JPH0628398Y2 - 船尾管軸封装置 - Google Patents
船尾管軸封装置Info
- Publication number
- JPH0628398Y2 JPH0628398Y2 JP1986168148U JP16814886U JPH0628398Y2 JP H0628398 Y2 JPH0628398 Y2 JP H0628398Y2 JP 1986168148 U JP1986168148 U JP 1986168148U JP 16814886 U JP16814886 U JP 16814886U JP H0628398 Y2 JPH0628398 Y2 JP H0628398Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- sealing device
- sliding
- stern tube
- shaft sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プロペラが装着される船舶のプロペラ軸を軸
封する船尾管軸封装置の改良に関するものである。
封する船尾管軸封装置の改良に関するものである。
従来、この種の船尾管軸封装置においては、第３図に例
示するように、船体１に固定された船尾側ハウジング２
内に挿通されるプロペラ軸３を軸封するにあたり、前記
船尾側ハウジング２の内径部に非常用シール機構４と共
に固定環であるメイティングリング５を固定する一方、
前記プロペラ軸３の軸周にスリーブ６を介してガーター
スプリング７で締結された回転環であるゴム等の弾性素
材からなる第１及び第２のシールリング８，９を固定
し、この第１のシールリング８の摺動面８ａを前記メイ
ティングリング５の摺動面５ａに弾性的に圧接させるこ
とにより軸封してなる構成を有するものがある。
示するように、船体１に固定された船尾側ハウジング２
内に挿通されるプロペラ軸３を軸封するにあたり、前記
船尾側ハウジング２の内径部に非常用シール機構４と共
に固定環であるメイティングリング５を固定する一方、
前記プロペラ軸３の軸周にスリーブ６を介してガーター
スプリング７で締結された回転環であるゴム等の弾性素
材からなる第１及び第２のシールリング８，９を固定
し、この第１のシールリング８の摺動面８ａを前記メイ
ティングリング５の摺動面５ａに弾性的に圧接させるこ
とにより軸封してなる構成を有するものがある。
しかしながら、このような従来構造の船尾管軸封装置に
あっては、ハウジング２の軸心に対するプロペラ軸３の
傾斜や、取付誤差等によって、プロペラ軸３とメイティ
ングリング５の摺動面５ａとの直角度が損なわれると、
シールリング８の摺動面８ａとメイティングリング５の
摺動面５ａとの圧接状態が円周方向に不均一となる。し
たがって、シールリング８は半回転毎に摺動面圧の増大
と減少及びこれに伴う変形を繰り返され、シール性の低
下を来したり、シールリング８の破損の原因になる。
あっては、ハウジング２の軸心に対するプロペラ軸３の
傾斜や、取付誤差等によって、プロペラ軸３とメイティ
ングリング５の摺動面５ａとの直角度が損なわれると、
シールリング８の摺動面８ａとメイティングリング５の
摺動面５ａとの圧接状態が円周方向に不均一となる。し
たがって、シールリング８は半回転毎に摺動面圧の増大
と減少及びこれに伴う変形を繰り返され、シール性の低
下を来したり、シールリング８の破損の原因になる。
したがって本考案の目的は、プロペラ軸の傾斜や取付誤
差等に拘らず摺動面が常にプロペラ軸と直角になるよう
に、自動的に追従させる機能を持たせて、常時安定した
シール機能を維持することができるようにした船尾管軸
封装置を提供することにある。
差等に拘らず摺動面が常にプロペラ軸と直角になるよう
に、自動的に追従させる機能を持たせて、常時安定した
シール機能を維持することができるようにした船尾管軸
封装置を提供することにある。
上記従来の技術的課題は、本考案によって有効に解決す
ることができる。
ることができる。
すなわち本考案に係る船尾管軸封装置は、固定環の回転
環側の端面に形成された環状の凹段部に、前記回転環と
摺接させる環状摺動板が抱持され、この摺動板の外周面
とこれに径方向に対向する前記凹断部の内周面が互いに
対応する球面状に形成され、前記摺動板の背面と前記凹
断部との間にこの摺動板の傾斜運動を許容する隙間が形
成され、この隙間に弾性体からなるＯリングを介在させ
たものである。
環側の端面に形成された環状の凹段部に、前記回転環と
摺接させる環状摺動板が抱持され、この摺動板の外周面
とこれに径方向に対向する前記凹断部の内周面が互いに
対応する球面状に形成され、前記摺動板の背面と前記凹
断部との間にこの摺動板の傾斜運動を許容する隙間が形
成され、この隙間に弾性体からなるＯリングを介在させ
たものである。
本考案において、ハウジングの軸心に対するプロペラ軸
の傾斜等に伴って回転環が傾斜すると、固定環の凹段部
に抱持された摺動板は、前記凹段部との間の隙間の存在
及びＯリングの弾性によって固定環との相対的な傾斜運
動が許容されているので、この摺動板の球面状外周面と
これに径方向に対向する前記凹段部の球面状の内周面と
の案内作用によって、摺動面がプロペラ軸と直角になる
方向に追従傾斜し、回転環の傾斜にる摺動面圧の円周方
向の不均衡の発生が抑制される。
の傾斜等に伴って回転環が傾斜すると、固定環の凹段部
に抱持された摺動板は、前記凹段部との間の隙間の存在
及びＯリングの弾性によって固定環との相対的な傾斜運
動が許容されているので、この摺動板の球面状外周面と
これに径方向に対向する前記凹段部の球面状の内周面と
の案内作用によって、摺動面がプロペラ軸と直角になる
方向に追従傾斜し、回転環の傾斜にる摺動面圧の円周方
向の不均衡の発生が抑制される。
以下、本考案を第１図及び第２図に示す実施例を参照し
ながら説明する。なお、本考案に係る図示の実施例にお
いて、第３図に示す従来構造の船尾環軸封装置と構成が
重複する部分は同一符号を用い、その説明は省略する。
ながら説明する。なお、本考案に係る図示の実施例にお
いて、第３図に示す従来構造の船尾環軸封装置と構成が
重複する部分は同一符号を用い、その説明は省略する。
すなわち、この実施例は、第１図及び第２図に示すよう
に、固定側のハウジング２に、従来のメイティングリン
グ５に代えて固定環としてのホルダー１１を固定し、こ
のホルダー１１における第１のシールリング８側の端面
に形成した円周方向に延びる環状の凹段部１２に、前記
第１のシールリング８が圧接する摺動面となる摺動板１
４を嵌合抱持させると共に、この摺動板１４の外周面１
４ａを、前記凹段部１２の球面状内周面１２ａと同様な
曲率の球面状に形成し、摺動板１４の背面とこれに軸方
向に対向する凹部１２の底面との間に、摺動板１４の傾
斜運動を許容する僅かな隙間ａを持たせてなる構成を有
するもので、前記摺動板１４の外周面１４ａには、テフ
ロン（商品名）等のコーティング処理が施され、これに
よって、前記摺動板１４が、第１のシールリング８の傾
き等の変化に対して円滑に、かつ自動的に追従し得るよ
うになっているものである。
に、固定側のハウジング２に、従来のメイティングリン
グ５に代えて固定環としてのホルダー１１を固定し、こ
のホルダー１１における第１のシールリング８側の端面
に形成した円周方向に延びる環状の凹段部１２に、前記
第１のシールリング８が圧接する摺動面となる摺動板１
４を嵌合抱持させると共に、この摺動板１４の外周面１
４ａを、前記凹段部１２の球面状内周面１２ａと同様な
曲率の球面状に形成し、摺動板１４の背面とこれに軸方
向に対向する凹部１２の底面との間に、摺動板１４の傾
斜運動を許容する僅かな隙間ａを持たせてなる構成を有
するもので、前記摺動板１４の外周面１４ａには、テフ
ロン（商品名）等のコーティング処理が施され、これに
よって、前記摺動板１４が、第１のシールリング８の傾
き等の変化に対して円滑に、かつ自動的に追従し得るよ
うになっているものである。
なお、本考案は、上記した実施例には何等限定されない
ものであり、本考案の要旨を変えない範囲で種々変更実
施可能なことは勿論である。
ものであり、本考案の要旨を変えない範囲で種々変更実
施可能なことは勿論である。
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、ハウ
ジングの軸心に対するプロペラ軸の傾斜等に伴って回転
環が傾斜しても、固定環の凹段部に抱持された摺動板
は、回転環と圧接する摺動面がプロペラ軸と直角になる
方向に追従傾斜し、回転環の傾斜による摺動面圧の円周
方向の不均衡が有効に抑制されるため、これによって、
運航を停止する必要なく長期に亘って安定したシール性
能を維持させることができるというすぐれた効果を奏す
るものである。
ジングの軸心に対するプロペラ軸の傾斜等に伴って回転
環が傾斜しても、固定環の凹段部に抱持された摺動板
は、回転環と圧接する摺動面がプロペラ軸と直角になる
方向に追従傾斜し、回転環の傾斜による摺動面圧の円周
方向の不均衡が有効に抑制されるため、これによって、
運航を停止する必要なく長期に亘って安定したシール性
能を維持させることができるというすぐれた効果を奏す
るものである。
第１図は本考案に係る船尾環軸封装置の一実施例を示す
要部概略的断面図、第２図は同じく第１図Ａ部における
要部拡大断面図、第３図は従来の船尾環軸封装置の要部
概略的断面図である。 １……船体、２……ハウジング、３……プロペラ軸 ８……回転環（第１のシールリング） ８ａ……摺動面、１１……固定環側ホルダー １２……凹段部、１３……Ｏリング １４……摺動板、１４ａ……外周面、ａ……隙間
要部概略的断面図、第２図は同じく第１図Ａ部における
要部拡大断面図、第３図は従来の船尾環軸封装置の要部
概略的断面図である。 １……船体、２……ハウジング、３……プロペラ軸 ８……回転環（第１のシールリング） ８ａ……摺動面、１１……固定環側ホルダー １２……凹段部、１３……Ｏリング １４……摺動板、１４ａ……外周面、ａ……隙間
Claims (1)
- 【請求項１】船体のハウジング側に固定された固定環
に、プロペラ軸の軸周に固定された弾性素材からなる回
転環を軸方向に対向させた船尾管軸封装置において、前
記固定環の前記回転環側の端面に形成された環状の凹段
部に、前記回転環と摺接させる環状摺動板が抱持され、
この摺動板の外周面とこれに径方向に対向する前記凹段
部の内周面が互いに対応する球面状に形成され、前記摺
動板の背面と前記凹段部との間にこの摺動板の傾斜運動
を許容する隙間が形成され、この隙間に弾性体からなる
Ｏリングを介在させたことを特徴とする船尾管軸封装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986168148U JPH0628398Y2 (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | 船尾管軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986168148U JPH0628398Y2 (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | 船尾管軸封装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6374399U JPS6374399U (ja) | 1988-05-18 |
| JPH0628398Y2 true JPH0628398Y2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=31100758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986168148U Expired - Lifetime JPH0628398Y2 (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | 船尾管軸封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0628398Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5195187B2 (ja) * | 2008-09-05 | 2013-05-08 | イーグルブルグマンジャパン株式会社 | 船尾管軸封装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5921169U (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-08 | イ−グル工業株式会社 | 船尾管軸封装置 |
-
1986
- 1986-11-04 JP JP1986168148U patent/JPH0628398Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6374399U (ja) | 1988-05-18 |
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