JPH07101155A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JPH07101155A
JPH07101155A JP5245446A JP24544693A JPH07101155A JP H07101155 A JPH07101155 A JP H07101155A JP 5245446 A JP5245446 A JP 5245446A JP 24544693 A JP24544693 A JP 24544693A JP H07101155 A JPH07101155 A JP H07101155A
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JP
Japan
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resin
recording medium
thermal transfer
transfer recording
recording layer
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Application number
JP5245446A
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English (en)
Inventor
Harumi Matsumoto
陽美 松本
Akiyoshi Iizuka
顕至 飯塚
Jiro Watanabe
二郎 渡辺
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来と比較して、転写された画像は耐擦過性に
優れ、重ね合わせ転写性や階調表現性にも優れた転写が
可能であること、且つ汎用紙やプラスチック基材に対し
て鮮明な印字を行う際により好適に使用できること、以
上を満たす熱転写記録媒体を提供する。 【構成】着色剤を含有する記録層と耐熱性基材フィルム
とからなる2層構成の熱転写記録媒体であり、記録層は
熱可塑性樹脂と着色剤とからなり、該熱可塑性樹脂は、
ガラス転移温度が50乃至100℃そして分子量が20
00乃至20000であるアクリル樹脂からなること、
さらに好ましくは、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、あるい
はポリアミド樹脂のいずれかが含有されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド等の熱
媒体によって熱転写可能な熱転写記録媒体に関するもの
であり、特には汎用紙およびプラスチック基材への印字
が可能であり、且つ耐擦過性や階調表現性にも優れた印
字物を与えられる熱転写記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録媒体は、従来からサーマルプ
リンターやサーマルファクシミリなどによって、普通紙
(、汎用紙)のような記録シート上や、あるいはプラス
チック基材面へ、転写により画像(文字を含む。)を形
成するための記録媒体として使用されている。このよう
な熱転写記録媒体としては、次に示す、 ・支持体(通常はベースフィルム)上に熱可融性物質
(代表例としてワックス)と着色剤(代表例として染料
や顔料)とからなる転写記録層を設けた熱転写記録媒
体、あるいは、 ・支持体と記録層との間に熱可融性物質(代表例として
ワックス)からなる剥離層を設けた熱転写記録媒体、等
が知られている。
【0003】しかしながら、材料としてワックスを使用
したこれらの熱転写記録媒体(以下ではワックス系熱転
写記録媒体と称する。)は、ドット再現性や感度が良い
というメリットがあるものの、その反面では機械的強度
が弱いために転写された画像(印字された文字)の耐擦
過性劣るとか、重ね合わせ転写の時の既転写層との接着
性が劣る、等の欠点があった。
【0004】これらの欠点を改善する対策として、例え
ば、剥離層と転写記録層との片方もしくは両方に熱可塑
性樹脂を添加する方法も講じられている。ところがこの
場合でも、まだ次のような問題があった。すなわち、ワ
ックス成分が存在すると、前記と同様に耐擦過性や重ね
合わせ転写性は悪くなることである。あるいは、熱可塑
性樹脂の添加量が増えてゆくと、支持体との接着性が強
過ぎて転写し難くなったり、熱感度が悪くなることであ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、従来の感熱転写記録媒体に比較して、転写された画
像や文字は耐擦過性に優れ、重ね合わせ転写性や階調表
現性にも優れた転写が可能であること、且つ汎用紙やプ
ラスチック基材に対して鮮明な印字を行う際により好適
に使用できること、以上を満たす熱転写記録媒体を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明が提供する手段とは、すなわち、着色剤を含有
する記録層を耐熱性基材フィルム上に有する熱転写記録
媒体において、(イ)該耐熱性基材フィルムと該記録層
との間には、これらと別には剥離層となるべき層が設け
られていないこと、(ロ)該記録層が、熱可塑性樹脂と
着色剤とからなること、(ハ)該熱可塑性樹脂は、ガラ
ス転移温度が50乃至100℃であり、且つ分子量が2
000乃至20000であるアクリル樹脂からなるこ
と、少なくとも以上(イ)乃至(ロ)を具備することを
特徴とする熱転写記録媒体である。
【0007】好ましくは、前記熱転写記録媒体におい
て、前記記録層をなす熱可塑性樹脂として、前記アクリ
ル樹脂の他に、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エチ
レン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、あるいはポ
リアミド樹脂のうちの少なくともいずれか一種が含有さ
れていることを特徴とする前記の熱転写記録媒体であ
る。
【0008】さらに好ましくは、前記熱転写記録媒体に
おいて、前記のポリエステル、エポキシ樹脂、エチレン
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、あるいはポリア
ミド樹脂は、いずれも分子量2000乃至50000で
あることを特徴とする前記の熱転写記録媒体である。
【0009】また好ましくは、前記熱転写記録媒体にお
いて、前記耐熱性基材フィルムの材料が、ポリエステル
樹脂またはポリフェニレンサルファイド樹脂であること
を特徴とする前記の熱転写記録媒体である。
【0010】さて、本発明に係わり好適に用いられるア
クリル樹脂としては、具体例をいくつか示すと、ポリア
クリル酸、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリメタクリル酸イソブチル、ポリメタクリル酸
グリシジル、ポリメタクリル酸ヒドロキシエチル、アク
リル酸−メタクリル酸メチル共重合体、あるいはアクリ
ル酸イソブチル−アクリルアミド共重合体、が挙げられ
る。
【0011】なお、前記アクリル樹脂のガラス転移温度
(Tg)が50℃未満の場合には、熱転写記録媒体とし
ての保存時にブロッキングを起こしてしまうために不適
であり、一方でTgが100℃を越える場合には、転写
の際の熱感度が低下するなどの問題が生じてしまうこと
から不適当である。また、前記アクリル樹脂の分子量が
2000未満の場合には、やはり熱転写記録媒体として
の保存時にブロッキングが発生してしまうこと、また一
方で分子量が20000を越える場合には、やはり転写
の際の熱感度が低下してしまうことから、前記記録層主
成分としては、いずれの場合も不適当である。
【0012】それから、前記記録層の成分としては、ア
クリル樹脂以外の熱可塑性樹脂および滑剤を混合させる
事も好ましい。ここで、この熱可塑性樹脂としては、例
えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、あるいはポリアミド
樹脂が挙げられる。またこれらの分子量に関しては、分
子量が2000未満の場合にはポリマーである材料自体
が世の中には実際には殆ど存在せず、また50000を
越える場合には熱転写記録媒体としての保存している際
にブロッキングが起き易いことから不適当である。ま
た、前記滑剤としては、例えば、テフロンパウダー、ポ
リエチレンパウダー、動物系・植物系・鉱物系および石
油系等の天然ワックス、合成炭化水素系、変性ワックス
系、脂肪族アルコールと酸系、脂肪酸エステルとグリセ
ライト系、水素化ワックス系、合成ケトン、アミン及び
アマイド系、塩素化炭化水素系、合成動物ロウ系、アル
フォ−オレフィン・ワックス系等の合成ワックス、及び
ステアリン酸の金属塩、を挙げることができる。ちなみ
に、これらのワックスの類の添加量は全体のおおよそ1
0%以下が適当である。
【0013】なお、着色剤としては、画像の耐候を考慮
すれば、無機及び有機顔料が好ましく、具体的にはカー
ボンブラック、オイルレット、フタロシアニンブルーの
ようなものが挙げられ、種類を変えることで、カラーの
可視像を得ることができる。
【0014】さて、前記の各成分を主構成材料とする記
録層の好ましい組成としては、次のとおりである。すな
わち、記録層の固形分総量100重量部に対して、 ・熱可塑性樹脂のアクリル樹脂が40乃至90重量部、 ・その他の熱可塑性樹脂が0乃至60重量部、 ・着色剤が10乃至30重量部、 そして、 ・滑剤が0乃至20重量部、 である。また、記録層の厚さとしては厳しい限定は無
い。ただし、転写時の熱感度や層形成時の便利さを一般
的に考慮すると、記録層の特に好ましい厚さは1乃至5
μmである。
【0015】本発明の熱転写記録媒体に用いられる支持
体は、少なくとも熱転写時にかかる熱に対して、十分な
耐熱強度を有し、寸法安定性も優れていることが必要と
なる。また、熱転写記録媒体として使用する際の使い勝
手を考慮すると、材料は樹脂性フィルムが一般的に好ま
しい。それから、前記の各層を形成する際の容易さや、
使用する際の走行安定性やスティッキング予防の観点か
ら、支持体は表面平滑性が高いことも大切である。これ
らの事項を考慮すると、材料としてはポリエステル樹
脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、等が適当であ
る。前者はコストの面で優れ、後者は高耐熱性である点
で優れている、という特徴を有する。また、厚さは2乃
至10μmのものが一般に多用されるが、本発明では特
に限定しない。それから、使用する際にサーマルヘッド
へのスティッキングが発生する場合に対しては、スティ
ッキング防止用として、潤滑性の高い薄層を基材フィル
ムの裏面に設けるのも好ましい。
【0016】本発明に係わる熱転写記録媒体を製造する
方法としては、アクリル樹脂、着色剤及び滑剤を混合さ
せた記録層組成分を適当な溶剤により、均一に分散/ま
たは溶解し、記録層塗工液を製造する。その塗工液をポ
リエステルフィルム上にバー塗布、ブレード塗布、エア
ナイフ塗布、グラビア塗布またはロールコーティング塗
布等の塗布法により塗布乾燥して記録層を設けることに
より製造することができる。
【0017】
【作用】本発明によると、前記の材料を用いてさらには
組成割合も調整されている場合には、記録層はサーマル
ヘッド等により印加される熱に対して比較的に低エネル
ギで軟化し、且つそのエネルギはあまりにも低すぎたり
せず、またこのときに良好な剥離性も同時に得られるこ
とから、汎用紙やプラスチック基材への転写が容易とな
る。また、これらと関連して、1ドット毎の形成能およ
び1ドットの再現性も高いものが得られることから、優
れた階調表現性を呈するようになる。そして、重ね合わ
せ転写により転写先(被転写基材である汎用紙やプラス
チック材)に積層された画像(あるいは文字)は、前記
の材料を使用することにより、耐擦過性および透明性に
優れた印字物を供するようになる。
【0018】
【実施例】
<実施例1> 記録層塗料の組成 メタクリル酸メチル100gに、アゾビスイソブチルニ
トリル(AIBN)5gとベンゼン250gとを加えて
撹拌し、60℃で、約15時間、窒素雰囲気下でラジカ
ル重合を行い、Tgが65℃、分子量が15000のア
クリル樹脂を得た。そして、得られたアクリル樹脂を適
当な溶剤に溶解させたものをバインダー溶液とした。 アクリル樹脂 80重量部 顔料 20重量部
【0019】あらかじめ裏面にスティッキング防止層を
設けてなる厚さ3. 5μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルム上に、グラビアコーター(バーコ
ーターでも可能)を用いて、上記記録層塗料を乾燥重量
が1. 0g/m2 になるように塗布乾燥して、記録層を
形成し熱転写記録媒体を製造した。その後、被転写紙
(汎用紙、合成紙、OHP用シート等)上に、上記熱転
写記録媒体をサーマルプリンターを用いて転写した。結
果の評価は後述する。
【0020】<実施例2> 記録層塗料の組成 アクリル酸イソブチル50gとアクリルアミド50gに
アゾビスイソブチルニトリル5gとベンゼン250gを
加えて撹拌し、60℃で、約15時間、窒素雰囲気下で
ラジカル重合を行い、Tgが100℃、分子量が100
00の共重合体を得た。得られた共重合体を適当な溶剤
に溶解させたものをバインダー溶液とした。 アクリル酸イソブチル−アクリルアミド共重合体 65重量部 顔料 30重量部 ワックス 5重量部
【0021】次いで、あらかじめ裏面にスティッキング
防止層を設けてある厚さ3. 5μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に、上記各塗料を<実施例1>と
同様に塗布乾燥して、熱転写記録媒体を製造した。な
お、被転写紙及び転写方法は<実施例1>と同様であ
る。結果の評価は後述する。
【0022】<実施例3> 記録層塗料の組成 <実施例1>で得られたTg65℃、分子量10000
のアクリル樹脂60重量部と分子量4000のエポキシ
樹脂(大日本インキ化学 製、商品名:エピクロン90
55)40重量部を混合したものを記録層塗料とした。
あらかじめ裏面にスティッキング防止層を設けてある厚
さ3. 5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、上記塗料を<実施例1>と同様に塗布乾燥して、熱
転写記録媒体を製造した。また、被転写紙及び転写方法
は<実施例1>と同様である。結果の評価は後述する。
【0023】<実施例4> 記録層塗料の組成 <実施例1>で得られたTg65℃、分子量10000
のアクリル樹脂50重量部と線状飽和ポリエステル樹脂
(ユニチカ製 エリーテル3200)45重量部及びポ
リエチレンワックス5重量部を混合したものを記録層塗
料とした。あらかじめ裏面にスティッキング防止層を設
けてある厚さ3. 5μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム上に、上記各塗料を<実施例1>と同様に塗布
乾燥して、熱転写記録媒体を製造した。また、被転写紙
及び転写方法は<実施例1>と同様である。結果の評価
は後述する。
【0024】<比較例1>記録層塗料には、ポリメタク
リル酸メチル(Tg114℃、分子量15000)のア
クリル樹脂を用いた。あらかじめ裏面にスティッキング
防止層を設けてある厚さ3. 5μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に、上記塗料を<実施例1>と同
様に塗布乾燥して、熱転写記録媒体を製造した。また、
被転写紙及び転写方法は<実施例1>と同様である。結
果の評価は後述する。
【0025】<比較例2> 記録層塗料の組成 メタクリル酸ブチル100gに、アゾビスイソブチルニ
トリル5gとベンゼン250gを加えて撹拌し、60℃
で、約15時間、窒素雰囲気下でラジカル重合を行い、
Tg27℃、分子量10000のアクリル樹脂を得た。
得られたアクリル樹脂を適当な溶剤に溶解させたものを
剥離層塗料とした。あらかじめ裏面にスティッキング防
止層を設けてある厚さ3. 5μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルム上に、上記各塗料を<実施例1>と同
様に塗布乾燥して、熱転写記録媒体を製造した。また、
被転写紙及び転写方法は<実施例1>と同様である。
【0026】<比較例3>記録層塗料には、Tg75
℃、分子量30000のアクリル樹脂(三菱レイヨン
製、商品名:ダイヤナール113)を用いた。あらかじ
め裏面にスティッキング防止層を設けてある厚さ3. 5
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、上記
各塗料を<実施例1>と同様に塗布乾燥して、熱転写記
録媒体を製造した。また、被転写紙及び転写方法は<実
施例1>と同様である。結果の評価は後述する。
【0027】<比較例4> 記録層塗料の組成 <実施例3>で用いたエポキシ樹脂(大日本インキ化学
製、商品名:エピクロン9055)80重量部と顔料2
0重量部を混合したものを記録層塗料とした。あらかじ
め裏面にスティッキング防止層を設けてある厚さ3. 5
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、上記
各塗料を<実施例1>と同様に塗布乾燥して、熱転写記
録媒体を製造した。また、被転写紙及び転写方法は<実
施例1>と同様である。
【0028】<実施例1乃至4>及び<比較例1乃至4
>の印字性、剥離性、耐性、透明性、記録媒体の保存
性、印字物の保存性の結果を(表1)に示す。なお、各
データは以下の方法により試験したものである。
【0029】
【表1】
【0030】印字性:転写画像の鮮明性およびドット形
成状態を、顕微鏡観察および画像処理装置によって評価
し、画像の切れが良く、1ドットの形状が安定している
ものを良とし、切れが悪かったり、1ドットの形状が不
安定なものは不良とした。 剥離性:熱転写後の基材からの記録層が完全に剥離した
ものを良とし、不完全剥離を不良とした。 耐 性:重ね転写物を爪引っかきし、熱転写した記録媒
体の転写画像が、尾引きや乱れが発生しないものは良と
し、画像が乱れたものは不良とした。 透明性:OHP用シートへの転写画像を、OHPにて投
影し、その画像に透明性があれば良とし、曇りがかかっ
ているようなものは透明性がないものとして、不良とし
た。 保存性:40℃、90%RH雰囲気下で24時間以上放
置し、記録層面とバック面との間でブロッキングの発生
が起きていないものは良とし、ブロッキングが起きたも
のは不良とした。 保存性:作成した記録媒体を用いて被転写体に転写、印
字し、その印字物を枚葉で数枚重ね、40℃90%RH
雰囲気下で24時間以上放置し、印字物の他への移行が
起きないものを良とし、起きたものを不良とした。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わる熱転写記
録媒体によると、支持基材との容易な剥離性と、重ね合
わせ転写の際の既転写層との良好な接着性を合わせ持つ
記録層が得られており、且つ熱的な特性、保存特性に優
れているので、熱感度、耐擦過性、重ね転写性が良好と
なり、とりわけ汎用紙、プラスチック基材に対する転写
性能が良いものが得られる。更に、1ドット形成能及び
再現性に優れるため、良好な階調画像を得ることもでき
る。つまるところ、従来の感熱転写記録媒体に比較し
て、転写された画像や文字は耐擦過性に優れ、重ね合わ
せ転写性や階調表現性にも優れた転写が可能であるこ
と、且つ汎用紙やプラスチック基材に対して鮮明な印字
を行う際により好適に使用できること、以上を満たす熱
転写記録媒体を提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる熱転写記録媒体の一実施例を、
その断面図を用いて示す説明図である。
【図2】本発明に係わる熱転写記録媒体を用いて重ね合
わせ転写し、記録層材が積層した状態を、その断面図を
用いて示す説明図である。
【符号の説明】
11・・・記録層 12・・・基材(ベースフィルム) 21・・・記録層 22・・・記録層 23・・・記録層 24・・・被転写紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤を含有する記録層を耐熱性基材フィ
    ルム上に有する熱転写記録媒体において、(イ)該耐熱
    性基材フィルムと該記録層との間には、これらと別には
    剥離層となるべき層が設けられていないこと、(ロ)該
    記録層が、熱可塑性樹脂と着色剤とからなること、
    (ハ)該熱可塑性樹脂は、ガラス転移温度が50乃至1
    00℃であり、且つ分子量が2000乃至20000で
    あるアクリル樹脂からなること、少なくとも以上(イ)
    乃至(ロ)を具備することを特徴とする熱転写記録媒
    体。
  2. 【請求項2】前記熱転写記録媒体において、 前記記録層をなす熱可塑性樹脂として、 前記アクリル樹脂の他に、ポリエステル樹脂、エポキシ
    樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、
    あるいはポリアミド樹脂のうちの少なくともいずれか一
    種が含有されていることを特徴とする請求項1記載の熱
    転写記録媒体。
  3. 【請求項3】前記熱転写記録媒体において、 前記のポリエステル、エポキシ樹脂、エチレン酢酸ビニ
    ル共重合体、塩化ビニル樹脂、あるいはポリアミド樹脂
    は、いずれも分子量2000乃至50000であること
    を特徴とする請求項2記載の熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】前記熱転写記録媒体において、 前記耐熱性基材フィルムの材料が、ポリエステル樹脂ま
    たはポリフェニレンサルファイド樹脂であることを特徴
    とする請求項1乃至3記載の熱転写記録媒体。
JP5245446A 1993-09-30 1993-09-30 熱転写記録媒体 Pending JPH07101155A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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