JPH05218015A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
- Publication number
- JPH05218015A JPH05218015A JP1510592A JP1510592A JPH05218015A JP H05218015 A JPH05218015 A JP H05218015A JP 1510592 A JP1510592 A JP 1510592A JP 1510592 A JP1510592 A JP 1510592A JP H05218015 A JPH05218015 A JP H05218015A
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- JP
- Japan
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- layer
- semiconductor device
- sin
- protective film
- surface protective
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、吸水性に優れた表面保護膜を有す
る半導体装置を得ることを目的とする。 【構成】 半導体素子が形成された基板上の絶縁膜
(1)の所定部分には、上層配線(2)が施されてい
る。この上層配線(2)を含む絶縁膜(1)上には、第
(1)のSiN層(31)、SiO2 層(4)、及び第
2のSiN層(32)が順次積層されて表面保護膜を形
成している。上述の構造によれば、表面保護膜の上層を
形成する第2のSiN層(32)にごくわずかに存在す
るピンホールを透過して浸入する水分は、吸水性のある
SiO2 層(4)で吸収される。
る半導体装置を得ることを目的とする。 【構成】 半導体素子が形成された基板上の絶縁膜
(1)の所定部分には、上層配線(2)が施されてい
る。この上層配線(2)を含む絶縁膜(1)上には、第
(1)のSiN層(31)、SiO2 層(4)、及び第
2のSiN層(32)が順次積層されて表面保護膜を形
成している。上述の構造によれば、表面保護膜の上層を
形成する第2のSiN層(32)にごくわずかに存在す
るピンホールを透過して浸入する水分は、吸水性のある
SiO2 層(4)で吸収される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上面に表面保護膜を有
する半導体装置に関するものである。
する半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の説明】一般に、Siを用いた集積回路(IC)
などの半導体装置の表面保護膜として、PSG(リンを
含有したSiO2 )層及びシリコン窒化物(SiN)層
の2層が順次積層された構造が多用されている。この構
造において、上層のSiN層は高い耐湿性を有してお
り、外部からの水分の浸入による配線金属の腐食を防ぐ
働きをする。このため、ICの信頼性確保に有効であ
る。
などの半導体装置の表面保護膜として、PSG(リンを
含有したSiO2 )層及びシリコン窒化物(SiN)層
の2層が順次積層された構造が多用されている。この構
造において、上層のSiN層は高い耐湿性を有してお
り、外部からの水分の浸入による配線金属の腐食を防ぐ
働きをする。このため、ICの信頼性確保に有効であ
る。
【0003】なお、この技術については特開昭59−8
0936号公報、及び特開昭59−80937号公報に
示されている。
0936号公報、及び特開昭59−80937号公報に
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のSiN
層は耐湿性が高いとはいうものの、透過する水分量が皆
無というわけではない。SiN層に微量ながら存在する
ピンホールを通して水分が浸入してしまい、そのわずか
な水分が配線金属の腐食をひきおこす場合があるという
問題が生じていた。
層は耐湿性が高いとはいうものの、透過する水分量が皆
無というわけではない。SiN層に微量ながら存在する
ピンホールを通して水分が浸入してしまい、そのわずか
な水分が配線金属の腐食をひきおこす場合があるという
問題が生じていた。
【0005】本発明は、上記問題点を解決した半導体装
置を得ることを目的とする。
置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面が表面保
護膜により被覆されている半導体装置において、表面保
護膜は、第1の窒化シリコン層と、酸化シリコン層と、
第2の窒化シリコン層とが順次積層された3層構造を有
することを特徴とする。
護膜により被覆されている半導体装置において、表面保
護膜は、第1の窒化シリコン層と、酸化シリコン層と、
第2の窒化シリコン層とが順次積層された3層構造を有
することを特徴とする。
【0007】前述の表面保護膜は、第1の酸化シリコン
窒化物層と、酸化シリコン層と、第2の酸化シリコン窒
化物層とが順次積層された3層構造であってもよい。
窒化物層と、酸化シリコン層と、第2の酸化シリコン窒
化物層とが順次積層された3層構造であってもよい。
【0008】
【作用】本発明によれば、表面保護膜をSiN/SiO
2 /SiNという3層構造にするため、微量ながら外側
のSiNを透過してくる水分を吸水性の良い中間層のS
iO2 で捕獲するので、その水分がさらに内側のSiN
層及び配線まで到達することを完全に防ぐことができ
る。
2 /SiNという3層構造にするため、微量ながら外側
のSiNを透過してくる水分を吸水性の良い中間層のS
iO2 で捕獲するので、その水分がさらに内側のSiN
層及び配線まで到達することを完全に防ぐことができ
る。
【0009】なお、SiN層の代わりに同程度の耐湿性
を持つ酸化シリコン窒化物(SiON)層を用いても、
SiN層を表面保護膜に用いた場合と同様の半導体装置
を得ることができる。
を持つ酸化シリコン窒化物(SiON)層を用いても、
SiN層を表面保護膜に用いた場合と同様の半導体装置
を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0011】図1は、本発明に係る半導体装置の表面保
護膜の断面構造を示す図である。半導体素子が形成され
た基板上の絶縁膜1の所定部分には、上層配線2が施さ
れている。この上層配線2を含む絶縁膜1上には、第1
のSiN層31、SiO2 層4、及び第2のSiN層3
2が順次積層されて表面保護膜を形成している。
護膜の断面構造を示す図である。半導体素子が形成され
た基板上の絶縁膜1の所定部分には、上層配線2が施さ
れている。この上層配線2を含む絶縁膜1上には、第1
のSiN層31、SiO2 層4、及び第2のSiN層3
2が順次積層されて表面保護膜を形成している。
【0012】上述の構造によれば、表面保護膜の上層を
形成する第2のSiN層32にごくわずかに存在するピ
ンホールを透過して浸入する水分は、吸水性のあるSi
O2層4で吸収される。このため、浸入してきた水分が
上層配線2上に積層されている第1のSiN層31まで
到達するのを防ぐことができる。
形成する第2のSiN層32にごくわずかに存在するピ
ンホールを透過して浸入する水分は、吸水性のあるSi
O2層4で吸収される。このため、浸入してきた水分が
上層配線2上に積層されている第1のSiN層31まで
到達するのを防ぐことができる。
【0013】図2は、上述の表面保護膜の形成工程を示
す図である。以下、同図を用いて工程を具体的に説明す
る。
す図である。以下、同図を用いて工程を具体的に説明す
る。
【0014】まず、基板上の絶縁膜1上の所定部分に、
上層配線2を形成する(同図(a)図示)。その後、例
えばプラズマCVD法によって上層配線2を含む絶縁膜
1上に第1のSiN層31を積層する(同図(b)図
示)。このときの成膜条件は、SiH4 流量60SCCM、
NH3 流量50SCCM、温度280℃、高周波(RF)パ
ワー70Wとする。次に、例えば熱CVD法を用いて、
全面にSiO2 層4を積層する(同図(c)図示)。こ
のときの成膜条件は、SiH4 流量100SCCM、O2 流
量200SCCM、N2 流量800SCCM、温度320℃とす
る。この後、例えばプラズマCVD法によって全面に第
2のSiN層32を積層する(図2(d)図示)。成膜
条件は、第1のSiN層31を形成する場合と同じであ
る。
上層配線2を形成する(同図(a)図示)。その後、例
えばプラズマCVD法によって上層配線2を含む絶縁膜
1上に第1のSiN層31を積層する(同図(b)図
示)。このときの成膜条件は、SiH4 流量60SCCM、
NH3 流量50SCCM、温度280℃、高周波(RF)パ
ワー70Wとする。次に、例えば熱CVD法を用いて、
全面にSiO2 層4を積層する(同図(c)図示)。こ
のときの成膜条件は、SiH4 流量100SCCM、O2 流
量200SCCM、N2 流量800SCCM、温度320℃とす
る。この後、例えばプラズマCVD法によって全面に第
2のSiN層32を積層する(図2(d)図示)。成膜
条件は、第1のSiN層31を形成する場合と同じであ
る。
【0015】上記の方法によって得られた表面保護膜を
有する半導体装置について、HAST試験を行った。試
験条件は、温度130℃、湿度85%の雰囲気中に10
00時間保存するものとし、その後の故障数を調べた。
その結果、PSG/SiN層が用いられている従来の表
面保護膜を有する半導体装置では、100個中10個が
故障したのに対し、本発明に係るSiN/SiO2 /S
iNの3層構造の表面保護膜を用いた半導体装置におい
ては、その故障数は100個中0個であった。このよう
に、耐湿性に優れたSiO2 層4が挟持された3層構造
の表面保護膜を形成することによって、半導体装置の耐
湿性を大幅に改善することができた。
有する半導体装置について、HAST試験を行った。試
験条件は、温度130℃、湿度85%の雰囲気中に10
00時間保存するものとし、その後の故障数を調べた。
その結果、PSG/SiN層が用いられている従来の表
面保護膜を有する半導体装置では、100個中10個が
故障したのに対し、本発明に係るSiN/SiO2 /S
iNの3層構造の表面保護膜を用いた半導体装置におい
ては、その故障数は100個中0個であった。このよう
に、耐湿性に優れたSiO2 層4が挟持された3層構造
の表面保護膜を形成することによって、半導体装置の耐
湿性を大幅に改善することができた。
【0016】なお、上記実施例ではSiN/SiO2 /
SiN層について述べてきたが、SiN層と同程度の耐
湿性を有するSiON層を用いても同様の半導体装置を
得ることができる。また、上述の成膜条件は一例であ
り、膜厚・膜質等に合わせて変更可能である。
SiN層について述べてきたが、SiN層と同程度の耐
湿性を有するSiON層を用いても同様の半導体装置を
得ることができる。また、上述の成膜条件は一例であ
り、膜厚・膜質等に合わせて変更可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
によれば、吸水性に優れたSiO2 層が挟持された3層
構造の表面保護膜が用いられているので、外部からの水
分が上層配線あるいは半導体素子にまで到達するのを完
全に防止することができる。したがって、半導体装置の
耐湿性は大幅に向上する。
によれば、吸水性に優れたSiO2 層が挟持された3層
構造の表面保護膜が用いられているので、外部からの水
分が上層配線あるいは半導体素子にまで到達するのを完
全に防止することができる。したがって、半導体装置の
耐湿性は大幅に向上する。
【図1】本発明の半導体装置に用いられる表面保護膜の
断面図である。
断面図である。
【図2】実施例に係る表面保護膜の形成工程を示す図で
ある。
ある。
1…絶縁膜、2…上層配線、31…第1のSiN層、3
2…第2のSiN層、4…SiO2 層。
2…第2のSiN層、4…SiO2 層。
Claims (2)
- 【請求項1】 上面が表面保護膜により被覆されている
半導体装置において、前記表面保護膜は、第1の窒化シ
リコン層と、酸化シリコン層と、第2の窒化シリコン層
とが順次積層された3層構造を有することを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項2】 上面が表面保護膜により被覆されている
半導体装置において、前記表面保護膜は、第1の酸化シ
リコン窒化物層と、酸化シリコン層と、第2の酸化シリ
コン窒化物層とが順次積層された3層構造を有すること
を特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1510592A JPH05218015A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1510592A JPH05218015A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05218015A true JPH05218015A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11879562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1510592A Pending JPH05218015A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05218015A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005181871A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Kyocera Corp | 光導波路基板 |
JP2005191077A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Sony Corp | 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 |
JP2009295859A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Oki Semiconductor Co Ltd | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
KR20130054024A (ko) * | 2011-11-16 | 2013-05-24 | 주식회사 원익아이피에스 | 박막 제조 방법 |
WO2014055315A1 (en) * | 2012-10-04 | 2014-04-10 | Cree, Inc. | Hydrogen mitigation schemes in the passivation of advanced devices |
US9812338B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-11-07 | Cree, Inc. | Encapsulation of advanced devices using novel PECVD and ALD schemes |
US9991399B2 (en) | 2012-10-04 | 2018-06-05 | Cree, Inc. | Passivation structure for semiconductor devices |
WO2018123757A1 (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 株式会社村田製作所 | 電子デバイス及びその製造方法 |
JP2019186352A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 大日本印刷株式会社 | 配線基板、配線基板を有する半導体装置、および半導体装置の作製方法 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP1510592A patent/JPH05218015A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2015501551A (ja) * | 2011-11-16 | 2015-01-15 | ウォニック アイピーエス カンパニー リミテッド | 薄膜の製造方法 |
KR20130054024A (ko) * | 2011-11-16 | 2013-05-24 | 주식회사 원익아이피에스 | 박막 제조 방법 |
CN103946961A (zh) * | 2011-11-16 | 2014-07-23 | 圆益Ips股份有限公司 | 薄膜制造方法 |
US8994073B2 (en) | 2012-10-04 | 2015-03-31 | Cree, Inc. | Hydrogen mitigation schemes in the passivation of advanced devices |
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US9991399B2 (en) | 2012-10-04 | 2018-06-05 | Cree, Inc. | Passivation structure for semiconductor devices |
USRE49167E1 (en) | 2012-10-04 | 2022-08-09 | Wolfspeed, Inc. | Passivation structure for semiconductor devices |
US9812338B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-11-07 | Cree, Inc. | Encapsulation of advanced devices using novel PECVD and ALD schemes |
WO2018123757A1 (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 株式会社村田製作所 | 電子デバイス及びその製造方法 |
JPWO2018123757A1 (ja) * | 2016-12-26 | 2019-10-31 | 株式会社村田製作所 | 電子デバイス及びその製造方法 |
US11011548B2 (en) | 2016-12-26 | 2021-05-18 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electronic device and method of manufacturing the same |
JP2019186352A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 大日本印刷株式会社 | 配線基板、配線基板を有する半導体装置、および半導体装置の作製方法 |
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