JP2006224899A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動ユニットがインストルメントパネルに設けられた特に稼働中の他の機器の前面を覆うことを防止できる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器としての表示装置51はインパネに取り付けられる。インパネには空調装置52の操作装置53と再生装置61が取り付けられる。操作装置53は表示装置51の上方に配される。再生装置61は表示装置51の下方に配される。表示装置51はケーシングと表示ユニット3と駆動機構4と制御ユニット66を備えている。駆動機構4は表示ユニット3をケーシングに出し入れするとともにケーシングの外部で正起立位置又は逆起立位置に位置付ける。制御ユニット66は空調装置52と再生装置61の稼働状況に応じて稼働中の装置52,61の前面を表示ユニット3が覆わないように駆動機構4を制御して表示ユニット3を正起立位置又は逆起立位置に位置付ける。
【選択図】図17

Description

本発明は、例えば自動車等の移動体に装着されるとともに、筐体に対し出し入れ自在な表示部を有する電子機器に関する。
従来から、移動体としての自動車には、電子機器としてのナビゲーション装置(以下カーナビと呼び、例えば、特許文献1参照)などが取り付けられることがある。カーナビは、箱状の本体部と、この本体部に出し入れ自在な可動ユニットとしての表示部とを備えている。
本体部は、扁平な箱状に形成されており、前述した自動車のインストルメントパネルに取り付けられる。本体部は、ナビゲーションユニット、テレビチューナや、DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤなどを収容している。本体部の前面(使用者と相対しかつ前記インストルメントパネル外に露出する面)に各種の操作スイッチやボタンなどの操作部を設けている。
表示部は、扁平な板状に形成されており、例えば、LCD(Liquid CrystalDisplay)などの表示パネルを備えている。表示部は、表示パネルに前述したナビゲーションユニットからの情報、DVDプレーヤが再生した情報や、テレビチューナが受信したテレビ映像を表示する。
また、前述した本体部は、前述した表示部を本体部に出し入れする駆動機構などを備えている。駆動機構は、表示パネルが下方に相対する状態で前述した表示部を本体部に収容しておき、この表示部を表示パネルの表面に沿って本体部外に一旦移動した後、表示部の下端部を中心として回転する。
前述した構成のカーナビは、筐体内に表示部を収容した状態で、駆動機構が表示パネルの表面に沿って表示部を本体部外に一旦移動する。そして、駆動機構が、下端部を中心として表示部を回転して、表示パネルを前述した自動車の乗員などに相対させる。そして、前述したカーナビは、ナビゲーションユニットからの情報、DVDプレーヤが再生した情報や、テレビチューナが受信したテレビ映像を表示パネルに表示する。
特開2001−10415号公報
前述したカーナビなどの電子機器は、筐体内に表示パネルが下方に相対する状態で表示部を収容しておき、表示部をスライドさせて筐体外に排出した後、この表示部の下端部のみを中心として回転することにより、表示部に情報を表示する。このように、表示部を本体部外に露出した後、必ず起き上がらせることにより、表示部に情報を表示するようになる。
このため、前述したカーナビは、表示部を必ず起き上がらせるので、該表示部が前述した自動車のインストルメントパネルに取り付けられた他の機器としてのエアコンディショナ装置(以下、エアコンと呼ぶ)のヒータの吹き出し口や操作部などを隠すことがある。即ち、可動ユニットとしての表示部が、他の機器の前面(使用者と相対しかつ前記インストルメントパネル外に露出する面)の少なくとも一部を覆うことがある。このように、インストルメントパネルに設けられた特に稼働中の他の機器の操作部などを表示部が隠すことは、勿論、望ましくない。
本発明の目的は、例えば、可動ユニットがインストルメントパネルに設けられた特に稼働中の他の機器の前面を覆うことを防止できる電子機器を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の電子機器は、ケーシングの内外に移動自在な可動ユニットと、前記可動ユニットを、前記ケーシングの内部に収容する収容位置と、前記ケーシングの外部における互いに異なる複数の位置の各々とに亘って移動させる移動手段と、前記移動手段を制御する制御手段と、を備えた電子機器であって、前記制御手段は、前記可動ユニットが前記複数の位置のうち少なくとも一つの位置に位置付けられた際に、前面の少なくとも一部が覆われる他の機器の稼働状態に応じて、前記可動ユニットを前記複数の位置のいずれかの位置に位置付けさせることを特徴としている。
請求項12に記載の本発明の電子機器は、移動自在な可動ユニットと、前記可動ユニットを、第1の位置と互いに異なる複数の第2の位置の各々とに亘って移動させる移動手段と、前記移動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記可動ユニットが前記複数の第2の位置の少なくとも一つの位置に位置付けられた際に前面の少なくとも一部が覆われる他の機器の稼働状態に応じて、前記可動ユニットを前記複数の第2の位置のいずれかの位置に位置付けさせることを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態にかかる電子機器を説明する。本発明の一実施形態にかかる電子機器は、他の機器の稼働状態に応じて、可動ユニットをケーシングの外部の位置に位置付けるようにしている。こうすることで、稼働中の他の機器の前面を可動ユニットが覆うことを防止している。
移動手段が、表示手段の一端を軸支して、該表示手段を基準位置と正起立位置と逆起立位置とに亘って、回転させる回転支持手段を備えていても良い。こうすることで、表示面で表示する画像を使用者が視認できる位置に、表示手段を確実に位置付けることができる。
また、表示部を正起立位置と逆起立位置とのうち一方に位置付けるので、他の機器の可動状態に応じて、特に稼働中の他の機器の前面を覆うことがないように、表示部を正起立位置と逆起立位置とのうち一方に位置付けることができる。したがって、特に稼働中の他の機器の前面を覆うことなく、表示面で表示する画像を使用者が視認できる位置に、表示手段を確実に位置付けることができる。
さらに、制御手段が、稼働中の他の機器の前面を表示手段が覆わないように、回転支持手段を制御しても良い。
また、第1の他の機器が稼働中で第2の他の機器が非稼働である際に、制御手段が、表示手段を逆起立位置に位置付けるように、回転支持手段と回転移動手段を制御しても良い。
さらに、第2の他の機器が稼働中で第1の他の機器が非稼働である際に、制御手段が、表示手段を正起立位置に位置付けるように、回転支持手段を制御しても良い。
また、第1の他の機器の操作回数と、第2の他の機器の操作回数とを記憶する記憶手段を更に備えて、該記憶手段の記憶した操作回数に基づいて、制御手段が回転支持手段を制御しても良い。
さらに、制御手段は、第1の他の機器と第2の他の機器との双方が稼働中である際に、表示手段が操作回数の少ない方を覆うように、回転支持手段を制御しても良い。
また、基準位置の表示手段の表示面の向きを検出する検出手段と、表示面と平行な軸芯周りの双方に表示部を回転させる回転移動手段と、を備えていても良い。この場合、検出手段と回転移動手段を備えているので、ケーシング内の表示面の向きが如何なる向きであっても、特に稼働中の他の機器の前面を覆うことなく、表示部を正起立位置と逆起立位置とのうち一方に位置付けることいができ、表示面で表示する画像を使用者が視認できる位置に、表示手段を確実に位置付けることができる。
本発明の一実施例を、図1ないし図19に基づいて説明する。本発明の一実施例にかかる電子機器としての表示装置51は、図1などに示すカーナビゲーション装置(以下、カーナビと呼ぶ)1を構成する。
カーナビ1は、図1などに示すように、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下、インパネと呼ぶ)Dなどに装着される。また、インパネDには、他の電子機器としての空調装置52の操作装置53などが装着される。
空調装置52の操作装置53は、カーナビ1即ち表示装置51の上方に設けられている。空調装置52の操作装置53は、本明細書に記した第1の他の機器(勿論、他の機器)をなしている。空調装置52は、図17に示すように、送風部54と、操作装置53と、とを備えている。送風部54は、後述の操作部57に入力された情報通りに、前述した自動車の乗員室内に温風や冷風などの気体を供給する。
操作装置53は、図17に示すように、前述したインパネDに装着される扁平な箱状の筐体55(図1などに示す)と、表示部56と、操作部57と、電源スイッチ(以下、電源SWと記す)58と、ROM59と、CPU60などを備えている。
表示部56は、筐体55の前面(自動車の乗員又は使用者に相対しかつ前記インパネD外に露出する面)55aに設けられ、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)などからなり、かつ文字や画像などの情報を自動車の乗員又は使用者などに向かって表示して視認させるための表示パネル56aを備えている。表示パネル56aは、空調装置52の運転状況などを表示する。
操作部57は、前述した筐体55の前面55aに設けられ、各種のスイッチやボタンなどを備えている。操作部57は、自動車の乗員又は使用者などに操作されることで、空調装置52の運転状況を示す情報が入力される。
電源SW58は、前述した筐体55の前面55aに設けられている。電源SW58は、自動車の乗員又は使用者などに操作されることで、空調装置52をオン・オフする情報が入力される。
ROM59は、CPU60の動作プログラムを記憶している。CPU60は、ROM59に記憶されたプログラム通りに、電源SW58、表示部56、送風部54、操作部57の動作を制御して、空調装置52全体の制御を司る。CPU60は、電源SW58がオンであるか否かを示す情報即ち空調装置52が稼働中であるか否かを示す情報を、後述する制御ユニット66に向けて出力する。また、CPU60は、前述した操作部57が操作されると、該操作部57が操作されたことを示す情報を制御ユニット66に向けて出力する。
前述した空調装置52は、電源SW58がオンされると、操作部57に入力された運転状況通りに、CPU60が送風部54などを制御して、乗員室内に気体を供給する。
カーナビ1は、図2ないし図10に示すように、再生装置61と、前述した表示装置51と、を備えている。
再生装置61は、表示装置51の後述するケーシング2内に収容されている。再生装置61は、電子機器としての表示装置51の下方に設けられている。再生装置61は、本明細書に記した第2の他の機器(勿論、他の機器)をなしている。
再生装置61は、図2などに示すように、ケーシング2に設けられた挿入口2bと、再生部10(図17に示す)と、ナビゲーションユニット9(図17に示す)と、テレビチューナ11(図17に示す)と、操作部13と、電源スイッチ(以下、電源SWと記す)62と、ROM6(図17に示す)と、CPU8(図17に示す)などを備えている。
挿入口2bは、ケーシング2の前面(自動車の乗員又は使用者に相対しかつ前記インパネD外に露出する面)2aに設けられ、該ケーシング2の内外を連通している。なお、前面2aは、第2の他の機器即ち再生装置61の前面もなしている。挿入口2bは、周知のDVD(Digital Versatile Disk)―ROM(Read Only Memory)やDVDビデオなどの記憶媒体を通す。また、挿入口2bの近傍には、該挿入口2b内にDVD―ROMやDVDビデオなどの記録媒体が挿入されているか否かを検出するセンサが設けられている。該センサは、挿入口2b内にDVD―ROMやDVDビデオなどの記録媒体が挿入されたことを検出すると、この検出した情報をCPU8に向けて出力する。
再生部10は、前述したDVD―ROMやDVDビデオなどの記録媒体を再生して、これらのDVD―ROMやDVDビデオなどからの情報を表示装置51の後述する表示ユニット3の表示パネル3aに表示する。
ナビゲーションユニット9は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などを用いて、自動車の位置を測定したり、自動車の移動方向などを算出する。そして、ナビゲーションユニット9は、自動車の位置や移動方向などを表示ユニット3の表示パネル3aに表示する。
テレビチューナ11は、テレビ放送を受信して、受信して得た映像を表示ユニット3の表示パネル3aに表示する。
操作部13は、前述したケーシング2の前面2aに設けられ、複数の操作ボタン14などを備えている。操作部13は、自動車の乗員又は使用者などに操作されることで、再生装置61の運転状況を示す情報が入力される。
操作部13は、表示パネル3aに表示する情報を、ナビゲーションユニット9からの情報と、再生部10からの情報と、テレビチューナ11からの情報とを切り換えるためなどに用いられる。また、操作部13は、ケーシング2内から表示ユニット3を出し入れするためや、後述の正起立位置又は逆起立位置で、表示ユニット3の向きを調整するためなどに用いられる。このため、操作部13は、正起立位置又は逆起立位置にある表示ユニット3を後述の収容位置に移動させるための指令を発する。
電源SW62は、前述したケーシング2の前面2aに設けられている。電源SW62は、自動車の乗員又は使用者などに操作されることで、再生装置61をオン・オフする情報が入力される。
ROM6は、CPU8の動作プログラムを記憶している。CPU8は、ROM6に記憶されたプログラム通りに、電源SW62、再生部10、ナビゲーションユニット9、テレビチューナ11の動作を制御して、再生装置61全体の制御を司る。CPU8は、電源SW62がオンであるか否かを示す情報即ち再生装置61が稼働中であるか否かを示す情報を、後述する制御ユニット66に向けて出力する。
また、CPU8は、前述したセンサが挿入口2b内にDVD−ROMやDVDビデオなどの記録媒体が挿入されたことを検出すると、挿入口2b内にDVD―ROMやDVDビデオなどの記録媒体が挿入されたことを示す情報を制御ユニット66に向けて出力する。また、CPU8は、前述した操作部13が操作されると、該操作部13が操作されたことを示す情報を制御ユニット66に向けて出力する。
前述した再生装置61は、電源SW62がオンされると、操作部13に入力された運転状況通りに、CPU8が再生部10、ナビゲーションユニット9及びテレビチューナ11などを制御する。
表示装置51は、扁平な箱状のケーシング2と、該ケーシング2内に出し入れ自在に設けられた表示手段としての表示ユニット3と、ケーシング2内に表示ユニット3を出し入れする移動手段としての駆動機構4(図12ないし図14に示す)と、検出手段としての一対の検出スイッチ5a,5b(図15及び図16に示す)と、電源スイッチ(以下、電源SWと記し、図17に示す)63と、ROM64(図17に示す)と、CPU65(図17に示す)と、制御手段としての制御ユニット66などを備えている。
ケーシング2は、扁平な箱状に形成されている。ケーシング2は、インパネDに取り付けられる。ケーシング2の前面2aには、前述した挿入口2bと、自動車の乗員室側に相対向する開口部2cとが設けられている。なお、以下、図2などに示す矢印Xをカーナビ1の幅方向と記し、矢印Yをカーナビ1の奥行き方向と記し、矢印Zをカーナビ1の厚み方向と記す。
表示ユニット3は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)などからなる文字や画像などの情報を運転者などに向かって表示して視認させるための表示面としての表示パネル3aと、この表示パネル3aを収容する筐体部材3bなどを備えている。表示ユニット3は、前記ケーシング2内に、表示パネル3aが上方又は下方に相対した状態で収容される。表示ユニット3は、駆動機構4によりケーシング2内外に移動自在である。なお、上方は、本明細書に記した一方向をなしており、下方は、本明細書に記した一方向の逆向きの他方向をなしている。表示ユニット3の表示パネル3aは、前述したナビゲーションユニット9と、再生部10と、テレビチューナ11からの情報を表示する。
また、表示ユニット3の筐体部材3bには、図12ないし図14に示すように、一対の突起12a,12bが設けられている。突起12a,12bは、表示ユニット3がケーシング2内に収容された状態で最も開口部2cから離れた則ち最もケーシング2の奥側に位置する表示ユニット3の一端部3cから凸に形成されている。また、一対の突起12a,12bは、表示ユニット3がケーシング2内に収容された状態でケーシング2の幅方向Xに沿って互いに間隔をあけて配されている。
また、表示ユニット3の背面側(表示パネル3aの裏側)からみて、一対の突起12a,12bのうち後述の軸芯Pの右側(図13中には上方に位置する)一方の突起12aの後述の軸芯Pからの距離は、軸芯Pの左側(図13中には下方に位置する)他方の突起12bの軸芯Pからの距離より長い。
また、前述した表示ユニット3とケーシング2の前面2aには、図1及び図2に示すように、操作手段としての操作部67が設けられている。なお、図1及び図2などには、表示ユニット3に設けられた操作部67の操作ボタン68のみ示し、ケーシング2の前面2aに設けられた操作部67の操作ボタン68を省略している。操作部67は、複数の操作ボタン68などを備えている。これらの操作ボタン68則ち操作部67は、前述した表示パネル3aに表示する情報を、ナビゲーションユニット9からの情報と、再生部10からの情報と、テレビチューナ11からの情報とを切り換えるためなどに用いられる。また、操作ボタン68則ち操作部67は、ケーシング2内から表示ユニット3を出し入れするためや、正起立位置又は逆起立位置で、表示ユニット3の向きを調整するためなどに用いられる。このため、操作ボタン68則ち操作部67は、正起立位置又は逆起立位置にある表示ユニット3を後述の収容位置に移動させるための指令を発する。
前述した構成の表示ユニット3は、本明細書に記した可動ユニットをなしている。
駆動機構4は、図12ないし図14に示すように、固定シャーシ15と、スライドシャーシ16と、回動シャーシ17と、回転支持部18と、回転支持手段としての回転支持ユニット80と、回転移動手段としての回転移動ユニット21を備えている。
固定シャーシ15は、ケーシング2内に収容されている。固定シャーシ15は、板金からなり、略平坦な底板22と、底板22のケーシング2の幅方向Xの両縁から立設した周板23と、を備えている。底板22は、ケーシング2に固定されている。
周板23には、それぞれ、リニアガイド24が取り付けられている。リニアガイド24は、直線状に延びたレール25と、このレール25の長手方向に沿って移動自在に該レール25に支持されたスライダ26と、を備えている。レール25は、周板23に固定されている。レール25の長手方向は、前述したケーシング2の奥行き方向Y則ちケーシング2の奥から開口部2cに向かう方向に沿っている。前述した底板22の表面と、一対の周板23の表面とは、開口部2cの縁と面一となっている。
スライドシャーシ16は、平板状に形成されており、前述したリニアガイド24のスライダ26に固定されている。このため、スライドシャーシ16は、ケーシング2の奥行き方向Yに沿って移動自在に固定シャーシ15の周板23則ちケーシング2に支持されている。スライドシャーシ16は、ケーシング2の奥行き方向Yに沿ってスライドすることで、開口部2c内を通って、ケーシング2に出し入れされる。
回動シャーシ17は、ケーシング2内に収容された状態のスライドシャーシ16の開口部2c寄りの端部に取り付けられている。回動シャーシ17は、スライドシャーシ16にケーシング2の幅方向Xを中心として回動自在に支持されている。
回転支持部18は、ケーシング2内に収容された状態の表示ユニット3の開口部2cから離れた側の一端部3c則ち最もケーシング2の奥に位置する一端部3cの幅方向Xの中央から凸の支柱27と、回動シャーシ17に設けられた軸受部28とを備えている。支柱27は、円柱状に形成されている。支柱27の軸芯P(図12などに一点鎖線で示す)は、ケーシング2内に表示ユニット3が収容された状態でケーシング2の奥行き方向Yに沿いかつ表示ユニット3が後述の視認位置に位置すると鉛直方向則ちケーシング2の厚み方向Zに沿う。また、軸芯Pは、表示ユニット3の表示パネル3aと平行である。
軸受部28は、回動シャーシ17のケーシング2の幅方向Xの中央に設けられている。軸受部28は、支柱27をその軸芯P周りの双方向(図4などに矢印Kで示す)に回転自在に支持している。則ち、軸受部28は、支柱27を表示ユニット3の表示パネル3aと平行な軸芯P周りの双方向Kに回転自在に支持する。
前述した構成の回転支持部18は、軸受部28が支柱27を軸芯P周りの双方向Kに回転自在に支持することで、後述の基準位置と視認位置の表示ユニット3を前述した軸芯P周りの双方向Kに回転自在に支持する。
回転支持ユニット80は、移送手段としての移送ユニット19と、回転手段としての回転ユニット20とを備えている。移送ユニット19は、図12ないし図14に示すように、駆動源としてのモータ29と、一対のラック30と、回動軸31と、一対の走行歯車32と、複数の歯車33とを備えている。モータ29は、スライドシャーシ16に取り付けられているとともに、出力軸にはウォーム34が取り付けられている。ラック30は、直線状に延びており、固定シャーシ15の底板22のケーシング2の幅方向の両端に取り付けられている。ラック30は、固定シャーシ15の底板22のケーシング2の奥側の端から開口部2c寄りの端に亘って、設けられている。ラック30の長手方向は、ケーシング2の奥行き方向Yと平行である。
回動軸31は、スライドシャーシ16のケーシング2の奥側の端部に回転自在に支持されている。回動軸31の長手方向は、ケーシング2の幅方向Xと平行である。走行歯車32は、回動軸31の両端部に取り付けられており、この回動軸31と一体に回転する。走行歯車32は、ラック30と噛み合っている。複数の歯車33は、互いに噛み合っている。これら複数の歯車33のうち一つは、ウォーム34と噛み合い、他の一つは回動軸31に設けられた歯車50と噛み合っている。このため、複数の歯車33は、モータ29の回転駆動力を走行歯車32に伝達する。
前述した構成によって、移送ユニット19は、モータ29が例えば正転駆動すると、走行歯車32がラック30上を走行して、スライドシャーシ16則ち表示ユニット3をケーシング2内に収容された収容位置(図12に示す)からケーシング2外に排出された(の外部に位置付けられた)基準位置(図13及び図14に示す)に向かって、ケーシング2の奥行き方向Yに沿って、表示ユニット3を移動する。則ち、移送ユニット19は、モータ29が例えば正転駆動すると、開口部2cを通して、ケーシング2内の表示ユニット3をケーシング2外に露出させる。
また、移送ユニット19は、モータ29が例えば逆転駆動すると、走行歯車32がラック30上を走行して、スライドシャーシ16則ち表示ユニット3を前述の基準位置から収容位置に向かって、ケーシング2の奥行き方向Yに沿って移動する。則ち、移送ユニット19は、モータ29が例えば逆転駆動すると、開口部2cを通して、ケーシング2外の表示ユニット3をケーシング2内に収容する。こうして、移送ユニット19は、ケーシング2内に収容された収容位置と、ケーシング2内から排出された基準位置とに亘って、表示ユニット3と回動シャーシ17とスライドシャーシ16と回転ユニット20と回転移動ユニット21と回転支持部18とを一体に移動する。なお、収容位置は、特許請求の範囲に記載した第1の位置をなしている。基準位置とは、軸芯Pが、移送ユニット19の表示ユニット3を移送する方向と平行な状態を示している。
回転ユニット20は、図12ないし図14に示すように、駆動源としてのモータ35と、回動軸36と、一対の伝達歯車37と、一対の固定歯車38と、複数の歯車39とを備えている。モータ35は、スライドシャーシ16に取り付けられているとともに、出力軸にはウォーム40が取り付けられている。
回動軸36は、スライドシャーシ16の開口部2c寄りの端部に回転自在に支持されている。回動軸36の長手方向は、ケーシング2の幅方向Xと平行である。伝達歯車37は、回動軸36の両端部に取り付けられており、この回動軸36と一体に回転する。固定歯車38は、回動シャーシ17のケーシング2の幅方向Xの両端に固定されている。固定歯車38は、それぞれ、前述の伝達歯車37と歯車37aを介して噛み合っている。
複数の歯車39は、互いに噛み合っている。これら複数の歯車39のうち一つは、ウォーム40と噛み合い、他の一つは一方の伝達歯車37と噛み合っている。このため、複数の歯車39は、モータ35の回転駆動力を伝達歯車37に伝達する。
前述した構成によって、回転ユニット20は、モータ35が例えば正転駆動すると、伝達歯車37が回転して固定歯車38を回転させる。すると、固定歯車38が回動シャーシ17に固定されているので、表示ユニット3がケーシング2内から排出されて則ち収容位置から移動されて位置する基準位置(図4に示す)から表示パネル3aが乗員室内の乗員などと相対する図5に示す正起立位置に向かって、回動シャーシ17則ち表示ユニット3を該表示ユニット3のケーシング2の奥側に位置する一端部3cを中心としてケーシング2の幅方向X周りに回転させる。則ち、回転ユニット20は、表示ユニット3を、一端部3cを中心として回転して、一の方向に起立させて、前述した正起立位置に位置付ける(又は立ち上がらせるともいう)。なお、正起立位置では、表示ユニット3が空調装置52の操作装置53の前面55aの少なくとも一部を覆う。
また、回転ユニット20は、モータ35が例えば逆転駆動すると、伝達歯車37が回転して固定歯車38を回転させる。すると、固定歯車38が回動シャーシ17に固定されているので、前述の基準位置から表示パネル3aが乗員室内の乗員などと相対する図8に示す逆起立位置に向かって、回動シャーシ17則ち表示ユニット3を該表示ユニット3のケーシング2の奥側に位置する一端部3cを中心としてケーシング2の幅方向X周りに回転させる。則ち、回転ユニット20は、表示ユニット3を、一端部3cを中心として回転して、前述した一の方向の逆方向に起立させて、前述した逆起立位置に位置付ける(又は立ち下げるともいう)。こうして、回転ユニット20は、表示ユニット3を立ち上げて又は立ち下げて、収容位置から移動されて位置する基準位置と、表示パネル3aに表示した情報を乗員に視認させる正起立位置と、表示パネル3aに表示した情報を乗員に視認させる逆起立位置とに亘って、表示ユニット3と回動シャーシ17と回転移動ユニット21と回転支持部18とを一体に変位する。なお、逆起立位置では、表示ユニット3が再生装置61の前面2aの少なくとも一部を覆う。
さらに、回転ユニット20は、モータ35が正転又は逆転駆動して、一端部3cを中心として表示ユニット3を回転することで、基準位置に位置付けられた表示ユニット3のケーシング2側の一端を軸支することとなる。即ち、一端部3cは、本明細書に記した表示ユニット3のケーシング2側の一端をなしている。なお、前述した基準位置と、正起立位置と、逆起立位置とは、特許請求の範囲に記載されたケーシング2の外部における互いに異なる第2の位置をなしている。さらに、前述した構成の回転支持ユニット80は、前記収容位置と前記基準位置との間で前記表示ユニット3を移動可能に支持する。回転支持ユニット80は、前記表示ユニット3の一端を軸支して、前記収容位置から前記ケーシング2の外部に引き出された基準位置と前記基準位置から一の方向に起立した正起立位置とに亘って前記表示ユニット3を前記一端を中心として回転自在に支持するとともに、前記基準位置と前記基準位置から前記一の方向に対しての逆方向に起立した逆起立位置とに亘って前記表示ユニット3を前記一端を中心として回転自在に支持する。
回転移動ユニット21は、図12ないし図14に示すように、駆動源としてのモータ41と、支柱歯車42と、複数の歯車43とを備えている。モータ41は、回動シャーシ17に取り付けられているとともに、出力軸にはウォーム44が取り付けられている。
支柱歯車42は、前述した支柱27に固定されており、この支柱27と同軸に配されている。複数の歯車43は、互いに噛み合っている。これら複数の歯車43のうち一つは、ウォーム44と噛み合い、他の一つは支柱歯車42と噛み合っている。このため、複数の歯車43は、モータ41の回転駆動力を支柱歯車42に伝達する。
前述した構成によって、回転移動ユニット21は、モータ41が例えば正転駆動すると、支柱歯車42を回転して、表示ユニット3を前述した軸芯P周りの矢印Kのうち時計回りに回転する。この時計回りに表示ユニット3が回転することを、表示ユニット3が右向きに回転するという。
また、回転移動ユニット21は、モータ41が例えば逆転駆動すると、支柱歯車42を回転して、表示ユニット3を前述した軸芯P周りの矢印Kのうち反時計回りに回転する。この反時計回りに表示ユニット3が回転することを、表示ユニット3が左向きに回転するという。このように、回転移動ユニット21は、表示パネル3aと平行な軸芯P周りの双方向Kに表示ユニット3を回転させることが可能である。前述した構成の駆動機構4は、前記表示ユニット3を、前記ケーシング2の内部に収容する収容位置と、前記ケーシング2の外部における互いに異なる複数の位置の各々とに亘って移動させる。
一対の検出スイッチ5a,5bは、図15及び図16に示すように、本体部45と、この本体部45から突没自在の接触部46と、を備えている。本体部45は、回動シャーシ17に固定されている。接触部46は、表示ユニット3と相対している。接触部46は、突起12a,12bと当接することで、この突起12a,12bから押圧されて本体部45内に没する。一対の検出スイッチ5a,5bは、接触部46が本体部45内に没すると、オンして、このオンしたことを示す情報を、CPU8を介して制御ユニット66に向けて出力する。
一対の検出スイッチ5a,5bは、図12ないし図14に示すように、ケーシング2の幅方向Xに沿って並べられている。一方の検出スイッチ5aと軸芯Pとの距離は、一方の突起12aと軸芯Pとの距離に等しい。他方の検出スイッチ5bと軸芯Pとの距離は、他方の突起12bと軸芯Pとの距離に等しい。このため、一対の検出スイッチ5a,5bは、表示パネル3aが上方又は下方に向くと、いずれか一方の接触部46が突起12a,12bにより押圧されて本体部45内に没する。
このように、一対の検出スイッチ5a,5bは、いずれか一方の接触部46が突起12a,12bにより本体部45内に没することで、基準位置にある表示ユニット3の表示パネル3aが上方と下方のいずれかに相対していることを検出する。そして、一対の検出スイッチ5a,5bは、いずれか一方がオンしたことを示す情報をCPU8を介して制御ユニット66に向けて出力することで、表示パネル3aが上方と下方のいずれかに相対していることを示す情報をCPU8を介して制御ユニット66に向けて出力する。
なお、図示例では、図12及び図13に示すように、表示パネル3aが下方に相対していると、図15に示すように、一対の検出スイッチ5a,5bのうちケーシング2の幅方向Xに沿って外側に位置する一方の検出スイッチ5aの接触部46に突起12aが接触して、該一方の検出スイッチ5aがオンになる。また、図14に示すように、表示パネル3aが上方に相対していると、図16に示すように、一対の検出スイッチ5a,5bのうちケーシング2の幅方向Xに沿って内側に位置する他方の検出スイッチ5bの接触部46に突起12bが接触して、該他方の検出スイッチ5bがオンになる。
ROM64は、カーナビ1を動作されるためのプログラムなどを記憶している。ROM64は、CPU65を後述するように動作するためのプログラムを記憶している。
電源SW63は、自動車の乗員又は使用者などに操作されることで、表示装置51をオン・オフする情報が入力される。
CPU65は、図17に示すように、前述した駆動機構4の各モータ29,35,41と、検出スイッチ5a,5bと、ROM64などと接続しており、これらを制御する。CPU65は、制御ユニット66の後述するCPU70からの命令通りに前述したモータ29,35,41を制御して、表示ユニット3を収容位置と、基準位置と、正起立位置と、逆起立位置とに亘って、変位させる。
また、CPU65は、電源SW63がオンされると、前述した検出スイッチ5a,5bからの情報を制御ユニット66に向けて出力する。
制御ユニット66は、図17に示すように、空調装置52のCPU60、再生装置61のCPU8、表示装置51のCPU65などと接続しており、これらの動作をつかさどることで、カーナビ1全体の制御をつかさどる。即ち、制御ユニット66は、表示装置51の制御をつかさどるとともに、勿論、制御ユニット66は、駆動機構4を制御する。制御ユニット66は、図17に示すように、ROM69と、記憶手段としてのEPROM7と、CPU70などを備えている。
ROM69は、カーナビ1を動作されるためのプログラムなどを記憶している。ROM69は、CPU70を後述するように動作するためのプログラムを記憶している。
EPROM7は、周知の不揮発性メモリであり、空調装置52の操作部57の操作回数をCPU70によって書き込まれる。EPROM7は、再生装置61の操作部13の操作回数をCPU70によって書き込まれる。
CPU70は、表示装置51のCPU65を介して、駆動機構4即ち回転ユニット20と、回転移動ユニット21などを制御する。CPU70は、空調装置52の操作部57が操作されたことを示す情報が入力すると、該操作回数を数え、この操作回数をEPROM7に書き込む。CPU70は、再生装置61の操作部13が操作されたことを示す情報が入力すると、該操作回数を数え、この操作回数をEPROM7に書き込む。
CPU70は、ケーシング2内に表示ユニット3が収容された状態で、操作部67の操作ボタン68などから表示ユニット3をケーシング2外に排出して正起立位置又は逆起立位置に位置付ける命令が入力する又は前述したセンサから挿入口2b内にDVD−ROMやDVDビデオが侵入したことを示す情報が入力すると、表示装置51のCPU60に向かって、表示ユニット3をケーシング2外に排出させるための命令を出力する。
すると、表示装置51のCPU60は、前記モータ29を正転駆動させて、表示ユニット3を、回動シャーシ17とスライドシャーシ16と回転支持部18と回転ユニット20と回転移動ユニット21毎ケーシング2の奥行き方向に沿って、開口部2cを通して、徐々にケーシング2外に排出する。そして、CPU60は、ROM59に予め記憶された所定回転数モータ29が正転駆動すると、該モータ29を停止する。
また、CPU70は、空調装置52のCPU60からの空調装置52が稼働中であるか否かを示す情報と、再生装置61のCPU8からの再生装置61が稼働中であるか否かを示す情報と、に基づいて、これら装置52,61のうち少なくとも一方が稼働中であるか否かを判定する。
さらに、CPU70は、表示装置51のCPU65を介して入力した一対の検出スイッチ5a,5bうちいずかの検出スイッチ5a,5bがオンであるかを判別して、表示ユニット3の表示パネル3aが相対する方向が上方であるか下方であるかを判別する。
CPU70は、空調装置52と再生装置61との双方が非稼働状態であると判定すると、表示パネル3aが乗員に相対するように、モータ35のみを正転又は逆転駆動させるための命令を、表示装置51のCPU65に向かって出力する。すると、表示装置51のCPU65は、モータ35のみを正転又は逆転駆動して、表示ユニット3を立ち上げる又は立ち下げる。
また、CPU70は、空調装置52と再生装置61とのうち少なくとも一方が稼働中であると判定すると、空調装置52と再生装置61との双方が稼働中であるか否かを判定する。CPU70は、空調装置52と再生装置61との双方が稼働中ではない即ち空調装置52と再生装置61とのうち一方のみが稼働中であると判定すると、空調装置52即ち表示装置51より上方(一の方向)の機器が稼働中であるか否かを判定する。
CPU70は、空調装置52即ち上方の機器が非稼働中であると判定すると、モータ35を正転駆動させるための命令と、前述した検出スイッチ5a,5bからの情報に応じて、モータ35を正転駆動した際に表示パネル3aが乗員に相対するためのモータ41を駆動して表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転させるか否かを示す命令と、を表示装置51のCPU65に向かって出力する。すると、表示装置51のCPU65は、必要に応じてモータ41を駆動して、表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転させるとともに、モータ35を正転駆動して、表示ユニット3を立ち上げる。即ち、CPU70は、表示ユニット3を正起立位置に位置付ける。このように、CPU70即ち制御ユニット66は、再生装置61が稼働しており、空調装置52が非稼働状態であるときに、表示ユニット3を正起立位置に位置付けるように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御する。
また、CPU70は、空調装置52即ち上方の機器が稼働中であると判定すると、モータ35を逆転駆動させるための命令と、前述した検出スイッチ5a,5bからの情報に応じて、モータ35を逆転駆動した際に表示パネル3aが乗員に相対するためのモータ41を駆動して表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転させるか否かを示す命令と、を表示装置51のCPU65に向かって出力する。すると、表示装置51のCPU65は、必要に応じてモータ41を駆動して、表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転させるとともに、モータ35を逆転駆動して、表示ユニット3を立ち下げる。即ち、CPU70は、表示ユニット3を逆起立位置に位置付ける。このように、CPU70即ち制御ユニット66は、空調装置52が稼働しており、再生装置61が非稼働状態であるときに、表示ユニット3を逆起立位置に位置付けるように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御する。
こうして、CPU70即ち制御ユニット66は、空調装置52と再生装置61のうち一方が稼働しているときに、該稼働中の装置(他の機器)の前面を覆うことを規制するように、表示ユニット3を正起立位置と逆起立位置とのうち一方に位置付けるように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御する。また、CPU70即ち制御ユニット66は、空調装置52と再生装置61の稼働状態と、検出スイッチ5a,5bが検出した表示パネル3aが相対している方向(検出結果)とに応じて、該稼働中の装置(他の機器)の前面を覆うことを規制するように、基準位置にある表示ユニット3を正起立位置と逆起立位置とのうちいずれかに位置付けるように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御する。
さらに、CPU70は、空調装置52と再生装置61とのうち双方が稼働中であると判定すると、EPROM7に記憶された操作回数に基づいて、空調装置52の操作回数が再生装置61の操作回数より多いか否かを判定する。
CPU70は、空調装置52の操作回数の方が少ないと判定すると、モータ35を正転駆動させるための命令と、前述した検出スイッチ5a,5bからの情報に応じて、モータ35を正転駆動した際に表示パネル3aが乗員に相対するためのモータ41を駆動して表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転させるか否かを示す命令と、を表示装置51のCPU65に向かって出力する。すると、表示装置51のCPU65は、必要に応じてモータ41を駆動して、表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転させるとともに、モータ35を正転駆動して、表示ユニット3を立ち上げる。即ち、CPU70は、表示ユニット3を正起立位置に位置付ける。
また、CPU70は、空調装置52の操作回数の方が多いと判定すると、モータ35を逆転駆動させるための命令と、前述した検出スイッチ5a,5bからの情報に応じて、モータ35を逆転駆動した際に表示パネル3aが乗員に相対するためのモータ41を駆動して表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転させるか否かを示す命令と、を表示装置51のCPU65に向かって出力する。すると、表示装置51のCPU65は、必要に応じてモータ41を駆動して、表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転させるとともに、モータ35を逆転駆動して、表示ユニット3を立ち下げる。即ち、CPU70は、表示ユニット3を逆起立位置に位置付ける。このように、CPU70即ち制御ユニット66は、空調装置52と再生装置61との双方が稼働しているときに、表示ユニット3が操作回数の少ない方の前面の少なくとも一部を覆うように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御する。こうして、CPU70即ち制御ユニット66は、空調装置52と再生装置61との双方が稼働しているときに、空調装置52の操作回数と再生装置61の操作回数とに基づいて、表示ユニット3を正起立位置と逆起立位置とのうち一方に位置付けるように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御する。
前述したように、本実施例のCPU70即ち制御ユニット66は、空調装置52の稼働状態と、再生装置61の稼働状態に応じて、駆動機構4に表示ユニット3をケーシング2の外部における互いに異なる複数の位置(正起立位置および逆起立位置)のいずれかの位置に位置付けさせる。
また、表示装置51のCPU65は、表示ユニット3が正起立位置又は逆起立位置に位置付けられた状態で、前述した操作部13,67の操作ボタン14,68からの命令にしたがって、モータ41を回転して、表示ユニット3の向きを変更する。さらに、表示装置51のCPU65は、操作ボタン14,68からの命令にしたがって、ナビゲーションユニット9と再生部10とテレビチューナ11からの情報のうち表示ユニット3の表示パネル3aに表示するものを適宜変更する。
次に、前述した構成のカーナビ1即ち表示装置51の動作を説明する。図2に示すように、ケーシング2内に表示ユニット3を収容した状態(則ち、表示ユニット3が収容位置に位置付けられた状態)で、表示ユニット3をケーシング2外に排出する際には、まず、制御ユニット66のCPU70は、図18中のステップS1で、図示しない操作ボタン68のうち表示ユニット3をケーシング2外に排出するため(引き出し用)の則ち表示ユニット3を視認位置に位置付けるための操作ボタン68が操作された否かと、センサが挿入口2b内にDVD−ROM又はDVDビデオが挿入されたか否かを判定する。即ち、ステップS1では、制御ユニット66のCPU70は、表示ユニット3をケーシング2外に排出するための引き出し指令が入力したか否かを判定する。なお、電源SW63をオンした後、前述した引き出し指令が入力しても良く、前述した引き出し指令が入力することで、電源SW63をオンにしても良い。制御ユニット66のCPU70は、引き出し指令が入力するまで、ステップS1を繰り返し、引き出し指令が入力すると、ステップS2に進む。
ステップS2では、制御ユニット66のCPU70は、表示装置51のCPU65に向かって、表示ユニット3を収容位置から基準位置に向かって移動するための(即ち、表示ユニット3をケーシング2の外部に排出させるための)命令を出力する。すると、表示装置51のCPU65は、移送ユニット19のモータ29を正転駆動して、図3に示すように、開口部2cを通して、表示ユニット3を徐々にケーシング2外に排出する。そして、ステップS3に進む。ステップS3では、表示装置51のCPU65は、ROM64に予め記憶された移送ユニット19が収容位置から基準位置に表示ユニット3を位置付けるためのモータ29の所定回転数前記移送ユニット19のモータ29が回転したか否かを判定する。
このように、ステップS3では、表示装置51のCPU65は、表示ユニット3が基準位置に位置付けられたか否か則ち表示ユニット3をケーシング2内から引き出すことが完了したか否かを判定する。そして、ステップS3では、モータ29が所定回転数回転するまで則ち表示ユニット3をケーシング2内から引き出すことが完了するまで、ステップS3を繰り返し、モータ29が所定回転数回転すると則ち表示ユニット3をケーシング2内から引き出すことが完了して、図4に示すように、表示ユニット3が基準位置に位置付けられると、ステップS4に進む。
ステップS4では、制御ユニット66のCPU70は、空調装置52と再生装置61とのうち少なくとも一方が稼働中であるか否かを判定する。ステップS4で、空調装置52と再生装置61との双方が非稼働状態であると判定すると、ステップS5に進み、空調装置52と再生装置61とのうち少なくとも一方が稼働中であると判定すると、ステップS10に進む。
ステップS5では、制御ユニット66のCPU70は、一対の検出スイッチ5a,5bからの情報により、表示パネル3aが、図5及び図8に示すように、上方に向いているか否かを判定する。表示パネル3aが、図5及び図8に示すように、上方に向いていると判定するとステップS8に進み、上方に向いていない則ち図4及び図9に示すように下方に向いていると判定するとステップS6に進む。
ステップS6では、制御ユニット66のCPU70は、表示装置51のCPU65に向かって、表示ユニット3を正起立位置に位置付けるための命令(モータ35を正転駆動するための命令)を出力する。表示装置51のCPU65は、回転ユニット20のモータ35を正転駆動して、ステップS7に進む。ステップS7では、表示装置51のCPU65は、ROM64に予め記憶された回転ユニット20が基準位置から正起立位置に表示ユニット3を位置付けるためのモータ35の所定回転数前記回転ユニット20のモータ35が回転したか否かを判定する。このように、ステップS7では、表示装置51のCPU65は、表示ユニット3が正起立位置に位置付けられたか否か則ち表示ユニット3を立ち上げたか否かを判定する。
そして、ステップS7では、モータ35が所定回転数回転するまで則ち表示ユニット3が立ち上げられるまで、ステップS7を繰り返す。モータ35が所定回転数回転すると則ち表示ユニット3が立ち上げられると、表示ユニット3が、基準位置から一端部3cを中心として回転して、図6及び図7に示すように、立ち上げられて正起立位置に位置付けられる。すると、表示ユニット3により空調装置52の前面55aの少なくとも一部が覆われる。
ステップS8では、制御ユニット66のCPU70は、表示装置51のCPU65に向かって、表示ユニット3を逆起立位置に位置付けるための命令(モータ35を逆転駆動するための命令)を出力する。表示装置51のCPU65は、回転ユニット20のモータ35を逆転駆動して、ステップS9に進む。ステップS9では、CPU65は、ROM64に予め記憶された回転ユニット20が基準位置から逆起立位置に表示ユニット3を位置付けるためのモータ35の所定回転数を、前記回転ユニット20のモータ35が回転したか否かを判定する。このように、ステップS9では、CPU65は、表示ユニット3が逆起立位置に位置付けられたか否か則ち表示ユニット3を立ち下げたか否かを判定する。
そして、ステップS9では、モータ35が所定回転数回転するまで則ち表示ユニット3が立ち下げられるまで、ステップS9を繰り返す。モータ35が所定回転数回転すると則ち表示ユニット3が立ち下げられると、表示ユニット3が、基準位置から一端部3cを中心として回転して、図10及び図11に示すように、立ち下げられて逆起立位置に位置付けられる。すると、表示ユニット3により再生装置61の前面2aの少なくとも一部が覆われる。
ステップS10では、制御ユニット66のCPU70は、空調装置52と再生装置61との両方が稼働中であるか否かを判定する。空調装置52と再生装置61との両方が稼働中であると判定すると、図19に示すステップS12に進み、空調装置52と再生装置61とのうち一方のみが稼働中であると判定すると、ステップS11に進む。
ステップS11では、制御ユニット66のCPU70は、空調装置52が稼働中であるか否かを判定する。空調装置52が稼働中と判定すると、ステップS8に進み、空調装置52が非稼働状態であると判定すると、ステップS6に進む。ステップS6では、制御ユニット66のCPU70は、検出スイッチ5a,5bからの情報に基づいて、正起立位置で表示パネル3aが乗員に相対するために表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転しなければならないか否かを判定して、この判定結果(即ち、表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転するか否かを示す命令)と、表示ユニット3を正起立位置に位置付けるための命令を表示装置51のCPU65に向かって出力する。すると、表示装置51のCPU65は、図5に示す表示パネル3aが上向きの状態では、モータ41で表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転して図4に示す表示パネル3aが下向きの状態に、表示ユニット3を位置付けた後、表示ユニット3を正起立位置に位置付ける。また、表示装置51のCPU65は、図4に示す表示パネル3aが下向きの状態では、モータ41を駆動することなく、表示ユニット3を正起立位置に位置付ける。そして、前述したステップS7に進む。
ステップS8では、制御ユニット66のCPU70は、検出スイッチ5a,5bからの情報に基づいて、逆起立位置で表示パネル3aが乗員に相対するために表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転しなければならないか否かを判定して、この判定結果(即ち、表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転するか否かを示す命令)と、表示ユニット3を逆起立位置に位置付けるための命令を表示装置51のCPU65に向かって出力する。すると、表示装置51のCPU65は、図9に示す表示パネル3aが下向きの状態では、モータ41で表示ユニット3を軸芯P周りに180°回転して図8に示す表示パネル3aが上向きの状態に、表示ユニット3を位置付けた後、表示ユニット3を逆起立位置に位置付ける。また、表示装置51のCPU65は、図8に示す表示パネル3aが上向きの状態では、モータ41を駆動することなく、表示ユニット3を逆起立位置に位置付ける。そして、前述したステップS9に進む。
また、ステップS12では、EPROM7に記憶されている空調装置52の操作回数と、再生装置61の操作回数とを読み出して、制御ユニット66のCPU70は、空調装置52の操作回数が、再生装置61の操作回数より多いか少ないかを判定する。空調装置52の操作回数が、再生装置61の操作回数より多いと判定すると、前述したステップS8に進み、空調装置52の操作回数が、再生装置61の操作回数より少ないと判定すると、前述したステップS6に進む。
こうして、表示装置51の表示ユニット3は、正起立位置又は逆起立位置に位置付けられる。そして、正起立位置又は逆起立位置において、操作ボタン14,68からの命令にしたがって、表示装置51は、表示パネル3aに、ナビゲーションユニット9と再生部10とテレビチューナ11からの情報を表示する。また、正起立位置又は逆起立位置において、図6及び図10中の二点鎖線で示すように、操作ボタン14,68からの命令にしたがって、表示装置51は、表示ユニット3の表示パネル3aの軸芯P周りの向きを適宜変更する。
本実施例によれば、他の機器としての空調装置52の操作装置53と再生装置61の稼働状態に応じて、表示ユニット3をケーシング2の外部の位置としての正起立位置又は逆起立位置に位置付けさせるようにしている。こうすることで、稼働中の他の機器としての空調装置52の操作装置53の前面55aと再生装置61の前面2aを表示ユニット3が覆うことを防止できる。
駆動機構4が表示ユニット3のケーシング2寄りの一端部3cを軸支して、該表示ユニット3を基準位置と正起立位置と逆起立位置とに亘って回転させる回転ユニット20を備えているので、表示パネル3aで表示する画像を使用者が視認できる位置に、表示ユニット3を確実に位置付けることができる。
前記回転支持ユニット80は、前記収容位置と前記基準位置との間で前記表示ユニット3を移動可能に支持するので、表示ユニット3の非使用時には該表示ユニット3を収容位置に位置付けることができる。したがって、非使用状態の表示ユニット3が他の機器の操作などの妨げになることを防止できる。
また、表示ユニット3を正起立位置と逆起立位置とのうち一方に位置付けるので、他の機器としての空調装置52の操作装置53と再生装置61の稼動状態に応じて、特に稼働中の他の機器としての空調装置52の操作装置53の前面55aと再生装置61の前面2aを覆うことがないように、表示ユニット3を正起立位置と逆起立位置とのうち一方に位置付けることができる。したがって、特に稼働中の他の機器としての空調装置52の操作装置53の前面55aと再生装置61の前面2aを覆うことなく、表示パネル3aで表示する画像を使用者が視認できる位置に、表示ユニット3を確実に位置付けることができる。
基準位置の表示ユニット3の表示パネル3aの向きを検出する検出スイッチ5a,5bと、表示パネル3aと平行な軸芯P周りの双方に表示ユニット3を回転させる回転移動ユニット21と、を備えているので、ケーシング2内の表示ユニット3の表示パネル3aの向きが如何なる向きであっても、特に稼働中の他の機器としての空調装置52の操作装置53の前面55aと再生装置61の前面2aを覆うことなく、表示ユニット3を正起立位置と逆起立位置とのうち一方に位置付けることができる。また、表示パネル3aで表示する画像を使用者が視認できる位置に、表示ユニット3を確実に位置付けることができる。
制御ユニット66が、稼働中の他の機器としての空調装置52の操作装置53の前面55aと再生装置61の前面2aを表示ユニット3が覆わないように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御する。即ち、第1の他の機器としての空調装置52の操作装置53が稼働中で第2の他の機器としての再生装置61が非稼働状態である際に、制御ユニット66が、表示ユニット3を逆起立位置に位置付けるように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御し、第1の他の機器としての空調装置52の操作装置53が非稼働状態で、第2の他の機器としての再生装置61が稼働中である際に、制御ユニット66が、表示ユニット3を正起立位置に位置付けるように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御するので、稼働中の他の機器としての空調装置52の操作装置53の前面55aと再生装置61の前面2aを表示ユニット3が覆うことを防止できる。
第1の他の機器としての空調装置52の操作装置53の操作回数と、第2の他の機器としての再生装置61の操作回数とを記憶するEPROM7を更に備えて、該EPROM7の記憶した操作回数に基づいて、制御ユニット66が回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御する。即ち、制御ユニット66は、表示ユニット3が操作回数の少ない方を覆うように、回転支持ユニット80と回転移動ユニット21を制御する。このため、第1の他の機器としての空調装置52の操作装置53と、第2の他の機器としての再生装置61との双方が稼働中である場合に、例えば操作回数の多い方の前面を、表示ユニット3が覆うことを防止できる。
前述した実施例では、空調装置52の操作装置53の操作回数と、再生装置61の操作回数とをEPROM7に記憶して、ステップS12で空調装置52の操作装置53の全操作回数と、再生装置61の全操作回数とを読み出している。しかしながら、本発明では、例えば1時間などの最近の所定期間内の操作回数に基づいて、表示ユニット3を、正起立位置又は逆起立位置に位置付けるようにしても良い。
また、前述した実施例では、第1の他の機器として空調装置52の操作装置53を示し、第1の他の機器として再生装置61を示している。しかしながら、本発明では、第1及び第2の他の機器としての種々の電子機器を用いても良いことは勿論である。
前述した実施例では、可動ユニットとしては、表示面としての表示パネル3aを有した表示ユニット3を示している。しかしながら、本発明では、可動ユニットは、表示ユニット3以外の種々の電子ユニットであっても良い。前述した実施例では、表示ユニット3をケーシング2内に収容可能にしている。しかしながら、本発明では、表示ユニット3をケーシング2内に収容しなくても良い。この場合、基準位置が、特許請求の範囲に記載された第1の位置をなす。
さらに、前述した実施例では、制御ユニット66のCPU70と、表示装置51のCPU65とを別体にしている。しかしながら、本発明では、これらのCPU70,65を一体にしても良い。
前述した実施例によれば、以下のカーナビ1が得られる。
(付記1)
ケーシング2の内外に移動自在な表示ユニット3と、
前記表示ユニット3を、前記ケーシング2の内部に収容する収容位置と、前記ケーシング2の外部における互いに異なる複数の位置の各々とに亘って移動させる駆動機構4と、
前記駆動機構4を制御する制御ユニット66と、を備えた表示装置51であって、
前記制御ユニット66は、前記表示ユニット3が前記複数の位置のうち少なくとも一つの位置に位置付けられた際に、前面2a,55aの少なくとも一部が覆われる他の機器61,53の稼働状態に応じて、前記表示ユニット3を前記複数の位置のいずれかの位置に位置付けさせることを特徴とするカーナビ1。
(付記2)
前記表示ユニット3は、画像を表示可能な表示パネル3aを有し、
前記駆動機構4は、前記表示ユニット3の一端部3cを軸支して、前記収容位置から前記ケーシング2の外部に引き出された基準位置と前記基準位置から一の方向に起立した正起立位置とに亘って前記表示ユニット3を前記一端部3cを中心として回転自在に支持するとともに、前記基準位置と前記基準位置から前記一の方向に対しての逆方向に起立した逆起立位置とに亘って前記表示ユニット3を前記一端部3cを中心として回転自在に支持する回転支持ユニット80を備えたことを特徴とする付記1記載のカーナビ1。
(付記3)
前記回転支持ユニット80は、前記収容位置と前記基準位置との間で前記表示ユニット3を移動可能に支持することを特徴とする付記2記載のカーナビ1。
(付記4)
前記制御ユニット66は、前記表示ユニット3が前記正起立位置と前記逆起立位置の少なくとも一つの位置に位置付けられた際に前面2a,55aの少なくとも一部が覆われる他の機器61,53の稼働状態に応じて、前記表示ユニット3を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるように、前記回転支持ユニット80を制御することを特徴とする付記2に記載のカーナビ1。
(付記5)
前記制御ユニット66は、前記表示ユニット3が前記正起立位置と前記逆起立位置の少なくとも一つの位置に位置付けられた際に前面2a,55aの少なくとも一部が覆われる他の機器61,53の稼働状態に応じて、前記基準位置にある前記表示ユニット3を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるように、前記回転支持ユニット80を制御することを特徴とする付記3に記載のカーナビ1。
(付記6)
前記制御ユニット66は、前記他の機器61,53が稼働しているときに、該稼働中の他の機器61,53の前面2a,55aを覆うことを規制するように、前記表示ユニット3を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるように、前記回転支持ユニット80を制御することを特徴とする付記2ないし付記5のうちいずれか一項に記載のカーナビ1。
(付記7)
前記制御ユニット66は、前記表示ユニット3が前記正起立位置に位置付けられた際に前面55aの少なくとも一部が覆われる第1の他の機器53が稼働しており、前記表示ユニット3が前記逆起立位置に位置付けられた際に前面2aの少なくとも一部が覆われる第2の他の機器61が非稼働状態であるときに、前記表示ユニット3を前記逆起立位置に位置付けるように、前記回転支持ユニット80を制御することを特徴とする付記2ないし付記6のうちいずれか一項に記載のカーナビ1。
(付記8)
前記制御ユニット66は、前記表示ユニット3が前記正起立位置に位置付けられた際に前面55aの少なくとも一部が覆われる第1の他の機器53が非稼働状態であり、前記表示ユニット3が前記逆起立位置に位置付けられた際に前面2aの少なくとも一部が覆われる第2の他の機器61が稼働しているときに、前記表示ユニット3を前記正起立位置に位置付けるように、前記回転支持ユニット80を制御することを特徴とする付記2ないし付記6のうちいずれか一項に記載のカーナビ1。
(付記9)
前記第1の他の機器53の操作回数と、前記第2の他の機器61の操作回数との双方を記憶するEPROM7を更に備え、
前記制御ユニット66は、前記第1の他の機器53と前記第2の他の機器61との双方が稼働しているときに、前記第1の他の機器53の操作回数と、前記第2の他の機器61の操作回数とに基づいて、前記表示ユニット3を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるように、前記回転支持ユニット80を制御することを特徴とする付記7又は付記8に記載のカーナビ1。
(付記10)
前記制御ユニット66は、前記第1の他の機器53と前記第2の他の機器61との双方が稼働しているときに、前記第1の他の機器53と前記第2の他の機器61のうち操作回数の少ない方の前面55a,2aの少なくとも一部を覆うように、前記表示ユニット3を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるべく前記回転支持ユニット80を制御することを特徴とする付記9に記載のカーナビ1。
(付記11)
前記基準位置にある表示ユニット3の前記表示パネル3aが一方向とこの一方向に対して逆向きの他方向とのいずれかに相対していることを検出する検出スイッチ5a,5bを更に備え、
前記駆動機構4は、前記回転支持ユニット80に加えて前記表示パネル3aと平行な軸芯P周りの双方向に前記表示ユニット3を回転させることが可能な回転移動ユニット21を備え、
前記制御ユニット66は、前記表示ユニット3が前記正起立位置又は前記逆起立位置に位置付けられた際に前面2a,55aの少なくとも一部が覆われる他の機器61,53の稼働状態に加えて、前記検出スイッチ5a,5bの検出結果に応じて、前記回転支持ユニット80とともに前記回転移動ユニット21を制御することを特徴とする付記2ないし付記10のうちいずれか一項に記載のカーナビ1。
(付記12)
移動自在な表示ユニット3と、
前記表示ユニット3を、第1の位置と互いに異なる複数の第2の位置の各々とに亘って移動させる駆動機構4と、
前記駆動機構4を制御する制御ユニット66と、を備え、
前記制御ユニット66は、前記表示ユニット3が前記複数の第2の位置の少なくとも一つの位置に位置付けられた際に前面2a,55aの少なくとも一部が覆われる他の機器61,53の稼働状態に応じて、前記表示ユニット3を前記複数の第2の位置のいずれかの位置に位置付けさせることを特徴とするカーナビ1。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施例にかかる電子機器としての表示装置を備えたカーナビが自動車のインパネに取り付けられた状態を示す斜視図である。 図1に示されたカーナビの表示装置の表示ユニットが収容位置に位置付けられた状態を示す斜視図である。 図2に示された表示ユニットが筐体内から徐々に排出される状態を示す斜視図である。 図3に示された表示ユニットが基準位置に位置付けられた状態を示す斜視図である。 図4に示された基準位置の表示ユニットが上方に向いている状態を示す斜視図である。 図4に示された表示ユニットが基準位置から正起立位置に変位した状態を示す斜視図である。 図6に示された正起立位置の表示ユニットなどの正面図である。 図4に示された基準位置で表示ユニットの表示パネルが上方に向いている状態を示す斜視図である。 図8に示された基準位置の表示ユニットが下方に向いている状態を示す斜視図である。 図8に示された表示ユニットが基準位置から逆起立位置に変位した状態を示す斜視図である。 図10に示された逆起立位置の表示ユニットなどの正面図である。 図2に示された収容位置でのカーナビの駆動機構を示す平面図である。 図4に示された基準位置でのカーナビの駆動機構を示す平面図である。 図8に示された基準位置でのカーナビの駆動機構を示す平面図である。 図13中のXV部を拡大して示す説明図である。 図14中のXVI部を拡大して示す説明図である。 図1に示されたカーナビの主要な構成を示すブロック図である。 図1に示されたカーナビが表示ユニットを収容位置から基準位置に移動して更に正起立位置又は逆起立位置に位置付ける過程の一部を示すフローチャートである。 図1に示されたカーナビが表示ユニットを収容位置から基準位置に移動して更に正起立位置又は逆起立位置に位置付ける過程の残りを示すフローチャートである。
符号の説明
2 ケーシング
2a 前面
3 表示ユニット(表示手段、可動ユニット)
3a 表示パネル(表示面)
3c 一端部(一端)
4 駆動機構(移動手段)
5a,5b 検出スイッチ(検出手段)
7 EPROM(記憶手段)
21 回転移動ユニット(回転移動手段)
51 表示装置(電子機器)
53 操作装置(第1の他の機器、他の機器)
55a 前面
61 再生装置(第2の他の機器、他の機器)
66 制御ユニット(制御手段)
80 回転支持ユニット(回転支持手段)
P 軸芯

Claims (12)

  1. ケーシングの内外に移動自在な可動ユニットと、
    前記可動ユニットを、前記ケーシングの内部に収容する収容位置と、前記ケーシングの外部における互いに異なる複数の位置の各々とに亘って移動させる移動手段と、
    前記移動手段を制御する制御手段と、を備えた電子機器であって、
    前記制御手段は、前記可動ユニットが前記複数の位置のうち少なくとも一つの位置に位置付けられた際に、前面の少なくとも一部が覆われる他の機器の稼働状態に応じて、前記可動ユニットを前記複数の位置のいずれかの位置に位置付けさせることを特徴とする電子機器。
  2. 前記可動ユニットは、画像を表示可能な表示面を有する表示手段であり、
    前記移動手段は、前記表示手段の一端を軸支して、前記収容位置から前記ケーシングの外部に引き出された基準位置と前記基準位置から一の方向に起立した正起立位置とに亘って前記表示手段を前記一端を中心として回転自在に支持するとともに、前記基準位置と前記基準位置から前記一の方向に対しての逆方向に起立した逆起立位置とに亘って前記表示手段を前記一端を中心として回転自在に支持する回転支持手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記回転支持手段は、前記収容位置と前記基準位置との間で前記表示手段を移動可能に支持することを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記表示手段が前記正起立位置と前記逆起立位置の少なくとも一つの位置に位置付けられた際に前面の少なくとも一部が覆われる他の機器の稼働状態に応じて、前記表示手段を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるように、前記回転支持手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  5. 前記制御手段は、前記表示手段が前記正起立位置と前記逆起立位置の少なくとも一つの位置に位置付けられた際に前面の少なくとも一部が覆われる他の機器の稼働状態に応じて、前記基準位置にある前記表示手段を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるように、前記回転支持手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  6. 前記制御手段は、前記他の機器が稼働しているときに、該稼働中の他の機器の前面を覆うことを規制するように、前記表示手段を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるように、前記回転支持手段を制御することを特徴とする請求項2ないし5のうちいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記制御手段は、前記表示手段が前記正起立位置に位置付けられた際に前面の少なくとも一部が覆われる第1の他の機器が稼働しており、前記表示手段が前記逆起立位置に位置付けられた際に前面の少なくとも一部が覆われる第2の他の機器が非稼働状態であるときに、前記表示手段を前記逆起立位置に位置付けるように、前記回転支持手段を制御することを特徴とする請求項2ないし6のうちいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 前記制御手段は、前記表示手段が前記正起立位置に位置付けられた際に前面の少なくとも一部が覆われる第1の他の機器が非稼働状態であり、前記表示手段が前記逆起立位置に位置付けられた際に前面の少なくとも一部が覆われる第2の他の機器が稼働しているときに、前記表示手段を前記正起立位置に位置付けるように、前記回転支持手段を制御することを特徴とする請求項2ないし6のうちいずれか一項に記載の電子機器。
  9. 前記第1の他の機器の操作回数と、前記第2の他の機器の操作回数との双方を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記第1の他の機器と前記第2の他の機器との双方が稼働しているときに、前記第1の他の機器の操作回数と、前記第2の他の機器の操作回数とに基づいて、前記表示手段を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるように、前記回転支持手段を制御することを特徴とする請求項7または請求項8記載の電子機器。
  10. 前記制御手段は、前記第1の他の機器と前記第2の他の機器との双方が稼働しているときに、前記第1の他の機器と前記第2の他の機器のうち操作回数の少ない方の前面の少なくとも一部を覆うように、前記表示手段を前記正起立位置と前記逆起立位置のいずれかの位置に位置付けるべく前記回転支持手段を制御することを特徴とする請求項9記載の電子機器。
  11. 前記基準位置にある表示手段の前記表示面が一方向とこの一方向に対して逆向きの他方向とのいずれかに相対していることを検出する検出手段を更に備え、
    前記移動手段は、前記回転支持手段に加えて前記表示面と平行な軸芯周りの双方向に前記表示手段を回転させることが可能な回転移動手段を備え、
    前記制御手段は、表示手段が前記正起立位置又は前記逆起立位置に位置付けられた際に前面の少なくとも一部が覆われる他の機器の稼働状態に加えて、前記検出手段の検出結果に応じて、前記回転支持手段とともに前記回転移動手段を制御することを特徴とする請求項2ないし10のうちいずれか一項に記載の電子機器。
  12. 移動自在な可動ユニットと、
    前記可動ユニットを、第1の位置と互いに異なる複数の第2の位置の各々とに亘って移動させる移動手段と、
    前記移動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記可動ユニットが前記複数の第2の位置の少なくとも一つの位置に位置付けられた際に前面の少なくとも一部が覆われる他の機器の稼働状態に応じて、前記可動ユニットを前記複数の第2の位置のいずれかの位置に位置付けさせることを特徴とする電子機器。
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