JPH0450222Y2 - - Google Patents

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JPH0450222Y2
JPH0450222Y2 JP1985054827U JP5482785U JPH0450222Y2 JP H0450222 Y2 JPH0450222 Y2 JP H0450222Y2 JP 1985054827 U JP1985054827 U JP 1985054827U JP 5482785 U JP5482785 U JP 5482785U JP H0450222 Y2 JPH0450222 Y2 JP H0450222Y2
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belt
traction
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chamfer
length
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、弾性材料によつて作られた無限軌道
帯の改良に関するものである。
〔従来技術〕
スノーモービル等の駆動部に使用される無限軌
道帯は、ゴム等の弾性材料から成形され、その外
周側に路面に係合させるための牽引突起を、また
内周側に駆動輪と係合させるための駆動突起を形
成するようにしている。また、その内部には厚さ
方向の中心部に、抗張力用の芯体と共に補強織布
が周方向に沿つてエンドレスに埋設され、さらに
牽引突起や駆動突起が形成された部位には、長尺
の横剛性材が幅方向に延びるように埋設されてい
る。
このような無限軌道帯がスノーモービル等に使
用されるとき、動力損失を極力少なくして良好な
性能を発揮するには、駆動輪によく巻きつきやす
くなつていることが必要である。すなわち、でき
るだけ周方向に対する曲げ剛性が小さくなつてい
ることである。このためには無限軌道帯の厚さは
できるだけ薄くし、かつ横剛性材の横断面幅もで
きるだけ狭い方が望ましい。
ところが、従来一般の無限軌道帯は、実開昭56
−170083号公報に記載されるようになつていて、
横剛性材を抗張力用の芯体に対して無限軌道帯の
内周側(駆動突起側)に配置していため、上記の
ように厚みを薄くしようとすると横剛性材を薄く
しなければならなくなる。しかし、横剛性材が薄
くなると、横剛性材自体の剛性が低下するため、
これを横断面の幅を広げて剛性を補うようにする
ため、駆動輪に対する巻きつき性を向上させるこ
とはできなかつた。
ところで、長尺な横剛性材の曲げ剛性は幅方向
に比例すると共に、厚さ方向には二乗に比例する
関係にある。このため、同一断面積で横剛性材の
剛性を大きくするには、厚さを大きくした方が有
利なのである。そのため、横剛性材の厚さを増大
しながら無限軌道帯の厚さを薄くするものとし
て、第3図、第4図のように横剛性材の横断面を
半円形にすると共に、抗張力用芯体に対して無限
軌道帯の外周側(牽引突起側)に配置し、しかも
横剛性材の半円形部分を牽引突起内にまで及ぶよ
うに配置したものが提案された。このようにする
ことによつて、無限軌道帯の厚さは全体として薄
くなり、また横剛性材の幅も全体的に狭くできる
ため、無限軌道帯は駆動輪に対して巻き付きやす
くなり、動力損失を大幅に低減することになつ
た。
しかし、上記構造では、上記利点の反面、第3
図〜第5図に示す横断面半円形の横剛性材の弦側
両端のエツジロが抗張力用の芯体に作用して局部
的な応力を発生させ、早期に破損を招きやすくな
るという欠点がある。更に、無限軌道帯を前記構
成とすると、長手方向端部イの部分においても弾
性部材に破損が起こるという問題があつた。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、上述した従来の問題を解消
し、横断面半円形にした横剛性材を使用して薄肉
の無限軌道帯にする場合の利点を維持しながら、
抗張力芯体及び弾性材料の早期の破損をなくすよ
うにした無限軌道帯を提供することにある。
〔考案の構成〕
上記目的を達成する本考案は、弾性材料からな
る無限軌道帯に、その内周側に駆動突起及び外周
側に牽引突起をそれぞれ周方向に間隔をおいて形
成し、厚さ方向中心部に周方向に沿つて抗張力用
の帯状の芯体を補強織布と共に埋設し、かつ前記
牽引突起の部位に、長尺で横断面が半円形の横剛
性材を、前記芯体よりの外周側で且つ半円形部分
を前記牽引突起内に及ばせるようにして幅方向に
埋設した無限軌道帯において、前記横剛性材の半
円形横断面の弦側両端部に、半径0.5mm〜1.5mmの
面取りを設けると共に、長手方向両端部の前記半
円形頂部の部位に、それぞれ厚さ方向に前記半円
形の半径の0.4〜0.8倍の長さHと長手方向に前記
長さHの1〜2倍の長さLの範囲にした面取りを
設けたことを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下実施例によつて本考案を具体的に説明す
る。本実施例は、スノーモービル用トラツクベル
トについて実施したもので、第1図及び第2図に
よつて横剛性材を説明し、第6図、第7図及び第
8図によつて前記横剛性材をトラツクベルトに組
付けた状態を説明する。即ち第1図は、横剛性材
1の長手方向の側面図であり、第2図は第1図の
側面図である。図中Rは半月形の半径であり、L
は、横剛性材1の長手方向の端部の半月形の頂点
Pから母線上のQまで面取りした長さであり、又
Hは、前記頂点Pから半月形の弦と平行なS線ま
で面取りした長さであり、P点からS線までの間
を図のように面取りする。前記L及びHはそれぞ
れ、H=0.4R〜0.8R,L=H〜2Hの間の長さと
することが好ましい。第2図のrは前記丸み付け
の半径であつて、r=0.5mm〜1.5mmの間の長さの
半径の丸みを両側端に付けることが好ましい。こ
のように構成した横剛性材1を用いたベルトは、
従来のベルトに比し、通常の使用状態のとき約
2.5倍の寿命を期待することができる。横剛性材
の断面形状は、通常第2図に示すように半円形で
あるが、半円形に近い形状の割円、長円又は楕円
などにより半円形状とした場合近似させた半径を
用いて上記数値を求めることができる。
本考案の横剛性材1に使用する材料は、特に制
限はなくFRPなど既知の材料を用いうる。又成
形法にも特に制限はなく、長尺物から定尺に切出
したのち面取、丸み付けを行つてもよく、又型取
りによつてもよい。
前記Lが、高さH以下では破損抑制の効果がな
く、2H以上では横剛性材の端部の剛性が劣るよ
うになり好ましくない。又Hが0.4R以下では破
損抑制の効果がなく、0.8R以上では横剛性材の
端部の剛性が劣り好ましくない。又前記rが0.5
mm以下の半径では破損抑制効果がなく、又1.5mm
以上の半径では横剛性材の強度を大幅に損なうこ
とになり好ましくない。
第6図は、スノーモービル用トラツクベルトの
構成を説明するために一部を破断して示した斜視
図である。三つに区分されたベルト12は、横剛
性材1によつて連結されトラツクベルト11を構
成している。
第7図は、第6図のA−A断面図であり、ベル
ト12は、中央に芯体23、その表側(第7図で
は下側)には表側の補強織布24、又裏側(第7
図では上側)には裏側の補強織布25を配置し、
ベルト12の表をゴム製表カバー21、又裏側を
裏カバー22で覆つたものから構成されている。
横剛性材1が配置された部分では、補強織布24
を横剛性材1の牽引突起13側に、又芯体23及
び補強織布25は駆動突起14側にそれぞれ配置
してあり、牽引突起13と表カバー21、又駆動
突起14と裏カバー22とは、それぞれ一体とな
つている。横剛性材1、芯体23及び補強織布2
4,25は、それぞれゴムを介して一体となるよ
うに構成し、互いに各部材が直接触れ合わないよ
うに構成されている。
第8図は、第6図のB−B断面図である。なお
この図では芯体23及び補強織布24,25の記
載を省略してある。各ベルト12の間(2か所)
の横剛性材1にはゴムを介して金具15が取付け
てある。金具15には、サスペンシヨン(図示せ
ず)を介して車体の重量が掛るように構成されて
いる。前記サスペンシヨンの横振れは、金具15
と一体のなつたガイド金具16によつて防止す
る。ガイド金具16は、総ての金具15に取り付
けても良いが、図のように一つ置きに取り付けて
もよい。
スノーモービルの車体の重量は、前記したよう
に雪に接しているベルト側の金具15に掛るの
で、中央部分が下に押されベルトの両端がまくれ
上がるように力が働くが、ゴムの変形に対し横剛
性材1の変形は小さいため第3図の「イ」の部分
のゴムに大きな歪を生じる。又トラツクベルト1
1は、車体の前方にある動輪(図示せず)と後方
の従動輪(図示せず)に巻き掛けられて作動す
る。第6図から明らかなとおり横剛性材1と芯体
23とが近接しているため、巻き掛け部での屈曲
時の変形により第5図「ロ」の近傍で互いに擦れ
合うように作用する。
本実施例において、前記好ましい範囲のH,L
及びrの値を採用して実施したところ、従来3000
Km走行後の引張強度の残存率が30〜40%に低下し
ていたものが、残存率85〜90%に向上し、著しい
改善結果が得られた。
即ち、第7図に示すように、ベルト12の厚み
中心部を実質的に曲げない状態で埋設された抗張
力用の芯体23に対し、横剛性材1を牽引突起1
3側に配置し、しかも、その半円形部分が牽引突
起3内に入り込むように配置したので、ベルト1
2を薄く形成して重量を軽くし、しかも幅を狭く
して駆動輪に巻き付き易くすることによつて、動
力損失の少ないという特徴をもたらすことができ
る。更に、横断面を半円形にして曲げ剛性を高く
した構造の前記横剛性材1に、第3図の「ロ」部
分に丸みを付けることによつて芯体23に対する
応力集中の発生をなくして、その損傷を防止し、
また、第3図の「イ」の部分を面取りしたことに
より弾性材料の損傷を防止することができた。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の無限軌道帯は、長
尺で横断面半円形の弦側両端及び長手方向両端部
を所定の面取りをした横剛性材を、抗張力芯体よ
りも外周外側、即ち牽引突起側に配置し、しかも
半円形部分を牽引突起内に及ぶようにしたので、
厚みを薄くして重量を軽くし、しかも、駆動輪に
巻き付け性を向上させる視点を保持することがで
きる。しかも、この状態で、横剛性材が抗張力芯
体に極端な応力集中を発生させないようにして、
抗張力芯体及び補強織布の早期の破損を防止する
ことができ、また、横剛性材の長手方向両端の面
取りをしたことにより、横剛性材の長手方向単部
に起こる弾性材料の早期の破損を防止することが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による横剛性材の側面図、第2
図は第1図の側面図、第3図は従来の横剛性材の
側面図、第4図は第3図の側面図、第5図は従来
の横剛性材の斜視図、第6図はスノーモービルに
本考案ベルトを装備したときのトラツクベルトの
構成を説明するために一部を破断して示した斜視
図、第7図は第6図のA−A断面図であり、第8
図は第6図のB−B断面図である。 1……横剛性材、11……トラツクベルト、1
2……ベルト、13……牽引突起、14……駆動
突起、21……表モカバー、22……裏カバー、
23……芯体、24……表側の補強織布、25…
…裏側の補強織布。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 弾性材料からなる無限軌道帯に、その内周側に
    駆動突起及び外周側に牽引突起をそれぞれ周方向
    に間隔をおいて形成し、厚さ方向中心部に周方向
    に沿つて抗張力用の帯状の芯体を補強織布と共に
    埋設し、かつ前記牽引突起の部位に、長尺で横断
    面が半円形の横剛性材を、前記芯体よりも外周側
    で且つ半円形部分を前記牽引突起内に及ばせるよ
    うにして幅方向に埋設した無限軌道帯において、 前記横剛性材の半円形横断面の弦側両端部に、
    半径0.5mm〜1.5mmの面取りを設けると共に、長手
    方向両端部の前記半円形頂部の部位に、それぞれ
    厚さ方向に前記半円形の半径の0.4〜0.8倍の長さ
    Hと、長手方向に前記長さHの1〜2倍の長さL
    の範囲にした面取りを設けた無限軌道帯。
JP1985054827U 1985-04-15 1985-04-15 Expired JPH0450222Y2 (ja)

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