JPH0347672Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパチンコ機の遊技盤の表面に取付ける
入賞装置に関するものである。

周知の様にパチンコ機の遊技盤の表面に取付け
る入賞装置は多種知られている。

しかし従来の入賞装置は、単に打球がこの入賞
装置に入るか否かだけを競うように構成してある
から構造が固定化して形態の変化に乏しく、特に
電気的な装飾性に欠けていた。又、樹脂により成
形される入賞装置は、色彩の変化を塗料を塗るこ
とによつて行つているので、塗る場所や構造が限
定され、装飾性も単調化していた。更に、遊技中
において、打球が入賞する等の特定態様が発生す
ると、遊技盤の一隅に設けた表示部を点灯してい
るが、遊技盤の中央から離れているので遊技者に
とつて見にくく、遊技の意欲や臨場感を高められ
ない。

本考案は上記に鑑み提案されたもので、遊技盤
に取付ける枠体には遊技盤の表面に止着する鍔部
を設け、上記枠体の上方部には前面を装飾板で覆
われて打球が入賞する打球受口と、該打球受口の
下部に位置する鎧とを設け、この鎧の下部には後
方に延出する入賞領域を枠体と一体に形成し、該
入賞領域の底部に入賞口を開設し、上記入賞領域
の左右側部には遊技盤の表面とほぼ面一状に補助
窓を形成し、遊技盤に形成した切抜部内に位置す
る光源を上記補助窓に臨ませた入賞装置で成るの
で、ガイドレールで囲んだ遊技部を狭めることな
く、しかも打球が遊技盤面を流下する際に支障が
ないばかりか、打球が入賞したことに関連して光
源を点灯、或いは点滅させて補助窓から遊技者に
可視表示させることにより装飾的効果と、遊技者
にとつて遊技の意欲と臨場感を従来になく高める
ようにしたものである。

以下に本考案の実施例を図面により説明する。

第１図はパチンコ機１の正面を示すもので、該
パチンコ機１の遊技盤２のガイドレールで囲む
略々中央には入賞装置３を有する。

この入賞装置３は図面の実施例では前枠４と後
枠５とから成り、両枠４，５を前後に組み合わせ
て構成されれる枠体６には遊技盤２の表面に止着
する鍔部７を有し、遊技盤２の略中央に位置した
この鍔部７の上端から上方に延在する上方鍔部８
に前面が装飾板９で覆われて打球が入賞する打球
受口１０を設ける。そして、上記打球受口１０の
下方部に位置して上記鍔部７の上部には打球を案
内する鎧１１を横方向に弧状に突出して設ける。

上記打球受口１０から後方に延びる入賞球の案
内樋１２は枠体６の内部後方の上端に連通させて
いるので、打球受口１０に入つた打球は案内樋１
２を通つて枠体６内に形成した入賞領域１３に案
内する。

枠体６の内部には後方に回転体１４、底部に入
賞口１５等を設けて、上記の様に案内樋１２を通
つて入賞領域１３内に案内される打球は回転体１
４に当つて落下し、枠体６の底部を転がつて入賞
口１５に入り、入賞球として遊技盤２裏面へ流下
する。したがつて、遊技者は入賞装置３の入賞領
域１３内の打球を確認することができる。なお、
実施例においては、打球を受口１０から案内樋１
２を介して入賞領域１３へ案内しているが、入賞
領域１３の前面側から適宜な部材を介して直接入
賞領域１３へ入賞できるようにしてもよい。

上記した入賞領域１３の左右側部には、遊技盤
２上を流下する打球にとつて支障がないように、
遊技盤２の表面と略々面一状になる補助窓１６を
設け、各補助窓１６の後面に光源１７を位置させ
る。

この補助窓１６は、遊技盤２を枠体６の外周形
状と略々同様形状に切り抜いた切抜部１８を構成
するので、上記した各光源１７は遊技盤２の切抜
部１８内に位置することができる。これにより、
入賞装置３の枠体６は従来の大きさに構成されて
いても、補助窓１６は遊技盤２の内部から表面へ
臨むように形成できるので、打球の流下に支障が
あつたり、入賞装置３自体が特別に大型化される
ことはない。

図面の実施例では枠体６が前枠４と後枠５とか
ら成り、前枠４の後面に位置決め用の筒状突起１
９を突出させるとともに、後枠５の前面に筒状突
起１９内に嵌合する棒状突起２０を突設し、両枠
４，５の組み立て時に棒状突起２０を筒状突起１
９に嵌合させて取付位置を正確に設定できるよう
にしてある。

本考案は上記のような構成であるから、遊技盤
２に入賞装置３を設置した状態では枠体６の入賞
領域１３が後方に延び、遊技盤面に発射された打
球は打球受口１０に入賞できたり、鎧１１により
左右に振り分けて案内されたりし、入賞領域１３
内に打球を導くことができ、この打球が入賞口１
５に入るのを遊技者が確認することができる。
又、遊技中において、打球が入賞する等の特定態
様が発生すると左右の補助窓１６の光源１７が
各々点灯或いは点滅するように構成して、遊技者
に特定状態の発生を可視表示することができる。

したがつて、本考案によれば枠体に、遊技盤に
止着する鍔部、打球が入賞する打球受口、打球受
口の下部に位置する鎧を各々設けるとともに、入
賞領域を枠体と一体に形成し、入賞領域の底部に
入賞口を開設し、この入賞領域の左右側部には遊
技盤の表面とほぼ面一状に補助窓を形成して、遊
技盤に形成した切抜部内に位置する光源を上記補
助窓に臨ませて成るから、入賞領域での打球の入
賞状態を遊技者が確認できるとともに、遊技中に
特定態様が発生したとき、左右の補助窓の光源を
点灯或いは点滅させることができるという従来に
ない新しいタイプの入賞装置を提供できる。した
がつて、遊技盤の中央部に、従来と同じ大きさの
入賞装置を設置しても、補助窓によつて打球が遊
技盤面を流下する際に支障とならずに済み、左右
の補助窓の光源を点灯或いは点滅させることによ
り、特定状態の発生を遊技者の見やすい遊技盤の
中央部に可視表示できるとともに、入賞装置の装
飾性を著しく高め、且つ遊技者に対して遊技の意
欲と臨場感を一段と高めることができる。又、補
助窓は遊技盤面と面一状に形成しているので、大
きさや形状は任意に形成でき、入賞装置の形態に
対応して設計変更が可能となり、実用的価値が高
いものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
はパチンコ機の正面図、第２図は入賞装置の正面
図、第３図は同上の縦断面図、第４図は前枠と後
枠の分解状態の斜視図である。 １はパチンコ機、２は遊技盤、６は枠体、７は
鍔部、９は装飾板、１０は打球受口、１１は鎧、
１３は入賞領域、１５は入賞口、１６は補助窓、
１７は光源。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 遊技盤に取付ける枠体には遊技盤の表面に止着
   する鍔部を設け、上記枠体の上方部には前面を装
   飾板で覆われて打球が入賞する打球受口と、該打
   球受口の下部に位置する鎧とを設け、この鎧の下
   部には後方に延出する入賞領域を枠体と一体に形
   成し、該入賞領域の底部に入賞口を開設し、上記
   入賞領域の左右側部には遊技盤の表面とほぼ面一
   状に補助窓を形成し、遊技盤に形成した切抜部内
   に位置する光源を上記補助窓に臨ませてなるパチ
   ンコ機の入賞装置。