能で、かつ耐擦過性に優れた印字物を与える階
調表現に優れた熱転写記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録媒体は、従来からサーマルプ
リンターやサーマルファクシミリなどによって普通紙の
ような記録シート上に画像を転写し形成するための記録
媒体として使用されている。
リンターやサーマルファクシミリなどによって普通紙の
ような記録シート上に画像を転写し形成するための記録
媒体として使用されている。
【0003】この熱転写記録媒体は、基材上に、ワック
スのような熱可融性物質と染料や顔料のような着色剤か
ら成る記録層を設けた熱転写記録媒体や、基材と記録層
の間にワックスのような熱可融性物質からなる剥離層を
設けた熱転写記録媒体が知られている。しかし、ワック
スを含有する記録層や剥離層を有する熱転写記録媒体
は、ドット再現性や感度が良い一方で、機械的強度が弱
いために、転写画像の耐擦過性及び重ね転写時の既転写
層との接着性が劣るという欠点がある。
スのような熱可融性物質と染料や顔料のような着色剤か
ら成る記録層を設けた熱転写記録媒体や、基材と記録層
の間にワックスのような熱可融性物質からなる剥離層を
設けた熱転写記録媒体が知られている。しかし、ワック
スを含有する記録層や剥離層を有する熱転写記録媒体
は、ドット再現性や感度が良い一方で、機械的強度が弱
いために、転写画像の耐擦過性及び重ね転写時の既転写
層との接着性が劣るという欠点がある。
【0004】この欠点を改善するために、剥離層、記録
層の一方もしくは両方に熱可塑性樹脂を添加する方法が
とられている。しかし、この場合、若干の改善は見られ
るものの依然としてワックス成分が多量に存在するの
で、同様耐擦過性及び重ね転写性は悪くなる。また、熱
可塑性樹脂のみであると、基材との接着性が強くなって
転写し難くなったり、熱感度が悪くなるという問題があ
った。
層の一方もしくは両方に熱可塑性樹脂を添加する方法が
とられている。しかし、この場合、若干の改善は見られ
るものの依然としてワックス成分が多量に存在するの
で、同様耐擦過性及び重ね転写性は悪くなる。また、熱
可塑性樹脂のみであると、基材との接着性が強くなって
転写し難くなったり、熱感度が悪くなるという問題があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の感熱
転写記録媒体に比較して、汎用紙やプラスチック基材に
対して鮮明な印字が可能で、かつ、耐擦過性、重ね転写
性に優れ、階調画像を得ることが可能な熱転写記録媒体
を提供することを目的とする。
転写記録媒体に比較して、汎用紙やプラスチック基材に
対して鮮明な印字が可能で、かつ、耐擦過性、重ね転写
性に優れ、階調画像を得ることが可能な熱転写記録媒体
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するためになされたものであって、請求項1記載の発
明は、耐熱性を有する基材上に、剥離層および記録層を
順次積層して成る熱転写記録媒体において、該剥離層は
ガラス転移温度50〜100℃、かつ分子量2000〜
20000の範囲にあるアクリル樹脂を少なくとも含有
し、かつ、該記録層は融点60〜100℃、かつ融点に
おける溶融粘度10000poise以下であるエポキ
シ樹脂と着色剤を少なくとも含有することを特徴とする
熱転写記録媒体を提供する。
成するためになされたものであって、請求項1記載の発
明は、耐熱性を有する基材上に、剥離層および記録層を
順次積層して成る熱転写記録媒体において、該剥離層は
ガラス転移温度50〜100℃、かつ分子量2000〜
20000の範囲にあるアクリル樹脂を少なくとも含有
し、かつ、該記録層は融点60〜100℃、かつ融点に
おける溶融粘度10000poise以下であるエポキ
シ樹脂と着色剤を少なくとも含有することを特徴とする
熱転写記録媒体を提供する。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明を前提とし、剥離層にガラス転移温度50〜100
℃、かつ分子量2000〜20000の範囲にあるポリ
エステル樹脂を、剥離層の固形分総量100重量部に対
して0〜60重量部添加することを特徴とする熱転写記
録媒体を提供する。
明を前提とし、剥離層にガラス転移温度50〜100
℃、かつ分子量2000〜20000の範囲にあるポリ
エステル樹脂を、剥離層の固形分総量100重量部に対
して0〜60重量部添加することを特徴とする熱転写記
録媒体を提供する。
【0008】以下、本発明を詳述する。本発明の熱転写
記録媒体に用いられる基材は、耐熱強度を有し、寸法安
定性及び表面平滑性の高いフィルムである。具体的に
は、厚さ2〜10μmのポリエステルフィルムが挙げら
れる。なお、基材の裏面にサーマルヘッドへのスティッ
キングを防止する層を設けてもよい。
記録媒体に用いられる基材は、耐熱強度を有し、寸法安
定性及び表面平滑性の高いフィルムである。具体的に
は、厚さ2〜10μmのポリエステルフィルムが挙げら
れる。なお、基材の裏面にサーマルヘッドへのスティッ
キングを防止する層を設けてもよい。
【0009】本発明の剥離層は、ガラス転移温度50〜
100℃、かつ分子量2000〜20000の範囲にあ
るアクリル樹脂を少なくとも含有する。
100℃、かつ分子量2000〜20000の範囲にあ
るアクリル樹脂を少なくとも含有する。
【0010】前記ガラス転移温度(Tg)を有するアク
リル樹脂とは、具体的には、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリ
ル酸イソブチル、ポリメタクリル酸グリシジル、ポリメ
タクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸−メタクリル
酸メチル共重合体、アクリル酸イソブチル−アクリルア
ミド共重合体の中から適宜選択される。尚、ガラス転移
温度が前記温度未満であると、転写後の印字物の保存に
おいて、ブロッキングが発生し易くなる。また、前記温
度以上であると熱感度が低下し、転写時において高エネ
ルギーを必要とし、更に基材との剥離も不完全となって
しまうために好ましくない。
リル樹脂とは、具体的には、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリ
ル酸イソブチル、ポリメタクリル酸グリシジル、ポリメ
タクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸−メタクリル
酸メチル共重合体、アクリル酸イソブチル−アクリルア
ミド共重合体の中から適宜選択される。尚、ガラス転移
温度が前記温度未満であると、転写後の印字物の保存に
おいて、ブロッキングが発生し易くなる。また、前記温
度以上であると熱感度が低下し、転写時において高エネ
ルギーを必要とし、更に基材との剥離も不完全となって
しまうために好ましくない。
【0011】また、例えガラス転移温度が前記範囲に含
まれていても、分子量が前記未満であると、感度の向上
は見られるが、保存においてブロッキングが発生し易く
なる。また、前記以上であると熱感度が低下し、転写時
において高エネルギーを必要とし、更に印字性、転写性
の低下も見られるため好ましくない。
まれていても、分子量が前記未満であると、感度の向上
は見られるが、保存においてブロッキングが発生し易く
なる。また、前記以上であると熱感度が低下し、転写時
において高エネルギーを必要とし、更に印字性、転写性
の低下も見られるため好ましくない。
【0012】一方、剥離層成分には、ガラス転移温度5
0〜100℃、かつ分子量2000〜20000の範囲
にあるポリエステル樹脂を、剥離層の固形分総量100
重量部に対して0〜60重量部添加してもよい。
0〜100℃、かつ分子量2000〜20000の範囲
にあるポリエステル樹脂を、剥離層の固形分総量100
重量部に対して0〜60重量部添加してもよい。
【0013】前記ガラス転移温度(Tg)を有するポリ
エステル樹脂は、ジカルボン酸成分とジオール成分の重
縮合により形成される線状の飽和ポリエステル樹脂の中
から適宜選択される。尚、ガラス転移温度が前記温度未
満であると、転写印字物の保存において耐ブロッキング
性が低下する。また、前記温度以上であると熱感度が低
下し、印字において高エネルギーを必要とするととも
に、印字性の低下も見られるため好ましくない。
エステル樹脂は、ジカルボン酸成分とジオール成分の重
縮合により形成される線状の飽和ポリエステル樹脂の中
から適宜選択される。尚、ガラス転移温度が前記温度未
満であると、転写印字物の保存において耐ブロッキング
性が低下する。また、前記温度以上であると熱感度が低
下し、印字において高エネルギーを必要とするととも
に、印字性の低下も見られるため好ましくない。
【0014】また、例えガラス転移温度が前記範囲に含
まれていても、分子量が前記未満であると、転写印字物
の保存において耐ブロッキング性が低下する。また、前
記以上であると熱感度が低下し、印字において高エネル
ギーを必要とするとともに、印字性の低下も見られるた
め好ましくない。
まれていても、分子量が前記未満であると、転写印字物
の保存において耐ブロッキング性が低下する。また、前
記以上であると熱感度が低下し、印字において高エネル
ギーを必要とするとともに、印字性の低下も見られるた
め好ましくない。
【0015】また、ポリエステル樹脂の添加量は、剥離
層の固形分総量100重量部に対して0〜60重量部で
ある。添加量が60重量部以上であると、基材と剥離層
の接着強度が強くなり、熱感度低下の原因となる。
層の固形分総量100重量部に対して0〜60重量部で
ある。添加量が60重量部以上であると、基材と剥離層
の接着強度が強くなり、熱感度低下の原因となる。
【0016】更に、剥離層成分には、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂及び滑剤を、剥離層
の固形分総量100重量部に対して、0〜20重量部混
合させる事もできる。ここで、前記熱可塑性樹脂とは、
例えば、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂及びエポキシ
樹脂等が挙げられ、一方、前記滑剤には、例えば、テフ
ロンパウダー、ポリエチレンパウダー、動物系・植物系
・鉱物系および石油系等の天然ワックス、合成炭化水素
系、変性ワックス系、脂肪族アルコールと酸系、脂肪酸
エステルとグリセライト系、水素化ワックス系、合成ケ
トン、アミン及びアマイド系、塩素化炭化水素系、合成
動物ロウ系、アルフォ−オレフィン・ワックス系等の合
成ワックス、及びステアリン酸の金属塩等をあげること
ができる。
リエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂及び滑剤を、剥離層
の固形分総量100重量部に対して、0〜20重量部混
合させる事もできる。ここで、前記熱可塑性樹脂とは、
例えば、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂及びエポキシ
樹脂等が挙げられ、一方、前記滑剤には、例えば、テフ
ロンパウダー、ポリエチレンパウダー、動物系・植物系
・鉱物系および石油系等の天然ワックス、合成炭化水素
系、変性ワックス系、脂肪族アルコールと酸系、脂肪酸
エステルとグリセライト系、水素化ワックス系、合成ケ
トン、アミン及びアマイド系、塩素化炭化水素系、合成
動物ロウ系、アルフォ−オレフィン・ワックス系等の合
成ワックス、及びステアリン酸の金属塩等をあげること
ができる。
【0017】次に、本発明の記録層は、融点60〜10
0℃、かつ融点における溶融粘度10000poise
以下であるエポキシ樹脂と着色剤から成る。
0℃、かつ融点における溶融粘度10000poise
以下であるエポキシ樹脂と着色剤から成る。
【0018】前記融点を有するエポキシ樹脂とは、具体
的には、ビスフェノールA型、ノボラック型、臭素化
型、脂環式型エポキシ樹脂等が挙げられ、これらの中か
ら適宜選択される。尚、融点温度が前記温度未満である
と、保存時にブロッキングが発生してしまう。また、前
記温度以上であると熱感度が低下し、印字に高エネルギ
ーを必要となるため好ましくない。
的には、ビスフェノールA型、ノボラック型、臭素化
型、脂環式型エポキシ樹脂等が挙げられ、これらの中か
ら適宜選択される。尚、融点温度が前記温度未満である
と、保存時にブロッキングが発生してしまう。また、前
記温度以上であると熱感度が低下し、印字に高エネルギ
ーを必要となるため好ましくない。
【0019】また、例え融点が前記範囲に含まれていて
も、溶融粘度が前記以上であると熱転写性が低下し、印
字において均一な転写画像が得られ難い。
も、溶融粘度が前記以上であると熱転写性が低下し、印
字において均一な転写画像が得られ難い。
【0020】また、着色剤としては、画像の耐候を考慮
すれば、無機及び有機顔料が好ましく、具体的にはカー
ボンブラック、オイルレット、フタロシアニンブルーの
ようなものが挙げられ、種類を変えることで、カラーの
可視像を得ることができる。
すれば、無機及び有機顔料が好ましく、具体的にはカー
ボンブラック、オイルレット、フタロシアニンブルーの
ようなものが挙げられ、種類を変えることで、カラーの
可視像を得ることができる。
【0021】前記の各構成成分を主体とする記録層の組
成は、記録層の固形分総量100重量部に対して、着色
剤が10〜30重量部、エポキシ樹脂が70〜90重量
部、かつ層厚0.5〜2μmであることが望ましい。
尚、分散剤を添加しても良い。
成は、記録層の固形分総量100重量部に対して、着色
剤が10〜30重量部、エポキシ樹脂が70〜90重量
部、かつ層厚0.5〜2μmであることが望ましい。
尚、分散剤を添加しても良い。
【0022】本発明の熱転写記録媒体の製造は、まず、
剥離層組成物を適当な溶剤により、均一に分散/または
溶解し、剥離層塗料を製造する。その塗料を基材上にバ
ー塗布、ブレード塗布、エアナイフ塗布、グラビア塗布
またはロールコーティング塗布等の塗布法により塗布乾
燥して剥離層を設ける。次に、記録層組成物を適当な溶
剤により、均一に分散/または溶解し、記録層塗料を製
造する。その塗料を前記塗布法により積層塗布乾燥して
記録層を設けることによりなされる。
剥離層組成物を適当な溶剤により、均一に分散/または
溶解し、剥離層塗料を製造する。その塗料を基材上にバ
ー塗布、ブレード塗布、エアナイフ塗布、グラビア塗布
またはロールコーティング塗布等の塗布法により塗布乾
燥して剥離層を設ける。次に、記録層組成物を適当な溶
剤により、均一に分散/または溶解し、記録層塗料を製
造する。その塗料を前記塗布法により積層塗布乾燥して
記録層を設けることによりなされる。
【0023】
【作用】本発明の剥離層は熱に対し応答性が良く、基材
からの剥離を容易にするため、記録層の転写が低エネル
ギーにおいても可能にするという性質を有するので、汎
用紙やプラスチック基材への転写が容易であり、1ドッ
ト形成能及び再現性があり階調表現力を有し、かつ、積
層転写において、耐擦過性及び透明性に優れた印字物を
供するようになる。
からの剥離を容易にするため、記録層の転写が低エネル
ギーにおいても可能にするという性質を有するので、汎
用紙やプラスチック基材への転写が容易であり、1ドッ
ト形成能及び再現性があり階調表現力を有し、かつ、積
層転写において、耐擦過性及び透明性に優れた印字物を
供するようになる。
【0024】
【実施例】本発明の熱転写記録媒体を、実施例を挙げて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0025】〔実施例1〕 <剥離層塗料の組成>メタクリル酸エチル100gにア
ゾビスイソブチルニトリル(AIBN)5gとベンゼン
250gを加えて撹拌し、60℃で、約15時間、窒素
雰囲気下でラジカル重合を行い、Tg65℃、分子量1
0000のアクリル樹脂を得た。
ゾビスイソブチルニトリル(AIBN)5gとベンゼン
250gを加えて撹拌し、60℃で、約15時間、窒素
雰囲気下でラジカル重合を行い、Tg65℃、分子量1
0000のアクリル樹脂を得た。
【0026】得られたアクリル樹脂を有機溶剤に溶解さ
せたものを剥離層塗料とした。
せたものを剥離層塗料とした。
【0027】 <記録層塗料の組成> エポキシ樹脂(融点:83℃;溶融粘度6000poise) (油化シェルエポキシ(株)製 EP1003) 80重量部 顔料 20重量部
【0028】あらかじめ裏面にスティッキング防止層を
設けてなる厚さ3.5μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム上に、グラビアコーターやバーコーターを用
いて、前記剥離層塗料を乾燥重量0.5g/m2 になる
ように塗布乾燥して、剥離層を形成した。その層上に前
記記録層塗料をグラビアコーターあるいはバーコーター
で、乾燥重量が1.0g/m2 になるように塗布乾燥し
て、記録層を形成し、熱転写記録媒体を製造した。
設けてなる厚さ3.5μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム上に、グラビアコーターやバーコーターを用
いて、前記剥離層塗料を乾燥重量0.5g/m2 になる
ように塗布乾燥して、剥離層を形成した。その層上に前
記記録層塗料をグラビアコーターあるいはバーコーター
で、乾燥重量が1.0g/m2 になるように塗布乾燥し
て、記録層を形成し、熱転写記録媒体を製造した。
【0029】被転写紙(汎用紙、合成紙、OHP用シー
ト等)上に、前記熱転写記録媒体をサーマルプリンター
を用いて、転写した。
ト等)上に、前記熱転写記録媒体をサーマルプリンター
を用いて、転写した。
【0030】〔実施例2〕 <剥離層塗料の組成>アクリル酸イソブチル50gとア
クリルアミド50gにアゾビスイソブチルニトリル5g
とベンゼン250gを加えて撹拌し、60℃で、約15
時間、窒素雰囲気下でラジカル重合を行い、Tg100
℃、分子量15000の共重合体を得た。
クリルアミド50gにアゾビスイソブチルニトリル5g
とベンゼン250gを加えて撹拌し、60℃で、約15
時間、窒素雰囲気下でラジカル重合を行い、Tg100
℃、分子量15000の共重合体を得た。
【0031】得られた共重合体を有機溶剤に溶解させた
ものを剥離層塗料とした。
ものを剥離層塗料とした。
【0032】 <記録層塗料の組成> エポキシ樹脂(融点:69℃;溶融粘度3000poise) (大日本インキ化学工業(株)製 エピクロン1055)70重量部 顔料 30重量部
【0033】塗布法、被転写紙及び転写方法は実施例1
と同様である。
と同様である。
【0034】〔実施例3〕剥離層成分を変えた以外は、
実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
【0035】<剥離層塗料の組成>実施例1で得られた
Tg60℃、分子量10000のアクリル樹脂60重量
部と線状飽和ポリエステル樹脂(東レ(株)製 バイロ
ン200)40重量部を混合したものを剥離層塗料とし
た。
Tg60℃、分子量10000のアクリル樹脂60重量
部と線状飽和ポリエステル樹脂(東レ(株)製 バイロ
ン200)40重量部を混合したものを剥離層塗料とし
た。
【0036】〔実施例4〕剥離層成分を変えた以外は、
実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
【0037】<剥離層塗料の組成>実施例1で得られた
Tg60℃、分子量10000のアクリル樹脂50重量
部と線状飽和ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製 エ
リーテル3200)45重量部及びポリエチレンワック
ス5重量部を混合したものを剥離層塗料とした。
Tg60℃、分子量10000のアクリル樹脂50重量
部と線状飽和ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製 エ
リーテル3200)45重量部及びポリエチレンワック
ス5重量部を混合したものを剥離層塗料とした。
【0038】〔比較例1〕剥離層成分を変えた以外は、
実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
【0039】<剥離層塗料の組成>ポリメタクリル酸メ
チル(Tg114℃、分子量12000)
チル(Tg114℃、分子量12000)
【0040】〔比較例2〕剥離層成分を変えた以外は、
実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
【0041】<剥離層塗料の組成>メタクリル酸ブチル
100gに、アゾビスイソブチルニトリル5gとベンゼ
ン250gを加えて撹拌し、60℃で、約15時間、窒
素雰囲気下でラジカル重合を行い、Tg27℃、分子量
10000のアクリル樹脂を得た。
100gに、アゾビスイソブチルニトリル5gとベンゼ
ン250gを加えて撹拌し、60℃で、約15時間、窒
素雰囲気下でラジカル重合を行い、Tg27℃、分子量
10000のアクリル樹脂を得た。
【0042】得られたアクリル樹脂を有機溶剤に溶解さ
せたものを剥離層塗料とした。
せたものを剥離層塗料とした。
【0043】〔比較例3〕剥離層成分を変えた以外は、
実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
【0044】<剥離層塗料の組成> アクリル樹脂(Tg75℃、分子量30000) (三菱レイヨン(株)製 ダイヤナール113)
【0045】〔比較例4〕記録層成分を変えた以外は、
実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
【0046】 <記録層塗料の組成> エポキシ樹脂(融点:128℃;溶融粘度15000poise) (油化シェルエポキシ(株)製 エピコート1007) 80重量部 顔料 20重量部
【0047】〔比較例5〕記録層成分を変えた以外は、
実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
【0048】 <記録層塗料の組成> エポキシ樹脂(融点:42.5℃;溶融粘度1000poise) (昭和高分子(株)製 リポキシ90) 80重量部 顔料 20重量部
【0049】実施例1〜4及び比較例1〜5の印字性、
剥離性、耐性、透明性、記録媒体の保存性、印字物の保
存性の結果を表1に示す。なお、各データは以下の方法
により試験したものである。
剥離性、耐性、透明性、記録媒体の保存性、印字物の保
存性の結果を表1に示す。なお、各データは以下の方法
により試験したものである。
【0050】
【表1】
【0051】印字性:転写画像の鮮明性およびドット形
成状態を、顕微鏡観察および画像処理装置によって評価
し、画像の切れが良く、1ドットの形状が安定している
ものを良とし、切れが悪かったり、1ドットの形状が不
安定なものは不良とした。
成状態を、顕微鏡観察および画像処理装置によって評価
し、画像の切れが良く、1ドットの形状が安定している
ものを良とし、切れが悪かったり、1ドットの形状が不
安定なものは不良とした。
【0052】剥離性:熱転写後の基材からの記録層が完
全に剥離したものを良とし、不完全剥離を不良とした。
全に剥離したものを良とし、不完全剥離を不良とした。
【0053】耐性:重ね転写物を爪引っかきし、熱転写
した記録媒体の転写画像が、尾引きや乱れが発生しない
ものは良とし、画像が乱れたものは不良とした。
した記録媒体の転写画像が、尾引きや乱れが発生しない
ものは良とし、画像が乱れたものは不良とした。
【0054】透明性:OHP用シートへの転写画像を、
OHPにて投影し、その画像に透明性があれば良とし、
曇りがかかっているようなものは透明性がないものとし
て、不良とした。
OHPにて投影し、その画像に透明性があれば良とし、
曇りがかかっているようなものは透明性がないものとし
て、不良とした。
【0055】保存性:40℃90%RH雰囲気下で2
4時間以上放置し、記録層面とバック面との間でブロッ
キングの発生が起きていないものは良とし、ブロッキン
グが起きたものは不良とした。
4時間以上放置し、記録層面とバック面との間でブロッ
キングの発生が起きていないものは良とし、ブロッキン
グが起きたものは不良とした。
【0056】保存性:作成した記録媒体を用いて被転
写体に転写、印字し、その印字物を枚葉で数枚重ね、4
0℃90%RH雰囲気下で24時間以上放置し、印字物
の他への移行が起きないものを良とし、起きたものを不
良とした。
写体に転写、印字し、その印字物を枚葉で数枚重ね、4
0℃90%RH雰囲気下で24時間以上放置し、印字物
の他への移行が起きないものを良とし、起きたものを不
良とした。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わる熱転写記
録媒体は、基材との容易な剥離性と重ね転写の際の既転
写層との接着性を合わせ持つ剥離層を設け、かつ剥離
層、記録層の両層が熱特性、保存特性に優れているの
で、汎用紙、プラスチック基材に対する転写における熱
感度、耐擦過性、重ね転写性が良好となる。更に、1ド
ット形成能及び再現性に優れるため、階調画像を得るこ
ともできる。
録媒体は、基材との容易な剥離性と重ね転写の際の既転
写層との接着性を合わせ持つ剥離層を設け、かつ剥離
層、記録層の両層が熱特性、保存特性に優れているの
で、汎用紙、プラスチック基材に対する転写における熱
感度、耐擦過性、重ね転写性が良好となる。更に、1ド
ット形成能及び再現性に優れるため、階調画像を得るこ
ともできる。
【0058】
【図1】本発明の熱転写記録媒体の一実施例を示す断面
図である。
図である。
11 記録層 12 剥離層 13 基材
Claims (2)
- 【請求項1】耐熱性を有する基材上に、剥離層および記
録層を順次積層して成る熱転写記録媒体において、該剥
離層はガラス転移温度50〜100℃、かつ分子量20
00〜20000の範囲にあるアクリル樹脂を少なくと
も含有し、かつ、該記録層は融点60〜100℃、かつ
融点における溶融粘度10000poise以下である
エポキシ樹脂と着色剤を少なくとも含有することを特徴
とする熱転写記録媒体。 - 【請求項2】剥離層にガラス転移温度50〜100℃、
かつ分子量2000〜20000の範囲にあるポリエス
テル樹脂を、剥離層の固形分総量100重量部に対して
0〜60重量部添加することを特徴とする請求項1記載
の熱転写記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5055500A JP2792380B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5055500A JP2792380B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 熱転写記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06262859A true JPH06262859A (ja) | 1994-09-20 |
JP2792380B2 JP2792380B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=13000374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5055500A Expired - Fee Related JP2792380B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2792380B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0775591A3 (en) * | 1995-11-22 | 1998-01-28 | Fujicopian Co., Ltd. | Thermal melt-transfer recording material |
FR2755059A1 (fr) * | 1996-10-30 | 1998-04-30 | Ricoh Kk | Support de transfert d'image thermosensible et procede d'enregistrement l'utilisant |
US6846527B2 (en) | 1998-10-09 | 2005-01-25 | Sony Chemicals Corp. | Thermal transfer recording media |
WO2017111097A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP5055500A patent/JP2792380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0775591A3 (en) * | 1995-11-22 | 1998-01-28 | Fujicopian Co., Ltd. | Thermal melt-transfer recording material |
US5935709A (en) * | 1995-11-22 | 1999-08-10 | Fujicopian Co., Ltd. | Thermal transfer recording material |
FR2755059A1 (fr) * | 1996-10-30 | 1998-04-30 | Ricoh Kk | Support de transfert d'image thermosensible et procede d'enregistrement l'utilisant |
US6846527B2 (en) | 1998-10-09 | 2005-01-25 | Sony Chemicals Corp. | Thermal transfer recording media |
WO2017111097A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
JPWO2017111097A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2018-07-26 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート、及び被転写体と組み合わせて用いられる熱転写シートの評価方法 |
CN108472969A (zh) * | 2015-12-25 | 2018-08-31 | 大日本印刷株式会社 | 热转印片 |
US10569588B2 (en) | 2015-12-25 | 2020-02-25 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer sheet |
EP3653394A1 (en) * | 2015-12-25 | 2020-05-20 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer sheet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2792380B2 (ja) | 1998-09-03 |
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Legal Events
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