JP2003175264A - パチンコ機のゲーム表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、比較的廉価に、ゲームモード
等の状態表示が複数パターン表現することが可能なパチ
ンコ機のゲーム表示装置を提供する。 【解決手段】 パチンコ機の両サイドのランプ（モード
表示灯）１１２、１１２内をモータにより所定角度づつ
回転可能とする構造にして、その回転する透明な筐体に
パチンコ機の状態表示を数パターン表現するシールを貼
りつけ、筐体の内側からランプを照明することで、ラン
プ効果以外のゲームモード等を複数パターン選択表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関
し、特にゲームモード等を表示する機能を有するパチン
コ機のゲーム表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のパチンコ機のサイドランプには、
樹脂で成型されたレンズを内側からランプで光らせると
いうものがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の従来のサイドランプでは、ゲーム中（遊技
中）に光らせるだけのランプ機能としての単一的な表示
方法にしか利用できない。また、特別図柄表示装置とは
別個に新たに液晶表示装置を設けてゲームモード等を表
示させるとなると、製造コストが大幅に上昇してしま
い、かつ回路等の構成も複雑化してしまう。

【０００４】本発明は、上記のような点に鑑みて成され
たもので、その目的は、従来のサイドランプの代わり
に、簡単な構成で、ゲームモード等の状態表示が複数パ
ターン表現することが可能なパチンコ機のゲーム表示装
置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のパチンコ機のゲーム表示装置は、表示窓を
有するハウジング内に回転可能に取り付けられた透明な
筐体と、該筐体の外周面に沿って描かれてパチンコ機の
状態表示を複数パターン表現するパターン表示手段と、
前記筐体を回転する駆動手段と、パチンコ機の状態に応
じて前記駆動手段を制御することで前記複数パターンの
中の１つを前記表示窓の位置で選択表示させる表示制御
手段と、前記選択表示される前記パターンを前記筐体の
内側から照明するランプとを有することを特徴とする。

【０００６】ここで、好ましくは、前記パターン表示手
段は、前記筐体に貼り付けられてパチンコ機の状態表示
を複数パターン表現するシールである。

【０００７】また、好ましくは、前記ゲーム表示装置は
パチンコ機の遊技盤の両側端部近傍に配置される。

【０００８】また、好ましくは、前記駆動手段の停止位
置を検出する検出手段をさらに有する。

【０００９】また、好ましくは、パチンコ機の状態に応
じて前記ランプを点灯制御する表示灯制御手段をさらに
有する。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。

【００１１】図１はパチンコ機の遊技盤１０の模式的な
説明図である。遊技盤１０の略中央には、３つの表示部
の各々が独立して図柄や数字を可変表示可能であり、ま
たキャラクタやメッセージも表示可能な特別図柄表示装
置１００が配設されており、その真下には特別図柄始動
口１０４が配設されている。この特別図柄始動口１０４
の両側には普通図柄差動ゲート１０２、１０２が配設さ
れている。また、特別図柄始動口１０４の下方には、大
入賞口１０６、普通図柄表示装置１０８、アウト口１１
４がこの順で配設されており、さらに、特別図柄始動口
１０４の斜め上方にはランプ表示装置１１０，１１０が
配置されていると共に、遊技盤１０の両側端部近傍に、
図２で詳細に説明する本発明に係るモード表示灯１１
２、１１２が配設されている。

【００１２】そして、特別図柄始動口１０４に打玉が入
賞されて乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大当
り値である時には、各表示部が変動表示状態となった
後、所定表示パターン（例えば、「７、７、７」）の表
示が特別図柄表示装置１００によって行われ、大入賞口
１０６が所定パターンで開閉制御されて遊技者によって
有利な大当り遊技状態となる。一方、入賞されない打玉
はアウト口１１４を介して排出される。

【００１３】図２は、本発明に係る上記モード表示灯１
１２の構成例を示す。図２の（A）はモード表示灯１１
２の全体の外観を示し、２０２は略筒状のハウジング、
２０４は表示窓、２０６はステッピングモータやＤＣモ
ータのような駆動モータである。図２の（B）は上記ハ
ウジング２０４の内に回転可能に取り付けられる透明な
回転筐体２０８の外観を示し、２１０はその回転筐体２
０８の回転軸であり、上記のモータにより所定の角度単
位で回転させられる。また、２１２は透明な回転筐体２
０８を裏側から照明するランプである。透明な回転筐体
２０８の外周面には、図２の（C）に示すような、複数
のゲームモード等を表示するためのシール２１４が貼付
けられる。シール２１４は図２の（C）に示すように、
各表示メッセージが等間隔で作成され、このシールの表
示単位のサイズと上記表示窓２０４のサイズがほぼ同じ
大きさになるように形成されている。

【００１４】製造時において、透明樹脂等で成形されて
いる筐体２１０の外周面に、シール２１４を貼付け、モ
ード表示灯１１２のハウジング２０２内に組み付ける。
その後、このモード表示灯１１２を一対、遊技盤１０の
裏側からはめ込み、図１に示すように、表示窓２０４部
分が遊技盤１０の表面に現れるようにして固定する。

【００１５】遊技時においては、モード表示灯１１２の
上部、または下部に設けたモータ２０６により筐体２０
８を回転させ、各モード毎の表示をする。その際、筐体
２０の内部からランプ２１２を発光させることで、モー
ド表示を目立たせている。

【００１６】図３は、前述のような遊技状態が制御され
るパチンコ機の制御回路の主要部のみを示す。主制御部
３００は、ＣＰＵ（中央演算処理ユニット）を内蔵した
マイクロコンピュータシステムで構成されていて、各種
のコマンドを格納するコマンドデータテーブルおよび一
連のパチンコ機制御手順を記述した制御プログラムや制
御データを格納するＲＯＭ３０１と、ワークエリアを有
するＲＡＭ３０３とが設けられて、一体型のワンチップ
マイコンで構成されている。

【００１７】主制御部３００には、入力ポート３１０を
介して、特別図柄始動口１０４の内部に配置されて遊技
玉の特別図柄始動口１０４への入賞を検出する特別図柄
始動口スイッチ３０４、普通図柄作動ゲート１０２の内
部に配置されて遊技玉のゲート通過を検出する普通図柄
始動スイッチ３０５、大入賞口１０６のVゾーン（継続
入賞口ともいう）１０７の内部に配置されて遊技玉のV
ゾーン１０７への入賞を検出する継続スイッチ（継続入
賞球検出スイッチともいう）３０６、大入賞口１０６に
入賞したすべてのパチンコ玉をカウントするためのカウ
ントスイッチ（入賞球検出スイッチともいう）３０７、
および、図２の（A）に示したモード表示灯１１２のモ
ータ２０６の停止位置を検出するモータ停止位置検出ス
イッチ３０８が接続され、主制御部３００はそれら各検
出信号を受信可能となっている。

【００１８】また、主制御部３００には、出力ポート３
１５を介して、特別図柄始動口１０４を開閉する特別図
柄始動口開閉装置３１６、特別図柄やキャラクタを表示
する表示領域を３つ有していて夫々を独立して可変表示
可能でＬＣＤ（液晶ディスプレイ）等で実現される特別
図柄表示装置１００、例えば７セグメント表示デバイス
で実現される普通図柄表示装置１０８、大入賞口１０６
の幅広な開閉部材を開閉制御するための大入賞口開閉装
置３１８、効果音を発生させる音声制御装置３２０、ラ
ンプ表示装置１１０やモード表示灯１１２のランプを点
灯制御する表示灯制御装置３２２、モード表示灯１１２
の遊技モードを切り替えるためモータ２０６を回転制御
する遊技モード切替表示制御装置３２４、賞球制御装置
３２６、および、発射制御装置３２８が接続され、主制
御部３００はこれら各装置を制御するための制御信号を
送信可能となっている。

【００１９】また、主制御部３００には、パチンコ機に
電源供給を行うための電源回路３３１と所定時間毎にリ
セット信号を出力するリセット回路３３３とが接続され
ていて、さらに、リセット回路３３３には、主制御部３
００から周期的タイマカウンタ（図示しない）によって
生成されたパルス信号が入力されると共に、電源回路３
３１からの電流供給状況を監視するためのモニタ信号が
入力される。

【００２０】また、特別図柄表示装置１００、表示灯制
御装置３２２、音声制御装置３２０および賞球制御装置
３２６は、制御動作を行うＣＰＵ、このＣＰＵが行う制
御手順を記述したＲＯＭ、ワークエリア等として機能す
るＲＡＭ等の電子デバイスを個別にそれぞれ備えてい
て、主制御部３００から供給される制御指令を受信し、
受信した制御指令に基づいて各装置の動作制御が行われ
るようになっている。

【００２１】図４は本発明の一実施形態として、上記の
主制御部３００が、モータ停止位置検出スイッチ３０
８、表示灯制御装置３２２、および、遊技モード切替表
示制御装置３２４を用いて、モード表示灯１１２に対し
て制御を行うときの制御手順の一例を示す。なお、図４
中のＳはステップを表わす。

【００２２】まず、電源投入後、モータ２０６を駆動し
てモード表示灯１１２を原点位置にセットする（Ｓ４０
１）。この時のモード表示灯１１２は、図２の（Ｃ）に
示すように、モード０にセットされ、モード情報を表示
していない。

【００２３】その後、特別図柄始動口１０４に打玉が入
賞されると（Ｓ４０２）、特別図柄表示装置１００の図
柄を回転するとともに、モード１にセットして、図２の
（Ｃ）に示すように、「図柄回転中」をモード表示灯１
１２で表示する（Ｓ４０３）。

【００２４】これと同時に、乱数抽選が行われ、この抽
選された乱数が大当り値である時には、各表示部が変動
表示状態となった後、所定表示パターン（例えば、
「７、７、７」）の表示が特別図柄表示装置１００によ
って行われ、大入賞口１０６が所定パターンで開閉制御
されて遊技者によって有利な大当り遊技状態となる。一
方、入賞されない打玉はアウト口１１４を介して排出さ
れる（Ｓ４０４）。この大当り遊技状態となると同時
に、モード２にセットして、図２の（Ｃ）に示しよう
に、「大当りおめでとう」をモード表示灯１１２で表示
する（Ｓ４０５）。

【００２５】大当り発生後、確定した図柄が確率変動図
柄かどうかをチェックし、もし確率変動図柄であれば
（Ｓ４０６）、確率変動フラグをセットするとともに、
モード３にセットして、図２の（Ｃ）に示すように、
「確変中」をモード表示灯１１２で表示し（Ｓ４０
７）、Ｓ４０６に戻る。

【００２６】一方、Ｓ４０６で大当りでなければ、始動
中かどうかをチェックして（Ｓ４０８）、始動中であれ
ばＳ４０３へ戻り、始動中でなければＳ４０１に戻る。
また、Ｓ４０６で確率変動図柄でなければＳ４０４に戻
る。

【００２７】また、遊技状態中に何らかのエラーが発生
した場合は、割り込みを発生して、図２の（Ｃ）に示す
ように、「エラー中」をモード表示灯１１２で表示す
る。

【００２８】（他の実施の形態）上記のモード表示灯１
１２の表示は、文字に限らず、絵、人形（キャラク
タ）、または文字とこれらを組合わしたものでもよい。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の様な効果が得られる。 （１）パチンコ機のサイドランプ内を回転する構造にし
て、ランプ効果以外のゲームモード等を複数パターン選
択表示できるようにしたので、簡単な構成で、比較的廉
価に、ゲームモード等の状態表示が複数パターン表現す
ることが可能なパチンコ機のゲーム表示装置を提供する
ことができる。 （２）シールに文字等を印刷した表示形態なので、停電
中でも故障等の状態表示が可能であり、遊技者とホール
関係者間のトラブルが防げる。 （３）高価な液晶表示装置に代る、あるいはその補助と
して利用可能な、パチンコ機用の表示装置として利用で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態のパチンコ機の遊技盤の模
式的な正面図である。

【図２】本発明の一実施形態におけるモード表示灯の構
成例を示し、（A）はそのモード表示灯の全体の外観を
示す斜視図、（B）はモード表示灯内に取り付けられる
透明な回転筐体の外観を示す斜視図、（C）はその回転
筐体に貼付けられるモード表示用のシールの展開図であ
る。

【図３】本発明の一実施形態のパチンコ機の制御回路の
主要部のみを示すブロック図である。

【図４】本発明の一実施形態のモード表示灯に対して制
御を行うときの制御手順の一例を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１０ 遊技盤 １００ 特別図柄表示装置 １０２ 普通図柄差動ゲート １０４ 特別図柄始動口 １０６ 大入賞口 １０７ Ｖゾーン １０８ 普通図柄表示装置 １１０ ランプ表示装置 １１２ モード表示灯 １１４ アウト口 ２０２ ハウジング ２０４ 表示窓 ２０６ モータ ２０８ 透明な回転筐体 ２１０ 回転軸 ２１２ ランプ ２１４ シール ３００ 主制御部 ３０１ ＲＯＭ ３０３ ＲＡＭ ３０４ 特別図柄始動口スイッチ ３０５ 普通図柄始動スイッチ ３０６ 継続スイッチ（継続入賞球検出スイッチ） ３０７ カウントスイッチ（入賞球検出スイッチ） ３０８ モータ停止位置検出スイッチ ３１０ 入力ポート ３１５ 出力ポート ３１６ 特別図柄始動口開閉装置 ３１８ 大入賞口開閉装置 ３２０ 音声制御装置 ３２２ 表示灯制御装置 ３２４ 遊技モード切替表示制御装置 ３２６ 賞球制御装置 ３２８ 発射制御装置 ３３１ 電源回路 ３３３ リセット回路

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示窓を有するハウジング内に回転可能
   に取り付けられた透明な筐体と、 該筐体の外周面に沿って描かれてパチンコ機の状態表示
   を複数パターン表現するパターン表示手段と、 前記筐体を回転する駆動手段と、 パチンコ機の状態に応じて前記駆動手段を制御すること
   で前記複数パターンの中の１つを前記表示窓の位置で選
   択表示させる表示制御手段と、 前記選択表示される前記パターンを前記筐体の内側から
   照明するランプとを有することを特徴とするパチンコ機
   のゲーム表示装置。
2. 【請求項２】 前記パターン表示手段は、前記筐体に貼
   り付けられてパチンコ機の状態表示を複数パターン表現
   するシールである特徴とする請求項１に記載のパチンコ
   機のゲーム表示装置。
3. 【請求項３】 前記ゲーム表示装置はパチンコ機の遊技
   盤の両側端部近傍に配置されることを特徴とする請求項
   １または２に記載のパチンコ機のゲーム表示装置。
4. 【請求項４】 前記駆動手段の停止位置を検出する検出
   手段をさらに有することを特徴とする請求項１ないし３
   のいずれかに記載のパチンコ機のゲーム表示装置。
5. 【請求項５】 パチンコ機の状態に応じて前記ランプを
   点灯制御する表示灯制御手段をさらに有することを特徴
   とする請求項１ないし４のいずれかに記載のパチンコ機
   のゲーム表示装置。