JPH0764314A - 電子写真用被転写フィルム及び加熱定着方法 - Google Patents

電子写真用被転写フィルム及び加熱定着方法

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JPH0764314A
JPH0764314A JP23546693A JP23546693A JPH0764314A JP H0764314 A JPH0764314 A JP H0764314A JP 23546693 A JP23546693 A JP 23546693A JP 23546693 A JP23546693 A JP 23546693A JP H0764314 A JPH0764314 A JP H0764314A
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JP
Japan
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toner
image
receiving layer
transfer film
fixing
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Application number
JP23546693A
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English (en)
Inventor
Takashi Kobayashi
孝史 小林
Yoshio Tani
善夫 谷
Katsumi Harada
勝巳 原田
Kazuo Asaka
一夫 浅香
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー画像の定着性及び耐エンボス性が共に
向上した加熱定着型電子写真用被転写フィルム及びあら
ゆる環境下に於ても鮮明な透明画を作成することができ
る加熱定着方法を提供する。 【構成】 透明支持体の少なくとも一方の表面に、ポリ
マー、界面活性剤及びマット剤を含有し、且つ25℃、
65%RHにおける表面電気抵抗が1×109 〜1×1
13Ωの範囲にある、トナーの加熱定着により画像を形
成することができる受像層が備えられた加熱定着型電子
写真用フィルムであって、該受像層は、該定着されるべ
きトナーまたはトナーのバインダー樹脂との接触角が、
該トナーの定着温度において45度以下となるように形
成されていることを特徴とする電子写真用被転写フィル
ム、及びこれを用いた加熱定着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、普通紙用の加熱定着型
電子写真複写機を用いて透明画を作成するのに適した透
明な電子写真用被転写フィルム及び加熱定着方法に関す
る。特に、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)に
使用できる電子写真用被転写フィルム及び加熱定着方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】普通紙用の電子写真複写機(静電複写機
(PPC))を用い、普通紙の代わりに電子写真用フィ
ルム(以下透明フィルムと呼ぶ)を用いて透明画の作
成、即ち複写する場合、普通紙を用いた場合と異なり、
フィルム搬送ミス(ミスフィード、重送及びジャム(機
内紙づまり))、曇り(ヘイズ)、取り扱い時における
表面の摩耗損傷、トナー画像の定着不良、加熱ロールに
よるエンボス跡の発生など様々な問題が発生し易い。上
記エンボス跡は、定着用のヒートロールの押圧によりト
ナーが溶融する際、トナー受像層も軟化溶融するため、
ヒートロール表面の凹凸が受像層表面に転写されるため
に発生する。
【0003】一般に、電子写真複写機の定着方法として
は、透明フィルム上に形成された潜像にトナーが転写さ
れた後、そのトナー像を定着させるために加熱ロールで
押圧されることにより画像を定着させる加熱定着と、ト
ナー像を定着させるために熱を付与せず加圧のみでロー
ラー押圧されることにより画像を定着させる加圧定着と
が知られている。加圧定着は、複写機器の小型化及び省
エネルギー化が可能として注目されているが、定着性等
の各種物性において加熱定着のレベルに達しているとは
言えないため、まだ一般的なものとはなっていない。
【0004】一方、従来から知られている加熱定着につ
いても、透明フィルム上に画像形成する場合には解決す
べき問題は依然として残っている。例えば、透明画を形
成するには上記のように透明フィルムを使用することを
必要とするが、上記トナー画像の透明フィルムの受像層
への定着性は紙に定着させる場合と異なり、トナー画像
の転写性および密着性において満足できるものではな
い。また、定着用のヒートロールの押圧によりトナーが
溶融する際、トナー受像層も軟化溶融するため、ヒート
ロール表面の凹凸が受像層表面に転写されてエンボス跡
が発生するとの問題がある。上記定着性を改善するため
には、例えば、受像層に含有される結合剤のガラス転移
温度(Tg)を低くすることが考えられるが、単にTg
の低い結合剤を用いたのでは、加熱定着される際の加熱
により、受像層が軟化溶融して表面に凹凸状のエンボス
跡が発生し易くなる。
【0005】上記耐エンボス性、搬送性を改善するため
に、従来から受像層中にマット剤を含有させる方法が採
られている。例えば、アクリル樹脂、スチレン・アクリ
ル共重合体あるいはポリエステル等(一般にこれらのポ
リマーは60℃以上のTgを有する)からなるバインダ
ー樹脂とシリカ等のマット剤からなる受像層が提案され
ている(特開昭50−81339号公報、特開平1−3
15768号公報、特公昭57−53592号公報、特
開平1−24299号公報等)。しかしながら、このよ
うな受像層は複写されたトナーの定着性(密着性)、転
写性が充分とは言えない。特に、厳しい環境下、あるい
は長期保存、長期使用により上記特性が低下するとの問
題がある。
【0006】さらに、トナー画像の定着性(密着性)、
耐エンボス性等を改善させるために、例えば特開昭61
−259261号公報には、透明支持体上にROPO3
2及び(RO)2 PO2 K(R=Cn2n+1、n=6
〜14)からなるアルキルスルフォナートカリウム塩と
セルロース樹脂との塗膜層を設けることが提案されてい
る。また、特開昭48−75240号公報には、スチレ
ンとアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルの共
重合体とマット剤と共に、帯電防止剤としてナフタレン
スルホン酸塩、カルボン酸スルホンエステル、リン酸エ
ステルが記載されている。しかしながら、上記のような
アニオン性界面活性剤を受像層に導入することにより、
定着性、転写性そして耐エンボス性は改善されるが、経
時的に上記界面活性剤が受像層表面に浸出し、良好な転
写性および密着性が維持されないとの問題がある。ま
た、上記界面活性剤を含有する層は、イオン伝導性とな
るため、環境変化、特に湿度変化により表面電気抵抗が
大きく変動し、高湿下での転写不良や低湿下での画像欠
陥(ブラーと呼ばれるトナーの飛散による画像の乱れ)
が発生するとの問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】加熱定着(ヒートロー
ルによる定着)に適した電子写真用被転写フィルムのバ
インダー樹脂としては、良好な定着性の確保とヒートロ
ールによるエンボス跡の発生がない(耐エンボス性)よ
うに、ガラス転移温度60℃以上のポリマーが好適であ
り、また、マット剤の併用も特に耐エンボス性を改善す
るには効果的である。しかしながら、本発明者の検討に
よると、このようなポリマーとマット剤の併用だけで
は、定着性を初めとする上記種々の特性を、特に厳しい
環境下あるいは長期保存又は使用下において、充分に満
足することは困難である。
【0008】そこで、本発明者は、定着性に関与する重
要な因子として電子写真用被転写フィルムの受像層とト
ナーとの濡れ性に着目し、鋭意検討を重ねてきた。その
結果、定着温度における受像層とトナーの接触角の測定
に成功し、その知見から、ポリマー(好ましくはガラス
転移温度60℃以上)、界面活性剤とマット剤を含有す
る受像層と定着されるべきトナーの接触角を、定着温度
において45度以下になるように、受像層の上記材料を
好適に組み合わせることにより、トナー画像の定着性と
耐エンボス性を、環境変化(特に湿度)があっても、ま
た長期保存又は使用した後も、優れたものにすることが
できることが明らかとなった。すなわち、受像層と定着
されるべきトナーの接触角を、定着温度において45度
以下にすることにより、環境変化、特に大きな湿度変化
があっても表面電気抵抗の変動が少なく、複写時に優れ
た転写性を示して高濃度の画像が得られ、また低湿下で
も表面電気抵抗の環境変動(抵抗値の増大)が小さく加
工工程や取扱時に摩擦帯電が生じ難く、従って、転写時
の放電マークやトナー飛散(ブラー)も生じ難く、そし
て搬送性においても優れ、また加熱定着工程で加熱ロー
ルで押圧された際生じるエンボス跡が発生し難く、更に
トナー画像の受像層に対する密着性(定着性)に優れた
電子写真被転写フィルムを得ることができる。
【0009】従って、本発明は、あらゆる環境下におい
てトナー画像の定着性及び耐エンボス性が共に向上した
電子写真用被転写フィルムを提供することを目的とす
る。また、本発明は、トナー画像の定着性、耐エンボス
性、転写性及び搬送性に優れた電子写真用被転写フィル
ムを提供することを目的とする。さらに、本発明は、ト
ナー画像の定着部にヒートロールを用いる普通紙用の電
子写真複写機を使用して、あらゆる環境下に於ても鮮明
な透明画を作成することができる加熱定着方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、透明支持体
の少なくとも一方の表面に、ポリマー、界面活性剤およ
びマット剤を含有し、且つ、25℃、65%RHにおけ
る表面電気抵抗が1×109 〜1×1013Ωの範囲にあ
る、着色材料とバインダー樹脂からなるトナーの加熱定
着により画像を形成することができる受像層が備えられ
た電子写真用被転写フィルムにおいて、該受像層は、該
定着されるべきトナーとの接触角が、該トナーの定着温
度において45度以下となるように形成されていること
を特徴とする電子写真用被転写フィルム;及び透明支持
体の少なくとも一方の表面に、ポリマー、界面活性剤お
よびマット剤を含有し、且つ、25℃、65%RHにお
ける表面電気抵抗が1×109 〜1×1013Ωの範囲に
あり、磁性粉末とバインダー樹脂からなるトナーの加熱
定着により画像を形成することができる受像層が備えら
れた電子写真用被転写フィルムにおいて、該受像層は該
定着されるべきトナーのバインダー樹脂との接触角が、
該トナーの定着温度において45度以下となるように形
成されていることを特徴とする電子写真用被転写フィル
ムにより達成することができる。
【0011】上記本発明の電子写真用被転写フィルムの
好ましい態様は下記の通りである。 1)該界面活性剤が、非イオン界面活性剤である上記の
電子写真用被転写フィルム。
【0012】2)該界面活性剤が、ポリオキシエチレン
構造を有する(ポリエチレンレグリコール系の)非イオ
ン性界面活性剤である上記の電子写真用被転写フィル
ム。
【0013】3)該界面活性剤が、カチオン界面活性剤
である上記の電子写真用被転写フィルム。
【0014】4)該界面活性剤が、高分子界面活性剤で
ある上記の電子写真用被転写フィルム。
【0015】5)該界面活性剤が、HLBが11〜14
の非イオン性界面活性剤である上記の電子写真用被転写
フィルム。
【0016】6)該界面活性剤が、アルキルフェノール
のエチレンオキサイド付加体の非イオン性界面活性剤で
ある上記の電子写真用被転写フィルム。
【0017】7)該受像層が、ガラス転移温度60〜1
20℃のポリマーからなる上記の電子写真用被転写フィ
ルム。
【0018】8)該結合剤が、ポリエステル樹脂である
上記の電子写真用被転写フィルム。
【0019】9)該受像層が、平均粒径1〜5μmのマ
ット剤を含んでいる上記の電子写真用被転写フィルム。
【0020】10)該透明支持体と受像層との間に、導
電性下塗層が備えられ、該導電性下塗層にも界面活性剤
が含まれている上記の電子写真用被転写フィルム。
【0021】11)受像層の層厚が、0.1〜1μmの
範囲にある上記の電子写真用被転写フィルム。
【0022】12)透明支持体が、ポリエチレンテレフ
タレートからなる上記の電子写真用被転写フィルム。
【0023】また、上記目的は、下記の(1)〜(4)
の工程: (1)感光体表面を画像様に露光し潜像を形成する工
程、(2)該潜像を着色材料とバインダー樹脂からなる
トナーを用いて現像して感光体表面に画像を形成する工
程、(3)該画像を、透明支持体の少なくとも一方の表
面に、ポリマー、界面活性剤及びマット剤を含有し、且
つ25℃、65%RHにおける表面電気抵抗が1×10
9 〜1×1013Ωの範囲にあり、上記トナーの定着温度
において該トナーとの接触角が45度以下となるように
形成された受像層が備えられた電子写真用被転写フィル
ムの該受像層に、転写する工程、及び(4)該トナーの
転写画像を、該トナーの定着温度に加熱されたヒートロ
ールで押圧することにより定着する工程、からなる加熱
定着方法;及び下記の(1)〜(4)の工程: (1)感光体表面を画像様に露光し潜像を形成する工
程、(2)該潜像を磁性粉末とバインダー樹脂からなる
トナーを用いて現像して感光体表面に画像を形成する工
程、(3)該画像を、透明支持体の少なくとも一方の表
面に、ポリマー、界面活性剤及びマット剤を含有し、且
つ25℃、65%RHにおける表面電気抵抗が1×10
9 〜1×1013Ωの範囲にあり、トナーの定着温度にお
いて該トナーのバインダー樹脂との接触角が45度以下
となるように形成されている受像層が備えられた電子写
真用被転写フィルムの該受像層に、転写する工程、及び
(4)該トナーの転写画像を、該トナーの定着温度に加
熱されたヒートロールで押圧することにより定着する工
程、からなる加熱定着方法よっても達成することができ
る。
【0024】[接触角測定法] 1)トナー又はトナーバインダーのディスク成形 錠剤成形器(ハンドプレスSSP−10型、(株)島津
製作所)の図4に示されるような錠剤枠の直径13m
m、高さ3.3mmの凹部に、非磁性二成分トナーの場
合はトナー自体を、そして磁性一成分トナーの場合はバ
インダー樹脂を充填し、ハンドプレスにて凹部に1トン
の荷重を1分間加えて図5に示されるようなディスクを
成形する。上記ディスクは、直径13mm、厚さ1.2
mm、そして重さ180〜200mgとなるように作製
される。
【0025】2)上記ディスクの溶融固化 図6に示すように、上記ディスク63を電子写真用被転
写フィルム62上に載置し、定着温度(一般に150〜
200℃)に加熱して溶融させる。この積層体を厚さ5
mm、420mm×520mmの大きさのアルミプレー
ト61上に1分間載置して、急冷固化させる。
【0026】3)トナーの接触角測定 接触角測定装置(共和界面化学(株)製)を使用して、
上記トナー(ディスク)が固化した電子写真用被転写フ
ィルムと接触点でトナーに引いた切線とフィルム表面と
なす角度を、左右それぞれ測定し、その平均値を溶融ト
ナー接触角とする。
【0027】上記トナーにおいて、非磁性二成分トナー
は、バインダー樹脂及び着色材料(カーボンブラック
等)を主成分とし、そして磁性一成分トナーは、バイン
ダー樹脂と磁性粉末を主成分としている。従って、上記
溶融トナー接触角の大きさを支配するのは、バインダー
樹脂の物性であり、本発明で好ましいトナーのバインダ
ー樹脂は下記に示すような樹脂である。
【0028】ポリエステル系ポリマー及びスチレン・ア
クリル系共重合体が好ましい。ポリエステル系ポリマー
としては、ガラス転移温度(Tg)が40〜80℃(好
ましくは55〜65℃)、かつ重量平均分子量(Mw)
が、8×103 〜1×105 の範囲にあるポリマーが好
ましい。
【0029】スチレン・アクリル系共重合体としては、
数平均分子量(Mn)が1×105〜5×105 そして
重量平均分子量(Mw)が1×105 〜1×106 の範
囲にある高分子量重合成分、及び数平均分子量(Mn)
が2×103 〜1×104 そして重量平均分子量(M
w)が2×103 〜3×104 の範囲にある低分子量重
合成分との混合物からなり、且つ両成分のガラス転移温
度が40〜80℃(好ましくは55〜65℃)である共
重合体が好ましい。スチレン・アクリル系共重合体に使
用される好ましいモノマーは、スチレン成分として、ス
チレン及びα−メチルスチレンを挙げることができ、ア
クリル成分として、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル
酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル及びメタクリル酸ドデシル等の
αメチレン脂肪族モノカルボン酸とアクリル酸又はメタ
クリル酸とのエステルを挙げることができる。
【0030】[発明の詳細な記述]本発明の電子写真用
被転写フィルムは、基本的には透明支持体の一方の表面
あるいは両方の表面に、受像層が形成された構成を有す
る。図1及び図2に本発明の電子写真用被転写フィルム
の基本的な構成を模式的に示した断面図である。図3に
は、透明支持体と受像層との間に導電性下塗層が設けら
れた場合の構成を模式的に示した断面図である。
【0031】図1には、透明支持体11の一方の表面
に、受像層12が形成された電子写真用被転写フィルム
が示されている。図2には、透明支持体21の両方の表
面に、受像層22a及び22bが形成された電子写真用
被転写フィルムが示されている。図3には、透明支持体
31の両方の表面に、導電性下塗層33a及び33b、
その上に受像層32a及び32bが形成された電子写真
用被転写フィルムが示されている。
【0032】上記透明支持体11、21及び31は、透
明で、OHPとして使用された時の輻射熱に耐え得る性
質を有する材料であれば用いることができる。その材料
としては、ポリエチレンフタレート等のポリエステル
類;ニトロセルロース、セルロースアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート等のセルロースエステル類、
さらにポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリ
イミド、ポリカーボネート、ポリアミド等を挙げること
ができる。これらの中で、ポリエチレンフタレートが好
ましい。フィルムの厚さは、特に制限はないが、50〜
200μmのものが取り扱い易く好ましい。
【0033】受像層12、22a、22b、32a及び
32bは、ガラス転移温度60℃以上のポリマーからな
るバインダー樹脂、マット剤及び界面活性剤を含有し、
且つ25℃、65%RHにおける表面電気抵抗が1×1
9 〜1×1013Ωの範囲にある層である。さらに受像
層は、定着されるべきトナー(非磁性一成分トナー)あ
るいはトナーのバインダー樹脂(磁性一成分トナー)と
の接触角が、該トナーの定着温度において45度以下
(二成分の場合、好ましくは40度以下)となるように
形成される必要がある。
【0034】上記ポリマーとしては、一般にガラス転移
温度60℃以上(好ましくは60〜120℃)のポリマ
ーが使用される。例えばポリエステル樹脂、ポリエーテ
ル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
アミノ樹脂、フェノール樹脂を挙げることができる。ト
ナーのバインダー樹脂と45度以下の接触角を得る上
で、ポリエステル樹脂を使用することが好ましい。同様
に本発明で用いられるポリマーは、水分散性のものが好
ましい。上記ポリマーの分子量は、2000〜3000
0の範囲が好ましい。2000未満の場合は、フィルム
を重ね置きした時にブロッキングが発生し易くなると共
に、膜の強度も低下する。一方、30000を超えると
定着ロールへのトナーオフセット現象が起こり易くな
る。上記ポリマーは、60〜120℃の範囲のガラス転
移温度を有することが好ましい。60℃未満の場合に
は、定着用のヒートロールの熱により受像層が溶融ある
いは軟化して表面に凹凸のエンボス跡が残り透明性を損
ねる傾向にあり、120℃を超えるとトナーの定着性
(密着性)が低下する。本発明では、上記のように水分
散性ポリマーの水分散液を、受像層形成用の塗布液とし
て使用することが好ましい。ポリマー水分散液とするた
めに好ましいポリマーとしては、アクリル樹脂、ポリエ
ステル等の水分散性ポリマーである。本発明の水分散性
ポリマーは、極性基(例、第四級アンモニウム塩基、ス
ルホン酸基、スルホン酸塩基、カルボン酸基、カルボン
酸塩基、リン酸基、リン酸塩基)を分子中に、0.1〜
10重量%の範囲で有することが好ましく、さらに1〜
5重量%の範囲で有することが好ましい。
【0035】上記受像層は、マット剤を含有している。
マット剤の添加は、滑り性を向上させることができるの
で、耐摩耗性及び耐傷性においても良好な効果を与え
る。本発明では、マット剤として、略球状のものと、扁
平状のものを使用することが、潤滑性の向上と共に、溶
融トナーの接触角をより小さくできるので有利である。
【0036】上記扁平状のマット剤に使用される材料と
しては、フッ素系樹脂、低分子量ポリオレフィン系有機
ポリマー(例、ポリエチレン系マット剤、パラフィン系
又はマイクロクリスタリン系のワックスエマルジョン)
及び無機微粒子(例、SiO2 、Al23 、タルク又
はカオリン)、そして略球状のマット剤に使用される材
料としては、ビーズ状プラスチックパウダー(材料例、
架橋型PMMA、ポリカーボネート、ポリエチレンテレ
フタレート又はポリスチレン)を挙げることができる。
【0037】略球状のマット剤の平均粒径は、1〜10
μmの範囲が好ましく、特に2〜5μmの範囲が好まし
い。また、その平均長径は1〜15μmの範囲が好まし
く、平均短径は1〜10μmの範囲が好ましい。上記平
均粒径は、大きい方が好ましいが、大き過ぎるとマット
剤が受像層から脱離して粉落ち現象が発生し、表面が摩
耗損傷し易くなり、さらに曇り(ヘイズ度)が増大する
ことから、上記範囲が好ましい。更に、上記マット剤の
含有量は、結合剤に対して0.1〜5重量%が好まし
く、更に、0.5〜3重量%が好ましい。扁平状のマッ
ト剤の平均粒径は、1〜5μmの範囲が好ましく、特に
2〜4μmの範囲が好ましい。また、その平均長径は1
〜10μmの範囲が好ましく、平均短径は1〜3μmの
範囲が好ましい。また、上記マット剤の含有量は、結合
剤に対して0.1〜5重量%が好ましく、更に、0.5
〜3重量%が好ましい。
【0038】上記受像層は1×109 〜1×1013Ωの
範囲(25、65%RHの条件にて)の表面電気抵抗を
有することが要求される。1×109 Ω未満の場合は、
電子写真用被転写フィルムの受像層にトナーが転写され
る際のトナー量が充分でなく得られるトナー画像の濃度
が低く、一方、1×1013Ωを超える場合は、電子写真
用被転写フィルムの取り扱い中に静電気を帯びて塵埃が
付着し易く、また複写時にミスフィード、重送が発生し
易くなる。さらに、表面電気抵抗が高い場合で低湿度下
に発生し易い画像欠陥(ブラー)を抑えるためには、表
面電気抵抗を1×109 〜1.5×1010Ωの範囲に設
定することが特に好ましい。
【0039】本発明の受像層は、定着性、耐エンボス性
さらには転写性を向上させるため、前記トナー又はトナ
ーのバインダー樹脂との定着温度での接触角が45度以
下となるように設定されている。上記接触角を45度以
下とする方法としては、具体的には、上記ポリマー、マ
ット剤と共に、(1)非イオン界面活性剤の使用、
(2)高分子界面活性剤の使用(好ましくはアニオン性
高分子界面活性剤)、及び(3)受像層のバインダー樹
脂とイオン性の異なる界面活性剤の使用を挙げることが
できる。このような界面活性剤の使用は、上記範囲に表
面電気抵抗を調整する機能も有する。
【0040】(1)の非イオン界面活性剤としては、エ
チレンオキサイド系非イオン界面活性剤が好ましい。上
記非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン構
造を有する(ポリエチレングリコール系あるいはエチレ
ンオキサイド系)非イオン界面活性剤であることが好ま
しい。ポリエチレングリコール系の非イオン界面活性剤
としては、a)高級脂肪族アルコールにエチレンオキサ
イドが付加した非イオン界面活性剤、b)アルキルフェ
ノールにエチレンオキサイドが付加した非イオン界面活
性剤、c)アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂
にエチレンオキサイドが付加した非イオン界面活性剤、
d)高級脂肪酸にエチレンオキサイドが付加した非イオ
ン界面活性剤、e)脂肪族アミドにエチレンオキサイド
が付加した非イオン界面活性剤、f)アルカンスルホン
アミドにエチレンオキサイドが付加した非イオン界面活
性剤、g)アミンにエチレンオキサイドが付加した非イ
オン界面活性剤、h)プロピレンオキサイドの重合物に
エチレンオキサイドが付加した非イオン界面活性剤、及
びi)リン酸にエチレンオキサイドが付加した非イオン
界面活性剤を挙げることができる。
【0041】上記の例の中では、アルキルフェノールに
エチレンオキサイドが付加した非イオン界面活性剤(上
記b))が好ましい。アルキル基としては、炭素原子数
3〜20の範囲(特に5〜14の範囲)が好ましく、エ
チレンオキサイドの付加モル数は、3〜20の範囲(特
に5〜14の範囲)が好ましい。また非イオン界面活性
剤のHLB(Hydrophile Lipophile Balance)は、11〜
14の範囲が好ましい。また、アルキルフェノールに対
するエチレンオキサイドの付加位置はパラ位が好まし
い。上記アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加
体の例として、下記のものを挙げることができる。
【0042】
【化1】
【0043】ポリオキシエチレン構造を有する非イオン
界面活性剤であるアルキルフェノールのエチレンオキサ
イド付加体の具体例としては、ノニポール70、同8
5、同95、同100及び同110、オクタポール6
0、同80及び同100及びドデカポール90及び同1
20(以上三洋化成工業(株)製)、そしてEMALE
X/NP8.5(以上日本エマルジョン(株)製)を挙
げることができる。上記ポリオキシエチレン構造を有す
る非イオン界面活性剤は、受像層中に、バインダー樹脂
に対して0.1〜20重量%の範囲で含まれることが好
ましい。
【0044】(2)高分子界面活性剤としては、例え
ば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナト
リウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリエチ
レンスルホン酸ナトリウム、ポリエチレンスルホン酸カ
リウム及びポリビニルアルコール硫酸エステルナトリウ
ム(以上アニオン性高分子導電剤)、ポリ(エチレンイ
ミン)塩酸塩、ポリ(塩化−4−ビニルピリジウム)、
ポリ(塩化ビニルトリメチエルアンモニウム)、ポリ
(塩化アリルトリメチルアンモニウム)及びポリ(塩化
オキシメチル−1−メチルトリメチルアンモニウム)
(以上カチオン性高分子導電剤)等を挙げることができ
る。尚、上記イオン性高分子界面活性剤は、一般に分子
中に、スルホン酸塩、アンモニウム塩等の極性基を、2
0重量%を超える量で有するものである。
【0045】本発明において好ましい上記イオン性高分
子界面活性剤としては、アニオン性高分子界面活性剤と
カチオン性高分子界面活性剤があるが、本発明ではアニ
オン性高分子界面活性剤が好ましい。このようなイオン
性高分子界面活性剤は極性基を有する水溶性樹脂である
が、その極性基としてはスルホン酸塩、カルボン酸塩及
びホスホン酸塩の少なくとも一種のアニオン性基である
ことが好ましい。更に、スルホン酸塩が好ましい。上記
アニオン性高分子界面活性剤のポリマーの種類として
は、アクリル樹脂及びポリスチレンが好ましく、特にポ
リスチレンが好ましい。上記アニオン性高分子導電剤に
代えてカチオン性高分子界面活性剤を、上記アニオン性
基を有する水溶性ポリマー及び/水分散性ポリマーと共
に使用すると凝集する場合がある。上記高分子導電剤の
分子量は、5000〜100000の範囲が適当で、更
に10000〜100000の範囲が好ましい。
【0046】上記イオン性高分子界面活性剤の添加量
は、低湿度下における表面電気抵抗とトナー定着性を共
に満足させる範囲である必要があり、上記のように前記
水分散型ポリマーに対して1〜20重量%の範囲であ
る。さらに、2〜15重量%の範囲が好ましい。1重量
%未満の場合、低湿度の環境下で充分な表面電気抵抗が
得られず、20重量%を超えた場合は、トナーの定着性
が低下する。
【0047】(3)受像層のバインダー樹脂とイオン性
の異なる界面活性剤の使用では、具体的には、アニオン
性基を有するポリマーとカチオン性界面活性剤との組み
合わせ、及びカチオン性基を有するポリマーとアニオン
性界面活性剤との組み合わせを挙げることができる。本
発明では、受像層のバインダー樹脂として上記のように
アニオン性基を有するポリマーが好ましく、これとカチ
オン性界面活性剤の組み合わせが好適である。
【0048】上記カチオン性界面活性剤の例としては、
ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヤシアル
キル(ヤシ油のアルキル基に相当)トリメチルアンモニ
ウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム
クロライド、牛脂アルキル(牛脂のアルキル基に相当)
トリメチルアンモニウムクロライド、硬化牛脂アルキル
(硬化牛脂のアルキル基に相当)トリメチルアンモニウ
ムクロライド、オクタデシルアルキルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムク
ロライド、ヤシアルキルジメチルベンジルアンモニウム
クロライド、テトラデシルジメチルベンジルアンモニウ
ムクロライド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニ
ウムクロライド、ヤシアルキルアミン塩酸塩、テトラデ
シルアミン酢酸塩、オクタデシルアミン酢酸塩、N−牛
脂アルキル,N,N,N’,N’,N’−ペンタメチル
プロピレンジアンモニウムジクロライド、牛脂アルキル
プロピレンジアミン酢酸塩、1−ヒドロキシエチル−2
−硬化牛脂アルキルイミダゾリン4級塩、ヤシアルキル
イソキノリニウムブロマイド、ジ硬化牛脂アルキルジメ
チルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアン
モニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムク
ロライド及びN,N−ジポリオキシエチレン−N−ステ
アリル−N−メチルアンモニウムクロライドを挙げるこ
とができる。
【0049】上記カチオン性界面活性剤の商品名の例と
しては、ニッサンカチオンBB、BB−300、FB、
FB−500、PB−40、PB−300、ABT2
500、ABT−450、AB、AB−600、AB−
700P、VB、VBM、F2 コンク、F2 −50、F
2 −50E、F2 −40E、F2 −35R、F2 −20
R、E2 −40PO、M2 −100、S2 −100、F
BC、MA、SA、DT、DTA、DTA−B、AR
4、2−ABT、2−OLR、2DB、S−202、T
−650、2OL−205、BI−F、BI−FRS及
びフィレットQ(以上日本油脂(株)製)を挙げること
ができる。上記カチオン界面活性剤は、受像層中に、バ
インダー樹脂に対して0.1〜20重量%の範囲で含ま
れることが好ましい。
【0050】受像層を上記のようにポリマー、マット剤
そして界面活性剤を適宜組み合わせることにより、特
に、前記トナーを構成するバインダー樹脂(ポリエステ
ル樹脂及びスチレン・アクリル系共重合体)との接触角
を低くすることができる。
【0051】受像層は、所望により、さらに着色剤、紫
外線吸収剤、架橋剤、酸化防止剤等公知の材料を、本発
明の電子写真用被転写フィルムの特性を損なわない限
り、使用することができる。
【0052】上記受像層の形成は、例えば、上記結合
剤、マット剤及び帯電防止剤等を水、あるいは有機溶剤
に分散又は溶解させ、得られた塗布液を上記透明支持体
上に塗布、加熱乾燥することにより実施することができ
る。塗布は、例えばエアードクターコーター、ブレッド
コーター、ロッドコーター、ナイフコーター、スクイズ
コーター、リバースロールコーター、バーコーター等の
公知の塗布方法で行なうことができる。また、受像層の
層厚は、0.1〜1μmの範囲が好ましい。
【0053】上記加熱定着型電子写真用被転写フィルム
は、透明支持体上に受像層を設けられた構造のものを記
載したが、上記非イオン界面活性剤により所望の表面電
気抵抗が得られない場合は、他の帯電防止剤を併用して
も良いし、透明支持体と受像層との間に導電性下塗層を
設けても良い。本願発明の効果を効率良く得るために、
所望の表面電気抵抗を得る方法として導電性下塗層の設
置を採用することが好ましい。
【0054】上記導電性下塗層は導電性金属酸化物粒子
が結合剤中に分散された層である。導電性金属酸化物粒
子の材料としては、ZnO、TiO、SnO2 、Al2
3、In23 、SiO2 、MgO、BaO及びMo
3 を挙げることがきる。これらは、単独で使用しても
良く、これらの複合酸化物を使用しても良い。また、金
属酸化物は、異種元素をさらに含有するものが好まし
く、例えば、ZnOに対してAl、In等、TiOに対
してNb、Ta等、SnO2 に対しては、Sb、Nb、
ハロゲン元素等を含有(ドーピング)させたものが好ま
しい。これらの中で、SbをドーピングしたSnO2
特に好ましい。また、導電性金属酸化物粒子の粒径は、
0.2μm以下が好ましい。
【0055】上記導電性下塗層の結合剤の材料として
は、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリ
ビニルピロリドン、水溶性ポリエステル、水溶性ポリウ
レタン、水溶性ナイロン、水溶性エポキシ樹脂、ゼラチ
ン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシメチルセルロース及びこれらの
誘導体等の水溶性ポリマー;水分散アクリル樹脂、水分
散ポリエステル等の水分散型樹脂;アクリル樹脂エマル
ジョン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、SBR(スチレ
ン・ブタジエン・ゴム)エマルジョン等のエマルジョ
ン;アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の有機溶剤可溶
型樹脂を挙げることができる。水溶性ポリマー、水分散
型樹脂及びエマルジョンが好ましい。これらのポリマー
に、さらに上記非イオン界面活性剤を添加することが好
ましい。また架橋剤や他の界面活性剤等を添加しても良
い。また、導電性下塗層の形成は、前記受像層と同様に
して行なうことができる。
【0056】このようにして得られる加熱定着に好適な
電子写真被転写フィルムは、トナーを用いて次の1)〜
4)の工程により加熱定着して、画像を形成することが
できる。 (1)感光体表面を画像様に露光し潜像を形成する工
程、(2)潜像をトナーを用いて現像して感光体表面に
画像を形成する工程、(3)画像を、透明支持体の少な
くとも一方の表面に、ポリマー、界面活性剤及びマット
剤を含有する受像層が備えられ、且つ受像層の25℃、
65%RHにおける表面電気抵抗が1×109 〜1×1
13Ωの範囲にある電子写真用被転写フィルムの該受像
層に、転写する工程、及び(4)該トナーの転写画像
を、トナーの定着温度に加熱されたヒートロールで押圧
することにより定着する工程。本発明では、前述したよ
うに、上記(3)工程で用いる電子写真用被転写フィル
ムの該受像層は、上記工程で使用される非磁性二成分ト
ナーの場合はトナーとの接触角が、あるいは磁性一成分
トナー(磁性粉末粉を含有するトナー)の場合はトナー
を構成するバインダー樹脂との接触角が、トナーの定着
温度において45度以下となるように形成されている。
【0057】上記受像層は、基本的には、前記トナーを
構成するバインダー樹脂(好ましくはポリエステル樹脂
及びスチレン・アクリル系共重合体)との接触角を低く
するように設定しておく必要がある。例えば、受像層の
バインダー樹脂(好ましくは、ポリエステル樹脂あるい
はトナーのバインダー樹脂と同種の樹脂を用いる)、そ
して受像層のバインダー樹脂と共に使用する上記界面活
性剤、更にこれらと共に使用する前記マット剤を、適宜
選択、組み合わせることにより、上記の受像層を形成す
ることができる。
【0058】
【実施例】
[実施例1]二軸延伸により熱固定された厚さ100μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムにコロナ放電
処理し、下記の組成を有する導電性下塗層形成用塗布液
及び受像層形成用塗布液を調製した。(以下の全ての塗
布液の配合量を示す重量部の値は、全て固形分又は不揮
発分を表わす)
【0059】 [導電性下塗層形成用塗布液] 水分散型アクリル樹脂 1.42重量部 (ジュリマーET−410;日本純薬(株)製) 二酸化スズ 2.25重量部 (SN−88;平均粒径=88nm;石原産業(株)製) エチレンオキサイド系非イオン界面活性剤 0.16重量部 (EMALEX/NP8.5、HLB=12.6 日本エマルジョン(株)製) 純水 96.17重量部
【0060】上記導電性下塗層形成用塗布液を、上記ポ
リエチレンテレフタレートフィルムに、バーコーター#
2.4を用いて、塗布速度105m/分で塗布し、12
0℃で1分間乾燥した。次いでもう一方の面も同様に塗
布乾燥して導電性下塗層を形成し、フィルムの両面に導
電性下塗層を形成した。層厚は0.15μmであった。
【0061】 [受像層形成用塗布液] 水分散型ポリエステル樹脂 1.79重量部 (MD1200; ガラス転移点:67℃、 極性基:スルホン酸ナトリウム塩、 東洋紡績(株)製) エチレンオキサイド系非イオン界面活性剤 0.11重量部 (EMALEX/NP8.5;HLB=12.6、 日本エマルジョン(株)製) 低分子量ポリオレフィン系マット剤 0.07重量部 (ケミパールW100;平均粒径: 3μm、 長径: 3μm、短径: 1μm、 軟化点:128℃、三井石油化学(株)製) 架橋型PMMAマット剤 0.04重量部 (MR−2G−20−5;平均粒径: 3μm、 総研化学(株)製) 純水 97.99重量部
【0062】上記受像層形成用塗布液を、上記導電性下
塗層上に、バーコーター#2.4を用いて塗布速度10
5m/分で塗布し、120℃で1分間乾燥した。次いで
もう一方の面も同様に塗布乾燥して受像層形成し、フィ
ルムの両面に受像層を形成した。層厚は0.10μmで
あった。上記エチレンオキサイド系非イオン界面活性剤
(EMALEX/NP8.5)は下記の構造を有する。
【0063】
【化2】
【0064】このようにして、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの両面に受像層が形成された電子写真用被
転写フィルムを作成した。
【0065】[実施例2]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド系非イオン界面活性剤(EMALEX/
NP8.5)の代わりに、下記の構造を有するエチレン
オキサイド系非イオン界面活性剤(オクタポール80;
HLB=12.4、三洋化成工業(株)製)を使用した
以外は実施例1と同様にして電子写真用被転写フィルム
を作成した。
【0066】
【化3】
【0067】[実施例3]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド系非イオン界面活性剤(EMALEX/
NP8.5)の代わりにエチレンオキサイド系非イオン
界面活性剤(ドデカポール90;HLB=12.0、三
洋化成工業(株)製)を使用した以外は実施例1と同様
にして電子写真用被転写フィルムを作成した。
【0068】
【化4】
【0069】[実施例4]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド系非イオン界面活性剤(EMALEX/
NP8.5)の代わりにドデシルトリメチルアンモニウ
ムクロライド(カチオン系界面活性剤;ニッサンカチオ
ンBB、日本油脂(株)製)を使用した以外は実施例1
と同様にして電子写真用被転写フィルムを作成した。
【0070】[比較例1]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド系非イオン界面活性剤(EMALEX/
NP8.5)の代わりに、燐酸エステル系界面活性剤
(ゼレックスOM;ミヨシ油脂(株)製)を使用した以
外は実施例1と同様にして電子写真用被転写フィルムを
作成した。
【0071】[比較例2]実施例1において、上記エチ
レンオキサイド系非イオン界面活性剤(EMALEX/
NP8.5)の代わりに、アルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸ナトリウム系界面活性剤(サンデッドB
L;三洋化成工業(株)製)を使用した以外は実施例1
と同様にして電子写真用被転写フィルムを作成した。
【0072】このようにして得られた電子写真用被転写
フィルムを下記の方法によりその特性を評価した。 1)ヘイズ ヘイズメーター(HGP−2DP、スガ試験機(株)
製)を用いて評価した。
【0073】2)トナー転写性 高温高湿環境(30℃、85%RH)において、電子写
真複写機(FX−5030、富士ゼロックス(株)製)
で画像を複写し、得られた10枚の複写フィルムについ
て、画像の光学濃度を光学濃度計(X−Rite310
TR、X−Rite社製)にて測定し、その平均値(画
像濃度)でトナー画像の転写性を評価した。
【0074】3)トナー定着性(密着性) 電子写真複写機(Vivace500及びVivace
120、富士ゼロックス(株)製)で複写し、得られた
複写フィルムについて全面が画像の部分(黒ベタ部分)
をセロテープ剥離試験し、セロテープ剥離前後のトナー
画像の光学濃度を光学濃度計(X−Rite310T
R、X−Rite社製)にて測定し、下式によりトナー
密着性を評価した。
【0075】4)溶融トナー接触角(度) 1)トナー及びバインダー樹脂 数平均分子量(Mn)が2.1×105 そして重量平均
分子量(Mw)が3.6×105 で、且つガラス転移温
度が63.2℃のスチレン・アクリル酸ブチル共重合体
(高分子量重合体成分)30重量部、及び数平均分子量
(Mn)が4.5×103 そして重量平均分子量(M
w)が7.6×103 で、且つガラス転移温度が56.
5℃のスチレン・アクリル酸ブチル共重合体(低分子量
重合体成分)70重量部を混合し、樹脂混合物を調製し
た。得られた樹脂混合物100重量部にカーボンブラッ
ク(REGAL330、USAキャボット(株)製)1
0重量部、低分子量ポリプロピレン(ビスコール660
P、三洋化成工業(株)製)5重量部及びボントロンP
51(オリエント工業(株)製)1重量部を溶融混練
し、これを冷却後、微粉砕し、さらに分級して非磁性二
成分トナーを得た。磁性一成分トナーとしては、上記樹
脂混合物50重量部及び磁性粉末50重量部からなるト
ナーを定着性評価に使用したので、磁性一成分トナーの
バインダー樹脂の接触角は上記混合樹脂を使用した。 2)トナー又はトナーバインダーのディスク成形 前述のように、錠剤成形器(ハンドプレスSSP−10
型、(株)島津製作所)を用いて直径13mm、厚さ
1.2mm、そして重さ180mgのディスクを作成し
た。上記ディスクを電子写真用非転写フィルム上に載置
し、定着温度(195℃(2成分)及び185℃(1成
分))に加熱してディスクを溶融させる。図6に示すよ
うに、この積層体をアルムプレート上に1分間載置し
て、急冷固化させる。 3)トナーの接触角測定 接触角測定装置(共和界面化学(株)製)を使用して、
上記トナー(ディスク)が固化した電子写真用フィルム
と接触点でトナーに引いた切線とフィルム表面となす角
度を、左右それぞれ測定し、その平均値を溶融トナー接
触角とする。
【0076】5)表面電気抵抗 (Ω) ASTM D257−78に従って測定した。測定時の
温度及び相対湿度は25℃、65%RH及び20℃、3
0%RHにて測定した。
【0077】6)フィルム搬送性(%) 電子写真複写機(Vivace500;富士ゼロックス
(株)製)で複写し、複写枚数100枚に対する重送及
び紙づまり回数の合計を測定し、測定値から得られる重
送率(%)でフィルム搬送性を評価した。
【0078】7)耐エンボス性 電子写真複写機(FX5030、富士ゼロックス(株)
製)で画像を複写し、目視でフィルムの凹凸ムラ(凹凸
が大きくなると平滑性の低下をもたらす)有無を観察
し、耐エンボス性を下記のように評価した。 ○: 複写フィルムに凹凸ムラが無かった。 ×: 複写フィルムに凹凸ムラがあり、平滑性が低下し
ていた。
【0079】上記測定結果を下記の表1に示す。
【0080】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 評価項目 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 比較例1 比較例2 ──────────────────────────────────── ヘイズ 3.6 3.9 3.6 3.8 4.2 3.9 ──────────────────────────────────── 転写性 1.52 1.52 1.51 1.47 1.26 1.13 ──────────────────────────────────── 定着性A 84 80 83 72 42 52 B 80 73 77 66 40 50 ──────────────────────────────────── 接触角A 31.5 33.5 32.0 38.0 52.5 48.0 (度)B 42.0 43.5 43.0 44.5 50.5 48.0 ──────────────────────────────────── 抵抗 A 1.0×1010 1.0 ×1010 1.0×1010 5.0×109 2.0×109 3.0×109 (Ω) B 9.0×109 1.0 ×1010 1.0×1010 1.0×1010 1.1×1010 1.0×1010 ──────────────────────────────────── 搬送性(%) 0 0 0 0 0 0 ──────────────────────────────────── エンボス ○ ○ ○ ○ ○ ○ ──────────────────────────────────── 注) 転写性 接触角測定で用いた非磁性二成分トナーを使用 定着性 A:接触角測定で用いた非磁性二成分トナー及びViv
ace500を使用 B:接触角測定で用いた磁性一成分トナー及びViva
ce120を使用 接触角 A:非磁性二成分トナーを使用 B:磁性一成分トナーのバインダー樹脂を使用 抵抗 A:測定条件が25℃、65%RH B:測定条件が20℃、30%RH
【0081】
【発明の効果】本発明の電子写真用被転写フィルムは、
ガラス転移温度60℃以上のポリマーとマット剤そして
界面活性剤を含有する受像層であって、使用するトナー
との定着温度での接触角が45度以下とされた受像層を
有している。これにより、従来困難であったトナー画像
の定着性(密着性)及び耐エンボス性が共に向上した電
子写真用被転写フィルムを得ることができる。45度以
下の接触角は、ポリマーとマット剤そして界面活性剤を
最適に組み合わせることにより得ることができ、このよ
うな受像層は、トナーとの濡れ性の向上と共に、潤滑
性、可塑性も付与されている考えられる。これにより上
記優れた特性が得られれたと考えられる。特に、本発明
の電子写真用被転写フィルムは、種々の環境下(特に高
湿及び低湿)あるいは長期保存又は使用下においても、
上記優れた特性を維持している。さらに、本発明の電子
写真用被転写フィルムは、耐エンボス性のみならずトナ
ー画像の定着性、転写性、搬送性にも優れており、諸特
性の優れた加熱定着に好適な電子写真用被転写フィルム
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真用被転写フィルムの基本構成
の一例を示す断面の模式図である。
【図2】本発明の電子写真用被転写フィルムの基本構成
の他の一例を示す断面の模式図である。
【図3】本発明の電子写真用被転写フィルムの基本構成
の他の一例を示す断面の模式図である。
【図4】本発明の電子写真用被転写フィルムの受像層と
トナーの接触角の測定試料(トナーディスク)の作成に
使用される錠剤成形器を示す断面の模式図である。
【図5】錠剤成形器で作成されたトナーディスクの形状
を示す斜視図である。
【図6】トナーディスクを急冷固化させるために、トナ
ーディスクがアルミプレート上に載置された状態を示す
断面の模式図である。
【符号の説明】
11、21、31 透明支持体 12、22a、22b、32a、32b 受像層 33a、33b 導電性下塗層
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】2)上記ディスクの溶融固化 図6に示すように、上記ディスク61を電子写真用被転
写フィルム62上に載置し、定着温度(一般に150〜
200℃)に加熱して溶融させる。この積層体を厚さ5
mm、420mm×520mmの大きさのアルミプレー
63上に1分間載置して、急冷固化させる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】受像層12、22a、22b、32a及び
32bは、ガラス転移温度60℃以上のポリマーからな
るバインダー樹脂、マット剤及び界面活性剤を含有し、
且つ25℃、65%RHにおける表面電気抵抗が1×1
〜1×1013Ωの範囲にある層である。さらに受
像層は、定着されるべきトナー(非磁性成分トナー)
あるいはトナーのバインダー樹脂(磁性一成分トナー)
との接触角が、該トナーの定着温度において45度以下
(二成分の場合、好ましくは40度以下)となるように
形成される必要がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 勝巳 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 浅香 一夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体の少なくとも一方の表面に、
    ポリマー、界面活性剤及びマット剤を含有し、且つ25
    ℃、65%RHにおける表面電気抵抗が1×109 〜1
    ×1013Ωの範囲にある、着色材料とバインダー樹脂か
    らなるトナーの加熱定着により画像を形成することがで
    きる受像層が備えられた電子写真用被転写フィルムであ
    って、該受像層は、該定着されるべきトナーとの接触角
    が、該トナーの定着温度において45度以下となるよう
    に形成されていることを特徴とする電子写真用被転写フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 下記の(1)〜(4)の工程: (1)感光体表面を画像様に露光し潜像を形成する工
    程、 (2)該潜像を着色材料とバインダー樹脂からなるトナ
    ーを用いて現像して感光体表面に画像を形成する工程、 (3)該画像を、透明支持体の少なくとも一方の表面
    に、ポリマー、界面活性剤及びマット剤を含有し、且つ
    25℃、65%RHにおける表面電気抵抗が1×109
    〜1×1013Ωの範囲にあり、上記トナーの定着温度に
    おいて該トナーとの接触角が45度以下となるように形
    成された受像層が備えられた電子写真用被転写フィルム
    の該受像層に、転写する工程、及び (4)該トナーの転写画像を、該トナーの定着温度に加
    熱されたヒートロールで押圧することにより定着する工
    程、からなる加熱定着方法。
  3. 【請求項3】 透明支持体の少なくとも一方の表面に、
    ポリマー、界面活性剤及びマット剤を含有し、且つ25
    ℃、65%RHにおける表面電気抵抗が1×109 〜1
    ×1013Ωの範囲にある、磁性粉末とバインダー樹脂か
    らなるトナーの加熱定着により画像を形成することがで
    きる受像層が備えられた電子写真用被転写フィルムであ
    って、該受像層は、該定着されるべきトナーのバインダ
    ー樹脂との接触角が、該トナーの定着温度において45
    度以下となるように形成されていることを特徴とする電
    子写真用被転写フィルム。
  4. 【請求項4】 下記の(1)〜(4)の工程: (1)感光体表面を画像様に露光し潜像を形成する工
    程、 (2)該潜像を磁性粉末とバインダー樹脂からなるトナ
    ーを用いて現像して感光体表面に画像を形成する工程、 (3)該画像を、透明支持体の少なくとも一方の表面
    に、ポリマー、界面活性剤及びマット剤を含有し、且つ
    25℃、65%RHにおける表面電気抵抗が1×109
    〜1×1013Ωの範囲にあり、トナーの定着温度におい
    て該トナーのバインダー樹脂との接触角が45度以下と
    なるように形成されている受像層が備えられた電子写真
    用被転写フィルムの該受像層に、転写する工程、及び (4)該トナーの転写画像を、該トナーの定着温度に加
    熱されたヒートロールで押圧することにより定着する工
    程、からなる加熱定着方法。
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