JPH0627362U - 車載用ディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不使用時における画面の保護と車室内空間の
有効利用を図る。 【構成】 車室内のセンターコンソールボックス１に下
ケース４を固定する。ディスプレイ部１３の画面１５が
外部に露呈する使用位置とロワーケース４上に重ね合わ
されて画面１５を隠蔽する収納位置との間で回動可能な
上ケース１７にディスプレイ部１３を設け、この上ケー
ス１７を下ケース４にヒンジ接続してディスプレイ部１
３を可倒式とするとともに、ディスプレイ部１３の収納
位置への回動に伴い、化粧カバー２２と作動子２３との
当接によりこのディスプレイ部１３の電源をオフする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車載用ディスプレイ装置に関し、特に自動車のセンタコンソールボ ックス等に装着される液晶テレビのような車載用ディスプレイ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車載用ディスプレイ装置として、センタコンソールボックス上に装着される液 晶テレビが従来より知られている。この液晶テレビは、一方の面に画面を有する パネル状ディスプレイ部を備え、パネル状ディスプレイ部は画面を後部座席へ向 けて所定角度、例えば２０゜程度のみティルト可能にセンタコンソールボックス 上に起立状態にて取り付けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来の車載用の液晶テレビにおいては、パネル状ディ スプレイ部は所定角度のみティルト可能であるが、センタコンソールボックス上 に常に起立した状態のままであり、収納性について配慮されていない。 このため、パネル状ディスプレイ部の画面は不使用時も外部に露呈して損傷を 受け易く、またセンタコンソールボックス上にパネル状ディスプレイ部が起立し ているとこのパネル状ディスプレイ部が邪魔になることがあり、限られた車室内 空間が有効に利用されない。

【０００４】 本考案の目的は、不使用時における画面の保護と車室内空間の有効利用を図り うる車載用ディスプレイ装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

一実施例を示す図１〜図３に対応付けて説明すると、本考案は車室内に配置さ れた車載用ディスプレイ装置３に適用され、そして上述の目的は、車室内に固定 装着された下ケース４と、一方の面に画面１５を有するディスプレイ部１３とを 設け、前記ディスプレイ部１３の画面１５が外部に露呈する使用位置と前記ロワ ーケース４上に重ね合わされて前記画面１５を隠蔽する収納位置との間で移動可 能な上ケース１７にこのディスプレイ部１３を設けるとともに、前記上ケース１ ７を前記下ケース４に取り付け、さらに前記上ケース１７の前記使用位置から前 記収納位置への回動に伴って前記ディスプレイ部１３への通電を遮断する電源遮 断機構２２、２３を設けることにより達成される。

【０００６】

【作用】

ディスプレイ部１３はいわゆる可倒式となり、不使用時には上ケース１７が収 納位置に回動されることによりこの上ケース１７が下ケース４の上に重ね合わさ れる。これにより、画面１５が上ケース１７と下ケース４とによって隠蔽され、 画面１５が外部に露呈しなくなる。また、この上ケース１７の収納位置への回動 に伴い、電源遮断機構２２、２３がディスプレイ部１３への通電を遮断するので 、電源スイッチ等を操作することなく自動的にディスプレイ部１３への通電が遮 断される。

【０００７】 なお、本考案の構成を説明する上記課題を解決するための手段と作用の項では 、本考案を分かり易くするために実施例の図を用いたが、これにより本考案が実 施例に限定されるものではない。

【０００８】

【実施例】

図１〜図３は本考案による車載用ディスプレイ装置の一実施例を示している。 これらの図におて、符号１は自動車の運転座席２と図示されていない助手座席と の間に設けられたセンターコンソールボックスを示している。 センターコンソールボックス１のリッド１ａ上には車載用ディスプレイ装置３ の下ケース４がねじ５などにより固定装着されている。

【０００９】 下ケース４は浅底の上方開口箱状をなし、内部にリモートコントロールパッド ６の如き車載用ディスプレイ装置３の付属品、その他の小物を収容し得るように なっている。 下ケース４内には、ベースブラケット７がねじ５により固定装着されている。 ベースブラケット７は、垂直軸８により首振りブラケット９を水平面上に回転可 能、すなわち図１にて矢印Ｂにより示されている方向に首振り可能に支持してい る。 ベースブラケット７と首振りブラケット９との間にはフリクションワッシャ１ ０が設けられており、フリクションワッシャ１０の摩擦抵抗により首振りブラケ ット９は任意の首振り回動位置に安定保持される。 首振りブラケット９は、両端部に一対の起立片部１１を有するヨーク状をなし 、一対の起立片部１１のそれぞれに設けられた互いに同心の水平ヒンジ軸１２に よりパネル状ディスプレイ部１３を可倒式に支持している。

【００１０】 パネル状ディスプレイ部１３はテレビ用などの液晶ディスプレイ装置であり、 その一面には画面１５が形成されている。ディスプレイ部１３は、水平ヒンジ軸 １２により首振りブラケット９に直接にヒンジ接続された金属製の取付ベースプ レート１４に固定装着され、詳細には、画面１５と反対側の面部が取付ベースプ レート１４に固着されている。取付ベースプレート１４のディスプレイ部１３取 付面と反対の面部には背面カバー１７が固定連結されている。 背面カバー１７および取付ベースプレート１４は、図１に示すように、ディス プレイ部１３の画面１５が外部に露呈する使用位置と、図２に示すように、ロワ ーケース４上に横転されてこのロワーケース４の周縁上端面１８（図１参照）に 重ね合わされ、これらロワーケース４および背面カバー１７により画面１５を隠 蔽する収納位置との間で水平ヒンジ軸１２の軸線周りに図１にて矢印Ａにより示 す方向に回動可能になっている。 首振りブラケット９の起立片部１１と取付ベースプレート１４との間にはフリ クションワッシャ２０が装着されており、フリクションワッシャ２０は、皿ばね ２１により起立片部１１と取付ベースプレート１４とに押し付けられ、水平ヒン ジ軸１２の軸線周りのパネル状ディスプレイ部１３の回動に摩擦抵抗を与え、テ ィルト調整のために取付ベースプレート１４、ひいてはパネル状ディスプレイ部 １３が使用位置と収納位置の間の任意の回動位置にて安定保持されるようにして いる。

【００１１】 ロワーケース４の周縁上端面１８、すなわちパネル状ディスプレイ部１３との 当接面にはゴム等により構成されたクッション部材１９が取り付けられている。 なお、首振りブラケット９には起立片部１１の部分を含む全体を覆う化粧カバー ２２が取り付けられている。

【００１２】 パネル状ディスプレイ部１３のヒンジ接続側の側面部には図示されていない電 源スイッチの作動子２３が外部に突出している。作動子２３は、図４(ａ)〜(ｃ) に示すように、パネル状ディスプレイ部１３が使用位置（図４(ａ)）より収納位 置（図４(ｃ)）へ回動されることにより、その中間位置（図４(ｂ)）において化 粧カバー２２と当接して押圧される位置に配置されている。これにより、電源ス イッチの接点切替を行って自動電源オフ動作を行う。

【００１３】 以上のような構成によれば、車載用ディスプレイ装置３の使用時には、図１に 示すように、パネル状ディスプレイ部１３が使用位置に位置されることにより画 面１５が外部に露呈し、この画面１５が後部座席等より見られ得る状態になる。 この状態においては、首振りブラケット９が垂直軸８の軸線周りに回動されるこ とにより、いわゆる首振り回動が行われ、画面１５の表示方向の角度が任意に変 更される。あるいは、使用位置と収納位置との間の任意の角度でパネル状ディス プレイ部１３を停止させて画面１５を見てもよい。 車載用ディスプレイ装置３の不使用時には、図２に示すようにパネル状ディス プレイ部１３が収納位置に回動されることにより、画面１５が下側となって背面 カバー１７が下ケース４上に重ね合わされ、背面カバー１７が上側に位置するよ うになる。この状態では画面１５が下方に向かって伏せられて背面カバー１７と 下ケース４とにより隠蔽され、画面１５が外部に露呈しなくなる。

【００１４】 これにより、車載用ディスプレイ装置３の不使用時における画面１５が保護さ れ、またパネル状ディスプレイ部１３が邪魔になることがなくなり、車室内空間 が有効に利用されるようになる。 また車載用ディスプレイ装置３の不使用時には、パネル状ディスプレイ部１３ が上述の如く使用位置より収納位置へ回動されることにより、作動子２３が化粧 カバー２２と当接して押圧され、これにより車載用ディスプレイ装置３の図示さ れていない電源スイッチの接点切替が行われ、車載用ディスプレイ装置３の電源 が自動的に切られる。これにより無駄な電力消費と液晶ディスプレイパネル１６ の無駄な劣化が回避される。 またこの実施例においては、下ケース４が浅底の上方開口箱状をなしているこ とにより、これの内部にリモートコントロールバッド６等の車載用ディスプレイ 装置３の付属品、その他の小物を収容し得るようになっているから、これらがち らばることがない。

【００１５】 上述の実施例においては、車載用ディスプレイ装置３の下ケース４はセンター コンソールボックス１に取り付けられているが、本考案はこれに限定されるもの ではなく、車載用ディスプレイ装置３の下ケース４は、インストメンタルパネル 、アームレスト、リムジンタイプの自動車における後部座席前方のコンパートキ ャビネット等、センターコンソールボックス１以外の車室内の適当な場所に取り 付けられてもよい。 なお、請求の範囲と実施例との対応において、背面カバー１７は上ケースを、 作動子２３および化粧カバー２２は全体として電源遮断機構を構成している。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ディスプレイ部の画面が外部に露呈す る使用位置とロワーケース上に重ね合わされて画面を隠蔽する収納位置との間で 移動可能な上ケースにディスプレイ部を設け、この上ケースを下ケースに取り付 けたので、不使用時には上ケースを収納位置に回動させることにより、この上ケ ースを下ケースの上に重ね合わせておくことができる。この収納位置では、上ケ ースと下ケースとによってディスプレイ部の画面が隠蔽され、画面が外部に露呈 しなくなるので、不使用時における画面の保護がなされ、同時に車室内空間の有 効利用が図られる。 加えて、ディスプレイ部を収納位置へ回動させると電源遮断機構により自動的 にディスプレイ部への通電が遮断されるので、無駄な電力消費とディスプレイ部 の無駄な劣化が回避される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である車載用ディスプレイ装
置を示す図であって、使用位置にあるディスプレイ装置
を示す斜視図である。

【図２】収納位置にある一実施例のディスプレイ装置を
示す斜視図である。

【図３】使用位置にある一実施例のディスプレイ装置を
示す一部断面正面図である。

【図４】スイッチの自動電源オフの作用を説明するため
の図である。

【符号の説明】

１ センターコンソールボックス ３ 車載用ディスプレイ装置 ４ 下ケース ７ ベースブラケット ９ 首振りブラケット １２ 水平ヒンジ軸 １３ パネル状ディスプレイ部 １４ 取付ベースプレート １５ 画面 １７ 背面カバー ２２ 化粧カバー ２３ 作動子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車室内に固定装着された下ケースと、一
   方の面に画面を有するディスプレイ部とを備え、前記デ
   ィスプレイ部は、前記画面が外部に露呈する使用位置と
   前記ロワーケース上に重ね合わされて前記画面を隠蔽す
   る収納位置との間で移動可能な上ケースに設けられ、か
   つ、前記上ケースの前記使用位置から前記収納位置への
   回動に伴って前記ディスプレイ部への通電を遮断する電
   源遮断機構を備えていることを特徴とする車載用ディス
   プレイ装置。