JPH0627234Y2 - ワーク送り装置 - Google Patents

ワーク送り装置

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JPH0627234Y2
JPH0627234Y2 JP1990067276U JP6727690U JPH0627234Y2 JP H0627234 Y2 JPH0627234 Y2 JP H0627234Y2 JP 1990067276 U JP1990067276 U JP 1990067276U JP 6727690 U JP6727690 U JP 6727690U JP H0627234 Y2 JPH0627234 Y2 JP H0627234Y2
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幸夫 林
重美 小野
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Murata Machinery Ltd
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、板材、ブランクあるいは半成品などの板状被
加工物(以下、単にワークと略称する)を板加工機に対
し送り込み、必要に応じて適宣押込みあるいは引出しす
ワーク送り装置に関する。
(従来の技術) 従来の折曲げ機にワークを送り込む装置としては、例え
ば、特開昭58−168,445号に開示されているも
のがある。この装置は、第5図に示すように、装置を横
切るように側方から送り込まれてくるワークWを予め位
置制御されたワーク搬入ライン上のストッパ(図示省
略)によって受け止め幅決めする。次に、入手を使って
送り方向の基準位置にワーク前端縁を押しつけ原点出し
(ワークの前端縁を送り方向のある基準位置い揃えるこ
と)した後、キャリッジ101のクランプ装置102で
ワークWを挟持する。そして、予めスライダ枠103を
所定位置まで移動させ後に、油圧シリンダ104を動作
してキャリッジ101全体をスライダ枠103に衝突す
るまで一気に前進させ、ワークWを折曲げ機105に送
り込むようにしている。つまり、この装置では、ワーク
Wをクランプする当初にだけ幅決め、原点出しを実施
し、その後はクランプ位置が正しく狂いがないことを前
提としてワークWに送り・回転などを与えるようにして
いる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、一点で挟持する小径のクランプ装置で
は、回転時にワークWが慣性移動するのを阻止すること
は難しく、ワークの保持位置が若干狂うことは避け得な
い。特に、ワークWが大形になるほどこの狂いは顕著に
なる。しかも、このワーク送り装置では、ワークWを一
旦クランプした後は全ての辺の曲げ加工が完了して取出
されるまでは自由にせず、かつワークWを自動的に移動
させる手段もない場合には、上述の狂いは修正されず増
幅されあるいは合成され、徐々に狂いを大きく複雑にす
る。このため、上述のワーク送り装置を使用する場合、
折曲げ精度が悪いものとなっている。
また、ワークWを一旦クランプした後は、全ての曲げ加
工が完了するまで、ワークWを離さないので、当初の原
点出し及び幅決めだけで全ての辺の曲げ加工を実施する
には、ワークWの中央を必ずクランプしなければなら
ず、しかも、このようにするとワークが小さい場合には
クランプ装置102と折り曲げ機105のグースネック
曲げ型106(ワークWを固定するためのもの)との干
渉を避けることが難しい、また、グースネック曲げ型1
06と折曲げられたワークWの先端縁とが上下方向おい
て干渉しない程度にワークWを突き出す分の隙間を最低
限確保しようとすれば、扱えるワークの寸法が比較的大
きなものとなる欠点がある。即ち、折曲げ機が扱えるワ
ークの寸法は、{(グースネック曲げ型106の送り方
向厚み+クランプ装置102の半径+ワーク突出し量)
×2}程度が最小値となる。
そこで、本考案は、送り精度が高くかつワーク中心以外
の任意位置をクランプしても他の辺に所定の送りを与え
得るワーク送り装置を提供することを目的とする、換言
すれば、本考案は、板加工機に使用する場合、折曲げ精
度を上げかつ折曲げ機が扱えるワークの最小寸法を比較
的小さくできるワーク送り装置を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、板加工機のブラン
クホルダにワークを搬送するワーク送り面に沿って設け
られた前面テーブルと、 この前面テーブルの上面より出没し得るように設けられ
た複数対の爪部材を、前記板加工機の中心と一致するワ
ーク送り面の中心に向けて相互に同量近接離間し、前記
前面テーブル上に送り込まれたワークを挟持するように
した送り機構を備えた幅決め機構と、 前記板加工機に直近位置に設けられ、ワーク送り面より
突出してワークの前端縁と少なくとも2点において当接
する複数のピンからなり、ワークの送り方向の位置決め
を行なう原点出し機構と、 前記前面テーブルのワーク送り面の中心線に沿って設け
られたキャリッジ本体、このキャリッジ本体の前記板加
工機側先端に取付けられ、ワーク送り面の上下に対向し
て設けられた一対のクランプ部材、この両クランプ部材
により前記ワークを挟持した状態で両クランプ部材を前
面テーブル上で所定角度回転させる第1駆動手段、前記
ワークを挟持した両クランプ部材を前記加工機に向って
所定量送り込みあるいは取出す第2駆動手段を有するキ
ャリッジとを有するワーク送り装置において、 該キャリッジに搭載されかつこのキャリッジと同方向に
単独で移動し得る第3駆動手段を有し、前面テーブル上
のワークを非クランプ時における前記板加工機に対して
進退させるサブキャリッジを有するワーク送り装置であ
る。
(作用) このようにすれば、ワーク送り装置は、一辺の折曲げ加
工毎にワークの幅決めと原点出しとを行なってから送り
を与えるので、ワークの回転時の慣性移動に起因する固
定位置の狂いが送り毎に修正され、高い送り精度を確保
できる。
また、一辺の曲げ加工毎にワークの幅決めと原点出しと
を行なって送り込み開始位置を揃えると、ワーク中心を
クランプする必要はなく、ワークの保持位置の狂いの増
幅もない。さらに、ワークの小さい場合には、キャリッ
ジを作動させることなく、サブキャリッジを用いてワー
クの送り込みが可能となり、クランプ部材と曲げ型との
干渉を回避することができ、扱えるワークの最小寸法が
より小さくできる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案に係る折曲げ機用のワーク送り装置の
縦断面図である。
まず、折曲げ機50について概説する。折曲げ機50
は、ラム53に取り付けられて昇降する上型51と折曲
げ機50の本体を構成するフレーム54に固定されてい
る下型52とから成るブランクホルダと、該ホルダに保
持されるワークWの突出した先端縁W1を上下方向に折
曲げるブレード55を先端に配置したロッカーアーム5
6と、該アーム56を揺動ないし水平移動させる駆動用
アクチュエータ57,58,59とから成る。ブランク
ホルダのうちいずれか一方の型、通常上型51はワーク
Wの出入りを図るため昇降可能とされ且つワーク幅に対
応させるため型幅変更可能な分割型に構成されている。
かかる折曲げ機50にワークWを搬送するワーク送り装
置1は、第1図に示すように、折曲げ機50の前面にワ
ークWの搬送ラインと直交するように設置され、搬入ワ
ークWを載置する前面テーブル2と、このテーブル2上
のワークWの幅方向の位置決めを行なう幅決め機構3
と、ワークWの送り込み開始位置を揃える原点出し機構
4と、ワークWを挟持して所望量の送りを与えるキャリ
ッジ5と、非クランプ状態のワークWに動きを与えるサ
ブキャリッジ6とからなっている。
前面テーブル2は、第2図に示すように、短柵状をした
プレートの集合体であり、このプレート間には、ワーク
搬送方向(図上矢印A方向)に幅決め機構3の爪部材1
1を移動させるための複数本の通路7と、ワーク搬送方
向Aと直交するワーク送り方向(図上矢印B方向)にキ
ャリッジ5を通過させるためのキャリッジ通路8とを形
成している。前面テーブル2下にはワークWを搬入搬出
するマグネットコンベア9がキャリッジ通路8を中心に
左右に設けられている。マグネットコンベア9は、マグ
ネットを有するゴムベルトで、ワークWを吸着していず
れの方向からも前面テーブル2のほぼ中央まで搬入した
り、テーブル2外に搬出するものである。このマグネッ
トコンベア9の動きは一定速度であり、リミットスイッ
チ10によりある地点をワークWが通過したことを確認
し、テーブル2の中央にワークWを停止させるようにし
ている。なお、ワークWの大きさが異なる場合には、各
ワークに関する入力データに基づいて適宜時間経過後に
コンベア9を停止させることが好ましい。勿論、作業者
の視認による手動停止も可能である。
前面テーブル2のほぼ中央に搬入されたワークWの幅方
向(ワーク搬送方向A)の位置決めを行なう幅決め機構
3は、第3図に示すように、爪部材11と送り機構12
とを有し、送り機構12によって爪部材11が前面テー
ブル2の通路7内をワーク搬送方向Aへ移動しワークを
テーブル中央に移動させるものである。
送り機構12は、爪部材11を載置する摺動台13と、
左右に同ピッチの逆ねじが切られた一本のねじ棒14
と、該ねじ棒14と前記摺動台13とを連結するナット
15と、前記ねじ棒14を駆動する駆動モータ16及び
前記摺動13を支持するガイドロッド17とから成り、
摺動台13上の爪部材11にキャリッジ通路8を中心と
して逆方向の送りを同量与えるものである。尚、上述の
送りねじ14,15にはNC制御等に好適なボールねじ
の採用が好ましい。
爪部材11は、摺動台13上に枢軸18を以てワーク搬
送方向Aに揺動自在に設けられている。この爪部材11
は、いずれも内側即ちキャリッジ通路8側へ回転可能と
され、かつ前面テーブル2上に突出する部分の外側の面
11aが傾斜面とされ、いずれの方向からワークWが搬
入されても内側へ傾くことによって前面テーブル2下に
沈みその上をワークWが通過するように設けられてい
る。通常、この爪部材11は、後方に突出したウエイト
部11bの働きによって前面テーブル2上に突出してお
り、かつ外側向きには回転し得ずストッパとして機能す
ることから、ワークWが間に存在する場合にはこれを挾
持してテーブル中心に合致させることができる。
なお、前述の摺動台13とナット15とはスプリング1
9を介して連結されており、爪部材11にある値以上の
抵抗が生じたときにスプリング19を圧縮して爪部材1
1の揺動を実質的に停止し、ワークWの変形等を未然に
防ぐように設けられている。これによって、幅決め機構
3は、予め入力された各ワークWに関するデータに基づ
いて爪部材11が所定幅を構成するようにボールねじ棒
14を駆動するが、実際にはワーク幅以下に爪部材11
が狭められようとしてもスプリング19の圧縮によって
これを逃げることができる。この場合、ナット15の移
動し過ぎは、リミットスイッチ20によって検出され直
ちに駆動モータ16を停止させて回避される。
前記原点出し機構4は、ワークWの送り面即ち前面テー
ブル2上に任意に突出してワークWの前端縁と少なくと
も2点において当接し、ワークの送り込み開始位置を揃
えるものである。本実施例の場合、キャリッジ通路8を
中心として送り方向と直交する方向に均等配置され、送
り込まれるワークWの幅寸法に対応させて適宜原点出し
ピン21が選択的に突出するように設けられている。こ
の原点出しピン21の出入りは本実施例の場合シリンダ
アクチュエータ22によって個々に行なわれる。
なお、本実施例の原点出しピン21は、左右の原点出し
ピン21の間に通電しワークWが両ピン21に当接して
いるか否かを電気的に検出し得るようにしてワークWを
受け止めるストッパとワークWの存在を検知するセンサ
ーとを兼ねるようにしているが、別個にワークWの存在
を検出するセンサーを設けるようにしても良い。また、
可動ピン21を2個設け、これをワーク幅の変化に対応
させて左右に同量移動させるようにしても良い。
前記キャリッジ5は、ワークWの送り面の中心線に沿っ
て設けられたキャリッジ本体5aを有し、このキャリッ
ジ本体5aの折曲げ機50側先端にワークWを挾持しか
つ水平面内において所定角度だけ回転させ得るクランプ
手段23が設けられている。このクランプ手段23は、
第1駆動手段により回転され、第2駆動手段D2により
所定量送られる。
まず、クランプ手段23は、ワークWを上下から挾持す
る一対のクランプ板26U,26Dから成り、通常は上
クランプ板26Uが上下動して前面テーブル2上のワー
クWを挾持する。上クランプ板26Uは、キャリッジ本
体5aの前端の案内レール27に沿って上下動可能なホ
ルダ28に回転自在に取付けられている。上クランプ板
26Uを支持するホルダ28の昇降は、内蔵するシリン
ダ形アクチュエータなどによって行なわれる。また、下
クランプ板26Dは、ブラケット29に支持され、回転
軸30に取付けられた第1駆動手段D1により回転され
るようになっている。
第1駆動手段D1は、回転駆動機構と割り出し機構とを
有し、所望とする角度で回転・停止する。クランプ手段
23に対して与える回転はいずれの方向であっても良い
ことから、180°以内の回転であることが好ましい。
回転駆動手段は、キャリッジ5の後端のラック31の動
作をピニオンギヤ32、シャフト33及びキャリッジ5
先端の一対の傘歯車34を介して下クランプ板26Dに
伝達する。割出し機構は、クランプ手段23の回転を確
実に所定角度で停止させるためのもので、割出し円板3
5と、この円板35の周縁上のノッチ36と係合する割
出しピン37とから成り、割出しピン37をシリンダ形
アクチュエータ38によって任意に突出し、下クランプ
26Dの停止位置を割出す。
第2駆動手段D2は、送りねじ25及びこの送りねじ2
5を回転させる駆動モータ、例えばDC制御モータ26
等からなり、これを駆動することにより、ベッド24の
ガイドレール(図示省略)上に載置されたキャリッジ5
は、送りねじ25によってワーク送り方向Bへ移動され
る。送りねじ25は、通常NCサーボ機構などに好適な
ボールねじが使用され、キャリッジ5全体を移動させる
ことによってワークWに対し所定量の送りを与える。
前記キャリッジ5の中央部には、キャリッジ5と同方向
即ち送り方向Bに移動して非クランプ時のワークWに送
りを与えるサブキャリッジ6が装備されている。このサ
ブキャリッジ6は、駆動モータ44等からなる第3駆動
手段D3により作動される。サブキャリッジ6は、第3
駆動手段D3によりキャリッジ5と同方向に単独で送り
ねじ等を介して前後進するベース40を有し、このベー
ス40上のブラケット41の先端にワークWと当接する
電磁チャックよりなるブロック39が設けられている。
電磁チャックとしたのは、必要に応じてワークWを吸着
し引出し得るようにするためである。ブロック39は、
摺動ロッド42の先端に取付けられ、ワークWの後端縁
に当接しワークWからの圧力を受けたときに圧縮コイル
スプリング43の弾溌力に抗して後方に移動する。この
ブロック39の後退はワークWの変形等を防止する上で
効果的である。しかし、スプリング43の圧縮が進むに
従って困難となるので、摺動ロッド42の後方には駆動
モータ44の停止を図るリミットスイッチ45が設けら
れている。
次に、作用を説明する。
第4図のフローチャートに示すように、ワークWが前面
テーブル2上に搬入されると、これが所定位置を通過し
たことをリミットスイッチ10で確認し、テーブル2の
ほぼ中央に停止させる。このとき、キャリッジ5は搬入
ワークWに関する入力データに基づき、ワークWのほぼ
中央にクランプ手段23が位置するように予め配置され
ている。そこで、ワークWの外に位置する幅決め機構3
の爪部材11を送り機構12により内側に移動させてワ
ークWの幅決め即ちワーク送り方向Bと直交する方向に
おける心合せを行なう。
次いで、ワークWを第1駆動手段D1により必要に応じ
て回転させあるいは回転させずに原点出しを行なう。通
常、ワークWは、長手方向に搬送され長手方向端縁即ち
短辺から折曲げられるので、ワークWを90°回転させ
て加工にとりかかることとなる。なお、原点出しに際し
ては、ワークWを回転させた場合には少なくとも再度幅
決めを行なう。そして、第3駆動手段D3を動作してサ
ブキャリッジ6を動作し、ワークWを原点出しピン21
側に送り込み少なくとも2本の原点出しピン21にワー
ク前端縁を押しつけてワークWの送り込み開始位置を揃
える。所謂、原点出しを行なう。このとき、ワークW
は、既に幅決めが行なわれているので送り方向及び幅方
向の双方において位置決めが完了しており、そのまま所
定量送り込むだけで折曲げ機50の型内に正確にワーク
を位置させ得る。そこで、キャリッジ5のクランプ手段
23を閉じてワークWをクランプする。そして、予め入
力させたデータに基づき第2駆動手段D2によりワーク
Wを所定量送り込む。
なお、ワークWの幅が狭くあるいは長さが短く、ワーク
中央のクランプすることができない場合、例えばワーク
中央をクランプすると折曲げ機50の上型51とクラン
プ手段23のホルダ28とが干渉する場合には、サブキ
ャリッジ6を動作してワークWを折曲げ機に送り込む。
これにより小さなワークWも加工できることになる。
ワークWの折曲げは、折曲げ機50の上型51を降下さ
せてワークWを固定し、ブレード56を先端に備えるロ
ッカーアーム57を揺動させることにより行なわれる。
曲げ加工後、上型51をインチング上昇させてワークW
を拘束状態から解除する。その後、曲げ加工済みのワー
ク先端縁を更に逆方向へ折曲げたりあるいはハミング曲
げしたりする所謂二次折曲げ加工を施す場合には再度所
定量突き出し上述の作業(ワーク固定→曲げ加工)を繰
返す。また、二次折曲げ加工を施さない場合には、ワー
クWのクランプを解除してからサブキャリッジ6を駆動
し、上型51を上昇させて型抜きを行なう。
次いで、ワークWをサブキャリッジ6で吸着したまま後
方へ引出すと同時にキャリッジ5全体も後退させ、ワー
クWを回転させ得る位置まで引出す。そして、全ての曲
げ加工が完了している場合には、そのまま前面テーブル
2の外にマグネットコンベア9によって搬出される。他
方、続いて他の辺を折曲げる場合には、ワークWを再度
クランプし所定角度回転させた後再び幅決め、原点出し
を行なって、折曲げ機50へ所定量送り込む。方向転換
されたワークWは、クランプ手段23によって強力に固
定されていても慣性力によるずれを起し正確に位置決め
できないが、一定の折曲げ加工毎にワークWの幅決めと
原点出しが行なわれるため、機械中心線上に先端縁を揃
えて配置される。このため、ワークWの回転に起因する
位置のずれ及びこれらの累積が防止でき、精度の高い送
りが可能である。
なお、上記駆動モータ16,26,44やシリンダ形ア
クチュエータ22,38等の作動を例えばNC制御、C
NC制御によって行なうときはこの種の作業は完全自動
化できる。
(考案の効果) 以上のように、本考案のワーク送り装置は、一辺の折曲
げ加工毎にワークの幅決めと原点出しとを行なってから
送りを与え得るようにしたので、ワークの回転時の慣性
移動に起因する固定位置の狂いが送り毎に修正され、高
い送り精度を確保でき、板加工機に使用すると、折曲げ
精度を高め得る。
また、このワーク送り装置は、一辺の曲げ加工毎にワー
クの幅決めと原点出しとを行なって送り込み開始位置を
揃え得るようにしているので、ワーク中心をクランプす
る必要はなく、ワークの保持位置の狂いの増幅もない。
さらに、ワークの小さい場合には、キャリッジを作動さ
せることなく、サブキャリッジを用いてワークの送り込
みが可能となり、クランプ部材と曲げ型との干渉を回避
することができ、扱えるワークの最小寸法がより小さく
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案を折曲げ機用ワーク送り装置に応用し
た一実施例を示す縦断面図、第2図は、前面テーブル部
分の平面図、第3図は、幅決め機構の原理図、第4図
は、本実施例に係るワーク送り装置のフローチャート
図、第5図は、従来のワーク送り装置の一例を示す正面
図である。 1……ワーク送り装置、2……前面テーブル、 3……幅決め機構、4……原点出し機構、 5……キャリッジ、6……サブキャリッジ、 9……マグネットコンベア、 11……爪部材、12……送り機構、 21……ピン、23……クランプ手段、 26U,26D……クランプ部材、 50……板加工機、A……ワーク搬送方向、 B……ワーク送り方向、D1……第1駆動手段、 D2……第2駆動手段、D3……第1駆動手段、 W……ワーク。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−57322(JP,A) 実開 昭59−85631(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板加工機(50)のブランクホルダにワーク
    (W)を搬送するワーク送り面に沿って設けられた前面テ
    ーブル(2)と、 この前面テーブル(2)の上面より出没し得るように設け
    られた複数対の爪部材(11)を、前記折曲げ機(50)の中心
    と一致するワーク送り面の中心に向けて相互に同量近接
    離間し、前記前面テーブル(2)上に送り込まれたワーク
    (W)を挟持するようにした送り機構(12)を備えた幅決め
    機構(3)と、 前記板加工機(50)に直近位置に設けられ、ワーク送り面
    より突出してワーク(W)の前端縁と少なくとも2点にお
    いて当接する複数のピン(21)からなり、ワーク(W)の送
    り方向の位置決めを行なう原点出し機構(4)と、 前記前面テーブル(2)のワーク送り面の中心線に沿って
    設けられたキャリッジ本体(5a)、このキャリッジ本体(5
    a)の前記板加工機(50)側先端に取付けられ、ワーク送り
    面の上下に対向して設けられた一対のクランプ部材(26
    U,26D)、この両クランプ部材(26U,26D)により前記ワー
    ク(W)を挟持した状態で両クランプ部材(26U,26D)を前面
    テーブル(2)上で所定角度回転させる第1駆動手段
    (D1)、前記ワークを挟持した両クランプ部材(26U,26D)
    を前記加工機(50)に向って所定量送り込みあるいは取出
    す第2駆動手段(D2)を有するキャリッジ(5)と、 を有するワーク送り装置において、 該キャリッジ(5)に搭載されかつこのキャリッジ(5)と同
    方向に単独で移動し得る第3駆動手段(D3)を有し、前面
    テーブル(2)上のワーク(W)を非クランプ時における前記
    板加工機(50)に対して進退させるサブキャリッジ(6)を
    有するワーク送り装置。
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