JP3257901B2 - 車載用表示装置 - Google Patents

車載用表示装置

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JP3257901B2
JP3257901B2 JP13092594A JP13092594A JP3257901B2 JP 3257901 B2 JP3257901 B2 JP 3257901B2 JP 13092594 A JP13092594 A JP 13092594A JP 13092594 A JP13092594 A JP 13092594A JP 3257901 B2 JP3257901 B2 JP 3257901B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示パネルなどを有
する表示装置本体が車室内に取り付けられる車載用表示
装置に係り、特に使用しないときに、表示装置本体を車
室内の空間の邪魔にならない位置に待機させることがで
きる車載用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室内に液晶表示パネルなどを
備えた表示装置本体が設置され、地上波のテレビ放送や
衛星波のテレビ放送を画面表示し、あるいはナビゲーシ
ョンシステムの地図情報などを表示できるようにするこ
とが一般的になりつつある。
【0003】従来この種の表示装置本体を車室内に取り
付けるための構造としては、車室内の床面などから立ち
上がる支柱形状のブラケットの先部に表示装置本体を取
り付けるもの、またはコンソールパネルの音響機器が埋
設される領域に表示装置本体が収納され、この表示装置
本体がほぼ水平な姿勢で収納部から車室内へ突出し、突
出後に立ち上がるように回動させられるものが使用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】支柱ブラケットを使用
するものでは、この支柱ブラケットが例えば自動車の助
手席の前方の空間を狭めることになり、車室内のスペー
スを狭くする原因になる。特に自動車の後部座席の前方
の空間は狭いために、表示装置本体を後部座席にて目視
できる位置に設置することが困難である。
【0005】音響機器の埋設領域に収納する構造では、
表示装置本体を使用しないときに、車室内の居住空間を
狭めることがなく、支柱ブラケットを用いるものよりも
優れている。ただし、車種によっては音響機器の埋設空
間がコンソールパネルの低い位置にあり、この場合には
この部分から突出して立ち上がった姿勢の表示装置本体
の画面が目視しにくい高さ位置となる。またコンソール
パネルに設置した場合には、後部座席にてくつろいだ姿
勢で画面を見ることができない。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、使用しないときには車室内の居住空間を狭めない
位置に配置でき、また使用時には、座席から画面を目視
しやすい姿勢に設置できる車載用表示装置に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示装置本体
と、座席側方で車室の前後方向に延びる壁面に取付けら
れて前記表示装置本体を支持する支持部材と、を有する
車載用表示装置において、前記表示装置本体と支持部材
との間には案内機構が設けられており、 前記案内機構に
より、前記表示装置本体が、その画面が車室内に向けら
れ且つ前記画面が前記壁面と平行な向きとなる待機姿勢
から、前記壁面に沿って座席に対して前方へ移動した後
に、前方側端部が車室内側へ回動して、前記画面が座席
の前方に対面する表示目視姿勢に導かれることを特徴と
するものである。
【0008】例えば、前記案内機構には、前記壁面に沿
う方向に延びるガイドが前記支持部材に設けられ、前記
表示装置本体を回動させる軸が前記ガイドに沿って車室
内の前後方向へ移動自在に支持されており、 前記軸が前
記ガイドの後方へ位置しているときに前記表示装置本体
が、前記待機姿勢に規制され、前記軸が前記ガイドの前
方へ移動したときに、前記規制が解除されて、表示装置
本体が前記軸を中心として車室内側へ回動して前記表示
目視姿勢へ向くことが可能とされている。
【0009】上記壁面は例えば自動車の助手席や後部座
席側方の扉内面である。また、壁面は扉内面に限られ
ず、座席側方の開閉しない壁の内面であってもよい。こ
の開閉しない壁は例えばバスなどの大型自動車または鉄
道車両の座席側方の壁である。
【0010】例えば、前記表示装置本体には、軸よりも
前方に位置して前記軸と共に前記ガイド内を移動する摺
動突起が設けられており、前記軸が前記ガイドに沿って
前方へ移動したときに、前記摺動突起が前記ガイドから
外れて表示装置本体が車室内に向けて回動可能となる。
【0011】また、前記ガイドの後端には、前記壁面方
向へ向う凹部が形成されており、前記軸が前記凹部内に
入っているときに、前記表示装置本体が前記壁面側へ移
動し、前記軸が前記凹部から抜け出たときに、前記表示
装置本体が前記壁面から離れて、前記ガイドに沿って移
動可能とされているものであってもよい。
【0012】また本発明は、表示装置本体と、座席側方
で車室の前後方向に延びる壁面に取付けられて前記表示
装置本体を支持する支持部材と、を有する車載用表示装
置において、前記表示装置本体と支持部材との間には案
内機構が設けられており、前記案内機構により、前記表
示装置本体が、その画面が車室内に向けられ且つ前記画
面が前記壁面と平行な向きとなる待機姿勢から、曲線軌
跡に沿って座席に対して前方へ移動すると同時に車室内
側へ回動するように移動して、前記画面が座席の前方に
対面する表示目視姿勢へ導かれることを特徴とするもの
である。
【0013】上記発明において、表示装置本体を、待
機姿勢から表示目視姿勢へ移動させるモータ駆動機構を
設けることが可能である。
【0014】また、支持部材に、壁面上部の窓ガラスの
収納溝に掛けるフック部材を設け、あるいは、支持部材
に、壁面から突出するアームレストに固定する固定機構
を設けるようにしてもよい。
【0015】
【作用】上記手段では、画面を目視しないときには、表
示装置本体が扉の内面などの壁面に沿う待機姿勢とな
る。表示装置本体が液晶表示パネルなどを用いた薄型の
ものである場合には、この表示装置本体を壁面に沿う待
機姿勢とすることにより、座席前方の居住空間を狭める
ことがない。表示装置本体を、壁面から立つ姿勢で画面
を座席方向に向ける表示目視姿勢とすると、座席に座っ
た人が適度な距離でくつろいだ姿勢で画面を見ることが
できるようになる。
【0016】また、待機姿勢にて、表示装置本体の少な
くとも一部を壁面に入り込ませることにより、表示装置
本体を壁面に設けた場合の壁面の内面の凹凸を小さくで
きる。
【0017】また、表示装置本体を待機姿勢から表示目
視姿勢まで手動で移動させてもよいが、モータ駆動機構
により表示装置本体を移動させることにより、スイッチ
操作などのみで画面を目視可能な姿勢に自動的に移動さ
せることができる。
【0018】また、支持部材にフック部材を設けて、窓
ガラスの収納溝に掛け、または固定機構を用いてアーム
レストに固定できるようにすれば、車両の構造を変える
ことなく、支持部材を取り付けることができ、また車載
用表示装置を必要に応じて助手席の側方や後部座席の側
方などに任意に取り付けることが可能になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0020】図ないし図は本発明の第実施例を示
している。図1に示す第1実施例の車載用表示装置は、
表示装置本体11と支持部材21とを有している。表示
装置本体11は薄型のものであり、その筐体の一方の面
が前面11aであり、この前面11aに液晶表示パネル
などにより画面11bが設置されている。
【0021】図に示すように、第実施例での車載用
表示装置10Bは、自動車の後部座席1の側方の扉2の
内面すなわち壁面2aに取付けられている。
【0022】この実施例では、待機姿勢(ハ)にて表示
装置本体11は、画面11bが壁面2aとほぼ平行でし
かも画面11bが車室内方向へ向けられている。表示装
置本体11は、まず壁面2aとほぼ平行にて(ii)方
向へ移動して中間姿勢(二)に至り、次に(iii)方
向へ回動して、表示装置本体11が壁面2aに対して立
ち、前面11aに設けられた液晶表示パネルなどの画面
11bが座席1方向へ向けられた表示目視姿勢(ホ)と
なる。
【0023】第実施例での車載用表示装置10Bで
は、表示装置本体11が(ii)方向へ移動し、その後
に(iii)方向へ反時計方向へ回動する。すなわち座
席1から離れた中間姿勢(二)の位置から座席方向へ向
けて回動する。そのため、回動時に座席前方の居住空間
を妨げることがなく、居住空間を有効利用できる。また
待機姿勢(ハ)にあるときに、画面11bが車室内方向
へ向けられているため、待機姿勢(ハ)のときに画面1
1bに表示を行い、必要なときに壁面2aと直交する向
きにて画面11bを目視することも可能になる。
【0024】表示装置本体11は支持部材21に支持さ
れている。図は支持部材21上での表示装置本体11
の支持構造を示す斜視図である。
【0025】図に示すように、支持部材21は、板金
材料により曲げ形成されたものであり、支持ガイド部2
1aと、この支持ガイド部21aから直角に折曲げられ
た支持部21bとから構成されている。支持部21bに
はフック部材22が固定されている。このフック部材2
2は、支持部材21よりも薄い金属板により形成されて
おり、その下端は前記支持部21bに固定され、上部は
ほぼU字形状に曲げられている。図に示すように、フ
ック部材22は、ガラス窓を収納する扉2の収納溝2b
の上縁部に掛けられ、これにより車載用表示装置10B
は、壁面2aの内側へ着脱自在に取り付けられる。
【0026】図に示すように、支持部材21の支持ガ
イド部21aには、ガイド穴23aとこのガイド穴23
aの基端にて直交する向きに形成された凹部23bとが
形成されている。ガイド穴23aは、表示装置本体11
を壁面2aに沿う(ii)方向へ移動させる第1の案内
要素として機能する。またガイド穴23aの先端部分
は、車室内方向へ抜け出る抜け部23cとなっている。
支持ガイド部21aの下面にはラック部材24が設けら
れている。このラック部材24には、第1の案内要素で
あるガイド穴23aに平行に設けられたラック歯24a
と、このラック歯24aに連続し、ガイド穴23aから
前記凹部23bに沿って連続して形成された基部ラック
歯24bが形成されている。またラック部材24の他端
部には、前記ガイド穴23a内に延びるストッパ部24
cが形成されている。
【0027】案内ブラケット25は板金材料によりL字
形状に曲げられたものである。この案内ブラケット25
の平板部には軸受スリーブ28が保持され、この軸受ス
リーブ28に、第2の案内要素となる支軸26が回動自
在に設けられ、さらに案内ブラケット25の底面には、
前記ガイド穴23a内を摺動する摺動突起29が設けら
れている。前記支軸26は、前記ガイド穴23aおよび
凹部23b内に挿入され、摺動突起29はガイド穴23
a内に挿入されている。支軸26の外径寸法はガイド穴
23aおよび凹部23bに対し最小の隙間を介して摺動
するように設定されている。第1の案内要素であるガイ
ド穴23aと凹部23b、および案内ブラケット25と
支軸26ならびに摺動突起29とで、第実施例におけ
る案内機構が構成されている。
【0028】上記支軸26の下端は面取り部26aとな
っており、支持部材21の下面側にてこの面取り部26
aにピニオン歯車27が嵌合されて固定されている。支
軸26がガイド穴23a内を摺動し且つ凹部23b内を
移動する間、ピニオン歯車27は、ラック部材24のラ
ック歯24aと基部ラック歯24bとに常に噛合うよう
になっている。
【0029】案内ブラケット25にはモータ駆動機構3
0が搭載されている。このモータ駆動機構30では、前
記支軸26の上端の小径部26bが軸受スリーブ28の
上方へ突出し、この小径部26bに平歯車31が固定さ
れている。案内ブラケット25の平板部にはモータブラ
ケット32が固定され、このモータブラケット32にモ
ータ33が固定されている。モータ33の出力軸にはウ
オーム歯車34が固定され、このウオーム歯車34が前
記平歯車31と噛合っている。なお、図示省略するが、
案内ブラケット25には平歯車31または支軸26の回
転数を検出する検出手段が搭載されている。
【0030】表示装置本体11の底面の座席1側の端部
には、固定軸35が固定されている。固定軸35の下端
の板部35aは中間ブラケット36のスリット36aに
挿入され、2箇所の固定穴36cに挿入されたピンまた
はねじにより、固定軸35が中間ブラケット36に固定
されている。中間ブラケット36には2箇所の固定穴3
6b,36bが穿設されており、固定ねじ37が固定穴
36b,36bに挿入され、前記案内ブラケット25の
直立部に形成された雌ねじ穴25a,25aに螺着され
ている。これにより、表示装置本体11は案内ブラケッ
ト25に一体に固定されている。
【0031】図ないし図は、第実施例の車載用表
示装置10Bの案内動作を示す平面図である。
【0032】図では、案内ブラケット25に設けられ
た支軸26が、支持部材21の凹部23b内に位置し、
支軸26の下端に固定されたピニオン歯車27は、ラッ
ク部材24の基部ラック歯24bに噛合っている。よっ
て表示装置本体11は画面11bが壁面2aとほぼ平行
で車室内に向けられた待機姿勢(ハ)(図参照)とな
っている。この状態で、画面11bに映像を表示するこ
とも可能である。
【0033】待機姿勢(ハ)では、図に示すように、
表示装置本体11の裏面11cと壁面2aとの間隔δは
わずかな寸法である。あるいは待機姿勢(ハ)にて、表
示装置本体11の裏面11cが壁面2aに密着していて
もよい。
【0034】待機姿勢(ハ)にて、表示装置本体11に
設けられた操作釦あるいは、遠隔操作装置の操作釦など
を押すと、モータ駆動機構30のモータ33が始動し、
ウオーム歯車34から平歯車31に回転力が与えられ、
ピニオン歯車27が回転し始める。このときの平歯車3
1およびピニオン歯車27の回転方向は図4にてαで示
す時計方向である。ピニオン歯車27がα方向へ回動す
ると、ピニオン歯車27がラック部材24の基部ラック
歯24bと噛み合っているため、支軸26は支持部材2
1の凹部23bからガイド穴23aに至り、表示装置本
体11は(iv)方向へ移動して壁面2aから離れる。
支軸26がガイド穴23a内に至ると、表示装置本体1
1の裏面11cは壁面2aからΔだけ離れる。
【0035】モータ33は同じα方向への回転を継続す
る。ピニオン歯車27がα方向へ回動し続けると、ピニ
オン歯車27がラック部材24のラック歯24aに沿っ
て転動し、表示装置本体11は壁面2aにほぼ平行な
(ii)方向へ移動する。このとき案内ブラケット25
と表示装置本体11には、β方向の反力が生じるが、図
に示すように、案内ブラケット25に設けられた摺動
突起29がガイド穴23aの縁部を摺動することによ
り、表示装置本体11はβ方向へ回動することなく、壁
面2aとほぼ平行に(ii)方向へ移動する。
【0036】図に示すように、支軸26が(ii)方
向へ所定距離移動すると、ピニオン歯車27が、ラック
部材24に設けられたストッパ部24cに当たり、それ
以上(ii)方向へ移動しなくなる。そのままモータ3
3が同じ方向へ回転し続けると、案内ブラケット25に
β方向の反力が作用し、案内ブラケット25および表示
装置本体11は支軸26を中心として(iii)方向へ
回動し、摺動突起29は、抜け部23cから抜け出て、
支持部材21の外へ移動する。
【0037】この間、平歯車31または支軸26の回転
数は図示しない検出手段により検出され、表示装置本体
11内などに設けられた制御回路により前記回転数が検
出され、その回転数が所定数となるとモータ33が停止
し、表示装置本体11は表示目視姿勢(ホ)にて停止す
る。なお、停止するまでの回転数を複段に設定すること
により、表示目視姿勢(ホ)での、表示装置本体11の
角度を変えることが可能である。
【0038】表示目視姿勢(ホ)では画面11bが座席
1方向へ向けられ、後部座席1にてくつろいだ姿勢で画
面11bを見ることができる。
【0039】表示装置本体11を待機させるときには、
表示装置本体11などに設けられたスイッチが操作され
る。これによりモータ33が始動し、平歯車31とピニ
オン歯車27がαと逆の方向へ駆動される。その結果、
の状態にて案内ブラケット25および表示装置本体
11がβと逆の方向へ回転し、摺動突起29が抜け部2
3c内を通過してガイド穴23a内に戻る。図の状態
からモータ33を始動したときに案内ブラケット25が
での図示右方向へ移動することなく、案内ブラケッ
ト25がβ方向と逆の方向へ確実に回動できるようにす
るため、図に示す位置の支軸26に対し板ばね38な
どにより摺動負荷を与えておくことが好ましい。
【0040】摺動突起29がガイド穴23a内に戻る
と、案内ブラケット25と表示装置本体11はそれ以上
βと逆の方向へ回動できなくなる。モータ33をそのま
ま回転させると、ピニオン歯車27はラック歯24aに
沿って図示右方向へ転動し、表示装置本体11はほぼ図
に示した姿勢のまま図示右方向へ移動する。さらに表
示装置本体11が図に示す姿勢に戻ってモータ33が
停止する。
【0041】図は、図に示す車載用表示装置10B
の変形例を示している。前記第実施例では、図の待
機姿勢(ハ)の表示装置本体11が、まず(iv)方向
へ移動して壁面2aから離れ、その後に(ii)方向へ
移動し、さらに(iii)方向へ回動するようになって
いる。よってガイド穴23aに連続する凹部23bを壁
面2a方向へ深いものとし、この凹部23bを第3の案
内要素とする。また基部ラック歯24bも長くしてお
く。さらに壁面2aに、表示装置本体11の少なくとも
一部分が入り込む凹部2cを形成しておく。
【0042】これにより図と同じ待機姿勢(ハ)のと
きに、表示装置本体11の少なくとも一部を壁面2aの
凹部2c内に入り込ませておくことが可能である。表示
目視姿勢(ホ)へ移動するときは、まず表示装置本体1
1が(iv)方向へ移動して凹部2cから抜け出てから
(ii)方向へ移動し、その後に(iii)方向へ回動
することになる。
【0043】なお、図と図に示す実施例において、
モータ駆動機構を設けず、表示装置本体11を待機姿勢
(ハ)から表示目視姿勢(ホ)へ手動で移動させるよう
にしてもよい。
【0044】図の変形例では、待機姿勢(ハ)にて壁
面2aの凹凸を小さくでき、壁面2aの内側のスペース
を有効利用できる。
【0045】次に図は、支持部材21を壁面2aに取
り付ける際の他の固定機構40を示している。この固定
機構40では、支持部材21にコの字状に曲げられた固
定片21cが設けられ、この固定片21に溝21dが
形成されている。この溝21dにはねじ軸44が側方か
ら挿通される。ねじ軸44には支持板41が螺装され、
またねじ軸44の先端は押圧板42に回動自在に連結さ
れている。この押圧板42にはゴムなどの弾性材料によ
るパッド43が固着されている。
【0046】支持部材21を壁面2aに固定する際に
は、支持ガイド部21aをアームレスト4の上に置き、
固定片21cをアームレスト4の下側に入れるようにし
てアームレスト4を挟む。支持板41と押圧板42およ
びパッド43を、アームレスト4の下面と固定片21c
との間に介在させてねじ軸44を溝21d内に入れる。
そしてハンドル45によりねじ軸44を締め付け方向へ
回動させると、支持板41が固定片21cに圧接し、パ
ッド43がアームレスト4の下面を加圧して、支持部材
21がアームレスト4に取り付けられる。
【0047】前記各実施例および後で説明する各実施例
では、いずれも支持部材がフック部材により窓ガラスの
収納溝2bに掛けられるものとなっているが、各実施例
においてフック部材の代わりに図に示すアームレスト
4への固定機構40を使用することができる。
【0048】図は本発明の第実施例の車載用表示装
置10Cを示している。この車載用表示装置10Cで
は、支持部材51がフック部材14により収納溝2bに
掛けられている。あるいは図に示す固定機構40によ
りアームレスト4に固定してもよい。
【0049】表示装置本体11が待機姿勢(へ)にある
とき、画面11bは壁面2aとほぼ平行で且つ車室内方
向へ向けられている。表示装置本体11と支持部材51
との間の案内機構により、待機姿勢(へ)の表示装置本
体11は(v)で示す曲線軌跡にて表示目視姿勢(ト)
へ移動する。
【0050】この実施例では、表示装置本体11の移動
軌跡(v)が曲線軌跡であるため、移動途中で表示装置
本体11が図の(二)の姿勢のように壁面2aに沿っ
て前方(前部座席方向)へ突出することがなく、また車
室内方向へ突出しながら回動することがない。よって表
示装置本体11の移動軌跡が最短であり、壁面2aの内
側のスペースを有効利用できる。
【0051】図と図10は、上記車載用表示装置10
Cにおける、案内機構の一例を示している。
【0052】支持部材51には、壁面2aに沿って延び
る直線長穴のガイド穴51aが形成されており、表示装
置本体11の一方の端部の下面に設けられた支軸52が
ガイド穴51a内に挿入されている。図10に示すよう
に、ガイド穴51aは支軸52および表示装置本体11
の一方の端部を壁面2aに沿って(vi)方向へ移動さ
せる第1の案内要素となり、また支軸52は、表示装置
本体11を(vii)方向へ回動させる第2の案内要素
となる。
【0053】支持部材51には、軸53を支点として回
動する案内駆動アーム54が設けられ、案内駆動アーム
54は連結軸55により、表示装置本体11の下面に回
動自在に連結されている。
【0054】ガイド穴51a、支軸52および案内駆動
アーム54により案内機構が構成されている。軸53お
よび案内駆動アーム54に負荷が作用していない場合、
の待機姿勢(へ)の表示装置本体11を手動で移動
させると、案内駆動アーム54が(vii)方向へ回動
し、また支軸52がガイド穴51aに沿って(vi)方
向へ移動し、表示装置本体11が表示目視姿勢(ト)に
至る。
【0055】また、軸53を動力により回転させれば、
表示装置本体11を待機姿勢(へ)から表示目視姿勢
(ト)へ自動的に移動させることができる。
【0056】図にはこの場合のモータ駆動機構60が
示されている。支持部材51の下面にて、軸53には歯
車61が固定されている。支持部材51の下面には歯車
61と噛合う中間歯車62が設けられ、モータ63の出
力軸に設けられたウオーム歯車64が中間歯車62と噛
合っている。
【0057】図の状態からモータ63により歯車61
を反時計方向へ回動させ、案内駆動アーム54を反時計
方向へ所定角度回動させれば、表示装置本体11は図
に示す表示目視姿勢(ト)へ移動する。また図10
状態でモータ63を逆転させれば、表示装置本体11は
に示す待機姿勢(へ)に戻る。
【0058】なお、ガイド穴51aを長くしておき、図
10へ至る案内駆動アーム54の回動角度を複段に設定
しておけば、表示目視姿勢(ト)の表示装置本体11の
画面11bの角度を複段にて設定することができる。
【0059】図11は、表示装置本体11を図にて
(v)で示す軌跡にて移動させる案内機構の他の構成を
示している。
【0060】図11では、支持部材51に、中心Oから
半径Rの軌跡の案内部57が設けられ、表示装置本体1
1の裏面の半径Rの円弧面11dが案内部57に沿って
摺動できるようになっている。例えば手動で、表示装置
本体11を移動させると、表示装置本体11は待機姿勢
(へ)から表示目視姿勢(ト)へ、半径Rの円弧軌跡に
て移動する。
【0061】また、支持部材51にモータ駆動機構70
を設け、モータ71の出力軸に設けられたウオーム歯車
72により中間歯車73を回転させ、さらに中間歯車7
3により駆動回転体74を回転させ、駆動回転体74と
表示装置本体11の円弧面11dを歯にて嵌合させある
いは互いに圧接させておく。これによりモータ71の動
力により、表示装置本体11は待機姿勢(へ)と表示目
視姿勢(ト)との間を自動的に移動できるようになる。
【0062】また前記各実施例において、表示目視姿勢
にて、さらに画面が上下左右に回動できるようにしても
よい。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明では、収納姿勢で
は、表示装置本体が座席側方の壁面に沿う姿勢となるた
め、車室内のスペースの邪魔にならない。また表示目視
姿勢では、画面が座席の前方に対向するため、画面が見
やすい位置となる。
【0064】上記待機姿勢で、表示装置本体を壁面の内
部に入り込ませれば、待機姿勢にて壁面の内側の凹凸を
最小にできる。
【0065】また、待機姿勢から表示目視姿勢へ移動さ
せるモータ駆動機構を設けることにより、表示装置本体
を各姿勢へ自動的に移動させることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の車載用表示装置が自動車
の後部座席の側方に取り付けられた状態を示す斜視図、
【図2】第1実施例での案内機構およびモータ駆動機構
を示す分解斜視図、
【図3】第1実施例で表示装置本体が待機姿勢にあると
きの平面図、
【図4】第1実施例で表示装置本体が待機姿勢から移動
し始めた状態の平面図、
【図5】第1実施例で表示装置本体が表示目視姿勢にあ
るときの平面図、
【図6】アームレストへの固定機構を示す支持部材の斜
視図、
【図7】第1実施例での待機姿勢の他の例を示す斜視
図、
【図8】第2実施例の車載用表示装置を示す斜視図、
【図9】第2実施例の案内機構とモータ駆動機構の一例
を示す平面図、
【図10】図9の状態から表示装置本体が表示目視姿勢
へ至った状態を示す平面図、
【図11】第2実施例での案内機構とモータ駆動機構の
他の例を示す平面図、
【符号の説明】
1 座席 2 扉 2a 壁面 2b 窓ガラスの収納溝 3 窓ガラス 4 アームレスト 11 表示装置本体 11b 画面 14 フック部材 21 支持部材 22 フック部材 23a ガイド穴 24 ラック部材 25 案内ブラケット 27 ピニオン歯車 30 モータ駆動機構 33 モータ 35 固定軸 40 アームレストへの固定機構 51 支持部材 51a ガイド穴 52 支軸 54 案内駆動アーム 60,70 モータ駆動機構

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置本体と、座席側方で車室の前後
    方向に延びる壁面に取付けられて前記表示装置本体を支
    持する支持部材と、を有する車載用表示装置において、 前記表示装置本体と支持部材との間には案内機構が設け
    られており、 前記案内機構により、前記表示装置本体が、その画面が
    車室内に向けられ且つ前記画面が前記壁面と平行な向き
    となる待機姿勢から、前記壁面に沿って座席に対して前
    方へ移動した後に、前方側端部が車室内側へ回動して、
    前記画面が座席の前方に対面する表示目視姿勢に導かれ
    ることを特徴とする車載用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記案内機構には、前記壁面に沿う方向
    に延びるガイドが前記支持部材に設けられ、前記表示装
    置本体を回動させる軸が前記ガイドに沿って車室内の前
    後方向へ移動自在に支持されており、 前記軸が前記ガイドの後方へ位置しているときに前記表
    示装置本体が、前記待機姿勢に規制され、前記軸が前記
    ガイドの前方へ移動したときに、前記規制が解除され
    て、表示装置本体が前記軸を中心として車室内側へ回動
    して前記表示目視姿勢へ向くことが可能とされている請
    求項1記載の車載用表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示装置本体には、軸よりも前方に
    位置して前記軸と共に前記ガイド内を移動する摺動突起
    が設けられており、前記軸が前記ガイドに沿って前方へ
    移動したときに、前記摺動突起が前記ガイドから外れて
    表示装置本体が車室内に向けて回動可能となる請求項2
    記載の車載用表示装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドの後端には、前記壁面方向へ
    向う凹部が形成されており、前記軸が前記凹部内に入っ
    ているときに、前記表示装置本体が前記壁面側へ移動
    し、前記軸が前記凹部から抜け出たときに、前記表示装
    置本体が前記壁面から離れて、前記ガイドに沿って移動
    可能とされている請求項2または3記載の車載用表示装
    置。
  5. 【請求項5】 表示装置本体と、座席側方で車室の前後
    方向に延びる壁面に取付けられて前記表示装置本体を支
    持する支持部材と、を有する車載用表示装置 において、 前記表示装置本体と支持部材との間には案内機構が設け
    られており、 前記案内機構により、前記表示装置本体が、その画面が
    車室内に向けられ且つ前記画面が前記壁面と平行な向き
    となる待機姿勢から、曲線軌跡に沿って座席に対して前
    方へ移動すると同時に車室内側へ回動するように移動し
    て、前記画面が座席の前方に対面する表示目視姿勢へ導
    かれることを特徴とする車載用表示装置。
  6. 【請求項6】 表示装置本体を、待機姿勢から表示目視
    姿勢へ移動させるモータ駆動機構が設けられている請求
    1ないし5のいずれかに記載の車載用表示装置。
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