JPH06332222A - 電子写真用受像体 - Google Patents
電子写真用受像体Info
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- JPH06332222A JPH06332222A JP13994193A JP13994193A JPH06332222A JP H06332222 A JPH06332222 A JP H06332222A JP 13994193 A JP13994193 A JP 13994193A JP 13994193 A JP13994193 A JP 13994193A JP H06332222 A JPH06332222 A JP H06332222A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の受像体はラベル体とこれと剥離自在
に仮着したセパレーターとからなり、前記ラベル体は表
面にトナー附着樹脂層を有し、裏面に粘着層を有する合
成樹脂フィルムからなり、前記セパレーターは表面に離
型層を有し、裏面にカール防止層を有する合成樹脂フィ
ルムからなり、トナー附着樹脂層およびカール防止層の
表面抵抗がいずれも106〜1013Ω/□であり、トナ
ー附着樹脂層およびカール防止層の厚さが各々ラベル体
厚さ及びセパレーター厚さ全体の1〜30%であること
を特徴とする電子写真用受像体である。 【効果】 本発明の電子写真用受像体は高温の定着ロー
ルを用いた高速印刷装置に使用しても、変形やカールが
生じないで安定に走行し、印刷後のカール量も極めて少
ない。特にトナーの静電転写によるタックシートとして
適する。
に仮着したセパレーターとからなり、前記ラベル体は表
面にトナー附着樹脂層を有し、裏面に粘着層を有する合
成樹脂フィルムからなり、前記セパレーターは表面に離
型層を有し、裏面にカール防止層を有する合成樹脂フィ
ルムからなり、トナー附着樹脂層およびカール防止層の
表面抵抗がいずれも106〜1013Ω/□であり、トナ
ー附着樹脂層およびカール防止層の厚さが各々ラベル体
厚さ及びセパレーター厚さ全体の1〜30%であること
を特徴とする電子写真用受像体である。 【効果】 本発明の電子写真用受像体は高温の定着ロー
ルを用いた高速印刷装置に使用しても、変形やカールが
生じないで安定に走行し、印刷後のカール量も極めて少
ない。特にトナーの静電転写によるタックシートとして
適する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトナーによる静電転写法
を用いた印刷装置に使用する受像体に関する。本発明の
受像体は、耐熱性が優れており高速機種、低速機種のい
ずれによっても印刷することができる。
を用いた印刷装置に使用する受像体に関する。本発明の
受像体は、耐熱性が優れており高速機種、低速機種のい
ずれによっても印刷することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、トナーの静電転写による印刷装置
には、従来より用いられているPPC(Plain Paper Cop
y)のほか、電子写真方式やレーザービーム方式などの各
種装置がある。これらの装置に用いられる記録紙として
は、OHP用を含む汎用紙やタックシートなどが挙げら
れる。タックシートには一般シール用、プライスラベル
用、計量ラベル用、バーコードラベル用等がある。
には、従来より用いられているPPC(Plain Paper Cop
y)のほか、電子写真方式やレーザービーム方式などの各
種装置がある。これらの装置に用いられる記録紙として
は、OHP用を含む汎用紙やタックシートなどが挙げら
れる。タックシートには一般シール用、プライスラベル
用、計量ラベル用、バーコードラベル用等がある。
【0003】タックシートの一般的な層構成としては、
ラベル側のフィルムにトナーの密着性を上げるためトナ
ー附着樹脂層を設けたり、表面の導電性を高くして静電
気による帯電を少なくし、より安定な走行性を得るなど
の工夫がなされている。
ラベル側のフィルムにトナーの密着性を上げるためトナ
ー附着樹脂層を設けたり、表面の導電性を高くして静電
気による帯電を少なくし、より安定な走行性を得るなど
の工夫がなされている。
【0004】これらのラベル及びセパレーターの基材と
しては、従来主にコート紙が用いられている。しかしな
がら、品物などの管理バーコードラベル紙では品物が変
わると、バーコードも変える必要があり、その際に引き
剥す過程でバーコードが破れる恐れがあり実用的でな
い。また、多湿地域では水分による変形も多く、合成紙
の基材が好ましい。このような合成紙基材としては、主
にポリプロピレンが単独で、あるいは積層して使用され
る。これら合成紙は再利用による破損の恐れは少ない
が、定着ロールの熱(140〜150℃)により著しいカ
ールが発生する。
しては、従来主にコート紙が用いられている。しかしな
がら、品物などの管理バーコードラベル紙では品物が変
わると、バーコードも変える必要があり、その際に引き
剥す過程でバーコードが破れる恐れがあり実用的でな
い。また、多湿地域では水分による変形も多く、合成紙
の基材が好ましい。このような合成紙基材としては、主
にポリプロピレンが単独で、あるいは積層して使用され
る。これら合成紙は再利用による破損の恐れは少ない
が、定着ロールの熱(140〜150℃)により著しいカ
ールが発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
印刷速度はますます高速化し、さらに高い定着温度が必
要となり、熱的に安定な耐熱フィルムの使用が検討され
ている。このような基材(ベースフィルム)を用いたラ
ベル受像体では通常の定着ロール温度(130〜150
℃)では変形およびカールは認められないが、さらに高
温の定着ロール(例えば200℃)ではラベル側および
セパレーター側の熱収縮が異なり、著しいカールや変形
が生ずる。
印刷速度はますます高速化し、さらに高い定着温度が必
要となり、熱的に安定な耐熱フィルムの使用が検討され
ている。このような基材(ベースフィルム)を用いたラ
ベル受像体では通常の定着ロール温度(130〜150
℃)では変形およびカールは認められないが、さらに高
温の定着ロール(例えば200℃)ではラベル側および
セパレーター側の熱収縮が異なり、著しいカールや変形
が生ずる。
【0006】このような問題を解決するため、ラベル側
およびセパレーター側のフィルム基材として同一の合成
樹脂フィルムを使用することが提案されている(実願昭
61−117334号参照)。しかしながら、このよう
な方法を用いてもラベル体およびセパレーターの層構成
によっては依然カールが発生したり、トナー附着樹脂層
が脱落することがある。
およびセパレーター側のフィルム基材として同一の合成
樹脂フィルムを使用することが提案されている(実願昭
61−117334号参照)。しかしながら、このよう
な方法を用いてもラベル体およびセパレーターの層構成
によっては依然カールが発生したり、トナー附着樹脂層
が脱落することがある。
【0007】本発明の目的は、高温(200℃程度)の定
着ロールを用いた高速印刷装置を使用した場合であって
も、変形やカールが発生せずトナーの静電転写によるタ
ックシートとして適する電子写真用受像体を提供するこ
とにある。
着ロールを用いた高速印刷装置を使用した場合であって
も、変形やカールが発生せずトナーの静電転写によるタ
ックシートとして適する電子写真用受像体を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記問題を
解決すべく鋭意検討した結果、基材(ラベル体及びセパ
レーター)上のトナー附着樹脂及びカール防止層の厚さ
を規制することによりカールが低減し、より安定な走行
性を示す受像体が得られるとの知見を得て本発明を完成
した。
解決すべく鋭意検討した結果、基材(ラベル体及びセパ
レーター)上のトナー附着樹脂及びカール防止層の厚さ
を規制することによりカールが低減し、より安定な走行
性を示す受像体が得られるとの知見を得て本発明を完成
した。
【0009】本発明はラベル体とこれと剥離自在に仮着
したセパレーターとからなる受像体であって、前記ラベ
ル体は表面にトナー附着樹脂層を有し、裏面に粘着層を
有する合成樹脂フィルムからなり、前記セパレーターは
表面に離型層を有し、裏面にカール防止層を有する合成
樹脂フィルムからなり、トナー附着樹脂層およびカール
防止層の表面抵抗がいずれも106〜1013Ω/□であ
り、トナー附着樹脂層およびカール防止層の厚さが各々
ラベル体厚さ及びセパレーター厚さ全体の1〜30%で
あることを特徴とする電子写真用受像体を提供するもの
である。
したセパレーターとからなる受像体であって、前記ラベ
ル体は表面にトナー附着樹脂層を有し、裏面に粘着層を
有する合成樹脂フィルムからなり、前記セパレーターは
表面に離型層を有し、裏面にカール防止層を有する合成
樹脂フィルムからなり、トナー附着樹脂層およびカール
防止層の表面抵抗がいずれも106〜1013Ω/□であ
り、トナー附着樹脂層およびカール防止層の厚さが各々
ラベル体厚さ及びセパレーター厚さ全体の1〜30%で
あることを特徴とする電子写真用受像体を提供するもの
である。
【0010】基材フィルム上のトナー附着樹脂及びカー
ル防止層(マット層)の膜厚のどちらか一方が厚すぎた
り、あるいは薄すぎたりするとカールが発生する。特に
ラベル体側のトナー附着樹脂層の膜厚が厚すぎると、セ
パレーターよりラベルを剥がして他の場所に貼る場合に
著しいカールが生じ使用できない。また、これらの層が
極端に厚いとトナー附着樹脂層あるいはカール防止層自
身の脱落が生じることがある。
ル防止層(マット層)の膜厚のどちらか一方が厚すぎた
り、あるいは薄すぎたりするとカールが発生する。特に
ラベル体側のトナー附着樹脂層の膜厚が厚すぎると、セ
パレーターよりラベルを剥がして他の場所に貼る場合に
著しいカールが生じ使用できない。また、これらの層が
極端に厚いとトナー附着樹脂層あるいはカール防止層自
身の脱落が生じることがある。
【0011】図1は本発明の受像体の一具体例を示す断
面図である。図1において、本発明の受像体1はラベル
体10とセパレーター11からなる。ラベル体10のラ
ベル基材2の表面上にはトナー附着樹脂層3が設けら
れ、さらにその上に帯電防止処理層4が設けられる。ま
た、ラベル基材2の裏面には粘着層9が設けられセパレ
ーターと仮着される。一方、セパレーター11のセパレ
ーター基材5の表面には離型層6が設けられる。また、
セパレーター基材5の背面側にはカール防止層7が設け
られ、さらにその上に帯電防止処理層8が設けられる。
面図である。図1において、本発明の受像体1はラベル
体10とセパレーター11からなる。ラベル体10のラ
ベル基材2の表面上にはトナー附着樹脂層3が設けら
れ、さらにその上に帯電防止処理層4が設けられる。ま
た、ラベル基材2の裏面には粘着層9が設けられセパレ
ーターと仮着される。一方、セパレーター11のセパレ
ーター基材5の表面には離型層6が設けられる。また、
セパレーター基材5の背面側にはカール防止層7が設け
られ、さらにその上に帯電防止処理層8が設けられる。
【0012】ラベル体およびセパレーターの基材2およ
び基材5は、いずれもポリエステルフィルム、ポリイミ
ドフィルム、ポリカーボネートフィルム、セルロースフ
ィルム、ポリアミドフィルムなど、100℃以上の耐熱
温度を有するフィルムが用いられる。このような基材の
使用により定着ロールからの熱による著しい変形、定着
ロールへの熱融着がなく安定に画像が得られる。これら
基材の厚さは通常20〜150μmであるのが好まし
い。基材は白色度の向上のため炭酸カルシウム、酸化チ
タン粉末、シリカ等を含有したものが好ましい。また、
合成樹脂フィルム自身にボイドを含むフィルムであって
もよい。
び基材5は、いずれもポリエステルフィルム、ポリイミ
ドフィルム、ポリカーボネートフィルム、セルロースフ
ィルム、ポリアミドフィルムなど、100℃以上の耐熱
温度を有するフィルムが用いられる。このような基材の
使用により定着ロールからの熱による著しい変形、定着
ロールへの熱融着がなく安定に画像が得られる。これら
基材の厚さは通常20〜150μmであるのが好まし
い。基材は白色度の向上のため炭酸カルシウム、酸化チ
タン粉末、シリカ等を含有したものが好ましい。また、
合成樹脂フィルム自身にボイドを含むフィルムであって
もよい。
【0013】ラベル体の印字に用いられるトナーとして
は、通常エポキシ樹脂、ポリスチレン、メタクリル酸樹
脂、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニルなどがあり、これらにカーボンブラックな
どを配合したものが多い。ラベル基材2の上にはこれら
トナーと密着性のよいトナー附着樹脂層3が設けられ
る。一方、セパレーター基材5の背面には、カール防止
のためカール防止層7が設けられる。これらトナー附着
処理層3およびカール防止層7としては、従来公知のア
ルコール系、ケトン系、塩素化炭化水素類などの1種ま
たは2種以上を混合した有機溶剤に可溶の樹脂が用いら
れる。このような樹脂としては、例えばポリオレフィン
系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂などの樹脂
が挙げられる。
は、通常エポキシ樹脂、ポリスチレン、メタクリル酸樹
脂、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニルなどがあり、これらにカーボンブラックな
どを配合したものが多い。ラベル基材2の上にはこれら
トナーと密着性のよいトナー附着樹脂層3が設けられ
る。一方、セパレーター基材5の背面には、カール防止
のためカール防止層7が設けられる。これらトナー附着
処理層3およびカール防止層7としては、従来公知のア
ルコール系、ケトン系、塩素化炭化水素類などの1種ま
たは2種以上を混合した有機溶剤に可溶の樹脂が用いら
れる。このような樹脂としては、例えばポリオレフィン
系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂などの樹脂
が挙げられる。
【0014】本発明のラベル体及びセパレーター上のト
ナー附着樹脂層及びカール防止層が同じ組成、あるいは
膜厚であるとより一層の効果が得られる。
ナー附着樹脂層及びカール防止層が同じ組成、あるいは
膜厚であるとより一層の効果が得られる。
【0015】また、高温保存時のブロッキング防止、あ
るいは重走を防止して安定した走行性を確保するため、
トナー附着処理層およびカール防止層にはマット処理を
行なってもよい。マット処理は種々の方法により行うこ
とができるが、一般的には粉体を添加するのが好まし
い。このような粉体としては粒子径0.1〜10μmの
シリカ、炭酸カルシウム等が好ましい。これらを樹脂中
0.1〜30重量%配合するのが好ましい。また、トナ
ー附着処理層やカール防止層の下塗層としてマット層を
独立して設けてもよい。
るいは重走を防止して安定した走行性を確保するため、
トナー附着処理層およびカール防止層にはマット処理を
行なってもよい。マット処理は種々の方法により行うこ
とができるが、一般的には粉体を添加するのが好まし
い。このような粉体としては粒子径0.1〜10μmの
シリカ、炭酸カルシウム等が好ましい。これらを樹脂中
0.1〜30重量%配合するのが好ましい。また、トナ
ー附着処理層やカール防止層の下塗層としてマット層を
独立して設けてもよい。
【0016】トナー附着樹脂層およびカール防止層の厚
さはマット処理を行わない場合、ラベル体厚さ、セパレ
ーター厚さ各々の1〜30%であるのが好ましい。一
方、マット処理を行う場合は、マット処理に用いる微粒
子の粒径以上でかつラベル体またはセパレーターの厚さ
に対して30%以内とするのが好ましい。
さはマット処理を行わない場合、ラベル体厚さ、セパレ
ーター厚さ各々の1〜30%であるのが好ましい。一
方、マット処理を行う場合は、マット処理に用いる微粒
子の粒径以上でかつラベル体またはセパレーターの厚さ
に対して30%以内とするのが好ましい。
【0017】マット処理を行った層がこれより厚いと、
定着ロール時の熱によりマット層自身が収縮し、カール
が発生しやすくなりマット層自身の脱落が発生すること
もある。一方、これより薄いと本来の特性が得られな
い。特に、ラベル体の場合は、マット処理を行った層の
厚さがこの範囲をはずれるとトナーの附着性が低下した
り、受像体からラベル体を剥離したときに著しいカール
が発生して、使用不可能となる。また、セパレーターの
場合は搬送性が悪くなる。
定着ロール時の熱によりマット層自身が収縮し、カール
が発生しやすくなりマット層自身の脱落が発生すること
もある。一方、これより薄いと本来の特性が得られな
い。特に、ラベル体の場合は、マット処理を行った層の
厚さがこの範囲をはずれるとトナーの附着性が低下した
り、受像体からラベル体を剥離したときに著しいカール
が発生して、使用不可能となる。また、セパレーターの
場合は搬送性が悪くなる。
【0018】ラベル体およびセパレーターの各々の表面
固有抵抗値は、1×108〜1×1013Ω/□に調整し
帯電防止をはかる。両表面の固有抵抗値は同一でもよ
く、また異なった値に設定してもよい。表面固有抵抗値
がこれより小さいとトナーの附着性が低下し、一方これ
より大きいと装置内での走行性が悪くなる。このような
抵抗値の調整はトナー附着樹脂層への帯電防止剤の配合
によってもよく、また外部に独立の層を設けてもよい。
固有抵抗値は、1×108〜1×1013Ω/□に調整し
帯電防止をはかる。両表面の固有抵抗値は同一でもよ
く、また異なった値に設定してもよい。表面固有抵抗値
がこれより小さいとトナーの附着性が低下し、一方これ
より大きいと装置内での走行性が悪くなる。このような
抵抗値の調整はトナー附着樹脂層への帯電防止剤の配合
によってもよく、また外部に独立の層を設けてもよい。
【0019】また、ラベル体の基材の背面には粘着層を
設ける。この粘着層としては、一般にアクリル系、ゴム
系など定着ロールの圧力で糊はみ出しのないものが好ま
しい。この接着力はセパレーターより剥し易く、かつ搬
送時にラベル体とセパレーターが剥がれない程度である
ことが好ましい。
設ける。この粘着層としては、一般にアクリル系、ゴム
系など定着ロールの圧力で糊はみ出しのないものが好ま
しい。この接着力はセパレーターより剥し易く、かつ搬
送時にラベル体とセパレーターが剥がれない程度である
ことが好ましい。
【0020】一方、セパレーター基材はラベル体との剥
離を容易にするためシリコーン処理などの離型層を設け
る。離形処理はシリコーン樹脂のほか、UV硬化、EB
硬化等を用いてもよく、塗布厚は0.05〜1μmが好
ましい。
離を容易にするためシリコーン処理などの離型層を設け
る。離形処理はシリコーン樹脂のほか、UV硬化、EB
硬化等を用いてもよく、塗布厚は0.05〜1μmが好
ましい。
【0021】
【実施例】つぎに本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。
明する。
【0022】[実施例1]ラベル体の基材として、発泡
白ポリエステル(PET)フィルム(G1919、東洋紡
績(株)製、厚さ50μm)を用いた。この表面側にトナ
ー附着樹脂層として、ポリエステル樹脂バイロン29S
S(東洋紡績(株)製)の溶液を塗布した。トナー附着樹
脂はトルエン/MEK/(80/20)溶液にて20%
まで希釈しワイヤーバー#10にて乾燥膜厚を1μmと
なるように塗布した後100℃にて3分間乾燥した。
白ポリエステル(PET)フィルム(G1919、東洋紡
績(株)製、厚さ50μm)を用いた。この表面側にトナ
ー附着樹脂層として、ポリエステル樹脂バイロン29S
S(東洋紡績(株)製)の溶液を塗布した。トナー附着樹
脂はトルエン/MEK/(80/20)溶液にて20%
まで希釈しワイヤーバー#10にて乾燥膜厚を1μmと
なるように塗布した後100℃にて3分間乾燥した。
【0023】さらにこのトナー附着樹脂層上に帯電防止
処理層を設けた。帯電防止処理層は帯電防止剤(エレク
トロストリッパーQN、花王(株)製)をエタノールにて
希釈し(2%溶液)、乾燥膜厚が約0.1μmになるよう
にワイヤーバー#5にて塗布した後、100℃にて1分
間乾燥して形成した。得られたラベル体のラベル側の表
面抵抗を HirestaIP−HT260(三菱油化(株)製)を
用いて測定したところ2.35×1012Ω/□であっ
た。
処理層を設けた。帯電防止処理層は帯電防止剤(エレク
トロストリッパーQN、花王(株)製)をエタノールにて
希釈し(2%溶液)、乾燥膜厚が約0.1μmになるよう
にワイヤーバー#5にて塗布した後、100℃にて1分
間乾燥して形成した。得られたラベル体のラベル側の表
面抵抗を HirestaIP−HT260(三菱油化(株)製)を
用いて測定したところ2.35×1012Ω/□であっ
た。
【0024】一方、セパレーターの基材として白PET
(E−20、東レ(株)製、フィルム厚75μm)を使用し
た。この基材の表面上に離型層としてシリコーン樹脂を
塗布した。シリコーン樹脂はヘキサンにて2%溶液に希
釈し、これをワイヤーバー#5にて乾燥膜厚が約0.1
μmとなるように表面に塗布し、100℃にて10秒間
乾燥した。
(E−20、東レ(株)製、フィルム厚75μm)を使用し
た。この基材の表面上に離型層としてシリコーン樹脂を
塗布した。シリコーン樹脂はヘキサンにて2%溶液に希
釈し、これをワイヤーバー#5にて乾燥膜厚が約0.1
μmとなるように表面に塗布し、100℃にて10秒間
乾燥した。
【0025】背面側にはカール防止層として、ポリエス
テル樹脂バイロン29SS(東洋紡績(株)製)をトルエ
ン/MEK(80/20)溶液にて20%まで希釈し、
ワイヤーバー♯10にて乾燥膜厚を10μmとなるよう
に塗布した後、100℃にて3分間乾燥して形成した。
テル樹脂バイロン29SS(東洋紡績(株)製)をトルエ
ン/MEK(80/20)溶液にて20%まで希釈し、
ワイヤーバー♯10にて乾燥膜厚を10μmとなるよう
に塗布した後、100℃にて3分間乾燥して形成した。
【0026】ついでこのカール防止層の上に帯電防止剤
(エレクトロストリッパーQN、花王(株))をエタノール
にて2%溶液に希釈し、乾燥膜厚が約0.1μmになる
ようにワイヤーバー#5にて塗工し、100℃にて1分
間乾燥して帯電防止層を設けた。得られたセパレーター
の背面側の表面抵抗を前記と同様に測定したところ3.
12×1012Ω/□であった。
(エレクトロストリッパーQN、花王(株))をエタノール
にて2%溶液に希釈し、乾燥膜厚が約0.1μmになる
ようにワイヤーバー#5にて塗工し、100℃にて1分
間乾燥して帯電防止層を設けた。得られたセパレーター
の背面側の表面抵抗を前記と同様に測定したところ3.
12×1012Ω/□であった。
【0027】ついでラベル体裏面に接着剤を塗布して粘
着層を設けセパレーターと仮着した。接着剤はアクリル
系の接着剤をトルエンにて15%溶液に希釈し、得られ
た溶液をアプリケーター(目盛り6)にて乾燥膜厚が10
μmとなるように塗工した。なお、乾燥は100℃にて
3分間行った。このラベル体上にセパレーターの離型層
を接触するようにハンドローラにて接着し、210mm
幅×297mm長さに切断して図1に示す受像体を得
た。
着層を設けセパレーターと仮着した。接着剤はアクリル
系の接着剤をトルエンにて15%溶液に希釈し、得られ
た溶液をアプリケーター(目盛り6)にて乾燥膜厚が10
μmとなるように塗工した。なお、乾燥は100℃にて
3分間行った。このラベル体上にセパレーターの離型層
を接触するようにハンドローラにて接着し、210mm
幅×297mm長さに切断して図1に示す受像体を得
た。
【0028】この受像体に4530LPS(富士XER
OX社製)のテストモードを用いて印刷を行い走行テス
トを行なった。印刷前の受像体のカール量および印刷後
のカール量は次の方法で測定した。また、得られた印刷
物を縦方向及び横方向にいずれも50mm×50mmの
正方形に切り取りラベル体をセパレーターより剥離し、
そのときのラベル体のカール量を測定した。この時の剥
離力をJIS規格Z2037の粘着テープ、粘着シート
の試験方法で測定したところ257g/cmであった。
これらの結果を表1に示す。
OX社製)のテストモードを用いて印刷を行い走行テス
トを行なった。印刷前の受像体のカール量および印刷後
のカール量は次の方法で測定した。また、得られた印刷
物を縦方向及び横方向にいずれも50mm×50mmの
正方形に切り取りラベル体をセパレーターより剥離し、
そのときのラベル体のカール量を測定した。この時の剥
離力をJIS規格Z2037の粘着テープ、粘着シート
の試験方法で測定したところ257g/cmであった。
これらの結果を表1に示す。
【0029】印刷前の受像体のカール:210mm幅×
297mm長さの寸法の受像体22を図2または図3の
ように水平な板の上21にラベル体を上にして載せ、カ
ールの度合いを示すhあるいはh’の最高値を測定し
た。
297mm長さの寸法の受像体22を図2または図3の
ように水平な板の上21にラベル体を上にして載せ、カ
ールの度合いを示すhあるいはh’の最高値を測定し
た。
【0030】印刷後の受像体のカール:210mm幅×
297mm長さの寸法の受像体に、熱定着温度が200
℃前後のローラーを有する装置を用いて印刷した。つい
で、図4に示すように水平な板21の上に受像体23の
印刷面を上にして載せ、カールの度合いを示すh”の最
高値を測定した。
297mm長さの寸法の受像体に、熱定着温度が200
℃前後のローラーを有する装置を用いて印刷した。つい
で、図4に示すように水平な板21の上に受像体23の
印刷面を上にして載せ、カールの度合いを示すh”の最
高値を測定した。
【0031】印刷後の剥離したラベル体のカール量:3
0mm×30mmに切り取ったラベル体24を図5(a)
に示すように、水平な板21の上に印刷面を下にして載
せ、カールの度合いを示す高さh3の最高値を測定し
た。しかしながら図5(b)のようにラベル体25のカー
ル量が大きくなり測定できない場合はNGとする。
0mm×30mmに切り取ったラベル体24を図5(a)
に示すように、水平な板21の上に印刷面を下にして載
せ、カールの度合いを示す高さh3の最高値を測定し
た。しかしながら図5(b)のようにラベル体25のカー
ル量が大きくなり測定できない場合はNGとする。
【0032】[実施例2]トナー附着樹脂層およびカー
ル防止層の材料を変更した以外は実施例1と同様にして
受像体を製造した。ラベル体のトナー附着樹脂層の溶液
として、ポリエステル樹脂バイロン29SS(東洋紡績
(株)製)をトルエン/MEK(8020)溶液にて20%
溶液とした。この溶液に炭酸カルシウム(粒径3.6μ
m)を樹脂100重量部に対して10重量部添加した。
この溶液を乾燥膜厚が5μmとなるように塗布した。乾
燥は100℃にて3分間行った。
ル防止層の材料を変更した以外は実施例1と同様にして
受像体を製造した。ラベル体のトナー附着樹脂層の溶液
として、ポリエステル樹脂バイロン29SS(東洋紡績
(株)製)をトルエン/MEK(8020)溶液にて20%
溶液とした。この溶液に炭酸カルシウム(粒径3.6μ
m)を樹脂100重量部に対して10重量部添加した。
この溶液を乾燥膜厚が5μmとなるように塗布した。乾
燥は100℃にて3分間行った。
【0033】また、セパレーターの裏面側にも前記トナ
ー附着樹脂層の溶液と同組成の溶液を乾燥膜厚が5μm
となるように塗布しカール防止層を形成した。乾燥は1
00℃にて3分間行った。得られた受像体を実施例1と
同様にして印刷およびカール測定を行なった。結果を表
1に示す。
ー附着樹脂層の溶液と同組成の溶液を乾燥膜厚が5μm
となるように塗布しカール防止層を形成した。乾燥は1
00℃にて3分間行った。得られた受像体を実施例1と
同様にして印刷およびカール測定を行なった。結果を表
1に示す。
【0034】[比較例1]ラベル体のトナー附着樹脂層
の乾燥膜厚を25μmとし、セパレーターのカール防止
層の乾燥膜厚を3.6μmとした以外は実施例2と同様
にして受像体を製造した。得られた受像体を実施例2と
同様にして印刷およびカール測定を行なった。結果を表
1に示す。
の乾燥膜厚を25μmとし、セパレーターのカール防止
層の乾燥膜厚を3.6μmとした以外は実施例2と同様
にして受像体を製造した。得られた受像体を実施例2と
同様にして印刷およびカール測定を行なった。結果を表
1に示す。
【0035】[比較例2]ラベル体のトナー附着樹脂層
の乾燥膜厚を3.6μmとし、セパレーターのカール防
止層の乾燥膜厚を35μmとした以外は実施例2と同様
にして受像体を製造した。得られた受像体を実施例2と
同様にして印刷およびカール測定を行なった。結果を表
1に示す。
の乾燥膜厚を3.6μmとし、セパレーターのカール防
止層の乾燥膜厚を35μmとした以外は実施例2と同様
にして受像体を製造した。得られた受像体を実施例2と
同様にして印刷およびカール測定を行なった。結果を表
1に示す。
【0036】 [表1] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 印刷前カール量 印刷後カール量 剥離ラベル体のカール量 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 8.6 9.7 2.3 〃 2 9.8 10.3 2.8 ──────────────────────────────────── 比較例1 12.3 30.5 NG 〃 2 13.5 28.3 2.6 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0037】
【発明の効果】本発明の電子写真用受像体は高温の定着
ロールを用いた高速印刷装置に使用しても、変形やカー
ルが生じないで安定に走行し、印刷後のカール量も極め
て少ない。特にトナーの静電転写によるタックシートと
して適する。
ロールを用いた高速印刷装置に使用しても、変形やカー
ルが生じないで安定に走行し、印刷後のカール量も極め
て少ない。特にトナーの静電転写によるタックシートと
して適する。
【図1】本発明受像体の模式的断面図である。
【図2】印刷前の受像体のカール量を測定する方法を示
す説明図である。
す説明図である。
【図3】印刷前の受像体のカール量を測定する方法を示
す説明図である。
す説明図である。
【図4】印刷後の受像体のカール量を測定する方法を示
す説明図である。
す説明図である。
【図5】印刷後の剥離したラベル体のカール量を測定す
る方法を示す説明図である。
る方法を示す説明図である。
1 受像体 2 ラベル基材 3 トナー附着樹脂層 4 帯電防止処理層 5 セパレーター基材 6 離型層 7 カール防止層 8 帯電防止処理層 9 粘着層 10 ラベル体 11 セパレーター 21 板 22 印刷前の受像体 23 印刷後の受像体 24 ラベル体
Claims (5)
- 【請求項1】 ラベル体とこれと剥離自在に仮着したセ
パレーターとからなる受像体であって、前記ラベル体は
表面にトナー附着樹脂層を有し、裏面に粘着層を有する
合成樹脂フィルムからなり、前記セパレーターは表面に
離型層を有し、裏面にカール防止層を有する合成樹脂フ
ィルムからなり、トナー附着樹脂層およびカール防止層
の表面抵抗がいずれも106〜1013Ω/□であり、ト
ナー附着樹脂層およびカール防止層の厚さが各々ラベル
体厚さ及びセパレーター厚さ全体の1〜30%であるこ
とを特徴とする電子写真用受像体。 - 【請求項2】 ラベル体のトナー附着樹脂層が微粒子を
含み、その厚みが微粒子の粒径以上で、かつラベル体の
厚さ全体の30%以内である請求項1記載の受像体。 - 【請求項3】 セパレーターのカール防止層が微粒子を
含み、その厚みが微粒子以上で、かつセパレーターの厚
さ全体の30%以内である請求項1または2記載の受像
体。 - 【請求項4】 トナー附着樹脂層および/またはカール
防止層が帯電防止剤を含む請求項1〜3のいずれかに記
載の電子写真用受像体。 - 【請求項5】 トナー附着樹脂層および/またはカール
防止層のさらに上に帯電防止層が設けられた請求項1〜
3のいずれかに記載の電子写真用受像体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13994193A JPH06332222A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 電子写真用受像体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13994193A JPH06332222A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 電子写真用受像体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06332222A true JPH06332222A (ja) | 1994-12-02 |
Family
ID=15257244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13994193A Pending JPH06332222A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 電子写真用受像体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06332222A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10211671A1 (de) * | 2002-03-15 | 2003-10-02 | Rational Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Kühlung des Garprozeßfühlers |
US6933029B2 (en) | 2002-06-25 | 2005-08-23 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Label sheet for electrophotographic process and image forming method using the same |
JPWO2016120705A1 (ja) * | 2015-01-27 | 2018-01-18 | 王子ホールディングス株式会社 | 積層体及び加飾成形体 |
-
1993
- 1993-05-18 JP JP13994193A patent/JPH06332222A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10211671A1 (de) * | 2002-03-15 | 2003-10-02 | Rational Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Kühlung des Garprozeßfühlers |
US6933029B2 (en) | 2002-06-25 | 2005-08-23 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Label sheet for electrophotographic process and image forming method using the same |
JPWO2016120705A1 (ja) * | 2015-01-27 | 2018-01-18 | 王子ホールディングス株式会社 | 積層体及び加飾成形体 |
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