JP3776703B2 - 車載用電子機器および駆動機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動自在の表示パネル(表示モニタ)を備えた車載用テレビ等の車載用電子機器に関し、特に、表示パネルの使用位置を適切に調整することのできる車載用電子機器及び駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車載用テレビ等に代表される表示パネル(表示モニタ)を備えた車載用電子機器が知られている。この車載用電子機器には、未使用時に表示パネルを本体内の収納部に収納し、そして、使用時に本体前面の使用位置まで表示パネルを移動(搬送)できる種類の物もある。
この種の移動自在の表示パネルを備えた車載用電子機器の一例を図10に示す。図10は、表示パネル101が本体103の前面の使用位置に搬送された状態を示す外観斜視図である。この車載用電子機器は、表示パネル101がアーム121を介して本体103により移動自在に保持されている。
【0003】
以下、このような従来の車載用電子機器について、図11を参照して説明する。図11(a)は、車載用電子機器の内部構造を説明するための平面図である。また、図11(b)は、表示パネル101の断面図である。
図11(a)に示すように、車載用電子機器は、表示パネル101と、チルトギア111と、メカアッセンブリ102と、アーム121と、スライドモータ122と、同軸ギア123a,123bと、軸124と、チルトモータ125と、伝達ギア126a,126bと、本体103と、スライド用ラックギア131とを含んで構成される。
【0004】
表示パネル101は、裏面に2つのチルトギア111が配置されている。チルトギア111は、図11(b)に示すように表示パネル101に固定され、そして、アーム121に軸支されている。チルトギア111は、伝達ギア126a等と係合し、伝達ギア126aの回転に伴い、表示パネル101と共に回動する。
【0005】
メカアッセンブリ102は、アーム121〜伝達ギア126a,126bを含んで構成され、表示パネル101を回動自在に保持すると共に、本体103により移動自在に保持される。
具体的に、アーム121は、同軸ギア123a及び伝達ギア126b等を軸支すると共に、チルトギア111を軸支する。スライドモータ122は、同軸ギア123a等を回転駆動させる。同軸ギア123a,123bは、軸124を介して接合され、スライド用ラックギア131と係合し、スライドモータ122の回転に伴い回転する。同軸ギア123a,123bが回転すると、メカアッセンブリ102は、スライド用ラックギア131上をスライド移動する。
チルトモータ125は、伝達ギア126aを回転駆動させる。伝達ギア126a,126bは、チルトギア111と係合する。伝達ギア126aは、チルトモータ125の回転に伴い回転し、表示パネル101を回動させる。
【0006】
本体103は、図示していないが、表示パネル101等を格納する収納部や、表示パネル101を表示制御させる制御回路等が配置されている。同様に、スライドモータ122及びチルトモータ125を駆動させる駆動回路等も配置されている。
また、本体103には、スライド用ラックギア131が配置されている。
スライド用ラックギア131は、同軸ギア123a等と係合し、同軸ギア123a等を介してメカアッセンブリ102をスライド自在に保持する。
上述した構成の車載用電子機器は、車両内の格納箇所(例えば、インストルメントパネルの開口部)に取り付けられて使用される。
【0007】
以下、従来の車載用電子機器の動作について図12を参照して説明する。図12(a)〜(d)は、表示パネル101が本体103内の収納位置から本体103の前面の使用位置まで搬送される様子を説明するための模式図である。
【0008】
まず、スライドモータ122が回転駆動を開始し、このスライドモータ122の回転に伴い、同軸ギア123a,123bが回転する。そして、同軸ギア123a等の回転により、メカアッセンブリ102がスライド用ラックギア131上を移動する。
このメカアッセンブリ102の移動に伴って、図12(a)に示すように、表示パネル101が本体103の前面に向けてスライド移動する。
【0009】
図12(b)に示すように、表示パネル101が本体103内から完全に排出されると、スライドモータ122は、回転を停止する。そして、今度は、チルトモータ125が回転駆動を開始する。
このチルトモータ125の回転に伴い、回転駆動力がチルトギア111に伝達され、チルトギア111は、アーム121の支軸を中心として回動する。すなわち、表示パネル101は、図12(c)に示すように、矢印方向に向けて起き上がるようにチルト動作する。
【0010】
表示パネル101は、チルトモータ125の回転に伴ってこのままチルト動作を続け、図12(d)に示すように、例えば、アーム121と直交する使用位置まで回動する。表示パネル101がこの使用位置まで回動すると、チルトモータ125の回転が停止し、表示パネル101の回動も停止する。
このように、従来の車載用電子機器は、利用者が使用する際に、本体103内に収納していた表示パネル101を本体103の前面の使用位置まで適切に搬送することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の車載用電子機器において、表示パネル101の使用位置が適切な位置とならない場合があった。
例えば、図12(d)に示すように、車両に格納される本体103の上部にエアコンの吹出口104が配置されているケースでは、使用位置にて停止した表示パネル101が吹出口104を塞ぎ、吹出口104からの冷風等の排出を妨げることとなる。
その他にも、使用位置にて停止した表示パネル101が、利用者による本体103のボタン操作等の妨げになってしまう場合もあった。
【0012】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、表示パネルの使用位置を適切に調整することのできる車載用電子機器及び駆動機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る車載用電子機器は、
移動自在な表示パネルを有する車載用電子機器であって、
チルトギア部とラックギア部とが一体に形成され、表示パネルに固定された複合ギアと、
前記複合ギアと係合したまま所定の駆動力に応じて回転し、前記複合ギアを介して表示パネルに駆動力を伝達する伝達ギアと、
前記複合ギアを介して表示パネルに伝達される駆動力に応じて、表示パネルを回動自在及び移動自在に保持する保持機構と、
を備えることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、複合ギアは、チルトギア部とラックギア部とが一体に形成され、表示パネルに固定されている。伝達ギアは、複合ギアと係合したまま所定の駆動力に応じて回転し、複合ギアを介して表示パネルに駆動力を伝達する。保持機構は、複合ギアを介して表示パネルに伝達される駆動力に応じて、表示パネルを回動自在及び移動自在に保持する。このように、保持機構に保持された表示パネルは、チルト動作(回動)及び、スライド動作(移動)を行う。そして、スライド動作により表示パネルが所望の使用位置まで運ばれる。この結果、表示パネルの使用位置を適切に調整することができる。
【0015】
前記保持機構は、前記伝達ギアが前記複合ギアのチルトギア部と係合しながら回転する際に表示パネルをチルト動作させ、前記伝達ギアが前記複合ギアのラックギア部と係合しながら回転する際に表示パネルをスライド動作させるように、表示パネルを保持してもよい。
【0016】
前記複合ギアは、側面に所定形状のガイド溝が刻設されてなり、
前記保持機構は、前記複合ギアに刻設されたガイド溝と嵌合するガイド部材と、該ガイド部材を保持するアームとを備えてもよい。
【0017】
前記保持機構は、前記ガイド部材の前記アームに対する角度を調整する調整部材を更に備えてもよい。この場合、調整部材を操作することにより、表示パネルの角度を適切に調整することができる。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る駆動機構は、
車載用電子機器の前面にて表示パネルを駆動させる駆動機構であって、
チルトギア部とラックギア部とを有し、表示パネルに固定された複合ギアと、
前記複合ギアと係合し、所定の駆動力を前記複合ギアを介して表示パネルに伝達する伝達ギアと、
前記前記複合ギアを介して表示パネルに伝達される駆動力に応じて、表示パネルを回動自在及び移動自在に保持する保持手段と、
を備えることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、複合ギアは、チルトギア部とラックギア部とを有し、表示パネルに固定されている。伝達ギアは、複合ギアと係合し、所定の駆動力を複合ギアを介して表示パネルに伝達する。保持手段は、複合ギアを介して表示パネルに伝達される駆動力に応じて、表示パネルを回動自在及び移動自在に保持する。このように、保持手段に保持された表示パネルは、チルト動作(回動)及び、スライド動作(移動)を行う。そして、スライド動作により表示パネルが所望の使用位置まで運ばれる。この結果、表示パネルの使用位置を適切に調整することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる移動自在の表示パネル(表示モニタ)を備えた車載用電子機器について、以下図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、表示パネル1が本体3の前面の使用位置に搬送された状態を示す外観斜視図である。この車載用電子機器は、表示パネル1がアーム21を介して本体3により移動自在に保持されている。車載用電子機器は、未使用時に表示パネル1を本体3内の所定の収納部に収納し、そして、使用時に本体3の前面の使用位置に表示パネルを移動(搬送)する。
以下、この車載用電子機器について図2を参照して説明する。図2(a)は、車載用電子機器の内部構造を説明するための平面図である。また、図2(b)は、表示パネル1の側面図である。
【0022】
図2(a)に示すように、車載用電子機器は、表示パネル1と、メカアッセンブリ2と、本体3とに大きく分けられ、他に、チルトギアラック11と、アーム21と、スライドモータ22と、同軸ギア23a,23bと、軸24と、チルトモータ25と、伝達ギア26a,26bと、スライド用ラックギア31とを含んで構成される。
【0023】
表示パネル1は、図1等に示すように、表面にLCD(Liquid Crystal Display)ユニット等を備えたパネル(モニタ)である。また、表示パネル1の裏面には、図2(a)に示すように2つのチルトギアラック11が固定されている。
【0024】
チルトギアラック11は、図2(b)に示すように、チルトギア部とラックギア部とが一体に形成された複合ギアからなる。チルトギアラック11は、伝達ギア26a(伝達ギア26b)と係合し、伝達ギア26aの回転に伴い、表示パネル1と共に移動する。
また、チルトギアラック11には、図2(b)に示すような形状のガイド溝12が刻設されている。図示するようにガイド溝12は、チルトギアラック11の先端近傍(チルトギア部の近傍)に刻設された2つの扇状溝部と、チルトギアラック11のラックギア部に沿って刻設された直線溝部とから構成されている。
なお、このガイド溝12には、アーム21に固定された後述するガイドローラが嵌合される。
【0025】
メカアッセンブリ2は、表示パネル1を本体3内部から排出し、また、表示パネル1を本体3の前面の使用位置に配置するための駆動機構である。メカアッセンブリ2の両端にはアーム21が設置され、このアーム21を介して表示パネル1を保持する。
【0026】
アーム21は、同軸ギア23aや伝達ギア26b等を軸支する。また、アーム21の側面には、内側に向けて図3(a)等に示すようなガイドローラ27が固定されている。図3(a)に示すように、ガイドローラ27は、所定の長さの支持軸28を介してアーム21に固定され、チルトギアラック11のガイド溝12に嵌合する。すなわち、アーム21は、ガイドローラ27をガイド溝12に嵌合させることにより、表示パネル1を保持する。
ガイドローラ27には、図3(b)に示すように2つのローラ29が回転自在に保持されている。すなわち、ガイドローラ27自身は、アーム21に固定されているが、ガイド溝12に嵌合した状態で、回転自在の各ローラ29がガイド溝12の壁面に当接する。なお、表示パネル1が移動する際に、ガイド溝12にて各ローラ29が回転することにより、チルトギアラック11の動きをなめらかにする。
【0027】
図2(a)に戻って、スライドモータ22は、メカアッセンブリ2の所定箇所に配置されている。スライドモータ22は、回転軸に嵌合された例えば、はすば歯車を介して同軸ギア23aと係合する。スライドモータ22は、回転駆動により生じた駆動力を同軸ギア23a等に伝達する。
【0028】
同軸ギア23a,23bは、軸24により軸支されている。また、軸24は、2つのアーム21に挟持されている。
同軸ギア23aは、スライドモータ22のはすば歯車と係合し、また、同軸ギア23a,23bは、スライド用ラックギア31と係合する。すなわち、スライドモータ22が回転駆動すると、同軸ギア23aに駆動力が伝わり、軸24によって同軸ギア23a,23bが共に回転する。そして、同軸ギア23a等の回転により、係合するスライド用ラックギア31上をメカアッセンブリ2がスライド移動する。
その際、アーム21等を介して保持されている表示パネル1も同様に移動する。つまり、スライドモータ22の回転方向に応じて、表示パネル1が、排出方向(図中のL方向)又は、収納方向(図中のR方向)の何れかに移動する。
【0029】
チルトモータ25は、メカアッセンブリ2の所定箇所に配置されている。チルトモータ25は、回転軸に嵌合された例えば、はすば歯車を介して伝達ギア26aと係合し、回転駆動により生じた駆動力を伝達ギア26aに伝達する。
【0030】
伝達ギア26a,26bは、アーム21に軸支されている。伝達ギア26aは、チルトモータ25のはすば歯車と係合し、また、伝達ギア26a,26bは、チルトギアラック11と係合する。すなわち、チルトモータ25の回転駆動に伴い、伝達ギア26aが回転する。そして、伝達ギア26aの回転により、係合するチルトギアラック11(表示パネル1)が移動する。なお、表示パネル1の移動動作については、後述する。
【0031】
本体3は、図示していないが、表示パネル1等を収納する収納部や、表示パネル1(LCDユニット等)を表示制御させる制御回路等が配置されている。同様に、スライドモータ22及びチルトモータ25を駆動させる駆動回路等も配置されている。
また、本体3には、スライド用ラックギア31が配置されている。
【0032】
スライド用ラックギア31は、同軸ギア23a等と係合する。すなわち、本体3は、スライド用ラックギア31等を介してメカアッセンブリ2をスライド自在に保持する。
【0033】
以下、伝達ギア26aの回転(チルトモータ25の回転駆動)に伴う表示パネル1の移動動作について図4を参照して説明する。図4(a)〜(c)は、チルトギアラック11(表示パネル1)の移動動作(チルト動作及びスライド動作)を説明するための模式図である。
【0034】
伝達ギア26aがチルトギアラック11の端部(チルトギア部の端部)と係合している状態において、チルトギアラック11(表示パネル1)は、図4(a)にて実線で示すように、アーム21に対して水平に位置している。
この状態から、チルトモータ25の回転駆動に伴って伝達ギア26aが所定方向に回転すると、チルトギアラック11は、図4(a)の矢印方向に向けてチルト動作する。
すなわち、チルトギアラック11は、ガイド溝12に嵌合したガイドローラ27を介してアーム21により保持されており、ガイドローラ27の支持軸28を中心として回動する。その際、ガイドローラ27の各ローラ29がガイド溝12の壁面(扇状部の円弧)に当接しながら回転するため、チルトギアラック11は、なめらかに回動する。
【0035】
このようなチルト動作によってチルトギアラック11が図4(b)に示すアーム21と直交する位置まで移動すると、伝達ギア26aは、チルトギアラック11のラックギア部と係合する。すなわち、チルトギアラック11のチルト動作が終わり、スライド動作に切り替わる。
なお、この状態で、ガイドローラ27(各ローラ29)は、図4(b)に示すように、ガイド溝12の扇状溝部の端部(直線溝部の端部)に当接する。
【0036】
この状態から伝達ギア26aが更に回転すると、係合するチルトギアラック11は、図4(b)の矢印方向にスライド動作する。
すなわち、チルトギアラック11は、ガイドローラ27を介してアーム21に保持されており、図4(c)に示すようにガイド溝12の直線溝部に沿って移動する。その際、ガイドローラ27の各ローラ29がガイド溝12の壁面(直線溝部の壁面)に当接しながら回転するため、チルトギアラック11は、なめらかにスライド移動する。
このように、1つのチルトモータ25により、表示パネル1にチルト動作及びスライド動作を行わせることができる。
【0037】
以下、この実施の形態に係る車載用電子機器の具体的な動作について図5を参照して説明する。図5(a)〜(h)は、本体3内部に格納されていた表示パネル1が、本体3の前面の使用位置に配置されるまでの動作を説明するための模式図である。なお、車載用電子機器は、車両内の格納箇所(例えば、インストルメントパネルの開口部)に取り付けられているものとする。
【0038】
まず、本体3内部に表示パネル1が収容されている状態で、スライドモータ22が回転駆動し、メカアッセンブリ2がスライド移動する。すなわち、スライドモータ22の回転駆動力が同軸ギア23aに伝わり、同軸ギア23a,23bが共に回転する。そして、同軸ギア23a等の回転により、メカアッセンブリ2がスライド用ラックギア31上をスライド移動する。
このメカアッセンブリ2の移動に伴って、図5(a)に示すように、表示パネル1が本体3の前面に向けてスライド移動する。
【0039】
表示パネル1(メカアッセンブリ2)が所定位置まで移動すると、スライドモータ22は、回転を停止する。すなわち、図5(b)に示すように、表示パネル1が、本体3の前面に完全に排出される所定位置まで達すると、例えば、マイクロスイッチが押圧される等により、スライドモータ22の回転が停止する。
【0040】
スライドモータ22の回転が停止すると、今度は、チルトモータ25が回転駆動を開始する。このチルトモータ25の回転に伴い、図5(c)に示すように、表示パネル1は、アーム21の軸(ガイドローラ27の支持軸28)を中心としてチルト動作する。
すなわち、チルトモータ25の回転駆動力が伝達ギア26aに伝わり、図5(f)に示すように、伝達ギア26aがチルトギアラック11のチルトギア部と係合しているため、チルトギアラック11は、矢印方向に向けて起き上がるようにチルト動作する。この際、チルトギアラック11は、ガイド溝12の扇状溝部に嵌合したガイドローラ27を介してアーム21により保持されており、ガイドローラ27の支持軸28を中心として回動する。
【0041】
表示パネル1は、チルトモータ25の回転に伴ってこのままチルト動作を続け、図5(d)に示すように、例えば、アーム21と直交する位置まで回動する。表示パネル1がこの位置まで回動すると、図5(g)に示すように、伝達ギア26aは、チルトギアラック11のチルトギア部を越えて係合ラックギア部と係合する。この際、ガイドローラ27(各ローラ29)は、ガイド溝12の扇状溝部の端部(直線溝部の端部)に当接する。
これにより、チルトギアラック11のチルト動作が終わり、スライド動作に切り替わる。なお、この状態において、表示パネル1は、例えば、本体3の上部に予め配置されているエアコンの吹出し口4を覆っている。
【0042】
表示パネル1は、スライド動作に切り替わると、図5(e)に示すように、アーム21に対して直交したまま、矢印方向に向けてスライド移動する。
すなわち、図5(h)に示すように、伝達ギア26aがチルトギアラック11のラックギア部に係合しながら回転することにより、チルトギアラック11は、矢印方向に向けてスライド移動する。
【0043】
このスライド移動により、図5(e)等に示すように、表示パネル1は、吹出し口4を覆わない使用位置まで移動し、そして、停止する。
このように、吹出し口4等を避けた使用位置まで表示パネル1を移動させることができる。この結果、表示パネル1の使用位置を適切に調整することができる。
【0044】
上記の実施の形態では、伝達ギア26aにチルトモータ25の駆動力を伝達させ、チルトギアラック11を介して表示パネル1を移動させたが、表示パネル1を手動にて移動させてもよい。
以下、表示パネル1を手動にて移動させることのできる車載用電子機器の変形例について、図6を参照して説明する。図6は、上述の図2(a)に示す車載用電子機器の構成を一部変更した平面図(要部)である。
【0045】
図6に示す車載用電子機器は、図2に示す車載用電子機器からチルトモータ25及び伝達ギア26a等を取り除き、その代わりに、シャフト51と、Eリング52と、バネ53と、クラッチギア54と、フェルト55とを配置して構成される。
【0046】
シャフト51は、クラッチギア54等を軸支する柱状体であり、アーム21の側面に立設されている。
Eリング52は、シャフト51に嵌合され、シャフト51に通されたバネ53の一端を固定する。
バネ53は、所定の弾性力を有するコイルバネ等からなり、シャフト51に通され、シャフト51とクラッチギア54とに挟持される。バネ53は、シャフト51に軸支されたクラッチギア54をフェルト55に向けて付勢する。
【0047】
クラッチギア54は、貫通されたシャフト51により回転自在に軸支される。クラッチギア54は、チルトギアラック11と係合し、チルトギアラック11の移動動作(手動により表示パネル1に加えられた力によるチルト動作及びスライド動作)に伴い回転する。
なお、クラッチギア54は、バネ53によりフェルト55に向けて付勢されており、フェルト55との間に生じる摩擦力により、現在の位置を保持する。すなわち、クラッチギア54は、チルトギアラック11を介して所定以上の力が加えられない限り、回転することがない。
【0048】
フェルト55は、所定形状に加工された羊毛等からなり、クラッチギア54とアーム21の間に挟持されている。フェルト55は、例えば、アーム21に固着されており、回転等するクラッチギア54に所定の摩擦力を与える。
【0049】
このような図6に示す車載用電子機器は、利用者が手動にて表示パネル1に所定以上の力を加えることにより、チルトギアラック11と係合するクラッチギア54等が回転し、表示パネル1が移動する。すなわち、表示パネル1は、モータレスにて、上述の図5(c)に示すようなチルト動作をし、また、図5(e)等に示すようなスライド動作をする。この場合も、吹出し口4等を避けた使用位置まで表示パネル1を移動させることができる。この結果、表示パネル1の使用位置を適切に調整することができる。
【0050】
なお、図6に示す車載用電子機器では、バネ53、クラッチギア54及びフェルト55等からなるクラッチ構造としたが、表示パネル1に所定のテンションを加えることで、このようなクラッチ構造を用いることなく表示パネル1を手動にて移動させることもできる。
例えば、メカアッセンブリ2に配置したテンションバネから表示パネル1にテンションを加えることにより、表示パネル1が自重等で動かないようにし、この状態で、表示パネル1を手動にて移動できるようにしてもよい。
【0051】
更に、チルトギアラック11等を用いずに、表示パネル1のチルト動作及びスライド動作を実現させてもよい。例えば、ヒンジを用いてチルト動作を行わせ、そして、スライド機構を用いてスライド動作を行わせることもできる。
具体的に、表示パネル1をヒンジにてチルト動作するようにし、ヒンジと表示パネル1との間にテンションを加えたスライド機構を更に設けることにより、表示パネル1を手動にて移動できるようにしてもよい。
【0052】
また、上記の実施の形態では、図3(a)等に示すように、ガイドローラ27をアーム21に固定していたため、表示パネル1の角度調節等を行えなかったが、ガイドローラ27等を回動できるようにして、表示パネル1の角度調節等を行えるようにしてもよい。
以下、表示パネル1の角度調節等を行えるようにした車載用電子機器の変形例について、図7を参照して説明する。図7は、上述の図3(a)に示すガイドローラ27及びアーム21等の構成を変更したガイドローラ61等の分解斜視図である。
【0053】
ガイドローラ61は、支持軸62の一端に固定されており、支持軸62等を介してツマミ67等により回動自在に保持されている。
支持軸62は、一端がガイドローラ61に固定されており、他の一端がツマミ67に固定されている。すなわち、支持軸62は、バネ63が通された状態で、アーム64に設けられた貫通穴64a及び、ラチェット65の貫通穴65aに挿入される。そして、端部に設けられたネジ穴62aに、ツマミ67のネジ穴67bを通したネジ68が螺合され、ツマミ67に固定される。
【0054】
バネ63は、所定の弾性力を有するコイルバネ等からなり、支持軸62に通され、ガイドローラ61とアーム64とに挟持された状態で、ガイドローラ61等を付勢する。
アーム64は、図3(a)に示すアーム21とほぼ同じものであり、メカアッセンブリ2に固定されている。アーム64は、支持軸62を通すための貫通穴64aと、ネジ66を螺合するためのネジ穴64bとが設けられている。
【0055】
ラチェット65は、複数の凸部(爪部)を有する爪車等からなり、支持軸62を通すための貫通穴65aと、ネジ66を通すためのネジ貫通穴65bとが設けられている。ラチェット65は、ネジ66によりアーム64に固定される。
ネジ66は、ラチェット65のネジ貫通穴65bを通り、アーム64のネジ穴64bと螺合する。
【0056】
ツマミ67は、利用者がガイドローラ61を回動させるためのツマミであり、突起部67a及びネジ貫通穴67bが設けられている。ツマミ67は、アーム64の貫通穴64a及び、ラチェット65の貫通穴65aを通った支持軸62に固定される。
ツマミ67は、利用者の操作により、ガイドローラ61と共に回転する。なお、ツマミ67の裏面には、複数の凹部が設けられており、ツマミ67の回転位置に応じてラチェット65の凸部と係合する。
ネジ68は、ツマミ67のネジ貫通穴67bを通り、ラチェット65等を挟んで支持軸62のネジ穴62aと螺合する。
【0057】
このような図7に示すガイドローラ61は、図3(a)のガイドローラ27と同様に、チルトギアラック11のガイド溝12に嵌合される。そして、ガイドローラ61が例えばガイド溝12の直線溝部に位置している状態、つまり、上述の図4(c)等に示すような状態で、ツマミ67を回転させることで表示パネル1の角度調節等を行うことができる。
【0058】
すなわち、利用者がツマミ67を回転させると、それに伴ってガイドローラ61も回転する。そして最終的に、表示パネル1が支持軸62を中心として回動する。
なお、ツマミ67の回転位置に応じて、ラチェット65の凸部とツマミ67の裏面に設けられた凹部とが係合するため、表示パネル1を所定の角度に保持することができる。
この場合も表示パネルの使用位置を適切に調整することができる。
【0059】
なお、図7に示すガイドローラ61は、ラチェット65及びツマミ67等からなるラチェット構造としたが、他の構造でガイドローラ61の角度を調節できるようにしてもよい。
例えば、図8(a),(b)に示すようなアーム71及びツマミ72等を用いて、ガイドローラ61の角度を調整できるようにしてもよい。なお、図8(b)は、アーム71及びツマミ72の断面図である。
図8(a)等に示すアーム71は、支持軸62を通すための貫通穴71aと、ツマミ72の突起72cと係合する複数の穴71bとが設けられている。
また、図8(a)等に示すツマミ72は、突起部72a及びネジ貫通穴72bの他に、突起72cが設けられている。ネジ73は、貫通穴71aを通った支持軸62のネジ穴62aと螺合し、支持軸62にツマミ72を固定する。
【0060】
このツマミ72も、利用者の操作により、ガイドローラ61と共に回転する。そして、ツマミ72の回転位置に応じて、突起72cがアーム71の穴71bと係合する。
すなわち、利用者がツマミ72を回転させると、それに伴ってガイドローラ61が回転し、そして、表示パネル1が支持軸62を中心として回動する。この結果、表示パネル1の使用位置を適切に調整することができる。
【0061】
更に、例えば、図9(a),(b)に示すようなツマミ81等を用いて、ガイドローラ61の角度を調整できるようにしてもよい。なお、図9(b)は、ツマミ81の断面図である。
図9(a)等に示すツマミ81は、突起部81a及びネジ貫通穴81bの他に、ボール81c、バネ81d及び、穴81eが設けられている。すなわち、ツマミ81は、バネ81dにより付勢されたボール81cを内部に格納し、ボール81cの一部が穴81eからはみ出すように形成される。ネジ82は、貫通穴71aを通った支持軸62のネジ穴62aと螺合し、支持軸62にツマミ81を固定する。
【0062】
このツマミ81も、利用者の操作により、ガイドローラ61と共に回転する。そして、ツマミ81の回転位置に応じて、穴81eからはみ出したボール81cがアーム71の穴71bと係合する。
すなわち、利用者がツマミ81を回転させると、それに伴ってガイドローラ61が回転し、そして、表示パネル1が支持軸62を中心として回動する。この結果、表示パネル1の使用位置を適切に調整することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、表示パネルの使用位置を適切に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車載用電子機器の一例を示す外観斜視図である。
【図2】(a)が車載用電子機器の内部構造の一例を示す平面図であり、(b)が表示パネルの断面図である。
【図3】(a)がチルトギアラック及びガイドローラ等の一例を示す斜視図であり、(b)がガイドローラの断面図である。
【図4】(a)〜(c)共に、チルトギアラックの移動動作を説明するための模式図である。
【図5】(a)〜(h)共に、車載用電子機器の具体的な動作を説明するための模式図である。
【図6】車載用電子機器の変形例を説明するための平面図(要部)である。
【図7】回動可能なガイドローラ等を説明するための分解斜視図である。
【図8】回動可能な他のガイドローラ等を説明するための分解斜視図である。
【図9】回動可能な他のガイドローラ等を説明するための分解斜視図である。
【図10】従来の車載用電子機器の一例を示す外観斜視図である。
【図11】(a)が従来の車載用電子機器の内部構造の一例を示す平面図であり、(b)がその表示パネルの断面図である。
【図12】(a)〜(d)共に、従来の車載用電子機器の動作を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 表示パネル
2 メカアッセンブリ
3 本体
11 チルトギアラック
21 アーム
22 スライドモータ
23a,23b 同軸ギア
24 軸
25 チルトモータ
26a,26b 伝達ギア
31 スライド用ラックギア
Claims (5)
- 移動自在な表示パネルを有する車載用電子機器であって、
チルトギア部とラックギア部とが一体に形成され、表示パネルに固定された複合ギアと、
前記複合ギアと係合したまま所定の駆動力に応じて回転し、前記複合ギアを介して表示パネルに駆動力を伝達する伝達ギアと、
前記複合ギアを介して表示パネルに伝達される駆動力に応じて、表示パネルを回動自在及び移動自在に保持する保持機構と、
を備えることを特徴とする車載用電子機器。 - 前記保持機構は、前記伝達ギアが前記複合ギアのチルトギア部と係合しながら回転する際に表示パネルをチルト動作させ、前記伝達ギアが前記複合ギアのラックギア部と係合しながら回転する際に表示パネルをスライド動作させるように、表示パネルを保持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。 - 前記複合ギアは、側面に所定形状のガイド溝が刻設されてなり、
前記保持機構は、前記複合ギアに刻設されたガイド溝と嵌合するガイド部材と、該ガイド部材を保持するアームとを備える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用電子機器。 - 前記保持機構は、前記ガイド部材の前記アームに対する角度を調整する調整部材を更に備える、
ことを特徴とする請求項3に記載の車載用電子機器。 - 車載用電子機器の前面にて表示パネルを駆動させる駆動機構であって、
チルトギア部とラックギア部とを有し、表示パネルに固定された複合ギアと、
前記複合ギアと係合し、所定の駆動力を前記複合ギアを介して表示パネルに伝達する伝達ギアと、
前記複合ギアを介して表示パネルに伝達される駆動力に応じて、表示パネルを回動自在及び移動自在に保持する保持手段と、
を備えることを特徴とする駆動機構。
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