JPH062702Y2 - 風車付入賞球装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は風車付入賞球装置に関し、更に詳細に説明する
と、パチンコ機等の弾球遊技機の遊技盤に取付けられる
取付基板に、遊技盤面を落下してくるパチンコ球を入賞
球として受け入れる入賞球受部材を取付けた風車付入賞
球装置に関する。

〔従来の技術〕 従来より、弾球遊技機の遊技盤には種々の入賞球装置が
設けられ、この入賞球装置の入賞球受部材にパチンコ球
が入賞した場合に、遊技者に所定数の景品球を払出すよ
うになされている。

また従来の遊技盤には入賞球装置の他に、障害釘や風車
等の障害部材が種々配設されており、また、遊技者の趣
向を満足させるために種々の光表示装置を組み込んでい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

然し乍ら、遊技者の趣向を十分に満足させるために、入
賞球装置の外観を短時間で変更しなければならず、常に
新しい外観の入賞球装置を提供しなければならないもの
である。また遊技盤に設けられる風車等の障害部材は遊
技盤に夫々独立して設けられているのが一般的であり、
遊技盤への取付部品が増大し、取付作業が煩雑とならざ
るを得ないものであった。

本考案の目的は、入賞球装置に風車を一体的に組み付
け、新しい外観を有し遊技者の趣向を十分に満足させる
事が出来ると共に、遊技盤への取付作業を簡易化し、作
業能率を向上させる事の出来る風車付入賞球装置を提供
するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上述せる問題点に鑑みてなされたもので、遊技
盤に取付けられる取付基板と、該取付基板の前方に設け
られ、前面側に前面飾り部を有し、且つ落下してくるパ
チンコ球を入賞球として受け入れる単一の入賞球受部材
と、該入賞球受部材で受けた入賞球を遊技盤裏面に導く
誘導樋とを有すると共に、前記取付基板の前方で、且つ
前記入賞球受部材の下方に風車を回転自在に取付け、該
風車は前記入賞球受部材より左右方向に突出した位置で
打玉と衝突する打玉衝突部を有し、前記風車の後方に
は、該風車の中心を避けた位置に光表示装置が単一の光
表示装置取付基板に設けられ、前記遊技盤での前記取付
基板の占有面積は、前記入賞球受部材と前記風車が占有
する面積より少し大きい程度にして、前記取付基板が遊
技盤に取付可能な範囲を大きくした事を特徴とする。

〔作用〕

本考案に依れば、取付基板の前方で、且つ前記入賞球受
部材の下方に風車を回転自在に取付け、該風車は前記入
賞球受部材より左右方向に突出した位置で打玉と衝突す
る打玉衝突部を有し、前記風車の後方には、該風車の中
心を避けた位置に光表示装置が単一の光表示装置取付基
板に設けたので、入賞球受部材がコンパクトで、また風
車が回転し易く、入賞球受部材で入賞球を受ける入賞率
が一定であり、入賞率の調整が容易に行え、 また入賞球受部材に入賞しなかった玉は下方に設けられ
た風車を容易に回転させる事が出来、外観も新規で遊技
者の趣向を満足させる事が出来、且つ遊技盤への取付基
板の取付けにより風車も取付けられる事となり、取付作
業を迅速に行う事が出来る。

また遊技盤での前記取付基板の占有面積は、前記入賞球
受部材と前記風車が占有する面積より少し大きい程度に
して、前記取付基板が遊技盤に取付可能な範囲を大きく
したので、取付基板の占有面積が小さく、遊技盤に取付
可能な範囲が増大し、色々な位置に取付る事が出来る。

〔実施例〕

以下本考案に係る風車付入賞球装置の一実施例を図面を
参照して詳述する。

第１図乃至第３図には、本考案に係る風車付入賞球装置
の一実施例の概略が夫々示されており、この風車付入賞
球装置１は遊技盤２の前面側に取付けられる取付基板３
と、この取付基板３の上部に前方に突出形成された入賞
球受部材４と、該入賞球受部材４で受けた入賞球を遊技
盤２裏面側に導く誘導樋５とを備えている。尚第２図
中、符号６は障害釘、７は前面ガラス板である。

前記取付基板３は遊技盤２に形成された取付孔８の前面
側に取付けられ、取付基板３の両側にビス穴１１，１２
が形成されている。また取付基板３の裏面側には遊技盤
２の裏面側に入賞球を導く入賞球挿通孔１３を有する誘
導樋５が一体に形成され、この誘導樋５の下端に取付孔
１４及び光挿通孔１５が形成されている。誘導樋５の下
流側である端部には流路方向を切換える事の出来る切換
誘導樋１６がビス１７止めされている。この切換誘導樋
１６の下部には取着片１８が下方に突出形成され、この
取着片１８が前後方向の中間位置に形成されているので
切換誘導樋１６の取付状態を左右逆にする事が出来るも
のである。

取付基板３の略中央位置にはカバー取付孔２１が形成さ
れ、このカバー取付孔２１の内周縁にカバー取着片２２
が形成され、このカバー取着片２２に半透明な装飾カバ
ー２３の外周縁が位置決めされて前記取付孔１４と、装
飾カバー２３に形成されたビス穴２４とにビス２５を螺
合させる事により取付けられている。この装飾カバー２
３の上部には半円弧溝２６が形成され、該半円弧溝２６
は前記誘導樋５の入賞球挿通孔１３の外周に位置するよ
うになされている。また装飾カバー２３は下方に延びる
支持片３１が形成され、この支持片３１の下端が取付基
板３の光挿通孔１５の下端内周縁の位置決めガイド３２
に係合するように支持片３１の下端に段部３３が形成さ
れている。

前記支持片３１の前面側の中間位置には軸受孔３６を有
する軸受突起３５が形成され、この軸受孔３６に後述す
る風車５３の枢支軸５５の先端が嵌合するようになされ
ている。

取付基板３の裏面側には後方に延びる一対の取付軸３８
が形成され、この取付軸３８にはねじ穴３９が形成さ
れ、このねじ穴３９を介して光表示装置４１の単一の光
表示装置取付基板４２がねじ４３止めされている。光表
示装置取付基板４２は本実施例ではＵ字状に形成され、
この光表示装置取付基板４２に４個のランプ４５ａ，４
５ｂ，４５ｃ，４５ｄが取付けられているが、風車５３
に対応するランプ４５ｂ，４５ｃは何れも風車５３の中
心である枢支軸５５を避けた位置に設けられ、ランプ４
５ｂ，４５ｃの光が枢支軸５５により遮断されることが
なく、有効に表示する事が出来る。

またランプは図示の形状に限定されるものではなく、ラ
ンプ数も増減し得るものである。またランプ４５ａ，４
５ｂ，４５ｃ，４５ｄに代えて発光ダイオードを用いて
もよいものである。

取付基板３の上部の前記誘導樋５と連通する入賞球受樋
４７を有する入賞球受部材４がビス４８により取付基板
３に取付けられ、この入賞球受部材４の入賞球受樋４７
の前面側には前面飾り部５１が一体に形成されている。
入賞球受樋４７の外側両側部には前記ビス４８止め用の
ビス穴４９が形成されている。

そして、前面飾り部５１は入賞球受樋４７の下方に延設
され、この延設された下部前面飾り部５１ａの裏面側に
風車５３の枢支軸５５の一端が取付けられている。尚本
実施例では前面飾り部５１に枢支軸５５の一端を固着し
た場合が示されているが、前面飾り部５１に軸支部を形
成し、この軸支部に枢支軸５５の一端を枢支させるもの
でもよい。また前記枢支軸５５の先端は前記支持片３１
に形成した軸受孔３６に挿入されて支持されるようにな
されている。

前記枢支軸５５には中空状の風車５３が回転自在に取付
けられている。この風車５３は半透明な合成樹脂材より
形成され、風車５３の中央部には軸挿通孔５６が形成さ
れ、風車５３の前面側には複数の打玉衝突部５７ａ，５
７ｂ，５７ｃ，５７ｄが形成されている。この打玉衝突
部５７ａ，５７ｂ，５７ｃ，５７ｄは入賞受部材４より
左右方向に突出しており、打玉が打玉衝突部５７ａ，５
７ｂ，５７ｃ，５７ｄに衝突し易く、風車５３が回転し
易い。尚風車５３は中空状のものに限定されるものでは
なく、また打玉衝突部の数も増減し得るものである。

光表示装置４１の下部の２個のランプ４５ｂ，４５ｃが
前記風車５３の裏面側、即ち取付基板３の光挿通孔１５
の後方に位置し、上部の左右のランプ４５ａ，４５ｄが
前記装飾カバー２３の裏面側に位置している。尚風車５
３に近接する位置にランプ４５ｂ，４５ｃを設ける事も
出来るが、風車５３の中心である枢支軸５５を避けた位
置に設けられる。

〔考案の効果〕

以上が本考案に係る風車付入賞球装置の一実施例の構成
であるが、斯る構成に依れば、取付基板の前方で、且つ
前記入賞球受部材の下方に風車を回転自在に取付け、該
風車は前記入賞球受部材より左右方向に突出した位置で
打玉と衝突する打玉衝突部を有し、前記風車の後方に
は、該風車の中心を避けた位置に光表示装置が単一の光
表示装置取付基板に設けられているので、入賞球受部材
がコンパクトで、また風車が回転し易く、また取付基板
の占有面積が小さく、遊技盤に取付可能な範囲が増大
し、色々な位置に取付る事が出来る。

更に光表示装置が単一の光表示装置取付基板に設けられ
ているので取付作業を簡易迅速に行え、またランプは風
車の中心である枢支軸を避けて設けられているので、光
が遮断される事がなく有効に表示する事が出来、遊技者
の趣向を十分に満足させる事が出来る風車付入賞球装置
を得る事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ），（Ｂ），（Ｃ），第２図及び第３図は本
考案に係る風車付入賞球装置の一実施例の概略を夫々示
すもので、第１図（Ａ）は正面図、第１図（Ｂ）は側面
図、第１図（Ｃ）は背面図、第２図は側断面図、第３図
は分解斜視図である。 図中、１…風車付入賞球装置、２…遊技盤、３…取付基
板、４…入賞球受部材、５…誘導樋、１５…光挿通孔、
２１…カバー取付孔、２３…装飾カバー、３１…支持
片、３２…位置決めガイド、３３…段部、３５…軸受突
起、３６…軸受孔、４１…光表示装置、４２…光表示装
置取付基板、４５ａ，４５ｂ，４５ｃ，４５ｄ…ラン
プ、４７…入賞球受樋、５１…前面飾り部、５３…風
車、５５…枢支軸、５６…軸挿通孔、５７ａ，５７ｂ，
５７ｃ，５７ｄ…打玉衝突部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技盤に取付けられる取付基板と、該取付
   基板の前方に設けられ、前面側に前面飾り部を有し、且
   つ落下してくるパチンコ球を入賞球として受け入れる単
   一の入賞球受部材と、該入賞球受部材で受けた入賞球を
   遊技盤裏面に導く誘導樋とを有すると共に、前記取付基
   板の前方で、且つ前記入賞球受部材の下方に風車を回転
   自在に取付け、該風車は前記入賞球受部材より左右方向
   に突出した位置で打玉と衝突する打玉衝突部を有し、前
   記風車の後方には、該風車の中心を避けた位置に光表示
   装置が単一の光表示装置取付基板に設けられ、前記遊技
   盤での前記取付基板の占有面積は、前記入賞球受部材と
   前記風車が占有する面積より少し大きい程度にして、前
   記取付基板が遊技盤に取付可能な範囲を大きくした事を
   特徴とする風車付入賞球装置。
2. 【請求項２】前記前面飾り部は、前記入賞球受部材の下
   方に延設され、該前面飾り部の下部と前記取付基板との
   間に前記風車が軸支されている事を特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の風車付入賞球装置。
3. 【請求項３】前記光表示装置がランプまたは発光ダイオ
   ードを備えている事を特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項または第２項記載の風車付入賞球装置。