JPH0881654A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JPH0881654A
JPH0881654A JP6244607A JP24460794A JPH0881654A JP H0881654 A JPH0881654 A JP H0881654A JP 6244607 A JP6244607 A JP 6244607A JP 24460794 A JP24460794 A JP 24460794A JP H0881654 A JPH0881654 A JP H0881654A
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Hiromi Ishida
博巳 石田
Masayuki Tsuchiya
真之 土屋
Masataka Ando
正孝 安藤
Kaoru Magoori
薫 馬郡
Akihiko Takano
明彦 高野
Tetsuyuki Utagawa
哲之 歌川
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ポリエステルフィルムの表面基材、粘着剤層お
よび剥離基材を積層してなる電子写真転写用粘着シート
であって、該表面基材上に表面コート層として球径1〜
100μmの球状高分子樹脂を含むコート層を有してお
り、該表面コート層のJIS P 8119で測定したベ
ック試験器による平滑度が20秒以下であるとともに、
該剥離基材がガラス混抄紙からなり、剥離基材が裏面コ
ート層を有しており、該裏面コート層の平滑度が50〜
150秒の範囲にある粘着シート。 【効果】本発明の粘着シートは、表面基材および剥離基
材の材質並びに表面コート層および裏面コート層の平滑
度を適切に選定したものであり、画像形成装置で使用す
る際、従来トラブルの多かった給紙不良および走行不良
の発生をなくすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の画像形
成装置において使用する粘着シートに関する。さらに詳
しくは、本発明は、電子写真方式の画像形成装置(レー
ザービームプリンター、複写機など)により、スーパー
マーケットなどで使用する棚ラベルや荷札ラベルの画像
を容易に作成することができ、かかる画像形成装置で粘
着シートを使用する際、給紙性および走行性に優れ、極
めてトラブルの少ない粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】表面基材、粘着剤層および剥離基材を積
層した粘着シートを用い、表面基材に必要な情報を記入
したのち剥離基材を剥離し、裏面に粘着剤層を有する表
面基材をラベルとして貼付して使用することは、従来よ
り知られている。近年、ラベルの美麗化、耐久化および
ラベル作製の省力化のために、表面基材がプラスチック
フィルムである粘着シートを使用し、電子写真方式の画
像形成装置により表面基材へ画像を形成することが、広
く行われるようになった。画像形成装置において、表面
基材にプラスチックフィルムを用いた粘着シートを使用
する際、画像形成装置の給紙トレイ内で、積層されてい
る粘着シート各々が、隣接する粘着シート間の接触面積
が大きいため、摩擦により重送や斜め送りなどの給紙不
良が発生し、トラブルが多発している。このため、電子
写真方式の画像形成装置内での走行性が良好で、給紙不
良によるトラブルの生じない粘着シートが求められてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、画像形成装
置、特に枚葉タイプの画像形成装置で、表面基材がプラ
スチックフィルムである粘着シートを使用する際、従来
多発していた重送、斜め送り、スリップなどの給紙不良
の発生を防ぎ、かつ走行性を向上させ、トラブルなく使
用しうる粘着シートを提供することを目的としてなされ
たものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、画像形成装
置内で給紙する際に必要な摩擦係数を適切な範囲にコン
トロールするため、粘着シートの表面状態を調節し、画
像形成装置内における粘着シートと給紙部材との摩擦を
減少させることなく、隣接する粘着シート間の摩擦を減
少することにより、その目的を達成し得ることを見いだ
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、ポリエステルフィルムの表面基材、
粘着剤層および剥離基材を積層してなる電子写真転写用
粘着シートであって、該表面基材上に表面コート層とし
て球径1〜100μmの球状高分子樹脂を含むコート層
を有しており、該表面コート層のJIS P 8119で
測定したベック試験器による平滑度が20秒以下である
とともに、該剥離基材がガラス混抄紙からなり、剥離基
材が裏面コート層を有しており、該裏面コート層の平滑
度が50〜150秒の範囲にある粘着シートを提供する
ものである。
【0005】本発明の粘着シートの表面基材としては、
ポリエステルフィルムを使用する。本発明に使用するポ
リエステルフィルムの材質および製膜方法には特に制限
はないが、ポリエチレンテレフタレート樹脂を溶融状態
で押し出したのち、融点以下の適当な温度で縦横同時二
軸延伸または逐次二軸延伸を行うことにより分子と結晶
に配向を与え、さらに緊張のまま適当な温度で熱処理し
て配向を固定したものを、好適に使用することができ
る。ポリエステルフィルムは、ポリオレフィン系フィル
ムやポリ塩化ビニル系フィルムなどに比べ、熱収縮率が
低く、使用する画像形成装置の画像定着方式が熱定着の
場合でも収縮が少なく、粘着シートのカールを生じない
などの点において優れている。また、ポリエステルフィ
ルムがフィルム中に微細な空洞を有するものであっても
よい。本発明の粘着シートの表面基材として用いるポリ
エステルフィルムの厚みは、10〜200μm、好まし
くは25〜110μm、より好ましくは38〜80μm
である。本発明の粘着シートにおいては、ポリエステル
フィルム上に表面コート層として、球状高分子樹脂を含
むコート層を、少なくとも画像形成側の面に設ける。表
面コート層を形成するコート剤は、ポリスチレン系、ポ
リエステル系、アクリル系などの球状高分子樹脂、シリ
カ、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛などのマッ
ト剤、それらを結合させるためのポリエステル系、ポリ
スチレン系、ポリウレタン系、アクリル系などのバイン
ダー樹脂などにより構成されるものである。表面コート
層を設けることにより、画像として定着するトナーの定
着性および印刷適性を向上することができる。さらに、
このコート剤に帯電防止剤を添加することにより、画像
が鮮明になり、トナー飛びなどの画像不良を著しく低減
することができる。本発明の粘着シートにおいて、表面
コート層を形成するコート剤をポリエステルフィルムに
塗布する方法には特に制限はなく、公知の塗布方法を使
用することができ、例えば、ナイフコーター、グラビア
ロールコーター、リバースロールコーター、コンマコー
ター、スクイーズドロールコーター、キスロールコータ
ー、イングレーブドロールコーター、エアナイフコータ
ーなどを使用して塗布することができる。ポリエステル
フィルムへのコート剤の塗布量は、乾燥後の重量とし
て、1〜30g/m2、好ましくは2〜20g/m2、よ
り好ましくは3〜15g/m2である。本発明の粘着シ
ートにおいて、表面基材の表面コート層の平滑度は、球
状高分子樹脂の球径の大きさまたは添加量で調節するこ
とができる。球状高分子樹脂の球径を大きくすることに
より、あるいは、球状高分子樹脂の添加量を多くするこ
とにより、ベック平滑度は20秒以下となる。本発明の
粘着シートにおいて、表面基材の表面コート層の、JI
S P 8119により測定したベック平滑度が、20秒
以下とする。表面コート層の平滑度が20秒を超える
と、隣接する粘着シート間の摩擦係数が大きくなり、画
像形成装置において給紙性および走行性が悪化する。
【0006】本発明の粘着シートに使用する球状高分子
樹脂は、公知の方法によって製造することができる。例
えば、スチレンモノマーを脱イオン水、分散剤、重合開
始剤とともに撹拌機つき重合槽に仕込み、懸濁重合する
ことにより製造することができる。分散剤の量、スチレ
ンモノマーと水の量比、撹拌速度などを適当に選択する
ことにより、得られる球状ポリスチレン樹脂の球径を調
節することができる。球状アクリル系樹脂も、同様にア
クリル系モノマーの懸濁重合により製造することができ
る。本発明の粘着シートに用いる球状高分子樹脂の球径
は、1〜100μm、好ましくは5〜80μm、より好
ましくは10〜30μmである。球状高分子樹脂の球径
が1μm未満であると、平滑度が高くなって画像形成装
置で使用する際、摩擦係数が高くなり、重送などのトラ
ブルが発生しやすくなる。また、球状高分子樹脂の球径
が100μmを超えると、球状高分子樹脂自体が表面コ
ート層より離脱しやすくなり、画像形成装置内の感光体
などへの付着によりプリント後のシートに黒点の発生な
どが起こるおそれが生ずる。本発明の粘着シートにおい
て、表面基材の表面コート層の反対面に積層する粘着剤
層を形成する粘着剤には特に制限はなく、公知の粘着剤
を使用することができ、例えば、アクリル系粘着剤、ゴ
ム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などを使用することが
できるが、特に、粘着剤のはみ出しが少ないアクリル系
粘着剤を好適に使用することができる。粘着剤の塗布方
法には特に制限はなく、粘着剤の溶液を、コンマコータ
ー、リバースコーター、マイヤーバーコーター、ダイコ
ーターなど公知の塗布装置を用いて塗布することができ
る。また、粘着剤は表面基材側に直接塗布することがで
き、あるいは、剥離基材側へ塗布し、表面基材とラミネ
ートすることにより表面基材側へ転写させることができ
る。粘着剤の塗布量は、粘着剤の固形分の重量として5
〜40g/m2、好ましくは10〜30g/m2、より好
ましくは15〜25g/m2である。本発明の粘着シー
トにおいて、剥離基材としては、ガラス繊維を含ませて
抄造したガラス混抄紙を使用する。添加するガラス繊維
の量は、パルプの量に対し0.1〜20重量%。好まし
くは2〜15重量%、より好ましくは3〜10重量%で
ある。添加するガラス繊維の量が、原紙のパルプの量に
対し0.1重量%未満であると、ガラス混抄紙の寸法変
化が大きく、ガラス混抄紙を剥離基材として粘着剤層を
介して表面基材と貼合わせた粘着シートの状態でカール
が大きくなり、画像形成装置内で使用する際、走行トラ
ブルの原因となるおそれがある。添加するガラス繊維の
量が、原紙のパルプの量に対し20重量%を超えると、
粘着シートが硬くなり、画像形成装置内の屈曲部分で走
行中シート詰まりが発生し、走行トラブルとなるおそれ
がある。本発明の粘着シートの剥離基材として使用する
ガラス混抄紙の坪量は、40〜130g/m2、好まし
くは50〜110g/m2、より好ましくは60〜90
g/m2である。
【0007】本発明の粘着シートの剥離基材であるガラ
ス混抄紙には、目止め層を設ける。ガラス混抄紙の剥離
剤を塗布し、粘着剤層と接する片面には、例えば、ポリ
エチレン、ポリビニルアルコール、でんぷん、SBR,
アルキッド、アクリルなどの樹脂を少なくとも一種類以
上使用して目止め層を設けることができるが、特に、ポ
リエチレンおよびポリビニルアルコールを好適に使用す
ることができる。目止め層は、これらの樹脂をあらかじ
めフィルムに加工しておき、剥離基材とラミネートする
ことにより設けることができ、あるいは、これらの樹脂
の溶液またはエマルジョンなどを剥離基材に塗布するこ
とにより設けることができる。この目止め層の厚みは、
5〜40μmである。この目止め層の上に、剥離剤を塗
布する。剥離剤としては、シリコーン系剥離剤、フッ素
剥離剤などを挙げることができるが、シリコーン系剥離
剤を特に好適に使用することができる。また、使用する
剥離剤は、ハーフカットを施した粘着シートの表面基材
の浮きを防ぐために、重剥離タイプであることが好まし
い。剥離剤の塗布量は、剥離剤固形分として、0.1〜
3g/m2、好ましくは0.3〜2g/m2、より好まし
くは0.5〜1.5g/m2である。本発明の粘着シート
の剥離基材であるガラス混抄紙の、もう一方の面には、
アクリル系、ポリスチレン系、エポキシ系、ポリウレタ
ン系などの樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニリデン樹脂
などの少なくとも一種以上を使用して裏面コート層を設
ける。この裏面コート層は、本発明の粘着シートにおい
て、画像形成装置と接する面となるので、画像形成装置
内の加熱部分においても問題を生ずることがないよう、
耐熱性の良好な樹脂を使用して形成する。裏面コート層
には、帯電防止剤やマット剤や滑剤などを添加すること
ができる。帯電防止剤を添加すれば、粘着シートが画像
形成装置内を走行する際の帯電を防ぐために効果があ
る。マット剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、酸化
亜鉛、酸化チタン、クレー、タルク等がある。マット剤
の添加量を増すことで平滑性が下がり、添加量により平
滑性を制御できる。添加量は剥離基材の原紙裏面の平滑
度や使用するマット剤によって異なるが、裏面コート樹
脂100重量部に対して0〜20重量部添加する。剥離
基材の裏面コート層である目止め層の塗布量は、樹脂固
形分として1〜20g/m2、好ましくは3〜15g/
2、より好ましくは5〜10g/m2である。本発明の
粘着シートの裏面コート層の平滑度は、ベック平滑度と
して50〜150秒、好ましくは60〜120秒、より
好ましくは70〜100秒である。裏面コート層のベッ
ク平滑度が50秒未満であると、隣接する粘着シート間
の摩擦係数が大きくなり、画像形成装置において給紙性
が悪化する。裏面コート層のベック平滑度が150秒を
超えると、画像形成装置内の搬送路との摩擦係数が大き
くなり、画像形成装置において走行性が悪化する。本発
明において、粘着シートの裏面コート層の平滑度は、ガ
ラス混抄紙の平滑度を適当に選択すること、マット剤の
添加量を調整すること、あるいは、ガラス混抄紙にスー
パーカレンダーをかけることなどにより、調整すること
が可能である。
【0008】以下、図面により本発明の粘着シートを説
明する。図1は、本発明の粘着シートの部分断面図であ
り、図2は、本発明の粘着シートを画像形成装置におい
て給紙する状態を示す概略図である。図1に示すよう
に、本発明の粘着シートは、球状高分子樹脂1を含む表
面コート層2を設けたポリエステルフィルム3よりなる
表面基材、およびガラス混抄紙4の片面に目止め層5を
設けその上に剥離剤6を塗布し、他方の面に裏面コート
層7を設けた剥離基剤が、粘着剤層8を介して積層され
ている。図2に示すように、画像形成装置において、本
発明の粘着シートは、剥離基材の裏面コート層7と表面
基材の表面コート層2が隣接する状態で給紙トレイ内に
積層状態でセットされ、画像形成装置の給紙部材9が剥
離基材の裏面コート層と接して粘着シートを給紙する。
本発明の粘着シートは、表面基材上の表面コート層の平
滑度を20秒以下とし、かつ、剥離基材の裏面コート層
の平滑度を50〜150秒の範囲とすることにより、隣
接する粘着シート間の静摩擦係数を0.35以下の非常
に低い値にすることに成功した。ここに、静摩擦係数と
は、JIS P 8147にしたがって、水平法により求
めた値である。画像形成装置内の給紙トレイに、粘着シ
ートを積層状態で複数枚セットした後に給紙する際、従
来のプラスチックフィルムを表面基材に用いた粘着シー
トの静摩擦係数は通常0.36以上であり、給紙不良が
多発しているが、粘着シートの両面において平滑度をコ
ントロールすることによりシート間摩擦係数を低下さ
せ、給紙不良をなくすことができる。本発明の粘着シー
トにおいては、表面基材にポリエステルフィルムを使用
し、かつ剥離基材として、寸法安定性を向上させたガラ
ス混抄紙を使用することにより、粘着シートのカール安
定性が優れ、画像形成装置内の走行経路、特に、トナー
定着加熱部分通過後においても、粘着シートのカール変
化が極めて少なく、従来多発していた粘着シートのカー
ル変化による走行トラブルをなくすことができる。
【0009】
【実施例】以下に、実施例をあげて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら
限定されるものではない。 実施例1 5重量%のガラス繊維を含む、坪量85g/m2、平滑
度50秒のガラス混抄紙の片面に、厚み15μmのポリ
エチレンフィルムをラミネートしたのち、その上にシリ
コーン系剥離剤[KS−830C、信越化学工業(株)
製]を、固形分としての塗布量が0.7g/m2となるよ
う塗布を行った。次いでその反対面に、アクリル系樹脂
[ボンロンSX801、三井東圧化学(株)製]100重
量部、帯電防止剤[ケミスタッド6120、三洋化成工
業(株)製]10重量部、シリカ[アエロジル200、日
本アエロジル(株)製]10重量部からなるコート剤を、
固形分としての塗布量が5g/m2となるよう塗布し、
剥離基材を得た。平均球径20μmのポリスチレン球体
25重量部、炭酸カルシウム25重量部、ポリエステル
系樹脂[バイロンMD−1200、東洋紡績(株)製]1
00重量部および帯電防止剤[ケミスタッド6120、
三洋化成工業(株)製]10重量部を混合することにより
表面コート剤を調製した。厚み50μmのポリエステル
フィルム[クリスパー50G1211、東洋紡績(株)
製]に、表面コート剤を塗布し、5g/m2の表面コー
ト層を有する表面基材を得た。次いで、表面基材にアク
リル系粘着剤[BPS−3180−3A、東洋インキ製
造(株)製]をコンマコーターで固形分としての塗布量が
20g/m2になるよう塗布し、上記の剥離基材とラミ
ネートして粘着シートを得た。得られた粘着シートの表
面基材の表面コート層の平滑度は7秒、剥離基材の裏面
コート層の平滑度は50秒であった。 実施例2 剥離基材の裏面コート層のコート剤として、シリカの量
を5重量部としたものを用いた以外は、実施例1と全く
同じ操作を繰り返し、粘着シートを得た。得られた粘着
シートの表面基材の表面コート層の平滑度は7秒、剥離
基材の裏面コート層の平滑度は80秒であった。 実施例3 剥離基材の裏面コート層のコート剤として、シリカを添
加しないものを用いた以外は、実施例1と全く同じ操作
を繰り返し、粘着シートを得た。得られた粘着シートの
表面基材の表面コート層の平滑度は7秒、剥離基材の裏
面コート層の平滑度は120秒であった。 実施例4 剥離基材の原紙であるガラス混抄紙に、先にスーパーカ
レンダーをかけ、ガラス混抄紙の平滑度を100秒とし
た以外は、実施例3と全く同じ操作を繰り返し粘着シー
トを得た。得られた粘着シートの表面基材の表面コート
層の平滑度は7秒、剥離基材の裏面コート層の平滑度は
150秒であった。 実施例5 表面基材に塗布するコート剤の、ポリスチレン球体の平
均球径を80μmとした以外は、実施例2と全く同じ操
作を繰り返し粘着シートを得た。得られた粘着シートの
表面基材の表面コート層の平滑度は2秒、剥離基材の裏
面コート層の平滑度は80秒であった。 実施例6 表面基材に塗布するコート剤の、ポリスチレン球体の平
均球径を40μmとした以外は、実施例2と全く同じ操
作を繰り返し粘着シートを得た。得られた粘着シートの
表面基材の表面コート層の平滑度は4秒、剥離基材の裏
面コート層の平滑度は80秒であった。
【0010】実施例7 表面基材に塗布するコート剤の、ポリスチレン球体の平
均球径を10μmとした以外は、実施例2と全く同じ操
作を繰り返し粘着シートを得た。得られた粘着シートの
表面基材の表面コート層の平滑度は12秒、剥離基材の
裏面コート層の平滑度は80秒であった。 実施例8 表面基材に塗布するコート剤の、ポリスチレン球体の平
均球径を5μmとした以外は、実施例2と全く同じ操作
を繰り返し粘着シートを得た。得られた粘着シートの表
面基材の表面コート層の平滑度は20秒、剥離基材の裏
面コート層の平滑度は80秒であった。 比較例1 表面基材に塗布するコート剤の、ポリスチレン球体の平
均球径を0.7μmとした以外は、実施例2と全く同じ
操作を繰り返し粘着シートを得た。得られた粘着シート
の表面基材の表面コート層の平滑度は50秒、剥離基材
の裏面コート層の平滑度は80秒であった。 比較例2 剥離基材の裏面コート層のコート剤として、実施例1と
同じアクリル系樹脂、帯電防止剤、シリカおよび溶剤か
らなるが、シリカの量を実施例1の2倍量にし、アクリ
ル系樹脂100重量部、帯電防止剤10重量部、シリカ
20重量部の混合物を用いた以外は、実施例1と全く同
じ操作を繰り返し粘着シートを得た。得られた粘着シー
トの表面基材の表面コート層の平滑度は7秒、剥離基材
の裏面コート層の平滑度は20秒であった。 比較例3 剥離基材の原紙であるガラス混抄紙に先にスーパーカレ
ンダーをかけ、ガラス混抄紙の平滑度を100秒にし、
さらに裏面コート層のコート剤を実施例3と同じくシリ
カを含まないコート剤として、コート剤の固形分の塗布
量を2倍の10g/m2とした以外は、実施例3と全く
同じ操作を繰り返し粘着シートを得た。得られた粘着シ
ートの表面基材の表面コート層の平滑度は7秒、剥離基
材の裏面コート層の平滑度は180秒であった。実施例
1〜8および比較例1〜3で得られた粘着シートを、A
4サイズにカットしたのち、各1,000枚を富士ゼロ
ックス(株)製レーザービームプリンターFX4660L
PSにて走行テストを行った。テストの評価は、給紙性
および走行性の2項目について行い、下記判定基準にし
たがって評価し、結果を第1表に示した。 給紙性および走行性 ◎:トラブル回数0回 ○:トラブル回数1〜2回 ×:トラブル回数3回以上 さらに、使用の際に隣接するシート間、すなわち、表面
基材の表面コート層および剥離基材の裏面コート層の間
の摩擦係数(水平法)を、JIS P 8147にしたが
って測定した。JIS P 8119(ベック平滑度試験
器)にしたがって測定した平滑度とともに、併せて第1
表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】表面コート層の平滑度が20秒以下であ
り、裏面コート層の平滑度が50〜150秒である本発
明の粘着シートは、隣接するシート間の摩擦係数が低
く、プリンター走行テストにおいても良好な結果を示し
ている。特に、表面コート層の平滑度が7秒で、裏面コ
ート層の平滑度が80秒および120秒である実施例2
および3の粘着シート並びに表面コート層の平滑度が2
秒および4秒で、裏面コート層の平滑度が80秒である
実施例5および6の粘着シートは、給紙性および走行性
ともに特に優れている。これに対して、表面コート層の
平滑度が50秒である比較例1の粘着シートは、給紙
性、走行性ともに不良であり、裏面コート層の平滑度が
20秒である比較例2の粘着シートは、給紙性が悪く、
裏面コート層の平滑度が180秒である比較例3の粘着
シートは、走行性が悪い。
【0014】
【発明の効果】本発明の粘着シートは、表面基材および
剥離基材の材質並びに表面コート層および裏面コート層
の平滑度を適切に選定したものであり、画像形成装置で
使用する際、従来トラブルの多かった給紙不良および走
行不良の発生をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の粘着シートの部分断面図であ
る。
【図2】図2は、本発明の粘着シートを画像形成装置に
おいて給紙の状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 球状高分子樹脂 2 表面コート層 3 ポリエステルフィルム 4 ガラス混抄紙 5 目止め層 6 剥離剤 7 裏面コート層 8 粘着剤層 9 画像形成装置の給紙部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 正孝 埼玉県熊谷市大字村岡679−1 村岡第1 アパート306号 (72)発明者 馬郡 薫 埼玉県熊谷市大字村岡679−1 村岡第2 アパート102号 (72)発明者 高野 明彦 埼玉県浦和市辻7−7−3 リンテック浦 和第3寮208号 (72)発明者 歌川 哲之 埼玉県川口市芝5207 大門ハイツ2−101 号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルフィルムの表面基材、粘着剤
    層および剥離基材を積層してなる電子写真転写用粘着シ
    ートであって、該表面基材上に表面コート層として球径
    1〜100μmの球状高分子樹脂を含むコート層を有し
    ており、該表面コート層のJIS P 8119で測定し
    たベック試験器による平滑度が20秒以下であるととも
    に、該剥離基材がガラス混抄紙からなり、剥離基材が裏
    面コート層を有しており、該裏面コート層の平滑度が5
    0〜150秒の範囲にある粘着シート。
JP24460794A 1994-09-13 1994-09-13 粘着シート Expired - Fee Related JP3477257B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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