JPH06270854A - 弾性クローラ - Google Patents

弾性クローラ

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JPH06270854A
JPH06270854A JP5729893A JP5729893A JPH06270854A JP H06270854 A JPH06270854 A JP H06270854A JP 5729893 A JP5729893 A JP 5729893A JP 5729893 A JP5729893 A JP 5729893A JP H06270854 A JPH06270854 A JP H06270854A
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Yoshiro Ueno
吉郎 上野
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状本体に埋入した抗張体のジョイント部で
の抜けを防止しつつその剛性を抑えた弾性クローラを提
供する。 【構成】 弾性材料よりなる帯状本体(21)の帯長手
方向に間隔を有して横置補強体(23)を埋設して備
え、帯状本体(21)の帯長手方向に沿って抗張体(2
4)を埋設して備えている弾性クローラ(20)であ
る。前記抗張体(24)の端部に、横置補強体(23)
に対して帯長手方向に係合する係着手段(27)を備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性クローラに係り、
その構成部材である抗張体の抜けを防止したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】弾性材料よりなる帯状本体の帯長手方向
に間隔を有して横置補強体を埋設して備え、帯状本体の
帯長手方向に沿って抗張体を埋設して備えている弾性ク
ローラは、実開昭58−90887号公報等で開示され
ている。すなわち、この弾性クローラ1は、図21に示
す如く、駆動輪2と従動輪3とに巻掛けられたエンドレ
ス状の帯状本体の伸びを拘束するための抗張体4は、そ
の端部を上下重合状として帯長手方向にオーバラップさ
せてジョイント5していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、抗張体の抜け
(ジョイント部での剥離等によるスチールコードの相対
ズレ)を防止するには、一定以上のラップ長さ(面積)
が必要であり、このため、ジョイント部は他の部分に比
較して屈曲剛性が高く輪体巻掛部においてのなじみ性が
悪く、これに基因して応力集中による剥離、セパレート
を誘発し、ジョイント部の早期発錆によって耐久性が低
下しているという課題があった。
【0004】そこで本発明は、弾性クローラには、横置
補強体(芯金)が埋設されている点に着目し、該補強体
に抗張体を係着することにより、抜けを確実に阻止しつ
つ屈曲剛性を全体に亘ってほぼ同一にしたことを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、弾性材料より
なる帯状本体(21)の帯長手方向に間隔を有して横置
補強体(23)を埋設して備え、帯状本体(21)の帯
長手方向に沿って抗張体(24)を埋設して備えている
弾性クローラ(20)であって、前述の目的を達成する
ために、次の技術的手段を講じている。
【0006】すなわち、本発明は、前記抗張体(24)
の端部に、横置補強体(23)に対して帯長手方向に係
合する係着手段(27)を備えていることを特徴とする
ものである。また、係着手段(27)が、抗張体(2
4)に固着したフック部を有する止具(26)であるこ
とを特徴とするものである。
【0007】更に、係着手段(27)が、抗張体(2
4)を横置補強体(23)と協働して狭着した止具(2
6)であることを特徴とするものである。また、係着手
段(27)が、抗張体(24)自体を屈曲形成したフッ
ク部(24A)であることを特徴とするものである。更
に、係着手段(27)が、抗張体(24)の端部を横置
補強体(23)を取囲む袋状部(124)であり、該袋
状部(124)内に緩衝弾性体(224)を埋入してい
ることを特徴とするものである。
【0008】また、前記抗張体(24)を横置補強体
(23)に対して上下方向で交互に絡ませて埋設してい
ることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】駆動輪2と従動輪3とに巻掛けられて循環回走
するとき、帯状本体21に作用する伸びは、抗張体24
によって阻止する。抗張体24の端部は横置補強体23
に係着手段27により係着していることから、物理的な
係着力は大となり、抜けを防止する。
【0010】また、抗張体24が横置補強体23に絡ま
っていることからその抜けは防止される。
【0011】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例のいくつ
かを説明する。なお、弾性クローラ20は、図21で示
した駆動輪と従動輪とに巻掛けられて循環回走される限
りにおいて、帯状本体21をエンドレス一体形に形成し
たものでも、帯状本体21を分割個片としてこれを連結
してエンドレスにした分割式クローラであってもよく、
更に、循環回走力は、係合爪、係合突起によるもので
も、ドラムに巻掛けた摩擦伝動であってもよい。
【0012】図1において、弾性クローラ20を構成す
る帯状本体21は、ゴムその他のエラストマー材料(弾
性材料)よりなり、その接地側(外周)には接地ラグ2
2が一体形成されていて、該本体21の帯長手方向には
間隔をおいて横置補強体23が埋設されている。横置補
強体(芯金)23は、鋳鉄製、板金製、硬質樹脂製等そ
の材質は任意であり、また、その形状も左右突起23A
を有するか否かパイプ材、中突棒材、板材等任意であ
る。
【0013】帯状本体21の帯長手方向に沿ってスチー
ルコード等よりなる抗張体24が芯金23の外周側にて
本体21の翼部21Aに埋設されており、芯金23間に
は係合孔25が形成されている。図1に示す第1実施例
では、抗張体24の端部に金属、樹脂等よりなり、フッ
ク部を有する止具26が固着されていて、該止具26の
フック部が帯長手方向に対して互いに離反する方向A,
Bとして芯金23の両翼部に係合されていて係着手段2
7とされている。
【0014】図2の第2実施例では、抗張体24の両端
部は互いにオーバーラップされて異なる芯体23に係着
されている。但し、オーバーラップLの部分は上下方向
ではなく、左右方向に並設してのオーバーラップLであ
ることから、ジョイント部の帯厚さ方向での剛性向上は
抑えられている。
【0015】図3・4は止具26と芯金23の形状が異
なる第3実施例であり、芯金23はその両翼部に上下方
向の2又部23Bを形成し、この2又部23Aの間に抗
張体24を挿通し、2又部23Bの双方に係合するE形
フック部を有する止具26としたものであり、これによ
れば芯金23に対して上下均一な係合力が作用して芯金
23のこじれを防止できる。
【0016】なお、芯金23の突起23Aは帯長手方向
に位相がずらされていることにより、振動低減に寄与す
る。図5から図9は本発明の第4実施例を示しており、
止具26と芯金23との協働で抗張体24の端部を狭着
した係着手段27である。まず、図5は芯金23を弯曲
部23Dに形成し、これと面接する止具26で弯曲した
端部24Aを狭着したものであり、狭着部分には実質的
に本体ゴム質が介在されて挟持力を向上する。
【0017】図6と図7は、芯金23を断面タマゴ形状
にして、略釣針形状とした止具26で端部24Aを狭着
したものであり、芯金23がタマゴ形であることから、
端部24Aになじみ易くなっている。なお、図7は狭着
部分にキャンバス28を介在するとともに止具26には
球状部26Aを形成して端部24Aの根元を押付けてよ
り係合力を増進したものである。
【0018】図8と図9は端部24Aをフック形にして
止具26で狭着したものであり、図9は端部がU字フッ
ク形であり、芯金23を上下から狭着したものである。
図10から図13は、本発明の第5実施例を示してお
り、抗張体24の端部24A自体をフック形状に形成し
て、芯金23に係着したものであり、図11はフック形
状を隣接する芯金23に亘る長さにしたものであり、必
要に応じてキャンバス28、補強プレート29を用いる
ことができる。
【0019】図12および図13は、抗張体24の端部
24Aを内周側から外周側に向って巻掛け状として芯金
23に係着した実施例であり、図13は端部24Aが芯
金23を越えて延伸24Bされているとともに、隣接す
る芯金23に段差Hをもたしたものであり、その他は前
述と同じである。図14から図18は本発明の第6実施
例であり、抗張体24を芯金23に対して上下(本体厚
み)方向で交互に絡ませて埋設したものである。
【0020】図14・15は芯金23の両翼を前後方向
の2又部123Bに形成してこの2又部123Bに抗張
体24を上下方向で交互に絡ませることで長手方向の係
着力(抵抗)をもたせている。図16から図18は芯金
23の両翼を前後方向と上下方向の2又部223Bに形
成してこの2又部223Bに抗張体24を上下方向に絡
ませて埋設したものである。
【0021】なお、図14〜図18において既述した以
外は他の実施例と共通するので共通部分は共通符号で示
している。また、第6実施例においては、芯金の両翼を
2又部としてこれに抗張体を絡ませているが、芯金の両
翼部を2又部としなくともよい。すなわち、帯長手方向
で隣接する芯金の翼部に対して抗張体を上下方向に交互
に絡ませることもできる。
【0022】図19・20は本発明の第7実施例を示し
ており、芯金23を中空棒材(パイプ)又は中実棒材で
形成し、この周りを取囲んで袋状部124を抗張体24
の端部に形成して係着手段27としたものであり、袋状
部124内には断面楔状のフィラーゴム(緩衝弾性体)
224を埋入したものである。なお、この第7実施例に
おいてキャンバス28を装着するか否かは自由である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、抗張体は
横置補強体に対して帯長手方向に係合しているので、抗
張体の所謂スッポ抜け張力を大幅に上げることができ
る。また、抗張体のジョイント部の剛性は抑制できて全
体的に剛性は同程度となるので、巻掛部においての屈曲
繰返しを受けても亀裂等の要因は少なく、耐久性を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、(A)は平面図、
(B)は断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示した平面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示した要部の断面図であ
る。
【図4】本発明の第3実施例に用いる芯金の斜視図であ
る。
【図5】本発明の第4実施例を示した要部断面図であ
る。
【図6】本発明の第4実施例を示した要部断面図であ
る。
【図7】本発明の第4実施例を示した要部断面図であ
る。
【図8】本発明の第4実施例を示した要部断面図であ
る。
【図9】本発明の第4実施例を示した要部断面図であ
る。
【図10】本発明の第5実施例を示した要部断面図であ
る。
【図11】本発明の第5実施例を示した要部断面図であ
る。
【図12】本発明の第5実施例を示した要部断面図であ
る。
【図13】本発明の第5実施例を示した要部断面図であ
る。
【図14】本発明の第6実施例を示した要部断面図であ
る。
【図15】本発明の第6実施例に用いる芯金の斜視図で
ある。
【図16】本発明の第6実施例によるクローラの横断面
図である。
【図17】本発明の第6実施例を示した要部の断面図で
ある。
【図18】図17に示した芯金の斜視図である。
【図19】本発明の第7実施例を示した要部の断面図で
ある。
【図20】本発明の第7実施例を示した要部の断面図で
ある。
【図21】従来例のクローラを示す概念図である。
【符号の説明】
20 弾性クローラ 21 帯状本体 23 横置補強体(芯金) 24 抗張体 27 係着手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料よりなる帯状本体(21)の帯
    長手方向に間隔を有して横置補強体(23)を埋設して
    備え、帯状本体(21)の帯長手方向に沿って抗張体
    (24)を埋設して備えている弾性クローラ(20)で
    あって、 前記抗張体(24)の端部に、横置補強体(23)に対
    して帯長手方向に係合する係着手段(27)を備えてい
    ることを特徴とする弾性クローラ。
  2. 【請求項2】 係着手段(27)が、抗張体(24)に
    固着したフック部を有する止具(26)であることを特
    徴とする請求項1記載の弾性クローラ。
  3. 【請求項3】 係着手段(27)が、抗張体(24)を
    横置補強体(23)と協働して狭着した止具(26)で
    あることを特徴とする請求項1記載の弾性クローラ。
  4. 【請求項4】 係着手段(27)が、抗張体(24)自
    体を屈曲形成したフック部(24A)であることを特徴
    とする請求項1記載の弾性クローラ。
  5. 【請求項5】 係着手段(27)が、抗張体(24)の
    端部を横置補強体(23)を取囲む袋状部(124)で
    あり、該袋状部(124)内に緩衝弾性体(224)を
    埋入していることを特徴とする請求項1記載の弾性クロ
    ーラ。
  6. 【請求項6】 弾性材料よりなる帯状本体(21)の帯
    長手方向に間隔を有して横置補強体(23)を埋設して
    備え、帯状本体(21)の帯長手方向に沿って抗張体
    (24)を埋設して備えている弾性クローラ(20)で
    あって、 前記抗張体(24)を横置補強体(23)に対して上下
    方向で交互に絡ませて埋設していることを特徴とする弾
    性クローラ。
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