JP5361601B2 - ヒンジ機構及び天吊り用のモニタ装置 - Google Patents

ヒンジ機構及び天吊り用のモニタ装置 Download PDF

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Description

この発明は、モニタを開閉動作させると共に、所定位置でロックするヒンジ機構及びこのヒンジ機構を用いた天吊り用のモニタ装置に関するものである。
従来の天吊りモニタ装置は、天井面に固定された筐体とモニタとをヒンジ機構で連結し、筐体の下方へモニタを回動させて使用し、モニタを使用しない時はモニタ画面を天井側に向けた状態で筐体内に収納しておく。例えば、特許文献1に記載されている天吊りモニタ装置では、筐体にロック解除ボタンと連動するロックピンを設けると共に、モニタにロックピンと係合する穴を設けて、このロックピンがモニタを筐体内に保持する。乗員がロック解除ボタンを押してロックピンをモニタの穴から抜き、モニタを下方へ回動させて視聴位置にすると、モニタ画面が乗員の見やすい位置にくる。
また、特許文献2に記載されている天吊りモニタ装置は、下面に開口を有する筐体と、この筐体の内部に配設されたモータを駆動源とする駆動制御装置と、この駆動制御装置によって回転及びスライド動作されるモニタとからなり、この筐体にカム部を設けると共に、モニタにカム部と係脱可能な突部を設ける。筐体内部に水平な姿勢で収納されて開口を閉塞しているモニタは、開口周縁と緩衝しない引出し位置まで駆動制御装置によってスライド移動させられ、開口から下方へ回動して視聴位置にくる。モニタ収納時には、モニタが引出し位置から筐体内部へスライド移動するときに、カム部が突部を押し上げることによりモニタを水平状態に姿勢補正し、カム部が突部を押し上げた状態に保持してモニタが収納される。
特許第3923361号 特開2003−2128号公報
従来の天吊りモニタ装置は以上のように構成されているので、特許文献1のようなロック機構では、ロック解除ボタンを押す、モニタを視聴位置まで回動させるという2つの操作が必要となる。また、車内のような狭い空間では、ロック解除ボタンが押されてロックピンとモニタ側の穴との係合が解除されると、モニタが自重により回動して乗員の頭に衝突することがあった。
また、特許文献2のようなロック機構では、モニタが視聴位置にくると突部が外部に露出してしまい美観が損なわれていた。また、カム部がモニタの突部を押し上げるモニタ保持構造のため一方向の移動規制しかできず、モニタ収納時に走行による振動が発生すると、モニタが筐体内で動いて衝突し、異音が発生していた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来のようなロックピンとロック解除ボタン、又はカム部と突部といったモニタ保持機構を設けずともモニタの回動をロックすることが可能なヒンジ機構及びこのヒンジ機構を用いた天吊り用のモニタ装置を提供することを目的とする。
この発明に係るヒンジ機構は、モニタに連結するシャフトと、シャフトの外周面を切り欠いて、互いに平行な一対の平面カット部が形成されたシャフト加工部と、筐体に固定するベースと、ベースに穿設された、シャフト加工部を挿通させて回転自在に軸支する円弧部と、シャフト加工部の一対の平面カット部の厚さに合わせたストレート溝とからなる鍵穴形状の回転軸穴と、シャフト加工部を回転軸穴の円弧部からストレート溝の方向へ付勢すると共に、モニタを開き方向へ付勢する弾性部材とを備え、シャフト加工部が円弧部内で回転してモニタを回動させ、一対の平面カット部がストレート溝と平行な状態のとき、シャフト加工部が円弧部からストレート溝へ並進してモニタの回動をロックするようにしたものである。
この発明に係るヒンジ機構は、モニタに連結するシャフトと、シャフトの外周面を切り欠いてモニタの画面方向と平行な一対の平面カット部が形成されたシャフト加工部と、筐体に固定するベースと、ベースに穿設された、シャフト加工部を挿通させて回転自在に軸支する円弧部と、筐体に収納された状態のモニタの画面方向と平行、かつ、シャフト加工部の一対の平面カット部の厚さに合わせたストレート溝とからなる鍵穴形状の回転軸穴と、シャフト加工部を回転軸穴の円弧部からストレート溝の方向へ付勢する弾性部材とを備え、一対の平面カット部がストレート溝と平行な状態のときシャフト加工部が弾性部材に付勢されて円弧部からストレート溝に並進してモニタの回動をロックするようにしたものである。
この発明に係るヒンジ機構は、モニタに連結するシャフトと、シャフトの外周面を切り欠いてモニタの画面方向と平行な一対の平面カット部が形成されたシャフト加工部と、筐体に固定するベースと、ベースに穿設された、シャフト加工部を挿通させて回転自在に軸支する円弧部と、筐体に収納された状態のモニタの画面方向と平行、かつ、シャフト加工部の一対の平面カット部の厚さに合わせたストレート溝とからなる鍵穴形状の回転軸穴と、シャフト加工部を回転軸穴の円弧部からストレート溝の方向へ付勢すると共に、モニタを開き方向へ付勢する弾性部材を備え、一対の平面カット部がストレート溝と平行な状態のときシャフト加工部が弾性部材に付勢されて円弧部からストレート溝に並進してモニタの回動をロックし、シャフト加工部が弾性部材の付勢に抗ってストレート溝から円弧部へ並進すると、弾性部材のモニタに対する開き方向の付勢力により、シャフト加工部が円弧部内で回転するようにしたものである。
この発明に係る天吊り用のモニタ装置は、上述のヒンジ機構が筐体とモニタの後端部とを連結して、天井に取付けた筐体に収納されたモニタの回動をロックすると共に、重力方向に回動させるようにしたものである。
この発明によれば、シャフト加工部が回転軸穴の円弧部内で回転してモニタを回動させ、シャフト加工部が円弧部からストレート溝へ並進してモニタの回動をロックするようにしたので、天吊り用のモニタ装置において、従来のようなロックピンとロック解除ボタン、又はカム部と突部といったモニタ保持機構を設けずともモニタの回動をロックすることが可能なヒンジ機構を提供することができる。
この発明によれば、シャフト加工部が弾性部材に付勢されて円弧部からストレート溝に並進してモニタの回動をロックするようにしたので、従来のようなロックピンとロック解除ボタン、又はカム部と突部といったモニタ保持機構を設けずともモニタの回動をロックすることが可能なヒンジ機構を提供することができる。
この発明によれば、シャフト加工部が弾性部材に付勢されて円弧部からストレート溝に並進してモニタの回動をロックし、シャフト加工部が弾性部材の付勢に抗ってストレート溝から前記円弧部へ並進すると、弾性部材のモニタに対する開き方向の付勢力により、シャフト加工部が円弧部内で回動するようにしたので、天吊り用以外の自立型のモニタ装置においても、従来のようなロックピンとロック解除ボタン、又はカム部と突部といったモニタ保持機構を設けずともモニタの回動をロックすることが可能なヒンジ機構を提供することができる。
この発明によれば、上述のヒンジ機構が筐体とモニタの後端部とを連結するようにしたので、天吊り用のモニタ装置において、天井に取付けた筐体に収納されたモニタの回動をロックすると共に、重力方向に回動させることができる。
この発明の実施の形態1に係るヒンジ機構の構成を示す斜視図である。 図1に示すヒンジ機構の構成を示す分解斜視図ある。 図1に示すヒンジ機構の取付けベースの詳細を示す正面図である。 図1に示すヒンジ機構を用いた車載用天吊りモニタ装置の構成を示す斜視図であり、図4(a)はモニタ収納状態、図4(b)はモニタ視聴状態を示す。 図1に示すヒンジ機構を使用した車載用天吊りモニタ装置の動作を示し、図5A(a)はモニタ収納状態の側面図、図5A(b)はその状態のシャフトと鍵形穴との位置関係の拡大図である。 図1に示すヒンジ機構を使用した車載用天吊りモニタ装置の動作を示し、図5B(a)はモニタが回転可能位置にある状態の側面図、図5B(b)はその状態のシャフトと鍵形穴との位置関係の拡大図である。 図1に示すヒンジ機構を使用した車載用天吊りモニタ装置の動作を示し、図5C(a)はモニタ視聴状態の側面図、図5C(b)はその状態のシャフトと鍵形穴との位置関係の拡大図である。 この発明の実施の形態2に係る車載用天吊りモニタ装置の構成を示す斜視図であり、図6(a)はモニタ収納状態、図6(b)はモニタ視聴状態を示す。 図6に示すヒンジ機構を使用した車載用天吊りモニタ装置の動作を示し、図7A(a)はモニタ収納状態の側面図、図7A(b)はその状態のシャフトと鍵形穴との位置関係の拡大図である。 図6に示すヒンジ機構を使用した車載用天吊りモニタ装置の動作を示し、図7B(a)はモニタが回転可能位置にある状態の側面図、図7B(b)はその状態のシャフトと鍵形穴との位置関係の拡大図である。 図6に示すヒンジ機構を使用した車載用天吊りモニタ装置の動作を示し、図7C(a)はモニタ視聴状態の側面図、図7C(b)はその状態のシャフトと鍵形穴との位置関係の拡大図である。 この発明の実施の形態3に係るヒンジ機構の構成を示す斜視図である。 図8に示すヒンジ機構の構成を示す分解斜視図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るヒンジ機構1の構成を示す斜視図であり、図2はその分解斜視図である。図3は、図1及び図2に示す取付けベース5の正面図である。図4は、図1及び図2に示すヒンジ機構1を用いた車載用天吊りモニタ装置2の構成を示す斜視図であり、図4(a)はモニタ収納状態、図4(b)はモニタ視聴状態を示す。この発明の実施の形態1では、ヒンジ機構1を、図4(a),(b)に示すような車載用天吊りモニタ装置2に用いる場合を例に説明する。
ヒンジ機構1は、車載用天吊りモニタ装置2の筐体4側に固定される取付けベース5と、車載用天吊りモニタ装置2のモニタ3側に固定されるシャフト7と、クリック作用を発生させる板バネ15と、かしめ用のプレート11とを備え、シャフト7が板バネ15及びプレート11と一体で、回転中心軸Xを中心にして回転する。
取付けベース5には、図3に示すように、シャフト7回転用の軸穴となる円弧部6aが穿設されている。この円弧部6aには、重力方向に対して略垂直にのびる長い溝状のストレート部(ストレート溝)6bが形成されて、合わせて鍵形穴(回転軸穴)6となる。この鍵形穴6の円弧部6aとストレート部6bの交点にはテーパ6cが施されて、円弧部6aとストレート部6bの切り替えがなめらかな形状になっている。また、取付けベース5の回転中心軸Xを中心とする円周上に、複数のクリック用凹部12a,12bが所定の間隔をあけて凹設されると共に、モニタ3を筐体4内に収納する角度位置にスライド溝14が凹設されている。このスライド溝14からクリック用凹部12a方向に向かって、取付けベース5の板厚を徐々に厚くしたテーパ状凹部13が形成されている。
モニタ3内部のシャーシ31に取付けられるシャフト7には、先端方向に、円弧部6aの直径よりも大径のフランジ部8が設けられている。このフランジ部8の先端方向には、円弧部6aの直径よりも若干小径で、かつ、ストレート部6bの幅よりも若干小さい幅になるように互いに平行な一対の平面カット部9aが形成された中径部(シャフト加工部)9と、この中径部9より小径で、かつ、平面カット部9aの幅と同じか、それ以下の幅になるように互いに平行な一対の平面カット部10aが形成された小径部10とが設けられている。この中径部9は、取付けベース5の板厚より若干長くして鍵形穴6に挿通させ、鍵形穴6の円弧部6aで回転自在にすると共に、一対の平面カット部9aがストレート部6bと平行になる角度のときにストレート部6bに並進自在とする。本実施の形態1の例では、図4(a)に示すモニタ収納状態のときにモニタ3の回動をロックする構成とするために、モニタ収納状態のモニタ画面3aと平行になるように鍵形穴6のストレート部6bを形成し、他方、シャフト7とシャーシ31との連結も、モニタ画面3aと平面カット部9aが平行になるように連結する。
小径部10には、板バネ15及びプレート11が嵌合してカシメ固着される。
また、シャフト7の、シャーシ31に取り付けられる基端方向の面には、このシャーシ31の取付け穴に嵌合する凸部が設けられている。
板バネ15及びプレート11には、シャフト7の小径部10に嵌合する挿入穴15a,11aがそれぞれ設けられている。これら挿入穴15a,11aは、小径部10の断面よりも若干大きい面積の穴となっている。また、板バネ15には、取付けベース5のクリック用凹部12a,12bに嵌まり込んでクリック作用を生じさせるためのクリック用凸部16が設けられている。なお、板バネ15の挿入穴15aの角度は、モニタ3が収納状態になる角度のときに、即ち、クリック用凸部16がスライド溝14の位置にあるときにシャフト7の小径部10に嵌合可能な角度とする。
モニタ付勢バネ(弾性部材)17は、ネジ18によって取付けベース5に締結される。このモニタ付勢バネ17は、シャフト7の外周面を付勢することにより、鍵形穴6に挿通しているシャフト7先端の中径部9を円弧部6aからストレート部6bの方向へ並進させる。
次に、車載用天吊りモニタ装置2を説明する。
図4(a),(b)に示すように、車載用天吊りモニタ装置2は、車両の天井面に取付けられる筐体4と、筐体4に形成されたモニタ収納部4aに対して開閉して出し入れ可能なモニタ3とからなる。これら筐体4とモニタ3の後端部とがヒンジ機構1によって回動可能に連結されている。モニタ3の一方の面にはモニタ画面3aが設けられている。また、モニタ3の先端面の両端にはモニタ保持用溝21がそれぞれ設けられ、他方、モニタ収納部4aにはこれらモニタ保持用溝21とそれぞれ係合するモニタ保持用凸部20が設けられている。モニタ保持用凸部20は、先端に向かって先細るよう、その側面がテーパ状に形成されたモニタ保持用凸部テーパ20aになっており、モニタ保持用溝21のモニタ保持用溝エッジ21aがモニタ保持用凸部テーパ20aに引っ掛かるように係合する。
モニタ収納部4aの縁にはモニタ3の先端部を露出させるための切り欠き22が設けられている。他方、モニタ3先端面の、切り欠き22から露出する部分には指が引っ掛かりやすくするための凹凸部23が設けられている。
図5A〜図5Cは、ヒンジ機構1を使用した車載用天吊りモニタ装置2の動作を示す。図5A(a)はモニタ3がモニタ収納部4a内の収納位置に保持された状態を示す側面図であり、図5A(b)はその状態のときのシャフト7と鍵形穴6との位置関係を示す拡大図である。図5B(a)はモニタ3がスライドして回転可能位置にある状態を示す側面図であり、図5B(b)はその状態のときのシャフト7と鍵形穴6との位置関係を示す拡大図である。図5C(a)はモニタ3が視聴位置に保持された状態を示す側面図であり、図5C(b)はその状態のときのシャフト7と鍵形穴6との位置関係を示す拡大図である。なお、図5A〜図5Cでは、説明を簡便にするためヒンジ機構1の各部の詳細は省略する。
図5A(a)に示すようにモニタ3が収納位置に保持された状態のとき、図5A(b)に示すようにシャフト7の中径部9が取付けベース5の鍵形穴6のストレート部6bに係合することによって、シャフト7の回転がロックされている(回転不可能状態)。更に不図示の板バネ15のクリック用凸部16がスライド溝14のエッジに掛止するように嵌まり込むことによって、シャフト7の中径部9とストレート部6bとの隙間からなるシャフト7の回転ガタが抑えられている。
このとき、モニタ付勢バネ17がシャフト7を付勢することによって、シャフト7と連結したモニタ3が切り欠き22側に押し付けられ、モニタ保持用溝21のモニタ保持用溝エッジ21aがモニタ保持用凸部20のモニタ保持用凸部テーパ20aに引っ掛かるように係合してモニタ3を収納位置に保持する。
図5Aに示す収納状態のとき、車内が振動しても、モニタ付勢バネ17の付勢により、中径部9がストレート部6bから円弧部6aへスライドすることを規制して中径部9とストレート部6bとの係合外れを防止することができ、また、中径部9とストレート部6bの係合、及び、板バネ15のクリック用凸部16とスライド溝14のエッジとが掛止することによりシャフト7の上下方向の移動を規制することができる。更に、モニタ保持用溝21のモニタ保持用溝エッジ21aがモニタ保持用凸部20のモニタ保持用凸部テーパ20a途中に掛止されているため、ガタがなくなり、車内が振動してもモニタ3がモニタ収納部4a内で暴れることはない。
図5Aに示すようにモニタ収納部4aに収納されたモニタ3を図5Cに示す視聴状態にする場合、乗員は、先ず、筐体4の切り欠き22から露出したモニタ3の凹凸部23に指を掛け、モニタ付勢バネ17のバネ力に逆らいながら回転中心軸Xの方向(図5A(a)の矢印A)にスライドさせる。スライド途中でモニタ保持用凸部20とモニタ保持用溝21の係合が外れ、更にスライドさせると、図5B(a),(b)に示すようにシャフト7の中径部9が鍵形穴6のストレート部6bをスライドして円弧部6aまで到達し、シャフト7が回転不可能状態から回転可能状態になる。
このとき、クリック作用を発生させるための板バネ15のクリック用凸部16は、取付けベース5のスライド溝14内に沿ってテーパ状凹部13側へ移動する。モニタ保持用凸部20とモニタ保持用溝21の係合が外れてモニタ3の保持が解除され、かつ、シャフト7も回転可能状態となっているため、モニタ3は図5B(a)の矢印Bの方向へ自重により回動し、このとき、クリック用凸部16がテーパ状凹部13に乗り上げながら摺動する。
モニタ3の自重落下により、板バネ15のクリック用凸部16が、取付けベース5のスライド溝14からテーパ状凹部13へ乗り上がりながら摺動するが、このテーパ状凹部13はクリック用凹部12a側に向かって徐々に厚くなる形状のため、クリック用凸部16は所定の角度位置まで摺動すると、取付けベース5との摩擦力により止まる。その後、乗員によってモニタ3が押されると、クリック用凸部16が取付けベース5の表面をクリック用凹部12aへ向かって摺動し、クリック用凸部16がクリック用凹部12a又はクリック用凹部12bに嵌まり込むことによりモニタ3がその角度位置で保持される。この角度位置が図4(b)及び図5C(a)に示す視聴位置となる。
図4(b)及び図5C(a)に示す視聴位置にあるモニタ3をモニタ収納部4aに収納する場合、乗員は、モニタ3の先端部付近を筐体4側へ押し上げるように回動させ、モニタ3をモニタ収納部4aに入れ込む。
このとき、ヒンジ機構1では、シャフト7の中径部9の平面カット部9aが鍵形穴6のストレート部6bと平行になるので、シャフト7が並進不可能状態から並進可能状態になる。すると、モニタ付勢バネ17のバネ力により、シャフト7の中径部9が鍵形穴6のテーパ6cに案内されてストレート部6bに入り込み、ストレート部6bの終端までスライドする。また、板バネ15のクリック用凸部16は取付けベース5のスライド溝14内を逃げるため、シャフト7はストレスなく並進できる。
また、このとき、シャフト7と一体で並進するモニタ3のモニタ保持用溝21がモニタ保持用凸部20に係合し、モニタ3がモニタ収納部4a内に収納保持される。
以上より、実施の形態1によれば、ヒンジ機構1は、モニタ3に連結するシャフト7と、シャフト7の外周面を切り欠いて、互いに平行な一対の平面カット部9aが形成された中径部9と、筐体4に固定する取付けベース5と、取付けベース5に穿設され、中径部9を挿通させて回転自在に軸支する円弧部6aと、中径部9の一対の平面カット部9aの厚さに合わせたストレート部6bからなる鍵穴形状の鍵形穴6とを備え、中径部9が円弧部6a内で回転してモニタ3を回動させ、平面カット部9aがストレート部6bと平行な状態のとき中径部9が円弧部6aからストレート部6bへ並進してモニタ3の回動をロックするように構成した。このため、モニタ3をスライド移動させることにより回動をロックして姿勢を保持することができ、従来のようなロックピンとロック解除ボタン、又はカム部と突部といったモニタ保持機構を設ける必要がない。
また、実施の形態1によれば、取付けベース5の鍵形穴6の、円弧部6aとストレート部6bの切り替え部にテーパ6cを設ける構成としたので、モニタ3を筐体4に収納するときにモニタ3が完全に閉じず、シャフト7の中径部9と取付けベース5のストレート部6bとが若干ずれていても、テーパ6cが誘いとなり引っ掛かりなくスムーズに中径部9がストレート部6bに入り込むことができる。
また、実施の形態1によれば、ヒンジ機構1は、シャフト7の中径部9を鍵形穴6の円弧部6aからストレート部6bの方向へ付勢するモニタ付勢バネ17を備えるように構成した。このため、モニタ3を収納する場合に、乗員が手でモニタ3をスライド移動させる必要がなくなり、手動による収納作業を簡略化できる。また、モニタ収納状態で車内が振動しても、シャフト7の中径部9と鍵形穴6のストレート部6bとの係合外れを防止できる。
また、実施の形態1によれば、鍵形穴6のストレート部6bを、筐体4に収納された状態のモニタ3のモニタ画面3aに平行に穿設し、シャフト7の中径部9の平面カット部9aを、モニタ画面3aと平行に形成して、モニタ3がモニタ収納部4aに収納された状態で、中径部9が円弧部6aからストレート部6bへ並進してモニタ3の回動をロックするように構成した。このため、モニタ3を開く場合、モニタ3の凹凸部23に指をかけてスライド移動させればよく、従来のようにロック解除ボタンを押してモニタ保持機構のロックピンを解除する操作が必要ないため、操作性に優れたヒンジ機構1を提供できる。また、モニタ3を開閉操作する場合は常にモニタ3に手が触れた状態となるため、自重落下によるモニタ3と乗員の衝突がない。
また、実施の形態1によれば、ヒンジ機構1が、クリック用凸部16を有し、シャフト7と一体で回転する板バネ15を備え、取付けベース5が、板バネ15のクリック用凸部16に係合してクリック作用を発生させるクリック用凹部12a,12bと、モニタ3が筐体4に収納された状態のときに取付けベース5上のクリック用凸部16が当接する位置に鍵形穴6のストレート部6bと平行なスライド溝14とを備えるように構成した。このため、ヒンジ機構1にクリック作用を付与した構成の場合にも、板バネ15のクリック用凸部16の逃げのためのスライド溝14があるので、取付けベース5と板バネ15との摺動抵抗がなくなり、モニタ3がスムーズにスライド移動できる。
また、実施の形態1によれば、モニタ3が筐体4のモニタ収納部4aに収納された状態のときに互いに係止するモニタ保持機構として、モニタ3の先端面にモニタ保持用溝21を、モニタ収納部4aにモニタ保持用凸部20を設ける構成とした。このため、モニタ保持用凸部20とモニタ保持用溝21とが係合して、モニタ3をモニタ収納部4aに収納した状態で確実に保持することができる。
また、実施の形態1によれば、モニタ保持用凸部20にモニタ保持用凸部テーパ20aを形成して先端先細り形状に構成した。このため、モニタ保持用凸部20がモニタ保持用溝21に係合する際にモニタ保持用凸部テーパ20aが案内となって、モニタ3が完全に閉じていない状態でも引っ掛かりなくスムーズにモニタ保持用凸部20とモニタ保持用溝21とが係合できる。
また、実施の形態1によれば、モニタ保持用溝21のモニタ保持用溝エッジ21aがモニタ保持用凸部20のモニタ保持用凸部テーパ20aの途中に引っ掛かって係合するように構成した。このため、モニタ3の収納状態では、モニタ付勢バネ17に付勢されて、モニタ保持用凸部テーパ20aにモニタ保持用溝エッジ21aがガタなく常に押し当てられた状態となるため、モニタ収納部4a内のモニタ3も回転方向のガタがなくなり、車内が振動しても異音が発生しない。
また、実施の形態1によれば、モニタ3の先端面に凹凸部23を設け、モニタ3が筐体4のモニタ収納部4aに収納された状態のときに凹凸部23と向き合う筐体4部分に切り欠き22を設ける構成とした。このため、モニタ3を開くときに、乗員は凹凸部23に指を引っ掛けやすくなり、モニタ3の先端を押すことが容易にできると共に回動操作もスムーズにできるので操作性が良好になる。
なお、上記実施の形態1では、モニタ保持機構として、モニタ3側にモニタ保持用溝21を設け、筐体4側にモニタ保持用凸部20を設ける構成としたが、反対に、モニタ3側にモニタ保持用凸部20を設け、筐体4側にモニタ保持用溝21を設ける構成としてもよい。更に、モニタ保持用凸部20にモニタ保持用凸部テーパ20aを設ける構成としたが、反対に、モニタ保持用溝21を溝の底面より開口面が広いテーパ形状にして、このテーパ形状の途中にモニタ保持用凸部20が引っ掛かって係合するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1では、鍵形穴6のストレート部6bを、収納状態のモニタ3と平行な角度に形成する構成としたが、これに限定されるものではなく、モニタ3の姿勢をロックさせる任意の角度方向に形成する構成にしてもよい。この構成の場合には、ストレート部6bに位置して回転不可能状態の中径部9が円弧部6a側へ戻らないよう、モニタ付勢バネ17の付勢力を高めておく。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係る車載用天吊りモニタ装置2の構成を示す斜視図であり、図6(a)はモニタ収納状態、図6(b)はモニタ視聴状態を示す。本実施の形態2では、上記実施の形態1で説明したヒンジ機構1を、図6(a),(b)に示すような車載用天吊りモニタ装置2に用いる場合を例に説明する。なお、図6及び後述する図7A〜図7Cにおいて図1〜図5Cと同一又は相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
モニタ3を収納する筐体4は、上記実施の形態1では図4に示すようにモニタ3を前後左右から囲う形状であったが、本実施の形態2では図6(a),(b)に示すようにモニタ3の左右を覆うのみで、先端部と後端部を覆う側壁はない。そのため、筐体4の大きさが小さくなる分、車載用天吊りモニタ装置2全体の大きさを小さくすることができる。
このような構造の筐体4の場合、モニタ3には、先端面の両側辺をそれぞれ切り欠いたモニタ保持用溝21を設け、モニタ収納部4aにはこれらモニタ保持用溝21とそれぞれ係合するモニタ保持用凸部20を設ける。モニタ保持用凸部20には先端側が先細るモニタ保持用凸部テーパ20aが形成され、他方のモニタ保持用溝21にも底面側より開口側が広くなるテーパが形成されている。
また、モニタ3の先端面には、指が引っ掛かりやすくするための凹凸部23が設けられている。
図6に示す車載用天吊りモニタ装置2は、上記実施の形態1の車載用天吊りモニタ装置2と同様に、モニタ3をモニタ収納部4a内に保持しておくことができ、かつ、モニタ3を回動させてモニタ収納部4aから出し入れすることができる。図7A〜図7Cに、ヒンジ機構1を使用した実施の形態2に係る車載用天吊りモニタ装置2の動作を示す。図7A(a)はモニタ3がモニタ収納部4a内の収納位置に保持された状態を示し、図7A(b)はその状態のシャフト7と鍵形穴6との位置関係の拡大図である。図7B(a)はモニタ3がスライドして回転可能位置にある状態を示し、図7B(b)はその状態のシャフト7と鍵形穴6との位置関係の拡大図である。図7C(a)はモニタ3が視聴位置に保持された状態を示し、図7C(b)はその状態のシャフト7と鍵形穴6との位置関係の拡大図である。
図7A〜図7Cに示す車載用天吊りモニタ装置2の動作は図5A〜図5Cに示す車載用天吊りモニタ装置2の動作と同じであるため説明を省略する。尚、図7A〜図7Cはモニタ付勢バネ17を省略した図としている。モニタ3がモニタ付勢バネ17のバネ力によりスライド移動することにより、中径部9が円弧部6aからストレート部6bへ並進してモニタ3を収納位置でロックし、また、モニタ保持用溝21をモニタ保持用凸部20へ係合してモニタ3を確実に保持する。
以上より、実施の形態2によれば、ヒンジ機構1は、モニタ3が筐体4のモニタ収納部4aに収納された状態のときに互いに係止するモニタ保持機構として、モニタ3の先端面の側辺にモニタ保持用溝21を、モニタ収納部4aにモニタ保持用凸部20を設ける構成とした。このため、上記実施の形態1と同様に、モニタ3をモニタ収納部4aに収納した状態で確実に保持することができる。また、ロックピン及びロック解除ボタン等を設ける必要がなく、また、モニタ収納部4aに切り欠き22を設ける必要もないため、モニタ3先端部より先の筐体4部分が必要なくなり小型化が可能となる。よって、車内天井にサンルーフ等があって取付け面積が狭い場合でも、車載用天吊りモニタ装置2を取付けることができる。
また、筐体4の外表面にモニタ保持用凹凸部を設ける必要がないため、意匠上の美観を損なうことがない。
また、実施の形態2によれば、モニタ3の先端面に凹凸部23を設ける構成とした。このため、モニタ3を開くときに、乗員は凹凸部23に指を引っ掛けやすくなり、モニタ3の先端を押すことが容易にできると共に回動操作もスムーズにできるので操作性が良好になる。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3に係るヒンジ機構1の構成を示す斜視図であり、図9はその分解斜視図である。本実施の形態3によるヒンジ機構1は、モニタ付勢バネに代えて、モニタ自立用バネ(弾性部材)30を用いる。このモニタ自立用バネ30に関する構成以外のヒンジ機構1各部は図1及び図2に示す構成と同一のため、同一の符号を付し説明を省略する。
モニタ自立用バネ30は、一端側に曲げ部30aが形成され、他端側は直線の腕部30dが形成され、曲げ部30aと腕部30dの間にコイル部30b及びコイル筒部30cがそれぞれ巻回されてなる。曲げ部30aは、取付けベース5のピン32に巻き付けるように掛止する。腕部30dは、モニタ3内部にあるシャーシ31のバネ掛け部31aに取付けられて、モニタを開く方向へ付勢する。また、コイル筒部30cがシャフト7に外挿され、コイル部30bがコイル筒部30cをシャフト7ごと付勢することにより、鍵形穴6に挿通しているシャフト7先端の中径部9を円弧部6aからストレート部6bの方向へ並進させる。このように、モニタ自立用バネ30はモニタを回動及び並進させる機能を兼ねた形状となっている。
モニタ自立用バネ30を利用したヒンジ機構1を、上記実施の形態1,2で説明した車載用天吊りモニタ装置2に適用した場合、取付けベース5の鍵形穴6のストレート部6bとシャフト7の中径部9との係合、及び取付けベース5のスライド溝14と板バネ15のクリック用凸部16との係合によりモニタがモニタ収納部4aに保持された状態でロックされる。この状態のときに振動が発生しても、モニタ自立用バネ30の付勢により、中径部9がストレート部6bから円弧部6aへスライドすることを規制して中径部9とストレート部6bとの係合外れを防止することができる。
モニタ収納部4aに収納されたモニタ3を視聴位置まで開く場合、シャフト7の中径部9をストレート部6b方向へ付勢するモニタ自立用バネ30のバネ力に逆らって、中径部9を円弧部6aに移動させると、コイル筒部30cのバネ力により腕部30dがモニタ3を開く方向へ付勢して、モニタ3が視聴位置の方向へ回動する。このように、モニタ自立用バネ30が常にモニタ3を開き方向へ付勢しているため、モニタ3をスライドさせれば、モニタ3の自重を利用せずとも自動的に開き動作が行われる。
以上より、実施の形態3によれば、ヒンジ機構1は、シャフト7の中径部9を鍵形穴6の円弧部6aからストレート部6bの方向へ付勢すると共に、モニタ3を開き方向へ付勢するモニタ自立用バネ30を備えるように構成した。このため、車載用天吊りモニタ装置2において、モニタ3を収納位置から視聴位置の方向へ回動させるためにモニタ3の自重落下を利用せずとも、モニタ自立用バネ30がモニタ3を開き方向へ付勢することにより自動的に回動させることができる。
また、上記実施の形態3のヒンジ機構1は、モニタ3の自重を利用せずとも自動的に開き動作を行うことができるので、モニタ3を重力方向へ落下させるように開く天吊り式に限らず、モニタ3を重力方向に逆らって開く卓上式のモニタ装置、折りたたみ式の携帯電話等にも適用することができる。
その場合には、ヒンジ機構1を、モニタ3に連結するシャフト7と、シャフト7の外周面を切り欠いてモニタ画面3aと平行な一対の平面カット部9aが形成された中径部9と、筐体に固定する取付けベース5と、取付けベース5に穿設された、中径部9を挿通させて回転自在に軸支する円弧部6aと、筐体に収納された状態のモニタ画面3aと平行、かつ、中径部9の平面カット部9aの厚さに合わせたストレート部6bとからなる鍵形穴6と、中径部9を鍵形穴6の円弧部6aからストレート部6bの方向へ付勢すると共に、モニタ3を開き方向へ付勢するモニタ自立用バネ30とを備え、平面カット部9aがストレート部6bと平行な状態のとき中径部9がモニタ自立用バネ30に付勢されて円弧部6aからストレート部6bに並進してモニタ3の回動をロックし、中径部9がモニタ自立用バネ30の付勢に抗ってストレート部6bから円弧部6aへ並進すると、モニタ自立用バネ30のモニタ3に対する開き方向の付勢力により、中径部9が円弧部6a内で回動するように構成する。
なお、上記実施の形態3のヒンジ機構1を用いたモニタ装置に、上記実施の形態1,2で説明したようなモニタ保持用凹凸部(例えば図4(b)のモニタ保持用凸部20及びモニタ保持用溝21)を形成することもできる。この構成の場合には、モニタが筐体側に収納された状態のとき、シャフト7の中径部9と鍵形穴6のストレート部6bの係合によりシャフト7の回転がロックされると共に、モニタ保持用凹凸部の係合によりモニタが筐体側に保持される。このため、例えば、卓上式のモニタ装置を車載等の振動が発生する場所で使用する場合に、収納状態のモニタが暴れず異音が発生することもない。
1 ヒンジ機構、2 車載用天吊りモニタ装置、3 モニタ、3a モニタ画面、4 筐体、4a モニタ収納部、5 取付けベース、6 鍵形穴(回転軸穴)、6a 円弧部、6b ストレート部(ストレート溝)、6c テーパ、7 シャフト、8 フランジ部、9 中径部(シャフト加工部)、9a 平面カット部、10 小径部、10a 平面カット部、11 プレート、11a 挿入穴、12a,12b クリック用凹部、13 テーパ状凹部、14 スライド溝、15 板バネ、15a 挿入穴、16 クリック用凸部、17 モニタ付勢バネ(弾性部材)、18 ネジ、20 モニタ保持用凸部、20a モニタ保持用凸部テーパ、21 モニタ保持用溝、21a モニタ保持用溝エッジ、22 切り欠き、23 凹凸部、30 モニタ自立用バネ(弾性部材)、30a 曲げ部、30b コイル部、30c コイル筒部、30d 腕部、31 シャーシ、31a バネ掛け部、32 ピン、X 回転中心軸。

Claims (12)

  1. 天井に取り付ける天吊り用のモニタ装置内にあって、筐体に収納されたモニタを重力方向に回動させるヒンジ機構において、
    前記モニタに連結するシャフトと、
    前記シャフトの外周面を切り欠いて、互いに平行な一対の平面カット部が形成されたシャフト加工部と、
    前記筐体に固定するベースと、
    前記ベースに穿設された、前記シャフト加工部を挿通させて回転自在に軸支する円弧部と、前記シャフト加工部の一対の平面カット部の厚さに合わせたストレート溝とからなる鍵穴形状の回転軸穴と、
    前記シャフト加工部を前記回転軸穴の前記円弧部から前記ストレート溝の方向へ付勢すると共に、前記モニタを開き方向へ付勢する弾性部材とを備え、
    前記シャフト加工部が前記円弧部内で回転して前記モニタを回動させ、前記一対の平面カット部が前記ストレート溝と平行な状態のとき、前記シャフト加工部が前記円弧部から前記ストレート溝へ並進して前記モニタの回動をロックすることを特徴とするヒンジ機構。
  2. 回転軸穴の円弧部とストレート溝の切り替え部をなめらかな形状としたことを特徴とする請求項1記載のヒンジ機構。
  3. 回転軸穴のストレート溝は、筐体に収納された状態のモニタの画面方向と平行に穿設され、
    シャフト加工部の一対の平面カット部は、前記モニタの画面方向と平行に形成され、
    前記モニタが前記筐体に収納された状態で、前記シャフト加工部が前記回転軸穴の円弧部から前記ストレート溝へ並進して、前記モニタの回動をロックすることを特徴とする請求項1または請求項2記載のヒンジ機構。
  4. クリック用凸部を有し、シャフトと一体で回転する板バネを備え、
    ベースは、前記板バネのクリック用凸部が係合してクリック作用を発生させるクリック用凹部と、モニタが筐体に収納された状態のときに前記板バネのクリック用凸部が当接する位置に、回転軸穴のストレート溝と平行なスライド溝とを有し、
    前記モニタが前記筐体に収納された状態で、シャフト加工部が前記回転軸穴の円弧部から前記ストレート溝へ並進するときに、前記シャフトと一体の前記板バネのクリック用凸部が前記スライド溝へ逃げることを特徴とする請求項記載のヒンジ機構。
  5. 筐体に対してモニタを回動自在に連結するヒンジ機構において、
    前記モニタに連結するシャフトと、
    前記シャフトの外周面を切り欠いて、前記モニタの画面方向と平行な一対の平面カット部が形成されたシャフト加工部と、
    前記筐体に固定するベースと、
    前記ベースに穿設された、前記シャフト加工部を挿通させて回転自在に軸支する円弧部と、前記筐体に収納された状態の前記モニタの画面方向と平行、かつ、前記シャフト加工部の一対の平面カット部の厚さに合わせたストレート溝とからなる鍵穴形状の回転軸穴と、
    前記シャフト加工部を前記回転軸穴の前記円弧部から前記ストレート溝の方向へ付勢すると共に、前記モニタを開き方向へ付勢する弾性部材とを備え、
    前記一対の平面カット部が前記ストレート溝と平行な状態のとき前記シャフト加工部が前記弾性部材に付勢されて前記円弧部から前記ストレート溝に並進して前記モニタの回動をロックし、前記シャフト加工部が前記弾性部材の付勢に抗って前記ストレート溝から前記円弧部へ並進すると、前記弾性部材の前記モニタに対する開き方向の付勢力により、前記シャフト加工部が前記円弧部内で回転することを特徴とするヒンジ機構。
  6. 請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載のヒンジ機構が筐体とモニタの後端部とを連結して、天井に取り付けた前記筐体に収納された前記モニタの回動をロックすると共に、重力方向に回動させることを特徴とする天吊り用のモニタ装置。
  7. モニタが筐体に収納された状態のときに互いに係止するモニタ保持用凹凸部を、前記モニタの先端面と前記筐体に相対的に設けることを特徴とする請求項記載の天吊り用のモニタ装置。
  8. モニタの先端面に凹凸部を設け、
    モニタが筐体に収納された状態のときに前記凹凸部と向き合う筐体部分に切り欠き部を設けることを特徴とする請求項記載の天吊り用のモニタ装置。
  9. モニタが筐体に収納された状態のときに互いに係止するモニタ保持用凹凸部を、前記モニタの先端面の側辺と前記筐体に相対的に設けることを特徴とする請求項記載の天吊り用のモニタ装置。
  10. モニタの先端面に凹凸部を設けることを特徴とする請求項記載の天吊り用のモニタ装置。
  11. モニタ保持用凹凸部は、凹部が底面より開口面が広いテーパ形状、又は凸部が先端が先細るテーパ形状であることを特徴とする請求項から請求項10のうちのいずれか1項記載の天吊り用のモニタ装置。
  12. モニタ保持用凹凸部の一方が、テーパ形状の他方の途中に引っ掛かって係合することを特徴とする請求項11記載の天吊り用のモニタ装置。
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