JPH06274486A - 手書き文字フォント登録方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワードプロセッサなどの文書作成・編集装置
で手書き文字を簡単に登録する。 【構成】 コマンド入力やコード入力等を行うためのキ
ーボード２と、手書き文字入力やコマンド選択に用いる
ペン３と、表示装置４と、プリンタ９と、文字コード、
手書き文字登録の有無などの情報を格納するためのコー
ド情報バッファ５と、手書き文字データを格納する手書
き文字データ格納部６と、元々のフォントを格納してい
る通常文字データ格納部７と、文字コード、文字、手書
き文字登録の有無などを表示する一覧表示画面（ウィン
ドウ）と実際に手書き入力を行うための入力画面（ウィ
ンドウ）の表示制御を行うための一覧表示画面／入力画
面制御部８とから成り、文書中に出現する文字の中で手
書き文字として未登録な文字のみを抽出してユーザに入
力を促す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、手書き文字フォント登
録方式に関し、より詳細には、ワードプロセッサ、ワー
クステーション、パーソナルコンピュータなどで使用す
る文字作成装置における補助機能の１つとしての手書き
文字フォント登録方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】手書き文字に関連する従来技術では、手
書き入力した文字を認識し、それを”この文字だ”と特
定するような手書き認識技術が中心であり、本発明のよ
うに手書き入力した文字をそのまま、新たなフォントと
して使用するような技術は見当たらず、その登録方法も
確認されていない。従来技術では自分で作成した文字を
登録しておいて、後でその文字を使用する機能に外字登
録の機能があるが、本発明と外字登録の機能の異なる点
について説明する。外字登録では自分で作成した文字に
対してのコードの割り当ては、外字専用のコードや区点
コードなどの未使用の部分を割り当てる。すなわち、自
分で新たに”太”という文字を外字機能で作成したとす
ると、そのコードの割り当ては本来の”太”という文字
の区点コードである３４３２（区３４点３２）が割り当
てられるのではない。これに対して、本発明では文字一
覧表から”太”という文字を選択して自分で手書き入力
した場合にこの文字に対応するコードは元々の”太”と
いう文字が持つコードと同じものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
ワードプロセッサなどの文書処理装置では、使用可能な
フォントとして明朝体、ゴシック体、教科書体など様々
なものを取り扱うことができ、それらをうまく混在させ
たりして使用することによってそれなりの表現効果を向
上させることは可能ではあるが、あらかじめ用意された
ものであるがために、誰が使用しても出来上がりは同じ
ものしか得られず、個性豊かなものを作成することはで
きない。

【０００４】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、手書き文字入力を文字コードで管理可能なフ
ォントとして取り扱い、使用する場合の手書き文字の登
録方式において、文書中に出現する文字の中で手書き文
字として未登録な文字のみを抽出してユーザに入力を促
すようにした手書き文字フォント登録方式を提供するこ
とを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、（１）手書き文字を従来の文字コードと
同じコードを有する新たなフォントとして登録する場合
の手書き文字フォント登録方式において、手書き入力要
求を行うか否かを選択する選択手段と、文字が既に登録
済であるかを確認する確認手段と、手書き入力を必要と
する文字の一覧表示を行う文字表示手段と、手書き入力
を行うための領域を表示する領域表示手段と、実際の手
書き入力を行う入力手段と、手書き入力された文字デー
タとして格納する格納手段と、ある文字が登録されたこ
とを知らしめるための表示を行う報知手段と、状況に応
じて手書き文字フォントと従来（デフォルト）フォント
の使用を可能にすることを特徴としたものである。

【０００６】

【作用】ユーザに対する手書き入力要求を行うか否かを
選択してから、文字が既に登録済みであるかどうかを確
認する。次に、手書き入力を必要とする文字の一覧表示
を行い、手書き入力を行うための領域を表示し、実際の
手書き入力を行う。手書き入力された文字はデータとし
て格納され、ある文字が登録されたことをユーザに知ら
しめる。状況に応じて手書き文字フォントと従来（デフ
ォルト）フォントの使用を可能にする。これらにより、
手書き入力文字を簡単な方法で登録することが可能とな
り、手書き文字をフォントとして取り扱うことが可能と
なる。

【０００７】

【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図１は、本発明による手書き文字フォント登録方
式の一実施例を説明するための構成図で、図中、１は中
央処理装置、２はキーボード、３はペン、４は表示装
置、５はコード情報バッファ、６は手書き文字データ格
納部、７は通常文字データ格納部、８は一覧表示画面／
入力画面制御部、９はプリンタである。

【０００８】本発明に係る文書処理装置は、コマンド入
力やコード入力等を行うためのキーボード２と、手書き
文字入力やコマンド選択に用いるペン３と、表示装置４
と、プリンタ９と、文字コードや手書き文字登録の有無
などの情報を格納するためのコード情報バッファ５と、
手書き文字データを格納する手書き文字データを格納す
る手書き文字データ格納部６と、元々のフォントを格納
している通常文字データ格納部７と、文字コード、文
字、手書き文字登録の有無などを表示する一覧表示画面
（ウィンドウ）と実際に手書き入力を行うための入力画
面（ウィンドウ）の表示の制御を行うための一覧表示画
面／入力画面制御部８とから成っている。

【０００９】図２は、本発明による手書き文字フォント
登録方式を説明するためのフローチャートである。以
下、各ステップに従って順に説明する。ある処理（例え
ば印字）が要求された場合に、まず現状のモードが手書
き入力モードかどうかを調べ（Step１）(このモードの
選択はあらかじめメニュー選択やモード選択のような形
で行い、モードを示すパラメータのようなものにあらか
じめ状態をセットしておく)、手書き入力を促すモード
でなければ、操作対象文字（図４に示されるような文
章）が手書き登録文字であろうがなかろうが手書き入力
を要求をせず、所定の処理を行う（Step２２）（所定の
処理が、例えば印字であり、手書き文字登録されていな
い文字に対して印字要求があった場合には、その文字の
印字に関してはデフォルトの文字が使用される）。

【００１０】前記 Step１でのチェックの結果が手書き
入力モードであった場合には、操作対象文字に関してそ
れらの文字が既に手書き文字として登録されているかど
うかを調べ（Step２）、もし登録済みであれば新規に登
録する必要なしとして、所定の処理を行う（Step２
２）。他方、手書き文字として登録されていない文字が
存在するならば、その未登録文字の個数を調べ（Step
３）、その後、それらの文字を一覧表示する（Step４）
（操作対象文字（文章）が図４であり、その中の未登録
文字が”冬季オリンピック長野大会”だとすると、図５
のように表示される）。

【００１１】未登録文字の一覧表示を行った後は、ユー
ザの操作待ちの状態となり（Step５）、もし、文字欄
（図５）が指定されたならば（この場合の指定はマウス
であったり、ペンであったリする）、手書き入力用領域
の表示を行い（Step７）(図６）、ユーザは手書きの文
字の入力を行う（Step８）。前記 Step６において、文
字欄指定でなかった場合には、図５で示されるよう
な、”前頁”欄かどうかを調べ(Step１２)(未登録文字
数が多くて1ページで表示しきれない場合には”前
頁”、”次頁”ができることもある)、そうであれ
ば、”前頁”の一覧表示を行い、そうでなければ、次
に”次頁”覧かどうかを調べ（Step１３）、そうであれ
ば、”次頁”欄の一覧表示を行い、そうでなければ、次
に、”終了”欄かどうかのチェックを行い（Step１
４）、そうでなければ、イベント待ち状態へと戻り（St
ep５）、”終了”欄ならば、操作終了とみなして、文字
一覧表表示を消去して該当の処理を行う（Step２２）。

【００１２】前記 Step８での手書き文字入力後、手書
き文字入力領域（図６）の”登録”欄が指示されたかど
うかを調べ（Step９）、もし、登録であれば、その文字
コードに対応したデータ格納領域にデータを書き込み
（Step１６）、次にコード情報バッファに登録済みフラ
グを書き込み（Step１７）、手書き入力用領域表示を消
去して（Step１８）、文字一覧表示に登録マークを点灯
する（Step１９）（図７）。そして、文字カウンタを１
減らし（Step２０）、カウンタ数が０かどうかを調べ
（Step２１）、カウンターが０であれば、もう手書き文
字入力の必要である文字はないとみなして、文字一覧表
示を消去し、所定の処理を行う（Step２２）。

【００１３】前記（Step９）でのチェックにおいて、”
登録”でないならば、次に、”取消”かどうかを調べ
（Step１０）、”登録”であれば、入力した文字はなか
ったものとみなし、入力した文字の表示を消去して再度
文字入力待ちとなる。”取消”でなければ、さらに”解
除”かどうかのチェックを行い（Step１１）、”解除”
であれば、手書き文字入力をとりやめることとみなし、
手書き入力用領域の表示を消去し（Step２３）、一覧だ
けを表示したイベント待ちの状態になる。

【００１４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。すなわち、ワード
プロセッサなどの文書作成・編集装置で手書き文字を簡
単に登録する方式を提供し、それを利用することにより
自分で書いた文字の登録を行い、自筆による文書の印字
などを行い、また手書き文字を文書中で用いることによ
って個性のある効果的な文書を作成することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による手書き文字フォント登録方式の一
実施例を説明するための構成図である。

【図２】本発明による手書き文字フォント登録方式の動
作を説明するためのフローチャートである。

【図３】本発明の表示画面（その１）を示す図ある。

【図４】本発明の操作対象文字を示す図である。

【図５】本発明の表示画面（その２）を示す図である。

【図６】本発明の手書き入力用領域を示す図である。

【図７】本発明の表示画面（その３）を示す図である。

【符号の説明】

１…中央処理装置、２…キーボード、３…ペン、４…表
示装置、５…コード情報バッファ、６…手書き文字デー
タ格納部、７…通常文字データ格納部、８…一覧表示画
面／入力画面制御部、９…プリンタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手書き文字を従来の文字コードと同じコ
   ードを有する新たなフォントとして登録する場合の手書
   き文字フォント登録方式において、手書き入力要求を行
   うか否かを選択する選択手段と、文字が既に登録済であ
   るかを確認する確認手段と、手書き入力を必要とする文
   字の一覧表示を行う文字表示手段と、手書き入力を行う
   ための領域を表示する領域表示手段と、実際の手書き入
   力を行う入力手段と、手書き入力された文字データとし
   て格納する格納手段と、ある文字が登録されたことを知
   らしめるための表示を行う報知手段と、状況に応じて手
   書き文字フォントと従来フォントの使用を可能にする手
   段とからなることを特徴とする手書き文字フォント登録
   方式。