JP2524639Y2

JP2524639Y2 - パチンコ機の表示ランプ装置

Info

Publication number: JP2524639Y2
Application number: JP1989055189U
Authority: JP
Inventors: 信男松原
Original assignee: Sanyo Bussan Co Ltd
Current assignee: Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date: 1989-05-13
Filing date: 1989-05-13
Publication date: 1997-02-05
Anticipated expiration: 2004-05-13
Also published as: JPH02147186U

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本考案は、パチンコ機の遊技状態に対応して作動する
表示ランプ装置に関するものである。

【従来の技術】

近年、パチンコ機の遊技盤や前面枠等の前面には、い
ろいろな遊技状態に対応して点灯したり、あるいは点滅
したりして遊技の興趣を盛り上げる表示ランプ装置が取
付けられている。この表示ランプ装置の代表的なものと
して、遊技盤中央の左右に設けられて、遊技状態が大当
り状態になると点滅して、その旨を報知する大当りラン
プがある。この大当りランプの構造は、遊技盤に取付け
られる取付基板と、該取付基板の裏面に固定される表示
ランプと、該表示ランプの前面を覆うように取付基板の
前面に固着される着色カバーとから構成されるものが一
般的であった。

【考案が解決しようとする課題】

上記した表示ランプ装置（大当りランプ）は、表示ラ
ンプが作動しても、着色カバーに着色されている色の光
が発光されるだけで、装飾効果を高める点で不十分であ
り、せいぜい表示ランプの点灯制御態様を変化させるこ
とにより遊技効果を高めるだけであり、遊技客の興趣を
引き付けることができないという問題があった。本考案は、上記した問題点に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、装飾効果を十分高めるととも
に、遊技客の興趣を引き付けることができるパチンコ機
の表示ランプ装置を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

上記した目的を達成するために、本考案に係るパチン
コ機の表示ランプ装置は、取付基板と、該取付基板の裏
面に固定されるモータと、該モータのモータ軸に固着さ
れる透光性カバーと、該透光性カバー内に位置するとと
もに前記取付基板の裏面に固定される表示ランプと、か
ら構成され、前記透光性カバーの一部を前記取付基板から前方に突
出させるとともに、前記取付基板の上部に打球の透光性
カバーへの衝突を阻止すると同時に打球を誘導する誘導
突出部を突設し、透光性カバーの内面に透光性の材料で
構成され且つ複数の着色が区分けして施された着色部材
を着脱自在に取着したことを特徴とするものである。

【作用】

表示ランプの光を透過する透光性カバーがモータによ
って回転せしめられるので、表示ランプ装置に動的な要
素が加えられ、従来にない装飾効果を発揮することがで
きる。また、透光性カバーの内面に複数の着色が区分け
して施された着色部材を着脱自在に配置したので、その
色彩のバラエティを複雑にすることができ、光による効
果と相まって装飾効果を高め、遊技客の興趣を引き付け
ることができる。更に、透光性カバーが取付基板の前方
に突出していても、その上部に設けられる誘導突出部に
よって打球の衝突を阻止したのち誘導するので、長期間
に亘って透光性カバーの装飾効果を維持することができ
る。

【実施例】

以下、図面を参照して、本考案の実施例について説明
する。まず、実施例にかかる表示ランプ装置が適用され
るパチンコ機について第３図を参照して説明する。第３
図は、パチンコ機の正面図である。図において、パチン
コ機１の額縁状に形成された前面枠２の開口には、金枠
３が周設されている。そして、その金枠３には、ガラス
を有するガラス扉枠４と前面板５とが開閉自在に設けら
れている。ガラス扉枠４の後方には、前記前面枠２の裏
面に固定される遊技盤固定枠（図示しない）に着脱自在
に取り付けられる遊技盤９が配置されている。前記前面板５の表面には、入賞球の発生により図示し
ない賞品球排出装置から払い出された賞品球を優先的に
貯留し、かつ打球を発射位置に誘導する上皿６が取り付
けられている。前記前面枠２の下方には、発射装置の一部を構成する
操作ハンドル７が突設固定され、該操作ハンドル７の側
方には、前記上皿６に貯留し切れなかった賞品球を貯留
する下皿８が取り付けられている。前記遊技盤９の前面には、打球を誘導する誘導レール
10がほぼ円状に植設され、該誘導レール10によって囲ま
れた範囲が遊技領域11を構成している。遊技領域11のほ
ぼ中央には、図柄表示装置14を含む変動入賞装置12が設
けられている。変動入賞装置12は、打球を受け入れ易い
開状態と打球を受け入れない閉状態とに変換可能な一対
の可動片13a,13bを有し、さらに、その内部に可動片13
a,13bで受け入れた打球を特別の入賞とするＶ入賞口
（図示しない）と普通の入賞とする通常入賞口（図示し
ない）とが形成されている。また、前記図柄表示装置14
は、複数（３つ）のドット・マトリックス・ディスプレ
イによって構成されている。しかして、変動入賞装置12
は、図柄表示装置14の表示態様が予め定めた大当り態様
となったときに可動片13a,13bを閉状態とし、該可動片1
3a,13bが所定の条件を達成するまで、例えば、一定時間
（例えば、20秒）経過するまで、または一定個数（例え
ば、10個）入賞するまで開放し、かつそのような開状態
を前記Ｖ入賞口に打球が入賞したことに基づいて所定回
数（例えば、10回）繰り返して行い、短時間に多量の入
賞球を発生させるようになっている。また、遊技領域11には、その下方に図柄表示装置14の
ドット・マトリックス・ディスプレイの図柄の可変表示
動作を開始させる始動入賞口15a〜15cが配置され、その
始動入賞口15a〜15cの左右上方に通常入賞口16a〜16dが
設けられている。更に、遊技領域11の左右中央部分に
は、この実施例の要部を構成するとともに、前記図柄表
示装置14の表示態様が大当り表示態様となったときに作
動して、その旨を報知する表示ランプ装置20が配置され
る。この表示ランプ装置20と同じ効果を奏するものとし
て前記前面枠２の上部にも動作ランプ17が設けられてい
る。この動作ランプ17は、主として遊技場の店員に大当
り状態となったことを報知するためのものである。次に、第１図及び第２図を参照して、この実施例の要
部を構成する表示ランプ装置20の構成について説明す
る。表示ランプ装置20は、前記遊技盤９の表面に取付け
られる取付基板21を有する。取付基板21には、長方形状
の開口22が開設され、この開口22から後述する透光性カ
バー36の一部が取付基板21より前方に突出するようにな
っている。また、開口22の上部から一側縁に沿って誘導
突出部23が突設され、取付基板21の前面に突出する透光
性カバー36への打球の衝突を防止するようになってい
る。なお、誘導突出部23は、衝突防止を目的とすると同
時に、打球をスムーズの誘導するために、その上方部に
おいては一側に傾斜するように構成されている。また、
開口22の他側縁には、後述する透光性カバー36の取着部
37の一部を収納するように膨出部24が形成されている。取付基板21の裏面には、後面カバー部材25がビス（図
示しない）で螺着される。この後面カバー部材25は、後
述するモータ32、及び透光性カバー36を収納し、且つ支
持するものである。このため、後面カバー部材25には、
収納空間26が構成されている。また、後面カバー部材25
の前面には、取付基板21の後面に突設された位置決め穴
（図示しない）と係合して、その取付位置を正確に保持
する位置決め突起27a,27bが突設されるとともに、ビス
による取付穴も形成されている。更に、収納空間26の側
面には、モータ32を固定している取付板29を螺着するた
めの取付穴28a,28bも突設されている。一方、後面カバー部材25の収納空間26に収納されるモ
ータ32は、取付板29に固着されるようになっている。取
付板29には、モータ32のほぼ全体を収納するモータ収納
筒30が一体的に形成され、該モータ収納筒30の上下に形
成された取付ボス31a,31bの前面にビスでモータ32を螺
着する。なお、取付ボス31a,31bの後面を前記後面カバ
ー部材25の取付穴28a,28bに対応させてビスで螺着する
ことにより取付板29を後面カバー部材25に固定するよう
になっている。また、取付板29の前方部分は、段差状に
形成され、その段差部には、表示ランプ35が設けられる
ランプ基板34が固定されている。前記モータ32の前方に突出するモータ軸33には、透光
性カバー36が嵌入固定されている。この透光性カバー36
は、透明の材料で前面が閉塞した筒状に形成され、その
筒の直径がモータ軸33に固定されたときに前記モータ収
納筒30及び表示ランプ35が収納されるような大きさに選
ばれている。また、透光性カバー36の前面には、着色部
材38を取着するための取着部37が形成されている。すな
わち、着色部材38は、透光性カバー36の内面に沿った形
状に形成されるとともに、図示の実施例では、所定個数
に分割され、それぞれが透光性カバー36の内面にビス40
で固定されるようになっている。このため、着色部材38
には、取付穴39が形成され、該取付穴39を前記取着部37
に対応させてビス40で着脱自在に取付けるようになって
いる。着色部材38も光を透過すべく透光性材料で構成さ
れるが、これらは、１つ１つが異なる色で着色されてい
る。もちろん、実施例のように所定個数に分割すること
なく一体でもよく、また、分割個数も任意に設定すれば
よい。更に、前記透光性カバー36自体にも着色した材料
を使用して着色部材38と別体に、あるいは着色部材38を
兼用するように構成しても良い。上記の構成から成る表示ランプ装置20を組み立てると
第２図に示すような状態となり、透光性カバー36の一部
が取付基板21の前方に突出したようになっている。上記した表示ランプ装置20の作用について説明する
と、遊技状態が例えば、大当り状態になると、図示しな
い配線を介して表示ランプ35及びモータ32に電流が供給
され、表示ランプ35が点灯、あるいは点滅すると同時に
モータ32も回転を開始する。このため、表示ランプ装置
20自体に動的な要素が加わるとともに、複数の色が配色
された着色部材38によって発光される光にバラティが生
じ、従来にない装飾効果を発揮することができ、遊技客
の興趣を引き付けることができる。なお、表示ランプ35
及びモータ32への電流の供給、すなわち表示ランプ装置
20の駆動は、いろいろな遊技状態に対応させても良い。
例えば、前記図柄表示装置14の作動中において駆動させ
たりしてもよい。なお、上記した実施例においては、表示ランプ装置20
を遊技盤９に取付けたものを示したが、遊技盤９だけで
なく、例えば、前記動作ランプ17に代えて表示ランプ装
置20を前面枠２の表面に取付けてもよい。

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案に係るパチン
コ機の表示ランプ装置は、取付基板と、該取付基板の裏
面に固定されるモータと、該モータのモータ軸に固着さ
れる透光性カバーと、該透光性カバー内に位置するとと
もに前記取付基板の裏面に固定される表示ランプと、か
ら構成され、前記透光性カバーの一部を前記取付基板の
前方に突出させるとともに、前記取付基板の上部に打球
の透光性カバーへの衝突を阻止すると同時に打球を誘導
する誘導突出部を突設し、透光性カバーの内面に透光性
の材料で構成され且つ複数の着色が区分けして施された
着色部材を着脱自在に取着し得るように構成したので、
表示ランプ装置に動的な要素が加えられ、従来にない装
飾効果を発揮することができる。また、透光性カバーの
内面に複数の着色が区分けして施された着色部材を着脱
自在に配置したので、その色彩のバラエティを複雑にす
ることができ、光による効果と相まって装飾効果を高
め、遊技客の興趣を引き付けることができる。更に、透
光性カバーが取付基板の前方に突出していても、その上
部に設けられる誘導突出部によって打球の衝突を阻止し
たのち誘導するので、長期間に亘って透光性カバーの装
飾効果を維持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、実施例に係る表示ランプ装置の分解斜視図、
第２図は、実施例に係る表示ランプ装置の斜視図、第３
図は、実施例に係る表示ランプ装置が適用されるパチン
コ機の正面図である。１……パチンコ機 20……表示ランプ装置 21……取付基板 32……モータ 33……モータ軸 35……表示ランプ 36……透光性カバー 38……着色部材

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】パチンコ機の遊技状態に対応して作動する
表示ランプ装置において、該表示ランプ装置は、取付基板と、該取付基板の裏面に
固定されるモータと、該モータのモータ軸に固着される
透光性カバーと、該透光性カバー内に位置するとともに
前記取付基板の裏面に固定される表示ランプと、から構
成され、前記透光性カバーの一部を前記取付基板から前方に突出
させるとともに、前記取付基板の上部に打球の透光性カ
バーへの衝突を阻止すると同時に打球を誘導する誘導突
出部を突設し、透光性カバーの内面に透光性の材料で構
成され且つ複数の着色が区分けして施された着色部材を
着脱自在に取着したことを特徴とするパチンコ機の表示
ランプ装置。