JPH0627414U - 搬送車 - Google Patents

搬送車

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JPH0627414U
JPH0627414U JP065305U JP6530592U JPH0627414U JP H0627414 U JPH0627414 U JP H0627414U JP 065305 U JP065305 U JP 065305U JP 6530592 U JP6530592 U JP 6530592U JP H0627414 U JPH0627414 U JP H0627414U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送車の車体フレームの製作の簡素化を図
る。 【構成】 車体フレームFを、車体前後方向に沿う一対
の基枠1を車体横方向に並置して構成された搬送車であ
って、一対の基枠1に、それの車体前後方向全幅にわた
って諸装置組付け用の係合部Uが形成されている。又、
基枠1が、その外面に前記係合部Uを備える筒状に形成
されている。更に、基枠1に、それの周方向に分散させ
る状態で複数の前記係合部Uが形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車体フレームが、車体前後方向に沿う一対の基枠を車体横方向に並 置して構成された搬送車に関する。
【0002】
【従来の技術】
搬送車は、車体フレームに、走行装置、荷移載装置等の諸装置を組み付けて構 成される。 従来では、車体フレームを構成する一対の基枠として、単なる筒状の枠材が使 用され、そして、一対の基枠には、上記諸装置の組付けのために、取り付け孔が 形成されたり、取り付け用のブラケットが溶接等により付設され、上述の諸装置 が、ボルト・ナット等を用いて、車体フレームに組み付けられるようになってい た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来技術では、諸装置の組付けのために、孔加工やブラケットの取り付け加工 を施さねばならない点に起因して、車体フレームの製作が煩雑で、製作コストが 高くなる問題があった。
【0004】 又、搬送車は、搬送対象物品や搬送形態に合わせて、前後幅の異なるものが構 成されることになる。 従来技術では、前後幅の異なる搬送車に合わせて、諸装置組付けのための加工 が施される別仕様の基枠を用意して、別仕様の車体フレームを複数種製作するこ とになるので、多数種の搬送車を構成する場合においては、上記問題が顕著にな る。
【0005】 本考案は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、車体フレー ムの製作の簡素化を図る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案による搬送車は、車体フレームが、車体前後方向に沿う一対の基枠を車 体横方向に並置して構成されたものであって、 その第1特徴構成は、前記一対の基枠に、それの車体前後方向全幅にわたって 諸装置組付け用の係合部が形成されている点にある。 下記の第2特徴構成及び第3特徴構成は、上記第1特徴構成を実施する際の好 適な構成を特定するものであって、 第2特徴構成は、前記基枠が、その外面に前記係合部を備える筒状に形成され ている点にある。 第3特徴構成は、前記基枠に、それの周方向に分散させる状態で複数の前記係 合部が形成されている点にある。
【0007】
【作用】
第1特徴構成によれば、車体フレームを構成する一対の基枠には、車体前後方 向全幅にわたって諸装置組付け用の係合部が形成されているから、その係合部を 用いて、走行装置、荷移載装置等の諸装置を組み付けることができる。 つまり、走行装置や荷移載装置等の諸装置を車体フレームに組み付けるには、 係合部に係合されて止着される被係合部を諸装置に備えさせることにより行うこ とができる。 又、前後幅の異なる搬送車を構成する場合には、単に基枠の前後長さを変更す ることにより、各搬送車に対応する車体フレームを形成できる。勿論、各搬送車 に対応する車体フレーム夫々において、係合部を用いて諸装置を組み付けること ができる。 因みに、車体前後方向全幅にわたって諸装置組付け用の係合部が形成される基 枠としては、例えば凹溝あるいは凸部状の係合部を備える状態に、押し出し成形 等によって製作できる長尺状の枠材を、各搬送車の前後長さに応じて切断して形 成できるものである。
【0008】 第2特徴構成によれば、基枠を筒状に形成するものであるから、充分な強度を 備えさせながらも基枠の軽量化を図れるものとなる。
【0009】 第3特徴構成によれば、基枠の周方向に複数の係合部が分散されているから、 諸装置夫々の組付けに適した係合部を選択することができるのである。
【0010】
【考案の効果】
第1特徴構成によれば、車体前後方向全幅にわたって諸装置組付け用の係合部 が形成される基枠を用いて、車体フレームを形成するものであるから、つまり、 諸装置の車体フレームへの組付けの構造として、係合部を利用した係合式の取り 付け構造を採用するものであるから、諸装置の組付けのために車体フレームに種 々の加工を施す従来のものに比べて、車体フレームの製作が容易になる。 因に、基枠を形成するにあたって、例えば押し出し成形等によって係合部を備 える状態に製作できる長尺状の枠材を、所要の長さに切断して形成できるもので あり、そして、この形式の場合には、前後長さの異なる搬送車に対応する基枠を 構成するにあたって、長尺状の枠材を各搬送車の前後長さに応じて切断すること によって行えるものとなる。つまり、諸装置の車体フレームへの組付けの構造と して、係合部を利用した係合式の取り付け構造を採用することにより、前後長さ の異なる搬送車に対応する車体フレームの製作の簡素化を図ることも可能となる のである。
【0011】 第2特徴構成によれば、充分な強度を備えさせながらも、基枠の計量化を図れ るものとなるから、車体フレームの軽量化、ひいては、搬送車全体の軽量化を図 れるものとなる。
【0012】 第3特徴構成によれば、基枠の周方向に分散された係合部を選択して諸装置の 組み付けを行えるものとなるから、諸装置の夫々に応じて適正な位置の係合部を 選択しながら、諸装置を良好に組み付けることができる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。
【0014】 図5に示すように、搬送車Aは、ステーションST間にわたって走行しながら 各種の荷の搬送を行うように構成されている。尚、搬送車Aの走行経路には、磁 気式等の誘導テープBが敷設され、搬送車Aは、誘導テープBを検出する操向制 御用センサCの検出情報に基づいて操向制御するように構成され、又、各ステー ションSTには、走行停止位置を示すマークMが設置され、搬送車Aは、マーク 検出用センサDの検出情報に基づいて、対応するステーションSTにて停止制御 されるように構成されている。
【0015】 次に、搬送車Aの具体構成について詳述する。 図2、及び図3に示すように、車体フレームFが、車体前後方向に沿う一対の 基枠1を車体横方向に並置して構成されている。一対の基枠1の夫々は、車体前 後方向全幅にわたって諸装置組付け用の係合部Uが形成されるものであって、詳 しくは、筒状に形成されると共に、T字型凹溝状の係合部Uを周方向に分散させ て備える状態に形成されている。更に、これら基枠1は、押し出し成形によって 製作される長尺状の枠材を、所要長さに切断したものである。
【0016】 前記一対の基枠1の間に、それら基枠1を接続する前後一対の接続枠2が設け られている。各基枠1と各接続枠2とは、図4に示すように、前記係合部Uに挿 入される板状の挿入材3と、各接続枠2の端部に止着の板状の被取付材4とをボ ルト接続することによって連結されている。
【0017】 尚、前記挿入材3と被取付材4とを用いる係合式の取付構造は、以下に述べる 各種の装置の取付に使用されるものであり、以下の説明においてはその説明を省 略する。
【0018】 ダイレクトドライブモータを内装した左右一対の車輪5が、前記係合式の取り 付け構造を用いて、一対の基枠1夫々の前後方向の中間部に取り付けられ、サス ペンション付の4個の遊転輪6が、前記係合式の取り付け構造を用いて、一対の 基枠1夫々の前後端部に取り付けられている。従って、左右の車輪5の回転速度 に差を付けることによって、操向できるようになっている。
【0019】 車体上部には、物品を載置し且つステーションSTとの間で移載する物品移載 装置としてのローラコンベヤ装置Kが設けられている。このローラコンベヤ装置 Kのフレーム7が、前記係合式の取り付け構造を用いて、一対の基枠1に取り付 けられている。
【0020】 車体の側周部を覆うカバーWが設けられている。このカバーWを支持する支持 枠8が、前記係合式の取り付け構造を用いて、一対の基枠1に取り付けられ、こ の支持枠8に、カバーWがボルト固定されている。尚、カバーWの下端側の周縁 部には、緩衝機能を備えたバンパー9が取り付けられている。
【0021】 前記操向制御用センサC及びマーク検出用センサD等を支持するセンサ枠10 が、前記一対の接続枠2に溶接にて取り付けられている。
【0022】 前記一対の接続枠2の上部には、駆動用のバッテリ11の取り付け台11Aや 車体走行及び移載作動を制御するコントローラ12の取り付け台12Aが、取り 付けられている。
【0023】 〔別実施例〕 本考案を実施するに各部の構成は、使用目的に合わせて各種変更できるもので あり、その変更例を以下列記する。 走行装置としては、駆動輪と向き変更自在な操向輪とから構成する等、変更 できる。 荷移載装置としては、昇降並びに車体横幅方向に出退する移載枠を用いて構 成する等、変更できる。 基枠1の周部のうちの、横側部や上部のみに部分的に係合部Uを設けるよう にしても良い。 基枠1を中実状に構成してもよい。 その他、走行装置や荷移載装置を基枠1に取り付ける位置を変更する等、基 枠1に対する走行装置等の取り付け形態は変更できることは勿論である。
【0024】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記す が、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】搬送車の一部切欠き斜視図
【図2】搬送車の切欠き正面図
【図3】搬送車の分解斜視図
【図4】係合式取り付け構造の縦断正面図
【図5】搬送車の走行形態を示す平面図
【符号の説明】
1 基枠 F 車体フレーム U 係合部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム(F)が、車体前後方向に
    沿う一対の基枠(1)を車体横方向に並置して構成され
    た搬送車であって、 前記一対の基枠(1)に、それの車体前後方向全幅にわ
    たって諸装置組付け用の係合部(U)が形成されている
    搬送車。
  2. 【請求項2】 前記基枠(1)が、その外面に前記係合
    部(U)を備える筒状に形成されている請求項1記載の
    搬送車。
  3. 【請求項3】 前記基枠(1)に、それの周方向に分散
    させる状態で複数の前記係合部(U)が形成されている
    請求項1又は2記載の搬送車。
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