JPH06267935A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06267935A
JPH06267935A JP5213693A JP5213693A JPH06267935A JP H06267935 A JPH06267935 A JP H06267935A JP 5213693 A JP5213693 A JP 5213693A JP 5213693 A JP5213693 A JP 5213693A JP H06267935 A JPH06267935 A JP H06267935A
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JP
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insulating film
film
stress
wiring layer
entire surface
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JP5213693A
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Inventor
Akira Daihisa
晃 大久
Hiroyuki Fujii
浩之 藤井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置における配線層14上に形成する
第1および第2の保護絶縁膜22、23の成膜時および
膜形成後の応力を低減して、下地配線層14の不良の発
生を防止する。 【構成】 半導体基板6上に配線層14形成後、圧縮応
力を持つ第1の絶縁膜22aをプラズマCVD法により
薄く形成し、その上に引っ張り応力を持つ第2の絶縁膜
22bを熱CVD法により形成し、その上に圧縮応力を
持つ第3の絶縁膜22cをプラズマCVD法により形成
し、さらにその上に引っ張り応力を持つ樹脂系の塗布絶
縁膜による第2の保護絶縁膜23を、第1〜第3の絶縁
膜22a〜22cの応力による基板に対するそり量を解
消するように膜厚を設定して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置における
保護絶縁膜の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体装置の製造において、半
導体基板上に素子構成を形成した後、外部から浸入する
水分や外部から加えられる応力などの外部環境によって
上記素子構成が変化しないように、保護絶縁膜を形成し
て素子構成表面部を被覆し、さらに半導体基板を樹脂封
止するか、あるいはセラミックパッケージに収容して使
用するのが一般的である。図3は、例えば、樹脂封止型
による半導体装置の構造を示した断面図である。図にお
いて、1は半導体基板上に素子構成が形成された半導体
チップ(以下、チップと称す)、2はチップ1表面に形
成され、素子構成を被覆する保護絶縁膜、3はリードフ
レームで、チップ1を載置固定させるダイパッド部3
a、および外部回路(図示せず)と接続させるための各
リード部3bとから構成される。4はチップ1の各電極
と各リード部3bとをそれぞれに接続するボンディング
ワイヤ、5は各リード3bの所要部を含むチップ1を封
止して外部から保護する樹脂封止材である。
【0003】次に、従来の半導体装置の構造を、例え
ば、MOS型ICについて図4に示す。これは、図3に
おける破線で囲んだA部の詳細図である。図において、
6はシリコン単結晶などからなる半導体基板(以下、基
板と称す)、7は基板6に形成され、各素子間を電気的
に分離するフィールド絶縁膜、8a、8bおよび8cは
基板6上に拡散形成されたソース領域、ドレイン領域、
およびキャパシタを形成するための反転層、9はこれら
の上に選択的に形成されてキャパシタ電極となる第1ゲ
ート、10はこの第1ゲート9および基板6上に形成さ
れて一部がゲート酸化膜となる薄いシリコン酸化膜、1
1はシリコン酸化膜10上に選択的に形成されワードラ
インとなる第2ゲート、12aおよび12bはそれぞれ
層間絶縁膜である。13は層間絶縁膜12aに設けられ
たコンタクト孔を介してドレイン領域8bに接続されて
ビットラインとなる多結晶シリコン層、14は層間絶縁
膜12b上に選択的に形成されたアルミニウムによる配
線層、15は配線層14および層間絶縁膜12bの全面
を被覆するようにプラズマCVD法によって形成された
絶縁膜(以下、P−CVD絶縁膜と称す)、16はP−
CVD絶縁膜15上の全面に塗布形成法によって形成さ
れた樹脂系絶縁膜であり、P−CVD絶縁膜15と樹脂
系絶縁膜16との二層によって前述した保護絶縁膜2が
構成される。
【0004】次に、上記従来のMOS型ICの製造方法
を図5に基づいて以下に示す。まず、例えば、P型の基
板6上の全面に熱酸化法により薄いシリコン酸化膜17
を形成し、その上の全面にシリコン窒化膜(図示せず)
を形成した後、ホトリソグラフィ技術およびエッチング
技術によってこのシリコン窒化膜をパターニングする。
その後熱酸化を行って、シリコン窒化膜のない部分にフ
ィールド絶縁膜7を形成した後シリコン窒化膜を除去す
る。次に、イオン注入法により、キャパシタ形成領域に
n型の反転層8cを形成する。続いて基板6上にCVD
法により多結晶シリコン膜を堆積した後、この多結晶シ
リコン膜および下地の薄いシリコン酸化膜17を選択的
に除去して第1ゲート9を形成する(図5(a))。次
に、基板6上の全面に熱酸化法により、一部がゲート酸
化膜となる薄いシリコン酸化膜10を形成した後、その
上の全面に例えば、CVD法により多結晶シリコン膜を
堆積する。続いてホトリソグラフィ技術およびエッチン
グ技術によってこの多結晶シリコン膜をパターニングし
て、第1ゲート9形成領域上に2ヶ所、それ以外の領域
上に1ヶ所の第2ゲート11のパターンを形成する。そ
の後、N型の不純物、例えば、リン(P)、砒素(A
s)等をイオン注入法により基板6に注入して、ソース
領域8a,ドレイン領域8bを形成する(図5
(b))。
【0005】次に、基板6上の全面に、例えばCVD法
により層間絶縁膜12aを形成し、続いてホトリソグラ
フィ技術およびエッチング技術によってこの層間絶縁膜
12aおよび下地の薄いシリコン酸化膜10にコンタク
ト孔を設けてドレイン領域8bの表面を一部露出させ
る。その後このコンタクト孔を埋めるように、層間絶縁
膜12a上の全面に、例えばCVD法により多結晶シリ
コン膜を堆積し、ホトリソグラフィ技術およびエッチン
グ技術によってパターニングして、ドレイン領域8bに
接続させたビットライン13を形成する。さらに、基板
6上の全面に、例えばCVD法により層間絶縁膜12b
を堆積する(図5(c))。次に、層間絶縁膜12b上
の全面に、例えばスパッタ法によりアルミニウム膜を堆
積し、ホトリソグラフィ技術およびエッチング技術によ
りパターニングして配線層14を形成する(図5
(d))。
【0006】次に、基板6上の全面に、プラズマCVD
法によって、300〜450℃程度の処理温度で、シラ
ン(SiH4)およびアンモニア(NH3)の混合ガス、
あるいはシラン、アンモニアおよび窒素(N2)の混合
ガスを反応ガスとして、シリコン窒化膜を0.7〜1.
0μmの膜厚に堆積してP−CVD絶縁膜15を形成す
る。このP−CVD絶縁膜15はシリコン酸化膜を用い
ても良く、その場合は反応ガスとして、シランおよび酸
素(O2)の混合ガス、あるいはシランおよび亜酸化窒
素(N2O)の混合ガスを使用する。さらに、P−CV
D絶縁膜15上の全面にポリイミド系樹脂あるいはシリ
コンラダー系樹脂を用いて塗布を行い、150〜450
℃程度の温度で焼成して、樹脂系絶縁膜16を5〜7μ
mの膜厚に形成する(図5(e))。
【0007】その後所定の処理を施した後、基板6をチ
ップ1毎に分割してリードフレーム3のダイパッド部3
aに載置固定させ、チップ1の各電極と各リード部3b
とをそれぞれボンディングワイヤ4により接続し、これ
らを樹脂封止材5により封止して半導体装置を完成する
(図3参照)。
【0008】次に、P−CVD絶縁膜15と樹脂系絶縁
膜16とから構成される保護絶縁膜2について説明す
る。プラズマCVD法によって形成されるシリコン窒化
膜あるいはシリコン酸化膜で構成されるP−CVD絶縁
膜15は、耐湿性および機械的強度に優れた膜であり、
一方塗布形成法による樹脂系絶縁膜16は、α線による
デバイスのソフトエラーを防止し、かつ樹脂封止材5か
らの応力を緩和するための膜である。しかしながら2つ
の膜はそれぞれ下記の様に応力を持つものである。基本
的に、P−CVD絶縁膜15のようにプラズマCVD法
で形成される膜は、プラズマ放電によりイオン化したガ
ス分子が膜中へイオン衝撃を与えるために圧縮応力を有
する。これは、容器内真空度、Rfパワー、電極間距
離、成膜温度、およびガス種類の形成条件によりより顕
著に現れる。一方、樹脂系絶縁膜16のように塗布形成
法により形成される絶縁膜は、形成過程の絶縁膜と基板
との熱膨張係数の差により引っ張り応力を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の保護絶縁膜2は
上記のように形成されているが、耐湿性および機械的強
度が充分な所定の膜厚で形成されたP−CVD絶縁膜1
5は高い圧縮性応力を持つものとなる。この圧縮応力
は、P−CVD絶縁膜15上に形成された樹脂系絶縁膜
16の持つ引っ張り応力よりもかなり大きなものである
ため、P−CVD絶縁膜15の成膜時および成膜完了時
だけでなく全保護絶縁膜2形成完了後も下地に影響を与
える。特に配線層14においてストレスマイグレーショ
ンと呼ばれる断線や欠損の発生等の不良を引き起こす要
因となる。
【0010】図6は上記P−CVD絶縁膜15の圧縮応
力および下地の配線層14に生じる応力を説明する断面
図であり、図7は配線層14の不良を示した平面図であ
る。図6に示す様に、P−CVD絶縁膜15が高い圧縮
応力18を有すると、下地となる配線層14には引っ張
り応力19が生じる。これにより配線層14内の空孔濃
度が増加し、配線層14の結晶粒界が拡散されて、力学
的ポテンシャルの低い部分に空孔が集中するため、図7
(a)に示す様なストレスマイグレーション20や図7
(b)に示す様な欠損21が発生する。このような配線
層14のストレスマイグレーション20や欠損21は、
半導体装置の高密度集積化による微細化、高機能化に伴
って配線層14の形状や構造が複雑化するほど顕著に現
れるものであり、半導体装置の信頼性を大きく低下させ
る問題点となっていた。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、その目的とするところは、下
地の配線層にストレスマイグレーションや欠損等の不良
が発生しない様な保護絶縁膜の形成方法を提供し、半導
体装置の信頼性を向上させることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に配線層
を形成する工程と、次いで上記配線層上の全面に、外部
からの水分や不純物の浸入を防ぐために、CVD法によ
って圧縮応力を有する第1の保護絶縁膜を形成する工程
と、次いで上記第1の保護絶縁膜上の全面に、外部から
の応力の影響やα線の浸入を防ぐために、塗布形成法に
よって引っ張り応力を有する樹脂系の第2の保護絶縁膜
を、上記第1の保護絶縁膜の応力により生じる上記半導
体基板のそり量を解消するように、その膜厚を設定して
形成する工程とを含むものである。
【0013】この発明に係る請求項2記載の半導体装置
の製造方法は、配線層上の全面に第1の保護絶縁膜を形
成する工程が、上記配線層上にプラズマCVD法によっ
て圧縮応力を有する第1の絶縁膜を形成し、次いでその
上の全面に、熱CVD法によって引っ張り応力を有する
第2の絶縁膜を形成し、さらにその上の全面に、プラズ
マCVD法によって圧縮応力を有する第3の絶縁膜を形
成することによって構成され、しかも上記第1の絶縁膜
の膜厚を、上記第2および第3の絶縁膜の膜厚に比べて
薄くしたものである。
【0014】
【作用】この発明における半導体装置の製造方法では、
第1の保護絶縁膜の応力が基板に生じさせるそり量を解
消させるように、第2の保護絶縁膜の膜厚を設定して形
成する。すなわち第1の保護絶縁膜の圧縮応力による歪
みが、第2の保護絶縁膜の引っ張り応力による反対方向
の歪みによって解消される。このように2つの保護絶縁
膜を、その圧縮応力と引っ張り応力が互いに相殺し合う
ように形成したために下地配線層へ与える応力およびそ
れによる配線不良を減少させる。
【0015】また、CVD法による第1の保護絶縁膜を
プラズマCVD法による薄い第1の絶縁膜、熱CVD法
による第2の絶縁膜、およびプラズマCVD法による第
3の絶縁膜を順次形成することによって構成する。ここ
で、プラズマCVD法による絶縁膜は圧縮応力、塗布形
成法による絶縁膜は引っ張り応力を持つことは前述した
が、熱CVD法による絶縁膜も、基板との熱膨張係数の
差により引っ張り応力を有する。このため、第1、第2
および第3の絶縁膜の形成は圧縮圧力、引っ張り応力お
よび圧縮応力と相反する応力を持つ膜を交互に形成する
ことになり互いに応力を相殺し合う。また配線層上に第
1の絶縁膜を形成する段階においては相殺する応力はな
いが、第1の絶縁膜の膜厚を第2、第3の絶縁膜に比べ
て薄く形成することにより第1の絶縁膜のみの成膜時も
下地配線層への影響を低減でき、各膜の成膜時および形
成完了後も下地配線層へ与える応力が低減できる。
【0016】
【実施例】
実施例1.以下、この発明に係る半導体装置の一実施例
を、図について説明する。なお、従来の技術と重複する
箇所は適宜省略する。図1はこの発明による一実施例を
適用した半導体装置の構造を示す断面図であり、図2は
製造方法の主要部を示す断面図である。図において、6
〜14は従来のものと同じもの、22aは配線層14の
形成された基板6上の全面にプラズマCVD法により形
成された第1の絶縁膜、22bは第1の絶縁膜22a上
の全面に熱CVD法により形成された第2の絶縁膜、2
2cは第2の絶縁膜22b上の全面にプラズマCVD法
により形成された第3の絶縁膜、22は、22a〜22
cにより構成される第1の保護絶縁膜、23は第1の保
護絶縁膜22上の全面に塗布形成法により形成された樹
脂系の第2の保護絶縁膜である。
【0017】次に、製造方法を説明する。まず、従来の
ものと同様に基板6に所定の処理を施して配線層14の
形成までを行う(図5(a)〜図5(d),図2(a)
参照)。次に、基板6上の全面にシリコン酸化膜から成
る第1の絶縁膜22aを処理温度300〜450℃で、
反応ガスとしてシランおよび亜酸化窒素の混合ガスを用
いたプラズマCVD法により0.2±0.1μmの膜厚
で形成する。このとき第1の絶縁膜22aは約(1〜
2)×109dyne/cm2の圧縮応力を有しているた
め、基板6に与えるそり量は約+4.8〜+9.6μm
凸となる(図2(b))。次に、第1の絶縁膜22a上
の全面にシリコン酸化膜から成る第2の絶縁膜22b
を、処理温度300〜450℃で、反応ガスとしてテト
ラエトキシシラン(TEOS)およびオゾン(O3)の
混合ガスを用いた熱CVD法により0.7±0.1μm
の膜厚で形成する。この第2の絶縁膜22bは約(1〜
2)×109dyne/cm2の引っ張り応力を有し、基
板6に与えるそり量は約−16.7〜−33.4μm凹
となり第1の絶縁膜22aと合わせたそり量は約−7.
1〜−28.6μm凹となる(図2(c))。
【0018】次に、第2の絶縁膜22b上の全面にシリ
コン窒化膜から成る第3の絶縁膜22cを、処理温度3
00〜450℃で、反応ガスとしてシランおよびアンモ
ニアの混合ガス、あるいはシラン、アンモニアおよび窒
素の混合ガスを用いたプラズマCVD法により0.7±
0.1μmの膜厚で形成する。この第3の絶縁膜22c
は約(4〜5)×109dyne/cm2の圧縮応力を有
し、基板6に与えるそり量は約+66.8〜+83.5
μm凸となり、第1、第2および第3の絶縁膜22a〜
22cを合わせたそり量は約+38.2〜+76.4μ
m凸となる(図2(d))。次に、第3の絶縁膜22c
上の全面にポリイミド系樹脂からなる第2の保護絶縁膜
23を、塗布形成法により7.5±0.1μmの膜厚で
形成する。この膜厚は、第1〜第3の絶縁膜21a〜2
1cによるそり量を解消する様に設定するものであり、
ポリイミド系樹脂に有機溶剤を加えたポリイミド系樹脂
塗布液を用い、第3の絶縁膜22c上に回転塗布を行
い、その後150〜450℃程度の温度で焼成して塗布
液中の溶剤を揮発して硬化させて形成する。第2の保護
絶縁膜23は約(3〜4)×108dyne/cm2の引
っ張り応力を有し、基板6に与えるそり量は約−53.
6〜−71.6μm凹となり、第1〜第3の絶縁膜21
a〜21cから成る第1の保護絶縁膜22と第2の保護
絶縁膜23を合わせたそり量は−33.4凹〜+22.
7凸μmで、ほぼ解消される(図2(e))。その後従
来のものと同様の処理を施して半導体装置を完成する。
【0019】上記のように、従来P−CVD絶縁膜15
のみで構成されていた第1の保護絶縁膜22を第1、第
2および第3の絶縁膜22a〜22cの三層で構成し、
圧縮応力を持つ膜と引っ張り応力を持つ膜を交互に形成
して互いに応力を相殺し合うようにした。しかも第1の
絶縁膜22aは第2、第3の絶縁膜に比べて薄く形成す
るため、相殺し合う応力はないが、第1の絶縁膜22a
の成膜時も圧縮応力の影響は少なく、各膜の成膜時およ
び膜形成完了後も応力の影響を低減できる。また第1、
第2および第3の絶縁膜22a〜22cを合わせた第1
の保護絶縁膜22の圧縮応力が、従来のP−CVD絶縁
膜15に比べ低減できる。このためその上に形成する第
2の保護絶縁膜23の膜厚をむやみに厚くすることなく
適正に設定すれば、第2の保護絶縁膜23の持つ引っ張
り応力で基板に対するそり量を解消することが可能とな
る。このため第2の保護絶縁膜23形成完了後の残留応
力も格段と低減でき、下地配線層14におけるストレス
マイグレーション20や欠損21等の不良を防止でき
る。また、プラズマCVD法による第1および第3の絶
縁膜22a、22cは耐湿性、機械的強度に優れ、この
2つの絶縁膜22a、22cによって外部からの水分や
不純物の浸入を防ぐという第1の保護絶縁膜22の機能
を充分に満足しているため、熱CVD法による第2の絶
縁膜22bを上記2つの膜22a、22cの間に形成し
ても、支障なく応力の問題を解決できる。
【0020】実施例2.なお、第1の絶縁膜22aとし
て、シリコン酸化膜を処理温度300〜450℃で、反
応ガスとしてテトラエトキシシランと酸素との混合ガス
によるプラズマCVD法で形成しても良く、また、シリ
コン窒化膜を処理温度300〜450℃で、反応ガスと
してシランとアンモニア、あるいはシラン、アンモニア
および窒素からなる混合ガスによるプラズマCVD法で
形成しても良い。
【0021】実施例3.また、第2の絶縁膜22bとし
て、シリコン酸化膜を反応ガスとしてホスフィン(PH
3)、シランおよび酸素あるいはジボラン(B26)、
ホスフィン、シランおよび酸素の混合ガスによる熱CV
D法により形成しても良い。
【0022】実施例4.また、第3の絶縁膜22cとし
て、シリコン酸化膜を処理温度300〜450℃で、反
応ガスとしてシランと亜酸化窒素、あるいはテトラエト
キシシランと酸素の混合ガスによるプラズマCVD法に
より形成しても良い。
【0023】実施例5.また、第2の保護絶縁膜23と
して、シリコンラダー系樹脂塗布液を用いて回転塗布
し、その後150〜500℃程度の温度で焼成して形成
するシリコンラダー系樹脂を用いても良い。
【0024】実施例6.また、配線層14の材料として
アルミニウムの他に、アルミニウムと銅(Cu)の合
金、アルミニウムと銅とシリコンの合金、あるいはタン
グステン(W)、チタン(Ti)、モリブラン(Mo)
等の高融点金属やこれらのシリサイド金属(WSi2
TiSi2,MoSi2)あるいは多結晶シリコンでも良
い。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、配線層上に形成する第1の保護絶縁膜上に第2の保
護絶縁膜を、第1の保護絶縁膜の持つ圧縮応力により生
じる半導体基板のそり量を解消する様に、その膜厚を設
定して形成する。このため2つの保護絶縁膜の圧縮応力
と引っ張り応力は互いに相殺されて残留応力は格段と低
減でき下地配線層への悪影響を防止する。また、第1の
保護絶縁膜を第1、第2および第3の絶縁膜で互いに応
力を相殺し合うように、かつ第1の絶縁膜の膜厚を第2
および第3の絶縁膜の膜厚より薄く形成したため、各膜
の成膜時および膜形成後も応力を低減することができ、
下地配線層のストレスマイグレーションや欠損等の不良
を防止でき、半導体装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用した半導体装置の構
造を示す断面図である。
【図2】この発明の一実施例による半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図3】樹脂封止型半導体装置の構造を示す断面図であ
る。
【図4】従来の半導体装置の構造を示す断面図である。
【図5】従来の半導体装置の製造方法を示す断面図であ
る。
【図6】従来の半導体装置における応力を説明する断面
図である。
【図7】従来の半導体装置における配線層の不良を説明
する平面図である。
【符号の説明】
6 半導体基板 14 配線層 22 第1の保護絶縁膜 22a 第1の絶縁膜 22b 第2の絶縁膜 22c 第3の絶縁膜 23 第2の保護絶縁膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に配線層を形成する工程
    と、次いで上記配線層上の全面に、外部からの水分や不
    純物の浸入を防ぐために、化学気相成長法(以下、CV
    D法と称す)によって圧縮応力を有する第1の保護絶縁
    膜を形成する工程と、次いで上記第1の保護絶縁膜上の
    全面に、外部からの応力の影響やα線の浸入を防ぐため
    に、塗布形成法によって引っ張り応力を有する樹脂系の
    第2の保護絶縁膜を、上記第1の保護絶縁膜の応力によ
    り生じる上記半導体基板のそり量を解消するように、そ
    の膜厚を設定して形成する工程とを含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 配線層上の全面に第1の保護絶縁膜を形
    成する工程が、上記配線層上にプラズマCVD法によっ
    て圧縮応力を有する第1の絶縁膜を形成し、次いでその
    上の全面に、熱CVD法によって引っ張り応力を有する
    第2の絶縁膜を形成し、さらにその上の全面に、プラズ
    マCVD法によって圧縮応力を有する第3の絶縁膜を形
    成することによって構成され、しかも上記第1の絶縁膜
    の膜厚を、上記第2および第3の絶縁膜の膜厚に比べて
    薄くしたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
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